JPH017886Y2 - - Google Patents

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JPH017886Y2
JPH017886Y2 JP14580883U JP14580883U JPH017886Y2 JP H017886 Y2 JPH017886 Y2 JP H017886Y2 JP 14580883 U JP14580883 U JP 14580883U JP 14580883 U JP14580883 U JP 14580883U JP H017886 Y2 JPH017886 Y2 JP H017886Y2
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oil passage
valve
valve body
hydraulic
oil
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、自動変速機付車両のクリープ防止装
置に関する。
自動変速機を備えた車両は、停車中に変速レバ
ーをドライブ位置(前進位置)にセツトしておく
と、トルクコンバータの引摺りトルクのために運
転者の意志に反して車両が前に出ようとする、い
わゆるクリープ現象を示す。このクリープ力は、
アイドル運転時のエンジンにブレーキ力をかけよ
うとするので、燃料経済性の点から好ましくな
く、かかるアイドル運転時にはトランスミツシヨ
ンを中立状態において、エンジンおよびタイヤ間
の動力伝達を遮断し、エンジンのスロツトル弁を
その分だけ絞つて経済性を確保することが望まし
い。このような目的を達成するためのクリープ防
止装置では、急激な発進に備えて、スロツトルペ
ダルの動きに対してはできるだけ早くクリープ状
態に復帰する必要があり、応答性が損なわれない
ように設計上注意しなければならないが、その反
面、クリープ防止状態に復帰する場合にも応答性
が良すぎると、今度は逆に不快なシヨツクを伴い
易い。
このため本出願人は、車両のアイドル状態を検
知してクリープ防止装置を作動させる際に、或る
期間電気的にタイムラグをつけることを先に提案
しているが、ソレノイド弁を用いないシステムで
は、それが利用できず、代案が必要であつた。ま
た、クリープ防止装置としては、車両発進時のフ
イーリングの向上のために、オン−オフ制御が基
本である電気式のものよりも、アナログ制御の効
く油圧式のものの方が有利であることは良く知ら
れている。
本考案は、このような事情に鑑みてなされたも
のであり、油圧式であつてタイムデレイ機能を簡
単な構成で実現した自動変速機付車両のクリープ
防止装置を提供することを目的とする。
本考案によれば、クリープ防止手段は、発進用
摩擦係合要素に通じる油路と油タンクに通じる排
出油路との連通状態を全開から全閉まで無段階に
調節すべく移動可能な弁体と、エンジン出力検出
器の出力油圧を作用させて閉じ側に付勢すべく該
弁体一端に臨んで設けられる第1パイロツト油圧
室と、摩擦係合要素の油圧を作用させて開き側に
付勢すべく前記弁体の他端に臨んで設けられる第
2パイロツト油圧室と、前記両パイロツト油圧室
のいずれか一方における前記弁体の開き側への移
動時の油圧変化を前記弁体の閉じ側への移動時の
それに比べて緩徐にする油圧変化制限機構とを備
える。
以下、図面により本考案の実施例について説明
すると、先ず前進4段、後進1段の自動車用自動
変速機の概要を示す第1図において、エンジンE
の出力は、そのクランク軸1からトルクコンバー
タT、補助変速機M、差動装置Dfを順次経て駆
動車輪W,W′に伝達され、これらを駆動する。
トルクコンバータTは、クランク軸1に連結し
たポンプ翼車2と、補助変速機Mの入力軸5に連
結したタービン翼車3と、入力軸5上に相対回転
自在に支承されたステータ軸4aに一方向クラツ
チ7を介して連結したステータ翼車4とより構成
される。クランク軸1からポンプ翼車2に伝達さ
れるトルクは流体力学的にタービン翼車3に伝達
され、この間にトルクの増幅作用が行われると、
公知のように、ステータ翼車4がその反力を負担
する。
ポンプ翼車2の右端には、第2図の油圧ポンプ
Pを駆動するポンプ駆動歯車8が設けられ、また
ステータ軸4aの右端には第2図のレギユレータ
弁Vrを制御するステータアーム4bが固設され
る。
補助変速機Mの相互に平行な入,出力軸5,6
間には、第1速歯車列G1、第2速歯車列G2、第
3速歯車列G3、第4速歯車列G4、および後進歯
車列Grが並列に設けられる。第1速歯車列G1は、
発進用摩擦係合要素としての第1速クラツチC1
を介して入力軸5に連結される駆動歯車17と、
該歯車17に噛合し出力軸6に一方向クラツチ
C0を介して連結可能な被動歯車18とから成る。
第2速歯車列G2は、入力軸5に第2速クラツチ
C1を介して連結可能な駆動歯車19と、出力軸
6に固設され上記歯車19と噛合する被動歯車2
0とから成る。第3速歯車列G3は、入力軸5に
固設した駆動歯車21と、出力軸6に第3速クラ
ツチC3を介して連結され上記歯車21と噛合可
能な被動歯車22とから成る。また第4速歯車列
G4は、第4速クラツチC4を介して入力軸5に連
結された駆動歯車23と、切換えクラツチCsを
介して出力軸6に連結され上記歯車23に噛合す
る被動歯車24とから成る。さらに後進歯車列
Grは、第4速歯車列G4の駆動歯車23と一体的
に設けられた駆動歯車25と、出力軸6に前記切
換クラツチCsを介して連結される被動歯車27
と両歯車25,27に噛合するアイドル歯車26
とから成る。前記切換クラツチCsは、被動歯車
24,27の中間に設けられ、該クラツチCsの
セレクタスリーブSを図で左方の前進位置または
右方の後進位置にシフトすることにより、被動歯
車24,27を出力軸6に選択的に連結すること
ができる。一方向クラツチC0は、エンジンEか
らの駆動トルクのみを伝達し、反対方向のトルク
は伝達しない。
而して、セレクタスリーブSが図示のように前
進位置に保持されているとき、第1速クラツチ
C1のみを接続すれば、駆動歯車17が入力軸5
に連結されて第1速歯車列G1が確立し、この歯
車列G1を介して入力軸5から出力軸6にトルク
が伝達される。次に第1速クラツチC1を接続し
たままで、第2速クラツチC2を接続すれば、駆
動歯車19が入力軸5に連結されて第2速歯車列
G2が確立し、この歯車列G2を介して入力軸5か
ら出力軸6にトルクが伝達される。この際、第1
速クラツチC1も係合されているが、一方向クラ
ツチC0の働きによつて第1速とはならず第2速
になり、これは第3速、第4速のときも同様であ
る。第2速クラツチC2を解除して第3速クラツ
チC3を接続すれば、被動歯車22が出力軸6に
連結されて第3速歯車列G3が確立され、また第
3速クラツチC3を解除して第4速クラツチC4
接続すれば、駆動歯車23が入力軸5に連結され
て第4速歯車列G4が確立する。さらに切換クラ
ツチCsのセレクタスリーブSを右動して、第4
速クラツチC4のみを接続すれば、駆動歯車25
が入力軸5に連結され、被動歯車27が出力軸6
に連結されて後進歯車列Grが確力し、この歯車
列Grを介して入力軸5から出力軸6に後進トル
クが伝達される。
出力軸6に伝達されたトルクは、該軸6の端部
に設けた出力歯車28から差動装置Dfの大径歯
車DGに伝達される。
第2図において油圧ポンプPは、油タンクRか
ら油を吸い上げて作動油路29に圧送する。この
圧油レギユレータ弁Vrにより所定圧力に調圧さ
れた後、手動切換弁としてのマニユアル弁Vmへ
送られる。この油圧をライン圧Plという。
レギユレータ弁Vrは、調圧ばね30と、その
外端を支承するばね受筒31とを有し、このばね
受筒31は調圧ばね30のセツト荷重を加減すべ
く左右に移動することができる。このばね受筒3
1の外側面には、これに前記ステータ翼車4に作
用する反力、即ちステータ反力を加えるように前
記ステータアーム4bが当接し、さらにばね受筒
31にはステータ反力を支承するステータばね3
2が接続される。したがつて、ステータ反力が増
大すればステータばね32が圧縮されるので、こ
れに伴いばね受筒31は左動して調圧ばね30の
セツト荷重を増大させ、その結果作動油路29の
ライン圧Plは増圧される。
レギユレータ弁Vrにより調圧された圧油の一
部は絞り33を有する入口油路34を経てトルク
コンバータT内に導かれて、キヤビテーシヨンを
防止するようにその内部を加圧するが、この内圧
は、上記絞り33の大きさや、トルクコンバータ
Tの出口油路35に設けたチエツク弁36のばね
37の強さ等で決められる。
チエツク弁36を通過した油はオイルクーラ5
6を経て油タンクRに戻る。
油圧ポンプPより吐出される圧油の余剰分はレ
ギユレータ弁Vrより潤滑油路38へ導かれ、各
部潤滑部へ送られるが、この際の必要最小限の油
圧を確保するために、調圧弁39が潤滑油路38
に接続される。
マニユアル弁Vmは変速レバー(図示せず)に
連動して、パーキング位置Pk、後退位置Re、中
立位置N、前進4段自動変速位置D4、第4速を
除く前進3段自動変速位置D3および第2速保持
位置の6つの位置を切換自在である。このマニ
ユアル弁Vmに送られた圧油は、該弁Vmが図示
の中立位置Nにあるときには、前記クラツチC1
C2,C3,C4その他各種油圧作動部のいずれにも
送られることがない。したがつて4つのクラツチ
C1,C2,C3,C4は全て非係合状態におかれ、エ
ンジンEのトルクは駆動車輪W,W′に伝達され
ない。
マニユアル弁Vmが図示の中立位置Nから1段
左に移動して前進4段自動変速位置D4にシフト
されると、油圧ポンプPからの作動油路29が油
路43,118と連通し、また第1速クラツチ
C1の油圧シリンダ40aに通じるとともに絞り
75を備える作動油路41aが前記油路118を
介して油路29に連通する。また油路47は油路
80に連通し、油路81は第2速クラツチC2
油圧シリンダ40bに通じる油路82と連通す
る。さらに油路113a,113は排出油路11
4および油路112から隔絶され、油路115は
引き続き排出ポート116に連通している。油路
43は、サーボモータSmのばね室42に連通し
ており、したがつてサーボモータSmのピストン
44は図示の左動位置に留まり、シフトフオーク
45を介してセレクタスリーブSを第1図の状態
の前進位置に保持する。これにより、被動歯車2
4は出力軸6に連結され、被動歯車27は出力軸
6のまわりに空転自在となり、後進歯車列Grが
不作動状態におかれる。
マニユアル弁Vmが前進3段自動変速位置D3
シフトされたときには、油路80が油路47と陥
絶される以外は、前進4段自動変速位置D4と同
様である。また油路81が油路82と隔絶される
ように見えるが、これらの油路81,82はマニ
ユアル弁Vmのスプール弁体101に設けられた
環状溝102を介して連通する。
油圧ポンプPに連なる作動油路29からはガバ
ナ弁Vgの入力ポートに連なる入力油路46が分
岐し、該弁Vgの出力ポートからは油路47が延
出する。ガバナ弁Vgは公知のもので、差動装置
Dfの大径歯車Dcと噛合する歯車48により自身
の回転軸49まわりに回転される。それにより3
つの重錘51a,51b,51cに遠心力が作用
して開弁方向に付勢され、油路47の油圧で閉じ
側に付勢されており、望ましい特性を出すために
開き側に付勢する一対のばね50a,50bが設
けられる。このガバナ弁Vgによれば車速に比例
した油圧、すなわちガバナ圧Pgを油路47に出
力することができる。
マニユアル弁Vmが前進4段自動変速位置D4
よび前進3段自動変速位置D3にあるときに、油
圧ポンプPからの油圧が作用する油路43から
は、油路53が分岐し、この油路53はモジユレ
ータ弁54を介して第1スロツトル弁Vt1に接続
されるとともに、油路105を介して第2スロツ
トル弁Vt2に接続される。
モジユレータ弁54は、ばね力で閉じ側に付勢
されかつ出力ポート54aのモジユレータ圧で開
き側に構成された減圧弁であり、第1スロツトル
弁Vt1の入力圧力の上限値を規定する。
第1スロツトル弁Vt1は公知のもので、スプー
ル弁体55、該弁体55を左方へ押圧する制御ば
ね58、該弁体55を右方へ押圧する戻しばね5
7、制御ばね58の外端を支承する制御ピストン
59、前記エンジンEの絞弁の開度増加に連動し
て回転し制御ピストン59を左動させる制御カム
60、戻しばね57のセツト荷重を調節し得る調
節ボルト61等を有する。制御ピストン59が左
動すると、その変位が制御ばね58を介してスプ
ール弁体55に伝わり、これを左へ押すが、この
左動に伴い油路52に出力される油圧がスプール
弁体55を右へ押し戻すようにスプール弁体55
の左肩部55aに働くので、結局、第1スロツト
ル弁Vt1はエンジンEの絞弁開度に比例した油圧、
即ち第1スロツトル圧Pt1を油路52に出力する
ことになる。なお、制御カム60の反時計方向の
回動はドレン油路117と油タンクRとの連通を
連続的に絞ることになる。
第2スロツトル弁Vt2は、油路105と、油路
106との間に介挿され、スプール弁体107
と、該弁体107を左方に押圧する制御ばね10
8と、制御ばね108の外端を支承する制御ピス
トン109と、エンジンEのスロツトル開度の増
加に連動して回転し制御ピストン109を左動さ
せる制御カム110とを有する。制御ピストン1
09が左動すると、その変位が制御ばね108を
介してスプール弁体107に伝わり、スプール弁
体107が左動する。この左動に伴なつて油路1
06に出力される油圧がスプール弁体107を右
へ押しもどすようにスプール弁体107の左肩部
107aに働く。このような動作によつて、第2
スロツトル弁Vt2は、エンジンEのスロツトル開
度に比例した第2スロツトル圧Pt2を油路106
に出力する。
第1スロツトル弁Vt1から第1スロツトル圧Pt1
を導く油路52は1−2シフト弁V1、2−3シ
フト弁V2および3−4シフト弁V3の第1パイロ
ツト油圧室62a,62b,62cにそれぞれ連
通され、ガバナ弁Vgからガバナ圧Pgを導く油路
47から分岐した油路47′は1−2シフト弁V1
および2−3シフト弁V2の第2パイロツト油圧
室63a,63bに連通される。さらにマニユア
ル弁Vmが前進4段自動変速位置D4にあるときに
マニユアル弁Vmを介して油路47と連通可能な
油路80は3−4シフト弁V3の第2パイロツト
油圧室63cに連通される。これにより、各シフ
トV1,V2,V3のスプール弁体64a,64b,
64cは両端にガバナ圧Pgおよび第1スロツト
ル圧Pt1を受けて次のように作動される。
すなわち、1−2シフト弁V1のスプール弁体
64aは、当初ばね66の力で図示の右動位置に
留まつており、油路118は油路70と遮断され
ている。このとき油路118は作動油路41aと
連通しているので、第1速クラツチC1が加圧係
合される。したがつて第1速の歯車列G1が確立
する。
次いで車速が上昇してガバナ圧Pgが増加し、
このガバナ圧Pgによるスプール弁体64aの左
動力が第1スロツトル圧Pt1及びばね66による
該弁体64aの右動力に打勝つと、該弁体64a
の右端部に設けたクリツクモーシヨン機構67に
おいて弁体64aと共に移動するクリツクボール
68が固定の位置決め突起69を乗り越えて、該
弁体64aは左動位置に切換り、油路118が油
路70に連通する。また油路70はドレン油路1
26から遮断される。この状態で2−3シフト弁
V2が図示の位置にあれば、油路70は油路81
に連通し、さらに油路81は油路82に連通す
る。この油路82は第2速クラツチC2の油圧シ
リンダ40bに通じる作動油路41bに通じてい
るので、第2速クラツチC2が加圧係合され、第
2速歯車列G2が確立する。
さらに車速が上昇すると、2−3シフト弁V2
においてはスプール弁体64bが左動し、油路8
1をドレン油路119に連通するとともに、油路
70を油路83に連通し、さらに油路83をドレ
ン油路120から隔絶する。これにより第2速ク
ラツチC2は係合を解除される。一方、3−4シ
フト弁V3が図示の位置にあれば、油路83は作
動油路41cに連通する。この作動油路41cは
第3速クラツチC3の油圧シリンダ40cに通じ
ており、したがつて第3速クラツチC3が加圧係
合し、第3速歯車列G3が確立する。
次いで、マニユアル弁Vmが前進4段自動変速
位置D4にあるときに車速がさらに上昇すると、
3−4シフト弁V3の第2パイロツト油圧室63
cには油路80を介してガバナ圧Pgが作用して
いるので、スプール弁体64cが左動し、作動油
路41cがドレン油路122に連通されて第3速
クラツチC3の係合が解除される。それとともに、
油路113がドレン油路117から隔絶されて油
路83に連通される。油路113は、マニユアル
弁Vmを介して作動油路41dに連通しており、
作動油路41dは第4速クラツチC4の油圧シリ
ンダ40dに連通しているので、第4速クラツチ
C4が加圧係合し、第4速歯車列G4が確立する。
マニユアル弁Vmが、前進3段自動変速位置D3
にあるときには、油路80はマニユアル弁Vmに
よつて油路47から隔絶されているので、スプー
ル弁体64cを左動させる力は与えられず、した
がつて第4速クラツチC4は係合されず、第4速
歯車列G4は確立されない。
変速時のシヨツクを和らげるために、アキユム
レータ72,73,74が設けられ、またドレン
油路119には1−2オリフイス制御弁124が
設けられ、ドレン油路122には2−3オリフイ
ス制御弁125が設けられる。
減速時には、3−4シフト弁V3、2−3シフ
ト弁V2および1−2シフト弁V1の順に各スプー
ル弁体64a,64b,64cが右動し、停止時
には再び第1速に戻る。マニユアル弁Vmが第2
速保持位置にあるときには、油路118が油路
29から隔絶されて油タンクRに連通し、油路8
2は環状溝102を介して油路43と連通し、第
2速クラツチC2のみが加圧係合されて、第2速
を保持する。またマニユアル弁Vmが後退位置Re
にあるときには、油路43が油タンクRに連通
し、油路115が排出油路116から隔絶されて
油路29に連通し、サーボモータSmにおけるピ
ストン44の左端に油圧が作用する。
したがつて、ピストン44が右動してセレクタ
スリーブS(第1図参照)を右動させ、後進歯車
列Grを確立する。それとともに油路112の油
圧が増大し、それがマニユアル弁Vmを介して作
動油路41dに導かれるので、第4速クラツチ
C4が加圧係合し、車両が後退する。
さて、第1速クラツチC1の油圧シリンダ40
aに作動油を供給するための作動油路41aの途
中には、第1速クラツチC1の伝達容量をエンジ
ンEの出力を代表する指標たとえば第2スロツト
ル圧Pt2の大小に応じて実質的な零から可変に制
御するクリープ防止手段Mcが介装される。すな
わち、絞り75よりも下流側で作動油路41aか
らは分岐油路128が分岐しており、油タンクR
に連通した排出油路129と前記分岐油路128
との間に第1摺動弁130、第2摺動弁140お
よび油圧変化制限機構160から成るクリープ防
止手段Mcが設られる。
第1摺動弁130は、分岐油路128と排出油
路129との間に設けられており、第2図の上方
の開き位置と下方の閉じ位置との間を移動可能な
弁体131と、弁体131の上端が臨む第1パイ
ロツト油圧室132と、弁体131の下端が臨む
第2パイロツト油圧室133と、第1パイロツト
油圧室132に収納され弁体131を閉じ側に付
勢するばね134とを含む。弁体131の途中に
は環状溝135が穿設されており、この環状溝1
35は弁体131の位置に拘らず分岐油路128
に常に連通する。しかも弁体131の上端の有効
受圧面積は、下端の有効受圧面積よりも大きく設
定される。
また、第1パイロツト油圧室132には油路1
36が連通されており、この油路136と第2ス
ロツトル圧Pt2を導く油路106との間にはマニ
ユアル弁Vmが介装される。しかもマニユアル弁
Vmが前進4段自動変速位置にあるときのみ、両
油路136,106はスプール弁体101に設け
られた溝103を介して連通し、したがつて第2
スロツトル圧Pt2が第1パイロツト油圧室132
に導かれる。またマニユアル弁Vmが前進3段自
動変速位置D3にあるときには、両油路136,
106はマニユアル弁Vmの弁体101によつて
隔絶される。
第1摺動弁130の環状溝135および第2パ
イロツト油圧室133を結んで油路137が設け
られており、この油路137の途中に第2摺動弁
140が介装される。第2摺動弁140は、上方
の開き位置と下方の閉じ位置との間を移動可能な
弁体141と、弁体141の上端が臨む第1パイ
ロツト油圧室142と、弁体141の途中で上方
に臨んで設けられた肩部143が臨む第2パイロ
ツト油圧室144と、弁体141の下端が臨む第
3パイロツト油圧室145と、第3パイロツト油
圧室145内に収納され弁体141を開き側に付
勢するばね146とを含む。
第2摺動弁140の第1パイロツト油圧室14
2には、2−3シフト弁V2からの出力油路であ
る油路8から分岐した油路147が連通され、第
2パイロツト油圧室144には第1摺動弁130
の第1パイロツト油圧室132が油路148を介
して連通される。油路148の途中は、逆止弁1
49を介して油路106に接続されており、逆止
弁149は油路148から油路106への作動油
の流通を阻止する。したがつて、油路148に
は、マニユアル弁Vmのシフト位置に拘らず、第
2スロツトル圧Ptが導かれる。
油路137は、第2摺動弁140により、絞り
154を備える上流側の部分137aと、油圧変
化制限機構160を備える下流側の部分137b
とに区分されており、油圧変化制限機構160
は、絞り150と、該絞り150と並列な逆止弁
151とから成る。逆止弁151は、第1摺動弁
130の第2パイロツト油圧室133に絞り15
0を迂回しての作動油の流通を阻止する。また下
流側の部分137bにおける絞り150および第
2摺動弁140間と、油路148とは、絞り15
4よりも小径の絞り165、ならびに下流側の部
分137bから油路148への作動油の流通を許
容する逆止弁152を介して接続される。また第
2摺動弁140には、油タンクRに連通する排出
油路153が接続されており、第2摺動弁140
が閉弁動作したときに、油路137の下流側の部
分137bは排出油路153に連通される。
油路137の途中に設けられた絞り154およ
び油圧変化制限機構160は、第2摺動弁140
が閉弁して第1摺動弁130における第2パイロ
ツト油圧室133の油圧が開放されるときには、
その開放速度を大にして第1摺動弁130の閉弁
速度を大にし、また第2摺動弁140が開弁して
第1摺動弁130が開弁する際にはその開弁速度
を小にする機能を果す。
次にこの実施例の作用について説明すると、マ
ニユアル弁Vmを前進4段自動変速位置D4にシフ
トした状態で車両を停止すると、油路136は溝
103を介して油路106に連通しており、スロ
ツトルペダルがアイドル位置にあると、第2スロ
ツトル弁Vt2を介して第1パイロツト油圧室13
2が油タンクRに開放される。そのため、第1摺
動弁130において弁体131を閉じ側に付勢す
るのはばね134のばね力のみとなり、しかも第
2摺動弁140は油路137を開いているので、
第1速クラツチC1の作動圧が第2パイロツト油
圧室133に作用して、弁体131を押上げる。
したがつて、分岐油路128が排出油路129に
連通され、第1速クラツチC1の伝達容量が実質
的に零に保たれ、クリープが防止される。
この状態で、スロツトルペダルを踏み込むと、
第1摺動弁130の第1パイロツト油圧室132
に逆止弁149を経て第2スロツトル圧Pt2が流
入し、弁体131の下方への押圧力が増加する。
その結果、第1速クラツチC1の作動圧は、スロ
ツトルペダルのストロークに比例して増加するこ
とになり、車両の滑らかな発進が達成される。ま
た、さらにスロツトルペダルを踏み込むと、第2
摺動弁140の弁体141が下方に押し下げら
れ、第1摺動弁130の第2パイロツト油圧室1
33に作用していた油圧が油タンクRに開放され
るので、第1摺動弁130の弁体131は図示の
閉位置にまで移動し、第1速クラツチC1の作動
圧はライン圧Plとなる。
次にマニユアル弁Vmが前進3段自動変速位置
D3にシフトされたときを想定する。この場合に
は、油路136,106がマニユアル弁Vmの弁
体101で隔絶されるので、絞り154、第2摺
動弁140および逆止弁152を経て第1摺動弁
130の第1パイロツト油圧室132に第1速ク
ラツチC1の作動圧が導かれる。一方、第1摺動
弁130の第2パイロツト油圧室133にも第1
速クラツチC1の作動圧が導入されているが、弁
体131の上端および下端には有効受圧面積の差
があるので、その有効受圧面積の差に作動圧を乗
じた押圧力と、ばね134のばね力とにより弁体
131が押下げられ、第1摺動弁130が閉弁動
作する。これにより、第1速クラツチC1の作動
圧がライン圧Plとなり、クリープ現象が復活する
ことが良く理解できるであろう。なお、原理的に
は、第1摺動弁130における弁体131の上下
の有効受圧面積の差は不要であるが、ごみ等のた
めに第1摺動弁130の摺動抵抗が大きくなつて
も、その面積差のために弁体131が一層確実に
閉じ位置にシフトされる。
さらに、第1摺動弁130がもつと大きな摺動
抵抗に遭遇した場合には、第1摺動弁130が半
閉じ状態になることが想定される。しかし、前進
3段自動変速位置D3においても、逆止弁149
を介して油路106から第2スロツトル圧Pt2
第1パイロツト油圧室132に導入されるので、
弁体131が下方に強く押される。したがつて、
そのような大きな摺動抵抗が万一生じても、第1
摺動弁130が半閉じ状態になることはない。
このようなクリープ防止手段Mcの動作におい
て、クリープ防止動作時に容積が変化する油室、
すなわち第2パイロツト油圧室133は、絞り1
50およびその絞り150と並列な逆止弁151
を介して外部に接続されている。したがつて、第
1摺動弁130が閉弁動作すなわちクリープ状態
に復帰する際には、第2パイロツト油圧室133
の容積減少に応じて圧油が逆止弁151が経て導
出されるので、第1摺動弁130の閉弁動作すな
わちクリープ復帰動作が速やかに行なわれる。こ
れに対して、第1摺動弁130の開弁動作すなわ
ちクリープ防止動作時には、第2パイロツト油圧
室133への圧油の流入が絞り150で制限され
るので、クリープ防止動作にタイムラグが生じ、
不快なシヨツクを生じることがない。
第3図は本考案の第2実施例を示すものであ
り、第2摺動弁140における弁体141の下端
が臨む油圧室145が並列な絞り150および逆
止弁151から成る油圧変化制限機構160を介
して油タンクRに接続される。こうすれば、第2
摺動弁140が図示位置に復帰し第1摺動弁13
0がクリープ防止動作をするのに時間がかかるの
で、前述の実施例と同様の効果を奏することがで
きる。
第4図は本考案の第3実施例を示すものであ
り、クリープ防止手段Mc′は作動油路41aの途
中に介装され、弁体131の左動により作動油路
41aの上流側の部分と下流側の部分とを遮断す
るとともに下流側の部分を排出油路129に連通
させてクリープ防止動作をし、かつ弁体131の
右動により作動油路41aの上流側および下流側
を連通させてクリープ復帰動作をするように構成
される。しかも、弁体131を左動させるために
第2スロツトル圧Pt2を作用させる油圧室132
は、並列な逆止弁151および絞り150から成
る油圧変化制限機構160を介して油路136に
連通される。このようにしても、クリープ防止手
段Mc′のクリープ復帰動作に時間遅れが生じる。
しかもこの実施例では、クリープ防止動作時に、
作動油路41aの下流側の部分のみが排出油路1
29に連通するので、油の洩れ損失を小さく抑え
ることができる。
以上のように本考案によれば、クリープ防止手
段は、発進用摩擦係合要素に通じる油路と油タン
クに通じる排出油路との連通状態を全開から全閉
まで無段階に調節すべく移動可能な弁体と、エン
ジン出力検出器の出力油圧を作用させて閉じ側に
付勢すべく該弁体の一端に臨んで設けられる第1
パイロツト油圧室と、摩擦係合要素の油圧を作用
させて開き側に付勢すべく前記弁体の他端に臨ん
で設けられる第2パイロツト油圧室と、前記両パ
イロツト油圧室のいずれか一方における前記弁体
の開き側への移動時の油圧変化を前記弁体の閉じ
側への移動時のそれに比べて緩徐にする油圧変化
制限機構とを備えるので、弁体を開き側に駆動し
てクリープ防止状態とするときに、油圧変化制限
機構の働きにより両パイロツト油圧室の一方の油
圧変化を制限し、クリープ状態からクリープ防止
状態への移行時にはクリープ防止状態からクリー
プ状態への移行時に比べてタイムラグを生じさせ
ることができ、油圧式によるタイムデイレイ機能
を簡単に実現することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案を適用する前進4段、後進1段
の自動車用自動変速機の概要図、第2図は本考案
の第1実施例の全体油圧制御回路図、第3図は本
考案の第2実施例の要部油圧回路図、第4図は本
考案の第3実施例の要部油圧回路図である。 C1……発進用摩擦係合要素としての第1速ク
ラツチ、E……エンジン、M……補助変速機、
Mc,Mc′……クリープ防止手段、P……油圧源
としての油圧ポンプ、R……油圧タンク、T……
トルクコンバータ、Vt2……エンジン出力検出器
としての第2スロツトル弁、41a……油路、1
29……排出油路、131……弁体、132……
第1パイロツト油圧室、133……第2パイロツ
ト油圧室、160……油圧変化制限機。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 流体式トルクコンバータTと;導入油圧の増大
    に応じて伝達容量を増加させる油圧作動式発進用
    摩擦係合要素C1を有して前記トルクコンバータ
    Tに連結された補助変速機Mと;エンジンEの出
    力を代表する油圧を出力するエンジン出力検出器
    Vt2と;前記発進用摩擦係合要素C1および油圧源
    P間に介装されるとともに前記エンジン出力検出
    器Vt2からの出力油圧の増大に応じて前記摩擦係
    合要素C1および油圧源P間の連通度合を増加さ
    せるクリープ防止手段Mcと;を備える自動変速
    機付車両のクリープ防止装置において、前記クリ
    ープ防止手段Mcは、発進用摩擦係合要素C1に通
    じる油路41aと油タンクRに通じる排出油路1
    29との連通状態を全開から全閉まで無段階に調
    節すべく移動可能な弁体131と、エンジン出力
    検出器Vt2の出力油圧を作用させて閉じ側に付勢
    すべく該弁体131の一端に臨んで設けられる第
    1パイロツト油圧室132と、摩擦係合要素C1
    の油圧を作用させて開き側に付勢すべく前記弁体
    131の他端に臨んで設けられる第2パイロツト
    油圧室133と、前記両パイロツト油圧室13
    2,133のいずれか一方における前記弁体13
    1の開き側への移動時の油圧変化を前記弁体13
    1の閉じ側への移動時のそれに比べて緩徐にする
    油圧変化制限機構160とを備えることを特徴と
    する自動変速機付車両のクリープ防止装置。
JP14580883U 1983-09-20 1983-09-20 自動変速機付車両のクリ−プ防止装置 Granted JPS6052457U (ja)

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JP14580883U JPS6052457U (ja) 1983-09-20 1983-09-20 自動変速機付車両のクリ−プ防止装置
US06/650,359 US4686872A (en) 1983-09-20 1984-09-13 Automatic transmission with anti creep device
GB08423568A GB2147066B (en) 1983-09-20 1984-09-18 Automatic transmission creep-inhibiting means
FR8414388A FR2552190B1 (fr) 1983-09-20 1984-09-19 Transmission automatique pourvue d'un dispositif antirampement
DE3434570A DE3434570C2 (de) 1983-09-20 1984-09-20 Automatisches Getriebe mit Antikriecheinrichtung

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JPS6052457U JPS6052457U (ja) 1985-04-12
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