JPH0153981B2 - - Google Patents
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- JPH0153981B2 JPH0153981B2 JP59125062A JP12506284A JPH0153981B2 JP H0153981 B2 JPH0153981 B2 JP H0153981B2 JP 59125062 A JP59125062 A JP 59125062A JP 12506284 A JP12506284 A JP 12506284A JP H0153981 B2 JPH0153981 B2 JP H0153981B2
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- paint
- unsaturated polyester
- bisphenol
- polyester resin
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Description
本発明は水中硬化性塗料組成物に関するもので
ある。さらに詳しくは、海洋構造物、港湾施設、
船舶等の水中部および干満帯、飛沫帯の防蝕材料
に用いられるビスフエノール系不飽和ポリエステ
ル樹脂を成分とする水中硬化塗料に関するもので
ある。 従来の技術: 一般に海洋構造物、港湾施設、船舶等は、他の
構造物と比較し厳しい腐食環境下におかれるた
め、そのメインテナンスは重要な課題となつてい
る。 従来、上記の様な防蝕材料としては、ポリアミ
ド硬化型エポキシ系の水中硬化塗料やFRPカバ
ー併用のペトロラタムテープ等が用いられてい
る。 しかしながら、ポリアミド硬化型エポキシ系の
水中硬化性塗料は、被塗基材である鋼材又はコン
クリート等に対して水中あるいは湿潤面でのぬれ
および付着性が悪く、直接手で塗りつける場合ま
たはコテ、ヘラ、ロール等による塗布作業性が著
しく劣る欠点を有している。又、使用する塗料液
および硬化剤は、ともに粘度が高く、塗装時の混
練や塗装作業に多くの工数を要し、特に冬期にお
いては大きな障害となつている。さらにポリアミ
ド樹脂の水に対する親和性に起因して水質汚濁を
おこしやすい。 一方、FRPカバー併用のペトロラタムテープ
等の防蝕材料は、複雑な形状に適用しにくく、用
途が限定され、好ましくない。 又、耐蝕性の優れたビスフエノール系不飽和ポ
リエステル樹脂をベースとした水中硬化防蝕材料
も検討されているが、(特公昭56−5791)、水中お
よび湿潤面において塗膜の硬化特性が劣り、塗膜
が粘着を生じやすく且つ実用上問題が多く、改良
の必要があつた。 発明が解決しようとする問題点: 上述した如く、耐蝕性の優れたビスフエノール
系不飽和ポリエステル樹脂をベースとして、水中
もしくは湿潤面において、塗膜の硬化特性が優
れ、且つ塗膜の粘着の少ない防蝕材料としての水
中硬化性塗料の開発が要望され、さらにこれらの
塗料が具備すべき特性として、付着性が優れ、水
質汚濁が少なく且つ当然の要求性能として耐水性
に優れていることが要求される。 問題点を解決するための手段: 本発明者はビスフエノール系不飽和ポリエステ
ル樹脂を主成分とする水中硬化性塗料の上記した
改良目的の達成について鋭意検討を重ねた結果、
ビスフエノール骨格のモル量に対するアルキレン
オキサイドの使用モル量を制禦することにより得
られるビスフエノール系不飽和ポリエステル樹脂
とビニルモノマーとを含む水中硬化性塗料組成物
が優れた性能を有することを見出して本発明に到
達した。 即ち、本発明は一般式(1) (但し、Zは
ある。さらに詳しくは、海洋構造物、港湾施設、
船舶等の水中部および干満帯、飛沫帯の防蝕材料
に用いられるビスフエノール系不飽和ポリエステ
ル樹脂を成分とする水中硬化塗料に関するもので
ある。 従来の技術: 一般に海洋構造物、港湾施設、船舶等は、他の
構造物と比較し厳しい腐食環境下におかれるた
め、そのメインテナンスは重要な課題となつてい
る。 従来、上記の様な防蝕材料としては、ポリアミ
ド硬化型エポキシ系の水中硬化塗料やFRPカバ
ー併用のペトロラタムテープ等が用いられてい
る。 しかしながら、ポリアミド硬化型エポキシ系の
水中硬化性塗料は、被塗基材である鋼材又はコン
クリート等に対して水中あるいは湿潤面でのぬれ
および付着性が悪く、直接手で塗りつける場合ま
たはコテ、ヘラ、ロール等による塗布作業性が著
しく劣る欠点を有している。又、使用する塗料液
および硬化剤は、ともに粘度が高く、塗装時の混
練や塗装作業に多くの工数を要し、特に冬期にお
いては大きな障害となつている。さらにポリアミ
ド樹脂の水に対する親和性に起因して水質汚濁を
おこしやすい。 一方、FRPカバー併用のペトロラタムテープ
等の防蝕材料は、複雑な形状に適用しにくく、用
途が限定され、好ましくない。 又、耐蝕性の優れたビスフエノール系不飽和ポ
リエステル樹脂をベースとした水中硬化防蝕材料
も検討されているが、(特公昭56−5791)、水中お
よび湿潤面において塗膜の硬化特性が劣り、塗膜
が粘着を生じやすく且つ実用上問題が多く、改良
の必要があつた。 発明が解決しようとする問題点: 上述した如く、耐蝕性の優れたビスフエノール
系不飽和ポリエステル樹脂をベースとして、水中
もしくは湿潤面において、塗膜の硬化特性が優
れ、且つ塗膜の粘着の少ない防蝕材料としての水
中硬化性塗料の開発が要望され、さらにこれらの
塗料が具備すべき特性として、付着性が優れ、水
質汚濁が少なく且つ当然の要求性能として耐水性
に優れていることが要求される。 問題点を解決するための手段: 本発明者はビスフエノール系不飽和ポリエステ
ル樹脂を主成分とする水中硬化性塗料の上記した
改良目的の達成について鋭意検討を重ねた結果、
ビスフエノール骨格のモル量に対するアルキレン
オキサイドの使用モル量を制禦することにより得
られるビスフエノール系不飽和ポリエステル樹脂
とビニルモノマーとを含む水中硬化性塗料組成物
が優れた性能を有することを見出して本発明に到
達した。 即ち、本発明は一般式(1) (但し、Zは
【式】又は
【式】
を、
R1は−H又は−CH3を、
R2は−H又はハロゲン、但し同じか、
または異なつていてもよい。
n:1.05〜5を表わす。)
で示されるビスフエノール骨格を有するグリコー
ルが全グリコール成分の少なくとも50mol%を占
めるグリコール成分と、不飽和ジカルボン酸を含
むジカルボン酸成分よりなるビスフエノール系不
飽和ポリエステル樹脂70〜40重量部%、 ビニルモノマー30〜50重量部%、 の割合で含む水中硬化性塗料組成物である。 本発明者らの知見によれば、水中硬化性塗料の
水中もしくは湿潤面における硬化特性、特に粘着
性に影響を与える因子は、ビスフエノール系不飽
和ポリエステル樹脂の成分である前記一般式で示
されるビスフエノール骨格を有するグリコールに
おけるアルキレンオキサイドの付加モル数(n)
であり、該nが1.05未満では得られる塗料の水中
もしくは湿潤面における硬化特性が著しく低下す
ると共に粘着を生じ、該nが1.05以上においての
み硬化特性が優れ且つ粘着のない水中硬化性塗料
が得られる。 さらに、水中硬化性塗料として優れた耐蝕性能
を有するためには、主成分であるビスフエノール
系不飽和ポリエステル樹脂においてグリコール成
分として一般式(1)で示されるビスフエノール骨格
を有するグリコールが少なくとも50mol%以上必
要である。 しかして本発明の一般式で示されるビスフエノ
ール骨格を有するグリコールが少なくとも50mol
%であるグリコール成分とジカルボン酸成分とよ
りなるビスフエノール系不飽和ポリエステル樹脂
とビニルモノマーとを含む水中硬化性塗料組成物
は、水中もしくは湿潤面において優れた硬化特性
を有し塗膜の粘着が少なく、さらに優れた耐蝕性
を有する。 本発明において、主成分として用いられるビス
フエノール系不飽和ポリエステル樹脂は、一般式
(1)で示されるビスフエノール骨格を有するグリコ
ールが少なくとも50モル%であるグリコール成分
とジカルボン酸成分とを用いて、不飽和ジカルボ
ン酸を含むジカルボン酸成分に対しグリコール成
分の割合をモル比で0.90〜1.20の範囲で合成され
るプレポリマーを架橋剤であるビニルモノマーに
溶解したものである。 ビスフエノール骨格を有するグリコールとして
は、一般式(1)に示す様に、例えばビスフエノール
A、ビスフエノールF、2,2−ビス(4−ヒド
ロキシフエニル)エタン、ハロゲン化ビスフエノ
ールA、ハロゲン化ビスフエノールF、2,2−
ビス(4−ヒドロキシハロゲン化フエニル)エタ
ンのアルキレンオキサイドの付加物が用いられ、
アルキレンオキサイドとしてはエチレンオキサイ
ド、プロピレンオキサイドが用いられる。 上記したアルキレンオキサイドの付加モル数を
示すnは1.05〜5、好ましくはnは1.1〜3の範
囲である。而してアルキレンオキサイドの付加モ
ル数を示すnが1.05未満の場合は、詳細は不明で
あるが、アルキレンオキサイド付加物中に未反応
のフエノール基が残存するものと考えられ、該フ
エノール基が合成された不飽和ポリエステル樹脂
に対し著しい重合反応の禁止効果を示し、従つて
硬化特性を低下させ、結果として塗膜の粘着を生
じるものと考えられる。かかる現象は、後述する
実施例および比較例において明らかなごとく、例
えばn=1.0である塗料は水中において24時間後
においても硬化せず、またn=1.01および1.03で
ある塗料は同条件においてほぼ硬化はするものの
塗膜の鉛筆硬度は6Bか6B以下であり、被塗基材
に塗膜軟化に起因したさびを発生する。即ち、該
nの値と塗料の水中における硬化特性および粘着
性はおどろくべきことにnが増加することにより
著しく改善され、n=1.05および1.10の例におい
ては同条件において完全に硬化し、塗膜の硬度は
2Bおよび2B〜Bとなり、塗膜表面の粘着はほと
んど認められずさらに被塗基材の点さびは認めら
れない。 一方、nが5より大きい場合は、分子中におけ
るエーテル基の占める割合が多くなり塗料の耐水
性が低下するため好ましくない。従つて該nが
1.05から5の範囲であれば、得られる塗料は水中
において硬化特性が優れ、さらに塗膜表面の粘着
が著しく低下し、耐蝕性の優れた水中硬化性塗料
として使用可能である。 本発明において50モル%以下であれば使用でき
る他のグリコール成分としては、プロピレングリ
コール、エチレングリコール、ジプロピレングリ
コール、ネオペンチルグリコール、1,6ヘキサ
ンジオール、水素化ビスフエノール等が挙げられ
る。 また、ジカルボン酸としては、不飽和酸である
マイレン酸、フマル酸、飽和酸であるイソフタル
酸、テレフタル酸、HET酸、無水フタル酸等の
使用が挙げられる。 架橋剤として、ビニルモノマーが用いられ、例
えばスチレン、ビニルトルエン、ジビニルベンゼ
ン、α−メチルスチレン、メタクリル酸メチル等
が用いられ、不飽和ポリエステル樹脂中の架橋剤
含有量としては30〜60重量%である。 本発明における不飽和ポリエステル樹脂の製造
は公知である溶剤法、窒素法等にて反応温度180
〜230℃好ましくは200〜220℃で行ない、プレポ
リマーの酸価が40以下、好ましくは30以下を反応
終点とし、公知の禁止剤等を添加し、架橋剤であ
るビニルモノマーに溶解することにより行なわれ
る。 得られた不飽和ポリエステル樹脂は、液体であ
り、ビニルモノマー含有量により粘度は任意に調
整可能であるが、1〜100ポイズ、好ましくは5
〜20ポイズが適当である。 本発明の上記したビスフエノール系不飽和ポリ
エステル樹脂とビニルモノマーとを含む水中硬化
性塗料組成物は、通常採用される水中硬化性塗料
と同様に必要により顔料、骨材、架橋剤、重合促
進剤、硬化剤等が適宜添加され使用される。 而して用いられる顔料および骨材は、塗料の着
色機能の他水中で塗布する際に被覆塗料が水との
比重差により浮遊することを防止するためのもの
であり、比重が大きくかつ耐蝕性の優れたものが
好ましい。顔料としては一般的に塗料を配合され
るものが使用でき、例えば酸化チタン、酸化亜
鉛、酸化鉄、酸化アルミニウム、アルミニウム
粉、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、炭酸カルシ
ウム、炭酸マグネシウム、タルク、クレー、カオ
リン、マイカ、シリカ、珪藻土、アスベスト等が
例示される 骨材としては珪砂、ガラスフレーク、ガラス繊
維、合成繊維、天然または人造のMIO(マイカシ
アスアイアンオキサイド)等が例示される。顔料
および骨材の配合量としては塗膜中の顔料。骨材
の容積濃度としては60%以下が使用できる。 重合促進剤としては、ナフテン酸コバルト、オ
クテン酸コバルト、ナフテン酸銅、ナフテン酸マ
ンガン、ジメチルアニリン、ジエチルアニリン等
が用いられ、添加量としては該塗料(該不飽和ポ
リエステル樹脂、顔料、骨材の混合物)100部に
対し0.1〜2.0部が好ましい。 硬化剤としては、メチルエチルケトンパーオキ
サイド、アセチルアセトンパーオキサイド、イソ
ブチルメチルケトンパーオキサイド、ベンゾイル
パーオキサイド、t−ブチルパーベンゾエート、
t−ブチルハイドロパーオキサイド、ラウリルパ
ーオキサイド、シクロヘキサノンパーオキサイ
ド、クメンハイドロパーオキサイド等のパーオキ
サイドが使用され、添加量としては該塗料100部
に対し0.3〜3.0部が好ましい。 該塗料は通常不飽和ポリエステル樹脂に骨材お
よび顔料を配合し、使用時に重合促進剤、硬化剤
を添加して使用するが、必要に応じ重合促進剤も
事前に添加することも可能である。さらに配合方
法、配合順序は使用可能であれば特に限定される
ものではない。 さらに塗料中に揺変剤、光安定剤、その他の改
質剤を加えることも可能である。 不飽和ポリエステル樹脂への骨材、顔料、必要
に応じて添加する重合促進剤、改質剤の混合方法
は特に限定するものではないが撹拌機、ニーダ
ー、ロール等が好ましい。 また得られた塗料は粘稠な液体である。 一般的に水中硬化性塗料はコテ、ヘラ、ローラ
ー等にて塗布されるが、本塗料は上記方法のいず
れにも適用可能である。 作用: 本発明の水中硬化性塗料は、ビスフエノール骨
格を有する特定のグリコール成分とジカルボン酸
成分とよりなるビスフエノール系不飽和ポリエス
テル樹脂を主成分とすることにより、硬化特性に
優れ、且つ塗膜の粘着が少ないので、水中部、干
満帯、飛沫帯での鋼材、コンクリート等に直接手
で塗りつけるか、コテ、ヘラ、ローラー等で塗布
することが可能であり、形成された塗膜は耐蝕性
が優れ、海洋構造物等のメインテナンス塗料とし
ては好適である。 以下、実施例および比較例により本発明を更に
説明する。なお部数はすべて重量部を示す。 実施例 1〜12 表1に示す組成のビスフエノール系不飽和ポリ
エステル樹脂、酸化チタンおよびタルクとの配合
割合を重量で50:10:40となる様に混合し、該混
合部100部に対し、ナフテン酸コバルト0.35部、
ジメチルアニリン0.05部およびメチルエチルケト
ンパーオキサイド0.5部を添加し、水中硬化性塗
料とした。なお実施例12のみ該混合物100部に対
しベンゾイルパーオキサイド1.0部、ジメチルア
ニリン0.5部を添加し、水中硬化性塗料とした。 該塗料を海水中にて被塗基材である1.6mm厚み
のサンドブラスト処理鋼板上にヘラで塗膜厚み3
mmに塗布し海水浸漬24時間後の塗膜の粘着の有
無、硬化塗膜の鉛筆硬度を測定した。さらに海水
浸漬6ケ月後の基材と硬化塗膜の付着性を衝撃試
験にて確認した。さらに塗膜下の基材の腐食の有
無を確認した。 結果を表1に示す。 比較例 1〜5 表1に示す実施例1の組成のビスフエノール系
不飽和ポリエステル樹脂の代りに表1の比較例の
組成のビスフエノール系不飽和ポリエステル樹脂
を用いて実施例1と同様の塗料を製造し、同様の
試験を行なつた結果を表1に示す。
ルが全グリコール成分の少なくとも50mol%を占
めるグリコール成分と、不飽和ジカルボン酸を含
むジカルボン酸成分よりなるビスフエノール系不
飽和ポリエステル樹脂70〜40重量部%、 ビニルモノマー30〜50重量部%、 の割合で含む水中硬化性塗料組成物である。 本発明者らの知見によれば、水中硬化性塗料の
水中もしくは湿潤面における硬化特性、特に粘着
性に影響を与える因子は、ビスフエノール系不飽
和ポリエステル樹脂の成分である前記一般式で示
されるビスフエノール骨格を有するグリコールに
おけるアルキレンオキサイドの付加モル数(n)
であり、該nが1.05未満では得られる塗料の水中
もしくは湿潤面における硬化特性が著しく低下す
ると共に粘着を生じ、該nが1.05以上においての
み硬化特性が優れ且つ粘着のない水中硬化性塗料
が得られる。 さらに、水中硬化性塗料として優れた耐蝕性能
を有するためには、主成分であるビスフエノール
系不飽和ポリエステル樹脂においてグリコール成
分として一般式(1)で示されるビスフエノール骨格
を有するグリコールが少なくとも50mol%以上必
要である。 しかして本発明の一般式で示されるビスフエノ
ール骨格を有するグリコールが少なくとも50mol
%であるグリコール成分とジカルボン酸成分とよ
りなるビスフエノール系不飽和ポリエステル樹脂
とビニルモノマーとを含む水中硬化性塗料組成物
は、水中もしくは湿潤面において優れた硬化特性
を有し塗膜の粘着が少なく、さらに優れた耐蝕性
を有する。 本発明において、主成分として用いられるビス
フエノール系不飽和ポリエステル樹脂は、一般式
(1)で示されるビスフエノール骨格を有するグリコ
ールが少なくとも50モル%であるグリコール成分
とジカルボン酸成分とを用いて、不飽和ジカルボ
ン酸を含むジカルボン酸成分に対しグリコール成
分の割合をモル比で0.90〜1.20の範囲で合成され
るプレポリマーを架橋剤であるビニルモノマーに
溶解したものである。 ビスフエノール骨格を有するグリコールとして
は、一般式(1)に示す様に、例えばビスフエノール
A、ビスフエノールF、2,2−ビス(4−ヒド
ロキシフエニル)エタン、ハロゲン化ビスフエノ
ールA、ハロゲン化ビスフエノールF、2,2−
ビス(4−ヒドロキシハロゲン化フエニル)エタ
ンのアルキレンオキサイドの付加物が用いられ、
アルキレンオキサイドとしてはエチレンオキサイ
ド、プロピレンオキサイドが用いられる。 上記したアルキレンオキサイドの付加モル数を
示すnは1.05〜5、好ましくはnは1.1〜3の範
囲である。而してアルキレンオキサイドの付加モ
ル数を示すnが1.05未満の場合は、詳細は不明で
あるが、アルキレンオキサイド付加物中に未反応
のフエノール基が残存するものと考えられ、該フ
エノール基が合成された不飽和ポリエステル樹脂
に対し著しい重合反応の禁止効果を示し、従つて
硬化特性を低下させ、結果として塗膜の粘着を生
じるものと考えられる。かかる現象は、後述する
実施例および比較例において明らかなごとく、例
えばn=1.0である塗料は水中において24時間後
においても硬化せず、またn=1.01および1.03で
ある塗料は同条件においてほぼ硬化はするものの
塗膜の鉛筆硬度は6Bか6B以下であり、被塗基材
に塗膜軟化に起因したさびを発生する。即ち、該
nの値と塗料の水中における硬化特性および粘着
性はおどろくべきことにnが増加することにより
著しく改善され、n=1.05および1.10の例におい
ては同条件において完全に硬化し、塗膜の硬度は
2Bおよび2B〜Bとなり、塗膜表面の粘着はほと
んど認められずさらに被塗基材の点さびは認めら
れない。 一方、nが5より大きい場合は、分子中におけ
るエーテル基の占める割合が多くなり塗料の耐水
性が低下するため好ましくない。従つて該nが
1.05から5の範囲であれば、得られる塗料は水中
において硬化特性が優れ、さらに塗膜表面の粘着
が著しく低下し、耐蝕性の優れた水中硬化性塗料
として使用可能である。 本発明において50モル%以下であれば使用でき
る他のグリコール成分としては、プロピレングリ
コール、エチレングリコール、ジプロピレングリ
コール、ネオペンチルグリコール、1,6ヘキサ
ンジオール、水素化ビスフエノール等が挙げられ
る。 また、ジカルボン酸としては、不飽和酸である
マイレン酸、フマル酸、飽和酸であるイソフタル
酸、テレフタル酸、HET酸、無水フタル酸等の
使用が挙げられる。 架橋剤として、ビニルモノマーが用いられ、例
えばスチレン、ビニルトルエン、ジビニルベンゼ
ン、α−メチルスチレン、メタクリル酸メチル等
が用いられ、不飽和ポリエステル樹脂中の架橋剤
含有量としては30〜60重量%である。 本発明における不飽和ポリエステル樹脂の製造
は公知である溶剤法、窒素法等にて反応温度180
〜230℃好ましくは200〜220℃で行ない、プレポ
リマーの酸価が40以下、好ましくは30以下を反応
終点とし、公知の禁止剤等を添加し、架橋剤であ
るビニルモノマーに溶解することにより行なわれ
る。 得られた不飽和ポリエステル樹脂は、液体であ
り、ビニルモノマー含有量により粘度は任意に調
整可能であるが、1〜100ポイズ、好ましくは5
〜20ポイズが適当である。 本発明の上記したビスフエノール系不飽和ポリ
エステル樹脂とビニルモノマーとを含む水中硬化
性塗料組成物は、通常採用される水中硬化性塗料
と同様に必要により顔料、骨材、架橋剤、重合促
進剤、硬化剤等が適宜添加され使用される。 而して用いられる顔料および骨材は、塗料の着
色機能の他水中で塗布する際に被覆塗料が水との
比重差により浮遊することを防止するためのもの
であり、比重が大きくかつ耐蝕性の優れたものが
好ましい。顔料としては一般的に塗料を配合され
るものが使用でき、例えば酸化チタン、酸化亜
鉛、酸化鉄、酸化アルミニウム、アルミニウム
粉、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、炭酸カルシ
ウム、炭酸マグネシウム、タルク、クレー、カオ
リン、マイカ、シリカ、珪藻土、アスベスト等が
例示される 骨材としては珪砂、ガラスフレーク、ガラス繊
維、合成繊維、天然または人造のMIO(マイカシ
アスアイアンオキサイド)等が例示される。顔料
および骨材の配合量としては塗膜中の顔料。骨材
の容積濃度としては60%以下が使用できる。 重合促進剤としては、ナフテン酸コバルト、オ
クテン酸コバルト、ナフテン酸銅、ナフテン酸マ
ンガン、ジメチルアニリン、ジエチルアニリン等
が用いられ、添加量としては該塗料(該不飽和ポ
リエステル樹脂、顔料、骨材の混合物)100部に
対し0.1〜2.0部が好ましい。 硬化剤としては、メチルエチルケトンパーオキ
サイド、アセチルアセトンパーオキサイド、イソ
ブチルメチルケトンパーオキサイド、ベンゾイル
パーオキサイド、t−ブチルパーベンゾエート、
t−ブチルハイドロパーオキサイド、ラウリルパ
ーオキサイド、シクロヘキサノンパーオキサイ
ド、クメンハイドロパーオキサイド等のパーオキ
サイドが使用され、添加量としては該塗料100部
に対し0.3〜3.0部が好ましい。 該塗料は通常不飽和ポリエステル樹脂に骨材お
よび顔料を配合し、使用時に重合促進剤、硬化剤
を添加して使用するが、必要に応じ重合促進剤も
事前に添加することも可能である。さらに配合方
法、配合順序は使用可能であれば特に限定される
ものではない。 さらに塗料中に揺変剤、光安定剤、その他の改
質剤を加えることも可能である。 不飽和ポリエステル樹脂への骨材、顔料、必要
に応じて添加する重合促進剤、改質剤の混合方法
は特に限定するものではないが撹拌機、ニーダ
ー、ロール等が好ましい。 また得られた塗料は粘稠な液体である。 一般的に水中硬化性塗料はコテ、ヘラ、ローラ
ー等にて塗布されるが、本塗料は上記方法のいず
れにも適用可能である。 作用: 本発明の水中硬化性塗料は、ビスフエノール骨
格を有する特定のグリコール成分とジカルボン酸
成分とよりなるビスフエノール系不飽和ポリエス
テル樹脂を主成分とすることにより、硬化特性に
優れ、且つ塗膜の粘着が少ないので、水中部、干
満帯、飛沫帯での鋼材、コンクリート等に直接手
で塗りつけるか、コテ、ヘラ、ローラー等で塗布
することが可能であり、形成された塗膜は耐蝕性
が優れ、海洋構造物等のメインテナンス塗料とし
ては好適である。 以下、実施例および比較例により本発明を更に
説明する。なお部数はすべて重量部を示す。 実施例 1〜12 表1に示す組成のビスフエノール系不飽和ポリ
エステル樹脂、酸化チタンおよびタルクとの配合
割合を重量で50:10:40となる様に混合し、該混
合部100部に対し、ナフテン酸コバルト0.35部、
ジメチルアニリン0.05部およびメチルエチルケト
ンパーオキサイド0.5部を添加し、水中硬化性塗
料とした。なお実施例12のみ該混合物100部に対
しベンゾイルパーオキサイド1.0部、ジメチルア
ニリン0.5部を添加し、水中硬化性塗料とした。 該塗料を海水中にて被塗基材である1.6mm厚み
のサンドブラスト処理鋼板上にヘラで塗膜厚み3
mmに塗布し海水浸漬24時間後の塗膜の粘着の有
無、硬化塗膜の鉛筆硬度を測定した。さらに海水
浸漬6ケ月後の基材と硬化塗膜の付着性を衝撃試
験にて確認した。さらに塗膜下の基材の腐食の有
無を確認した。 結果を表1に示す。 比較例 1〜5 表1に示す実施例1の組成のビスフエノール系
不飽和ポリエステル樹脂の代りに表1の比較例の
組成のビスフエノール系不飽和ポリエステル樹脂
を用いて実施例1と同様の塗料を製造し、同様の
試験を行なつた結果を表1に示す。
【表】
【表】
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 一般式(1) (但し、Zは【式】【式】又は【式】 を、 R1は−H又は−CH3を、 R2は−H又はハロゲン、但し同じか、 または異なつていてもよい。 n:1.05〜5を表わす。) で示されるビスフエノール骨格を有するグリコー
ルが全グリコール成分の少なくとも50mol%を占
めるグリコール成分と、不飽和ジカルボン酸を含
むジカルボン酸成分よりなるビスフエノール系不
飽和ポリエステル樹脂70〜40重量部%、 ビニルモノマー30〜60重量部%、 の割合で含む水中硬化性塗料組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12506284A JPS614774A (ja) | 1984-06-20 | 1984-06-20 | 水中硬化性塗料組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12506284A JPS614774A (ja) | 1984-06-20 | 1984-06-20 | 水中硬化性塗料組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS614774A JPS614774A (ja) | 1986-01-10 |
| JPH0153981B2 true JPH0153981B2 (ja) | 1989-11-16 |
Family
ID=14900873
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12506284A Granted JPS614774A (ja) | 1984-06-20 | 1984-06-20 | 水中硬化性塗料組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS614774A (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS63371A (ja) * | 1986-06-19 | 1988-01-05 | Mitsui Toatsu Chem Inc | 水中基材防食方法 |
| JP2824969B2 (ja) * | 1988-03-16 | 1998-11-18 | 中国塗料株式会社 | 水中塗装型塗料組成物およびこの塗料組成物の水中塗装方法 |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| BE804639A (fr) * | 1972-09-11 | 1974-01-02 | Sun Chemical Corp | Compositions durcissables par rayonnement, notamment encres d'imprimerie |
| DE2534012C3 (de) * | 1975-07-30 | 1981-05-14 | Bayer Ag, 5090 Leverkusen | Verfahren zur Herstellung von Bindemitteln |
| JPS57109863A (en) * | 1980-12-26 | 1982-07-08 | Kao Corp | Modified polyester composition for water-based plant |
-
1984
- 1984-06-20 JP JP12506284A patent/JPS614774A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS614774A (ja) | 1986-01-10 |
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