JPH0147541B2 - - Google Patents
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- JPH0147541B2 JPH0147541B2 JP57036225A JP3622582A JPH0147541B2 JP H0147541 B2 JPH0147541 B2 JP H0147541B2 JP 57036225 A JP57036225 A JP 57036225A JP 3622582 A JP3622582 A JP 3622582A JP H0147541 B2 JPH0147541 B2 JP H0147541B2
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- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01C—RESISTORS
- H01C3/00—Non-adjustable metal resistors made of wire or ribbon, e.g. coiled, woven or formed as grids
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C22—METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
- C22C—ALLOYS
- C22C19/00—Alloys based on nickel or cobalt
- C22C19/03—Alloys based on nickel or cobalt based on nickel
- C22C19/05—Alloys based on nickel or cobalt based on nickel with chromium
- C22C19/058—Alloys based on nickel or cobalt based on nickel with chromium without Mo and W
-
- H—ELECTRICITY
- H05—ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H05B—ELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
- H05B3/00—Ohmic-resistance heating
- H05B3/10—Heating elements characterised by the composition or nature of the materials or by the arrangement of the conductor
- H05B3/12—Heating elements characterised by the composition or nature of the materials or by the arrangement of the conductor characterised by the composition or nature of the conductive material
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- Conductive Materials (AREA)
Description
(産業上の利用分野)
本発明は、冷間加工性に優れ、常温から高温領
域までの電気抵抗温度係数が小さく、電気抵抗の
高いNi−Cr系合金材料に関するものである。 (従来の技術) 従来より、Ni−Cr系合金材料は、高温用発熱
体及び高温用抵抗体として一般に広く用いられて
いる。その理由は、Ni−Cr系合金材料が、例え
ば、Fe−Cr−Al系合金材と比較して、加熱後も
脆化し難く、かつ高温における強度等の機械的性
質にも優れ、また、硫化ガスを除くほとんどの腐
食性ガスに対し安定である等の特長を有している
からである。 (発明が解決しようとする課題) しかし、その反面、Fe−Cr−Al系合金材と比
べ、電気抵抗が低く、かつ常温から高温領域まで
の電気抵抗温度係数が大きく、また、最高使用温
度もやや低いという欠点を有しており、しかも耐
酸化性等についても十分満足するまでには至つて
いない。 一般に、Ni−Cr系合金材において、Cr含有量
を40〜45原子%にすることにより、耐酸化性は改
良され、電気抵抗も115μΩ−cm程度まで向上させ
ることができるが、加工が困難となるので、普通
は冷間加工が容易な20原子%前後のCr含有量の
ものが使用されている。しかも、前述の欠点を改
良する目的で、Al及びSiを添加することも検討
されてきたが、加工性は著しく損なわれ、冷間加
工あるいはコイリング等が困難となり、多くて3
原子%までにとどめられている。 (課題を解決するための手段) そこで、本発明者らは、これらの点に鑑み、冷
間加工性に優れ、電気抵抗の高いNi−Cr係合金
材料を提供することを目的として鋭意研究した結
果、特定の組成からなるNi−Cr係合金を急冷固
化すると、上記の目的がすべて達成されることを
見出し、本発明を完成した。 すなわち、本発明は、Cr10〜50原子%で、Al
又はSiの少なくとも1種の元素5〜25原子%で、
残部が実質的にNiよりなり、組織が面心立方構
造をもつ過飽和固溶体からなる冷間加工性に優
れ、電気抵抗の高いNi−Cr係合金材料、(イ)Cr10
〜50原子%で、(ロ)Al又はSiの少なくとも1種の
元素5〜25原子%で、(ハ)Fe40原子%以下で、(ハ)
残部が実質的にNiよりなり、(イ),(ロ),(ハ),(ニ)の
合計が100原子%であり、組織が面心立方構造を
もつ過飽和固溶体からなる冷間加工性に優れ、電
気抵抗の高いNi−Cr係合金材料(イ)Cr10〜50原子
%で、(ロ)Al又はSiの少なくとも1種の元素5〜
25原子%で、(ハ)Co,Nb,Ta,V,Mo,Mn,
Cu,Ge,Ga,Ti,Zr及びHfからなる群より選
ばれた1種又は2種以上の元素(ただし、Co,
Nb,Ta,V,Mo,Mn,Cu,Ge及びGaそれぞ
れ3原子%以下、Ti,Zr及びHfそれぞれ1原子
%以下である。)で(ニ)残部が実質的にNiよりな
り、(イ),(ロ),(ハ),(ニ)の合計が100原子%であり
、
組織が面心立方構造をもつ過飽和固溶体からなる
冷間加工性に優れ、電気抵抗の高いNi−Cr系合
金材料及び(イ)Cr10〜50原子%で、(ロ)Al又はSiの
少なくとも1種の元素5〜25原子%で、(ハ)Ce,
Y及びThからなる群より選ばれた1種又は2種
以上の元素1原子%以下で、(ニ)残部が実質的に
Niよりなり、(イ),(ロ),(ハ),(ニ)の合計が100原子
%
あり、組織が面心立方構造をもつ過飽和固溶体か
らなる冷間加工性に優れ、電気抵抗の高いNi−
Cr系合金材料を要旨とするものである。 本発明の合金材料は、Ni−Cr系合金にCr50原
子%、Al又はSi25原子%まで多量に固溶せしめ、
従来のNi−Cr系合金材料よりも電気抵抗値がは
るかに高く、常温から高温領域までの電気抵抗温
度係数が小さく、さらに機械的性質、耐酸化性、
耐腐食性、耐疲労性、寿命値及び歪ゲージ用受感
特性等の優れた合金材料である。 本発明の合金材料は、Cr10〜50原子%で、Al
又はSiの少なくとも1種の元素が5〜25原子%で
あることが必要で、Cr15〜45原子%が好ましく、
30〜37原子%が最適であり、Al又はSiの少なく
とも1種の元素は7〜20原子%が好ましく、7〜
15原子%が最適である。このCrを10原子%未満、
Al又はSiの少なくとも1種の元素が5原子%未
満では、電気抵抗、電気抵抗温度係数、耐酸化
性、機械的性質、耐腐食性、耐疲労性等の性質を
向上させることができない。またCr50原子%、
Al又はSiの少なくとも1種の元素を25原子%よ
り多くすると、急冷凝固してもNi3Si,Ni3Al,
NiAl,Ni3Cr2Si1等の化合物が析出するため、脆
く、加工性が抵下し、実用材として適さない。特
に、Cr40原子%付近で電気抵抗は最大を示し、
それより多くすると、徐々に電気抵抗は低下する
傾向がある。 上記の合金組成にFe,Co,Nb,Ta,V,
Mo,Mn,Cu,Ge,Ga,Ti,Zr,Hf,Ce,Y
及びThからなる群より選ばれた1種又は2種以
上の元素を40原子%以下添加すると(ただし、
Fe40原子%以下、Co,Nb,Ta,V,Mo,Mn,
Cu,Ge及びGaそれぞれ3原子%以下、Ti,Zr,
Hf,Ce,Y及びThそれぞれ1原子%以下であ
る。)加工性、電気抵抗、引張破断強度等の機械
的性質、寿命値等をより向上させることができ
る。特に、Feが10〜40原子%の範囲であれば、
高温強さ、耐熱、耐ガス性をそれほど低下させず
に加工性を向上させると同時に価格を下げること
ができるので好ましい。Co,Nb,Ta,V,
Mo,Mn,Cu,Ge,Ga,Ti,Zr及びHfは、耐
熱性、熱膨張率、電気抵抗、引張破断強度等の機
械的性質を向上させるのに有効な元素で、Ce,
Y及びThは、寿命改善に効果を有する。しかし、
上記した添加量よりも多すぎると、冷間加工性が
低下し、脆くなり、実用合金材料として使用に適
さない。前記の合金組成範囲内で、Crが15〜35
原子%で、Al又はSiの少なくとも1種の元素が
7〜20原子%で、残部が実質的にNiよりなる組
成及びCrが15〜35原子%、Al又はSiの少なくと
も1種の元素が7〜80原子%で、残部が実質的に
Niよりなり、Fe,Co,Nb,Ta,V,Mo,
Mn,Cu,Ge,Ga,Ti,Zr,Hf,Ce,Y及び
Thからなる群より選ばれた1種又は2種以上の
元素を40原子%添加した(ただし、Fe40原子%
以下、Co,Nb,Ta,V,Mo,Mn,Cu,Ge及
びGaそれぞれ3原子%以下、Ti,Zr,Hf,Ce,
Y及びThそぞれ1原子%以下である。)組成から
なる合金材料は、対銅熱起電力が小さく、歪ゲー
ジ率も大きいので、歪ゲージ用材料としても非常
に好ましい。 また、上記すべての合金系において、通常の工
業材料中に存在する程度の不純物、例えば、B,
P,C,S,Sn,In,As,Sb等が少量含まれて
いても、本発明を達成するには何ら支障をきたす
ものではない。 本発明の合金を製造するには、前記合金組成を
用い、雰囲気中もしくは真空中で加熱溶融し、こ
れを急冷させればよい。その急冷方法としては、
種々あるが、例えば、液体急冷法である片ロール
法、双ロール法並びに回転液中紡糸法が特に有効
である。また、板状合金は、ピストン−アンビル
法、スプラツトクエンチンゲ法等で製造すること
もできる。前記の液体急冷法(片ロール法、双ロ
ール法、回転液中紡糸法)は、約104〜105℃/
secの冷却速度を有しており、また、ピストン−
アンビル法、スプラツトクエンチング法では、約
105〜106℃/secの冷却速度を有しているので、
この急冷法を適用することによつて、効率よく急
冷させることができる。 前記回転液中紡糸法とは、特開昭55−64948号
公報に記載されているように、回転ドラムの中に
水を入れ、遠心力でドラム内壁に水膜を形成さ
せ、この水膜中に溶融した合金を紡糸ノズルより
噴出し、円形断面を有する細線を得る方法をい
う。特に均一な連続細線を得るには、回転ドラム
の周速度を紡糸ノズルより噴出される溶融金属流
の速度と同速にするか又はそれ以上にすることが
好ましく、さらに回転ドラムの周速度を紡糸ノズ
ルより噴出される溶融金属流の速度よりも5〜30
%速くすることが好ましい。また紡糸ノズルより
噴出される溶融金属流とドラム内壁に形成された
水膜との角度は、20゜以上が好ましい。 本発明の合金材料は、多量のSi又はAlを含有
しているため、その溶湯を上記の回転している冷
却液体中に噴出して急冷凝固すると、非常に線経
斑の小さい、均一な円形断面を有する連続細線を
得ることができる。しかも、Ni−Cr合金にSi又
はAlを添加すると、前述のごとき性能を向上さ
せると同時に、冷却液体中での優れた細線形成能
(冷却液体中で急冷凝固したとき、円形断面を有
する線経斑の非常に小さい均一な連続細線を形成
する性質)を有しているため、円形断面を有する
均一な連続細線を得るに非常に好ましい。 このように、液体急冷法を採用することによ
り、Cr50原子%、Al又はSiの少なくとも1つが
25原子%までの広い組成範囲で、比較的高い引張
破断強度とねばさを兼備した面心立方構造をもつ
過飽和固溶体からなる合金材料を作製することが
でき、しかも、得られた合金材料は、従来のNi
−Cr合金材料より高い電気抵抗を有し、抵抗材
として必要な耐熱性、耐酸化性、耐腐食性、耐疲
労性、寿命値及び歪ゲージ用受感特性等の向上も
期待できる。 一例をあげれば、Ni55原子%、Cr35原子%、
Si10原子%なる合金を片ロール法で急冷凝固した
材料は150μΩ−cmと高い電気比抵抗値を示し、
しかもこの合金材料はねばく、延性に富み、破断
強度も65Kg/mm2と高く、冷間圧延が可能である。
さらに、Cr及びSiをこれよりも多くすると、破
断強度は向上するが、電気抵抗及び延性は徐々に
低下する傾向が認められる。また、同様の傾向は
Ni−Cr−Al系合金材についても認められ、Ni70
原子%、Cr20原子%、Al10原子%組成において
最大の電気比抵抗値145μΩ−cmを示し、これ以
上Cr及びAlを添加しても、破断強度は向上する
が、電気抵抗及び延性は徐々に低下する傾向があ
る。 (実施例) 次に、本発明を実施例により具体的に説明す
る。 実施例1〜8 比較例1〜4 各種組成からなるNi−Cr−Si合金をアルゴン
雰囲気中で溶融した後、アルゴンガス噴出圧1.0
Kg/cm2で、孔径0.5mmφのルビー製紡糸ノズルよ
り2500rpmで回転している直径20cmの鋼鉄ロール
表面に噴出し、厚さ50μm(巾3mm)の連続したリ
ボンを作製した。 4端子法を用い、電気抵抗〔電気比抵抗(μΩ
−cm)〕、常温から800℃までの温度範囲の電気抵
抗温度係数、インストロン型引張試験機で破断強
度(Kg/mm2)、破断伸び(%)及び180゜密着曲げ
性について測定した。また得られたリボンの組織
をX線並びに電子線回折法により調べた。 その結果を表−1にまとめて示す。
域までの電気抵抗温度係数が小さく、電気抵抗の
高いNi−Cr系合金材料に関するものである。 (従来の技術) 従来より、Ni−Cr系合金材料は、高温用発熱
体及び高温用抵抗体として一般に広く用いられて
いる。その理由は、Ni−Cr系合金材料が、例え
ば、Fe−Cr−Al系合金材と比較して、加熱後も
脆化し難く、かつ高温における強度等の機械的性
質にも優れ、また、硫化ガスを除くほとんどの腐
食性ガスに対し安定である等の特長を有している
からである。 (発明が解決しようとする課題) しかし、その反面、Fe−Cr−Al系合金材と比
べ、電気抵抗が低く、かつ常温から高温領域まで
の電気抵抗温度係数が大きく、また、最高使用温
度もやや低いという欠点を有しており、しかも耐
酸化性等についても十分満足するまでには至つて
いない。 一般に、Ni−Cr系合金材において、Cr含有量
を40〜45原子%にすることにより、耐酸化性は改
良され、電気抵抗も115μΩ−cm程度まで向上させ
ることができるが、加工が困難となるので、普通
は冷間加工が容易な20原子%前後のCr含有量の
ものが使用されている。しかも、前述の欠点を改
良する目的で、Al及びSiを添加することも検討
されてきたが、加工性は著しく損なわれ、冷間加
工あるいはコイリング等が困難となり、多くて3
原子%までにとどめられている。 (課題を解決するための手段) そこで、本発明者らは、これらの点に鑑み、冷
間加工性に優れ、電気抵抗の高いNi−Cr係合金
材料を提供することを目的として鋭意研究した結
果、特定の組成からなるNi−Cr係合金を急冷固
化すると、上記の目的がすべて達成されることを
見出し、本発明を完成した。 すなわち、本発明は、Cr10〜50原子%で、Al
又はSiの少なくとも1種の元素5〜25原子%で、
残部が実質的にNiよりなり、組織が面心立方構
造をもつ過飽和固溶体からなる冷間加工性に優
れ、電気抵抗の高いNi−Cr係合金材料、(イ)Cr10
〜50原子%で、(ロ)Al又はSiの少なくとも1種の
元素5〜25原子%で、(ハ)Fe40原子%以下で、(ハ)
残部が実質的にNiよりなり、(イ),(ロ),(ハ),(ニ)の
合計が100原子%であり、組織が面心立方構造を
もつ過飽和固溶体からなる冷間加工性に優れ、電
気抵抗の高いNi−Cr係合金材料(イ)Cr10〜50原子
%で、(ロ)Al又はSiの少なくとも1種の元素5〜
25原子%で、(ハ)Co,Nb,Ta,V,Mo,Mn,
Cu,Ge,Ga,Ti,Zr及びHfからなる群より選
ばれた1種又は2種以上の元素(ただし、Co,
Nb,Ta,V,Mo,Mn,Cu,Ge及びGaそれぞ
れ3原子%以下、Ti,Zr及びHfそれぞれ1原子
%以下である。)で(ニ)残部が実質的にNiよりな
り、(イ),(ロ),(ハ),(ニ)の合計が100原子%であり
、
組織が面心立方構造をもつ過飽和固溶体からなる
冷間加工性に優れ、電気抵抗の高いNi−Cr系合
金材料及び(イ)Cr10〜50原子%で、(ロ)Al又はSiの
少なくとも1種の元素5〜25原子%で、(ハ)Ce,
Y及びThからなる群より選ばれた1種又は2種
以上の元素1原子%以下で、(ニ)残部が実質的に
Niよりなり、(イ),(ロ),(ハ),(ニ)の合計が100原子
%
あり、組織が面心立方構造をもつ過飽和固溶体か
らなる冷間加工性に優れ、電気抵抗の高いNi−
Cr系合金材料を要旨とするものである。 本発明の合金材料は、Ni−Cr系合金にCr50原
子%、Al又はSi25原子%まで多量に固溶せしめ、
従来のNi−Cr系合金材料よりも電気抵抗値がは
るかに高く、常温から高温領域までの電気抵抗温
度係数が小さく、さらに機械的性質、耐酸化性、
耐腐食性、耐疲労性、寿命値及び歪ゲージ用受感
特性等の優れた合金材料である。 本発明の合金材料は、Cr10〜50原子%で、Al
又はSiの少なくとも1種の元素が5〜25原子%で
あることが必要で、Cr15〜45原子%が好ましく、
30〜37原子%が最適であり、Al又はSiの少なく
とも1種の元素は7〜20原子%が好ましく、7〜
15原子%が最適である。このCrを10原子%未満、
Al又はSiの少なくとも1種の元素が5原子%未
満では、電気抵抗、電気抵抗温度係数、耐酸化
性、機械的性質、耐腐食性、耐疲労性等の性質を
向上させることができない。またCr50原子%、
Al又はSiの少なくとも1種の元素を25原子%よ
り多くすると、急冷凝固してもNi3Si,Ni3Al,
NiAl,Ni3Cr2Si1等の化合物が析出するため、脆
く、加工性が抵下し、実用材として適さない。特
に、Cr40原子%付近で電気抵抗は最大を示し、
それより多くすると、徐々に電気抵抗は低下する
傾向がある。 上記の合金組成にFe,Co,Nb,Ta,V,
Mo,Mn,Cu,Ge,Ga,Ti,Zr,Hf,Ce,Y
及びThからなる群より選ばれた1種又は2種以
上の元素を40原子%以下添加すると(ただし、
Fe40原子%以下、Co,Nb,Ta,V,Mo,Mn,
Cu,Ge及びGaそれぞれ3原子%以下、Ti,Zr,
Hf,Ce,Y及びThそれぞれ1原子%以下であ
る。)加工性、電気抵抗、引張破断強度等の機械
的性質、寿命値等をより向上させることができ
る。特に、Feが10〜40原子%の範囲であれば、
高温強さ、耐熱、耐ガス性をそれほど低下させず
に加工性を向上させると同時に価格を下げること
ができるので好ましい。Co,Nb,Ta,V,
Mo,Mn,Cu,Ge,Ga,Ti,Zr及びHfは、耐
熱性、熱膨張率、電気抵抗、引張破断強度等の機
械的性質を向上させるのに有効な元素で、Ce,
Y及びThは、寿命改善に効果を有する。しかし、
上記した添加量よりも多すぎると、冷間加工性が
低下し、脆くなり、実用合金材料として使用に適
さない。前記の合金組成範囲内で、Crが15〜35
原子%で、Al又はSiの少なくとも1種の元素が
7〜20原子%で、残部が実質的にNiよりなる組
成及びCrが15〜35原子%、Al又はSiの少なくと
も1種の元素が7〜80原子%で、残部が実質的に
Niよりなり、Fe,Co,Nb,Ta,V,Mo,
Mn,Cu,Ge,Ga,Ti,Zr,Hf,Ce,Y及び
Thからなる群より選ばれた1種又は2種以上の
元素を40原子%添加した(ただし、Fe40原子%
以下、Co,Nb,Ta,V,Mo,Mn,Cu,Ge及
びGaそれぞれ3原子%以下、Ti,Zr,Hf,Ce,
Y及びThそぞれ1原子%以下である。)組成から
なる合金材料は、対銅熱起電力が小さく、歪ゲー
ジ率も大きいので、歪ゲージ用材料としても非常
に好ましい。 また、上記すべての合金系において、通常の工
業材料中に存在する程度の不純物、例えば、B,
P,C,S,Sn,In,As,Sb等が少量含まれて
いても、本発明を達成するには何ら支障をきたす
ものではない。 本発明の合金を製造するには、前記合金組成を
用い、雰囲気中もしくは真空中で加熱溶融し、こ
れを急冷させればよい。その急冷方法としては、
種々あるが、例えば、液体急冷法である片ロール
法、双ロール法並びに回転液中紡糸法が特に有効
である。また、板状合金は、ピストン−アンビル
法、スプラツトクエンチンゲ法等で製造すること
もできる。前記の液体急冷法(片ロール法、双ロ
ール法、回転液中紡糸法)は、約104〜105℃/
secの冷却速度を有しており、また、ピストン−
アンビル法、スプラツトクエンチング法では、約
105〜106℃/secの冷却速度を有しているので、
この急冷法を適用することによつて、効率よく急
冷させることができる。 前記回転液中紡糸法とは、特開昭55−64948号
公報に記載されているように、回転ドラムの中に
水を入れ、遠心力でドラム内壁に水膜を形成さ
せ、この水膜中に溶融した合金を紡糸ノズルより
噴出し、円形断面を有する細線を得る方法をい
う。特に均一な連続細線を得るには、回転ドラム
の周速度を紡糸ノズルより噴出される溶融金属流
の速度と同速にするか又はそれ以上にすることが
好ましく、さらに回転ドラムの周速度を紡糸ノズ
ルより噴出される溶融金属流の速度よりも5〜30
%速くすることが好ましい。また紡糸ノズルより
噴出される溶融金属流とドラム内壁に形成された
水膜との角度は、20゜以上が好ましい。 本発明の合金材料は、多量のSi又はAlを含有
しているため、その溶湯を上記の回転している冷
却液体中に噴出して急冷凝固すると、非常に線経
斑の小さい、均一な円形断面を有する連続細線を
得ることができる。しかも、Ni−Cr合金にSi又
はAlを添加すると、前述のごとき性能を向上さ
せると同時に、冷却液体中での優れた細線形成能
(冷却液体中で急冷凝固したとき、円形断面を有
する線経斑の非常に小さい均一な連続細線を形成
する性質)を有しているため、円形断面を有する
均一な連続細線を得るに非常に好ましい。 このように、液体急冷法を採用することによ
り、Cr50原子%、Al又はSiの少なくとも1つが
25原子%までの広い組成範囲で、比較的高い引張
破断強度とねばさを兼備した面心立方構造をもつ
過飽和固溶体からなる合金材料を作製することが
でき、しかも、得られた合金材料は、従来のNi
−Cr合金材料より高い電気抵抗を有し、抵抗材
として必要な耐熱性、耐酸化性、耐腐食性、耐疲
労性、寿命値及び歪ゲージ用受感特性等の向上も
期待できる。 一例をあげれば、Ni55原子%、Cr35原子%、
Si10原子%なる合金を片ロール法で急冷凝固した
材料は150μΩ−cmと高い電気比抵抗値を示し、
しかもこの合金材料はねばく、延性に富み、破断
強度も65Kg/mm2と高く、冷間圧延が可能である。
さらに、Cr及びSiをこれよりも多くすると、破
断強度は向上するが、電気抵抗及び延性は徐々に
低下する傾向が認められる。また、同様の傾向は
Ni−Cr−Al系合金材についても認められ、Ni70
原子%、Cr20原子%、Al10原子%組成において
最大の電気比抵抗値145μΩ−cmを示し、これ以
上Cr及びAlを添加しても、破断強度は向上する
が、電気抵抗及び延性は徐々に低下する傾向があ
る。 (実施例) 次に、本発明を実施例により具体的に説明す
る。 実施例1〜8 比較例1〜4 各種組成からなるNi−Cr−Si合金をアルゴン
雰囲気中で溶融した後、アルゴンガス噴出圧1.0
Kg/cm2で、孔径0.5mmφのルビー製紡糸ノズルよ
り2500rpmで回転している直径20cmの鋼鉄ロール
表面に噴出し、厚さ50μm(巾3mm)の連続したリ
ボンを作製した。 4端子法を用い、電気抵抗〔電気比抵抗(μΩ
−cm)〕、常温から800℃までの温度範囲の電気抵
抗温度係数、インストロン型引張試験機で破断強
度(Kg/mm2)、破断伸び(%)及び180゜密着曲げ
性について測定した。また得られたリボンの組織
をX線並びに電子線回折法により調べた。 その結果を表−1にまとめて示す。
【表】
表−1より明らかなごとく、実験No.2〜5,8
〜11は本発明の合金材料で、組織が面心立方構造
を持つ過飽和固溶体からなつており、高Cr−高
Siであるため、破断強度(引張破断強度)が向上
するとともに高電気比抵抗を示し、かつ電気抵抗
温度係数も小さい。 実験No.1,7は、それぞれSi及びCrの添加量
が少ないため、電気抵抗、破断強度は低く、かつ
電気抵抗温度係数は大きく改良されていない。実
験No.6,12は、それぞれSi及びCrの添加量が多
いため、Si及びCrをそれ以上Ni中に過飽和に固
溶することが不可能となり、得られた急冷リボン
材料は脆く、電気的性質、機械的性質等の測定に
供する試料は得られなかつた。 また、実験No.2〜5,8〜11のリボン材料は、
10μmの厚さまで中間焼なましを施すことなく圧
延加工が可能であつた。特に、実験No.10の圧延後
の破断強度は130Kg/mm2と向上し、しかも室温か
ら350℃まで加熱、冷却の繰返し(5回)熱処理
でその脆化について調べたが、脆化は全く生ぜ
ず、むしろ、電気比抵抗値が160μΩ−cmと高く、
かつ電気抵抗温度係数は1×10-5K-1とさらに小
さく改良することができた。 なお、破断強度、伸びは、インストロン型引張
試験機を用い、試長2cm、歪速度4.17×10-4/
secの条件で行つた。 実施例9〜15、比較例5〜8 各種組成からなるNi−Cr−Al合金をアルゴン
雰囲気中で溶融した後、アルゴンガス噴出圧4.0
Kg/cm2で、孔径0.10mmφのルビー製紡糸ノズルよ
り400rpmで回転している内径500mmφの円筒ドラ
ム内に形成された温度4℃、深さ2.5cmの回転冷
却水体中に噴出して急冷凝固させ、平均線径約
0.095mmφの円形断面を有した連続細線を作製し
た。このとき紡糸ノズルと回転冷却液面との距離
は1.5mmに保持し、紡糸ノズルより噴出された溶
融金属流とその回転冷却液面とのなす接触角は
65゜であつた。なお、溶融金属流の紡糸ノズルか
らの噴出速度は、大気中に一定の時間噴出して集
めれた金属重量から測定し、約500〜610m/分で
あつた。 得られた急冷凝固細線材の組織、電気比抵抗、
電気抵抗温度係数、破断強度、破断伸び及び180゜
密着曲げ性について前記と同様にして測定した。 その結果を表−2にまとめて示す。
〜11は本発明の合金材料で、組織が面心立方構造
を持つ過飽和固溶体からなつており、高Cr−高
Siであるため、破断強度(引張破断強度)が向上
するとともに高電気比抵抗を示し、かつ電気抵抗
温度係数も小さい。 実験No.1,7は、それぞれSi及びCrの添加量
が少ないため、電気抵抗、破断強度は低く、かつ
電気抵抗温度係数は大きく改良されていない。実
験No.6,12は、それぞれSi及びCrの添加量が多
いため、Si及びCrをそれ以上Ni中に過飽和に固
溶することが不可能となり、得られた急冷リボン
材料は脆く、電気的性質、機械的性質等の測定に
供する試料は得られなかつた。 また、実験No.2〜5,8〜11のリボン材料は、
10μmの厚さまで中間焼なましを施すことなく圧
延加工が可能であつた。特に、実験No.10の圧延後
の破断強度は130Kg/mm2と向上し、しかも室温か
ら350℃まで加熱、冷却の繰返し(5回)熱処理
でその脆化について調べたが、脆化は全く生ぜ
ず、むしろ、電気比抵抗値が160μΩ−cmと高く、
かつ電気抵抗温度係数は1×10-5K-1とさらに小
さく改良することができた。 なお、破断強度、伸びは、インストロン型引張
試験機を用い、試長2cm、歪速度4.17×10-4/
secの条件で行つた。 実施例9〜15、比較例5〜8 各種組成からなるNi−Cr−Al合金をアルゴン
雰囲気中で溶融した後、アルゴンガス噴出圧4.0
Kg/cm2で、孔径0.10mmφのルビー製紡糸ノズルよ
り400rpmで回転している内径500mmφの円筒ドラ
ム内に形成された温度4℃、深さ2.5cmの回転冷
却水体中に噴出して急冷凝固させ、平均線径約
0.095mmφの円形断面を有した連続細線を作製し
た。このとき紡糸ノズルと回転冷却液面との距離
は1.5mmに保持し、紡糸ノズルより噴出された溶
融金属流とその回転冷却液面とのなす接触角は
65゜であつた。なお、溶融金属流の紡糸ノズルか
らの噴出速度は、大気中に一定の時間噴出して集
めれた金属重量から測定し、約500〜610m/分で
あつた。 得られた急冷凝固細線材の組織、電気比抵抗、
電気抵抗温度係数、破断強度、破断伸び及び180゜
密着曲げ性について前記と同様にして測定した。 その結果を表−2にまとめて示す。
【表】
表−2より明らかなごとく、実験No.14〜17,20
〜22は本発明の合金材料で、組織が面心立方構造
を持つ過飽和固溶体からなつており、高Cr−高
Alであるため、高電気比抵抗、低電気抵抗温度
係数であると同時に、高い破断強度を示してい
る。 実験No.13,19は、それぞれAl及びCrの添加量
が少ないため、電気抵抗、機械的性質は本発明の
実験No.14〜17,20〜22と比べて劣つている。ま
た、実験No.18,23は、それぞれAl及びCrの添加
量が多すぎるため、得られた細線材は脆く、電気
抵抗、機械的性質の測定に供する試料は得られな
かつた。 さらに、実験No.14〜17,20〜22の細線は、ダイ
ヤモンドダイスを用い、中間焼なましを施すこと
なく、細径0.050mmφまで伸線加工が可能であつ
た。しかも、伸線加工により電気抵抗特性は何ら
損なわれることなく、破断強度を大幅に向上(実
験No.15の細線を0.05mmφまで冷間線引き加工する
と、破断強度は115Kg/mm2となつた。)させること
ができた。 実施例16〜22、比較例9〜15 Ni55-×Cr35Si10Mx合金における添加元素M=
Nb,Ta,V,Mo,Mn,Ti及びZrの効果につ
いて検討するため、実施例1と同一の装置、方法
にて、厚さ50μm(巾3mm)のリボン材料を作製
し、組織、電気抵抗、破断強度、破断伸び及び
180゜密着曲げ性について前記と同様にして測定し
た。 その結果を表−3にまとめて示す。
〜22は本発明の合金材料で、組織が面心立方構造
を持つ過飽和固溶体からなつており、高Cr−高
Alであるため、高電気比抵抗、低電気抵抗温度
係数であると同時に、高い破断強度を示してい
る。 実験No.13,19は、それぞれAl及びCrの添加量
が少ないため、電気抵抗、機械的性質は本発明の
実験No.14〜17,20〜22と比べて劣つている。ま
た、実験No.18,23は、それぞれAl及びCrの添加
量が多すぎるため、得られた細線材は脆く、電気
抵抗、機械的性質の測定に供する試料は得られな
かつた。 さらに、実験No.14〜17,20〜22の細線は、ダイ
ヤモンドダイスを用い、中間焼なましを施すこと
なく、細径0.050mmφまで伸線加工が可能であつ
た。しかも、伸線加工により電気抵抗特性は何ら
損なわれることなく、破断強度を大幅に向上(実
験No.15の細線を0.05mmφまで冷間線引き加工する
と、破断強度は115Kg/mm2となつた。)させること
ができた。 実施例16〜22、比較例9〜15 Ni55-×Cr35Si10Mx合金における添加元素M=
Nb,Ta,V,Mo,Mn,Ti及びZrの効果につ
いて検討するため、実施例1と同一の装置、方法
にて、厚さ50μm(巾3mm)のリボン材料を作製
し、組織、電気抵抗、破断強度、破断伸び及び
180゜密着曲げ性について前記と同様にして測定し
た。 その結果を表−3にまとめて示す。
【表】
表−3より明らかなごとく、実験No.24,26,
28,30,32,34,36は本発明の合金材料で、それ
ぞれ2原子%のNb,Ta,V,Mo,Mn,0.5原
子%のTi及びZrを添加したもので、組織が面心
立方構造を有する過飽和固溶体からなつており、
電気比低抗が5〜10μΩ−cm、破断強度が5〜20
Kg/mm2と大幅に向上し、しかも180゜密着曲げ性が
可能なねばさを有していた。 しかし、実験No.25,27,29,31,33,35,37
は、添加量が多すぎるため、急冷リボン材は脆
く、電気抵抗、機械的性質等の測定に供する試料
は得られなかつた。 実施例 23 Ni3原子%、Fe30原子%、Cr20原子%、Si10原
子%、Al5原子%からなる合金をアルゴンガス雰
囲気中で溶融した後、アルゴンガス噴出圧4.5
Kg/cm2で、孔径0.15mmφのルビー製紡糸ノズルよ
り350rpmで回転している内径650mmφ円筒ドラム
内に形成された温度−15℃、深さ3.0cmなる塩化
ナトリウム水溶液中に噴出し、平均直径0.135mm
φの円形断面を有した太さ斑がほとんどない非常
に均一な連続細線を得た。このときの紡糸ノズル
と回転液体面との距離は1.0mmに保持し、紡糸ノ
ズルより噴出された溶融金属流とその回転冷却液
面とのなす接触角は80゜であつた。なお、このと
きの溶融金属流の噴出速度は640m/分であつた。 この細線の電気比抵抗は155μΩ−cm、破断強
度55Kg/mm2で、非常にねばく、ダイヤモンドダイ
スを用いて0.05mmφの線径まで容易に冷間線引き
加工ができ、破断強度は120Kg/cm2まで向上した。 実施例 24 Ni65原子%、Cr20原子%、Si5原子%、Al10原
子%からなる合金を、アルゴン噴出圧1.0Kg/cm2
で、孔径0.3mmφのルビー製ノズルより5000rpm
で回転している直径20cmの鋼鉄ロール表面に噴出
して、厚さ8μm(巾2mm)のリボンを作製した。 インストロン型引張試験機を用い、リボンサン
プルに歪を与えながら、電気比抵抗変化を4端子
法にて常温から800℃の範囲で測定し、歪ゲージ
受感材料として種々の物理特性を測定した。 また、組織も前記と同様にして調べた。 その結果、電気比抵抗は170μΩ−cm、電気抵
抗温度係数は1×10-5/K、引張強度38Kg/mm2、
耐鋼熱起電力0.5×10-6V/K、ゲージ率約6.0で
あり、組織も面心立方構造を有する過飽和固溶体
からなつており、本発明の合金材料はゲージ用材
料としても非常に有用である。 実施例25〜32、比較例16〜23 Ni55-XCr35Si10Mx合金における添加元素M=
Co,Cu,Ge,Ga,Hf,Ce,Y及びThの効果に
ついて検討するため、実施例1と同一の装置、方
法によつて、厚さ50μm(巾3mm)のリボン材料を
作製し、その組織、電気抵抗、破断強度、破断伸
び180゜密着曲げ性について前記と同様にして測定
した。 その結果を表−4にまとめて示す。
28,30,32,34,36は本発明の合金材料で、それ
ぞれ2原子%のNb,Ta,V,Mo,Mn,0.5原
子%のTi及びZrを添加したもので、組織が面心
立方構造を有する過飽和固溶体からなつており、
電気比低抗が5〜10μΩ−cm、破断強度が5〜20
Kg/mm2と大幅に向上し、しかも180゜密着曲げ性が
可能なねばさを有していた。 しかし、実験No.25,27,29,31,33,35,37
は、添加量が多すぎるため、急冷リボン材は脆
く、電気抵抗、機械的性質等の測定に供する試料
は得られなかつた。 実施例 23 Ni3原子%、Fe30原子%、Cr20原子%、Si10原
子%、Al5原子%からなる合金をアルゴンガス雰
囲気中で溶融した後、アルゴンガス噴出圧4.5
Kg/cm2で、孔径0.15mmφのルビー製紡糸ノズルよ
り350rpmで回転している内径650mmφ円筒ドラム
内に形成された温度−15℃、深さ3.0cmなる塩化
ナトリウム水溶液中に噴出し、平均直径0.135mm
φの円形断面を有した太さ斑がほとんどない非常
に均一な連続細線を得た。このときの紡糸ノズル
と回転液体面との距離は1.0mmに保持し、紡糸ノ
ズルより噴出された溶融金属流とその回転冷却液
面とのなす接触角は80゜であつた。なお、このと
きの溶融金属流の噴出速度は640m/分であつた。 この細線の電気比抵抗は155μΩ−cm、破断強
度55Kg/mm2で、非常にねばく、ダイヤモンドダイ
スを用いて0.05mmφの線径まで容易に冷間線引き
加工ができ、破断強度は120Kg/cm2まで向上した。 実施例 24 Ni65原子%、Cr20原子%、Si5原子%、Al10原
子%からなる合金を、アルゴン噴出圧1.0Kg/cm2
で、孔径0.3mmφのルビー製ノズルより5000rpm
で回転している直径20cmの鋼鉄ロール表面に噴出
して、厚さ8μm(巾2mm)のリボンを作製した。 インストロン型引張試験機を用い、リボンサン
プルに歪を与えながら、電気比抵抗変化を4端子
法にて常温から800℃の範囲で測定し、歪ゲージ
受感材料として種々の物理特性を測定した。 また、組織も前記と同様にして調べた。 その結果、電気比抵抗は170μΩ−cm、電気抵
抗温度係数は1×10-5/K、引張強度38Kg/mm2、
耐鋼熱起電力0.5×10-6V/K、ゲージ率約6.0で
あり、組織も面心立方構造を有する過飽和固溶体
からなつており、本発明の合金材料はゲージ用材
料としても非常に有用である。 実施例25〜32、比較例16〜23 Ni55-XCr35Si10Mx合金における添加元素M=
Co,Cu,Ge,Ga,Hf,Ce,Y及びThの効果に
ついて検討するため、実施例1と同一の装置、方
法によつて、厚さ50μm(巾3mm)のリボン材料を
作製し、その組織、電気抵抗、破断強度、破断伸
び180゜密着曲げ性について前記と同様にして測定
した。 その結果を表−4にまとめて示す。
【表】
表−4より明らかなごとく、実験No.40,42,
44,46,48,50,52,54は本発明の合金材料で、
それぞれ2原子%のCo,Cu,Ge,Ga,0.5原子
%のHf,Ce,Y,Thを添加したもので、組織が
面心立方構造を有する過飽和固溶体からなつてお
り、電気比抵抗が5〜10μΩ−cm、破断強度が5
〜20Kg/mm2と大幅に向上し、しかも180゜密着曲げ
が可能なねばさを有している。 しかし、実験No.41,43.45,47,49,51,53,
55は、添加量が多すぎるため、急冷リボン材は脆
く、電気抵抗、機械的性質等の測定に供する試料
は得られなかつた。 (発明の効果) 本発明の合金材料は、冷間加工を連続して行う
ことができ、寸法精度及び機械的性質がより向上
するため、圧延、線引き加工を施すことができ、
必要に応じて焼なまし等の熱処理をも行うことが
できる。このような液体急冷法の高速化、工程の
単純さは、本発明の材料を製造するに際して、製
造費の低減、省エネルギーといつた効果をももた
らす。 この合金材料は、従来のNi−Cr系合金材料と
比べて、冷間加工性、電気特性、機械的性質、耐
腐食性、耐酸化性、耐疲労性、寿命値及び歪ゲー
ジ用受感特性等においてはるかに上回る諸性質を
有しており、各種高温電気抵抗材、精密抵抗材
(例えば、歪ゲージ用受感材料等)、電熱線、高温
雰囲気中での強度材、補強材、耐腐食材等、広く
各種の工業用材料として使用される。
44,46,48,50,52,54は本発明の合金材料で、
それぞれ2原子%のCo,Cu,Ge,Ga,0.5原子
%のHf,Ce,Y,Thを添加したもので、組織が
面心立方構造を有する過飽和固溶体からなつてお
り、電気比抵抗が5〜10μΩ−cm、破断強度が5
〜20Kg/mm2と大幅に向上し、しかも180゜密着曲げ
が可能なねばさを有している。 しかし、実験No.41,43.45,47,49,51,53,
55は、添加量が多すぎるため、急冷リボン材は脆
く、電気抵抗、機械的性質等の測定に供する試料
は得られなかつた。 (発明の効果) 本発明の合金材料は、冷間加工を連続して行う
ことができ、寸法精度及び機械的性質がより向上
するため、圧延、線引き加工を施すことができ、
必要に応じて焼なまし等の熱処理をも行うことが
できる。このような液体急冷法の高速化、工程の
単純さは、本発明の材料を製造するに際して、製
造費の低減、省エネルギーといつた効果をももた
らす。 この合金材料は、従来のNi−Cr系合金材料と
比べて、冷間加工性、電気特性、機械的性質、耐
腐食性、耐酸化性、耐疲労性、寿命値及び歪ゲー
ジ用受感特性等においてはるかに上回る諸性質を
有しており、各種高温電気抵抗材、精密抵抗材
(例えば、歪ゲージ用受感材料等)、電熱線、高温
雰囲気中での強度材、補強材、耐腐食材等、広く
各種の工業用材料として使用される。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 Cr10〜50原子%で、Al又はSiの少なくとも
1種の元素5〜25原子%で、残部が実質的にNi
よりなり、組織が面心立方構造をもつ過飽和固溶
体からなる冷間加工性に優れ、電気抵抗の高い
Ni−Cr系合金材料。 2 (イ)Cr10〜50原子%で、(ロ)Al又はSiの少なく
とも1種の元素5〜25原子%で、(ハ)Fe40原子%
以下で、(ニ)残部が実質的にNiよりなり、(イ),(ロ),
(ハ),(ニ)の合計が100原子%であり、組織が面心立
方構造をもつ過飽和固溶体からなる冷間加工性に
優れ、電気抵抗の高いNi−Cr系合金材料。 3 (イ)Cr10〜50原子%で、(ロ)Al又はSiの少なく
とも1種の元素5〜25原子%で、(ハ)Co,Nb,
Ta,V,Mo,Mn,Cu,Ge,Ga,Ti,Zr及び
Hfからなる群より選ばれた1種又は2種以上の
元素(ただし、Co,Nb,Ta,V,Mo,Mn,
Cu,Ge及びGaそれぞれ3原子%以下、Ti,Zr
及びHfそれぞれ1原子%以下である。)で、(ニ)残
部が実質的にNiよりなり、(イ),(ロ),(ハ),(ニ)の合
計が100原子%であり、組織が面心立方構造をも
つ過飽和固溶体からなる冷間加工性に優れ、電気
抵抗の高いNi−Cr系合金材料。 4 (イ)Cr10〜50原子%で、(ロ)Al又はSiの少なく
とも1種の元素5〜25原子%で、(ハ)Ce,Y及び
Thからなる群より選ばれた1種又は2種以上の
元素1原子%以下で、(ニ)残部が実質的にNiより
なり、(イ),(ロ),(ハ),(ニ)の合計が100原子%であ
り、
組織が面心立方構造をもつ過飽和固溶体からなる
冷間加工性に優れ、電気抵抗の高いNi−Cr系合
金材料。
Priority Applications (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP57036225A JPS58153752A (ja) | 1982-03-08 | 1982-03-08 | Ni−Cr系合金材料 |
| CA000422669A CA1222891A (en) | 1982-03-08 | 1983-03-02 | Ni-cr type alloy material |
| EP83301156A EP0088599B1 (en) | 1982-03-08 | 1983-03-04 | Ni-cr type alloy material |
| DE8383301156T DE3377655D1 (en) | 1982-03-08 | 1983-03-04 | Ni-cr type alloy material |
| US06/473,403 US4655857A (en) | 1982-03-08 | 1983-03-08 | Ni-Cr type alloy material |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP57036225A JPS58153752A (ja) | 1982-03-08 | 1982-03-08 | Ni−Cr系合金材料 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS58153752A JPS58153752A (ja) | 1983-09-12 |
| JPH0147541B2 true JPH0147541B2 (ja) | 1989-10-16 |
Family
ID=12463832
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP57036225A Granted JPS58153752A (ja) | 1982-03-08 | 1982-03-08 | Ni−Cr系合金材料 |
Country Status (5)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US4655857A (ja) |
| EP (1) | EP0088599B1 (ja) |
| JP (1) | JPS58153752A (ja) |
| CA (1) | CA1222891A (ja) |
| DE (1) | DE3377655D1 (ja) |
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|---|---|---|---|---|
| DE3246507C2 (de) * | 1982-12-16 | 1987-04-09 | BBC Aktiengesellschaft Brown, Boveri & Cie., Baden, Aargau | Hochtemperaturschutzschicht |
| JPS6024343A (ja) * | 1983-07-20 | 1985-02-07 | Taisei Koki Kk | 金属薄膜抵抗体 |
| US4908185A (en) * | 1987-05-08 | 1990-03-13 | Dale Electronics, Inc. | Nichrome resistive element and method of making same |
| US4900417A (en) * | 1987-05-08 | 1990-02-13 | Dale Electronics, Inc. | Nichrome resistive element and method of making same |
| US4837550A (en) * | 1987-05-08 | 1989-06-06 | Dale Electronics, Inc. | Nichrome resistive element and method of making same |
| GB8717035D0 (en) * | 1987-07-18 | 1987-08-26 | Emi Plc Thorn | Thick film track material |
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| EP0976135A1 (en) * | 1997-04-18 | 2000-02-02 | Post Glover Resistors Inc. | Resistors formed of aluminum-titanium alloys |
| JP2004042091A (ja) * | 2002-07-11 | 2004-02-12 | Natl Space Development Agency Of Japan | ニッケル基ろう材 |
| EP1529123B1 (de) * | 2002-08-16 | 2011-10-05 | Alstom Technology Ltd | Intermetallisches material und verwendung dieses materials |
| CN1321206C (zh) * | 2003-11-04 | 2007-06-13 | 住友金属矿山株式会社 | 金属电阻材料、溅射靶材、电阻薄膜及其制造方法 |
| US7641985B2 (en) * | 2004-06-21 | 2010-01-05 | Siemens Energy, Inc. | Boron free joint for superalloy component |
| JP4622522B2 (ja) * | 2005-01-07 | 2011-02-02 | 住友金属鉱山株式会社 | 金属抵抗体材料、抵抗薄膜、スパッタリングターゲット、薄膜抵抗器およびその製造方法 |
| KR101107306B1 (ko) | 2009-12-28 | 2012-01-20 | 세종공업 주식회사 | 압력센서용 금속 박막형 스트레인 게이지 및 이를 포함하는 압력센서 |
| CN104087786B (zh) * | 2014-06-25 | 2016-06-15 | 盐城市鑫洋电热材料有限公司 | 一种镍铬电热复合材料及其制备方法 |
| CN104046881A (zh) * | 2014-07-01 | 2014-09-17 | 张家港市佳晟机械有限公司 | 一种镍铬电热合金 |
| US10052724B2 (en) * | 2016-03-02 | 2018-08-21 | General Electric Company | Braze composition, brazing process, and brazed article |
| DE102016111738A1 (de) * | 2016-06-27 | 2017-12-28 | Heraeus Sensor Technology Gmbh | Kabel zum Kontaktieren eines Sensors, Temperaturmessvorrichtung, Verfahren zum Verbinden eines Kabels mit einer Temperaturmessvorrichtung und Verwendung einer Legierung zur Herstellung eines Kabels |
| DE202017106715U1 (de) * | 2017-11-07 | 2019-02-19 | WWT Technischer Gerätebau GmbH | Heizvorrichtung mit hohem temperaturabhängigem elektrischen Widerstandsgradienten des Heizdrahts |
| TWI641001B (zh) * | 2018-01-22 | 2018-11-11 | 國立屏東科技大學 | 薄膜電阻合金 |
| CN109454122B (zh) * | 2018-11-19 | 2020-03-31 | 深圳市业展电子有限公司 | 一种镍铬铝铁精密电阻合金带材的制备工艺 |
| CN113106298B (zh) * | 2021-04-16 | 2022-02-25 | 江苏兄弟合金有限公司 | 一种高精度直径0.03mm电热丝圆丝及其制备方法 |
| CN115074581B (zh) * | 2022-06-27 | 2024-08-16 | 兰州理工大学 | 一种镍铬铝硅电热合金 |
| CN116043067B (zh) * | 2022-12-30 | 2024-06-21 | 江苏科技大学 | 一种高温合金材料及其成型方法 |
| CN116287870B (zh) * | 2023-03-27 | 2024-11-22 | 昆明理工大学 | 一种快速响应加热的耐碳腐蚀镍铬基合金材料及其制备方法与应用 |
| CN116970843B (zh) * | 2023-06-26 | 2025-12-26 | 合肥工业大学 | 一种高精度电阻合金材料及其坯料制备方法 |
| CN121472649A (zh) * | 2026-01-11 | 2026-02-06 | 合肥格物新材料科技有限公司 | 一种高稳定性的新型精密电阻合金及其制备方法 |
Family Cites Families (7)
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|---|---|---|---|---|
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