JPH02191B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH02191B2 JPH02191B2 JP59084267A JP8426784A JPH02191B2 JP H02191 B2 JPH02191 B2 JP H02191B2 JP 59084267 A JP59084267 A JP 59084267A JP 8426784 A JP8426784 A JP 8426784A JP H02191 B2 JPH02191 B2 JP H02191B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- evoh
- polyamide
- stretching
- pvdc
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
- Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
Description
本発明は強度と酸素および水蒸気バリヤー性の
優れた複合延伸フイルムとその製造方法に関する
ものである。 一般に食品包装用フイルムに求められる要求品
質のうちで強度、特に屈曲強度は極めて重要なも
のであるが他の品質、例えば透明性、耐熱性、寸
法安定性等基準的条件を満たしてかつ屈曲強度も
優れたフイルムは少ない。ポリアミド二軸延伸フ
イルムはこれらの条件を満足する数少ないフイル
ムとして食品包装用途に広く使用されている。 次にフイルムに酸素ガスおよび水蒸気バリヤー
性があればそのフイルムが食品包装に使われた場
合、食品の保存期間を長くする効果があり高級な
包装用フイルムとして有用なものになる。エチレ
ン―酢酸ビニル共重合体ケン化物(以下EVOH
と略す)フイルムはバリヤー性の優れたフイルム
であり、高級な食品包装用フイルムとなる素材で
あるが、無配向のものでも配向されたフイルムで
も屈曲強度が弱いという欠点がある。特にバリヤ
ー性能を高めるためにEVOH中のエチレン成分
を少なくしたものでこの傾向は強くなる。又エチ
レン成分が少なくなると乾燥状態におけるバリヤ
ー性能は良好なものになるが、耐湿性が低下し高
湿度条件下のバリヤー性能は急速に低下する。 本発明者等はポリアミドフイルムとEVOHフ
イルムの資質を有効に生かす方法について研究し
た結果本発明に到達した。すなわちポリアミドフ
イルムとEVOHフイルムを積層してEVOHフイ
ルムの強度的欠陥をカバーし、さらにEVOHフ
イルムの表面に防湿性能の優れたポリ塩化ビニリ
デン(以下PVDCと略す)層を設けてEVOHフ
イルムの高湿度下でのバリヤー性低下を防ぎ、次
にこれらの積層フイルムを二軸配向することによ
りそれぞれのポリマーの持つ資質を最大限に生か
したフイルムである。 二軸配向することによりポリアミドフイルムの
強度、EVOHフイルムの強度、透明性、バリヤ
ー性が向上するのみならず驚くべきことにPVDC
層のバリヤー性とEVOH/PVDC層間の接着強
度も大巾に改良される。 本発明構成の複合延伸フイルムにおけるポリア
ミドフイルムの機能は製品フイルムの品質すなわ
ち包装用フイルムの具備すべき実用強度、たとえ
ば屈曲強度、ピンホール強度、落袋強度を高める
のみならず複合延伸フイルムを製造する過程、す
なわち二軸延性を改良するという効果もある。 EVOHフイルム特にエチレン量の少ない
EVOHフイルムの延伸性は必ずしも良好でなく、
単体フイルムの延伸においては不均一延伸、延伸
時の破断などが起こりやすく複合倍率、延伸温
度、延伸速度などに多くの制約が生ずるのである
が、ポリアミドフイルムと積層して延伸する場合
はポリアミドフイルムが延伸変形過程のキヤリヤ
ーとなり、延伸過程の全範囲で縦および横方向の
延伸倍率を主としてコントロールするため、ポリ
アミドフイルムに積層されたEVOHフイルムも
広い条件範囲で均一に延伸される。 本発明構成のEVOHフイルムは品質上でガス
バリヤー性を受け持つのみならず、その比較的高
いヤング率の効果でポリアミドフイルムの低ヤン
グ率をカバーし、複合延伸フイルムの腰を強くし
後加工工程での作業性を高める。たとえばナイロ
ン6の二軸延伸フイルムは作業性の点から15μ以
上の厚さのものが望まれるが、本発明の複合フイ
ルムではポリマー、厚み構成をうまく設計すれば
厚さ12μで十分な作業性が得られることがある。 本発明の構成要素であるポリアミドフイルムと
はナイロン6、ナイロン66、ナイロン12などの線
状ポリアミドおよびこれらを成分とした共重合
物、混合物等であり、さらにこれら滑剤、帯電防
止剤等の添加剤を加えたものを含む。EVOHと
はエチレン含有率が15〜59モル%でケン化度98%
以上のものである。エチレン含有率が低いものほ
ど品質上からはバリヤー性、耐熱性の優れた複合
延伸フイルムが得られるが、溶融押出時のフイツ
シユアイ防止、二軸延伸の操業性等は難しくな
る。 PVDCとはポリ塩化ビニリデンの基本的性能を
変えない範囲で塩化ビニル、アクリロニトリル、
アクリル酸エステル等が共重合されたものであ
り、これらのPVDCは水性ラテツクス、溶媒溶液
としてEVOHフイルム面に塗布される。ポリ塩
化ビニリデン成分が多いほど防湿性能は優れるが
ラテツクス、溶液のポツトライフが短くなりすぎ
たり均一塗布性が低下する。 本発明複合フイルム中でPVDC層は延伸後で
0.5〜2μが好適であり、またポリアミド層と
EVOH層の厚さ比率は3:7〜7:3の範囲で
用途上の目的に応じて最適の構成比率を決定す
る。また複合延伸フイルムの全厚は12〜30μの範
囲で本発明の効果が最も顕著に発現する。 次に本発明製造方法について説明する。 ポリアミドフイルムとEVOHフイルムの積層
は少なくとも基本的には3台の押出機と3層Tダ
イの組み合わされた共押出装置を用いて行う。こ
こに3番目の押出機はポリアミド層とEVOH層
の間に流し込む接着性樹脂のためのものであり、
接着性樹脂としては一般的には変性ポリオレフイ
ン樹脂を用いるが、本発明方法では後工程の二軸
延伸で界面に剪断力が作用して接着性を阻害する
ことがあるため、接着性樹脂の種類と層厚みの選
定には十分な注意が必要である。接着強度が特に
強く要求される場合は架橋性接着剤を用いること
が望ましい場合もある。共押出法でポリアミド/
EVOH積層無配向フイルムを得た後は次にこの
フイルムのEVOH面にPVDC水性ラテツクスま
たは溶媒溶液を塗布し多層とし少なくとも塗布面
の粘着性がなくなる程度まで乾燥する。塗布はエ
アーナイフ法、グラビアロール法、リバースロー
ル法、バーコート法等で行い乾燥はアーチ式、フ
ローテイング式等の乾燥炉で行う。延伸前に
PVDCを塗布する第一の目的はPVDC層も二軸配
向してバリヤー性能を高めることであるが、それ
以外の効果としてこの方法によりアンカー処理を
行うことなしにEVOH/PVDC間の接着性が向
上することが判つた。この理由は本発明者にも明
らかではないが延伸後に行う高温熱処理の効果が
関係していると考えられる。またPVDC水性ラテ
ツクスを塗布する場合は塗布液中の水分が
EVOH中に移行してEVOHを可塑化し、EVOH
の延伸性を高めるという効果が認められる。
PVDCを塗布した多層構成の積層フイルムは同時
二軸法により二軸配向されるが、ここに延伸方法
として同時二軸延伸を選んだことが本発明を実現
した最大の要因である。フラツト法の二軸延伸方
法としては二段二軸延伸法と同時二軸延伸法があ
るが二段二軸延伸法では本発明は実現できない。
ポリアミド、EVOHともに結晶性が強く二段二
軸延伸法を適用すると一段目の延伸で結晶化が進
み二段目の延伸性を阻害すること、二段二軸延伸
法で縦方向延伸に用いられる熱ロール式延伸機で
PVDCが熱ロールに粘着することがその理由であ
る。 同時二軸延伸機とは無配向フイルムの両端を無
端リンクチエーンにとりつけられたクリツプで把
持し、クリツプが平行に進行する予熱ゾーンで延
伸温度まで加熱され、次の延伸ゾーンでは相対す
るクリツプ間距離が末広り的に拡大することによ
り横方向に延伸され、同時に流れ方向のクリツプ
間ピツチが漸次大きくなりクリツプの進行速度が
増大することにより縦方向に延伸される。延伸ゾ
ーンの次にはクリツプが平行、一定速度で走行し
高温の熱風が吹きつけられる熱処理ゾーンが設け
られており、ここで延伸フイルムの熱セツトが行
われる。 本発明の場合、延伸倍率は縦方向3〜3.3倍、
横方向3〜3.5倍が適しており延伸温度は60〜150
℃である。熱処理温度は主としてEVOHの融点
を考慮して決定するが同じ組成のEVOHの場合、
本発明の場合はより高融点のポリアミドで補強さ
れているため単体で延伸するよりも高温で熱処理
することが可能であり、たとえば融点185℃の
EVOHの場合単体延伸では175℃以上では残留延
伸応力が影響して破断することがあるがナイロン
6を積層した場合は、融点まで温度を上げても破
断せず従つて配向緩和が許される範囲の最高温度
で熱処理することができる。 又、高温熱処理工程によりポリアミド/
EVOH間の接着強度が高められることが多く、
延伸工程で発生する界面の剪断応力によつて低下
した接着強度は再び回復する。熱処理後のフイル
ムは両耳部をトリミングした後巻取られて製品と
なるが、トリミング耳部分はポリアミド単体ある
いは少なくともポリアミド/EVOHの積層物と
する必要がある。 PVDC層は延伸機のクリツプで把持されるとク
リツプに付着堆積して延伸切断の原因となるから
である。共押出ダイを工夫してポリアミド層より
狭い巾のEVOH層を積層すれば、トリミング耳
はポリアミド層単体となり容易にリサイクル可能
となる。 二軸延伸した積層フイルムは必要に応じてコロ
ナ処理、エージング等の後処理をされる。かくし
て得られた複合延伸フイルムは印刷、さらにシー
ラントとラミネートするなどして包装材料とな
る。 本発明は少なくともポリアミド/EVOH/
PVDCの三層構成部分を含む複合延伸フイルムに
関するもであり、この三層部分にさらに他の層を
重ねたフイルムも本発明に包括される。例えば
EVOH面のみならずポリアミド面にもPVDC層
を設けた複合フイルムであり、この場合得られた
フイルムの酸素および水蒸気バリヤー性はさらに
改良される。 本発明はポリアミド、EVOH,PVDCという
それぞれ特長のある素材を巧みに組み合わせて、
又製造方法としてはインラインコート法と同時二
軸延伸法の可能性を最大限に生かすことにより達
成されたものであり、これにより理想的な包装用
フイルムが生み出されその工業的価値は大きい。 次に実施例により本発明を具体的に説明する。 実施例および比較例 ナイロン6、エチレン含量30モル%のEVOH、
カルボン酸変性ポリオレフイン系接着剤を3台の
押出機で溶融し、マルチマニホールド型3層ダイ
で押出し、冷却ロールで急冷する方法で厚み構成
の異なる3種類の無配向積層フイルムを得た。得
られたフイルムのEVOH面に塩化ビニリデン成
分を92重量%含むPVDC水性ラテツクスを塗布し
た後、同時二軸延伸機に繰込み縦方向3.0倍、横
方向3.3倍に同時二軸延伸して3種類の複合延伸
フイルムを得た。得られたフイルムの厚み構成
(接着層の厚みは0.5〜1μ)と物性値をナイロン6
およびEVOH単体の二軸延伸フイルムのものと
比較して表に示す。
優れた複合延伸フイルムとその製造方法に関する
ものである。 一般に食品包装用フイルムに求められる要求品
質のうちで強度、特に屈曲強度は極めて重要なも
のであるが他の品質、例えば透明性、耐熱性、寸
法安定性等基準的条件を満たしてかつ屈曲強度も
優れたフイルムは少ない。ポリアミド二軸延伸フ
イルムはこれらの条件を満足する数少ないフイル
ムとして食品包装用途に広く使用されている。 次にフイルムに酸素ガスおよび水蒸気バリヤー
性があればそのフイルムが食品包装に使われた場
合、食品の保存期間を長くする効果があり高級な
包装用フイルムとして有用なものになる。エチレ
ン―酢酸ビニル共重合体ケン化物(以下EVOH
と略す)フイルムはバリヤー性の優れたフイルム
であり、高級な食品包装用フイルムとなる素材で
あるが、無配向のものでも配向されたフイルムで
も屈曲強度が弱いという欠点がある。特にバリヤ
ー性能を高めるためにEVOH中のエチレン成分
を少なくしたものでこの傾向は強くなる。又エチ
レン成分が少なくなると乾燥状態におけるバリヤ
ー性能は良好なものになるが、耐湿性が低下し高
湿度条件下のバリヤー性能は急速に低下する。 本発明者等はポリアミドフイルムとEVOHフ
イルムの資質を有効に生かす方法について研究し
た結果本発明に到達した。すなわちポリアミドフ
イルムとEVOHフイルムを積層してEVOHフイ
ルムの強度的欠陥をカバーし、さらにEVOHフ
イルムの表面に防湿性能の優れたポリ塩化ビニリ
デン(以下PVDCと略す)層を設けてEVOHフ
イルムの高湿度下でのバリヤー性低下を防ぎ、次
にこれらの積層フイルムを二軸配向することによ
りそれぞれのポリマーの持つ資質を最大限に生か
したフイルムである。 二軸配向することによりポリアミドフイルムの
強度、EVOHフイルムの強度、透明性、バリヤ
ー性が向上するのみならず驚くべきことにPVDC
層のバリヤー性とEVOH/PVDC層間の接着強
度も大巾に改良される。 本発明構成の複合延伸フイルムにおけるポリア
ミドフイルムの機能は製品フイルムの品質すなわ
ち包装用フイルムの具備すべき実用強度、たとえ
ば屈曲強度、ピンホール強度、落袋強度を高める
のみならず複合延伸フイルムを製造する過程、す
なわち二軸延性を改良するという効果もある。 EVOHフイルム特にエチレン量の少ない
EVOHフイルムの延伸性は必ずしも良好でなく、
単体フイルムの延伸においては不均一延伸、延伸
時の破断などが起こりやすく複合倍率、延伸温
度、延伸速度などに多くの制約が生ずるのである
が、ポリアミドフイルムと積層して延伸する場合
はポリアミドフイルムが延伸変形過程のキヤリヤ
ーとなり、延伸過程の全範囲で縦および横方向の
延伸倍率を主としてコントロールするため、ポリ
アミドフイルムに積層されたEVOHフイルムも
広い条件範囲で均一に延伸される。 本発明構成のEVOHフイルムは品質上でガス
バリヤー性を受け持つのみならず、その比較的高
いヤング率の効果でポリアミドフイルムの低ヤン
グ率をカバーし、複合延伸フイルムの腰を強くし
後加工工程での作業性を高める。たとえばナイロ
ン6の二軸延伸フイルムは作業性の点から15μ以
上の厚さのものが望まれるが、本発明の複合フイ
ルムではポリマー、厚み構成をうまく設計すれば
厚さ12μで十分な作業性が得られることがある。 本発明の構成要素であるポリアミドフイルムと
はナイロン6、ナイロン66、ナイロン12などの線
状ポリアミドおよびこれらを成分とした共重合
物、混合物等であり、さらにこれら滑剤、帯電防
止剤等の添加剤を加えたものを含む。EVOHと
はエチレン含有率が15〜59モル%でケン化度98%
以上のものである。エチレン含有率が低いものほ
ど品質上からはバリヤー性、耐熱性の優れた複合
延伸フイルムが得られるが、溶融押出時のフイツ
シユアイ防止、二軸延伸の操業性等は難しくな
る。 PVDCとはポリ塩化ビニリデンの基本的性能を
変えない範囲で塩化ビニル、アクリロニトリル、
アクリル酸エステル等が共重合されたものであ
り、これらのPVDCは水性ラテツクス、溶媒溶液
としてEVOHフイルム面に塗布される。ポリ塩
化ビニリデン成分が多いほど防湿性能は優れるが
ラテツクス、溶液のポツトライフが短くなりすぎ
たり均一塗布性が低下する。 本発明複合フイルム中でPVDC層は延伸後で
0.5〜2μが好適であり、またポリアミド層と
EVOH層の厚さ比率は3:7〜7:3の範囲で
用途上の目的に応じて最適の構成比率を決定す
る。また複合延伸フイルムの全厚は12〜30μの範
囲で本発明の効果が最も顕著に発現する。 次に本発明製造方法について説明する。 ポリアミドフイルムとEVOHフイルムの積層
は少なくとも基本的には3台の押出機と3層Tダ
イの組み合わされた共押出装置を用いて行う。こ
こに3番目の押出機はポリアミド層とEVOH層
の間に流し込む接着性樹脂のためのものであり、
接着性樹脂としては一般的には変性ポリオレフイ
ン樹脂を用いるが、本発明方法では後工程の二軸
延伸で界面に剪断力が作用して接着性を阻害する
ことがあるため、接着性樹脂の種類と層厚みの選
定には十分な注意が必要である。接着強度が特に
強く要求される場合は架橋性接着剤を用いること
が望ましい場合もある。共押出法でポリアミド/
EVOH積層無配向フイルムを得た後は次にこの
フイルムのEVOH面にPVDC水性ラテツクスま
たは溶媒溶液を塗布し多層とし少なくとも塗布面
の粘着性がなくなる程度まで乾燥する。塗布はエ
アーナイフ法、グラビアロール法、リバースロー
ル法、バーコート法等で行い乾燥はアーチ式、フ
ローテイング式等の乾燥炉で行う。延伸前に
PVDCを塗布する第一の目的はPVDC層も二軸配
向してバリヤー性能を高めることであるが、それ
以外の効果としてこの方法によりアンカー処理を
行うことなしにEVOH/PVDC間の接着性が向
上することが判つた。この理由は本発明者にも明
らかではないが延伸後に行う高温熱処理の効果が
関係していると考えられる。またPVDC水性ラテ
ツクスを塗布する場合は塗布液中の水分が
EVOH中に移行してEVOHを可塑化し、EVOH
の延伸性を高めるという効果が認められる。
PVDCを塗布した多層構成の積層フイルムは同時
二軸法により二軸配向されるが、ここに延伸方法
として同時二軸延伸を選んだことが本発明を実現
した最大の要因である。フラツト法の二軸延伸方
法としては二段二軸延伸法と同時二軸延伸法があ
るが二段二軸延伸法では本発明は実現できない。
ポリアミド、EVOHともに結晶性が強く二段二
軸延伸法を適用すると一段目の延伸で結晶化が進
み二段目の延伸性を阻害すること、二段二軸延伸
法で縦方向延伸に用いられる熱ロール式延伸機で
PVDCが熱ロールに粘着することがその理由であ
る。 同時二軸延伸機とは無配向フイルムの両端を無
端リンクチエーンにとりつけられたクリツプで把
持し、クリツプが平行に進行する予熱ゾーンで延
伸温度まで加熱され、次の延伸ゾーンでは相対す
るクリツプ間距離が末広り的に拡大することによ
り横方向に延伸され、同時に流れ方向のクリツプ
間ピツチが漸次大きくなりクリツプの進行速度が
増大することにより縦方向に延伸される。延伸ゾ
ーンの次にはクリツプが平行、一定速度で走行し
高温の熱風が吹きつけられる熱処理ゾーンが設け
られており、ここで延伸フイルムの熱セツトが行
われる。 本発明の場合、延伸倍率は縦方向3〜3.3倍、
横方向3〜3.5倍が適しており延伸温度は60〜150
℃である。熱処理温度は主としてEVOHの融点
を考慮して決定するが同じ組成のEVOHの場合、
本発明の場合はより高融点のポリアミドで補強さ
れているため単体で延伸するよりも高温で熱処理
することが可能であり、たとえば融点185℃の
EVOHの場合単体延伸では175℃以上では残留延
伸応力が影響して破断することがあるがナイロン
6を積層した場合は、融点まで温度を上げても破
断せず従つて配向緩和が許される範囲の最高温度
で熱処理することができる。 又、高温熱処理工程によりポリアミド/
EVOH間の接着強度が高められることが多く、
延伸工程で発生する界面の剪断応力によつて低下
した接着強度は再び回復する。熱処理後のフイル
ムは両耳部をトリミングした後巻取られて製品と
なるが、トリミング耳部分はポリアミド単体ある
いは少なくともポリアミド/EVOHの積層物と
する必要がある。 PVDC層は延伸機のクリツプで把持されるとク
リツプに付着堆積して延伸切断の原因となるから
である。共押出ダイを工夫してポリアミド層より
狭い巾のEVOH層を積層すれば、トリミング耳
はポリアミド層単体となり容易にリサイクル可能
となる。 二軸延伸した積層フイルムは必要に応じてコロ
ナ処理、エージング等の後処理をされる。かくし
て得られた複合延伸フイルムは印刷、さらにシー
ラントとラミネートするなどして包装材料とな
る。 本発明は少なくともポリアミド/EVOH/
PVDCの三層構成部分を含む複合延伸フイルムに
関するもであり、この三層部分にさらに他の層を
重ねたフイルムも本発明に包括される。例えば
EVOH面のみならずポリアミド面にもPVDC層
を設けた複合フイルムであり、この場合得られた
フイルムの酸素および水蒸気バリヤー性はさらに
改良される。 本発明はポリアミド、EVOH,PVDCという
それぞれ特長のある素材を巧みに組み合わせて、
又製造方法としてはインラインコート法と同時二
軸延伸法の可能性を最大限に生かすことにより達
成されたものであり、これにより理想的な包装用
フイルムが生み出されその工業的価値は大きい。 次に実施例により本発明を具体的に説明する。 実施例および比較例 ナイロン6、エチレン含量30モル%のEVOH、
カルボン酸変性ポリオレフイン系接着剤を3台の
押出機で溶融し、マルチマニホールド型3層ダイ
で押出し、冷却ロールで急冷する方法で厚み構成
の異なる3種類の無配向積層フイルムを得た。得
られたフイルムのEVOH面に塩化ビニリデン成
分を92重量%含むPVDC水性ラテツクスを塗布し
た後、同時二軸延伸機に繰込み縦方向3.0倍、横
方向3.3倍に同時二軸延伸して3種類の複合延伸
フイルムを得た。得られたフイルムの厚み構成
(接着層の厚みは0.5〜1μ)と物性値をナイロン6
およびEVOH単体の二軸延伸フイルムのものと
比較して表に示す。
【表】
【表】
表より明らかな如く本発明フイルムはEVOH
フイルムの酸素ガスバリヤー性を失うことなく耐
屈曲性が改良されており、又配向したPVDC層の
防湿効果で高湿度条件下においてもEVOHフイ
ルムのバリヤー性低下は少ない。
フイルムの酸素ガスバリヤー性を失うことなく耐
屈曲性が改良されており、又配向したPVDC層の
防湿効果で高湿度条件下においてもEVOHフイ
ルムのバリヤー性低下は少ない。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 少なくともポリアミド/エチレン・酢酸ビニ
ル共重合体ケン化物/ポリ塩化ビニリデンの多層
で構成された積層フイルムであつて、かつ上記多
層のそれぞれの層が二軸配向されていることを特
徴とする複合延伸フイルム。 2 共押出法で積層したポリアミド/エチレン・
酢酸ビニル共重合体ケン化物構成の無配向積層フ
イルムのエチレン・酢酸ビニル共重合体ケン化物
フイルム面にポリ塩化ビニリデン水性ラテツクス
又は溶剤溶液を塗布した後、該積層フイルムを同
時二軸延伸することを特徴とする複合延伸フイル
ムの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59084267A JPS60225754A (ja) | 1984-04-24 | 1984-04-24 | 複合延伸フイルムおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59084267A JPS60225754A (ja) | 1984-04-24 | 1984-04-24 | 複合延伸フイルムおよびその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS60225754A JPS60225754A (ja) | 1985-11-11 |
| JPH02191B2 true JPH02191B2 (ja) | 1990-01-05 |
Family
ID=13825675
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP59084267A Granted JPS60225754A (ja) | 1984-04-24 | 1984-04-24 | 複合延伸フイルムおよびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS60225754A (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CA1311593C (en) * | 1986-05-16 | 1992-12-22 | Randal M. Koteles | Packaging material for long-term storage of shelf stable food products |
| US4788105A (en) * | 1986-09-09 | 1988-11-29 | W. R. Grace & Co. | Oxygen barrier laminates |
-
1984
- 1984-04-24 JP JP59084267A patent/JPS60225754A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS60225754A (ja) | 1985-11-11 |
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