JPH021202B2 - - Google Patents
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- JPH021202B2 JPH021202B2 JP56070365A JP7036581A JPH021202B2 JP H021202 B2 JPH021202 B2 JP H021202B2 JP 56070365 A JP56070365 A JP 56070365A JP 7036581 A JP7036581 A JP 7036581A JP H021202 B2 JPH021202 B2 JP H021202B2
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- sintering
- lubricant
- particles
- powder
- weight
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B22—CASTING; POWDER METALLURGY
- B22F—WORKING METALLIC POWDER; MANUFACTURE OF ARTICLES FROM METALLIC POWDER; MAKING METALLIC POWDER; APPARATUS OR DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR METALLIC POWDER
- B22F3/00—Manufacture of workpieces or articles from metallic powder characterised by the manner of compacting or sintering; Apparatus specially adapted therefor ; Presses and furnaces
- B22F3/10—Sintering only
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Powder Metallurgy (AREA)
Description
この発明は、多孔質体の焼結方法に関し、特
に、銅系の圧粉成形時に、焼結工程までに熱分解
するか還元されてCO2またはH2Oを発生する焼結
助剤を添加して潤滑剤の脱ろう時に生成する未分
解物を還元性ガスで分解させて粉末粒子の表面を
活性化し、焼結性にすぐれた多孔質焼結体が安全
に、かつ経済的に得られるようにしたものであ
る。 一般に、多孔質焼結体は、鉄系または銅系粉末
の加圧成形時に、ステアリン酸亜鉛(リチウム、
カルシウム、アルミニウム)のような金属石けん
を潤滑剤として添加して金型の寿命向上と成形圧
力の軽減とを図つている。 この圧粉成形体は、粉末粒子の表面が酸化して
いるか、または安定な化合物で覆われていると、
粒子間の接合が妨げられ、粒子接点での拡散が不
十分となるほか、焼結に長時間を要することか
ら、強還元性雰囲気中で焼結を行なつて、粒子表
面の酸化膜を還元して活性化すると同時に、焼結
中の酸化を防止し、清浄で安定した多孔質焼結体
を得ている。 上記のステアリン酸亜鉛のような潤滑剤につい
ても、焼結時には粉末粒子間の接合を妨げるた
め、脱ろう工程を設けて350゜〜500℃の温度域で
熱分解し、気化させて除去している。この脱ろう
工程は、酸化性雰囲気と還元性または中性雰囲気
とのいずれかで行なわれるが、いずれの場合も潤
滑剤の未分解物が焼結工程に持ち込まれる。 ステアリン酸亜鉛Zn(C18H35O2)2を脱ろうする
場合の熱分解反応を示すと、350゜〜500℃で Zn(C18H35O2)2→ZnCO3+R−CO−R (Rはアルキル基)→ZnO+C となり、酸化性雰囲気ではCは酸化されて除去さ
れるが、ZnOは未分解物として残存し、その他の
中性または弱還元性および強還元性の雰囲気では
ZnOとCとの双方が未分解物として焼結工程に入
る。 焼結工程を強還元性雰囲気(たとえば、H275
%,N225%の分解アンモニアガス)で行なうと、
焼結温度700゜〜1000℃で、NnOは還元されて次の
反応式により金属亜鉛を生成して蒸発する。 ZnO+H2→H2O+Zn 一方のCは次の反応を起して還元性ガスとなつ
て気化する。 H2O+C→H2+CO また、雰囲気ガスとしてCOを用いて焼結する
場合も、ZnOとCとは、それぞれ ZnO+CO→Zn+CO2 CO2+C→2CO の反応を生じていずれも蒸発、気化する。 しかし、焼結工程を弱還元性雰囲気たとえば、
H23%,残部N2のガス中で行なうと、ZnOとH2
との反応は極めて緩慢となり、一部が還元される
だけで大部分は残存するだけでなく、Cのガス化
反応も僅少となつて、これらの未分解物が焼結時
の粉末粒子の接触を妨げ、内部拡散が不十分とな
つて焼結を阻害することになる。 本発明者の実験によれば、ステアリン酸亜鉛を
大気中で500℃の温度で30分間加熱してZnOを生
成させ、このZnOを用いてH2(100%)を800℃で
17/min導入した水素炉内のるつぼ中で40分間
還元したときの未還元量は51.72重量%であつて、
約48重量%が還元されているのに対し、H23%,
残部N2のガスを2/min、780℃で40分間導入
したときの未還元量は78.9重量%にも達し、約20
重量%が還元されるにすぎないことを確認した。 このため、従来から強還元性雰囲気中で焼結す
る方法が採用されているが、この雰囲気における
H2濃度は爆発限界(4%)以上であるため、安
全性の点で設備、操作保全上コスト高になつたり
操作に熟練を要するなどの問題があるほか、分解
アンモニアガス発生装置のような高価な設備が必
要となる欠点があつた。 この発明は、上記の欠点を除去するためになさ
れたものであり、この発明の目的は、潤滑剤の未
分解物を焼結工程までの温度域において分解させ
る焼結助剤を添加して弱還元性雰囲気または中性
雰囲気の下での焼結が可能となる多孔質体の焼結
方法を提供することにあり、また、この発明の目
的は、安全な操作ができ、かつ設備およびコスト
が低廉で経済的な多孔質体の焼結方法を提供する
ことにある。 すなわち、この発明は、銅系の原料粉末に潤滑
剤を加えた混合物に、焼結助剤として自己熱分解
によりCO2を発生する炭酸化物、もしくはH2Oを
発生する水酸化物、または還元されてH2Oと純
金属とを生成する金属酸化物を1〜10重量%添加
して加圧成形し、この圧粉成形体を弱還元性また
は中性雰囲気の中で加熱し、脱ろう温度域におい
て前記潤滑剤を熱分解させ、次いで焼結温度域に
おいて前記焼結助剤から生成したガスと潤滑剤の
脱ろう時における生成物(例えば金属酸化物、炭
素)を反応させて該生成物をガス体にして逸散さ
せ、粉末粒子表面を活性化して焼結することを特
徴とするものである。 この発明は、銅系の圧粉成形体に焼結助剤を添
加して、焼結助剤の熱分解または還元によつて生
成するCO2またはH2Oを潤滑剤の分解生成物と焼
結工程(700℃)において活発に反応させ、圧粉
成形体の内部にCOまたはH2の還元性ガスを生成
させるようにしたものである。 焼結助剤としては、焼結温度までの昇温工程に
おいて自己熱分解してCO2またはH2Oと金属酸化
物とを生成する物質のほか、H2によつて還元さ
れてH2Oと純金属とに分解する物質を適宜用い
ることができる。 自己分解によりCO2と酸化物とを生成する物質
としては、CaCO3,ZnCO3,MnCO3,Li2CO3,
MgCO3,FeCO3,PbCO3,BaCO3などの炭酸化
物が好適である。 たとえば、CaCO3が熱分解すると、 CaCO3→CaO+CO2 の反応によつてCO2を発生するから、焼結温度域
では未分解のCとCO2が反応する平衡状態反応式
に律せられ、Cが焼結性に影響しない程度までに
反応が進む。 C+CO2→2CO このため、未分解のZnOはCOと反応して金属亜
鉛となつて蒸発する。 ZnO+CO→Zn+CO2 したがつて、このような炭酸化物を焼結助剤と
して用いる場合は、中性雰囲気中でもZnOとCと
の双方を、気化することができるが、弱還元性雰
囲気または中性雰囲気中で焼結を行なえば、より
効果的である。 次に、自己熱分解によりH2Oと酸化物とを生
成する物質としては、Ca(OH)2,Zn(OH)2,
Al2O3・xH2O,Cd(OH)2,Cr(OH)3,Ba
(OH)2,Mg(OH)2,FeO(OH),Pb(OH)4,Ni
(OH)2,NiO(OH)などの水酸化物が好適であ
る。 たとえば、Ca(OH)2が熱分解すると、 Ca(OH)2→CaO+H2O の反応によつて発生したH2Oが、焼結温度域で
は分解生成物のCと反応してH2を生成させる。 C+H2O→H2+CO このため、未分解のZnOはH2またはCOと反応
して金属亜鉛となつて蒸発する。 ZnO+H2→Zn+H2O ZnO+CO→Zn+CO2 したがつて、このような水酸化物を焼結助剤と
して用いると、弱還元性雰囲気または中性雰囲気
中でも分解生成物のZnOとCとの双方を、気化す
ることが可能となる。 上記の炭酸化物および水酸化物の熱分解によつ
て生成された金属酸化物は、焼結条件下では極め
て安定しているが反応前の上記化合物に比較して
熱分解によつてその体積が減少するため、焼結過
程の初期において、圧粉成形体の粒子の表面拡
散、塑性流動、液相発生による表面張力などによ
る粉末粒子再配列現象を妨げず、焼結過程で生ず
る新たな粒子の接点を形成し、マトリツクス粉末
粒子同志の拡散を進行させて焼結を妨げない。し
かし、このような焼結機構に好ましい影響を与え
るのは、炭酸化物および水酸化物の添加量が圧粉
成形体に対し1〜10重量%の範囲内に限られ、こ
の範囲を超えると、粒子の再配列による新たな粒
子接点の形成を阻害するので好ましくない。 さらに、雰囲気中のH2によつて還元されて
H2Oと純金属とに分解する物質としては、SnO,
SnO2,PbO,CdO,ZnO,Fe2O3またはFeO,
CuO,NiOなどの金属酸化物が好適である。 たとえば、SnOが還元されると、 SnO+H2→Sn+H2O の反応によつてH2Oを発生するから、上記の水
酸化物の場合と全く同様に潤滑剤の分解生成物で
あるZnOとCとを気化することができる。 このときに生成する純金属Snはマトリツクス
物質との共晶化合物を作るかまたはマトリツクス
中に拡散する。 この金属酸化物の添加量も、上記と同様の理由
により1〜10重量%とすることで目的が達成され
る。 以下、この発明の実施例について説明する。 青銅粉(Sn10%)100メツシユ以下のものにス
テアリン酸亜鉛(0.75重量%)を混合し、これに
焼結助剤を第1表に示す配合比で添加して3ton/
cm2の成形圧を加えて直径20mm×長さ20mmの成形体
とし、これを弱還元性雰囲気(H23%、残部N2、
1.0〜2/min、1.0Kg/cm2)中で、450℃で20分
間加熱後さらに脱ろうを確実にするため500℃で
20分間加熱し、次いで、780℃で60〜80分間加熱
して焼結した。 この焼結体をベルトグラインダ(AA−60#)
で研削後、ラツプ研摩(エメリ600#および
1000#)バフ研摩して、重クロム酸カリ液で腐蝕
させ、光学金属顕微鏡を用いて組織観察を行なつ
た。
に、銅系の圧粉成形時に、焼結工程までに熱分解
するか還元されてCO2またはH2Oを発生する焼結
助剤を添加して潤滑剤の脱ろう時に生成する未分
解物を還元性ガスで分解させて粉末粒子の表面を
活性化し、焼結性にすぐれた多孔質焼結体が安全
に、かつ経済的に得られるようにしたものであ
る。 一般に、多孔質焼結体は、鉄系または銅系粉末
の加圧成形時に、ステアリン酸亜鉛(リチウム、
カルシウム、アルミニウム)のような金属石けん
を潤滑剤として添加して金型の寿命向上と成形圧
力の軽減とを図つている。 この圧粉成形体は、粉末粒子の表面が酸化して
いるか、または安定な化合物で覆われていると、
粒子間の接合が妨げられ、粒子接点での拡散が不
十分となるほか、焼結に長時間を要することか
ら、強還元性雰囲気中で焼結を行なつて、粒子表
面の酸化膜を還元して活性化すると同時に、焼結
中の酸化を防止し、清浄で安定した多孔質焼結体
を得ている。 上記のステアリン酸亜鉛のような潤滑剤につい
ても、焼結時には粉末粒子間の接合を妨げるた
め、脱ろう工程を設けて350゜〜500℃の温度域で
熱分解し、気化させて除去している。この脱ろう
工程は、酸化性雰囲気と還元性または中性雰囲気
とのいずれかで行なわれるが、いずれの場合も潤
滑剤の未分解物が焼結工程に持ち込まれる。 ステアリン酸亜鉛Zn(C18H35O2)2を脱ろうする
場合の熱分解反応を示すと、350゜〜500℃で Zn(C18H35O2)2→ZnCO3+R−CO−R (Rはアルキル基)→ZnO+C となり、酸化性雰囲気ではCは酸化されて除去さ
れるが、ZnOは未分解物として残存し、その他の
中性または弱還元性および強還元性の雰囲気では
ZnOとCとの双方が未分解物として焼結工程に入
る。 焼結工程を強還元性雰囲気(たとえば、H275
%,N225%の分解アンモニアガス)で行なうと、
焼結温度700゜〜1000℃で、NnOは還元されて次の
反応式により金属亜鉛を生成して蒸発する。 ZnO+H2→H2O+Zn 一方のCは次の反応を起して還元性ガスとなつ
て気化する。 H2O+C→H2+CO また、雰囲気ガスとしてCOを用いて焼結する
場合も、ZnOとCとは、それぞれ ZnO+CO→Zn+CO2 CO2+C→2CO の反応を生じていずれも蒸発、気化する。 しかし、焼結工程を弱還元性雰囲気たとえば、
H23%,残部N2のガス中で行なうと、ZnOとH2
との反応は極めて緩慢となり、一部が還元される
だけで大部分は残存するだけでなく、Cのガス化
反応も僅少となつて、これらの未分解物が焼結時
の粉末粒子の接触を妨げ、内部拡散が不十分とな
つて焼結を阻害することになる。 本発明者の実験によれば、ステアリン酸亜鉛を
大気中で500℃の温度で30分間加熱してZnOを生
成させ、このZnOを用いてH2(100%)を800℃で
17/min導入した水素炉内のるつぼ中で40分間
還元したときの未還元量は51.72重量%であつて、
約48重量%が還元されているのに対し、H23%,
残部N2のガスを2/min、780℃で40分間導入
したときの未還元量は78.9重量%にも達し、約20
重量%が還元されるにすぎないことを確認した。 このため、従来から強還元性雰囲気中で焼結す
る方法が採用されているが、この雰囲気における
H2濃度は爆発限界(4%)以上であるため、安
全性の点で設備、操作保全上コスト高になつたり
操作に熟練を要するなどの問題があるほか、分解
アンモニアガス発生装置のような高価な設備が必
要となる欠点があつた。 この発明は、上記の欠点を除去するためになさ
れたものであり、この発明の目的は、潤滑剤の未
分解物を焼結工程までの温度域において分解させ
る焼結助剤を添加して弱還元性雰囲気または中性
雰囲気の下での焼結が可能となる多孔質体の焼結
方法を提供することにあり、また、この発明の目
的は、安全な操作ができ、かつ設備およびコスト
が低廉で経済的な多孔質体の焼結方法を提供する
ことにある。 すなわち、この発明は、銅系の原料粉末に潤滑
剤を加えた混合物に、焼結助剤として自己熱分解
によりCO2を発生する炭酸化物、もしくはH2Oを
発生する水酸化物、または還元されてH2Oと純
金属とを生成する金属酸化物を1〜10重量%添加
して加圧成形し、この圧粉成形体を弱還元性また
は中性雰囲気の中で加熱し、脱ろう温度域におい
て前記潤滑剤を熱分解させ、次いで焼結温度域に
おいて前記焼結助剤から生成したガスと潤滑剤の
脱ろう時における生成物(例えば金属酸化物、炭
素)を反応させて該生成物をガス体にして逸散さ
せ、粉末粒子表面を活性化して焼結することを特
徴とするものである。 この発明は、銅系の圧粉成形体に焼結助剤を添
加して、焼結助剤の熱分解または還元によつて生
成するCO2またはH2Oを潤滑剤の分解生成物と焼
結工程(700℃)において活発に反応させ、圧粉
成形体の内部にCOまたはH2の還元性ガスを生成
させるようにしたものである。 焼結助剤としては、焼結温度までの昇温工程に
おいて自己熱分解してCO2またはH2Oと金属酸化
物とを生成する物質のほか、H2によつて還元さ
れてH2Oと純金属とに分解する物質を適宜用い
ることができる。 自己分解によりCO2と酸化物とを生成する物質
としては、CaCO3,ZnCO3,MnCO3,Li2CO3,
MgCO3,FeCO3,PbCO3,BaCO3などの炭酸化
物が好適である。 たとえば、CaCO3が熱分解すると、 CaCO3→CaO+CO2 の反応によつてCO2を発生するから、焼結温度域
では未分解のCとCO2が反応する平衡状態反応式
に律せられ、Cが焼結性に影響しない程度までに
反応が進む。 C+CO2→2CO このため、未分解のZnOはCOと反応して金属亜
鉛となつて蒸発する。 ZnO+CO→Zn+CO2 したがつて、このような炭酸化物を焼結助剤と
して用いる場合は、中性雰囲気中でもZnOとCと
の双方を、気化することができるが、弱還元性雰
囲気または中性雰囲気中で焼結を行なえば、より
効果的である。 次に、自己熱分解によりH2Oと酸化物とを生
成する物質としては、Ca(OH)2,Zn(OH)2,
Al2O3・xH2O,Cd(OH)2,Cr(OH)3,Ba
(OH)2,Mg(OH)2,FeO(OH),Pb(OH)4,Ni
(OH)2,NiO(OH)などの水酸化物が好適であ
る。 たとえば、Ca(OH)2が熱分解すると、 Ca(OH)2→CaO+H2O の反応によつて発生したH2Oが、焼結温度域で
は分解生成物のCと反応してH2を生成させる。 C+H2O→H2+CO このため、未分解のZnOはH2またはCOと反応
して金属亜鉛となつて蒸発する。 ZnO+H2→Zn+H2O ZnO+CO→Zn+CO2 したがつて、このような水酸化物を焼結助剤と
して用いると、弱還元性雰囲気または中性雰囲気
中でも分解生成物のZnOとCとの双方を、気化す
ることが可能となる。 上記の炭酸化物および水酸化物の熱分解によつ
て生成された金属酸化物は、焼結条件下では極め
て安定しているが反応前の上記化合物に比較して
熱分解によつてその体積が減少するため、焼結過
程の初期において、圧粉成形体の粒子の表面拡
散、塑性流動、液相発生による表面張力などによ
る粉末粒子再配列現象を妨げず、焼結過程で生ず
る新たな粒子の接点を形成し、マトリツクス粉末
粒子同志の拡散を進行させて焼結を妨げない。し
かし、このような焼結機構に好ましい影響を与え
るのは、炭酸化物および水酸化物の添加量が圧粉
成形体に対し1〜10重量%の範囲内に限られ、こ
の範囲を超えると、粒子の再配列による新たな粒
子接点の形成を阻害するので好ましくない。 さらに、雰囲気中のH2によつて還元されて
H2Oと純金属とに分解する物質としては、SnO,
SnO2,PbO,CdO,ZnO,Fe2O3またはFeO,
CuO,NiOなどの金属酸化物が好適である。 たとえば、SnOが還元されると、 SnO+H2→Sn+H2O の反応によつてH2Oを発生するから、上記の水
酸化物の場合と全く同様に潤滑剤の分解生成物で
あるZnOとCとを気化することができる。 このときに生成する純金属Snはマトリツクス
物質との共晶化合物を作るかまたはマトリツクス
中に拡散する。 この金属酸化物の添加量も、上記と同様の理由
により1〜10重量%とすることで目的が達成され
る。 以下、この発明の実施例について説明する。 青銅粉(Sn10%)100メツシユ以下のものにス
テアリン酸亜鉛(0.75重量%)を混合し、これに
焼結助剤を第1表に示す配合比で添加して3ton/
cm2の成形圧を加えて直径20mm×長さ20mmの成形体
とし、これを弱還元性雰囲気(H23%、残部N2、
1.0〜2/min、1.0Kg/cm2)中で、450℃で20分
間加熱後さらに脱ろうを確実にするため500℃で
20分間加熱し、次いで、780℃で60〜80分間加熱
して焼結した。 この焼結体をベルトグラインダ(AA−60#)
で研削後、ラツプ研摩(エメリ600#および
1000#)バフ研摩して、重クロム酸カリ液で腐蝕
させ、光学金属顕微鏡を用いて組織観察を行なつ
た。
【表】
【表】
体積収縮率はSnO2が6重量%配合の場合、そ
の他は5重量%配合の場合を示す。 第1表に示す焼結の良否は、研削時における粒
子脱落の有無、研摩後における表面荒さ(鏡面に
なるか否か)、光学金属顕微鏡観察における粒子
の成長度、粒子界面の接合程度等を綜合判断した
結果である。 第1表から明らかなように、この発明の多孔質
焼結体は、すべて研削時における粒子脱落がな
く、金属顕微鏡による製織観察によつても、粒子
の拡散が認められ、粒子の成長、接合が良好に行
なわれることが判明した。 また、金属酸化物を焼結助剤として添加したも
のは、熱分解によつて生成した純金属がマトリツ
クスから蒸発、気化する場合とマトリツクスとの
共晶物を晶出して拡散するか、あるいは金属間化
合物を形成する場合とがある。 次に、従来の焼結体とこの発明の焼結体との組
織を光学金属顕微鏡の400倍拡大写真によつて比
較すると下記のとおりである。 第1図は、従来のステアリン酸亜鉛を0.8重量
%添加した圧粉成形体をこの発明の実施例と同一
条件で成形、焼結後、研削、研摩、腐蝕したもの
の組織であり、第2図は第1表に掲げた実施例の
一部を摘出してその組織を示したものである。 第1図では、粉末粒子の拡散した箇所が所々に
見受けられるが、細い粒子が残つていて、粒子が
十分に成長していない。粒子界面も明瞭に表われ
ており、粒子間の接合も十分でない。ベルトグラ
インダ研削時に粒子の一部が脱落した。 第2図aは、CaCO3を5重量%配合した場合
を示し、黒色の空孔にはCaCO3の一部が熱分解
によつて消失した痕跡のCaOがX線マイクロアナ
ライザによつて検出された。粉末粒子界面にCaO
が存在するため、粒子の成長が若干おくれている
が、粒子は接点で完全に拡散接合しており、良好
な焼結状態を示している。研削時の粒子脱落が認
められない。 第2図bはCa(OH)2を5重量%配合した場合
を示し、粗大空孔の周囲には、Ca(OH)2が熱分
解して消失した痕跡のCaOが検出され、粒子の成
長が遅れているが、他の部分では、粒子の成長が
認められ、粒子接点における拡散も進んでいる。
研削時における粒子の脱落は認められない。 第2図cは、SnOを3.4重量%配合した場合を
示し、粒子の成長、内部拡散はかなり進行し、粒
子間の空孔の消滅がいたる所に認められ、焼結進
度は中期に入つている。研削時の粒子脱落は認め
られない。 第2図dは、SnO2を6.3重量%配合した場合を
示し、表面部ではSnO2が還元されSnの青銅粉と
の液相焼結組織が観察される。芯部は第2図cと
類似した組織であるが、マトリツクスである青銅
α相への未固溶のSnはSnに富むδ形化合物を粒
子界面に形成してマトリツクス粒子のバインダー
となつてマトリツクス粒子は球形化し、焼結が進
んでいることを示すものである。研削時の粒子脱
落は認められない。 つぎにこの発明の焼結助剤の配合比について考
察してみると、焼結助剤量と密接な関連をもつ潤
滑剤の量が焼結粉末単体として成形金型に与える
損傷度、成形の容易性、焼結完成器の性能に与え
る影響、経済性などを考慮して通常0.5〜1.0%前
後添加されるので、焼結助剤の量が1%未満では
前記潤滑剤の脱ろう時の分解生成物の逸散が不十
分であり、また10%を超えると助剤分解生成物と
して酸化物、または未分解物が多くなり、粉末粒
子同志の焼結時における再配列現象や拡散を粗害
するばかりでなく強度低下をもまねく、したがつ
て焼結助剤の配合量は1〜10%の範囲内とするの
が望ましい。 この発明は、上述したとおり、銅系の多孔質体
を焼結するに当り弱還元性雰囲気または中性雰囲
気で焼結温度に達するまでにCO2またはH2Oと酸
化物に自己熱分解するか、あるいはH2で還元さ
れてH2Oと純金属とに分解する焼結助剤を1〜
10重量%添加して圧粉成形し、脱ろう工程を経て
焼結する構成としている。 したがつて、この発明によれば、圧粉成形体の
脱ろうおよび焼結の焼結助剤の種類に応じて弱還
元性雰囲気または中性雰囲気の下で行なつても、
脱ろう時に潤滑剤から生じた分解生成物の金属酸
化物および炭素が焼結温度域においてCO2または
H2Oと反応して圧粉成形体の内部に還元性ガス
が生成され、このガスによつて残りの分解生成物
を気化させることができ、これらの分解生成物が
粉末粒子間の接合を妨げて焼結を阻害することが
防止される。 また、これらの焼結助剤は、その配合比を1〜
10重量%の範囲内で適宜添加することにより、熱
分解または還元されて生成した酸化物あるいは純
金属は焼結時、粉末粒子の再配列を妨げず、粒子
界面または接点での拡散を可能にするか気化する
から、焼結を阻害することも生じ得ない。 さらに、この発明は、弱還元性または中性雰囲
気を使用して脱ろうおよび焼結を行なうことがで
きるから、爆発の危険性がなく安全な操業が可能
となるだけでなく、分解アンモニアガス発生装置
のような高価な設備が不要となり、安価な費用で
経済的な多孔質体の焼結が可能となる効果が得ら
れる。
の他は5重量%配合の場合を示す。 第1表に示す焼結の良否は、研削時における粒
子脱落の有無、研摩後における表面荒さ(鏡面に
なるか否か)、光学金属顕微鏡観察における粒子
の成長度、粒子界面の接合程度等を綜合判断した
結果である。 第1表から明らかなように、この発明の多孔質
焼結体は、すべて研削時における粒子脱落がな
く、金属顕微鏡による製織観察によつても、粒子
の拡散が認められ、粒子の成長、接合が良好に行
なわれることが判明した。 また、金属酸化物を焼結助剤として添加したも
のは、熱分解によつて生成した純金属がマトリツ
クスから蒸発、気化する場合とマトリツクスとの
共晶物を晶出して拡散するか、あるいは金属間化
合物を形成する場合とがある。 次に、従来の焼結体とこの発明の焼結体との組
織を光学金属顕微鏡の400倍拡大写真によつて比
較すると下記のとおりである。 第1図は、従来のステアリン酸亜鉛を0.8重量
%添加した圧粉成形体をこの発明の実施例と同一
条件で成形、焼結後、研削、研摩、腐蝕したもの
の組織であり、第2図は第1表に掲げた実施例の
一部を摘出してその組織を示したものである。 第1図では、粉末粒子の拡散した箇所が所々に
見受けられるが、細い粒子が残つていて、粒子が
十分に成長していない。粒子界面も明瞭に表われ
ており、粒子間の接合も十分でない。ベルトグラ
インダ研削時に粒子の一部が脱落した。 第2図aは、CaCO3を5重量%配合した場合
を示し、黒色の空孔にはCaCO3の一部が熱分解
によつて消失した痕跡のCaOがX線マイクロアナ
ライザによつて検出された。粉末粒子界面にCaO
が存在するため、粒子の成長が若干おくれている
が、粒子は接点で完全に拡散接合しており、良好
な焼結状態を示している。研削時の粒子脱落が認
められない。 第2図bはCa(OH)2を5重量%配合した場合
を示し、粗大空孔の周囲には、Ca(OH)2が熱分
解して消失した痕跡のCaOが検出され、粒子の成
長が遅れているが、他の部分では、粒子の成長が
認められ、粒子接点における拡散も進んでいる。
研削時における粒子の脱落は認められない。 第2図cは、SnOを3.4重量%配合した場合を
示し、粒子の成長、内部拡散はかなり進行し、粒
子間の空孔の消滅がいたる所に認められ、焼結進
度は中期に入つている。研削時の粒子脱落は認め
られない。 第2図dは、SnO2を6.3重量%配合した場合を
示し、表面部ではSnO2が還元されSnの青銅粉と
の液相焼結組織が観察される。芯部は第2図cと
類似した組織であるが、マトリツクスである青銅
α相への未固溶のSnはSnに富むδ形化合物を粒
子界面に形成してマトリツクス粒子のバインダー
となつてマトリツクス粒子は球形化し、焼結が進
んでいることを示すものである。研削時の粒子脱
落は認められない。 つぎにこの発明の焼結助剤の配合比について考
察してみると、焼結助剤量と密接な関連をもつ潤
滑剤の量が焼結粉末単体として成形金型に与える
損傷度、成形の容易性、焼結完成器の性能に与え
る影響、経済性などを考慮して通常0.5〜1.0%前
後添加されるので、焼結助剤の量が1%未満では
前記潤滑剤の脱ろう時の分解生成物の逸散が不十
分であり、また10%を超えると助剤分解生成物と
して酸化物、または未分解物が多くなり、粉末粒
子同志の焼結時における再配列現象や拡散を粗害
するばかりでなく強度低下をもまねく、したがつ
て焼結助剤の配合量は1〜10%の範囲内とするの
が望ましい。 この発明は、上述したとおり、銅系の多孔質体
を焼結するに当り弱還元性雰囲気または中性雰囲
気で焼結温度に達するまでにCO2またはH2Oと酸
化物に自己熱分解するか、あるいはH2で還元さ
れてH2Oと純金属とに分解する焼結助剤を1〜
10重量%添加して圧粉成形し、脱ろう工程を経て
焼結する構成としている。 したがつて、この発明によれば、圧粉成形体の
脱ろうおよび焼結の焼結助剤の種類に応じて弱還
元性雰囲気または中性雰囲気の下で行なつても、
脱ろう時に潤滑剤から生じた分解生成物の金属酸
化物および炭素が焼結温度域においてCO2または
H2Oと反応して圧粉成形体の内部に還元性ガス
が生成され、このガスによつて残りの分解生成物
を気化させることができ、これらの分解生成物が
粉末粒子間の接合を妨げて焼結を阻害することが
防止される。 また、これらの焼結助剤は、その配合比を1〜
10重量%の範囲内で適宜添加することにより、熱
分解または還元されて生成した酸化物あるいは純
金属は焼結時、粉末粒子の再配列を妨げず、粒子
界面または接点での拡散を可能にするか気化する
から、焼結を阻害することも生じ得ない。 さらに、この発明は、弱還元性または中性雰囲
気を使用して脱ろうおよび焼結を行なうことがで
きるから、爆発の危険性がなく安全な操業が可能
となるだけでなく、分解アンモニアガス発生装置
のような高価な設備が不要となり、安価な費用で
経済的な多孔質体の焼結が可能となる効果が得ら
れる。
第1図は、従来の多孔質焼結体の組織を示す顕
微鏡写真、第2図aないし第2図dは、それぞれ
この発明の多孔質焼結体の組織を示す顕微鏡写真
である。
微鏡写真、第2図aないし第2図dは、それぞれ
この発明の多孔質焼結体の組織を示す顕微鏡写真
である。
Claims (1)
- 1 銅系の圧粉成形体の原料粉末に潤滑剤として
金属石けんを混合し、この混合物に、焼結助剤と
して自己熱分解によりCO2を発生する炭酸化物、
もしくはH2Oを発生する水酸化物、または還元
されてH2Oと純金属とを生成する金属酸化物を、
1〜10重量%添加して加圧成形し、この圧粉成形
体を弱還元性または中性雰囲気の中で加熱し、脱
ろう温度域において前記潤滑剤を熱分解させ、次
いで焼結温度域において前記焼結助剤から生成し
たガスと潤滑剤の脱ろう時における生成物とを反
応させて該生成物をガス体にして逸散させ、粉末
粒子表面を活性化して焼結することを特徴とする
多孔質体の焼結方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7036581A JPS57185902A (en) | 1981-05-11 | 1981-05-11 | Sintering method for porous body |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7036581A JPS57185902A (en) | 1981-05-11 | 1981-05-11 | Sintering method for porous body |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS57185902A JPS57185902A (en) | 1982-11-16 |
| JPH021202B2 true JPH021202B2 (ja) | 1990-01-10 |
Family
ID=13429330
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7036581A Granted JPS57185902A (en) | 1981-05-11 | 1981-05-11 | Sintering method for porous body |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS57185902A (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE4101630A1 (de) * | 1990-06-08 | 1991-12-12 | Fraunhofer Ges Forschung | Verfahren zur herstellung aufschaeumbarer metallkoerper und verwendung derselben |
| RU2347001C2 (ru) * | 2003-03-10 | 2009-02-20 | Мицубиси Материалс Пи Эм Джи Корпорейшн | Металлокерамический сплав на железной основе, легко поддающийся механической обработке |
| CN104959691B (zh) * | 2015-05-29 | 2017-03-08 | 山东理工大学 | 一种表面多孔金属器件的制备方法 |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5524485B2 (ja) * | 1974-06-08 | 1980-06-30 | ||
| JPS563401B2 (ja) * | 1973-12-31 | 1981-01-24 | ||
| JPS5292807A (en) * | 1976-02-02 | 1977-08-04 | Komatsu Mfg Co Ltd | Process for carbonization and sintering |
-
1981
- 1981-05-11 JP JP7036581A patent/JPS57185902A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS57185902A (en) | 1982-11-16 |
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