JPH0153248B2 - - Google Patents
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- JPH0153248B2 JPH0153248B2 JP56038192A JP3819281A JPH0153248B2 JP H0153248 B2 JPH0153248 B2 JP H0153248B2 JP 56038192 A JP56038192 A JP 56038192A JP 3819281 A JP3819281 A JP 3819281A JP H0153248 B2 JPH0153248 B2 JP H0153248B2
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Description
【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野
本発明は強心剤に関する。
発明の開示
本発明は、一般式
[式中、R1は水素原子又は低級アルケニル基を
示す。R2は低級アルコキシ基を示す。Aは基−
CH2CH2−又は基−CH2−を示す。R3は水素原子
又は低級アルキル基を示す。また、R4はフエニ
ル環上に置換基として低級アルコシ基を有するこ
とのあるフエニル低級アルキル基を示す。ただ
し、Aが基−CH2CH2−を示す場合には、R3は
水素原子且つR4はフエニル低級アルキル基を示
す。またAが基−CH2−を示す場合には、R1は
低級アルケニル基、R3は低級アルキル基且つR4
はフエニル環上に置換基として低級アルコキシ基
を有するフエニル低級アルキル基を示す。またカ
ルボスチリル骨格の3位と4位との炭素間結合は
一重結合又は二重結合を示す。] で表わされるカルボスチリル誘導体又はその塩を
有効成分として含有することを特徴とする強心剤
に係るものである。 上記一般式(1)のカルボスチリル誘導体及びその
塩は、心筋の収縮を増強させる作用(陽性変力作
用)及び冠血流量増加作用を有し、それ故例えば
うつ血性心不全等の心臓疾患の治療のための強心
剤として有効である。特に上記一般式(1)のカルボ
スチリル誘導体及びその塩の特徴は、優れた陽性
変力作用及び冠血流量増加作用を有する一方、心
拍数の増加作用が極めて弱く、また低毒性である
点にある。 本明細書において示される各基は、より具体的
には夫々次の通りである。 低級アルキル基…メチル、エチル、プロピル、
イソプロピル、ブチル、tert−ブチル、ペンチ
ル、ヘキシル基等。 低級アルコシ基…メトキシ、エトキシ、プロポ
キシ、イソプロポキシ、ブトキシ、tert−ブトキ
シ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシ基等。 ハロゲン原子…弗素、塩素、臭素及び沃素原
子。 フエニル低級アルキル基…ベンジル、2−フエ
ニルエチル、1−フエニルエチル、3−フエニル
プロピル、4−フエニルブチル、1,1−ジメチ
ル−2−フエニルエチル、5−フエニルペンチ
ル、6−フエニルヘキシル、2−メチル−3−フ
エニルプロピル基等。 低級アルケニル基…ビニル、アリル、クロチ
ル、1−メチルアリル、3−ブテニル、2−ペン
テニル、3−ペンテニル、4−ペンテニル、2−
メチル−3−ブテニル、1−メチル−3−ブテニ
ル、2−ヘキセニル、3−ヘキセニル、4−ヘキ
セニル、5−ヘキセニル、2−メチル−4−ペン
テニル、1−メチル−4−ペンテニル、2−メチ
ル−3−ペンテニル、1−メチル−3−ペンテニ
ル基等。 フエニル環上に置換基として低級アルコキシ基
を有するフエニル低級アルキル基…2−メトキシ
ベンジル、3−メトキシベンジル、4−メトキシ
ベンジル、3−エトキシベンジル、2−プロポキ
シベンジル、3−イソプロポキシベンジル、4−
tert−ブトキシベンジル、2−(3−メトキシフ
エニル)エチル、2−(4−メトキシフエニル)
エチル、2−(2−エトキシフエニル)エチル、
2−(3−ブトキシフエニル)エチル、1−(4−
エトキシフエニル)エチル、3−(2−メトキシ
フエニル)プロピル、2−メチル−3−(4−メ
トキシフエニル)プロピル、6−(4−メトキシ
フエニル)ヘキシル、3,4−ジメトキシベンジ
ル、2,4−ジメトキシベンジル、3,4,5−
トリメトキシベンジル、2,4−ジエトキシベン
ジル、2−(3,4−ジメトキシフエニル)エチ
ル、2−(3,4,5−トリメトキシフエニル)
エチル、2−(3−メトキシ−4−プロポキシフ
エニル)エチル、2−(2−エトキシ−4−ヘキ
シルオキシフエニル)エチル、3−(2,3−ジ
メトキシフエニル)プロピル、3−(3−メトキ
シ−4−エトキシフエニル)プロピル、1,1−
ジメチル−2−(3,4,5−トリメトキシフエ
ニル)エチル、5−(3,4−ジメトキシフエニ
ル)ペンチル、6−(3,4−ジメトキシフエニ
ル)ヘキシル基等。 上記一般式(1)で表わされる化合物は種々の方法
により製造されるが、その好ましい一例を挙げれ
ば例えば下記に示す方法により製造される。 [式中Xはハロゲン原子を示す。R1、R2、R3、
R4、A及びカルボスチリル骨格の3位と4位と
の炭素間結合は前記に同じ。] 一般式(1a)で表わされる化合物は一般式(2)
で表わされる化合物に一般式(3)で表わされるアミ
ンを反応させることにより製造される。該反応
は、無溶媒で又は通常の不活性溶媒中で、室温〜
200℃程度、好ましくは室温〜100℃の温度条件
下、数時間〜24時間程度で完結する。不活性溶媒
としては、例えばジオキサン、テトラヒドロフラ
ン、エチレングリコールジメチルエーテル、ジエ
チルエーテル等のエーテル類、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン等の芳香族炭化水素類、メタノー
ル、エタノール、イソプロパノール等の低級アル
コール類、ジメチルホルムアミド、ジメチルスル
ホキシド、ヘキサメチルリン酸トリアミド、アセ
トン、アセトニトリル等の極性溶剤を使用でき
る。上記反応は塩基性化合物を脱酸剤として用い
て行なうこともできる。該塩基性化合物として
は、例えば炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、水酸
化ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、ナトリウム
アミド、水酸化ナトリウム、ジメチルホルムアミ
ド、トリエチレンアミン、トリプロピルアミン、
ピリジン、キノリン等の第三級アミン類等を例示
できる。また上記反応は、必要に応じ反応促進剤
として、沃化カリウム、沃化ナトリウム等の沃化
アルカリ金属化合物又はヘキサメチルリン酸トリ
アミドを添加して行ない得る。上記反応における
一般式(2)で表わされる化合物と、一般式(3)で表わ
される化合物との使用割合は、特に限定されず広
い範囲内で適宜選択されるが、通常前者に対し後
者を等モル〜過剰量、好ましくは等モル〜5倍モ
ル程度、より好ましくは等モル〜1.2倍モルとす
るのがよい。一般式(3)の化合物を溶媒として兼用
する場合は通常大過剰量用いるのがよい。 一般式(1)の化合物のうちR2〜R4が不活性が基
である場合には、R1が水素原子を示す化合物よ
り、対応するR1が低級アルケニル基を示す化合
物に誘導することができる。すなわち、R1が水
素原子を示す化合物を例えば水素化ナトリウム、
水素化カリウム、ナトリウムアミド、金属ナトリ
ウム、金属カリウム等のアルカリ金属等の塩基性
化合物と反応させて、カルボスチリル骨格の1位
の窒素原子の位置をアルカリ金属塩に導く。該反
応は、例えばベンゼン、トルエン、キシレン、n
−ヘキサン、ジエチルエーテル、ジオキサン、ジ
メチルホルムアミド、ヘキサメチルリン酸トリア
ミド等の適当な溶媒中、0〜200℃好ましくは室
温〜50℃にて反応させて行なわれる。塩基性化合
物の使用量は出発原料に対して通常1〜5倍モ
ル、好ましくは1〜3倍モル程度用いるのがよ
い。斯くして得られるアルカリ金属塩を常法によ
り一般式 R1′−X (6) [式中Xは前記に同じ。R1′は低級アルケニル基
を示す。] で表わされる化合物と反応させる。該反応は適当
な溶媒中、例えばジメチルホルムアミドを用い、
室温で処理することにより好適に進行する。化合
物(6)の使用量としては、出発原料に対して通常1
〜5倍モル、好ましくは1〜3倍モル程度とする
のがよい。 尚、カルボスチリル骨格の3位と4位の炭素間
結合が一重結合である化合物及び該炭素間結合が
二重結合である化合物は、脱水素化反応又は選択
的な水素化反応を行なうことにより相互に変換す
ることができる。 反応行程式−1において出発原料として用いら
れる一般式(2)の化合物は公知化合物及び新規化合
物を包含し、例えば下記反応行程式−2に示す方
法により製造される。 [式中R1、R2、X、A及びカルボスチリル骨格
の3位と4位との炭素間結合は前記に同じ。
X′はハロゲン原子を示す。] 一般式(7)の化合物と一般式(8)もしくは一般式(9)
の化合物との反応は、一般にフリーデル−クラフ
ツ反応と呼ばれるものであり、この反応は、溶媒
中ルイス酸の存在下に行なわれる。この際使用さ
れる溶媒としてはこの種の反応に通常使用される
ものが有利に用いられ、例えば二硫化炭素、ニト
ロベンゼン、クロルベンゼン、ジクロルメタン、
ジクロルエタン、トリクロルエタン、テトラクロ
ルエタン等が例示される。更にルイス酸も従来使
用されているものが好適に用いられ、例えば塩化
アルミニウム、塩化亜鉛、塩化鉄、塩化錫、三臭
化硼素、三弗化硼素、濃硫酸等が使用され得る。
ルイス酸の使用量は適宜に決定すれば良いが、通
常一般式(7)の化合物に対して2〜6倍モル程度、
好ましくは3〜4倍モル程度が用いられる。一般
式(8)の化合物もしくは一般式(9)の化合物の使用量
は、一般式(7)の化合物に対して通常少なくとも等
モル量程度、好ましくは等モル量〜2倍モル量が
用いられる。反応温度は適宜選択されるが通常20
〜120℃程度、好ましくは40〜70℃程度とするの
がよい。該反応の反応時間は、原料、触媒、反応
温度等により異なり一概には言えないが、通常
0.5〜24時間程度にて反応は終了する。 尚、該反応で得られる一般式(2)の化合物は前記
反応行程式−1で説明したと同様にして、R1及
びR2の変換をすることができる。 一般式(1)で表わされる化合物のうち、酸性基を
有する化合物は薬理的に許容し得る塩基性化合物
と塩を形成し得る。かかる塩基性化合物として
は、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等
の金属水酸化物、ナトリウムメチラート、カリウ
ムエチラート等のアルカリ金属アルコラート等が
挙げられる。 また一般式(1)で表わされる化合物のうち、塩基
性基を有する化合物は通常の薬理的に許容し得る
酸と、容易に塩を形成し得る。かかる酸としては
例えば硫酸、硝酸、塩酸、臭化水素酸等の無機
酸、酢酸、p−トルエンストホン酸、エタンスル
ホン酸、シユウ酸、マレイン酸、フマル酸、コハ
ク酸、安息香酸等の有機酸が挙げられる。 かくして得られる各々の行程での目的化合物
は、通常の分離手段により容易に単離精製するこ
とができる。該分離手段としては、例えば溶媒抽
出法、稀釈法、再結晶法、カラムクロマトグラフ
イー、プレパラテイブ薄層クロマトグラフイー等
を例示できる。 尚本発明は光学異性体も当然に包含するもので
ある。 一般式(1)の化合物は通常、一般的な医薬製剤の
形態で用いられる。製剤は通常使用される充填
剤、増量剤、結合剤、付湿剤、崩壊剤、表面活性
剤、滑沢剤等の稀釈剤あるいは賦形剤を用いて調
製される。この医薬製剤としては各種の形態が治
療目的に応じて選択でき、その代表的なものとし
て錠剤、丸剤、散剤、液剤、懸濁剤、乳剤、顆粒
剤、カプセル剤、坐剤、注射剤(液剤、懸濁剤
等)等が挙げられる。錠剤の形態に成形するに際
しては、担体としてこの分野で従来公知のものを
広く使用でき、例えば乳糖、白糖、塩化ナトリウ
ム、ブドウ糖、尿素、デンプン、炭酸カルシウ
ム、カオリン、結晶セルロース、ケイ酸等の賦形
剤、水、エタノール、プロパノール、単シロツ
プ、ブドウ糖液、デンプン液、ゼラチン溶液、カ
ルボキシメチルセルロース、セラツク、メチルセ
ルロース、リン酸カリウム、ポリビニルピロリド
ン等の結合剤、乾燥デンプン、アルギン酸ナトリ
ウム、カンテン末、ラミナラン末、炭酸水素ナト
リウム、炭酸カルシウム、ポリオキシエチレンソ
ルビタン脂肪酸エステル類、ラウリル硫酸ナトリ
ウム、ステアリン酸モノグリセリド、デンプン、
乳糖等の崩壊剤、白糖、ステアリン、カカオバタ
ー、水素添加油等の崩壊抑制剤、第四級アンモニ
ウム塩基、ラウリル硫酸ナトリウム等の吸収促進
剤、グリセリン、デンプン等の保湿剤、デンプ
ン、乳糖、カオリン、ベントナイト、コロイド状
ケイ酸等の吸着剤、精製タルク、ステアリン酸
塩、ホウ酸末、ポリエチレングリコール等の滑沢
剤等が例示できる。されに錠剤は必要に応じ通常
の剤皮を施した錠剤、例えば糖衣錠、ゼラチン被
包錠、腸溶被錠、フイルムコーテイング錠あるい
は二重錠、多層錠とすることができる。丸剤の形
態に成形するに際しては、担体としてこの分野で
従来公知のものを広く使用でき、例えば、ブドウ
糖、乳糖、デンプン、カカオ脂、硬化植物油、カ
オリン、タルク等の賦形剤、アラビアゴム末、ト
ラガント末、ゼラチン、エタノール等の結合剤、
ラミナランカンテン等の崩壊剤等が例示できる。
坐剤の形態に成形するに際しては、担体として従
来公知のものを広く使用でき、例えばポリエチレ
ングリコール、カカオ脂、高級アルコール、高級
アルコールのエステル類、ゼラチン、半合成グリ
セライド等を挙げることができる。注射剤として
調製される場合には液剤及び懸濁剤は殺菌され、
かつ血液と等張であるのが好ましく、これら液
剤、乳剤及び懸濁剤の形態に成形するのに際して
は、稀釈剤としてこの分野において慣用されてい
るものをすべて使用でき、例えば水、エチルアル
コール、プロピレングリコール、エトキシ化イソ
ステアリルアルコール、ポリオキシ化イソステア
リルアルコール、ポリオキシエチレンソルビタン
脂肪酸エステル類等を挙げることができる。な
お、この場合等張性の溶液を調製するに充分な量
の食塩、ブドウ糖あるいはグリセリンを強心剤中
に含有せしめてもよく、また通常の溶解補助剤、
緩衝剤、無痛化剤等を添加してもよい。更に必要
に応じて着色剤、保存剤、香料、風味剤、甘味剤
等や他の医薬品を該治療剤中に含有せしめてもよ
い。 本発明の強心剤中に含有されるべき一般式(1)の
化合物の量は特に限定されず広範囲に選択される
が、通常全組成物中1〜70重量%、好ましくは1
〜30重量%である。 本発明の強心剤の投与方法には特に制限はな
く、各種製剤形態、患者の年令、性別その他の条
件、疾患の程度等に応じた方法で投与される。例
えば錠剤、丸剤、液剤、懸濁剤、乳剤、顆粒剤及
びカプセル剤の場合には経口投与される。また注
射剤の場合には単独であるいはブドウ糖、アミノ
酸等の通常の補液と混合して静脈内投与され、更
には必要に応じて単独で筋肉内、皮内、皮下もし
くは腹腔内投与される。坐剤の場合には直腸内投
与される。 本発明の強心剤の投与量は用法、患者の年令、
性別その他の条件、疾患の程度等により適宜選択
されるが、通常有効成分である一般式(1)の化合物
の量は1日当り体重1Kg当り約0.1〜10mgとする
のがよい。また、投与単位形態中に有効成分を1
〜200mg含有せしめるのがよい。 本発明の化合物についての薬理試験及び急性毒
性試験の結果を以下に挙げる。 薬理試験 (a) 体重8〜13Kgの雌雄雑種成犬にペントバルビ
タールのナトリウム塩を30mg/Kgの割合で静脈
内投与し、麻酔にかける。ヘパリンのナトリウ
ム塩を1000U/Kgの割合で静脈内投与後脱血致
死させ、心臓をロツク液中に摘出する。右冠状
動脈より洞結節動脈に向つてカニユーレを挿入
し、右心房をカニユーレと共に摘出する。次い
で予めペントバルビタールのナトリウム塩(30
mg/Kg、静脈内投与)により麻酔し、ヘパリン
処理(1000U/Kg、静脈内投与)した体重18〜
27Kgの雌雄雑種成犬の頚動脈から血液を、ペリ
スタリツクポンプを介して右冠状動脈に挿入し
たカニユーレに導き、右心房を灌流する。灌流
圧は100mmHgの定圧とする。右心房の運動は静
止張力2g下で、力変位変換器を介して心房筋
の収縮力を測定する。冠動脈血流量は電磁流量
計を用いて測定する。全ての記録はインク書き
記録計上に記録させる。尚この方法の詳細は千
葉らに報告されている[Japan、J.Pharmcol.、
25、433〜439(1975)、Naunyn―
Schmiedbergs Arch.Pharmacol.、289、315〜
325(1975)]。 供試化合物は、右冠状動脈に挿入したカニユー
レに近接して接続したゴムチユーブを介して動脈
内に10〜30μの容量で注射する。供試化合物の
心房筋の収縮変化は下式に従い求めた。 供試化合物投与後の発生張力−供試化合物投与前の発生
張力/供試化合物投与前の発生張力×100 また、冠動脈血流量の変化は投与前からの絶対
値(ml/分)として表わす。 結果を第1表に示す。 (b) 体重9〜15Kgの雌雄の雑種成犬を用いる。こ
の犬をペントバルビタール・ナトリウム30mg/
Kgの静脈内投与により麻酔し、引続きペントバ
ルビタール・ナトリウム4mg/Kg/hrで静脈内
に持続注入し、一定の麻酔深度を保つ。人工呼
吸器を用いて、1分間18回の呼吸数、20ml/Kg
の吸気量の条件で人工呼吸し、開胸する。左大
腿動脈にポリエチレンチユーブを挿入して圧ト
ランスデユーサーを介し、血圧の脈波により心
拍タコメーターを駆動して心拍数を測定する。
パラメーターはインク書き記録計上に記録す
る。 薬物は大腿動脈に挿入したカテーテルを介して
投与する。心拍数(回数/分)の変化は投与前に
対する差の値として表わす。結果を第1表に併せ
て示す。 供試化合物No. 1 5−(1−オキソ−3−ベンジルアミノプロ
ピル)−8−メトキシカルボスチリル・1塩酸
塩・1水和物 2 1−アリル−5−{1−オキソ−2−[N−メ
チル−N−(4−メトキシベンジル)アミノ]
エチル}−8−メトキシ−3,4−ジヒドロカ
ルボスチリル・1塩酸塩 対照化合物No. a 5−(1−オキソ−2−tert−ブチルアミノ
エチル)−8−ヒドロキシカルボスチリル・1
塩酸塩 b 5−(1−オキソ−2−シクロヘキシルアミ
ノエチル)−8−ヒドロキシカルボスチリル・
1塩酸塩・1水和物 c 5−[1−オキソ−2−(2−フエニルエチ
ル)アミノブチル]−8−ヒドロキシカルボス
チリル・1塩酸塩・1水和物 d 5−(1−オキソ−2−ペンチルアミノブチ
ル)−8−ヒドロキシカルボスチリル・1塩酸
塩 e 5−[1−オキソ−2−(N−メチル−N−ベ
ンジルアミノ)プロピル]−8−ヒドロキシ−
3,4−ジヒドロカルボスチリル・1臭化水素
酸塩 f 5−(1−オキソ−2−モルホリノブチル)−
8−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロカルボスチ
リル・1臭化水素酸塩・3水和物 g 5−[1−オキソ−2−(1−ピペラジニル)
エチル]−8−メトキシカルボスチリル・2塩
酸塩・1水和物 h 5−[1−オキソ−2−(1−イミダゾリル)
ブチル]−8−メトキシカルボスチリル・1塩
酸塩・1/2水和物 i 5−(1−オキソ−2−ベンジルアミノブチ
ル)−8−メトキシカルボスチリル・1塩酸塩 j 1−メチル−5−[1−オキソ−2−(2−フ
エニルエチル)アミノエチル]−8−メトキシ
−3,4−ジヒドロカルボスチリル・1塩酸
塩・1/4水和物 k アムリノン 上記対照化合物a〜jは、いずれも特開昭52−
282号公報、特開昭53−112883号公報又は特開昭
52−83379号公報に記載されている化合物である。 【表】 急性毒性試験 上記供試化合物1及び2を雄ラツトに経口投与
し、LD50値を求めたところ、両化合物共にLD50
>3000(mg/Kg)であつた。 以下に参考例及び実施例を挙げる。 参考例 1 8−メトキシ−3,4−ジヒドロカルボスチリ
ル17gにクロロアセチルクロライド66g及びニト
ロベンゼン80mlを加え、氷冷下塩化アルミニウム
100gを徐々に加えて30分間放置する。次にこの
反応液を氷水700mlに注加して得られる析出物を
取し、次いでエタノールで洗浄し、メタノール
から再結晶して融点187〜188℃、白色針状晶の5
−クロロアセチル−8−メトキシ−3,4−ジヒ
ドロカルボスチリル20gを得る。 参考例 2 5−クロロアセチル−8−メトキシ−3,4−
ジヒドロカルボスチリル4gをイソプロパノール
60mlに溶解し、60℃に加熱撹拌下tert−ブチルア
ミンを20gを20分間で滴下する。更に40分間加熱
撹拌した後、溶媒を留去して1/2量に濃縮後濃塩
酸を加えてPH1〜2とする。ここに析出した析出
物を取してエタノール−アセトンから再結晶し
て融点208〜210℃、無色無定形の5−(1−オキ
ソ−2−tert−ブチルアミノエチル)−8−メト
キシ−3,4−ジヒドロカルボスチリル・1塩酸
塩・2水和物2.0gを得る。 実施例 1 適当な出発原料を用い参考例2と同様にして下
記の化合物を得る。 Γ5−(1−オキソ−3−ベンジルアミノプロピ
ル)−8−メトキシカルボスチリル・1塩酸
塩・1水和物 無色粉末状晶(エタノール) 融点188〜189℃(分解) Γ1−アリル−5−{1−オキソ−2−[N−メチ
ル−N−(4−メトキシベンジル)アミノ]エ
チル}−8−メトキシ−3,4−ジヒドロカル
ボスチリル・1塩酸塩 無色粉末状晶(メタノール−エーテル) 融点169〜171.5℃(分解) 参考例 3 5−[1−オキソ−2−(4−メチル−1−ピペ
ラジニル)エチル]−8−メトキシ−3,4−ジ
ヒドロカルボスチリル・2塩酸塩2gをジメチル
ホルムアミド20mlに溶解し、氷水冷撹拌下、水素
化ナトリウム(50%油性)540mgを徐々に加え、
室温で1時間撹拌する。次に氷水冷撹拌下に3−
ブロム−1−プロピン670mgを滴下し、室温で4
時間反応する。反応液を濃縮乾固し、残渣に1N
−水酸化ナトリウム水溶液及びクロロホルムを加
え抽出する。クロロホルム層を水洗、乾燥後、活
性炭処理し留去する。残渣をメタノール中、濃塩
酸を加えて塩酸塩とし析出晶を取する。メタノ
ール−エーテルより再結晶して、無色粉末状晶の
1−(2−プロピニル)−5−[1−オキソ−2−
(4−メチル−1−ピペラジニル)エチル]−8−
メトキシ−3,4−ジヒドロカルボスチリル・2
塩酸塩370mgを得る。 融点215.5〜218℃(分解) 実施例 2 適当な出発原料を用い参考例3と同様にして下
記の化合物を得る。 Γ1−アリル−5−{1−オキソ−2−[N−メチ
ル−N−(4−メトキシベンジル)アミノ]エ
チル}−8−メトキシ−3,4−ジヒドロカル
ボスチリル・1塩酸塩 無色粉末状晶(メタノール−エーテル) 融点169〜171.5℃(分解) 製剤例 1 5−(1−オキソ−3−ベンジルアミノプロピ
ル)−8−メトキシカルボスチリル・1塩酸
塩・1水和物 10mg デンプン 127mg マグネシウムステアレート 18mg乳 糖 45mg 計 200mg 常法により1錠中上記組成物の錠剤を製造し
た。
示す。R2は低級アルコキシ基を示す。Aは基−
CH2CH2−又は基−CH2−を示す。R3は水素原子
又は低級アルキル基を示す。また、R4はフエニ
ル環上に置換基として低級アルコシ基を有するこ
とのあるフエニル低級アルキル基を示す。ただ
し、Aが基−CH2CH2−を示す場合には、R3は
水素原子且つR4はフエニル低級アルキル基を示
す。またAが基−CH2−を示す場合には、R1は
低級アルケニル基、R3は低級アルキル基且つR4
はフエニル環上に置換基として低級アルコキシ基
を有するフエニル低級アルキル基を示す。またカ
ルボスチリル骨格の3位と4位との炭素間結合は
一重結合又は二重結合を示す。] で表わされるカルボスチリル誘導体又はその塩を
有効成分として含有することを特徴とする強心剤
に係るものである。 上記一般式(1)のカルボスチリル誘導体及びその
塩は、心筋の収縮を増強させる作用(陽性変力作
用)及び冠血流量増加作用を有し、それ故例えば
うつ血性心不全等の心臓疾患の治療のための強心
剤として有効である。特に上記一般式(1)のカルボ
スチリル誘導体及びその塩の特徴は、優れた陽性
変力作用及び冠血流量増加作用を有する一方、心
拍数の増加作用が極めて弱く、また低毒性である
点にある。 本明細書において示される各基は、より具体的
には夫々次の通りである。 低級アルキル基…メチル、エチル、プロピル、
イソプロピル、ブチル、tert−ブチル、ペンチ
ル、ヘキシル基等。 低級アルコシ基…メトキシ、エトキシ、プロポ
キシ、イソプロポキシ、ブトキシ、tert−ブトキ
シ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシ基等。 ハロゲン原子…弗素、塩素、臭素及び沃素原
子。 フエニル低級アルキル基…ベンジル、2−フエ
ニルエチル、1−フエニルエチル、3−フエニル
プロピル、4−フエニルブチル、1,1−ジメチ
ル−2−フエニルエチル、5−フエニルペンチ
ル、6−フエニルヘキシル、2−メチル−3−フ
エニルプロピル基等。 低級アルケニル基…ビニル、アリル、クロチ
ル、1−メチルアリル、3−ブテニル、2−ペン
テニル、3−ペンテニル、4−ペンテニル、2−
メチル−3−ブテニル、1−メチル−3−ブテニ
ル、2−ヘキセニル、3−ヘキセニル、4−ヘキ
セニル、5−ヘキセニル、2−メチル−4−ペン
テニル、1−メチル−4−ペンテニル、2−メチ
ル−3−ペンテニル、1−メチル−3−ペンテニ
ル基等。 フエニル環上に置換基として低級アルコキシ基
を有するフエニル低級アルキル基…2−メトキシ
ベンジル、3−メトキシベンジル、4−メトキシ
ベンジル、3−エトキシベンジル、2−プロポキ
シベンジル、3−イソプロポキシベンジル、4−
tert−ブトキシベンジル、2−(3−メトキシフ
エニル)エチル、2−(4−メトキシフエニル)
エチル、2−(2−エトキシフエニル)エチル、
2−(3−ブトキシフエニル)エチル、1−(4−
エトキシフエニル)エチル、3−(2−メトキシ
フエニル)プロピル、2−メチル−3−(4−メ
トキシフエニル)プロピル、6−(4−メトキシ
フエニル)ヘキシル、3,4−ジメトキシベンジ
ル、2,4−ジメトキシベンジル、3,4,5−
トリメトキシベンジル、2,4−ジエトキシベン
ジル、2−(3,4−ジメトキシフエニル)エチ
ル、2−(3,4,5−トリメトキシフエニル)
エチル、2−(3−メトキシ−4−プロポキシフ
エニル)エチル、2−(2−エトキシ−4−ヘキ
シルオキシフエニル)エチル、3−(2,3−ジ
メトキシフエニル)プロピル、3−(3−メトキ
シ−4−エトキシフエニル)プロピル、1,1−
ジメチル−2−(3,4,5−トリメトキシフエ
ニル)エチル、5−(3,4−ジメトキシフエニ
ル)ペンチル、6−(3,4−ジメトキシフエニ
ル)ヘキシル基等。 上記一般式(1)で表わされる化合物は種々の方法
により製造されるが、その好ましい一例を挙げれ
ば例えば下記に示す方法により製造される。 [式中Xはハロゲン原子を示す。R1、R2、R3、
R4、A及びカルボスチリル骨格の3位と4位と
の炭素間結合は前記に同じ。] 一般式(1a)で表わされる化合物は一般式(2)
で表わされる化合物に一般式(3)で表わされるアミ
ンを反応させることにより製造される。該反応
は、無溶媒で又は通常の不活性溶媒中で、室温〜
200℃程度、好ましくは室温〜100℃の温度条件
下、数時間〜24時間程度で完結する。不活性溶媒
としては、例えばジオキサン、テトラヒドロフラ
ン、エチレングリコールジメチルエーテル、ジエ
チルエーテル等のエーテル類、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン等の芳香族炭化水素類、メタノー
ル、エタノール、イソプロパノール等の低級アル
コール類、ジメチルホルムアミド、ジメチルスル
ホキシド、ヘキサメチルリン酸トリアミド、アセ
トン、アセトニトリル等の極性溶剤を使用でき
る。上記反応は塩基性化合物を脱酸剤として用い
て行なうこともできる。該塩基性化合物として
は、例えば炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、水酸
化ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、ナトリウム
アミド、水酸化ナトリウム、ジメチルホルムアミ
ド、トリエチレンアミン、トリプロピルアミン、
ピリジン、キノリン等の第三級アミン類等を例示
できる。また上記反応は、必要に応じ反応促進剤
として、沃化カリウム、沃化ナトリウム等の沃化
アルカリ金属化合物又はヘキサメチルリン酸トリ
アミドを添加して行ない得る。上記反応における
一般式(2)で表わされる化合物と、一般式(3)で表わ
される化合物との使用割合は、特に限定されず広
い範囲内で適宜選択されるが、通常前者に対し後
者を等モル〜過剰量、好ましくは等モル〜5倍モ
ル程度、より好ましくは等モル〜1.2倍モルとす
るのがよい。一般式(3)の化合物を溶媒として兼用
する場合は通常大過剰量用いるのがよい。 一般式(1)の化合物のうちR2〜R4が不活性が基
である場合には、R1が水素原子を示す化合物よ
り、対応するR1が低級アルケニル基を示す化合
物に誘導することができる。すなわち、R1が水
素原子を示す化合物を例えば水素化ナトリウム、
水素化カリウム、ナトリウムアミド、金属ナトリ
ウム、金属カリウム等のアルカリ金属等の塩基性
化合物と反応させて、カルボスチリル骨格の1位
の窒素原子の位置をアルカリ金属塩に導く。該反
応は、例えばベンゼン、トルエン、キシレン、n
−ヘキサン、ジエチルエーテル、ジオキサン、ジ
メチルホルムアミド、ヘキサメチルリン酸トリア
ミド等の適当な溶媒中、0〜200℃好ましくは室
温〜50℃にて反応させて行なわれる。塩基性化合
物の使用量は出発原料に対して通常1〜5倍モ
ル、好ましくは1〜3倍モル程度用いるのがよ
い。斯くして得られるアルカリ金属塩を常法によ
り一般式 R1′−X (6) [式中Xは前記に同じ。R1′は低級アルケニル基
を示す。] で表わされる化合物と反応させる。該反応は適当
な溶媒中、例えばジメチルホルムアミドを用い、
室温で処理することにより好適に進行する。化合
物(6)の使用量としては、出発原料に対して通常1
〜5倍モル、好ましくは1〜3倍モル程度とする
のがよい。 尚、カルボスチリル骨格の3位と4位の炭素間
結合が一重結合である化合物及び該炭素間結合が
二重結合である化合物は、脱水素化反応又は選択
的な水素化反応を行なうことにより相互に変換す
ることができる。 反応行程式−1において出発原料として用いら
れる一般式(2)の化合物は公知化合物及び新規化合
物を包含し、例えば下記反応行程式−2に示す方
法により製造される。 [式中R1、R2、X、A及びカルボスチリル骨格
の3位と4位との炭素間結合は前記に同じ。
X′はハロゲン原子を示す。] 一般式(7)の化合物と一般式(8)もしくは一般式(9)
の化合物との反応は、一般にフリーデル−クラフ
ツ反応と呼ばれるものであり、この反応は、溶媒
中ルイス酸の存在下に行なわれる。この際使用さ
れる溶媒としてはこの種の反応に通常使用される
ものが有利に用いられ、例えば二硫化炭素、ニト
ロベンゼン、クロルベンゼン、ジクロルメタン、
ジクロルエタン、トリクロルエタン、テトラクロ
ルエタン等が例示される。更にルイス酸も従来使
用されているものが好適に用いられ、例えば塩化
アルミニウム、塩化亜鉛、塩化鉄、塩化錫、三臭
化硼素、三弗化硼素、濃硫酸等が使用され得る。
ルイス酸の使用量は適宜に決定すれば良いが、通
常一般式(7)の化合物に対して2〜6倍モル程度、
好ましくは3〜4倍モル程度が用いられる。一般
式(8)の化合物もしくは一般式(9)の化合物の使用量
は、一般式(7)の化合物に対して通常少なくとも等
モル量程度、好ましくは等モル量〜2倍モル量が
用いられる。反応温度は適宜選択されるが通常20
〜120℃程度、好ましくは40〜70℃程度とするの
がよい。該反応の反応時間は、原料、触媒、反応
温度等により異なり一概には言えないが、通常
0.5〜24時間程度にて反応は終了する。 尚、該反応で得られる一般式(2)の化合物は前記
反応行程式−1で説明したと同様にして、R1及
びR2の変換をすることができる。 一般式(1)で表わされる化合物のうち、酸性基を
有する化合物は薬理的に許容し得る塩基性化合物
と塩を形成し得る。かかる塩基性化合物として
は、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等
の金属水酸化物、ナトリウムメチラート、カリウ
ムエチラート等のアルカリ金属アルコラート等が
挙げられる。 また一般式(1)で表わされる化合物のうち、塩基
性基を有する化合物は通常の薬理的に許容し得る
酸と、容易に塩を形成し得る。かかる酸としては
例えば硫酸、硝酸、塩酸、臭化水素酸等の無機
酸、酢酸、p−トルエンストホン酸、エタンスル
ホン酸、シユウ酸、マレイン酸、フマル酸、コハ
ク酸、安息香酸等の有機酸が挙げられる。 かくして得られる各々の行程での目的化合物
は、通常の分離手段により容易に単離精製するこ
とができる。該分離手段としては、例えば溶媒抽
出法、稀釈法、再結晶法、カラムクロマトグラフ
イー、プレパラテイブ薄層クロマトグラフイー等
を例示できる。 尚本発明は光学異性体も当然に包含するもので
ある。 一般式(1)の化合物は通常、一般的な医薬製剤の
形態で用いられる。製剤は通常使用される充填
剤、増量剤、結合剤、付湿剤、崩壊剤、表面活性
剤、滑沢剤等の稀釈剤あるいは賦形剤を用いて調
製される。この医薬製剤としては各種の形態が治
療目的に応じて選択でき、その代表的なものとし
て錠剤、丸剤、散剤、液剤、懸濁剤、乳剤、顆粒
剤、カプセル剤、坐剤、注射剤(液剤、懸濁剤
等)等が挙げられる。錠剤の形態に成形するに際
しては、担体としてこの分野で従来公知のものを
広く使用でき、例えば乳糖、白糖、塩化ナトリウ
ム、ブドウ糖、尿素、デンプン、炭酸カルシウ
ム、カオリン、結晶セルロース、ケイ酸等の賦形
剤、水、エタノール、プロパノール、単シロツ
プ、ブドウ糖液、デンプン液、ゼラチン溶液、カ
ルボキシメチルセルロース、セラツク、メチルセ
ルロース、リン酸カリウム、ポリビニルピロリド
ン等の結合剤、乾燥デンプン、アルギン酸ナトリ
ウム、カンテン末、ラミナラン末、炭酸水素ナト
リウム、炭酸カルシウム、ポリオキシエチレンソ
ルビタン脂肪酸エステル類、ラウリル硫酸ナトリ
ウム、ステアリン酸モノグリセリド、デンプン、
乳糖等の崩壊剤、白糖、ステアリン、カカオバタ
ー、水素添加油等の崩壊抑制剤、第四級アンモニ
ウム塩基、ラウリル硫酸ナトリウム等の吸収促進
剤、グリセリン、デンプン等の保湿剤、デンプ
ン、乳糖、カオリン、ベントナイト、コロイド状
ケイ酸等の吸着剤、精製タルク、ステアリン酸
塩、ホウ酸末、ポリエチレングリコール等の滑沢
剤等が例示できる。されに錠剤は必要に応じ通常
の剤皮を施した錠剤、例えば糖衣錠、ゼラチン被
包錠、腸溶被錠、フイルムコーテイング錠あるい
は二重錠、多層錠とすることができる。丸剤の形
態に成形するに際しては、担体としてこの分野で
従来公知のものを広く使用でき、例えば、ブドウ
糖、乳糖、デンプン、カカオ脂、硬化植物油、カ
オリン、タルク等の賦形剤、アラビアゴム末、ト
ラガント末、ゼラチン、エタノール等の結合剤、
ラミナランカンテン等の崩壊剤等が例示できる。
坐剤の形態に成形するに際しては、担体として従
来公知のものを広く使用でき、例えばポリエチレ
ングリコール、カカオ脂、高級アルコール、高級
アルコールのエステル類、ゼラチン、半合成グリ
セライド等を挙げることができる。注射剤として
調製される場合には液剤及び懸濁剤は殺菌され、
かつ血液と等張であるのが好ましく、これら液
剤、乳剤及び懸濁剤の形態に成形するのに際して
は、稀釈剤としてこの分野において慣用されてい
るものをすべて使用でき、例えば水、エチルアル
コール、プロピレングリコール、エトキシ化イソ
ステアリルアルコール、ポリオキシ化イソステア
リルアルコール、ポリオキシエチレンソルビタン
脂肪酸エステル類等を挙げることができる。な
お、この場合等張性の溶液を調製するに充分な量
の食塩、ブドウ糖あるいはグリセリンを強心剤中
に含有せしめてもよく、また通常の溶解補助剤、
緩衝剤、無痛化剤等を添加してもよい。更に必要
に応じて着色剤、保存剤、香料、風味剤、甘味剤
等や他の医薬品を該治療剤中に含有せしめてもよ
い。 本発明の強心剤中に含有されるべき一般式(1)の
化合物の量は特に限定されず広範囲に選択される
が、通常全組成物中1〜70重量%、好ましくは1
〜30重量%である。 本発明の強心剤の投与方法には特に制限はな
く、各種製剤形態、患者の年令、性別その他の条
件、疾患の程度等に応じた方法で投与される。例
えば錠剤、丸剤、液剤、懸濁剤、乳剤、顆粒剤及
びカプセル剤の場合には経口投与される。また注
射剤の場合には単独であるいはブドウ糖、アミノ
酸等の通常の補液と混合して静脈内投与され、更
には必要に応じて単独で筋肉内、皮内、皮下もし
くは腹腔内投与される。坐剤の場合には直腸内投
与される。 本発明の強心剤の投与量は用法、患者の年令、
性別その他の条件、疾患の程度等により適宜選択
されるが、通常有効成分である一般式(1)の化合物
の量は1日当り体重1Kg当り約0.1〜10mgとする
のがよい。また、投与単位形態中に有効成分を1
〜200mg含有せしめるのがよい。 本発明の化合物についての薬理試験及び急性毒
性試験の結果を以下に挙げる。 薬理試験 (a) 体重8〜13Kgの雌雄雑種成犬にペントバルビ
タールのナトリウム塩を30mg/Kgの割合で静脈
内投与し、麻酔にかける。ヘパリンのナトリウ
ム塩を1000U/Kgの割合で静脈内投与後脱血致
死させ、心臓をロツク液中に摘出する。右冠状
動脈より洞結節動脈に向つてカニユーレを挿入
し、右心房をカニユーレと共に摘出する。次い
で予めペントバルビタールのナトリウム塩(30
mg/Kg、静脈内投与)により麻酔し、ヘパリン
処理(1000U/Kg、静脈内投与)した体重18〜
27Kgの雌雄雑種成犬の頚動脈から血液を、ペリ
スタリツクポンプを介して右冠状動脈に挿入し
たカニユーレに導き、右心房を灌流する。灌流
圧は100mmHgの定圧とする。右心房の運動は静
止張力2g下で、力変位変換器を介して心房筋
の収縮力を測定する。冠動脈血流量は電磁流量
計を用いて測定する。全ての記録はインク書き
記録計上に記録させる。尚この方法の詳細は千
葉らに報告されている[Japan、J.Pharmcol.、
25、433〜439(1975)、Naunyn―
Schmiedbergs Arch.Pharmacol.、289、315〜
325(1975)]。 供試化合物は、右冠状動脈に挿入したカニユー
レに近接して接続したゴムチユーブを介して動脈
内に10〜30μの容量で注射する。供試化合物の
心房筋の収縮変化は下式に従い求めた。 供試化合物投与後の発生張力−供試化合物投与前の発生
張力/供試化合物投与前の発生張力×100 また、冠動脈血流量の変化は投与前からの絶対
値(ml/分)として表わす。 結果を第1表に示す。 (b) 体重9〜15Kgの雌雄の雑種成犬を用いる。こ
の犬をペントバルビタール・ナトリウム30mg/
Kgの静脈内投与により麻酔し、引続きペントバ
ルビタール・ナトリウム4mg/Kg/hrで静脈内
に持続注入し、一定の麻酔深度を保つ。人工呼
吸器を用いて、1分間18回の呼吸数、20ml/Kg
の吸気量の条件で人工呼吸し、開胸する。左大
腿動脈にポリエチレンチユーブを挿入して圧ト
ランスデユーサーを介し、血圧の脈波により心
拍タコメーターを駆動して心拍数を測定する。
パラメーターはインク書き記録計上に記録す
る。 薬物は大腿動脈に挿入したカテーテルを介して
投与する。心拍数(回数/分)の変化は投与前に
対する差の値として表わす。結果を第1表に併せ
て示す。 供試化合物No. 1 5−(1−オキソ−3−ベンジルアミノプロ
ピル)−8−メトキシカルボスチリル・1塩酸
塩・1水和物 2 1−アリル−5−{1−オキソ−2−[N−メ
チル−N−(4−メトキシベンジル)アミノ]
エチル}−8−メトキシ−3,4−ジヒドロカ
ルボスチリル・1塩酸塩 対照化合物No. a 5−(1−オキソ−2−tert−ブチルアミノ
エチル)−8−ヒドロキシカルボスチリル・1
塩酸塩 b 5−(1−オキソ−2−シクロヘキシルアミ
ノエチル)−8−ヒドロキシカルボスチリル・
1塩酸塩・1水和物 c 5−[1−オキソ−2−(2−フエニルエチ
ル)アミノブチル]−8−ヒドロキシカルボス
チリル・1塩酸塩・1水和物 d 5−(1−オキソ−2−ペンチルアミノブチ
ル)−8−ヒドロキシカルボスチリル・1塩酸
塩 e 5−[1−オキソ−2−(N−メチル−N−ベ
ンジルアミノ)プロピル]−8−ヒドロキシ−
3,4−ジヒドロカルボスチリル・1臭化水素
酸塩 f 5−(1−オキソ−2−モルホリノブチル)−
8−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロカルボスチ
リル・1臭化水素酸塩・3水和物 g 5−[1−オキソ−2−(1−ピペラジニル)
エチル]−8−メトキシカルボスチリル・2塩
酸塩・1水和物 h 5−[1−オキソ−2−(1−イミダゾリル)
ブチル]−8−メトキシカルボスチリル・1塩
酸塩・1/2水和物 i 5−(1−オキソ−2−ベンジルアミノブチ
ル)−8−メトキシカルボスチリル・1塩酸塩 j 1−メチル−5−[1−オキソ−2−(2−フ
エニルエチル)アミノエチル]−8−メトキシ
−3,4−ジヒドロカルボスチリル・1塩酸
塩・1/4水和物 k アムリノン 上記対照化合物a〜jは、いずれも特開昭52−
282号公報、特開昭53−112883号公報又は特開昭
52−83379号公報に記載されている化合物である。 【表】 急性毒性試験 上記供試化合物1及び2を雄ラツトに経口投与
し、LD50値を求めたところ、両化合物共にLD50
>3000(mg/Kg)であつた。 以下に参考例及び実施例を挙げる。 参考例 1 8−メトキシ−3,4−ジヒドロカルボスチリ
ル17gにクロロアセチルクロライド66g及びニト
ロベンゼン80mlを加え、氷冷下塩化アルミニウム
100gを徐々に加えて30分間放置する。次にこの
反応液を氷水700mlに注加して得られる析出物を
取し、次いでエタノールで洗浄し、メタノール
から再結晶して融点187〜188℃、白色針状晶の5
−クロロアセチル−8−メトキシ−3,4−ジヒ
ドロカルボスチリル20gを得る。 参考例 2 5−クロロアセチル−8−メトキシ−3,4−
ジヒドロカルボスチリル4gをイソプロパノール
60mlに溶解し、60℃に加熱撹拌下tert−ブチルア
ミンを20gを20分間で滴下する。更に40分間加熱
撹拌した後、溶媒を留去して1/2量に濃縮後濃塩
酸を加えてPH1〜2とする。ここに析出した析出
物を取してエタノール−アセトンから再結晶し
て融点208〜210℃、無色無定形の5−(1−オキ
ソ−2−tert−ブチルアミノエチル)−8−メト
キシ−3,4−ジヒドロカルボスチリル・1塩酸
塩・2水和物2.0gを得る。 実施例 1 適当な出発原料を用い参考例2と同様にして下
記の化合物を得る。 Γ5−(1−オキソ−3−ベンジルアミノプロピ
ル)−8−メトキシカルボスチリル・1塩酸
塩・1水和物 無色粉末状晶(エタノール) 融点188〜189℃(分解) Γ1−アリル−5−{1−オキソ−2−[N−メチ
ル−N−(4−メトキシベンジル)アミノ]エ
チル}−8−メトキシ−3,4−ジヒドロカル
ボスチリル・1塩酸塩 無色粉末状晶(メタノール−エーテル) 融点169〜171.5℃(分解) 参考例 3 5−[1−オキソ−2−(4−メチル−1−ピペ
ラジニル)エチル]−8−メトキシ−3,4−ジ
ヒドロカルボスチリル・2塩酸塩2gをジメチル
ホルムアミド20mlに溶解し、氷水冷撹拌下、水素
化ナトリウム(50%油性)540mgを徐々に加え、
室温で1時間撹拌する。次に氷水冷撹拌下に3−
ブロム−1−プロピン670mgを滴下し、室温で4
時間反応する。反応液を濃縮乾固し、残渣に1N
−水酸化ナトリウム水溶液及びクロロホルムを加
え抽出する。クロロホルム層を水洗、乾燥後、活
性炭処理し留去する。残渣をメタノール中、濃塩
酸を加えて塩酸塩とし析出晶を取する。メタノ
ール−エーテルより再結晶して、無色粉末状晶の
1−(2−プロピニル)−5−[1−オキソ−2−
(4−メチル−1−ピペラジニル)エチル]−8−
メトキシ−3,4−ジヒドロカルボスチリル・2
塩酸塩370mgを得る。 融点215.5〜218℃(分解) 実施例 2 適当な出発原料を用い参考例3と同様にして下
記の化合物を得る。 Γ1−アリル−5−{1−オキソ−2−[N−メチ
ル−N−(4−メトキシベンジル)アミノ]エ
チル}−8−メトキシ−3,4−ジヒドロカル
ボスチリル・1塩酸塩 無色粉末状晶(メタノール−エーテル) 融点169〜171.5℃(分解) 製剤例 1 5−(1−オキソ−3−ベンジルアミノプロピ
ル)−8−メトキシカルボスチリル・1塩酸
塩・1水和物 10mg デンプン 127mg マグネシウムステアレート 18mg乳 糖 45mg 計 200mg 常法により1錠中上記組成物の錠剤を製造し
た。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 一般式 [式中、R1は水素原子又は低級アルケニル基を
示す。R2は低級アルコシ基を示す。Aは基−
CH2CH2−又は基−CH2−を示す。R3は水素原子
又は低級アルキル基を示す。また、R4はフエニ
ル環上に置換基として低級アルコキシ基を有する
ことのあるフエニル低級アルキル基を示す。ただ
し、Aが基−CH2CH2−を示す場合には、R3は
水素原子且つR4はフエニル低級アルキル基を示
す。またAが基−CH2−を示す場合には、R1は
低級アルケニル基、R3は低級アルキル基且つR4
はフエニル環上に置換基として低級アルコキシ基
を有するフエニル低級アルキル基を示す。またカ
ルボスチリル骨格の3位と4位との炭素間結合は
一重結合又は二重結合を示す。] で表わされるカルボスチリル誘導体又はその塩を
有効成分として含有することを特徴とする強心
剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3819281A JPS57154129A (en) | 1981-03-16 | 1981-03-16 | Cardiotonic drug |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3819281A JPS57154129A (en) | 1981-03-16 | 1981-03-16 | Cardiotonic drug |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS57154129A JPS57154129A (en) | 1982-09-22 |
| JPH0153248B2 true JPH0153248B2 (ja) | 1989-11-13 |
Family
ID=12518493
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3819281A Granted JPS57154129A (en) | 1981-03-16 | 1981-03-16 | Cardiotonic drug |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS57154129A (ja) |
Families Citing this family (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DK167187A (da) * | 1986-04-02 | 1987-10-03 | Otsuka Pharma Co Ltd | Carbostyrilderivater og salte deraf, fremgangsmaade til fremstilling af saadanne forbindelser og laegemiddel indeholdende disse |
| KR940000785B1 (ko) * | 1986-04-02 | 1994-01-31 | 오오쓰까세이야꾸 가부시끼가이샤 | 카르보스티릴 유도체 및 그의 염의 제조 방법 |
| US4792561A (en) * | 1986-05-29 | 1988-12-20 | Syntex (U.S.A.) Inc. | Carbostyril derivatives as combined thromboxane synthetase and cyclic-AMP phosphodiesterase inhibitors |
| ES2053480T3 (es) * | 1986-07-31 | 1994-08-01 | Otsuka Pharma Co Ltd | Un procedimiento para preparar un derivado de carboestirilo. |
| US5227381A (en) * | 1988-05-02 | 1993-07-13 | Otsuka Pharmaceutical Co., Ltd. | Carbostyril derivative |
| JPH06239858A (ja) * | 1993-02-16 | 1994-08-30 | Otsuka Pharmaceut Co Ltd | 末梢血管拡張剤 |
| US5656642A (en) * | 1993-04-07 | 1997-08-12 | Otsuka Pharmaceutical Co., Ltd. | Peripheral vasodilating agent containing piperidine derivative as active ingredient |
| BRPI0409198A (pt) * | 2003-04-04 | 2006-05-02 | Novartis Ag | derivados quinolin-2-ona para o tratamento de doenças de vias aéreas |
| MY142362A (en) | 2004-01-29 | 2010-11-30 | Otsuka Pharma Co Ltd | Pharmaceutical composition for promoting angiogenesis |
| GB0604822D0 (en) * | 2006-03-09 | 2006-04-19 | Arakis Ltd | The treatment of inflammatory disorders and pain |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS597707B2 (ja) * | 1975-06-23 | 1984-02-20 | オオツカセイヤク カブシキガイシヤ | カルボスチリルユウドウタイノ セイゾウホウ |
| JPS5913510B2 (ja) * | 1975-12-26 | 1984-03-30 | オオツカセイヤク カブシキガイシヤ | カルボスチリルユウドウタイノセイゾウホウ |
| JPS6016425B2 (ja) * | 1977-03-14 | 1985-04-25 | 大塚製薬株式会社 | カルボスチリル誘導体 |
-
1981
- 1981-03-16 JP JP3819281A patent/JPS57154129A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS57154129A (en) | 1982-09-22 |
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