JPH0160577B2 - - Google Patents
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- JPH0160577B2 JPH0160577B2 JP62207823A JP20782387A JPH0160577B2 JP H0160577 B2 JPH0160577 B2 JP H0160577B2 JP 62207823 A JP62207823 A JP 62207823A JP 20782387 A JP20782387 A JP 20782387A JP H0160577 B2 JPH0160577 B2 JP H0160577B2
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Description
〔産業上の利用分野〕
本発明は、嵩高な従つて柔軟性にも優れた不織
布及びその製造方法に関するものである。 〔従来の技術〕 融点を異にする2成分から成り、融点の低い方
の成分が繊維表面の可成りな部分例えば半分以上
を占める並列型または鞘芯型のポリプロピレン系
熱接着性複合繊維とそれを使用した不織布が知ら
れてから既に多年を経過し、その間種々な改良が
なされてきた。これらの改良の主なものは、例え
ば特公昭52−12830号、特開昭58−136867号、特
開昭58−180614号等に開示されているように、不
織布に加工するときの加熱処理における収縮性の
改良、得られる不織布の強度の向上や嵩高性等の
改良を目的としたものであつて、それなりの成果
が得られているが、嵩高性については充分でなか
つた。 〔発明が解決しようとする問題点〕 上記の如くポリプロピレン系熱接着性複合繊維
の加熱処理によつて得られる不織布の嵩高性の向
上については充分な成果は得られていない。この
ような状況下で、例えば紙おしめ、衛材等の如く
用途によつては不織布に加工したときの嵩高性を
従つて柔軟材をも一層向上させたい要求を満たせ
ない問題点があり、その改善が強く望まれてい
た。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明は、上記問題点を解決し、嵩高な従つて
柔軟性にも優れた不織布を提供することを目的に
鋭意研究した結果、芯部によつて嵩高性を付与
し、鞘部によつて熱接着性を付与するように熱接
着性複合繊維を構成してこれを使用することによ
つて、得られる不織布は充分に嵩高であると共に
柔軟な風合をも有することを究明して本発明を完
成した。 すなわち本発明の一つは、2種のポリプロピレ
ン系ポリマーの芯成分から成る並列型複合構造を
有しその複合比が1:2〜2:1であつて且つ一
方の芯成分のQ値(ここにQ=重量平均分子量/
数平均分子量)が6以上で他方の芯成分のQ値が
5以下である芯部と融点が上記2種の芯成分の低
い方の融点よりも20℃以上低いポリエチレン系ポ
リマーの鞘成分から成り上記芯部との合計量に基
づいて25〜55重量%の割合で上記芯部を被覆して
いる鞘部とから成る熱接着性複合繊維を少なくと
も30重量%含有していて該熱接着性複合繊維の鞘
部に鞘成分から成る節状の凝集部が形成されるこ
となく繊維間が接着されていることにより安定化
されていることを特徴とする不織布に関するもの
(以下、第一発明ということがある)である。 本発明の他の一つは、2種のポリプロピレン系
ポリマーを各別に2種の芯成分用に、また融点が
上記2種のポリプロピレン系ポリマーの低い方の
融点よりも20℃以上低いポリエチレン系ポリマー
を鞘成分用にそれぞれ使用して複合紡糸して、2
種の芯成分から成る並列型複合構造を有してその
複合比が1:2〜2:1であり且つ一方の芯成分
のQ値(ここにQ=重量平均分子量/数平均分子
量)が6以上で他方の芯成分のQ値が5以下であ
る芯部を鞘成分から成る鞘部が上記芯部との合計
量に基づいて25〜55重量%の割合で芯部を被覆し
た構造の複合未延伸糸を得、該複合未延伸糸を延
伸に先立つて非緊張下での加熱処理及び冷却処理
を施すことなく常温から130℃までの延伸温度で
総合延伸倍率として1.3〜9倍に一段以上の延伸
工程で延伸して熱接着性複合繊維を製造し、該熱
接着性複合繊維を少なくとも30重量%含有するウ
エブを調製して鞘成分の融点よりも高く2種の芯
成分の低い方の融点よりも低い温度で加熱処理す
ることを特徴とする不織布の製造方法に関するも
の(以下、第二発明ということがある)である。 〔第一発明の構成の具体的説明〕 以下に第一発明の構成を具体的に説明する。 先ず、本発明に係る不織布に使用されている熱
接着性複合繊維について図面により説明する。 第1図、第2図及び第3図はそれぞれ本発明に
おいて使用されている熱接着性複合繊維の断面構
成の態様を模式的に示す断面図である。 図面中、1は芯部であつて2種のポリプロピレ
ン系ポリマーの芯成分からそれぞれ成る芯区分帯
1a及び1bで構成された並列型複合構造を有し
ている。この芯部1の並列型複合構造には、種々
な態様がある。例えば、第1図の如き円を直径で
半円づつに2分した断面構造や、第2図の如き一
方の芯区分帯1aの周の僅かな1部を残してその
殆どを他方の芯成分帯1bが取り巻いた断面構造
があり、実際には多くの場合上記両極端の中間の
断面構造となつている。また、第3図の如く芯部
1が繊維断面において偏心している構造であつて
もよい。 ポリプロピレン系ポリマーとしては、結晶性の
ポリプロピレンが代表的に示されるが、プロピレ
ンと少量のエチレン、ブテン−1、ペンテン−1
等のプロピレン以外のα−オレフインとのコポリ
マーであつても良く、その場合、コモノマー成分
が40重量%以下が好ましい。 このようなポリプロピレン系ポリマーの2種が
それぞれ芯区分帯1a及び1bの芯成分として用
いられているが、これらはQ値において相違して
おり、1方の芯区分帯1aの芯成分(以下、1a
成分と略記することがある)のQ値は6以上であ
つて汎用のポリプロピレンが該当し、他方の芯区
分帯1bの芯成分(以下、1b成分と略記するこ
とがある)のQ値は5以下、好ましくは3〜5で
ある。ここで、Q値とはポリマーの分子量分布を
表わす数値であり、次式 Q=w/n (ここでwは重量平均分子量 は数平均分子量) で示される。 また芯部1を構成する芯成分1aと1bとの複
合比は1:2〜2:1である。 このように芯部1がQ値を異にする1a成分と
1b成分とで並列型複合構造をとることにより、
複合繊維に顕在捲縮を与えると共に加熱処理によ
り潜在捲縮を顕在化せしめて嵩高とするのであ
る。 2は鞘部であつて融点が芯部1の2つの芯成分
すなわち1a成分と1b成分との低い方の融点(融
点に差がない場合は同じ融点)よりも20℃以上低
いポリエチレン系ポリマーの鞘成分から成つてい
る。このようなポリエチレン系ポリマーとしては
ポリエチレンやエチレン−酢酸ビニルコポリマー
(エチレン成分98〜60重量%)が示される。更に
ポリエチレンとして低密度ポリエチレン、中密度
ポリエチレン及び高密度ポリエチレンが示され
る。 鞘部2が芯部1を被覆することにより鞘芯型複
合構造が構成されており、鞘部2の割合は芯部1
との合計量に対して25〜55重量%である。この鞘
部2の割合が、25重量%未満の場合は得られる不
織布の強度が低過ぎて実用上問題があり、55重量
%を超える場合は芯部1による捲縮発現を妨害し
て複合繊維としての捲縮が不充分となつて嵩高性
に劣るのである。 鞘部2は上記のように低い融点のポリエチレン
系ポリマーであつて、従来の熱接着性の鞘芯型複
合繊維と同様に繊維間が接着されている部分すな
わち繊維間接着部を形成している。上記芯部1及
び鞘部2と同様の成分で構成されている熱接着性
複合繊維であつても、その製造工程が次記する本
発明に係る製造工程と相違したものであることに
よつて特開昭63−105161号に開示されている如く
鞘部の多数の個所において鞘成分から成る節状の
凝集部が形成されている場合もあるが、本発明に
係る不織布を構成している複合繊維にはこのよう
な節状の凝集部は形成されていない。 なお、上記熱接着性複合繊維の繊度は特に限定
されないが、風合を重視する用途に供する不織布
の場合は0.7〜7デニールが適当である。 本発明に係る不織布は、上記の熱接着性複合繊
維の単独か、少なくとも30重量%含有して他の繊
維例えばレーヨン、木綿、麻、ポリアミド繊維、
ポリエステル繊維、アクリル繊維等と混在してお
り、上記熱接着性複合繊維の鞘部2の繊維間接着
部によつて不織布構造を成しているのである。 〔第二発明の構成の具体的説明) 本発明に係る不織布を製造するに当つて、先ず
熱接着性複合繊維を次のようにして製造する。す
なわち、前記第一発明の構成で説明した芯成分用
の2種のポリプロピレン系ポリマーと鞘成分用の
ポリエチレン系ポリマーとの3種のポリマーを準
備する。芯成分用のポリプロピレン系ポリマーに
ついては、Q値6以上の1a成分用のポリプロピ
レン系ポリマーとしてメルトフロレート(MFR
で示すことがある。JIS K7210の表1の条件14に
よる。以下同じ)が4〜40のものが好ましく、ま
た、Q値5以下の1b成分用のポリプロピレン系
ポリマーとしてメルトフロレートが4〜60のもの
が好ましい。Q値5以下のポリプロピレン系ポリ
マーは、Q値が5よりも大きいポリプロピレン系
ポリマーを原料ポリマーとして次の方法により製
造することも出来る。すなわち、一つの方法は、
原料ポリマーの融点以上の温度の加熱によりパー
オキサイドを発生する有機過酸化物化合物、例え
ばt−ブチルハイドロパーオキサイド、クメイン
ハイドロパーオキサイド、2,5−ジメチルヘキ
サン−2,5−ジヒドロパーオキサイド等を原料
ポリマーに0.01〜1.0重量%添加混合し、押出機
により溶融押出しをして造粒する方法である。或
は別法として、上記有機過酸化物化合物を添加し
ないで高温で数回溶融押出し、造粒を繰り返す方
法によつても良い。このようにQ値は溶融押出し
により少し小さくなるから、複合紡糸前のポリマ
ーとしては、1a成分用のポリマーのQ値は6よ
り若干大きい値以上のものが良く、1b成分用の
ポリマーのQ値は5より若干大きくても差し支え
ない。またポリエチレン系ポリマーとしてメルト
イデツクス(MIで示すことがある。JIS K7210
の表1の条件4による。)が2〜50のものが好ま
しい。 前記3種のポリマーが準備できたら、これらを
3台の押出機に各別に供給して溶融押出しをし、
それぞれ各別のギアポンプを経由して公知の適切
な複合紡糸用口金に導く。3つのポリマー成分を
使用して本発明に係る熱接着性複合繊維と同様の
断面構造に紡出することの出来る公知の複合紡糸
用口金として、例えば特公昭44−29522号に記載
されている複合紡糸用口金を使用することが出来
る。このような複合紡糸用口金に上記3種のポリ
マーを導くに当つて、芯成分1a用と1b用との
それぞれのポリマー量が2:1〜1:2の範囲の
所定の複合比となるように、また鞘成分用のポリ
マー量が芯部1の全ポリマー量との合計量に基づ
いて25〜55重量%の範囲の所定割合となるように
それぞれのギアポンプの圧送量を調節する。 このようにして得られた所定の断面構造の複合
未延伸糸を一段延伸または多段延伸する。延伸温
度は常温(15〜40℃)から130℃までの温度であ
る。多段延伸においては通常、第一段延伸温度を
第二段延伸温度よりも低くする方が、また一段延
伸の場合も室温ないしはそれに近い比較的低い延
伸温度の方が、得られる複合繊維の潜在捲縮性を
増大させるので好ましい。一般に延伸時は発熱す
るので、規定範囲内では低い温度の好ましい第一
段延伸は、例えば常温に維持されている水中を通
過させながら、或は、冷却水等により常温に保た
れている室内で行なうのが好ましい。 また、延伸倍率は、多段延伸の場合も含まれる
ように総合延伸倍率で示して1.3〜9倍特に1.5〜
6倍が好ましい。 上記の延伸工程において、特開昭63−105161号
に開示されている如き、延伸に先立つて複合未延
伸糸を非緊張下での加熱処理をした後に室温に冷
却するようなことは行わない。少なくとも上記の
如き非緊張下での熱処理及び冷却処理を延伸に先
立つて行わないことによつて、更に、は、本発明
においても一般の延伸条件と同様に最高延伸倍率
(糸切れし始めるときの延伸倍率)の90%未満で
延伸する場合には一層完全に、延伸された複合繊
維の鞘部に特開昭63−105161号に開示されている
如く加熱処理により鞘成分から成る節状の凝集部
を生成させる凝集部形成性部分が形成されること
はない。 前記の如き温度及び延伸倍率で行なうことによ
り、繊維強度が高く、得られる不織布の収縮率を
低くして嵩高とさせる三次元捲縮が得られるので
ある。延伸が終れば必要に応じて乾燥し、用途に
応じてそのままかまたは所定の長さにカツトす
る。 未延伸糸の延伸は、処理能率の上から通常、未
延伸糸を数万〜数百万デニールのトウに集束して
行なうのが好ましい。 このようにして得られる熱接着性複合繊維の単
独から成るウエブ、または少なくとも30重量%を
含有するように前記他の繊維と混合してウエブを
調製し、このウエブを熱接着性複合繊維の鞘成分
の融点よりも高く2種の芯成分の低い方の融点よ
りも低い温度で加熱処理して本発明に係る不織布
が得られるのである。 〔効果〕 本発明に係る不織布に使用されている熱接着性
複合繊維は、芯部がQ値の相違するポリプロピレ
ン系ポリマーを使用した並列型複合構造を有して
おり、融点が芯成分のポリマーよりも低いポリエ
チレン系ポリマーの鞘部で芯部を被覆した複合構
造となつている。従つてこのような熱接着性複合
繊維を含有するウエブが所定温度で加熱処理され
て得られた不織布は、充分に嵩高で且つ非常に安
定した不織布となつている。その理由は、この不
織布を構成している上記複合繊維は一般に捲縮発
現の小ない鞘芯構造でありながら、芯部が並列型
複合構造であることによつて加熱処理前から有す
る顕在捲縮及び加熱処理で潜在捲縮が顕在化せし
められた捲縮は充分に大きく且つこれらは緩やか
な三次元捲縮形態を有していて不織布を充分に嵩
高とならしめており、また繊維の断面構造全体が
鞘芯構造であることによつて熱接着性は充分であ
つて繊維間熱接着部による不織布構造は非常に安
定したものとなつているのである。 従つて本発明に係る不織布は、従来問題点であ
つた嵩高を充分向上させたものであり、従つて鞘
部に鞘成分から成る節状の凝集部が形成されては
いないが柔軟な風合をも有するものである。 〔実施例、比較例〕 以下、実施例、比較例により本発明を更に具体
的に説明する。 実施例1〜12、比較例1〜5 (i) 熱接着性複合繊維の製造 第1表に示す8種のポリプロピレンa、b、
c、d、e、f、g及びhと2種のポリエチレ
ン系ポリマーi及びjとを第2表に示す種々な
組み合わせで使用して2種のポリプロピレンか
らそれぞれ成る1a成分及び1b成分で構成され
た並列型複合構造の芯部を1種のポリエチレン
系ポリマーから成る鞘部が被覆した構造の複合
繊維を次のようにして複合紡糸及び延伸処理を
して製造した。 紡糸口金として孔径1.0mmφ、孔数120個のも
のを使用し、芯部を構成する1a成分と1b成分
との複合比を1:1とし、芯部と鞘部との合計
量に対する鞘部の割合は33.3〜66.7重量%に変
化させ、紡糸温度(紡出直前のポリマー温度)
をポリプロピレンは1a成分、1b成分共に260℃
で、ポリエチレン系ポリマーは220℃で紡糸し
て、11d/f(フイラメント当りのデニール)
の未延伸糸を得た。未延伸糸は約9万デニール
のトウに集束して延伸した。延伸には3段の延
伸ロールを用いた。一段延伸は上記トウを第一
延伸ロール及び第二段延伸ロールに通すことに
より、二段延伸は上記一段延伸に続いて更に第
三延伸ロールに通すことにより行つた。延伸温
度については第一段延伸温度(一段延伸の場合
の延伸温度も同じ)は第一延伸ロールの温度
と、また第二段延伸温度は第二延伸ロールの温
度と同じであると規定される。このような方法
により、先ず上記トウを21℃の0.2%表面仕上
剤浴を通過させてから、26℃の第一延伸ロー
ル、80℃の第二延伸ロール、及び28℃の第三延
伸ロールに順次通して二段延伸(実施例1〜
9、比較例1〜5)か、又は第二延伸ロールの
温度を70℃として第三延伸ロールを使用しない
で一段延伸(実施例10〜12)を行なつた後、室
温より高温のものは、室温に冷却した。このよ
うにして得られた各熱接着性複合繊維の強伸度
を測定し、また捲縮形状について調べた。 (ii) 各熱接着性複合繊維単独から成る不織布の製
造 前項(i)で得られた各熱接着性複合繊維毎に梳
綿機に2回通して目付100g/m2のウエブとし、
各ウエブを145℃の熱風循環式乾燥内に5分間
置いて不織化した後に室温にて冷却した。得ら
れた不織布の嵩高を試験した。 結果を第2表に示す。 実施例13〜17、比較例6〜7 熱接着性複合繊維の含有率を異にした他の繊維
との混合繊維から成る不織布の製造 実施例3で得られた熱接着性複合繊維(2.9d/
f)を64mmにカツトしたものと、2d×51mmのレ
ーヨンとを第3表に示す割合で混合し、実施例1
〜12と同様にして目付約100g/m2の不織布を製
造し、不織布の嵩高及び風合を試験し、不織布強
伸度も測定した。 結果を第3表に示す。なお、実施例17は実施例
3で得られた熱接着性複合繊維を100%使用し他
の繊維を使用しなかつたこと以外は上記と同様に
して製造した不織布であり、上記と同様に試験し
た結果を第3表に併記した。 上記各試験方法を以下に示す。 繊維強伸度: JIS L1015 7.7による。 捲縮形状: 145℃に5分加熱後、目視により二次元捲縮
か三次元捲縮かを判断する。 不織布の嵩高: 各不織布を20cm×20cmの大きさに切断して5
枚を積み重ね、その上に厚紙を乗せて測つた不
織布全体の厚さから、不織布1枚当りの厚さを
算出して嵩高値(mm)とする。 不織布の強度及び伸度: 不織布から20cm×5cmの試験片を20cmの辺が
梳綿機上での流れ方向に沿うように5枚切り取
り、それぞれについてオートグラフ引張強度試
験機により つかみ間隔 100mm 引張速度 100mm/分 の条件で破断強度及び伸度を求め、5枚の平均
値をとる。
布及びその製造方法に関するものである。 〔従来の技術〕 融点を異にする2成分から成り、融点の低い方
の成分が繊維表面の可成りな部分例えば半分以上
を占める並列型または鞘芯型のポリプロピレン系
熱接着性複合繊維とそれを使用した不織布が知ら
れてから既に多年を経過し、その間種々な改良が
なされてきた。これらの改良の主なものは、例え
ば特公昭52−12830号、特開昭58−136867号、特
開昭58−180614号等に開示されているように、不
織布に加工するときの加熱処理における収縮性の
改良、得られる不織布の強度の向上や嵩高性等の
改良を目的としたものであつて、それなりの成果
が得られているが、嵩高性については充分でなか
つた。 〔発明が解決しようとする問題点〕 上記の如くポリプロピレン系熱接着性複合繊維
の加熱処理によつて得られる不織布の嵩高性の向
上については充分な成果は得られていない。この
ような状況下で、例えば紙おしめ、衛材等の如く
用途によつては不織布に加工したときの嵩高性を
従つて柔軟材をも一層向上させたい要求を満たせ
ない問題点があり、その改善が強く望まれてい
た。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明は、上記問題点を解決し、嵩高な従つて
柔軟性にも優れた不織布を提供することを目的に
鋭意研究した結果、芯部によつて嵩高性を付与
し、鞘部によつて熱接着性を付与するように熱接
着性複合繊維を構成してこれを使用することによ
つて、得られる不織布は充分に嵩高であると共に
柔軟な風合をも有することを究明して本発明を完
成した。 すなわち本発明の一つは、2種のポリプロピレ
ン系ポリマーの芯成分から成る並列型複合構造を
有しその複合比が1:2〜2:1であつて且つ一
方の芯成分のQ値(ここにQ=重量平均分子量/
数平均分子量)が6以上で他方の芯成分のQ値が
5以下である芯部と融点が上記2種の芯成分の低
い方の融点よりも20℃以上低いポリエチレン系ポ
リマーの鞘成分から成り上記芯部との合計量に基
づいて25〜55重量%の割合で上記芯部を被覆して
いる鞘部とから成る熱接着性複合繊維を少なくと
も30重量%含有していて該熱接着性複合繊維の鞘
部に鞘成分から成る節状の凝集部が形成されるこ
となく繊維間が接着されていることにより安定化
されていることを特徴とする不織布に関するもの
(以下、第一発明ということがある)である。 本発明の他の一つは、2種のポリプロピレン系
ポリマーを各別に2種の芯成分用に、また融点が
上記2種のポリプロピレン系ポリマーの低い方の
融点よりも20℃以上低いポリエチレン系ポリマー
を鞘成分用にそれぞれ使用して複合紡糸して、2
種の芯成分から成る並列型複合構造を有してその
複合比が1:2〜2:1であり且つ一方の芯成分
のQ値(ここにQ=重量平均分子量/数平均分子
量)が6以上で他方の芯成分のQ値が5以下であ
る芯部を鞘成分から成る鞘部が上記芯部との合計
量に基づいて25〜55重量%の割合で芯部を被覆し
た構造の複合未延伸糸を得、該複合未延伸糸を延
伸に先立つて非緊張下での加熱処理及び冷却処理
を施すことなく常温から130℃までの延伸温度で
総合延伸倍率として1.3〜9倍に一段以上の延伸
工程で延伸して熱接着性複合繊維を製造し、該熱
接着性複合繊維を少なくとも30重量%含有するウ
エブを調製して鞘成分の融点よりも高く2種の芯
成分の低い方の融点よりも低い温度で加熱処理す
ることを特徴とする不織布の製造方法に関するも
の(以下、第二発明ということがある)である。 〔第一発明の構成の具体的説明〕 以下に第一発明の構成を具体的に説明する。 先ず、本発明に係る不織布に使用されている熱
接着性複合繊維について図面により説明する。 第1図、第2図及び第3図はそれぞれ本発明に
おいて使用されている熱接着性複合繊維の断面構
成の態様を模式的に示す断面図である。 図面中、1は芯部であつて2種のポリプロピレ
ン系ポリマーの芯成分からそれぞれ成る芯区分帯
1a及び1bで構成された並列型複合構造を有し
ている。この芯部1の並列型複合構造には、種々
な態様がある。例えば、第1図の如き円を直径で
半円づつに2分した断面構造や、第2図の如き一
方の芯区分帯1aの周の僅かな1部を残してその
殆どを他方の芯成分帯1bが取り巻いた断面構造
があり、実際には多くの場合上記両極端の中間の
断面構造となつている。また、第3図の如く芯部
1が繊維断面において偏心している構造であつて
もよい。 ポリプロピレン系ポリマーとしては、結晶性の
ポリプロピレンが代表的に示されるが、プロピレ
ンと少量のエチレン、ブテン−1、ペンテン−1
等のプロピレン以外のα−オレフインとのコポリ
マーであつても良く、その場合、コモノマー成分
が40重量%以下が好ましい。 このようなポリプロピレン系ポリマーの2種が
それぞれ芯区分帯1a及び1bの芯成分として用
いられているが、これらはQ値において相違して
おり、1方の芯区分帯1aの芯成分(以下、1a
成分と略記することがある)のQ値は6以上であ
つて汎用のポリプロピレンが該当し、他方の芯区
分帯1bの芯成分(以下、1b成分と略記するこ
とがある)のQ値は5以下、好ましくは3〜5で
ある。ここで、Q値とはポリマーの分子量分布を
表わす数値であり、次式 Q=w/n (ここでwは重量平均分子量 は数平均分子量) で示される。 また芯部1を構成する芯成分1aと1bとの複
合比は1:2〜2:1である。 このように芯部1がQ値を異にする1a成分と
1b成分とで並列型複合構造をとることにより、
複合繊維に顕在捲縮を与えると共に加熱処理によ
り潜在捲縮を顕在化せしめて嵩高とするのであ
る。 2は鞘部であつて融点が芯部1の2つの芯成分
すなわち1a成分と1b成分との低い方の融点(融
点に差がない場合は同じ融点)よりも20℃以上低
いポリエチレン系ポリマーの鞘成分から成つてい
る。このようなポリエチレン系ポリマーとしては
ポリエチレンやエチレン−酢酸ビニルコポリマー
(エチレン成分98〜60重量%)が示される。更に
ポリエチレンとして低密度ポリエチレン、中密度
ポリエチレン及び高密度ポリエチレンが示され
る。 鞘部2が芯部1を被覆することにより鞘芯型複
合構造が構成されており、鞘部2の割合は芯部1
との合計量に対して25〜55重量%である。この鞘
部2の割合が、25重量%未満の場合は得られる不
織布の強度が低過ぎて実用上問題があり、55重量
%を超える場合は芯部1による捲縮発現を妨害し
て複合繊維としての捲縮が不充分となつて嵩高性
に劣るのである。 鞘部2は上記のように低い融点のポリエチレン
系ポリマーであつて、従来の熱接着性の鞘芯型複
合繊維と同様に繊維間が接着されている部分すな
わち繊維間接着部を形成している。上記芯部1及
び鞘部2と同様の成分で構成されている熱接着性
複合繊維であつても、その製造工程が次記する本
発明に係る製造工程と相違したものであることに
よつて特開昭63−105161号に開示されている如く
鞘部の多数の個所において鞘成分から成る節状の
凝集部が形成されている場合もあるが、本発明に
係る不織布を構成している複合繊維にはこのよう
な節状の凝集部は形成されていない。 なお、上記熱接着性複合繊維の繊度は特に限定
されないが、風合を重視する用途に供する不織布
の場合は0.7〜7デニールが適当である。 本発明に係る不織布は、上記の熱接着性複合繊
維の単独か、少なくとも30重量%含有して他の繊
維例えばレーヨン、木綿、麻、ポリアミド繊維、
ポリエステル繊維、アクリル繊維等と混在してお
り、上記熱接着性複合繊維の鞘部2の繊維間接着
部によつて不織布構造を成しているのである。 〔第二発明の構成の具体的説明) 本発明に係る不織布を製造するに当つて、先ず
熱接着性複合繊維を次のようにして製造する。す
なわち、前記第一発明の構成で説明した芯成分用
の2種のポリプロピレン系ポリマーと鞘成分用の
ポリエチレン系ポリマーとの3種のポリマーを準
備する。芯成分用のポリプロピレン系ポリマーに
ついては、Q値6以上の1a成分用のポリプロピ
レン系ポリマーとしてメルトフロレート(MFR
で示すことがある。JIS K7210の表1の条件14に
よる。以下同じ)が4〜40のものが好ましく、ま
た、Q値5以下の1b成分用のポリプロピレン系
ポリマーとしてメルトフロレートが4〜60のもの
が好ましい。Q値5以下のポリプロピレン系ポリ
マーは、Q値が5よりも大きいポリプロピレン系
ポリマーを原料ポリマーとして次の方法により製
造することも出来る。すなわち、一つの方法は、
原料ポリマーの融点以上の温度の加熱によりパー
オキサイドを発生する有機過酸化物化合物、例え
ばt−ブチルハイドロパーオキサイド、クメイン
ハイドロパーオキサイド、2,5−ジメチルヘキ
サン−2,5−ジヒドロパーオキサイド等を原料
ポリマーに0.01〜1.0重量%添加混合し、押出機
により溶融押出しをして造粒する方法である。或
は別法として、上記有機過酸化物化合物を添加し
ないで高温で数回溶融押出し、造粒を繰り返す方
法によつても良い。このようにQ値は溶融押出し
により少し小さくなるから、複合紡糸前のポリマ
ーとしては、1a成分用のポリマーのQ値は6よ
り若干大きい値以上のものが良く、1b成分用の
ポリマーのQ値は5より若干大きくても差し支え
ない。またポリエチレン系ポリマーとしてメルト
イデツクス(MIで示すことがある。JIS K7210
の表1の条件4による。)が2〜50のものが好ま
しい。 前記3種のポリマーが準備できたら、これらを
3台の押出機に各別に供給して溶融押出しをし、
それぞれ各別のギアポンプを経由して公知の適切
な複合紡糸用口金に導く。3つのポリマー成分を
使用して本発明に係る熱接着性複合繊維と同様の
断面構造に紡出することの出来る公知の複合紡糸
用口金として、例えば特公昭44−29522号に記載
されている複合紡糸用口金を使用することが出来
る。このような複合紡糸用口金に上記3種のポリ
マーを導くに当つて、芯成分1a用と1b用との
それぞれのポリマー量が2:1〜1:2の範囲の
所定の複合比となるように、また鞘成分用のポリ
マー量が芯部1の全ポリマー量との合計量に基づ
いて25〜55重量%の範囲の所定割合となるように
それぞれのギアポンプの圧送量を調節する。 このようにして得られた所定の断面構造の複合
未延伸糸を一段延伸または多段延伸する。延伸温
度は常温(15〜40℃)から130℃までの温度であ
る。多段延伸においては通常、第一段延伸温度を
第二段延伸温度よりも低くする方が、また一段延
伸の場合も室温ないしはそれに近い比較的低い延
伸温度の方が、得られる複合繊維の潜在捲縮性を
増大させるので好ましい。一般に延伸時は発熱す
るので、規定範囲内では低い温度の好ましい第一
段延伸は、例えば常温に維持されている水中を通
過させながら、或は、冷却水等により常温に保た
れている室内で行なうのが好ましい。 また、延伸倍率は、多段延伸の場合も含まれる
ように総合延伸倍率で示して1.3〜9倍特に1.5〜
6倍が好ましい。 上記の延伸工程において、特開昭63−105161号
に開示されている如き、延伸に先立つて複合未延
伸糸を非緊張下での加熱処理をした後に室温に冷
却するようなことは行わない。少なくとも上記の
如き非緊張下での熱処理及び冷却処理を延伸に先
立つて行わないことによつて、更に、は、本発明
においても一般の延伸条件と同様に最高延伸倍率
(糸切れし始めるときの延伸倍率)の90%未満で
延伸する場合には一層完全に、延伸された複合繊
維の鞘部に特開昭63−105161号に開示されている
如く加熱処理により鞘成分から成る節状の凝集部
を生成させる凝集部形成性部分が形成されること
はない。 前記の如き温度及び延伸倍率で行なうことによ
り、繊維強度が高く、得られる不織布の収縮率を
低くして嵩高とさせる三次元捲縮が得られるので
ある。延伸が終れば必要に応じて乾燥し、用途に
応じてそのままかまたは所定の長さにカツトす
る。 未延伸糸の延伸は、処理能率の上から通常、未
延伸糸を数万〜数百万デニールのトウに集束して
行なうのが好ましい。 このようにして得られる熱接着性複合繊維の単
独から成るウエブ、または少なくとも30重量%を
含有するように前記他の繊維と混合してウエブを
調製し、このウエブを熱接着性複合繊維の鞘成分
の融点よりも高く2種の芯成分の低い方の融点よ
りも低い温度で加熱処理して本発明に係る不織布
が得られるのである。 〔効果〕 本発明に係る不織布に使用されている熱接着性
複合繊維は、芯部がQ値の相違するポリプロピレ
ン系ポリマーを使用した並列型複合構造を有して
おり、融点が芯成分のポリマーよりも低いポリエ
チレン系ポリマーの鞘部で芯部を被覆した複合構
造となつている。従つてこのような熱接着性複合
繊維を含有するウエブが所定温度で加熱処理され
て得られた不織布は、充分に嵩高で且つ非常に安
定した不織布となつている。その理由は、この不
織布を構成している上記複合繊維は一般に捲縮発
現の小ない鞘芯構造でありながら、芯部が並列型
複合構造であることによつて加熱処理前から有す
る顕在捲縮及び加熱処理で潜在捲縮が顕在化せし
められた捲縮は充分に大きく且つこれらは緩やか
な三次元捲縮形態を有していて不織布を充分に嵩
高とならしめており、また繊維の断面構造全体が
鞘芯構造であることによつて熱接着性は充分であ
つて繊維間熱接着部による不織布構造は非常に安
定したものとなつているのである。 従つて本発明に係る不織布は、従来問題点であ
つた嵩高を充分向上させたものであり、従つて鞘
部に鞘成分から成る節状の凝集部が形成されては
いないが柔軟な風合をも有するものである。 〔実施例、比較例〕 以下、実施例、比較例により本発明を更に具体
的に説明する。 実施例1〜12、比較例1〜5 (i) 熱接着性複合繊維の製造 第1表に示す8種のポリプロピレンa、b、
c、d、e、f、g及びhと2種のポリエチレ
ン系ポリマーi及びjとを第2表に示す種々な
組み合わせで使用して2種のポリプロピレンか
らそれぞれ成る1a成分及び1b成分で構成され
た並列型複合構造の芯部を1種のポリエチレン
系ポリマーから成る鞘部が被覆した構造の複合
繊維を次のようにして複合紡糸及び延伸処理を
して製造した。 紡糸口金として孔径1.0mmφ、孔数120個のも
のを使用し、芯部を構成する1a成分と1b成分
との複合比を1:1とし、芯部と鞘部との合計
量に対する鞘部の割合は33.3〜66.7重量%に変
化させ、紡糸温度(紡出直前のポリマー温度)
をポリプロピレンは1a成分、1b成分共に260℃
で、ポリエチレン系ポリマーは220℃で紡糸し
て、11d/f(フイラメント当りのデニール)
の未延伸糸を得た。未延伸糸は約9万デニール
のトウに集束して延伸した。延伸には3段の延
伸ロールを用いた。一段延伸は上記トウを第一
延伸ロール及び第二段延伸ロールに通すことに
より、二段延伸は上記一段延伸に続いて更に第
三延伸ロールに通すことにより行つた。延伸温
度については第一段延伸温度(一段延伸の場合
の延伸温度も同じ)は第一延伸ロールの温度
と、また第二段延伸温度は第二延伸ロールの温
度と同じであると規定される。このような方法
により、先ず上記トウを21℃の0.2%表面仕上
剤浴を通過させてから、26℃の第一延伸ロー
ル、80℃の第二延伸ロール、及び28℃の第三延
伸ロールに順次通して二段延伸(実施例1〜
9、比較例1〜5)か、又は第二延伸ロールの
温度を70℃として第三延伸ロールを使用しない
で一段延伸(実施例10〜12)を行なつた後、室
温より高温のものは、室温に冷却した。このよ
うにして得られた各熱接着性複合繊維の強伸度
を測定し、また捲縮形状について調べた。 (ii) 各熱接着性複合繊維単独から成る不織布の製
造 前項(i)で得られた各熱接着性複合繊維毎に梳
綿機に2回通して目付100g/m2のウエブとし、
各ウエブを145℃の熱風循環式乾燥内に5分間
置いて不織化した後に室温にて冷却した。得ら
れた不織布の嵩高を試験した。 結果を第2表に示す。 実施例13〜17、比較例6〜7 熱接着性複合繊維の含有率を異にした他の繊維
との混合繊維から成る不織布の製造 実施例3で得られた熱接着性複合繊維(2.9d/
f)を64mmにカツトしたものと、2d×51mmのレ
ーヨンとを第3表に示す割合で混合し、実施例1
〜12と同様にして目付約100g/m2の不織布を製
造し、不織布の嵩高及び風合を試験し、不織布強
伸度も測定した。 結果を第3表に示す。なお、実施例17は実施例
3で得られた熱接着性複合繊維を100%使用し他
の繊維を使用しなかつたこと以外は上記と同様に
して製造した不織布であり、上記と同様に試験し
た結果を第3表に併記した。 上記各試験方法を以下に示す。 繊維強伸度: JIS L1015 7.7による。 捲縮形状: 145℃に5分加熱後、目視により二次元捲縮
か三次元捲縮かを判断する。 不織布の嵩高: 各不織布を20cm×20cmの大きさに切断して5
枚を積み重ね、その上に厚紙を乗せて測つた不
織布全体の厚さから、不織布1枚当りの厚さを
算出して嵩高値(mm)とする。 不織布の強度及び伸度: 不織布から20cm×5cmの試験片を20cmの辺が
梳綿機上での流れ方向に沿うように5枚切り取
り、それぞれについてオートグラフ引張強度試
験機により つかみ間隔 100mm 引張速度 100mm/分 の条件で破断強度及び伸度を求め、5枚の平均
値をとる。
【表】
【表】
【表】
【表】
第2表から不織布を構成する熱接着性複合繊維
の構成と不織布との関係について次のような種々
なことが判る。すなわち、実施例1〜12と比較例
1〜4とから、熱接着性複合繊維がその2種の芯
成分のQ値が本発明に規定する範囲内にある場合
は、他の構成が本発明を満足していることを条件
に三次元捲縮は充分に発現していて不織布の嵩高
が非常に優れていることが判る。また実施例6〜
12と比較例5とから、本発明方法によつて複合繊
維を得て製造した不織布は三次元捲縮の発現、不
織布の嵩高等すべて優れているのに対し、鞘部の
割合が本発明方法からら外れた条件で得た複合繊
維を使用する場合は、その原料ポリマーが本発明
方法によつて得られた不織布に使用した複合繊維
の原料ポリマーと同じであつても異なつていても
上記諸特性において劣つていることが判る。 また、第3表の比較例6〜7と実施例13〜17と
の比較から、本発明において使用されている熱接
着性複合繊維がレーヨン等の他繊維との混合繊維
中に30重量%以上使用されていれば風合、嵩高、
強度共に優れた不織布の得られることが判る。 なお、各実施例は勿論各比較例においても、複
合繊維の鞘部に節状の凝集部は形成されていなか
つた。
の構成と不織布との関係について次のような種々
なことが判る。すなわち、実施例1〜12と比較例
1〜4とから、熱接着性複合繊維がその2種の芯
成分のQ値が本発明に規定する範囲内にある場合
は、他の構成が本発明を満足していることを条件
に三次元捲縮は充分に発現していて不織布の嵩高
が非常に優れていることが判る。また実施例6〜
12と比較例5とから、本発明方法によつて複合繊
維を得て製造した不織布は三次元捲縮の発現、不
織布の嵩高等すべて優れているのに対し、鞘部の
割合が本発明方法からら外れた条件で得た複合繊
維を使用する場合は、その原料ポリマーが本発明
方法によつて得られた不織布に使用した複合繊維
の原料ポリマーと同じであつても異なつていても
上記諸特性において劣つていることが判る。 また、第3表の比較例6〜7と実施例13〜17と
の比較から、本発明において使用されている熱接
着性複合繊維がレーヨン等の他繊維との混合繊維
中に30重量%以上使用されていれば風合、嵩高、
強度共に優れた不織布の得られることが判る。 なお、各実施例は勿論各比較例においても、複
合繊維の鞘部に節状の凝集部は形成されていなか
つた。
第1図、第2図及び第3図はそれぞれ本発明に
おいて使用されている熱接着性複合繊維の断面構
成の態様を模式的に示す断面図である。 1……芯部、1a……芯区分帯、1b……芯区
分帯、2……鞘部。
おいて使用されている熱接着性複合繊維の断面構
成の態様を模式的に示す断面図である。 1……芯部、1a……芯区分帯、1b……芯区
分帯、2……鞘部。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 2種のポリプロピレン系ポリマーの芯成分か
ら成る並列型複合構造を有しその複合比が1:2
〜2:1であつて且つ一方の芯成分のQ値(ここ
にQ=重量平均分子量/数平均分子量)が6以上
で他方の芯成分のQ値が5以下である芯部と融点
が上記2種の芯成分の低い方の融点よりも20℃以
上低いポリエチレン系ポリマーの鞘成分から成り
上記芯部との合計量に基づいて25〜55重量%の割
合で上記芯部を被覆している鞘部とから成る熱接
着性複合繊維を少なくとも30重量%含有していて
該熱接着性複合繊維の鞘部に鞘成分から成る節状
の凝集部が形成されることなく繊維間が接着され
ていることにより安定化されていることを特徴と
する不織布。 2 熱接着性複合繊維の2種の芯成分の少なくと
も一方のポリプロピレン系ポリマーがポリプロピ
レンである特許請求の範囲第1項に記載の不織
布。 3 熱接着性複合繊維の2種の芯成分の少なくと
も一方のポリプロピレン系ポリマーがプロピレン
とプロピレン以外の少量のα−オレフインとのコ
ポリマーである特許請求の範囲第1項に記載の不
織布。 4 熱接着性複合繊維の鞘成分のポリエチレン系
ポリマーがポリエチレンである特許請求の範囲第
1項から第3項までのいずれか1項に記載の不織
布。 5 熱接着性複合繊維の鞘成分のポリエチレン系
ポリマーがエチレン成分98〜60重量%のエチレン
−酢酸ビニルコポリマーである特許請求の範囲第
1項から第3項までのいずれか1項に記載の不織
布。 6 2種のポリプロピレン系ポリマーを各別に2
種の芯成分用に、また融点が上記2種のポリプロ
ピレン系ポリマーの低い方の融点よりも20℃以上
低いポリエチレン系ポリマーを鞘成分用にそれぞ
れ使用して複合紡糸して、2種の芯成分から成る
並列型複合構造を有してその複合比が1:2〜
2:1であり且つ一方の芯成分のQ値(ここにQ
=重量平均分子量/数平均分子量)が6以上で他
方の芯成分のQ値が5以下である芯部を鞘成分か
ら成る鞘部が上記芯部との合計量に基づいて25〜
55重量%の割合で芯部を被覆した構造の複合未延
伸糸を得、該複合未延伸糸を延伸に先立つて非緊
張下での加熱処理及び冷却処理を施すことなく常
温から130℃までの延伸温度で総合延伸倍率とし
て1.3〜9倍に一段以上の延伸工程で延伸して熱
接着性複合繊維を製造し、該熱接着性複合繊維を
少なくとも30重量%含有するウエブを調製して鞘
成分の融点よりも高く2種の芯成分の低い方の融
点よりも低い温度で加熱処理することを特徴とす
る不織布の製造方法。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62207823A JPS6452859A (en) | 1987-08-21 | 1987-08-21 | Nonwoven fabric and its production |
| US07/108,459 US4818587A (en) | 1986-10-17 | 1987-10-15 | Nonwoven fabrics and method for producing them |
| KR1019870011480A KR940004704B1 (ko) | 1986-10-17 | 1987-10-16 | 부직포 및 그의 제조방법 |
| DK542387A DK542387A (da) | 1986-10-17 | 1987-10-16 | Uvaevede stoffer samt fremgangsmaade til fremstilling deraf |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62207823A JPS6452859A (en) | 1987-08-21 | 1987-08-21 | Nonwoven fabric and its production |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6452859A JPS6452859A (en) | 1989-02-28 |
| JPH0160577B2 true JPH0160577B2 (ja) | 1989-12-25 |
Family
ID=16546099
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP62207823A Granted JPS6452859A (en) | 1986-10-17 | 1987-08-21 | Nonwoven fabric and its production |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6452859A (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3697801B2 (ja) * | 1996-12-03 | 2005-09-21 | チッソ株式会社 | 長繊維不織布及びそれを用いた吸収性物品 |
| KR102378415B1 (ko) * | 2018-11-05 | 2022-03-24 | 주식회사 엘지화학 | 이성분계 섬유용 수지 조성물 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0791760B2 (ja) * | 1986-10-17 | 1995-10-04 | チッソ株式会社 | 不織布及びその製造方法 |
-
1987
- 1987-08-21 JP JP62207823A patent/JPS6452859A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6452859A (en) | 1989-02-28 |
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