JPH0217583B2 - - Google Patents
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- JPH0217583B2 JPH0217583B2 JP55108194A JP10819480A JPH0217583B2 JP H0217583 B2 JPH0217583 B2 JP H0217583B2 JP 55108194 A JP55108194 A JP 55108194A JP 10819480 A JP10819480 A JP 10819480A JP H0217583 B2 JPH0217583 B2 JP H0217583B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- weight
- parts
- aromatic polycarbonate
- resin
- acrylic acid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
本発明は樹脂組成物に関するものである。更に
詳しくは本発明は芳香族ポリカーボネート樹脂と
特定のアクリル酸エステル系2段グラフト弾性重
合体よりなる機械的物性特に耐衝撃性、ウエルド
強度の優れた樹脂組成物に関する。 周知のように芳香族ポリカーボネート樹脂は、
強靭で耐衝撃性、寸法安定性、電気的特性に優れ
ていることから、有用なエンジニアリングプラス
チツクスとして広範囲に利用されている。 このように優れた性質をもつエンジニアリング
プラスチツクスであるが、一方では溶融粘度が高
く、成形加工性が悪いこと、耐衝撃性にあつては
成形品の厚さによる依存性が高く、例えば3.2mm
厚さ(1/8インチ厚さ)のアイゾツト(Izod)ノ
ツチ付きインパクト値は延性破壊を示すのに対
し、6.4mm厚さ(1/4インチ厚さ)の場合には脆性
破壊を示し、厚さが厚い領域で衝撃強度が低下す
るという問題がある。 これら加工性、衝撃強度の厚さ依存性を改良す
るために種々の提案がなされている。例えば特公
昭40−13663号公報には芳香族ポリカーボネート
樹脂とポリオレフインとのブレンド樹脂が、特公
昭40―24191号公報には芳香族ポリカーボネート
樹脂とエチレン―プロピレンブロツク共重合体と
のブレンド樹脂が、特公昭38−15225号公報には
芳香族ポリカーボネート樹脂とABS樹脂とのブ
レンド樹脂が、特公昭39−71号公報には芳香族ポ
リカーボネート樹脂とMBS樹脂とのブレンド樹
脂が、また特公昭48−29308号公報には芳香族ポ
リカーボネート樹脂とアクリレート系グラフト重
合体とのブレンド樹脂が提案され、更にその他3
成分以上のブレンド樹脂についても数多くの提案
がなされている。 しかしながら、いずれのブレンド樹脂について
も加工性、耐衝撃性の改良はなされているが、こ
れらの複合樹脂において本質的と思われる問題
点、例えば熱変形温度のような耐熱性の低下、相
溶性不良に伴う表面剥離現象、ウエルド部分の弱
さが発生し、充分な結果が得られていないためそ
の用途が制限されている。 本発明者は、前記芳香族ポリカーボネート系複
合樹脂の問題点を解決すべく検討を加えた結果、
特定割合のアクリル酸エステル系2段グラフト弾
性重合体を芳香族ポリカーボネート樹脂にブレン
ドすることにより加工性、耐衝撃性は勿論のこ
と、特にウエルド強度の優れた樹脂組成物が得ら
れることを見出し、本発明に到達した。 即ち、本発明は芳香族ポリカーボネート樹脂80
〜97重量%及びアクリル酸エステル系2段グラフ
ト弾性重合体3〜20重量%よりなる樹脂組成物で
ある。 本発明に使用される芳香族ポリカーボネート樹
脂は、芳香族ジヒドロキシ化合物とカーボネート
前駆体とを溶液法又は溶融法で製造される芳香族
ポリカーボネート樹脂である。前記芳香族ジヒド
ロキシ化合物の代表的な例としてはビスフエノー
ルA[2,2―ビス(4―ヒドロキシフエニル)
プロパン]、ビス(4―ヒドロキシフエニル)メ
タン、2,2―ビス(4―ヒドロキシ―3―メチ
ルフエニル)プロパン、2,2―ビス(4―ヒド
ロキシ―3,5―ジメチルフエニル)プロパン、
2,2―ビス(4―ヒドロキシ―3,5―ジブロ
ムフエニル)プロパン、ビス(4―ヒドロキシフ
エニル)サルフアイド、ビス(4―ヒドロキシフ
エニル)スルホン等があげられる。 好ましいのはビス(4―ヒドロキシフエニル)
アルカン系特にビスフエノールAを主成分とする
芳香族ポリカーボネート樹脂である。本発明に使
用される芳香族ポリカーボネート樹脂は前記芳香
族ジヒドロキシ化合物とカーボネート前駆体との
反応によつて製造されるが、前記芳香族ジヒドロ
キシ化合物を単独で又は2種以上で使用すること
ができる。また、かくして得られた芳香族ポリカ
ーボネート樹脂の2種以上を混合して使用しても
差支えない。 前記カーボネート前駆体としてはカルボニルハ
ライド、カルボニルエステル又はハロホルメート
等いずれであつてもよい。代表的な例としてはホ
スゲン、ジフエニルカーボネート、芳香族ジヒド
ロキシ化合物のジハロホルメート又はそれらの混
合物等があげられる。 芳香族ポリカーボネート樹脂は、通常芳香族ジ
ヒドロキシ化合物とホスゲンから溶液法で、又は
芳香族ジヒドロキシ化合物とジフエニルカーボネ
ートから溶融法で製造される。また、使用される
芳香族ポリカーボネート樹脂の分子量は、一般に
10000〜100000、好ましくは15000〜60000である。
これらの分子量の芳香族ポリカーボネート樹脂を
製造するに際し、適当な分子量調節剤を使用して
もよいし、分岐剤を用いることもできる。また、
反応を促進するための触媒を使用してもよい。 一方、本発明に使用されるアクリル酸エステル
系2段グラフト弾性重合体は、2―エチルヘキシ
ルアクリレート35〜60重量部、ブタジエン5〜20
重量部、メチルメタクリレート0〜10重量部及び
架橋剤(例えばエチレンジメタクリレート等)
0.65重量部を乳化重合させて得られるゴムラテツ
クスに凝集剤を加えて平均粒径を0.13〜0.20μに
調整したラテツクス状ゴム65重量部に対して、第
1グラフト成分としてスチレン5〜15重量部、メ
チルメタクリレート5〜10重量部及び架橋剤(例
えばエチレンジメタクリレート、ジビニルベンゼ
ン等)0.1〜0.3重量部よりなる混合モノマー20〜
25重量部をグラフト重合させ、更に第2グラフト
成分としてメチルメタクリレート10〜15重量部及
び架橋剤(例えばエチレンジメタクリレート、ジ
ビニルベンゼン等)0.1〜0.3重量部よりなる混合
モノマー10〜15重量部をグラフト重合させること
によつて製造される多成分系共重合体である。か
かるアクリル酸エステル系2段グラフト弾性重合
体は呉羽化学工業(株)から製品名HIA―15として
市販されている。 アクリル酸エステル系2段グラフト弾性重合体
は、芳香族ポリカーボネート樹脂とのブレンド物
の総量に対して3〜20重量%占めるように添加さ
れる。この添加量が3重量%未満の場合には1/4
インチ厚さにおける耐衝撃性向上効果が充分でな
く、20重量%を越えると耐熱性(例えば熱変形温
度)の低下をもたらし、耐衝撃性の向上効果が小
さくなり、成形品の色相、外観が悪化するように
なる。 本発明の芳香族ポリカーボネート樹脂とアクリ
ル酸エステル系2段グラフト弾性重合体との樹脂
組成物は耐衝撃性が著しく改善されており、耐熱
性、ウエルド強度、成形品の色相、外観も良好で
ある。 一般に耐衝撃性を改善することを目的とした芳
香族ポリカーボネート樹脂とゴム変性ビニル系重
合体の組成物は、両成分の相溶性が不充分である
ため、押出成形や射出成形による成形品は剥離を
生じたり、ウエルド部の引張り強度が劣るという
問題があつて商品化が困難であるが、本発明の組
成物は予想に反してこれらの欠点が解消されてい
ることは驚くべきことである。その理由は明らか
でないが、本発明において使用するアクリル酸エ
ステル系2段グラフト弾性重合体が、スチレンを
共重合成分として含有し、また幹に相当するゴム
成分が、通常耐候性を阻害するものとして敬遠さ
れるブタジエン単位を比較的多量に含有し、且つ
枝に相当するグラフト部分にも通常行なわれない
架橋が施されていることが総合されて、剥離を押
えウエルド強度を改善するという良好な結果をも
たらすものと推定される。かくして本発明の樹脂
組成物から得られる成形品は、外観的にも機械的
特性にも優れた、バランスのとれた性能を発揮す
ることができる。 本発明の樹脂組成物を製造するに当たつて既知
の如何なる方法を利用しても差支えない。一例を
あげると芳香族ポリカーボネート樹脂とアクリル
酸エステル系2段グラフト弾性重合体をタンブラ
ーでブレンドし、押出機にて溶融混練する方法、
バンバリミキサー、ロール等で混練する方法等の
混練方法によつてブレンド樹脂をペレツト化し、
更に成形加工する方法があげられる。また、芳香
族ポリカーボネート樹脂とアクリル酸エステル系
2段グラフト弾性重合体を混合した後、直ちに射
出成形機で製品を成形する方法等があげられる
が、いずれの方法を用いても、本発明の樹脂組成
物の特徴である耐熱性、耐衝撃性及び光沢が優
れ、ウエルド強度の強い成形品を与える。 本発明の樹脂組成物には、必要に応じて適当な
安定剤(例えば酸化防止剤、熱安定剤、紫外線吸
収剤等)、可塑剤、難燃剤、帯電防止剤、離型剤、
発泡剤等を添加してもよいし、更にガラス繊維、
ガラスパウダー、無機フイラー等の如き補強用充
填材も添加することができる。 本発明の樹脂組成物は前記のように優れた特性
を有し、特にウエルド強度が高いというユニーク
な樹脂組成物であり、従来使用されなかつた領域
へ利用される工業的に有用な樹脂組成物である。 以下に実施例をあげて本発明を説明するが、必
ずしもこれに限定されない。 実施例1〜3及び比較例1,2 ビスフエノールAを原料とする芳香族ポリカー
ボネート(帝人化成(株)製:パンライトL―1250、
分子量24800)とアクリル酸エステル系2段グラ
フト弾性重合体(呉羽化学工業(株)製:商品名
HIA―15)とを夫々所定の割合に計量し、ブレ
ンダーで30分間混合した。得られた混合物を30mm
ベント式押出し機(中央機械(株)製:VSK―30)
でシリンダー温度280℃で押出し、ペレツト化し
た。得られたペレツトを120℃、2時間熱風乾燥
機で乾燥した後射出成形機(新潟スチユーベ:
S150/235)で物性試験片を作成した。 物性試験は20℃、50%RHで調湿した後所定の
試験機で物性を測定し、結果を第1表に示した。 また、比較のため上記実施例1のアクリル酸エ
ステル系2段グラフト弾性重合体に代えてポリエ
チレンを使用した場合の結果を第1表に併記し
た。
詳しくは本発明は芳香族ポリカーボネート樹脂と
特定のアクリル酸エステル系2段グラフト弾性重
合体よりなる機械的物性特に耐衝撃性、ウエルド
強度の優れた樹脂組成物に関する。 周知のように芳香族ポリカーボネート樹脂は、
強靭で耐衝撃性、寸法安定性、電気的特性に優れ
ていることから、有用なエンジニアリングプラス
チツクスとして広範囲に利用されている。 このように優れた性質をもつエンジニアリング
プラスチツクスであるが、一方では溶融粘度が高
く、成形加工性が悪いこと、耐衝撃性にあつては
成形品の厚さによる依存性が高く、例えば3.2mm
厚さ(1/8インチ厚さ)のアイゾツト(Izod)ノ
ツチ付きインパクト値は延性破壊を示すのに対
し、6.4mm厚さ(1/4インチ厚さ)の場合には脆性
破壊を示し、厚さが厚い領域で衝撃強度が低下す
るという問題がある。 これら加工性、衝撃強度の厚さ依存性を改良す
るために種々の提案がなされている。例えば特公
昭40−13663号公報には芳香族ポリカーボネート
樹脂とポリオレフインとのブレンド樹脂が、特公
昭40―24191号公報には芳香族ポリカーボネート
樹脂とエチレン―プロピレンブロツク共重合体と
のブレンド樹脂が、特公昭38−15225号公報には
芳香族ポリカーボネート樹脂とABS樹脂とのブ
レンド樹脂が、特公昭39−71号公報には芳香族ポ
リカーボネート樹脂とMBS樹脂とのブレンド樹
脂が、また特公昭48−29308号公報には芳香族ポ
リカーボネート樹脂とアクリレート系グラフト重
合体とのブレンド樹脂が提案され、更にその他3
成分以上のブレンド樹脂についても数多くの提案
がなされている。 しかしながら、いずれのブレンド樹脂について
も加工性、耐衝撃性の改良はなされているが、こ
れらの複合樹脂において本質的と思われる問題
点、例えば熱変形温度のような耐熱性の低下、相
溶性不良に伴う表面剥離現象、ウエルド部分の弱
さが発生し、充分な結果が得られていないためそ
の用途が制限されている。 本発明者は、前記芳香族ポリカーボネート系複
合樹脂の問題点を解決すべく検討を加えた結果、
特定割合のアクリル酸エステル系2段グラフト弾
性重合体を芳香族ポリカーボネート樹脂にブレン
ドすることにより加工性、耐衝撃性は勿論のこ
と、特にウエルド強度の優れた樹脂組成物が得ら
れることを見出し、本発明に到達した。 即ち、本発明は芳香族ポリカーボネート樹脂80
〜97重量%及びアクリル酸エステル系2段グラフ
ト弾性重合体3〜20重量%よりなる樹脂組成物で
ある。 本発明に使用される芳香族ポリカーボネート樹
脂は、芳香族ジヒドロキシ化合物とカーボネート
前駆体とを溶液法又は溶融法で製造される芳香族
ポリカーボネート樹脂である。前記芳香族ジヒド
ロキシ化合物の代表的な例としてはビスフエノー
ルA[2,2―ビス(4―ヒドロキシフエニル)
プロパン]、ビス(4―ヒドロキシフエニル)メ
タン、2,2―ビス(4―ヒドロキシ―3―メチ
ルフエニル)プロパン、2,2―ビス(4―ヒド
ロキシ―3,5―ジメチルフエニル)プロパン、
2,2―ビス(4―ヒドロキシ―3,5―ジブロ
ムフエニル)プロパン、ビス(4―ヒドロキシフ
エニル)サルフアイド、ビス(4―ヒドロキシフ
エニル)スルホン等があげられる。 好ましいのはビス(4―ヒドロキシフエニル)
アルカン系特にビスフエノールAを主成分とする
芳香族ポリカーボネート樹脂である。本発明に使
用される芳香族ポリカーボネート樹脂は前記芳香
族ジヒドロキシ化合物とカーボネート前駆体との
反応によつて製造されるが、前記芳香族ジヒドロ
キシ化合物を単独で又は2種以上で使用すること
ができる。また、かくして得られた芳香族ポリカ
ーボネート樹脂の2種以上を混合して使用しても
差支えない。 前記カーボネート前駆体としてはカルボニルハ
ライド、カルボニルエステル又はハロホルメート
等いずれであつてもよい。代表的な例としてはホ
スゲン、ジフエニルカーボネート、芳香族ジヒド
ロキシ化合物のジハロホルメート又はそれらの混
合物等があげられる。 芳香族ポリカーボネート樹脂は、通常芳香族ジ
ヒドロキシ化合物とホスゲンから溶液法で、又は
芳香族ジヒドロキシ化合物とジフエニルカーボネ
ートから溶融法で製造される。また、使用される
芳香族ポリカーボネート樹脂の分子量は、一般に
10000〜100000、好ましくは15000〜60000である。
これらの分子量の芳香族ポリカーボネート樹脂を
製造するに際し、適当な分子量調節剤を使用して
もよいし、分岐剤を用いることもできる。また、
反応を促進するための触媒を使用してもよい。 一方、本発明に使用されるアクリル酸エステル
系2段グラフト弾性重合体は、2―エチルヘキシ
ルアクリレート35〜60重量部、ブタジエン5〜20
重量部、メチルメタクリレート0〜10重量部及び
架橋剤(例えばエチレンジメタクリレート等)
0.65重量部を乳化重合させて得られるゴムラテツ
クスに凝集剤を加えて平均粒径を0.13〜0.20μに
調整したラテツクス状ゴム65重量部に対して、第
1グラフト成分としてスチレン5〜15重量部、メ
チルメタクリレート5〜10重量部及び架橋剤(例
えばエチレンジメタクリレート、ジビニルベンゼ
ン等)0.1〜0.3重量部よりなる混合モノマー20〜
25重量部をグラフト重合させ、更に第2グラフト
成分としてメチルメタクリレート10〜15重量部及
び架橋剤(例えばエチレンジメタクリレート、ジ
ビニルベンゼン等)0.1〜0.3重量部よりなる混合
モノマー10〜15重量部をグラフト重合させること
によつて製造される多成分系共重合体である。か
かるアクリル酸エステル系2段グラフト弾性重合
体は呉羽化学工業(株)から製品名HIA―15として
市販されている。 アクリル酸エステル系2段グラフト弾性重合体
は、芳香族ポリカーボネート樹脂とのブレンド物
の総量に対して3〜20重量%占めるように添加さ
れる。この添加量が3重量%未満の場合には1/4
インチ厚さにおける耐衝撃性向上効果が充分でな
く、20重量%を越えると耐熱性(例えば熱変形温
度)の低下をもたらし、耐衝撃性の向上効果が小
さくなり、成形品の色相、外観が悪化するように
なる。 本発明の芳香族ポリカーボネート樹脂とアクリ
ル酸エステル系2段グラフト弾性重合体との樹脂
組成物は耐衝撃性が著しく改善されており、耐熱
性、ウエルド強度、成形品の色相、外観も良好で
ある。 一般に耐衝撃性を改善することを目的とした芳
香族ポリカーボネート樹脂とゴム変性ビニル系重
合体の組成物は、両成分の相溶性が不充分である
ため、押出成形や射出成形による成形品は剥離を
生じたり、ウエルド部の引張り強度が劣るという
問題があつて商品化が困難であるが、本発明の組
成物は予想に反してこれらの欠点が解消されてい
ることは驚くべきことである。その理由は明らか
でないが、本発明において使用するアクリル酸エ
ステル系2段グラフト弾性重合体が、スチレンを
共重合成分として含有し、また幹に相当するゴム
成分が、通常耐候性を阻害するものとして敬遠さ
れるブタジエン単位を比較的多量に含有し、且つ
枝に相当するグラフト部分にも通常行なわれない
架橋が施されていることが総合されて、剥離を押
えウエルド強度を改善するという良好な結果をも
たらすものと推定される。かくして本発明の樹脂
組成物から得られる成形品は、外観的にも機械的
特性にも優れた、バランスのとれた性能を発揮す
ることができる。 本発明の樹脂組成物を製造するに当たつて既知
の如何なる方法を利用しても差支えない。一例を
あげると芳香族ポリカーボネート樹脂とアクリル
酸エステル系2段グラフト弾性重合体をタンブラ
ーでブレンドし、押出機にて溶融混練する方法、
バンバリミキサー、ロール等で混練する方法等の
混練方法によつてブレンド樹脂をペレツト化し、
更に成形加工する方法があげられる。また、芳香
族ポリカーボネート樹脂とアクリル酸エステル系
2段グラフト弾性重合体を混合した後、直ちに射
出成形機で製品を成形する方法等があげられる
が、いずれの方法を用いても、本発明の樹脂組成
物の特徴である耐熱性、耐衝撃性及び光沢が優
れ、ウエルド強度の強い成形品を与える。 本発明の樹脂組成物には、必要に応じて適当な
安定剤(例えば酸化防止剤、熱安定剤、紫外線吸
収剤等)、可塑剤、難燃剤、帯電防止剤、離型剤、
発泡剤等を添加してもよいし、更にガラス繊維、
ガラスパウダー、無機フイラー等の如き補強用充
填材も添加することができる。 本発明の樹脂組成物は前記のように優れた特性
を有し、特にウエルド強度が高いというユニーク
な樹脂組成物であり、従来使用されなかつた領域
へ利用される工業的に有用な樹脂組成物である。 以下に実施例をあげて本発明を説明するが、必
ずしもこれに限定されない。 実施例1〜3及び比較例1,2 ビスフエノールAを原料とする芳香族ポリカー
ボネート(帝人化成(株)製:パンライトL―1250、
分子量24800)とアクリル酸エステル系2段グラ
フト弾性重合体(呉羽化学工業(株)製:商品名
HIA―15)とを夫々所定の割合に計量し、ブレ
ンダーで30分間混合した。得られた混合物を30mm
ベント式押出し機(中央機械(株)製:VSK―30)
でシリンダー温度280℃で押出し、ペレツト化し
た。得られたペレツトを120℃、2時間熱風乾燥
機で乾燥した後射出成形機(新潟スチユーベ:
S150/235)で物性試験片を作成した。 物性試験は20℃、50%RHで調湿した後所定の
試験機で物性を測定し、結果を第1表に示した。 また、比較のため上記実施例1のアクリル酸エ
ステル系2段グラフト弾性重合体に代えてポリエ
チレンを使用した場合の結果を第1表に併記し
た。
【表】
【表】
実施例4,5及び比較例3〜9
芳香族ポリカーボネート樹脂(帝人化成(株)製:
パンライト、分子量25000)とアクリル酸エステ
ル系2段グラフト弾性重合体(呉羽化学工業(株)
製:商品名HIA―15)を所定量計量混合し、射
出成形機(東芝(株)製:90BV)を用いてシリンダ
ー温度270〜280℃、金型温度70〜80℃で物性試験
片を作成した。得られた試験片について実施例1
と同様にして物性を測定し、その結果を第2表に
示した。 また、比較のため上記アクリル酸エステル系2
段グラフト弾性重合体に代えて別のアクリル系重
合体(呉羽化学工業(株)製:商品名HIA―28)、
MBS樹脂(呉羽化学工業(株)製:BTA―3N2)又
はポリエチレン(三井石油化学(株)製:ハイゼツク
ス)を使用した場合の結果を第2表に併記した。 なお、比較のために用いたHIA―28はアクリ
ロニトリル単位を含有しており、この点でHIA
―15とは明らかに相違するものである。
パンライト、分子量25000)とアクリル酸エステ
ル系2段グラフト弾性重合体(呉羽化学工業(株)
製:商品名HIA―15)を所定量計量混合し、射
出成形機(東芝(株)製:90BV)を用いてシリンダ
ー温度270〜280℃、金型温度70〜80℃で物性試験
片を作成した。得られた試験片について実施例1
と同様にして物性を測定し、その結果を第2表に
示した。 また、比較のため上記アクリル酸エステル系2
段グラフト弾性重合体に代えて別のアクリル系重
合体(呉羽化学工業(株)製:商品名HIA―28)、
MBS樹脂(呉羽化学工業(株)製:BTA―3N2)又
はポリエチレン(三井石油化学(株)製:ハイゼツク
ス)を使用した場合の結果を第2表に併記した。 なお、比較のために用いたHIA―28はアクリ
ロニトリル単位を含有しており、この点でHIA
―15とは明らかに相違するものである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 芳香族ポリカーボネート樹脂80〜97重量%及
びアクリル酸エステル系2段グラフト弾性重合体
3〜20重量%よりなる樹脂組成物。 [ここでアクリル酸エステル系2段グラフト弾
性重合体は、2―エチルヘキシルアクリレート35
〜60重量部、ブタジエン5〜20重量部、メチルメ
タクリレート0〜10重量部及び架橋剤0.65重量部
を乳化重合させて得られるゴムラテツクスに凝集
剤を加えて平均粒径を0.13〜0.20μに調整したラ
テツクス状ゴム65重量部に対して、第1グラフト
成分としてスチレン5〜15重量部、メチルメタク
リレート5〜10重量部及び架橋剤0.1〜0.3重量部
よりなる混合モノマー20〜25重量部をグラフト重
合させ、更に第2グラフト成分としてメチルメタ
クリレート10〜15重量部及び架橋剤0.1〜0.3重量
部よりなる混合モノマー10〜15重量部をグラフト
重合させることによつて製造された多成分系共重
合体である。]
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10819480A JPS5734153A (en) | 1980-08-08 | 1980-08-08 | Resin composition |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10819480A JPS5734153A (en) | 1980-08-08 | 1980-08-08 | Resin composition |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5734153A JPS5734153A (en) | 1982-02-24 |
| JPH0217583B2 true JPH0217583B2 (ja) | 1990-04-20 |
Family
ID=14478386
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10819480A Granted JPS5734153A (en) | 1980-08-08 | 1980-08-08 | Resin composition |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5734153A (ja) |
Families Citing this family (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5987395U (ja) * | 1982-12-03 | 1984-06-13 | 株式会社シマノ | 自転車の操作レバ− |
| JPS59166556A (ja) * | 1983-03-14 | 1984-09-19 | Mitsubishi Gas Chem Co Inc | 低温耐衝撃性にすぐれた樹脂組成物 |
| JPS6099159A (ja) * | 1983-11-04 | 1985-06-03 | Mitsubishi Gas Chem Co Inc | 熱可塑性樹脂組成物 |
| CA2027381A1 (en) * | 1989-10-14 | 1991-04-15 | Junji Oshima | Core-shell polymer, resin composition and molded article thereof |
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-
1980
- 1980-08-08 JP JP10819480A patent/JPS5734153A/ja active Granted
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