JPH0153980B2 - - Google Patents
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- JPH0153980B2 JPH0153980B2 JP59233760A JP23376084A JPH0153980B2 JP H0153980 B2 JPH0153980 B2 JP H0153980B2 JP 59233760 A JP59233760 A JP 59233760A JP 23376084 A JP23376084 A JP 23376084A JP H0153980 B2 JPH0153980 B2 JP H0153980B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- powder
- water
- phosphoric acid
- pka
- clay mineral
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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Landscapes
- Cosmetics (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Pigments, Carbon Blacks, Or Wood Stains (AREA)
Description
〔産業上の利用分野〕
本発明は表面改質された無機粉体、更に詳細に
はpKaが+3.3以下の酸強度の酸性点を2×
10-5mol/g以上有する粘土鉱物粉体をジ長鎖ア
ルキルリン酸で処理して得られる無機粉体に関す
る。該無機粉体は溌水性に優れ、且つ平滑感等が
良く化粧料粉体、溌水剤、滑剤等として有用なも
のである。 〔従来の技術〕 化粧料用粉体を含有する化粧料としては、現在
フアウンデーシヨン、白粉、ほほ紅、アイシヤド
ウ、アイブロウ等のメイクアツプ化粧品、ボデイ
ーパウダー、ベビーパウダー等のボデイ化粧品な
どが市販されている。 化粧用粉体を含有する化粧品において問題とさ
れる化粧性能は、肌の上での伸び、平滑感、付着
性であり、メイクアツプ化粧品では、さらに化粧
くずれである。 従来、これらの化粧性能を向上させるために、
化粧用粉体の表面をシリコン類、高級脂肪酸、高
級アルコール、脂肪酸エステル、金属石けん等で
コーテイングして化粧料に配合することが行われ
ている。 しかしながら、これらの従来法は未だ種々の欠
点があり、充分に満足できるものではなかつた。
すなわち、高級脂肪酸、高級アルコール、脂肪酸
エステル、金属石けん等による表面コーテイング
法では、化粧用粉体を含有する化粧料の重要な粉
体基剤である粘土鉱物に充分な溌水性を賦与する
ことができず、例えば、水あり、水なし両用タイ
ププレス状メイクアツプ化粧料では、水を含ませ
たスポンジ、パフ等でプレス表面をこすりとり使
用していくと“テリ”が発生し、ケーキングが起
こるという問題がある。またシリコン類を配合し
た場合は、例えば、プレス状メイクアツプ化粧品
とする際、プレス圧を上げても成型しにくく、粉
体自体の感触は非常にかさつき感が強いという欠
点があつた。 一方、無機粉体の表面改質法としてはアルキル
リン酸で処理する方法(特公昭57−57055号、特
公昭59−10750号、特開昭59−170131号)が知ら
れている。しかし、これらの方法により処理した
無機粉体は、いずれも溌水性、つき、のび、平滑
感等が必ずしも満足できるものではなく、特に化
粧料用粉体としては好ましくない。 〔発明が解決しようとする問題点〕 かかる現状において、溌水性、のび、つき、平
滑感等に関して優れた化粧性能を有する粉体の開
発が望まれていた。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明者らはアルキルリン酸による無機粉体の
改質に関して鋭意研究を行つた結果、無機粉体の
うちで酸性点を持つ粘土鉱物、特にある一定以上
の酸性点を有する粘土鉱物をジ長鎖アルキルリン
酸で処理すると、その他の無機粉体では見られな
い溌水性、平滑感を有する無機粉体が得られる事
を見い出し、本発明を完成させた。 即ち本発明は、pKaが+3.3以下の酸強度の酸
性点を2×10-5mol/g以上有する粘土鉱物粉体
を一般式(I)、 (式中、R1、R2はそれぞれ炭素数14〜22の直鎖
アルキル基を示す) で表わされるジアルキルリン酸で処理して得られ
る無機粉体を提供するものである。 本発明に係る一般式(I)で表わされるアルキ
ルリン酸は、炭素数14〜22の長鎖のアルキル基
(又は混合アルキル基)を有することを特徴とす
る。炭素数12以下のアルキル基のものでは充分な
溌水性が得られない。好ましくは炭素数16〜22の
ものであり、例えばジセチルリン酸、ジステアリ
ルリン酸、ジエイコシルリン酸が用いられる。 本発明に係る粘土鉱物は、pKaが+3.3以下の
酸強度の酸性点を2×10-5mol/g以上有するこ
とが特に重要である。好ましくはpKaが+1.2以
下の酸強度の酸性点を1×10-5mol/g以上有す
る粘土鉱物である。かかる粘土鉱物としては、例
えばベントナイト、カオリン、酸性白土、セリサ
イト、イライト、マイカ等が挙げられる。また、
これらは天然に限られず、合成のものであつても
よく、就中セリサイト、イライト、カオリン、マ
イカ等の粘土鉱物中にアルミニウム元素を有する
ものが好ましい。具体的には、カオリン2749(ウ
イタツカー社製)、カオリンC(東色ピグメント株
式会社製)、セリクロン#300(村上粘土鉱業株式
会社製)、セリサイトSP、セリサイトSL(堀江化
工株式会社製)等が挙げられる。 尚、本発明において酸性度の測定はアミン滴定
法(M.W.Tamele、Disc.Faraday Soc.、8、
270(1950))によつて行なつた。即ち、ベンゼン
中に分散させた粉体(固体酸)の酸性点を塩基を
指示薬としてn−ブチルアミンで滴定するもので
ある。p−ジメチルアミノアゾベンゼン(ジメチ
ルイエロー)を指示薬とすると、この塩基型は黄
色であるが、固体酸に吸着するとその共役酸型と
なり赤色を示すからその赤色が黄色にもどるまで
に要したn−ブチルアミンの滴定量よりその酸性
度を決定しうる。 従つて、指示薬としてジメチルイエロー(pKa
=+3.3)を用いてアミンで滴定して得られる酸
性度はpKaが+3.3以下の酸強度の酸性点の割合
を表わす。更に指示薬として4−ジメチルアミン
−1−ナフタレン(pKa=+1.2)を用いると
pKaが+1.2以下の酸強度の酸性点が求まる。 本発明において、粘土鉱物粉体をジアルキルリ
ン酸で処理する方法は特に限定されないが、一般
にはジアルキルリン酸を溶解させた溶液と粘土鉱
物粉体を混合し、ろ過又は溶媒を留去する方法が
好ましい。 また、粘土鉱物粉体をジアルキルリン酸で処理
する際、該粘土鉱物粉体の含水量を1〜15重量
%、好ましくは2〜8重量%に調整したのち行う
と、より一層溌水性の優れた粉体が得られる。含
水量の調整は粘土鉱物粉体に所定量の水を加え混
合することにより容易にできる。 溶媒としては、ジアルキルリン酸を溶解させる
ものが用いられ、例えばペンタン、ヘキサン、シ
クロヘキサン、ヘプタン、オクタン、メタノー
ル、エタノール、イソプロピルアルコール、プロ
ピルアルコール、アセトン、メチルエチルケト
ン、ジクロルメタン、ジクロルエタン、クロロホ
ルム、トルエン、キシレン等が使用される。好ま
しくは、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン、
ヘプタン、オクタンである。 ジアルキルリン酸の使用量は、粘土鉱物粉体の
酸性点の数と等モル以上であるのがよく、通常粘
土鉱物粉体に対して1〜20重量%、好ましくは1
〜10重量%使用される。処理量が少なすぎると溌
水性が不充分であり、多すぎると無機粉体そのも
のの持つ特性が損なわれる恐れがある。 混合温度は20〜90℃、好ましくは40〜80℃であ
る。溶媒量は無機粉体に対して重量比で0.3〜30
倍量、好ましくは0.5〜10倍量である。混合時間
は、処理量、無機粉体等の種類により異なるが、
通常1〜15時間、好ましくは2〜10時間である。 〔作用〕 本発明の表面改質された無機粉体が、このよう
に優れた性能を示す理由については必ずしも明ら
かではないが、酸性点を一定の値以上有する粘土
鉱物粉体をジアルキルリン酸で処理すると、粘土
鉱物中の特定の金属元素、例えばアルミニウム元
素とジアルキルリン酸が反応してジアルキルリン
酸アルミニウム塩が生成し、そしてこのようにし
て生成したジアルキルリン酸アルミニウム塩が粘
土鉱物粉体の表面でアルキル基を外へ向けた形で
吸着することにより優れた溌水性、平滑感を示す
ものと考えられる。 〔実施例〕 次に実施例、比較例及び試験例を挙げて本発明
を説明する。 実施例 1 ニーダー(佐竹化学機械(株)製)にジセチルリン
酸75g(又は30g、150g)とn−ヘキサン3000gを
入れ、混合しながら60℃まで加熱し、これにセリ
サイトSL(堀江化工(株)製)、pKa+1.2以下の酸強
度の酸性点=2.5×10-5mol/g、pKa+3.3以下
の酸強度の酸性点=2.6×10-5mol/g)1500gを
加え、60℃で4時間混合する。その後、減圧下50
〜60℃にて2時間でn−ヘキサンを留去し、乾燥
して粉体1560g(又は1520g、1630g)を得る。 実施例 2 ジステアリルリン酸75g(又は30g)n−ヘキサ
ン1500g、セリサイトSP1500g(堀江化工(株)製、
pKa+1.2以下の酸強度の酸性点=2.5×
10-5mol/g、pKa+3.3以下の酸強度の酸性点=
2.5×10-5mol/g)を用いて実施例1と同様の操
作を行い粉体1565g(又は1530g)を得る。 実施例 3 ジセチルリン酸75g(又は30g)、n−ヘキサン
3000g、及び予め水34.5gと混合したセリサイト
SL(水添加前の含水量0.7重量%、堀江化工(株)製)
1500gを用いて、実施例1と同様の操作を行い、
粉体1560g(又は1520g)を得る。 比較例 1 ジセチルリン酸75g(又は30g)、n−ヘキサン
3000g、セリサイトFSE1500g(三信鉱工(株)製、
pKa+1.2以下の酸強度の酸性点=0.3×
10-5mol/g、pKa+3.3以下の酸強度の酸性点=
1.4×10-5mol/gを用いて実施例1と同様の操作
を行い、粉体1560g(又は1530g)を得る。 比較例 2 ジラウリルリン酸75g(又は30g)、n−ヘキサ
ン3000g、セリサイトSL1500gを用いて実施例1
と同様の操作を行い粉体1560g(又は1520g)を得
る。 比較例 3 モノセチルリン酸75g(又は30g)、n−ヘキサ
ン3000g、セリサイトSL1500gを用いて実施例1
と同様の操作を行い粉体1560g(又は1520g)を得
る。 比較例 4 トリセチルリン酸75g(又は30g)、n−ヘキサ
ン3000g、セリサイトSL1500gを用いて実施例1
と同様の操作を行い粉体1560g(又は1520g)を得
る。 比較例 5 ジイソプロピルリン酸75g(又は30g)、n−ヘ
キサン3000g、セリサイトSL1500gを用いて実施
例1と同様の操作を行い粉体1560g(又は1520g)
を得る。 試験例 1 実施例1、2及び3、比較例1〜5で得られた
粉体の溌水性、及び平滑感の指標となる摩擦係数
を調べた結果を第1表に示す。なお、溌水性は下
記方法により評価した。また、摩擦係数は新東科
学(株)製表面試験機HEI DON−14により測定し
た。 (溌水性評価方法) 粉体約0.05gを、30ml用ビーカーに水15mlを入
れた上に浮かせ、ビーカーをゆすつて、水中への
粉の分散性を観察した。なお、対照として、未処
理のタルク、セリサイトSLを用いた。 評価は、下記の基準によつた。 0:粉体が直ちに水に分散した。 1:ビーカーをゆすると、30秒以内に、粉体がほ
とんど水に分散した。 2:ビーカーをゆすると、30秒後水が白く濁つた
が、水に浮いた粉もみられた。 3:ビーカーをゆすると、1分後水が白く濁つた
が、水に浮いた粉も多い。 4:ビーカーをゆすると、1分後水は白く濁らな
いが、水中に分散した粉も認められなかつた。 5:1分以上ビーカーをゆすつても、水に分散す
る粉は認められなかつた。
はpKaが+3.3以下の酸強度の酸性点を2×
10-5mol/g以上有する粘土鉱物粉体をジ長鎖ア
ルキルリン酸で処理して得られる無機粉体に関す
る。該無機粉体は溌水性に優れ、且つ平滑感等が
良く化粧料粉体、溌水剤、滑剤等として有用なも
のである。 〔従来の技術〕 化粧料用粉体を含有する化粧料としては、現在
フアウンデーシヨン、白粉、ほほ紅、アイシヤド
ウ、アイブロウ等のメイクアツプ化粧品、ボデイ
ーパウダー、ベビーパウダー等のボデイ化粧品な
どが市販されている。 化粧用粉体を含有する化粧品において問題とさ
れる化粧性能は、肌の上での伸び、平滑感、付着
性であり、メイクアツプ化粧品では、さらに化粧
くずれである。 従来、これらの化粧性能を向上させるために、
化粧用粉体の表面をシリコン類、高級脂肪酸、高
級アルコール、脂肪酸エステル、金属石けん等で
コーテイングして化粧料に配合することが行われ
ている。 しかしながら、これらの従来法は未だ種々の欠
点があり、充分に満足できるものではなかつた。
すなわち、高級脂肪酸、高級アルコール、脂肪酸
エステル、金属石けん等による表面コーテイング
法では、化粧用粉体を含有する化粧料の重要な粉
体基剤である粘土鉱物に充分な溌水性を賦与する
ことができず、例えば、水あり、水なし両用タイ
ププレス状メイクアツプ化粧料では、水を含ませ
たスポンジ、パフ等でプレス表面をこすりとり使
用していくと“テリ”が発生し、ケーキングが起
こるという問題がある。またシリコン類を配合し
た場合は、例えば、プレス状メイクアツプ化粧品
とする際、プレス圧を上げても成型しにくく、粉
体自体の感触は非常にかさつき感が強いという欠
点があつた。 一方、無機粉体の表面改質法としてはアルキル
リン酸で処理する方法(特公昭57−57055号、特
公昭59−10750号、特開昭59−170131号)が知ら
れている。しかし、これらの方法により処理した
無機粉体は、いずれも溌水性、つき、のび、平滑
感等が必ずしも満足できるものではなく、特に化
粧料用粉体としては好ましくない。 〔発明が解決しようとする問題点〕 かかる現状において、溌水性、のび、つき、平
滑感等に関して優れた化粧性能を有する粉体の開
発が望まれていた。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明者らはアルキルリン酸による無機粉体の
改質に関して鋭意研究を行つた結果、無機粉体の
うちで酸性点を持つ粘土鉱物、特にある一定以上
の酸性点を有する粘土鉱物をジ長鎖アルキルリン
酸で処理すると、その他の無機粉体では見られな
い溌水性、平滑感を有する無機粉体が得られる事
を見い出し、本発明を完成させた。 即ち本発明は、pKaが+3.3以下の酸強度の酸
性点を2×10-5mol/g以上有する粘土鉱物粉体
を一般式(I)、 (式中、R1、R2はそれぞれ炭素数14〜22の直鎖
アルキル基を示す) で表わされるジアルキルリン酸で処理して得られ
る無機粉体を提供するものである。 本発明に係る一般式(I)で表わされるアルキ
ルリン酸は、炭素数14〜22の長鎖のアルキル基
(又は混合アルキル基)を有することを特徴とす
る。炭素数12以下のアルキル基のものでは充分な
溌水性が得られない。好ましくは炭素数16〜22の
ものであり、例えばジセチルリン酸、ジステアリ
ルリン酸、ジエイコシルリン酸が用いられる。 本発明に係る粘土鉱物は、pKaが+3.3以下の
酸強度の酸性点を2×10-5mol/g以上有するこ
とが特に重要である。好ましくはpKaが+1.2以
下の酸強度の酸性点を1×10-5mol/g以上有す
る粘土鉱物である。かかる粘土鉱物としては、例
えばベントナイト、カオリン、酸性白土、セリサ
イト、イライト、マイカ等が挙げられる。また、
これらは天然に限られず、合成のものであつても
よく、就中セリサイト、イライト、カオリン、マ
イカ等の粘土鉱物中にアルミニウム元素を有する
ものが好ましい。具体的には、カオリン2749(ウ
イタツカー社製)、カオリンC(東色ピグメント株
式会社製)、セリクロン#300(村上粘土鉱業株式
会社製)、セリサイトSP、セリサイトSL(堀江化
工株式会社製)等が挙げられる。 尚、本発明において酸性度の測定はアミン滴定
法(M.W.Tamele、Disc.Faraday Soc.、8、
270(1950))によつて行なつた。即ち、ベンゼン
中に分散させた粉体(固体酸)の酸性点を塩基を
指示薬としてn−ブチルアミンで滴定するもので
ある。p−ジメチルアミノアゾベンゼン(ジメチ
ルイエロー)を指示薬とすると、この塩基型は黄
色であるが、固体酸に吸着するとその共役酸型と
なり赤色を示すからその赤色が黄色にもどるまで
に要したn−ブチルアミンの滴定量よりその酸性
度を決定しうる。 従つて、指示薬としてジメチルイエロー(pKa
=+3.3)を用いてアミンで滴定して得られる酸
性度はpKaが+3.3以下の酸強度の酸性点の割合
を表わす。更に指示薬として4−ジメチルアミン
−1−ナフタレン(pKa=+1.2)を用いると
pKaが+1.2以下の酸強度の酸性点が求まる。 本発明において、粘土鉱物粉体をジアルキルリ
ン酸で処理する方法は特に限定されないが、一般
にはジアルキルリン酸を溶解させた溶液と粘土鉱
物粉体を混合し、ろ過又は溶媒を留去する方法が
好ましい。 また、粘土鉱物粉体をジアルキルリン酸で処理
する際、該粘土鉱物粉体の含水量を1〜15重量
%、好ましくは2〜8重量%に調整したのち行う
と、より一層溌水性の優れた粉体が得られる。含
水量の調整は粘土鉱物粉体に所定量の水を加え混
合することにより容易にできる。 溶媒としては、ジアルキルリン酸を溶解させる
ものが用いられ、例えばペンタン、ヘキサン、シ
クロヘキサン、ヘプタン、オクタン、メタノー
ル、エタノール、イソプロピルアルコール、プロ
ピルアルコール、アセトン、メチルエチルケト
ン、ジクロルメタン、ジクロルエタン、クロロホ
ルム、トルエン、キシレン等が使用される。好ま
しくは、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン、
ヘプタン、オクタンである。 ジアルキルリン酸の使用量は、粘土鉱物粉体の
酸性点の数と等モル以上であるのがよく、通常粘
土鉱物粉体に対して1〜20重量%、好ましくは1
〜10重量%使用される。処理量が少なすぎると溌
水性が不充分であり、多すぎると無機粉体そのも
のの持つ特性が損なわれる恐れがある。 混合温度は20〜90℃、好ましくは40〜80℃であ
る。溶媒量は無機粉体に対して重量比で0.3〜30
倍量、好ましくは0.5〜10倍量である。混合時間
は、処理量、無機粉体等の種類により異なるが、
通常1〜15時間、好ましくは2〜10時間である。 〔作用〕 本発明の表面改質された無機粉体が、このよう
に優れた性能を示す理由については必ずしも明ら
かではないが、酸性点を一定の値以上有する粘土
鉱物粉体をジアルキルリン酸で処理すると、粘土
鉱物中の特定の金属元素、例えばアルミニウム元
素とジアルキルリン酸が反応してジアルキルリン
酸アルミニウム塩が生成し、そしてこのようにし
て生成したジアルキルリン酸アルミニウム塩が粘
土鉱物粉体の表面でアルキル基を外へ向けた形で
吸着することにより優れた溌水性、平滑感を示す
ものと考えられる。 〔実施例〕 次に実施例、比較例及び試験例を挙げて本発明
を説明する。 実施例 1 ニーダー(佐竹化学機械(株)製)にジセチルリン
酸75g(又は30g、150g)とn−ヘキサン3000gを
入れ、混合しながら60℃まで加熱し、これにセリ
サイトSL(堀江化工(株)製)、pKa+1.2以下の酸強
度の酸性点=2.5×10-5mol/g、pKa+3.3以下
の酸強度の酸性点=2.6×10-5mol/g)1500gを
加え、60℃で4時間混合する。その後、減圧下50
〜60℃にて2時間でn−ヘキサンを留去し、乾燥
して粉体1560g(又は1520g、1630g)を得る。 実施例 2 ジステアリルリン酸75g(又は30g)n−ヘキサ
ン1500g、セリサイトSP1500g(堀江化工(株)製、
pKa+1.2以下の酸強度の酸性点=2.5×
10-5mol/g、pKa+3.3以下の酸強度の酸性点=
2.5×10-5mol/g)を用いて実施例1と同様の操
作を行い粉体1565g(又は1530g)を得る。 実施例 3 ジセチルリン酸75g(又は30g)、n−ヘキサン
3000g、及び予め水34.5gと混合したセリサイト
SL(水添加前の含水量0.7重量%、堀江化工(株)製)
1500gを用いて、実施例1と同様の操作を行い、
粉体1560g(又は1520g)を得る。 比較例 1 ジセチルリン酸75g(又は30g)、n−ヘキサン
3000g、セリサイトFSE1500g(三信鉱工(株)製、
pKa+1.2以下の酸強度の酸性点=0.3×
10-5mol/g、pKa+3.3以下の酸強度の酸性点=
1.4×10-5mol/gを用いて実施例1と同様の操作
を行い、粉体1560g(又は1530g)を得る。 比較例 2 ジラウリルリン酸75g(又は30g)、n−ヘキサ
ン3000g、セリサイトSL1500gを用いて実施例1
と同様の操作を行い粉体1560g(又は1520g)を得
る。 比較例 3 モノセチルリン酸75g(又は30g)、n−ヘキサ
ン3000g、セリサイトSL1500gを用いて実施例1
と同様の操作を行い粉体1560g(又は1520g)を得
る。 比較例 4 トリセチルリン酸75g(又は30g)、n−ヘキサ
ン3000g、セリサイトSL1500gを用いて実施例1
と同様の操作を行い粉体1560g(又は1520g)を得
る。 比較例 5 ジイソプロピルリン酸75g(又は30g)、n−ヘ
キサン3000g、セリサイトSL1500gを用いて実施
例1と同様の操作を行い粉体1560g(又は1520g)
を得る。 試験例 1 実施例1、2及び3、比較例1〜5で得られた
粉体の溌水性、及び平滑感の指標となる摩擦係数
を調べた結果を第1表に示す。なお、溌水性は下
記方法により評価した。また、摩擦係数は新東科
学(株)製表面試験機HEI DON−14により測定し
た。 (溌水性評価方法) 粉体約0.05gを、30ml用ビーカーに水15mlを入
れた上に浮かせ、ビーカーをゆすつて、水中への
粉の分散性を観察した。なお、対照として、未処
理のタルク、セリサイトSLを用いた。 評価は、下記の基準によつた。 0:粉体が直ちに水に分散した。 1:ビーカーをゆすると、30秒以内に、粉体がほ
とんど水に分散した。 2:ビーカーをゆすると、30秒後水が白く濁つた
が、水に浮いた粉もみられた。 3:ビーカーをゆすると、1分後水が白く濁つた
が、水に浮いた粉も多い。 4:ビーカーをゆすると、1分後水は白く濁らな
いが、水中に分散した粉も認められなかつた。 5:1分以上ビーカーをゆすつても、水に分散す
る粉は認められなかつた。
【表】
【表】
* ジアルキルリン酸の粘土鉱物に対する処
理重量%。
試験例1の結果からもわかるように、本発明の
表面改質された無機粉体は、溌水性、平滑感等の
性能に優れ、化粧用粉体として有用なものであ
る。 試験例 2 実施例1と同様にして製したジセチルリン酸を
10重量%コーテイングしたセリサイトSL〔以下サ
ンプル(A)とよぶ〕を用い、下記処方により、パウ
ダーフアウンデーシヨンを試作した。 パウダーフアウンデーシヨン処方: 流動パラフイン 5.0(重量%) ラノリン 2.0 ミリスチン酸イソプロピル 1.0 酸化チタン 7.0 赤酸化鉄 0.8 黄酸化鉄 1.0 黒酸化鉄 0.07 香 料 0.3 サンプル(A) 82.83 得られたパウダーフアウンデーシヨンは汗くず
れのしない優れたものであつた。
理重量%。
試験例1の結果からもわかるように、本発明の
表面改質された無機粉体は、溌水性、平滑感等の
性能に優れ、化粧用粉体として有用なものであ
る。 試験例 2 実施例1と同様にして製したジセチルリン酸を
10重量%コーテイングしたセリサイトSL〔以下サ
ンプル(A)とよぶ〕を用い、下記処方により、パウ
ダーフアウンデーシヨンを試作した。 パウダーフアウンデーシヨン処方: 流動パラフイン 5.0(重量%) ラノリン 2.0 ミリスチン酸イソプロピル 1.0 酸化チタン 7.0 赤酸化鉄 0.8 黄酸化鉄 1.0 黒酸化鉄 0.07 香 料 0.3 サンプル(A) 82.83 得られたパウダーフアウンデーシヨンは汗くず
れのしない優れたものであつた。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 pKaが+3.3以下の酸強度の酸性点を2×
10-5mol/g以上有する粘土鉱物粉体を一般式
(I)、 (式中、R1、R2はそれぞれ炭素数14〜22の直鎖
アルキル基を示す) で表わされるジアルキルリン酸で処理して得られ
る無機粉体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23376084A JPS61111369A (ja) | 1984-11-06 | 1984-11-06 | 表面改質された無機粉体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23376084A JPS61111369A (ja) | 1984-11-06 | 1984-11-06 | 表面改質された無機粉体 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61111369A JPS61111369A (ja) | 1986-05-29 |
| JPH0153980B2 true JPH0153980B2 (ja) | 1989-11-16 |
Family
ID=16960142
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23376084A Granted JPS61111369A (ja) | 1984-11-06 | 1984-11-06 | 表面改質された無機粉体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS61111369A (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6765041B1 (en) * | 2000-11-27 | 2004-07-20 | Millenium Inorganic Chemicals, Inc. | Organo-acid phosphate treated pigments |
| US7749545B2 (en) * | 2005-03-18 | 2010-07-06 | Sakura Properties, Llc | Fucoidan compositions and methods for dietary and nutritional supplements |
| WO2015045945A1 (ja) * | 2013-09-27 | 2015-04-02 | Dic株式会社 | 修飾板状無機化合物、及びそれを含有する樹脂組成物 |
Family Cites Families (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5813209B2 (ja) * | 1978-06-19 | 1983-03-12 | 日本化学工業株式会社 | 粉粒体嵩密度調整剤 |
| JPS5915084B2 (ja) * | 1979-07-03 | 1984-04-07 | 株式会社トクヤマ | 改質シリカの製法 |
| JPS5857216B2 (ja) * | 1980-12-28 | 1983-12-19 | 互応化学工業株式会社 | 顔料分散剤 |
| JPS5910750B2 (ja) * | 1981-04-11 | 1984-03-10 | 岡山県 | 有機リン酸系化合物による改質無機粉体 |
-
1984
- 1984-11-06 JP JP23376084A patent/JPS61111369A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61111369A (ja) | 1986-05-29 |
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