JPH0219227B2 - - Google Patents

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JPH0219227B2
JPH0219227B2 JP56159291A JP15929181A JPH0219227B2 JP H0219227 B2 JPH0219227 B2 JP H0219227B2 JP 56159291 A JP56159291 A JP 56159291A JP 15929181 A JP15929181 A JP 15929181A JP H0219227 B2 JPH0219227 B2 JP H0219227B2
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scouring
fabric
low
oxygen
cotton
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Sadakatsu Hotsuta
Tokuki Goto
Itsuo Tanaka
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Unitika Ltd
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Unitika Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、酸素の低温プラズマを利用して行
う、木綿を含む布帛の新規な精練方法に関するも
のである。 さらに詳しくは、木綿を含む布帛の生機に酸素
の低温プラズマを処理して木綿の不純分のペクチ
ン、ロウ質等の撥水性成分を親水性化することに
より、後工程の漂白、マーセル化、染色等で問題
となる木綿の不純分に基因した加工上の阻害要因
を未然に解消しておく木綿を含む布帛の精練方法
に関するものである。 本発明でいう“精練”とは、木綿の不純分のペ
クチン、ロウ質、脂肪質等の撥水性成分をアルカ
リ物質で分解除去するという従来の精練の概念を
越え、後工程の漂白、マーセル化、染色等で問題
となる、木綿の不純分に基因した加工上の阻害要
因を未然に解消するという広い意味で用いること
とする。 本発明でいう木綿を含む布帛とは木綿100%の
布帛又は木綿と他の繊維、例えばポリエステル繊
維、ビニロン繊維、ナイロン繊維、ポリアクリロ
ニトリル繊維、アセテート繊維、レーヨン繊維。
羊毛、麻、絹等の繊維との混用布帛を意味し、布
帛とは織物、編物、不織布などのシート状構造物
を意味するものとする。また本発明でいう混用と
は木綿の繊維と他の繊維が布帛の構成繊維として
共存していることを意味し、その共存型態は混
紡、交撚、交織、交編等いかなる型態であつても
よい。 生成木綿の主成分はセルローズであるが、不純
分としてペクチン、ロウ質、脂肪質などの撥水性
夾雑物を4〜5%含有している。これらの夾雑物
はその後の加工工程である漂白、シルケツト、染
色加工等に悪影響を及ぼすので必ず除去する必要
があつた。 従来から、これらの不純分を除去する方法とし
てアルカリを用いた精練が一般に行われており、
その処理方式としてはバツチ式と連続式があり、
前者は加圧釜精練方法であり、後者はJボツク
ス、パーブルレンヂなどによる連続精練法である
が、これらの方法に共通する必須の処理条件は苛
性ソーダあるいは、ソーダ灰及び界面活性剤の水
溶液に布帛を含浸させ100℃前後あるいはそれ以
上の温度で10分以上布帛を滞溜させることであつ
た。従つて、従来の水系による精練方法では、用
水費、加熱のためのエネルギー費、苛性ソーダあ
るいはソーダ灰、界面活性剤等の精練助剤費が必
要であり、しかも精練後の処理排液はアルカリ、
界面活性剤などの添加剤を含んでいるので、水質
汚染の問題があり、廃水処理費がコスト高になる
など色々なコスト高要因を含んでいた。また、最
近パークレンなど有機溶剤による精練の開発も行
われているが、有機溶剤を使用する場合、有機溶
剤自体のコスト、有機溶剤による空気汚染などの
問題を含んでいるので一般的でない。 本発明はかかる現状に鑑み、従来の精練方法と
はまつたく着想の異なつた新規な発想に基づいて
行われたもので、従来の精練に必須とされていた
精練剤、精練助剤、精練用水等をまつたく用いず
に、しかも短時間で従来とほぼ同等の精練効果の
精練効果の精練を行うことを目的とするものであ
る。 かかる目的を達成するために本発明は次の構成
を有するものである。すなわち本発明は木綿を含
む布帛の生機に酸素の低温プラズマ処理を行うこ
とにより繊維表面の不純分を親水性化することを
特徴とする木綿を含む布帛の精練方法である。 本発明方法で精練を行う場合には従来の精練
剤、精練助剤、精練用水等を必要とせず、しかも
短時間で精練効果をあげることができるので、極
めて合理的であり、経済的である。 以下、本発明を詳細に説明する。 本発明では木綿を含む布帛の生機に酸素の低温
プラズマ処理を施すことにより精練を行う。 プラズマ処理に使用する気体は、酸素100%あ
るいは酸素と酸素以外の他の気体との混合気体を
使用する。他の気体としては、窒素、水蒸気、ヘ
リウム、アルゴン、炭酸ガス、一酸化炭素などが
使用できる。空気も当然のことながら使用可能で
ある。 酸素の混合比率は高いほど精練効果が高く、処
理速度が速いが、通常の工業的生産では酸素含有
量は5%以上あることが望ましい。プラズマ処理
時の加工機内の減圧度は、高周波照射により低温
プラズマ(又は不平衡プラズマということもあ
る。)が発生し、かつ処理雰囲気の温度が被加工
布帛を損傷しない程度の条件であればよく一般に
は0.1〜10Torr望ましくは0.5〜2Torrの範囲にあ
ることが適当である。減圧処理条件を0.1〜
10Torrに限定する理由は、減圧度が10Torr以上
になると低温プラズマの発生が不安定になり、し
かも処理雰囲気の温度が上昇するので被加工布帛
を損傷させぬるおそれがあり、一方減圧度を
0.1Torr以下の高度の減圧度に保持することはコ
スト高になるのみならず、酸素濃度も低下し、プ
ラズマ処理効果を低下させるおそれがあるからで
ある。低温プラズマを発生させるために照射する
高周波の周波数は、最波長から短波長まで相当広
い範囲で使用可能であるが望ましくは1KHz〜
300MHzの範囲のものが使いやすい。実用上は電
波法などの規制により13.56MHz、27.12MHz、
40.68MHz、915MHz、2450MHzのどれかを使用す
るのがよい。 減圧度が0.1〜10Torrの状態にある酸素100%
あるいは酸素を含む混合気体に高周波を照射し高
周波エネルギーを酸素分子に与えると、酸素分子
は励起されて低温プラズマが発生して反応性に富
むようになるので、このプラズマ雰囲気中で木綿
を含む布帛の生機の処理を行う。処理時間は布帛
の重量(目付)、密度、水分など揮撥成分含有量、
製布に使用した助剤・糊剤の付着量、高周波照射
条件、酸素濃度、圧力あるいは要求される精練効
果により若干異なるが、一般には1〜600秒程度
行えばよく、さらに望ましくは5〜90秒の範囲で
処理するのがよい。 本発明方法では低温プラズマ処理前に布帛を加
熱あるいは他の方法で水分などの揮撥成分をある
程度除去しておくと、該布帛の導入に伴う減圧度
の乱れが少なくなり安定な操業ができる。揮発性
成分の除去は、除去効率が高いほど効果は良好で
ある。本発明では木綿を含む布帛の生機の水分率
を3%以下に調節し、続いて該生機に酸素の低温
プラズマ処理を行えば特に良好な精練効果が得ら
れる。 上述のごとき酸素の低温プラズマ処理により木
綿を含む布帛は含有している撥水性の夾雑物が酸
化・分解され、未処理のものと比べて著しくぬれ
やすさ(親水性)が向上し、木綿を含む布帛への
水の浸透性が大巾に向上する。このような状態で
木綿を含む布帛の漂白、マーセル化、染色等を行
う場合、染料や処理薬剤等の水溶液は、親水性化
された木綿の不純分に移動をさまたげられること
がないので、自由に木綿のセルローズ繊維に到達
することができる。木綿を含む布帛の従来の精練
方法では、木綿の不純分のペクチン、ロウ質、脂
肪質等の撥水性成分をアルカリ物質で分解除去す
る方式で精練が行われていたが、本発明の精練方
法ではかかる木綿の不純分を必ずしも除去する必
要はない。本発明者等は後工程の阻害要因となる
木綿の不純分について検討し、その阻害要因が不
純分それ自体にあるのではなく不純分のもつ撥水
性にあるという事実に着目した結果、この不純分
を親水性化しておきさえすればあえて除去しなく
ても後工程の阻害要因とはならないという事実を
見出し、親水性化する方法として酸素の低温プラ
ズマを利用することにより本発明の精練方法を完
成するに到つたのである。このように本発明の精
練方法では木綿の不純分をあえて除去する必要は
ないが、酸素の低温プラズマ処理後の布帛を長時
間にわたつて放置しておくと木綿の不純分の一部
が再度疎水性化する傾向にある。従つて本発明の
精練方法では酸素の低温プラズマ処理後、布帛を
湿潤処理して可溶化された布帛の不純分を溶解除
去しておく方が精練の安定性の点から望ましいこ
とである。この場合の湿潤処理は水洗処理、湯洗
処理、精練処理、漂白処理、マーセライズ処理、
染色処理のうちのいずれかの処理で行うことがで
きる。通常は水洗処理又は湯洗処理を行うことに
より可溶化された不純分を溶解除去するが、湿潤
処理を従来のアルカリ精練によつて行つても一向
にさしつかえはなく、この場合にはごく少量のア
ルカリ物質を用いるだけでしかも短時間で可溶化
された木綿の不純分を溶解除去することができ
る。また上記湿潤処理は水洗処理、湯洗処理、精
練処理によらず、後工程の漂白処理、マーセライ
ズ処理、染色処理等によつて行つてもよく、この
場合には可溶化された木綿の不純分の溶解除去と
布帛の漂白、マーセル化又は染色等を同時に行う
ことができるので好都合である。いずれにして
も、本発明の方法により酸素の低温プラズマ処理
を行つた布帛は、通常次工程すなわち漂白、マー
セライズ工程などの湿潤工程へと進むので、プラ
ズマ処理に続く後工程の湿潤処理までを連続的に
処理し、該布帛上に酸化分解され、水溶性となつ
た夾雑物をできるだけ早く除去することが望まし
い。 次に実施例によつて本発明方法の説明を行う
が、実施例における布帛の精練効果の測定はJIS
―L―1096の滴下法及びバイレツク法による吸水
性の測定によつて行い、また布帛の白度の測定は
JIS―L―1013のC法によつて行つた。 実施例 1 木綿100%からなる平織物(金巾)の生機を用
意し、これに下記処方1の条件にて酸素の低温プ
ラズマ処理を行つた。この工程が本発明の精練工
程である。 処方 1 使用気体 空気 減圧度 1Torr 高周波周波数 13.56MHz 高周波出力 10KW/100cm巾 処理時間 1分 ここで処理後の織物の吸水性能の測定を行つ
た。その結果を第1表に示した。 また、本発明の上記精練方法を従来の精練方法
と比較するため、次に示すパーブルレンジを用い
た従来の一般的な連続精練方法にて上述の織物と
同一規格の生機を精練し、その吸水効果を合せて
第1表に示した。 〔従来の精練方法〕 パーブルレンジを用いて苛性ソーダ3g/と
非イオン系界面活性剤1g/を含む水溶液にパ
ツドしたあとただちに100℃の蒸気にて20分間の
スチーミング処理を行い、続いて水洗後乾燥す
る。
【表】 第1表から明らかなように本発明の精練方法
は、従来から一般に行われている精練方法と較べ
てもまつたく遜色のない吸水効果を有しているこ
とが認められた。続いて本発明方法による精練布
帛と従来方法による精練布帛について、同一の染
色条件にて染色を行つたところ、いずれもほぼ同
様に染色され染色班等はまつたく認められなかつ
た。このことは本発明の精練方法が従来の精練方
法と同様に充分な精練効果を有していることを示
すものである。本発明方法では精練剤を必要とせ
ず、しかも極めて短い時間で従来の精練方法と同
等の精練効果をあげることができた。 実施例 2 ポリエステル65%、木綿35%の混紡率の紡績糸
40S/1を用いたポプリンの生機を用意し、その
含有水分率をホツトフルー乾燥機にて1%に調節
したあと、下記処方2の条件にて酸素の低温プラ
ズマ処理を行つた。この工程が本発明の精練工程
の要部である。 処方 2 使用気体 酸素100% 減 圧 度 0.7Torr 高周波周波数 13.56MHz 高周波出力 5KW/100cm巾 処理時間 25秒 このあと漂し仕上げを行うため、従来から一般
に行われているパーブルレンジを用いた連続漂白
法により下記処方3の水溶液に浸漬後100℃にて
20分間のスチーミングを行い、続いて中和、水
洗、乾燥を行つた。 処方 3 過酸化水素(35%) 10c.c./ 苛性ソーダー 1.5g/ 珪酸ソーダー 1g/ 非イオン活性剤 1g/ 得られた布帛の精練効果を調べるため、該布帛
の吸水性と白度の測定を行つた。その結果を第2
表に示した。また、本発明の上記精練方法を従来
の精練方法と比較するため、上述の布帛と同一規
格の生機について、上記処方2のプラズマ処理を
行わず実施例1で比較用に行つた従来の精練方法
を用いて精練を行い、その他の点については実施
例2と同一の処理を行い比較例とした。その精練
効果を合せて第2表に示した。
【表】 第2表から明らかなように本発明の精練方法
は、従来から一般に行われている精練方法と較べ
てもまつたく遜色のない精練効果を有しているこ
とが認められた。本発明方法では精練剤を必要と
せず、しかも極めて短い時間で従来の精練方法と
同等の精練効果をあげることができた。 実施例 3 木綿50%、羊毛50%の混率の混紡糸2/48Sを
用いた丸編ジヤージーの生機を用意し、その含有
水分率をホツトフルー乾燥機にて2%に調節した
あと、下記処方4の条件にて酸素の低温プラズマ
処理を行つた。この工程が本発明の精練工程の要
部である。 処方 4 使用気体 空気 減 圧 度 0.5Torr 高周波周波数 13.56MHz 高周波出力 5KW/100cm巾 処理時間 1分 次にプラズマ処理後の編地に吸水性能の測定を
行つた(その測定結果は第3表に示した。)あと、
続いて木綿側に直接染料、羊毛側に酸性染料を用
いて浸染法にて該編地を赤色に染色したところ、
染班もなく均一に染色することができた。また編
地の強力低下もほとんど認められなかつた。 本発明の精練方法との比較のため上述の編地と
同一規格の生機を用意し、最初にその木綿側の精
製を行うべく実施例1における従来の精練方法に
より該編地の精練を行つたところ、羊毛繊維の損
傷が激しく著しい編地の収縮と強力低下が認めら
れ商品価値を有するものは得られなかつた。従つ
て比較例としての吸水性や染色試験は行う意味が
なかつた。
【表】 以上のように木綿と羊毛の両方の繊維を含む布
帛を精製する場合には、従来の精練方法では羊毛
繊維を損傷することなく精練することは不可能で
あつたが、本発明方法によれば羊毛繊維を損傷す
ることなく、しかも精練助剤を必要とせずに短時
間で完全な精練を行うことができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 木綿を含む布帛の生機に酸素の低温プラズマ
    処理を行うことにより繊維表面の不純分を親水性
    化することを特徴とする木綿を含む布帛の精練方
    法。 2 低温プラズマが、0.1〜10Torrに減圧された
    酸素又は酸素と他の気体との混合気体に高周波を
    照射して発生させた低温プラズマであることを特
    徴とする特許請求の範囲第1項記載の木綿を含む
    布帛の精練方法。 3 木綿を含む布帛の生機の含有水分率を3%以
    下に調節し、続いて該生機に酸素の低温プラズマ
    処理を行うことにより繊維表面の不純分を親水性
    化することを特徴とする木綿を含む布帛の精練方
    法。 4 低温プラズマが、0.1〜10Torrに減圧された
    酸素又は酸素と他の気体との混合気体に高周波を
    照射して発生させた低温プラズマであることを特
    徴とする特許請求の範囲第3項記載の木綿を含む
    布帛の精練方法。 5 木綿を含む布帛の生機に酸素の低温プラズマ
    処理を行うことにより繊維表面の不純分を親水性
    化し、しかる後に該布帛を湿潤処理して可溶化さ
    れた布帛の不純分を溶解除去することを特徴とす
    る木綿を含む布帛の精練方法。 6 低温プラズマが、0.1〜10Torrに減圧された
    酸素又は酸素と他の気体との混合気体に高周波を
    照射して発生させた低温プラズマであることを特
    徴とする特許請求の範囲第5項記載の木綿を含む
    布帛の精練方法。 7 低温プラズマ処理後に行う湿潤処理が、水洗
    処理、湯洗処理、精練処理、漂白処理、マーセラ
    イズ処理、染色処理のうちのいずれかの処理であ
    ることを特徴とする特許請求の範囲第5項又は第
    6項記載の木綿を含む布帛の精練方法。 8 木綿を含む布帛の生機の含有水分率を3%以
    下に調節し、続いて該生機に酸素の低温プラズマ
    処理を行うことにより繊維表面の不純分を親水性
    化し、しかる後に該布帛を湿潤処理して可溶化さ
    れた布帛の不純分を溶解除去することを特徴とす
    る木綿を含む布帛の精練方法。 9 低温プラズマが、0.1〜10Torrに減圧された
    酸素又は酸素と他の気体との混合気体に高周波を
    照射して発生させた低温プラズマであることを特
    徴とする特許請求の範囲第8項記載の木綿を含む
    布帛の精練方法。 10 低温プラズマ処理後に行う湿潤処理が、水
    洗処理、湯洗処理、精練処理、漂白処理、マーセ
    ライズ処理、染色処理のうちのいずれかの処理で
    あることを特徴とする特許請求の範囲第8項又は
    第9項記載の木綿を含む布帛の精練方法。
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