JPH0157138B2 - - Google Patents
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- JPH0157138B2 JPH0157138B2 JP17274785A JP17274785A JPH0157138B2 JP H0157138 B2 JPH0157138 B2 JP H0157138B2 JP 17274785 A JP17274785 A JP 17274785A JP 17274785 A JP17274785 A JP 17274785A JP H0157138 B2 JPH0157138 B2 JP H0157138B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vinyl chloride
- copolymer
- bisphenol
- polymerization
- vinyl
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
- Macromonomer-Based Addition Polymer (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
(産業上の利用分野)
本発明は、艶消にすぐれ、かつ表面凹凸が均一
な成形品を与える塩化ビニル系共重合体のうち、
特に著しく熱安定性の改良された塩化ビニル系共
重合体を含む塩化ビニル系樹脂組成物に関する。
更に詳しくは、塩化ビニル、又は更に塩化ビニル
共重合可能な単量体一種以上の混合物と後記一般
式(1)で示されるビスフエノールA変性ジアクリレ
ート又は、ビスフエノールA変性ジメタクリレー
トを共重合して得られる塩化ビニル系共重合体を
含む樹脂組成物に関するものであり、それから得
られる成形品は艶消が容易で、かつ成形品の表面
凹凸が非常に均一となり、熱安定性が著しく良好
である。 塩化ビニル系樹脂は安価であり、その成形品は
機械的特性、耐候性、耐油性等にすぐれる事から
種々の分野に於いて巾広く使用されている。 (従来の技術と問題点) しかし乍ら、塩化ビニル系樹脂は通常の加工条
件では、成形品の表面を艶消にする事は出来ず、
また艶消にする為に加工温度を低くしたりあるい
は充填剤を多量に使用すると機械的特性が低下す
る等の欠点があり、さらに又エンボス加工、アク
リル塗装によつて艶消にすると成形品のコストが
高くなる等の不都合があつた。 しかるに近年、種々の分野の成形品に於いて、
高級感のある艶消表面が好まれる様になり、しか
も機械的強度、触感の良さという観点から表面凹
凸が均一で、きめ細かな表面状態が好まれる様に
なつてきた。 これ等の要望にこたえるべく、すでにジアリル
フタレート、ジアリルマレエート、ポリエチレン
グリコールジアクリレート、ポリエチレングリコ
ールジメタクリレート等の架橋剤を使用して重合
中にゲル分を生成せしめ艶消表面を得るという提
案(特開昭54−80354、特開昭56−5843等)があ
るが、これ等の技術によつて得られる塩化ビニル
系重合体は、いずれも通常の塩化ビニル樹脂に比
較して熱安定性が著しく劣り、通常の塩化ビニル
樹脂の加工件に於いては、熱安定剤を多量に使用
する必要がありコストが高くなる、又、加工条件
の変更、例えば加工温度を下げる等の操作によつ
て熱安定性の悪さをカバーしようとすると十分に
混練する事が出来ず、成形品の物性が低下する等
の欠点があつた。 (問題点を解決するための手段) これ等の欠点を改良すべく、鋭意研究を進めた
結果、後記一般式(1)で示されるビスフエノールA
変性ジアクリレート又は、ビスフエノールA変性
ジメタクリレートを使用すると熱安定性が著しく
改良されるという事を見い出し、本発明を完成す
るに到つた。 即ち本発明は、塩化ビニル、又は更に塩化ビニ
ルと共重合可能な単量体1種以上の混合物と下記
一般式(1)で示されるビスフエノールA変性ジアク
リレート又はビスフエノールA変性ジメタクリレ
ートを共重合してなる塩化ビニル系共重合体と、
通常の塩化ビニル樹脂又は、塩化ビニル系樹脂と
からなる塩化ビニル系樹脂組成物を内容とする。 (Xは水素原子、メチル基、水酸基から選ばれる
基、nは1〜80の整数) 本発明の主たる目的は、塩化ビニル、又は更に
塩化ビニルと共重合可能な単量体1種以上の混合
物と前記一般式(1)で示されるビスフエノールA変
性ジアクリレート又はビスフエノールA変性ジメ
タクリレートを共重合して得られる塩化ビニル系
共重合体を使用する事によつて表面凹凸が均一
で、きめが細かく、従つて触感が良好で、かつ艶
消となる成形品を容易に得る事の出来る塩化ビニ
ル系共重合体を含む塩化ビニル系樹脂組成物を提
供する事にある。即ち、該共重合体を含む樹脂組
成物に安定剤、滑剤、抗酸化剤、ゴム類、紫外線
吸収剤、加工助剤、顔料等を配合して加工する事
によつて硬質分野に於ける各種の成形品を、又さ
らに可塑剤を加えて軟質化する事によつて軟質分
野に於ける各種の成形品を、表面凹凸が均一で、
きめが細かく、触感が良好で、かつ艶消にする事
が出来る。 前記一般式(1)で示されるビスフエノールA変性
ジアクリレート、又はビスフエノールA変性ジメ
タクリレートを使用して得られる共重合体の熱安
定性が著しく向上する理由はまだ明確にはなつて
いない。しかし乍ら、従来より、ビスフエノール
Aの各種誘導体が熱安定剤としてポリ塩化ビニル
等に添加されている事からビスフエノール残基に
熱安定性改良効果がある事が推定される。又、両
末端の官能基による架橋によりゲル分が生成し成
形品中にゲル分が残留し、表面凹凸は均一で、き
め細かく、触感は良好でかつ艶消となる。 本発明に使用するビスフエノールA変性ジアク
リレート又はビスフエノールA変性ジメタクリレ
ートとしては、ビスコート#540、ビスコート
#700(以上大阪有機化学工業(株)製)、XD8008.01
(ダウ・ケミカル社製)等が市販されている。 本発明に成る塩化ビニル系共重合体は、懸濁重
合法、乳化重合法、塊状重合法、溶液重合法等、
従来知られている重合法であればいずれの重合方
法を用いても良いが、製造の容易さ、製造コスト
の観点から懸濁重合法による方法が好ましい。 本発明に於いて使用する該化合物の量は、塩化
ビニル単量体100重量部に対し、0.001重量部〜15
重量部が良く、特に好ましくは、0.01〜5重量部
が良い。又、該化合物を添加するに際しては重合
途中に後添加する事の操作は、本発明の目的を損
なうものではない。 懸濁重合に於ける重合温度は特に限定しない
が、20℃から80℃が好ましい。又、重合途中に於
ける重合温度の変更等は本発明の目的を損なうも
のではない。懸濁重合において使用する開始剤
は、通常塩化ビニル樹脂の重合に使用されている
ものであればどの様なものでも良く、例えばラウ
リルパーオキサイド、ジ−2−エチルヘキシルパ
ーオキシジカーボネート、イソプロピルパーオキ
シジカーボネート、イソブチリルパーオキサイ
ド、3,5,5−トリメチルヘキサノイルパーオ
キサイド、t−ブチルパーオキシピバレート等の
有機過酸化物、アゾビスイソブチロニトリル、ア
ゾビスバレロニトリル等のアゾ系ラジカル開始剤
のうち1種又は2種以上を使用出来る。さらに、
これ等の開始剤を途中で添加する等の操作によつ
て本発明の目的が変るものではない。又、懸濁重
合で使用する分散剤としては、部分鹸化ポリ酢酸
ビニル、メチルセルロース、ヒドロキシプロポキ
シメチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロ
キシエチルセルロース、ポリビニルピロリドン、
無水マレイン酸とメチルビニルエーテルとの共重
合体、ゼラチン、カゼイン、でんぷん等の有機高
分子分散剤、タルク、硫酸カルシウム、リン酸カ
ルシウム等の無機分散剤等の公知の分散剤を単独
又併用して使用出来る。さらに又、これ等の分散
剤を重合途中に後添加する等の操作を行なつても
本発明の目的を損なうものではない。 本発明に於いて、主鎖を形成する単量体は塩化
ビニル単独又は、少なくとも50重量%の塩化ビニ
ルと、これと共重合可能なビニル系単量体との混
合物である。この塩化ビニルと共重合可能な単量
体としては、酢酸ビニル等のビニルエステル類、
メチルビニルエーテル等のビニルエーテル類、ア
クリル酸又はメタクリル酸及びそのエステル、マ
レイン酸又はフマル酸及びそのエステルあるいは
無水物、芳香族ビニル化合物、ビニリデンハライ
ド、あるいは、モノオレフイン等のビニル系単量
体が例示される。また本発明においては、これ等
の単量体を途中で追加する等の操作をする事は何
等支障なく、これ等の単量体の反応性比に応じ
て、又、最終的に出来上る分子設計に応じて行な
う事が出来る。 さらに本発明においては、通常、塩化ビニル樹
脂の改質の為に行なわれている各種添加剤、例え
ば抗酸化剤、紫外線吸収剤、熱安定剤、滑剤、ゴ
ム類等の添加、あるいは、重合と安定に行なう為
に緩衝剤の添加等は本発明の主旨を何等変えるも
のでなく目的に応じて適宜採用できる。 本発明組成物中の共重合体は、硬質分野又は軟
質分野、両分野に於いて使用出来る。即ち、該共
重合体にゴム類、安定剤、滑剤、酸化防止剤、紫
外線吸収剤、加工助剤、顔料等を配合し加工する
事によつて硬質分野の成形品を得る。又、通常の
塩化ビニル系樹脂又は塩化ビニル樹脂に該共重合
体を併用し共重合体を含む樹脂組成物とする事に
よつて該共重合体の持つ特性を充分に発揮させ得
る。 本発明に於いて使用出来るゴム類としては、
NBR、EPDM、SBR、シリコンゴム、天然ゴ
ム、ポリブタジエン、ネオプレンゴム、イソプレ
ンゴム、MBS、EVA、等が挙げられる。安定剤
としては、スズ系安定剤、鉛系安定剤、金属石鹸
類、Ca−Zn系安定剤、Ba系安定剤等を1種又は
2種以上を併用する。滑剤としては、ポリエチレ
ンワツクス系滑剤、ステアリン酸系滑剤、アルコ
ール系滑剤等のうち1種又は2種以上を併用す
る。 本発明に於いて用いる弾常の塩化ビニル系樹脂
とは、少なくとも50重量%の塩化ビニルを含む共
重合体であつて、例えば、酢酸ビニル等のビニル
エステル類との共重合体、メチルビニルエーテル
等のビニルエーテル類との共重合体、アクリル酸
又はメタクリル酸及びそのエステル類との共重合
体、マレイン酸又はフマル酸又はイタコン酸及び
そのエステル類あるいは無水物との共重合体、芳
香族ビニル化合物との共重合体、ビニリデンハラ
イドあるいはモノオレフイン等のビニル系単量体
との共重合体等のうち1種又は2種以上を表わ
す。 さらに、該共重合体に可塑剤を添加する事によ
り軟質分野の成形品を得る事も出来る。使用出来
る可塑剤量は特に限定されるものではなく、必要
に応じて使用量を調節すれば良い。又、使用され
る可塑剤も特に限定されるものではなく、通常使
用されているフタル酸系可塑剤、エポキシ系可塑
剤、リン酸エステル系可塑剤、ポリエステル系可
塑剤等のうち1種又は2種以上を併用する事が出
来る。 (発明の効果) 本発明の塩化ビニル系共重合体を含む塩化ビニ
ル系樹脂組成物は成形品にしたとき艶消が容易
で、かつ成形品の表面凹凸が非常に均一となり、
更に実施例に示す通り熱安定性に優れている効果
を奏するので本発明は工業的に優れた樹脂組成物
である。 (実施例) 次に実施例により本発明の実施態様を更に明ら
かにするが、これ等は本発明の範囲を限定するも
のではない。 参考例 1〜8 内容積300のステンレス製重合器にイオン交
換水200部、部分鹸化ポリ酢酸ビニル0.2部、ジイ
ソプロピルパーオキサイド0.06部、ジ−2−エチ
ルヘキシルパーオキシジカーボネート0.06部、塩
化ビニルモノマー100部及び表−1に示す仕込量
のビスコート#540又はビスコート#700を添加
し、重合温度35℃で15時間重合した。得られたス
ラリーを脱水し、熱風乾燥機で5℃で18時間乾燥
し、各測定に供した。 比較例 1〜6 参考例と同様にして、イオン交換水、部分鹸化
ポリ酢酸ビニル、ジイソプロピルパーオキサイ
ド、ジ−2−エチルヘキシルパーオキシジカーボ
ネート、塩化ビニルモノマー及び表−1に示す架
橋剤を所定量仕込み重合温度35℃で15時間重合し
た。参考例と同様な方法で乾燥し、各測定に供し
た。尚、各物性値は次の様にして測定した。 (1) 試験片の作成:配合 サンプル共重合体 100重量部 ジオクチルフタレート 100 〃 三塩基性硫酸鉛 3 〃 ステアリン酸鉛 1 〃 炭酸カルシウム 30 〃 によつてブレンドを行ない、混合物をロール温
度185℃で10分間混練りし、厚さ約0.7m/mの
素練りシートを作製し、更にプレス温度190℃、
圧力200Kg/cm2の条件でプレス成形を行ない測
定用サンプルシートを作製した。 (2) 圧縮永久歪:JIS−K6301に準拠し、圧縮の
条件は圧縮率25%、温度70℃ 22時間とした。 (3) 抗張力:JIS−K6723に準拠しプレス成形シ
ートから試験片を打ち抜き、引張り試験機を用
い測定温度25℃、引張り速度200mm/分で測定
した。 (4) 脱HC1速度:オートマチツク滴定装置AT−
107(京都電子工業(株)製)を用いてオイルバス温
度235℃、N2流量20ml/分、滴定速度0.02ml/
秒、試料(素練りシートを約3mm2に切つたも
の)10gで、オイルバスに設置後、規定の
NaOH溶液使用量が5.0mlになるまでの時間を
求めた。
な成形品を与える塩化ビニル系共重合体のうち、
特に著しく熱安定性の改良された塩化ビニル系共
重合体を含む塩化ビニル系樹脂組成物に関する。
更に詳しくは、塩化ビニル、又は更に塩化ビニル
共重合可能な単量体一種以上の混合物と後記一般
式(1)で示されるビスフエノールA変性ジアクリレ
ート又は、ビスフエノールA変性ジメタクリレー
トを共重合して得られる塩化ビニル系共重合体を
含む樹脂組成物に関するものであり、それから得
られる成形品は艶消が容易で、かつ成形品の表面
凹凸が非常に均一となり、熱安定性が著しく良好
である。 塩化ビニル系樹脂は安価であり、その成形品は
機械的特性、耐候性、耐油性等にすぐれる事から
種々の分野に於いて巾広く使用されている。 (従来の技術と問題点) しかし乍ら、塩化ビニル系樹脂は通常の加工条
件では、成形品の表面を艶消にする事は出来ず、
また艶消にする為に加工温度を低くしたりあるい
は充填剤を多量に使用すると機械的特性が低下す
る等の欠点があり、さらに又エンボス加工、アク
リル塗装によつて艶消にすると成形品のコストが
高くなる等の不都合があつた。 しかるに近年、種々の分野の成形品に於いて、
高級感のある艶消表面が好まれる様になり、しか
も機械的強度、触感の良さという観点から表面凹
凸が均一で、きめ細かな表面状態が好まれる様に
なつてきた。 これ等の要望にこたえるべく、すでにジアリル
フタレート、ジアリルマレエート、ポリエチレン
グリコールジアクリレート、ポリエチレングリコ
ールジメタクリレート等の架橋剤を使用して重合
中にゲル分を生成せしめ艶消表面を得るという提
案(特開昭54−80354、特開昭56−5843等)があ
るが、これ等の技術によつて得られる塩化ビニル
系重合体は、いずれも通常の塩化ビニル樹脂に比
較して熱安定性が著しく劣り、通常の塩化ビニル
樹脂の加工件に於いては、熱安定剤を多量に使用
する必要がありコストが高くなる、又、加工条件
の変更、例えば加工温度を下げる等の操作によつ
て熱安定性の悪さをカバーしようとすると十分に
混練する事が出来ず、成形品の物性が低下する等
の欠点があつた。 (問題点を解決するための手段) これ等の欠点を改良すべく、鋭意研究を進めた
結果、後記一般式(1)で示されるビスフエノールA
変性ジアクリレート又は、ビスフエノールA変性
ジメタクリレートを使用すると熱安定性が著しく
改良されるという事を見い出し、本発明を完成す
るに到つた。 即ち本発明は、塩化ビニル、又は更に塩化ビニ
ルと共重合可能な単量体1種以上の混合物と下記
一般式(1)で示されるビスフエノールA変性ジアク
リレート又はビスフエノールA変性ジメタクリレ
ートを共重合してなる塩化ビニル系共重合体と、
通常の塩化ビニル樹脂又は、塩化ビニル系樹脂と
からなる塩化ビニル系樹脂組成物を内容とする。 (Xは水素原子、メチル基、水酸基から選ばれる
基、nは1〜80の整数) 本発明の主たる目的は、塩化ビニル、又は更に
塩化ビニルと共重合可能な単量体1種以上の混合
物と前記一般式(1)で示されるビスフエノールA変
性ジアクリレート又はビスフエノールA変性ジメ
タクリレートを共重合して得られる塩化ビニル系
共重合体を使用する事によつて表面凹凸が均一
で、きめが細かく、従つて触感が良好で、かつ艶
消となる成形品を容易に得る事の出来る塩化ビニ
ル系共重合体を含む塩化ビニル系樹脂組成物を提
供する事にある。即ち、該共重合体を含む樹脂組
成物に安定剤、滑剤、抗酸化剤、ゴム類、紫外線
吸収剤、加工助剤、顔料等を配合して加工する事
によつて硬質分野に於ける各種の成形品を、又さ
らに可塑剤を加えて軟質化する事によつて軟質分
野に於ける各種の成形品を、表面凹凸が均一で、
きめが細かく、触感が良好で、かつ艶消にする事
が出来る。 前記一般式(1)で示されるビスフエノールA変性
ジアクリレート、又はビスフエノールA変性ジメ
タクリレートを使用して得られる共重合体の熱安
定性が著しく向上する理由はまだ明確にはなつて
いない。しかし乍ら、従来より、ビスフエノール
Aの各種誘導体が熱安定剤としてポリ塩化ビニル
等に添加されている事からビスフエノール残基に
熱安定性改良効果がある事が推定される。又、両
末端の官能基による架橋によりゲル分が生成し成
形品中にゲル分が残留し、表面凹凸は均一で、き
め細かく、触感は良好でかつ艶消となる。 本発明に使用するビスフエノールA変性ジアク
リレート又はビスフエノールA変性ジメタクリレ
ートとしては、ビスコート#540、ビスコート
#700(以上大阪有機化学工業(株)製)、XD8008.01
(ダウ・ケミカル社製)等が市販されている。 本発明に成る塩化ビニル系共重合体は、懸濁重
合法、乳化重合法、塊状重合法、溶液重合法等、
従来知られている重合法であればいずれの重合方
法を用いても良いが、製造の容易さ、製造コスト
の観点から懸濁重合法による方法が好ましい。 本発明に於いて使用する該化合物の量は、塩化
ビニル単量体100重量部に対し、0.001重量部〜15
重量部が良く、特に好ましくは、0.01〜5重量部
が良い。又、該化合物を添加するに際しては重合
途中に後添加する事の操作は、本発明の目的を損
なうものではない。 懸濁重合に於ける重合温度は特に限定しない
が、20℃から80℃が好ましい。又、重合途中に於
ける重合温度の変更等は本発明の目的を損なうも
のではない。懸濁重合において使用する開始剤
は、通常塩化ビニル樹脂の重合に使用されている
ものであればどの様なものでも良く、例えばラウ
リルパーオキサイド、ジ−2−エチルヘキシルパ
ーオキシジカーボネート、イソプロピルパーオキ
シジカーボネート、イソブチリルパーオキサイ
ド、3,5,5−トリメチルヘキサノイルパーオ
キサイド、t−ブチルパーオキシピバレート等の
有機過酸化物、アゾビスイソブチロニトリル、ア
ゾビスバレロニトリル等のアゾ系ラジカル開始剤
のうち1種又は2種以上を使用出来る。さらに、
これ等の開始剤を途中で添加する等の操作によつ
て本発明の目的が変るものではない。又、懸濁重
合で使用する分散剤としては、部分鹸化ポリ酢酸
ビニル、メチルセルロース、ヒドロキシプロポキ
シメチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロ
キシエチルセルロース、ポリビニルピロリドン、
無水マレイン酸とメチルビニルエーテルとの共重
合体、ゼラチン、カゼイン、でんぷん等の有機高
分子分散剤、タルク、硫酸カルシウム、リン酸カ
ルシウム等の無機分散剤等の公知の分散剤を単独
又併用して使用出来る。さらに又、これ等の分散
剤を重合途中に後添加する等の操作を行なつても
本発明の目的を損なうものではない。 本発明に於いて、主鎖を形成する単量体は塩化
ビニル単独又は、少なくとも50重量%の塩化ビニ
ルと、これと共重合可能なビニル系単量体との混
合物である。この塩化ビニルと共重合可能な単量
体としては、酢酸ビニル等のビニルエステル類、
メチルビニルエーテル等のビニルエーテル類、ア
クリル酸又はメタクリル酸及びそのエステル、マ
レイン酸又はフマル酸及びそのエステルあるいは
無水物、芳香族ビニル化合物、ビニリデンハライ
ド、あるいは、モノオレフイン等のビニル系単量
体が例示される。また本発明においては、これ等
の単量体を途中で追加する等の操作をする事は何
等支障なく、これ等の単量体の反応性比に応じ
て、又、最終的に出来上る分子設計に応じて行な
う事が出来る。 さらに本発明においては、通常、塩化ビニル樹
脂の改質の為に行なわれている各種添加剤、例え
ば抗酸化剤、紫外線吸収剤、熱安定剤、滑剤、ゴ
ム類等の添加、あるいは、重合と安定に行なう為
に緩衝剤の添加等は本発明の主旨を何等変えるも
のでなく目的に応じて適宜採用できる。 本発明組成物中の共重合体は、硬質分野又は軟
質分野、両分野に於いて使用出来る。即ち、該共
重合体にゴム類、安定剤、滑剤、酸化防止剤、紫
外線吸収剤、加工助剤、顔料等を配合し加工する
事によつて硬質分野の成形品を得る。又、通常の
塩化ビニル系樹脂又は塩化ビニル樹脂に該共重合
体を併用し共重合体を含む樹脂組成物とする事に
よつて該共重合体の持つ特性を充分に発揮させ得
る。 本発明に於いて使用出来るゴム類としては、
NBR、EPDM、SBR、シリコンゴム、天然ゴ
ム、ポリブタジエン、ネオプレンゴム、イソプレ
ンゴム、MBS、EVA、等が挙げられる。安定剤
としては、スズ系安定剤、鉛系安定剤、金属石鹸
類、Ca−Zn系安定剤、Ba系安定剤等を1種又は
2種以上を併用する。滑剤としては、ポリエチレ
ンワツクス系滑剤、ステアリン酸系滑剤、アルコ
ール系滑剤等のうち1種又は2種以上を併用す
る。 本発明に於いて用いる弾常の塩化ビニル系樹脂
とは、少なくとも50重量%の塩化ビニルを含む共
重合体であつて、例えば、酢酸ビニル等のビニル
エステル類との共重合体、メチルビニルエーテル
等のビニルエーテル類との共重合体、アクリル酸
又はメタクリル酸及びそのエステル類との共重合
体、マレイン酸又はフマル酸又はイタコン酸及び
そのエステル類あるいは無水物との共重合体、芳
香族ビニル化合物との共重合体、ビニリデンハラ
イドあるいはモノオレフイン等のビニル系単量体
との共重合体等のうち1種又は2種以上を表わ
す。 さらに、該共重合体に可塑剤を添加する事によ
り軟質分野の成形品を得る事も出来る。使用出来
る可塑剤量は特に限定されるものではなく、必要
に応じて使用量を調節すれば良い。又、使用され
る可塑剤も特に限定されるものではなく、通常使
用されているフタル酸系可塑剤、エポキシ系可塑
剤、リン酸エステル系可塑剤、ポリエステル系可
塑剤等のうち1種又は2種以上を併用する事が出
来る。 (発明の効果) 本発明の塩化ビニル系共重合体を含む塩化ビニ
ル系樹脂組成物は成形品にしたとき艶消が容易
で、かつ成形品の表面凹凸が非常に均一となり、
更に実施例に示す通り熱安定性に優れている効果
を奏するので本発明は工業的に優れた樹脂組成物
である。 (実施例) 次に実施例により本発明の実施態様を更に明ら
かにするが、これ等は本発明の範囲を限定するも
のではない。 参考例 1〜8 内容積300のステンレス製重合器にイオン交
換水200部、部分鹸化ポリ酢酸ビニル0.2部、ジイ
ソプロピルパーオキサイド0.06部、ジ−2−エチ
ルヘキシルパーオキシジカーボネート0.06部、塩
化ビニルモノマー100部及び表−1に示す仕込量
のビスコート#540又はビスコート#700を添加
し、重合温度35℃で15時間重合した。得られたス
ラリーを脱水し、熱風乾燥機で5℃で18時間乾燥
し、各測定に供した。 比較例 1〜6 参考例と同様にして、イオン交換水、部分鹸化
ポリ酢酸ビニル、ジイソプロピルパーオキサイ
ド、ジ−2−エチルヘキシルパーオキシジカーボ
ネート、塩化ビニルモノマー及び表−1に示す架
橋剤を所定量仕込み重合温度35℃で15時間重合し
た。参考例と同様な方法で乾燥し、各測定に供し
た。尚、各物性値は次の様にして測定した。 (1) 試験片の作成:配合 サンプル共重合体 100重量部 ジオクチルフタレート 100 〃 三塩基性硫酸鉛 3 〃 ステアリン酸鉛 1 〃 炭酸カルシウム 30 〃 によつてブレンドを行ない、混合物をロール温
度185℃で10分間混練りし、厚さ約0.7m/mの
素練りシートを作製し、更にプレス温度190℃、
圧力200Kg/cm2の条件でプレス成形を行ない測
定用サンプルシートを作製した。 (2) 圧縮永久歪:JIS−K6301に準拠し、圧縮の
条件は圧縮率25%、温度70℃ 22時間とした。 (3) 抗張力:JIS−K6723に準拠しプレス成形シ
ートから試験片を打ち抜き、引張り試験機を用
い測定温度25℃、引張り速度200mm/分で測定
した。 (4) 脱HC1速度:オートマチツク滴定装置AT−
107(京都電子工業(株)製)を用いてオイルバス温
度235℃、N2流量20ml/分、滴定速度0.02ml/
秒、試料(素練りシートを約3mm2に切つたも
の)10gで、オイルバスに設置後、規定の
NaOH溶液使用量が5.0mlになるまでの時間を
求めた。
【表】
【表】
表−1より該共重合体を軟質化した時には、圧
縮永久歪、抗張力のバランスは良くなり、かつ脱
HC1速度が極端に長くなつており、熱安定性が
著しく向上している事が判る。 実施例1〜8、比較例7〜14 参考例3及び参考例7で得られた共重合体、比
較例2及び比較例5で得られた共重合体と、塩化
ビニルホモポリマー(700)又は塩化ビニル酢
酸ビニル共重合体(VAc含量8%、700)を表
−2に示すブレンド比率にて、全樹脂に対してス
ズ安定剤2部、ステアリン酸0.5部、顔料0.5部を
配合し、ロール温度180℃で7分間混練し、0.6mm
厚のシートを得た。ロールシートを表面状態を目
視によつて評価し、結果を表−2に示した。
縮永久歪、抗張力のバランスは良くなり、かつ脱
HC1速度が極端に長くなつており、熱安定性が
著しく向上している事が判る。 実施例1〜8、比較例7〜14 参考例3及び参考例7で得られた共重合体、比
較例2及び比較例5で得られた共重合体と、塩化
ビニルホモポリマー(700)又は塩化ビニル酢
酸ビニル共重合体(VAc含量8%、700)を表
−2に示すブレンド比率にて、全樹脂に対してス
ズ安定剤2部、ステアリン酸0.5部、顔料0.5部を
配合し、ロール温度180℃で7分間混練し、0.6mm
厚のシートを得た。ロールシートを表面状態を目
視によつて評価し、結果を表−2に示した。
【表】
表−2の結果より、艶消状態は比較例とほとん
ど同等ではあるが、表面凹凸状態が良好になり、
かつG.O黒化時間が大巾に改良されている事が判
る。尚、G.O黒化時間は次の様な条件にて測定し
た。 実施例1〜8、比較例7〜14で得られたシート
を3cm×6cmに切断し、あらかじめ200℃の雰囲
気に加熱設定されたギヤー式老化試験機の中に入
れ、15分毎にシートを取り出し、シート片の着色
程度を肉眼で観察し、黒く着色するまでの時間を
求めた。
ど同等ではあるが、表面凹凸状態が良好になり、
かつG.O黒化時間が大巾に改良されている事が判
る。尚、G.O黒化時間は次の様な条件にて測定し
た。 実施例1〜8、比較例7〜14で得られたシート
を3cm×6cmに切断し、あらかじめ200℃の雰囲
気に加熱設定されたギヤー式老化試験機の中に入
れ、15分毎にシートを取り出し、シート片の着色
程度を肉眼で観察し、黒く着色するまでの時間を
求めた。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 塩化ビニル、又は更に塩化ビニルと共重合可
能な単量体1種以上の混合物と下記一般式(1)で示
されるビスフエノールA変性ジアクリレート又は
ビスフエノールA変性ジメタクリレート(塩化ビ
ニル系単量体100重量部に対し、0.001〜15重量
部)とを共重合してなる塩化ビニル系共重合体
と、通常の塩化ビニル樹脂又は、塩化ビニル系樹
脂とからなる塩化ビニル系樹脂組成物。 (Xは水素原子、メチル基、水酸基から選ばれる
基、nは1〜80の整数を表わす。)
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17274785A JPS6143645A (ja) | 1985-08-06 | 1985-08-06 | 塩化ビニル系共重合体を含む塩化ビニル系樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17274785A JPS6143645A (ja) | 1985-08-06 | 1985-08-06 | 塩化ビニル系共重合体を含む塩化ビニル系樹脂組成物 |
Related Parent Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP56082862A Division JPS57195711A (en) | 1981-05-29 | 1981-05-29 | Vinyl chloride copolymer and composition thereof |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6143645A JPS6143645A (ja) | 1986-03-03 |
| JPH0157138B2 true JPH0157138B2 (ja) | 1989-12-04 |
Family
ID=15947571
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17274785A Granted JPS6143645A (ja) | 1985-08-06 | 1985-08-06 | 塩化ビニル系共重合体を含む塩化ビニル系樹脂組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6143645A (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005281569A (ja) * | 2004-03-30 | 2005-10-13 | Kaneka Corp | 塩化ビニル系樹脂組成物 |
| JP2005281570A (ja) * | 2004-03-30 | 2005-10-13 | Kaneka Corp | 射出成形品用塩化ビニル系樹脂組成物 |
| JP2005281571A (ja) * | 2004-03-30 | 2005-10-13 | Kaneka Corp | 押出加工用硬質塩化ビニル系樹脂組成物 |
| KR20070006858A (ko) * | 2004-03-30 | 2007-01-11 | 카네카 코포레이션 | 염화비닐계 수지 조성물 |
| JP2005281567A (ja) * | 2004-03-30 | 2005-10-13 | Kaneka Corp | カレンダー加工用塩化ビニル系樹脂組成物 |
-
1985
- 1985-08-06 JP JP17274785A patent/JPS6143645A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6143645A (ja) | 1986-03-03 |
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