JPH0149183B2 - - Google Patents
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- JPH0149183B2 JPH0149183B2 JP57056678A JP5667882A JPH0149183B2 JP H0149183 B2 JPH0149183 B2 JP H0149183B2 JP 57056678 A JP57056678 A JP 57056678A JP 5667882 A JP5667882 A JP 5667882A JP H0149183 B2 JPH0149183 B2 JP H0149183B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- acrylic polymer
- phosphite
- plasticizer
- phosphoric acid
- melt
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Artificial Filaments (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はアクリル系重合体組成物の溶融成形法
に関するものである。さらに詳しくはアクリル系
重合体組成物に、特定のリン成分含有化合物を配
合することで、溶融成形時に好適な熱安定性を有
するアクリル系重合体組成物の溶融成形法に関す
るものである。 アクリロニトリルを主成分とするアクリル系重
合体は、加熱して溶融することが困難な重合体で
あり、その成形法は溶媒に溶解して湿式又は乾式
によるのが一般的である。 従来からアクリル系重合体を溶融成形しようと
する試みは数多くなされており、アクリル系重
合体の溶剤又は高い誘電恒数を有する有機化合物
を可塑剤として混合する方法(特公昭31−7065号
公報、U.S.P.2585499、U.S.P.33820)、水を可
塑剤とする方法(U.S.P.2585444、特開昭48−
49839号公報、特開昭54−93122号公報)等が提案
されている。しかしながら上記の方法は工業的に
応用する上で次の様な欠点を有している。 即ち上記の方法では、実質的に成形可能な状
態にする為には、多量の(例えば重合体と等量程
度の)可塑剤を用いなければならず、物性の優れ
た成形品を得る為には、可塑剤の抽出回収工程が
不可欠となる。又可塑剤量を少なくして高温で成
形することも可能ではあるが、アクリル系重合体
の分解着色が著しく実用的でない。の方法では
可塑剤抽出工程は不要であるが、水の沸点以上の
温度で加熱溶融する必要がある為、常圧帯域に開
放したり、押し出した場合発泡が起る。又発泡を
少なくする為に水の量を少なくして高温で成形す
ることも可能ではあるが、これもアクリル系重合
体の分解着色が著しく実用的でない。 一方アクリル系重合体に水を可塑剤及び発泡剤
として兼用し、発泡繊維を製造する方法が、近年
盛んに提案されている。(特開昭54−93122号公
報)しかしこの方法では、発泡させる為の水の量
を多くすると、水蒸気の吹出しによる切断等が多
くなり、又水の量を少なくすると溶融物の粘度が
高く成形が困難になる。又溶融物を高温にして、
高発泡度の繊維を得ることも可能ではあるが、こ
の方法でもアクリル系重合体の分解着色が著しく
実用的ではなかつた。本発明者等は前述のアクリ
ル系重合体の分解着色に関する問題点を解決すべ
く、鋭意研究を重ねた結果、特定のリン成分含有
化合物を配合することによつて溶融成形時に、優
れた熱安定性を示すものであることを見出し本発
明に到達した。即ち、本発明は、アクリルニトリ
ルを少なくとも40重量%含むアクリルニトリル系
重合体と可塑剤からなる組成物にアクリル系重合
体に対して0.1〜5重量%のリン酸又はリン酸エ
ステルを含有せしめて溶融することを特徴とする
アクリル系重合体の溶融成形法である。 以下本発明を更に詳しく説明する。 本発明でいうアクリル系重合体とは、アクリロ
ニトリル単独又はアクリロニトリルを少なくとも
40重量%以上、より好ましくは60重量%以上結合
含有し、残部が少なくとも1種のエチレン系不飽
和化合物からなるものである。ここでエチレン系
不飽和化合物とは、塩化ビニル、臭化ビニル、弗
化ビニル、塩化ビニリデン等のハロゲン化ビニル
及びハロゲン化ビニリデン類;アクリル酸、メタ
クリル酸、マレイン酸、イタコン酸等の不飽和カ
ルボン酸及びこれ等の塩類;アクリル酸メチル、
アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル
酸オクチル、アクリル酸メトキシエチル、アクリ
ル酸フエニル、アクリル酸シクロヘキシル等のア
クリル酸エステル類;メタクリル酸ブチル、メタ
クリル酸オクチル、メタクリル酸メトキシエチ
ル、メタクリル酸フエニル、メタクリル酸シクロ
ヘキシル等のメタクリル酸エステル類;メチルビ
ニルケトン類;蟻酸ビニル、酢酸ビニル、プロピ
オン酸ビニル、酪酸ビニル、安息香酸ビニル等の
ビニルエステル類;メチルビニルエーテル、エチ
ルビニルエーテル等のビニルエーテル類;アクリ
ルアミド及びそのアルキル置換体;ビニルスルホ
ン酸、p−スチレンスルホン酸等の不飽和スルホ
ン酸及びそれ等の塩類;スチレン、α−メチルス
チレン、クロロスチレン等のスチレン及びそのア
ルキル又はハロゲン置換体;アリルアルコール及
びそのエステル又はエーテル類;ビニルピリジ
ン、ビニルイミダゾール、ジメチルアミノエチル
メタクリレート等の塩基性ビニル化合物類;アク
ロレイン、メタクロレイン、シアン化ビニリデ
ン、グリシジルメタクリレート、メタクリロニト
リル等のビニル化合物等であり、これ等の混合物
をも含む。 可塑剤の効果は、アクリル系重合体と可塑化溶
融する為のもので、本発明でいう可塑剤とは一般
に知られているもので、水、ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホオキ
シド、γ−ブチロラクトン、エチレンカーボネー
ト、スルホラン等が用いられるが、特に水、ジメ
チルホルムアミド、ジメチルスルホオキシド、エ
チレンカーボネートが、アクリル系重合体の可塑
性に優れており、その量は使用方法目的によつて
任意に選ばれる。 本発明の目的を達成する為には、このアクリル
系重合体と可塑剤にリン酸又はリン酸エステルを
含有せしめることで、溶融成形時に優れた熱安定
性を有することができることにある。 本発明でいうリン酸とは、一般に知られている
もので、具体的には、メタリン酸、オルトリン
酸、三リン酸、四リン酸、ポリリン酸等である。
又リン酸エステルとは、トリフエニルホスフエー
ト、ブチルアシツドホスフエート、ブトキシエチ
ルアシツドホスフエート、2−エチルヘキシルア
シツドホスフエート、β−クロロエチルアシツド
ホスフエート、ジ(2−エチルヘキシル)ホスフ
エート、エチレングリコールアシツドホスフエー
ト、(2−ヒドロキシエチル)メタクリレートア
シツドホスフエート等の酸性リン酸エステル類;
トリエチルホスフアイト、トリn−ブチルホスフ
アイト、トリフエニルホスフアイト、トリステア
リルホスフアイト、トリデシルホスフアイト、ジ
フエニルデシルホスフアイト、ジステアリルペン
タエリスリチルジホスフアイト、テトラフエニル
ジプロピレングリコールジホスフアイト、ジラウ
リルハイドロゲンホスフアイト、トリス(2−エ
チルヘキシル)ホスフアイト、トリス(ノニルフ
エニル)ホスフアイト、ジフエニルモノ(トリデ
シル)ホスフアイト、ビスフエノールAペンタエ
リスリトルホスフアイト等の亜リン酸エステル化
合物等であり、これ等の混合物をも含む。これ等
の中でも特に、トリデシルホスフアイト、ジラウ
リルハイドロゲンホスフアイト、ジフエニルデシ
ルホスフアイト、トリフエニルホスフエーイト
が、溶融成形時の熱安定性に優れている。次にこ
れらのリン酸又はリン酸エステルの配合比率につ
いて述べる。 リン酸又はリン酸エステルの量は、アクリル系
重合体と可塑剤からなる組成物にアクリル系重合
体に対して0.1〜5重量%好ましくは0.2〜2重量
%である。リン酸又はリン酸エステルが0.1重量
%に満たない場合は熱安定性が不十分となるし、
また5重量%を越える場合は、経時的に最終製品
の表面に吐出、漏出がおこるいわゆるブルーミン
グが発生し、また加工中、金型などの表面に固着
して、はく離しなくなるいわゆるプレートアウト
等が発生するので好ましくない。 本発明は、上記組成物を、アクリル系重合体の
一般的な溶融成形温度で溶融成形する際に非常に
優れた熱安定性を示すものである。 以上述べてきた様な組成物を加熱溶融して成形
する方法としては、種々の手段が用いられる。 即ち、アクリル系重合体と可塑剤にリン酸又は
リン酸エステルを特定比率で配合し、ボールミル
等の適当な混合機にて均一混合せしめて粉粒状、
あるいは溶液状の組成物を調整し、この組成物
を、(イ)オートクレープの如き密閉可能な容器であ
つて、弁を介して紡糸オリフイスに接続する排出
口を有する容器中で密閉下又は加圧雰囲気下で加
熱溶融し、溶融後弁を開けてオリフイスより押出
す方法、(ロ)プランジヤー型押出機のシリンダー中
で密閉下に加熱溶融し、しかる後、プランジヤー
を降下させて押出す方法、(ハ)成形用スクリユー押
出機のホツパーに供給し加熱帯域中を移送しなが
ら加熱溶融し、紡糸オリフイスより押出す方法、
(ニ)前記(イ)(ロ)(ハ)のオリフイスの後に成形用金型を
直
結し金型に注入し成形する方法等が採用できる。
尚紡糸オリフイスから押出す際は必要に応じてギ
ヤーポンプ等の計量器を用いることができる。ま
た成形物は、延伸操作・熱処理を施すことも必要
に応じて行なうことができる。 以上、詳しく述べた通り、本発明はアクリル系
重合体と可塑剤にリン酸又はリン酸エステルを配
合し、溶融成形することで、溶融成形時に優れた
熱安定性を付与することができ、アクリル系重合
体を溶融成形する方法として注目に値いするもの
であり、今後アクリル系繊維、アクリル系樹脂の
溶融成形の方法として幅広く用いられるものであ
る。 以下、実施例により本発明をさらに具体的に説
明するが、本発明はこれ等実施例の記載によつて
何等その範囲を限定するものではない。 尚実施例に記載している着色度とは下記の方法
にて測定したものである。 本発明に於ける着色度とは、以下の方法で測定
した可視光線部の波長406nmの吸光度(AS)と
定義する。 吸光度の測定法; 測定すべきサンプルをナイフで削り取り、0.1
gを精密天秤で計り、それを25ml三角フラスコに
入れ、それに濃硝酸を20ml入れ、マグネツトスタ
ーラーで撹拌し、サンプルを溶解した。その溶液
を1cm角形ガラスセルに入れ分光光度計にて濃硝
酸を対象標準液として、波長406nmの吸光度を
測定する。 実施例 1 アクリロニトリル92重量%、アクリル酸メチル
8重量%よりなるアクリル系重合体を用いて、第
1表に示す配合比率で、ボールミルを用いて均一
混合した粉粒状組成物を作製し、それを内径16
mm、長さ50mmのステンレス製の容器に入れ、密栓
した後200℃に保つたウツドメタル浴に入れ溶融
した。 その後、1時間してから容器をウツドメタル浴
より取り出し、水に入れ冷却した後、容器の栓を
開け、中の成形物を取り出した。取り出した成形
物の着色度と外観色を第1表に示す。組成はすべ
てアクリル系重合体に対しての重量%で示した。 実施例 2 実施例1と同じアクリル系重合体を用いて、実
施例1と同じ方法で、第1表に示す配合比率で組
成物を作製し、高化式フローテスターで直径1
mm、L/D=1の細孔を有するオリフイスを用い
溶融押出しを行なつた。尚試料の溶融は試料を
240℃のシリンダーに充填した後、オリフイスに
栓をして、6分間保持して行なつた。その後、手
早くオリフイスの栓をはずして、押出荷重30Kg/
cm2の条件下で押し出した。得られた押出物の着色
度と外観色を第1表に示す。組成はすべて、アク
リル系重合体に対しての重量%で示した。 【表】
に関するものである。さらに詳しくはアクリル系
重合体組成物に、特定のリン成分含有化合物を配
合することで、溶融成形時に好適な熱安定性を有
するアクリル系重合体組成物の溶融成形法に関す
るものである。 アクリロニトリルを主成分とするアクリル系重
合体は、加熱して溶融することが困難な重合体で
あり、その成形法は溶媒に溶解して湿式又は乾式
によるのが一般的である。 従来からアクリル系重合体を溶融成形しようと
する試みは数多くなされており、アクリル系重
合体の溶剤又は高い誘電恒数を有する有機化合物
を可塑剤として混合する方法(特公昭31−7065号
公報、U.S.P.2585499、U.S.P.33820)、水を可
塑剤とする方法(U.S.P.2585444、特開昭48−
49839号公報、特開昭54−93122号公報)等が提案
されている。しかしながら上記の方法は工業的に
応用する上で次の様な欠点を有している。 即ち上記の方法では、実質的に成形可能な状
態にする為には、多量の(例えば重合体と等量程
度の)可塑剤を用いなければならず、物性の優れ
た成形品を得る為には、可塑剤の抽出回収工程が
不可欠となる。又可塑剤量を少なくして高温で成
形することも可能ではあるが、アクリル系重合体
の分解着色が著しく実用的でない。の方法では
可塑剤抽出工程は不要であるが、水の沸点以上の
温度で加熱溶融する必要がある為、常圧帯域に開
放したり、押し出した場合発泡が起る。又発泡を
少なくする為に水の量を少なくして高温で成形す
ることも可能ではあるが、これもアクリル系重合
体の分解着色が著しく実用的でない。 一方アクリル系重合体に水を可塑剤及び発泡剤
として兼用し、発泡繊維を製造する方法が、近年
盛んに提案されている。(特開昭54−93122号公
報)しかしこの方法では、発泡させる為の水の量
を多くすると、水蒸気の吹出しによる切断等が多
くなり、又水の量を少なくすると溶融物の粘度が
高く成形が困難になる。又溶融物を高温にして、
高発泡度の繊維を得ることも可能ではあるが、こ
の方法でもアクリル系重合体の分解着色が著しく
実用的ではなかつた。本発明者等は前述のアクリ
ル系重合体の分解着色に関する問題点を解決すべ
く、鋭意研究を重ねた結果、特定のリン成分含有
化合物を配合することによつて溶融成形時に、優
れた熱安定性を示すものであることを見出し本発
明に到達した。即ち、本発明は、アクリルニトリ
ルを少なくとも40重量%含むアクリルニトリル系
重合体と可塑剤からなる組成物にアクリル系重合
体に対して0.1〜5重量%のリン酸又はリン酸エ
ステルを含有せしめて溶融することを特徴とする
アクリル系重合体の溶融成形法である。 以下本発明を更に詳しく説明する。 本発明でいうアクリル系重合体とは、アクリロ
ニトリル単独又はアクリロニトリルを少なくとも
40重量%以上、より好ましくは60重量%以上結合
含有し、残部が少なくとも1種のエチレン系不飽
和化合物からなるものである。ここでエチレン系
不飽和化合物とは、塩化ビニル、臭化ビニル、弗
化ビニル、塩化ビニリデン等のハロゲン化ビニル
及びハロゲン化ビニリデン類;アクリル酸、メタ
クリル酸、マレイン酸、イタコン酸等の不飽和カ
ルボン酸及びこれ等の塩類;アクリル酸メチル、
アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル
酸オクチル、アクリル酸メトキシエチル、アクリ
ル酸フエニル、アクリル酸シクロヘキシル等のア
クリル酸エステル類;メタクリル酸ブチル、メタ
クリル酸オクチル、メタクリル酸メトキシエチ
ル、メタクリル酸フエニル、メタクリル酸シクロ
ヘキシル等のメタクリル酸エステル類;メチルビ
ニルケトン類;蟻酸ビニル、酢酸ビニル、プロピ
オン酸ビニル、酪酸ビニル、安息香酸ビニル等の
ビニルエステル類;メチルビニルエーテル、エチ
ルビニルエーテル等のビニルエーテル類;アクリ
ルアミド及びそのアルキル置換体;ビニルスルホ
ン酸、p−スチレンスルホン酸等の不飽和スルホ
ン酸及びそれ等の塩類;スチレン、α−メチルス
チレン、クロロスチレン等のスチレン及びそのア
ルキル又はハロゲン置換体;アリルアルコール及
びそのエステル又はエーテル類;ビニルピリジ
ン、ビニルイミダゾール、ジメチルアミノエチル
メタクリレート等の塩基性ビニル化合物類;アク
ロレイン、メタクロレイン、シアン化ビニリデ
ン、グリシジルメタクリレート、メタクリロニト
リル等のビニル化合物等であり、これ等の混合物
をも含む。 可塑剤の効果は、アクリル系重合体と可塑化溶
融する為のもので、本発明でいう可塑剤とは一般
に知られているもので、水、ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホオキ
シド、γ−ブチロラクトン、エチレンカーボネー
ト、スルホラン等が用いられるが、特に水、ジメ
チルホルムアミド、ジメチルスルホオキシド、エ
チレンカーボネートが、アクリル系重合体の可塑
性に優れており、その量は使用方法目的によつて
任意に選ばれる。 本発明の目的を達成する為には、このアクリル
系重合体と可塑剤にリン酸又はリン酸エステルを
含有せしめることで、溶融成形時に優れた熱安定
性を有することができることにある。 本発明でいうリン酸とは、一般に知られている
もので、具体的には、メタリン酸、オルトリン
酸、三リン酸、四リン酸、ポリリン酸等である。
又リン酸エステルとは、トリフエニルホスフエー
ト、ブチルアシツドホスフエート、ブトキシエチ
ルアシツドホスフエート、2−エチルヘキシルア
シツドホスフエート、β−クロロエチルアシツド
ホスフエート、ジ(2−エチルヘキシル)ホスフ
エート、エチレングリコールアシツドホスフエー
ト、(2−ヒドロキシエチル)メタクリレートア
シツドホスフエート等の酸性リン酸エステル類;
トリエチルホスフアイト、トリn−ブチルホスフ
アイト、トリフエニルホスフアイト、トリステア
リルホスフアイト、トリデシルホスフアイト、ジ
フエニルデシルホスフアイト、ジステアリルペン
タエリスリチルジホスフアイト、テトラフエニル
ジプロピレングリコールジホスフアイト、ジラウ
リルハイドロゲンホスフアイト、トリス(2−エ
チルヘキシル)ホスフアイト、トリス(ノニルフ
エニル)ホスフアイト、ジフエニルモノ(トリデ
シル)ホスフアイト、ビスフエノールAペンタエ
リスリトルホスフアイト等の亜リン酸エステル化
合物等であり、これ等の混合物をも含む。これ等
の中でも特に、トリデシルホスフアイト、ジラウ
リルハイドロゲンホスフアイト、ジフエニルデシ
ルホスフアイト、トリフエニルホスフエーイト
が、溶融成形時の熱安定性に優れている。次にこ
れらのリン酸又はリン酸エステルの配合比率につ
いて述べる。 リン酸又はリン酸エステルの量は、アクリル系
重合体と可塑剤からなる組成物にアクリル系重合
体に対して0.1〜5重量%好ましくは0.2〜2重量
%である。リン酸又はリン酸エステルが0.1重量
%に満たない場合は熱安定性が不十分となるし、
また5重量%を越える場合は、経時的に最終製品
の表面に吐出、漏出がおこるいわゆるブルーミン
グが発生し、また加工中、金型などの表面に固着
して、はく離しなくなるいわゆるプレートアウト
等が発生するので好ましくない。 本発明は、上記組成物を、アクリル系重合体の
一般的な溶融成形温度で溶融成形する際に非常に
優れた熱安定性を示すものである。 以上述べてきた様な組成物を加熱溶融して成形
する方法としては、種々の手段が用いられる。 即ち、アクリル系重合体と可塑剤にリン酸又は
リン酸エステルを特定比率で配合し、ボールミル
等の適当な混合機にて均一混合せしめて粉粒状、
あるいは溶液状の組成物を調整し、この組成物
を、(イ)オートクレープの如き密閉可能な容器であ
つて、弁を介して紡糸オリフイスに接続する排出
口を有する容器中で密閉下又は加圧雰囲気下で加
熱溶融し、溶融後弁を開けてオリフイスより押出
す方法、(ロ)プランジヤー型押出機のシリンダー中
で密閉下に加熱溶融し、しかる後、プランジヤー
を降下させて押出す方法、(ハ)成形用スクリユー押
出機のホツパーに供給し加熱帯域中を移送しなが
ら加熱溶融し、紡糸オリフイスより押出す方法、
(ニ)前記(イ)(ロ)(ハ)のオリフイスの後に成形用金型を
直
結し金型に注入し成形する方法等が採用できる。
尚紡糸オリフイスから押出す際は必要に応じてギ
ヤーポンプ等の計量器を用いることができる。ま
た成形物は、延伸操作・熱処理を施すことも必要
に応じて行なうことができる。 以上、詳しく述べた通り、本発明はアクリル系
重合体と可塑剤にリン酸又はリン酸エステルを配
合し、溶融成形することで、溶融成形時に優れた
熱安定性を付与することができ、アクリル系重合
体を溶融成形する方法として注目に値いするもの
であり、今後アクリル系繊維、アクリル系樹脂の
溶融成形の方法として幅広く用いられるものであ
る。 以下、実施例により本発明をさらに具体的に説
明するが、本発明はこれ等実施例の記載によつて
何等その範囲を限定するものではない。 尚実施例に記載している着色度とは下記の方法
にて測定したものである。 本発明に於ける着色度とは、以下の方法で測定
した可視光線部の波長406nmの吸光度(AS)と
定義する。 吸光度の測定法; 測定すべきサンプルをナイフで削り取り、0.1
gを精密天秤で計り、それを25ml三角フラスコに
入れ、それに濃硝酸を20ml入れ、マグネツトスタ
ーラーで撹拌し、サンプルを溶解した。その溶液
を1cm角形ガラスセルに入れ分光光度計にて濃硝
酸を対象標準液として、波長406nmの吸光度を
測定する。 実施例 1 アクリロニトリル92重量%、アクリル酸メチル
8重量%よりなるアクリル系重合体を用いて、第
1表に示す配合比率で、ボールミルを用いて均一
混合した粉粒状組成物を作製し、それを内径16
mm、長さ50mmのステンレス製の容器に入れ、密栓
した後200℃に保つたウツドメタル浴に入れ溶融
した。 その後、1時間してから容器をウツドメタル浴
より取り出し、水に入れ冷却した後、容器の栓を
開け、中の成形物を取り出した。取り出した成形
物の着色度と外観色を第1表に示す。組成はすべ
てアクリル系重合体に対しての重量%で示した。 実施例 2 実施例1と同じアクリル系重合体を用いて、実
施例1と同じ方法で、第1表に示す配合比率で組
成物を作製し、高化式フローテスターで直径1
mm、L/D=1の細孔を有するオリフイスを用い
溶融押出しを行なつた。尚試料の溶融は試料を
240℃のシリンダーに充填した後、オリフイスに
栓をして、6分間保持して行なつた。その後、手
早くオリフイスの栓をはずして、押出荷重30Kg/
cm2の条件下で押し出した。得られた押出物の着色
度と外観色を第1表に示す。組成はすべて、アク
リル系重合体に対しての重量%で示した。 【表】
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 アクリロニトリルを少なくとも40重量%含む
アクリル系重合体と可塑剤からなる組成物に、ア
クリル系重合体に対して0.1〜5重量%のリン酸
又はリン酸エステルを含有せしめて溶融すること
を特徴とするアクリル系重合体組成物の溶融成形
法。 2 可塑剤が水、ジメチルホルムアミド、ジメチ
ルスルホキシド、エチレンカーボネート、及びこ
れ等の混合物である特許請求の範囲第1項記載の
アクリル系重合体組成物の溶融成形法。 3 リン酸エステルがトリデシルホスフアイト、
ジラウリルハイドロゲンホスフアイト、ジフエニ
ルデシルホスフアイト、トリフエニルホスフエー
ト及びこれ等の混合物である特許請求の範囲第1
項記載のアクリル系重合体組成物の溶融成形法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5667882A JPS58174433A (ja) | 1982-04-07 | 1982-04-07 | アクリル系重合体組成物の溶融成形法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5667882A JPS58174433A (ja) | 1982-04-07 | 1982-04-07 | アクリル系重合体組成物の溶融成形法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS58174433A JPS58174433A (ja) | 1983-10-13 |
| JPH0149183B2 true JPH0149183B2 (ja) | 1989-10-23 |
Family
ID=13034078
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5667882A Granted JPS58174433A (ja) | 1982-04-07 | 1982-04-07 | アクリル系重合体組成物の溶融成形法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS58174433A (ja) |
Families Citing this family (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| WO2010111882A1 (zh) * | 2009-03-31 | 2010-10-07 | 东华大学 | 碳纤维、其原丝、以及预氧化纤维的制备方法 |
| CN103556282B (zh) * | 2013-10-24 | 2015-10-28 | 东华大学 | 一种新型保暖型聚丙烯腈中空纤维的制备方法 |
| CN107250449B (zh) * | 2015-02-16 | 2020-09-15 | 株式会社钟化 | 丙烯酸系纤维的制造方法 |
Family Cites Families (1)
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-
1982
- 1982-04-07 JP JP5667882A patent/JPS58174433A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS58174433A (ja) | 1983-10-13 |
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