JPH0221269B2 - - Google Patents
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- JPH0221269B2 JPH0221269B2 JP59100336A JP10033684A JPH0221269B2 JP H0221269 B2 JPH0221269 B2 JP H0221269B2 JP 59100336 A JP59100336 A JP 59100336A JP 10033684 A JP10033684 A JP 10033684A JP H0221269 B2 JPH0221269 B2 JP H0221269B2
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- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61L—METHODS OR APPARATUS FOR STERILISING MATERIALS OR OBJECTS IN GENERAL; DISINFECTION, STERILISATION OR DEODORISATION OF AIR; CHEMICAL ASPECTS OF BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES; MATERIALS FOR BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES
- A61L29/00—Materials for catheters, medical tubing, cannulae, or endoscopes or for coating catheters
- A61L29/14—Materials characterised by their function or physical properties, e.g. lubricating compositions
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- A61L2300/00—Biologically active materials used in bandages, wound dressings, absorbent pads or medical devices
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Description
発明の背景
本発明は、長期間カテーテルを設置しておいた
時にしばしばおこる、院内感染の治療および予防
に用いうるカテーテルを目的とする。カテーテル
を付けた患者への感染の発生および伝播について
提出されたひとつの考え方はまわりの環境より患
者体内へのカテーテルに沿つての微生物の移動を
原因としている。より一般的な院内感染のひとつ
は、入院患者の泌尿器へのカテーテル設置におこ
る。開放系から閉鎖系へと泌尿器排尿系の変換で
院内感染は減少したが、それでもなお、カテーテ
ル設置患者の20%が尿管感染の徴候を呈する。 そのような高い感染率およびカテーテル設置患
者の数の大きいことから、細菌感染の可能性を最
小限に抑制するよう、カテーテルの管理に十分注
意を払うことが、病院のスタツフによつて行なわ
れている。カテーテル設置患者においては、患者
が交差感染を受ける可能性がある。つまり、患者
はふつう、似た状態の患者とひとつの室におり、
カテーテルおよびバツグは、ひんぱんに記録され
そして空にされねばならぬので、患者間の交差感
染の可能性が増加する。無菌条件に集めた尿を保
ちそして集めた尿を取り出し、または、完全に無
菌的操作を用いることは困難である。それで、患
者のまわりの環境から患者中への微生物の移動を
阻止するかまたは防止しうる、閉鎖カテーテル系
とあわせて用いうるカテーテルを提供することが
望ましい。 本発明の要約 本発明は、抗微生物活性を示し、それゆえにカ
テーテルに沿つての微生物の移動を阻止するかま
たは防止するカテーテルに関する。本発明は、よ
り適切には、そのような抗微生物カテーテルを形
成する方法を目的としている。特に、本発明は抗
微生物性の銀、金および銅の化合物から選択され
る金属化合物を、約30ミクロン直径以内までの大
きさの粒子に粉砕する段階を包含する。抗微生物
性金属化合物は粉砕抗微生物性金属化合物を懸濁
剤中に懸濁さす際に粉砕する。有利な抗微生物性
金属化合物は、30ミクロン以内そして有利には5
ミクロン以内の望む粒子の大きさに粉砕しうる酸
化銀である。 粉砕された抗微生物性金属化合物は、硬化され
てカテーテルの少なくとも1部を形成しうる懸濁
剤中に懸濁する。懸濁剤は、カテーテル自体の材
料かまたは、カテーテル上に被覆して、抗微生物
性金属化合物を含有する層をカテーテル表面上に
形成しうる別の材料でありうる。本発明方法で用
いうるカテーテルにはラテツクスおよびシリコー
ンカテーテルがある。適当な懸濁剤にはシリコ
ン、ポリウレタンおよびテトラフルオルエチレン
がある。 粉砕された抗微生物性金属化合物は懸濁剤中に
懸濁させ、ついで懸濁剤を硬化さすか、または懸
濁剤でカテーテルを被覆しついで硬化させてカテ
ーテルとする。 懸濁剤をカテーテル上に被覆する時には、表面
を懸濁剤の被覆に適合さすようにカテーテルを予
備処理するのが望ましい。カテーテルの表面は、
懸濁剤のカテーテルへの被覆または結合を妨害す
るかもしれぬ望ましからぬ化合物があればそれら
を滲出するように予備処理しうる。カテーテルを
予備処理するために実施しうる別の段階として
は、カテーテルの材料および懸濁剤の両方に親和
性を有する架橋化合物でカテーテルの表面を被覆
しうる。そのような架橋化合物の使用で、懸濁剤
の被覆をカテーテル表面に結合させうる。 詳しい記載 本発明の方法および生ずるカテーテルは、カテ
ーテルの設置された患者の受ける院内感染の危険
を減少させる用途を有する。本発明方法により形
成されたカテーテルの使用で、カテーテル設置患
者の看護人に要求される、カテーテルの管理およ
び無菌的な扱いの程度を少なくしうる。本発明の
カテーテル自体は、細菌のような微生物が、カテ
ーテルの外表面または内表面に沿つて患者の方へ
と移動するのを防止するかまたは阻害する抗微生
物活性を提供する。本発明は、多様の目的、たと
えば泌尿器カテーテル、静脈内カテーテル、傷の
放膿および類似の操作に用いうるが、簡単のため
に、泌尿器カテーテルに関連して記載してゆく。
本発明方法で形成される泌尿器カテーテルでは、
バツグよりカテーテルに沿つて移動する細菌があ
つても、それは、抗菌性金属化合物に接触し、そ
してそのような細菌の移動は実質的に防止される
かまたは阻止されるので、カテーテルに接続した
排出バツグの測定または内容物をあける際に払う
注意の程度に無関係に、院内感染を防止するのに
有用なカテーテルを提供する。 設置されたカテーテルの抗菌活性は、カテーテ
ル上の少なくとも外側の層中においてカテーテル
に固定される抗菌性金属化合物により提供され
る。つまりカテーテルに沿つて移動しようとする
細菌があれば、それに接触するように、カテーテ
ルの内部排出表面および(または)外部表面に沿
つて埋めこむように、カテーテル中に埋めこむ。
カテーテルの表面上の被覆中に抗菌性金属化合物
を添加することにより抗菌性金属化合物をもつと
も効率的に用いうることが分つた。カテーテルの
表面上の被覆に用いることにより、抗菌性金属の
量は少なくてすみ、カテーテルに沿つて移動しよ
うとする微生物に出会うか接触するのに至適の位
置におくことができる。本発明を主にカテーテル
上に被覆を施すことに関連して記載するが、抗菌
性金属化合物をカテーテル全体に埋め込んで用い
ることもできる。しかし、そのような構成はあま
り望ましくない。つまり、カテーテルの側壁に埋
めこまれた抗菌性金属化合物が移動する微生物に
出会う可能性は少ないからである。さらに、抗菌
性金属化合物は高価でありうるので、カテーテル
の表面に沿つて抗菌性金属化合物の被覆または層
を用いることにより抗菌性金属化合物の費用を減
少さすのが望ましい。 本発明の抗菌性カテーテルをそれの製造に関連
させて記載するのがもつともよいであろう。本発
明方法により、抗菌活性を有するどのようなカテ
ーテルでも形成させうる。つまり、カテーテルの
使用目的がなんであれ、抗菌活性を付与しうる。
たとへば、泌尿器、静脈、心臓保護、傷の排膿、
脳水腫および類似の目的のカテーテルに、本発明
方法により抗菌活性を付与しうる。抗菌活性はカ
テーテル形成時かまたはすでに形成されたカテー
テルに被覆を施す際に付与しうる。さらに、抗菌
活性を付与する能力の残る限り、カテーテル形成
に用いられる種々の組成物を用いうる。本発明を
主にラテツクスおよびシリコンカテーテルに関連
して記載してゆく。 本発明の抗微生物性カテーテルを製造するため
には、抗菌活性を示す抗微生物性金属化合物を選
択する。多くの金属が抗微生物活性を示す。しか
し、身体と生物的に相容れる抗菌性金属化合物の
みが、本発明の実施に適当である。許容されうる
抗菌性金属の例として、銀、金、および銅があ
る。抗菌性金属はなるべくは固体状態で用いる。
それで固体材料を提供する抗菌性金属の化合物ま
たは組成物ならいずれも本発明の方法に用いう
る。たとえば、抗菌性金属の前記した具体的例に
関連して、これらの金属の具体的化合物には酸化
銀、金チオグリコレートおよび酸化銅がある。 固体抗菌性金属化合物は粉砕して約30ミクロン
以内の直径の粒子とする。粉砕抗菌性金属化合物
の有利な粒子の大きさは直径約5ミクロン以内と
する。粒子の大きさのそのような、そしてそのよ
うな有利な範囲は、本発明方法のつぎの段階で懸
濁剤中に懸濁さす時に抗菌性金属化合物の均質な
懸濁液を与える。抗菌性金属化合物は、固体粒子
を砕きまたは微小化し望む大きさとするための任
意の可能な技術を用いて粉砕しうる。このような
技術の多くは専門家により知られている。 粉砕された抗菌性金属化合物は、硬化されてカ
テーテルまたは少なくともカテーテルの1部を形
成しうる懸濁剤に加える。たとえばラテツクスカ
テーテルでは懸濁剤はラテツクス、シリコーン、
ポリウレタン、またはテトラフルオルエチレンで
ありうる。シリコーンカテーテルでは、懸濁剤
は、シリコーン、ポリウレタン、またはテトラフ
ルオルエチレンでありうる。懸濁剤のそれぞれ
は、硬化させてカテーテルとするかまたは存在す
るカテーテル上に被覆しそして硬化させて、カテ
ーテルの少なくとも1部分たとえばカテーテル上
の被覆または層となしうる。 カテーテルの組成物に許容されうる懸濁剤を選
択する。つまり、硬化してカテーテルに結合しう
るかまたは硬化させてカテーテルに接着する懸濁
剤とする。カテーテルへの接合または接着には、
懸濁剤およびカテーテル材料の両方に親和性を有
する架橋または連結用の化合物といつた別の試剤
を通しても行ないうる。そのような架橋化合物に
ついてあとから論ずるであろう。 ラテツクスカテーテルには、抗菌性金属化合物
を含有する硬化性懸濁剤でラテツクスカテーテル
を被覆するのが有利である。このような被覆操作
のため有利な懸濁剤は、室温で加硫されうる
(RTV)シリコーンである。特に有利なシリコー
ン懸濁剤は、ダウ コーニング(Dow Corning)
よりカタログNo.Q7−2630として入手しうる。こ
れは溶媒(カタログNo.Q7−2650)および触媒
(カタログNo.Q7−2640)を硬化に用いて、許容さ
れうる懸濁剤を与える。シリコーン懸濁剤を硬化
さすと、重合体鎖のアセトキシ基のあいだに架橋
がおこる。 粉砕された抗微生物性金属化合物は懸濁剤と十
分に混合して浸漬用の懸濁液とする。これにカテ
ーテルを浸漬して、カテーテルの表面に懸濁剤お
よび抗菌性金属化合物の被覆となしうる。懸濁剤
がカテーテル自体を形成する場合には、やはり、
カテーテルの型に抗微生物性金属化合物を含有す
る懸濁剤を被覆し、浸漬に用いた懸濁液を成型し
うる。カテーテルを被覆してあるか、カテーテル
の形状としてある懸濁剤を硬化さすと、抗微生物
性金属化合物含有懸濁剤を表面に有するカテーテ
ルを形成する。つまり、懸濁剤中に型を浸すと、
抗菌性金属化合物を含有する懸濁剤で型がおおわ
れ、ついで型をはづすと、抗菌性金属化合物が全
カテーテルにわたり存在しているので、カテーテ
ルのルーメンは抗微生物活性を示す。カテーテル
を抗菌性金属化合物含有懸濁剤に浸す時には、そ
のフアンネル(funnel)末端を浸漬用懸濁液に浸
して、カテーテルを懸濁液中に浸漬する。この操
作で、抗菌性金属化合物含有懸濁剤は、カテーテ
ルの内部および外部表面を被覆しうる。つまりカ
テーテルのルーメンを抗菌性被覆でおおいうる。
場合により、ルーメンの直径が小さすぎて内部表
面が実質量でおおわれぬことがある。外側または
内側の表面に沿つての微生物の移動が防止または
阻止されるので、カテーテルの外側および内側の
両面を被覆するのが望ましい。しかし、閉鎖排出
系で用いられる泌尿器カテーテルでは、ルーメン
に沿つての細菌の移動は一般的に閉鎖系または系
中のドリツプ(drip)チエンバーにより効果的に
防がれるので、カテーテルの外側表面のみを被覆
するのが望ましい。カテーテルの外側に沿つての
移動が院内感染の通路となり、それで外側の被覆
が望ましい。 抗菌性金属化合物を含有する懸濁剤でカテーテ
ルを被覆する段階では、約1から約15ミクロンの
厚さの被覆でカテーテルを被覆するのが有利であ
る。ラテツクスカテーテルを酸化銀抗菌性金属化
合物を用いて被覆する有利な具体例では、カテー
テル上の被覆は約0.2ミリグラムから約50ミリグ
ラムまでの銀を含有する。 カテーテルの型またはカテーテルを抗菌性金属
化合物含有懸濁剤に浸したあと、懸濁剤を硬化さ
せて、懸濁剤をカテーテルに接着さすかまたはカ
テーテルを形成させる。懸濁剤を硬化さすと、懸
濁剤は重合しそしてカテーテル上に弾力性の被覆
を形成する。被覆中に抗菌性金属化合物が存在す
ると、被覆に抗菌性が付与される。被覆は一般的
に約1から約15ミクロンの厚さなので、被覆の表
面近くの抗菌性金属化合物の存在で、懸濁液そし
てカテーテルに抗菌活性が付与される。 カテーテルの表面に抗菌性金属化合物の積層被
覆を設ける時には、被覆する段階の前にカテーテ
ルの表面を予備処理するのが望ましい。カテーテ
ルの表面の予備処理は滲出段階を包含しうる。そ
れによりカテーテル表面に存在する望ましくない
化合物は溶媒滲出で除きうる。表面の予備処理に
は、カテーテル材料および懸濁剤材料の双方に親
和性を示す架橋化合物による予備処理が含まれう
る。 カテーテルの表面は、滲出溶媒中にカテーテル
を浸すことで滲出しうる。カテーテル形成のあい
だ、懸濁剤のカテーテルへの結合またはそのあと
の懸濁剤の硬化に効果を示しうるある化合物がカ
テーテル組成物中に存在しうる。さらに、抗菌性
金属化合物と相互作用しうるある種の化合物も存
在しうる。それで、被覆しようとするカテーテル
を溶媒滲出で予備処理するのが望ましい。そのよ
うな溶媒は、カテーテル形成の際に存在しうる抗
酸化剤、触媒および他の化合物を滲出しうる。カ
テーテルがラテツクスカテーテルの時に、有利な
滲出溶液には、トルエン、イソプロピルアルコー
ルおよび水の3成分共沸混合物があることが分つ
た。このような滲出溶液は、ラテツクスカテーテ
ル中に残存しうる、そして、カテーテル形成段階
のあいだラテツクス浸漬溶液中に最初に存在する
抗酸化剤および触媒を除く。滲出溶液はカテーテ
ルより十分に洗い流し、そして、放置乾燥して、
被覆前の過剰の滲出溶液を除きうる。 滲出段階のあとで、表面はさらに、シリコーン
プライマーのような架橋化合物でさらに処理しう
る。架橋化合物は、化学結合を通して懸濁剤をカ
テーテルに結合さすための、懸濁剤およびカテー
テルの架橋剤として作用しうる。ラテツクスカテ
ーテルとシリコーン懸濁剤との有利な架橋化合物
はメルカプトプロピルトリメトキシシランである
と分つた。この化合物は、ラテツクスに親和性の
メルカプト基およびシリコーンに親和性のシラン
基を有する。メルカプトプロピルトリメトキシシ
ランは、アセトンおよびイソプロピルアルコール
のような適当な溶媒に溶解してラテツクスカテー
テルに被覆しうる。ハーキユレス社(Hercules、
Inc.)から市販されているバルカツプ(vulcup)
Rのような適当な過酸化触媒を、メルカプトプロ
ピルトリメトキシシランのラテツクスカテーテル
への結合を開始さすのに用いうる。カテーテルは
メルカプトプロピルトリメトキシシランの溶液に
滲してから架橋化合物で被覆しうる。被覆された
カテーテルは約15分から3時間風乾して架橋化合
物をカテーテルに結合さすのに用いうる。 カテーテルを架橋化合物で被覆したあと、カテ
ーテルは、抗微生物性金属化合物を含有する懸濁
剤に浸漬しうる。カテーテルは懸濁剤に浸漬し、
取り出してから約1時間放置乾燥する。カテーテ
ルを乾燥してから、懸濁剤で被覆されたカテーテ
ルは硬化処理して懸濁剤を硬化させ、抗菌性金属
化合物を含有する懸濁剤の被覆を形成させる。ラ
テツクスカテーテルおよびシリコーン懸濁剤で
は、23℃で、50%相対湿度で約5日間硬化させう
る。温度を上昇さすとそれに応じて硬化時間を減
少させうる。カテーテルに生ずる被覆は一般的に
約1ミクロンから0.06インチの厚さで、カテーテ
ル当たり0.2ミリグラムから約50ミリグラムの抗
菌性金属化合物を含有する。 カテーテルに架橋化合物を施す段階に加えて、
懸濁剤被覆を付与しうるに先立つて、架橋化合物
にシリコーン被覆を施す追加の段階を実施しう
る。架橋化合物にそのような薄い被覆を付与する
ことにより、架橋化合物は、担体材料、つまり懸
濁剤と反応して強い接着を与えうる。ついで、抗
菌性金属化合物を含有する懸濁剤を懸濁剤の薄い
被覆上に被覆すると、薄い被覆中の懸濁剤と、抗
菌性金属含有懸濁剤被覆中の懸濁剤が同一なので
の、硬化に際しての接着がよくなる。 抗菌性金属化合物は硬化された懸濁剤中に実質
的に固定される。それで、抗菌性金属化合物は、
一般的に、被覆から、特に生体液の作用で滲出さ
れることはない。 抗菌性金属化合物含有懸濁剤で被覆さるべきカ
テーテル表面を予備処理する段階に加えて、カテ
ーテルに施されたあとの抗菌性金属化合物を含有
する懸濁剤の被覆を後処理する段階を用いうる。
たとえば、懸濁剤の薄層を被覆より溶解させて、
抗菌性金属化合物を追加して露出させうる。抗菌
性金属化合物を追加して露出さすことにより、カ
テーテルに沿つて移動することのありうる微生物
に、追加の金属化合物を相互作用させ、それによ
りカテーテルの抗菌作用を増加させうる。あとか
ら表中に示すように、被覆が、抗菌性金属化合物
を含有するシリコーン被覆である時に、被覆を水
酸化カリウムで処理しうる。水酸化カリウムはシ
リコーンの外側の層を溶解し、それにより、抗菌
性金属化合物の追加の分を露出させうる。被覆を
水酸化カリウムで処理することに加えて、他の表
面処理に、約30分以内の30%過酸化水素の使用お
よび約15分以内の100%メチルエチルケトンの使
用がありうる。そのような処理は水酸化カリウム
処理と同様にシリコーンの外層を溶解し、カテー
テルの表面上に追加の抗微生物性金属化合物をさ
らす。 本発明方法で形成されるカテーテルの抗微生物
活性は、イン ビトローの試験で証明された。銀
被覆カテーテルの抗微生物活性はEscherichia
Coli ATCC9980およびStaphylococcusaureus
ATCCNo.10390を用いる試験で示された。4から
5mlの培養試験管2本を遠心した。それぞれの株
のペレツトは10mlのリン酸緩衝液中に再懸濁させ
た。生ずる溶液は1対10に希釈して接種に用い
た。各接種溶液の大体の菌数は約107個/mlであ
つた。微生物の数を数えるには、各接種溶液を従
来法のプレーテイング法でプレートした。 試験カテーテルのそれぞれはまず酸化エチレン
ガスを用いて滅菌し、切断して、約1.5インチの
切片とした。2つの切片はリン酸緩衝液溶液中で
試験した。2つのカテーテル切片をペトリ皿中に
おき活栓用のグリース小滴を用いてペトリ皿中に
固定した。ペトリ皿には5×104から5×105全菌
数を接種した。それには、約10マイクロリツトル
全容量の3滴を各カテーテルの表面に処理した。
接種されたカテーテル片を含有するペトリ皿は水
浴中37℃でインキユベートした。ペトリ皿は水浴
より取り出し、カテーテル切片を注意して取り出
した。カテーテル切片はリン酸塩緩衝液中におい
て振つた。溶液を100から10-5までに希釈した。
従来法を用いてプレートに寒天を注いだ。プレー
トは37℃で24から48時間インキユベートした。プ
レート中の細菌数を数えた。次表に結果を示す。
時にしばしばおこる、院内感染の治療および予防
に用いうるカテーテルを目的とする。カテーテル
を付けた患者への感染の発生および伝播について
提出されたひとつの考え方はまわりの環境より患
者体内へのカテーテルに沿つての微生物の移動を
原因としている。より一般的な院内感染のひとつ
は、入院患者の泌尿器へのカテーテル設置におこ
る。開放系から閉鎖系へと泌尿器排尿系の変換で
院内感染は減少したが、それでもなお、カテーテ
ル設置患者の20%が尿管感染の徴候を呈する。 そのような高い感染率およびカテーテル設置患
者の数の大きいことから、細菌感染の可能性を最
小限に抑制するよう、カテーテルの管理に十分注
意を払うことが、病院のスタツフによつて行なわ
れている。カテーテル設置患者においては、患者
が交差感染を受ける可能性がある。つまり、患者
はふつう、似た状態の患者とひとつの室におり、
カテーテルおよびバツグは、ひんぱんに記録され
そして空にされねばならぬので、患者間の交差感
染の可能性が増加する。無菌条件に集めた尿を保
ちそして集めた尿を取り出し、または、完全に無
菌的操作を用いることは困難である。それで、患
者のまわりの環境から患者中への微生物の移動を
阻止するかまたは防止しうる、閉鎖カテーテル系
とあわせて用いうるカテーテルを提供することが
望ましい。 本発明の要約 本発明は、抗微生物活性を示し、それゆえにカ
テーテルに沿つての微生物の移動を阻止するかま
たは防止するカテーテルに関する。本発明は、よ
り適切には、そのような抗微生物カテーテルを形
成する方法を目的としている。特に、本発明は抗
微生物性の銀、金および銅の化合物から選択され
る金属化合物を、約30ミクロン直径以内までの大
きさの粒子に粉砕する段階を包含する。抗微生物
性金属化合物は粉砕抗微生物性金属化合物を懸濁
剤中に懸濁さす際に粉砕する。有利な抗微生物性
金属化合物は、30ミクロン以内そして有利には5
ミクロン以内の望む粒子の大きさに粉砕しうる酸
化銀である。 粉砕された抗微生物性金属化合物は、硬化され
てカテーテルの少なくとも1部を形成しうる懸濁
剤中に懸濁する。懸濁剤は、カテーテル自体の材
料かまたは、カテーテル上に被覆して、抗微生物
性金属化合物を含有する層をカテーテル表面上に
形成しうる別の材料でありうる。本発明方法で用
いうるカテーテルにはラテツクスおよびシリコー
ンカテーテルがある。適当な懸濁剤にはシリコ
ン、ポリウレタンおよびテトラフルオルエチレン
がある。 粉砕された抗微生物性金属化合物は懸濁剤中に
懸濁させ、ついで懸濁剤を硬化さすか、または懸
濁剤でカテーテルを被覆しついで硬化させてカテ
ーテルとする。 懸濁剤をカテーテル上に被覆する時には、表面
を懸濁剤の被覆に適合さすようにカテーテルを予
備処理するのが望ましい。カテーテルの表面は、
懸濁剤のカテーテルへの被覆または結合を妨害す
るかもしれぬ望ましからぬ化合物があればそれら
を滲出するように予備処理しうる。カテーテルを
予備処理するために実施しうる別の段階として
は、カテーテルの材料および懸濁剤の両方に親和
性を有する架橋化合物でカテーテルの表面を被覆
しうる。そのような架橋化合物の使用で、懸濁剤
の被覆をカテーテル表面に結合させうる。 詳しい記載 本発明の方法および生ずるカテーテルは、カテ
ーテルの設置された患者の受ける院内感染の危険
を減少させる用途を有する。本発明方法により形
成されたカテーテルの使用で、カテーテル設置患
者の看護人に要求される、カテーテルの管理およ
び無菌的な扱いの程度を少なくしうる。本発明の
カテーテル自体は、細菌のような微生物が、カテ
ーテルの外表面または内表面に沿つて患者の方へ
と移動するのを防止するかまたは阻害する抗微生
物活性を提供する。本発明は、多様の目的、たと
えば泌尿器カテーテル、静脈内カテーテル、傷の
放膿および類似の操作に用いうるが、簡単のため
に、泌尿器カテーテルに関連して記載してゆく。
本発明方法で形成される泌尿器カテーテルでは、
バツグよりカテーテルに沿つて移動する細菌があ
つても、それは、抗菌性金属化合物に接触し、そ
してそのような細菌の移動は実質的に防止される
かまたは阻止されるので、カテーテルに接続した
排出バツグの測定または内容物をあける際に払う
注意の程度に無関係に、院内感染を防止するのに
有用なカテーテルを提供する。 設置されたカテーテルの抗菌活性は、カテーテ
ル上の少なくとも外側の層中においてカテーテル
に固定される抗菌性金属化合物により提供され
る。つまりカテーテルに沿つて移動しようとする
細菌があれば、それに接触するように、カテーテ
ルの内部排出表面および(または)外部表面に沿
つて埋めこむように、カテーテル中に埋めこむ。
カテーテルの表面上の被覆中に抗菌性金属化合物
を添加することにより抗菌性金属化合物をもつと
も効率的に用いうることが分つた。カテーテルの
表面上の被覆に用いることにより、抗菌性金属の
量は少なくてすみ、カテーテルに沿つて移動しよ
うとする微生物に出会うか接触するのに至適の位
置におくことができる。本発明を主にカテーテル
上に被覆を施すことに関連して記載するが、抗菌
性金属化合物をカテーテル全体に埋め込んで用い
ることもできる。しかし、そのような構成はあま
り望ましくない。つまり、カテーテルの側壁に埋
めこまれた抗菌性金属化合物が移動する微生物に
出会う可能性は少ないからである。さらに、抗菌
性金属化合物は高価でありうるので、カテーテル
の表面に沿つて抗菌性金属化合物の被覆または層
を用いることにより抗菌性金属化合物の費用を減
少さすのが望ましい。 本発明の抗菌性カテーテルをそれの製造に関連
させて記載するのがもつともよいであろう。本発
明方法により、抗菌活性を有するどのようなカテ
ーテルでも形成させうる。つまり、カテーテルの
使用目的がなんであれ、抗菌活性を付与しうる。
たとへば、泌尿器、静脈、心臓保護、傷の排膿、
脳水腫および類似の目的のカテーテルに、本発明
方法により抗菌活性を付与しうる。抗菌活性はカ
テーテル形成時かまたはすでに形成されたカテー
テルに被覆を施す際に付与しうる。さらに、抗菌
活性を付与する能力の残る限り、カテーテル形成
に用いられる種々の組成物を用いうる。本発明を
主にラテツクスおよびシリコンカテーテルに関連
して記載してゆく。 本発明の抗微生物性カテーテルを製造するため
には、抗菌活性を示す抗微生物性金属化合物を選
択する。多くの金属が抗微生物活性を示す。しか
し、身体と生物的に相容れる抗菌性金属化合物の
みが、本発明の実施に適当である。許容されうる
抗菌性金属の例として、銀、金、および銅があ
る。抗菌性金属はなるべくは固体状態で用いる。
それで固体材料を提供する抗菌性金属の化合物ま
たは組成物ならいずれも本発明の方法に用いう
る。たとえば、抗菌性金属の前記した具体的例に
関連して、これらの金属の具体的化合物には酸化
銀、金チオグリコレートおよび酸化銅がある。 固体抗菌性金属化合物は粉砕して約30ミクロン
以内の直径の粒子とする。粉砕抗菌性金属化合物
の有利な粒子の大きさは直径約5ミクロン以内と
する。粒子の大きさのそのような、そしてそのよ
うな有利な範囲は、本発明方法のつぎの段階で懸
濁剤中に懸濁さす時に抗菌性金属化合物の均質な
懸濁液を与える。抗菌性金属化合物は、固体粒子
を砕きまたは微小化し望む大きさとするための任
意の可能な技術を用いて粉砕しうる。このような
技術の多くは専門家により知られている。 粉砕された抗菌性金属化合物は、硬化されてカ
テーテルまたは少なくともカテーテルの1部を形
成しうる懸濁剤に加える。たとえばラテツクスカ
テーテルでは懸濁剤はラテツクス、シリコーン、
ポリウレタン、またはテトラフルオルエチレンで
ありうる。シリコーンカテーテルでは、懸濁剤
は、シリコーン、ポリウレタン、またはテトラフ
ルオルエチレンでありうる。懸濁剤のそれぞれ
は、硬化させてカテーテルとするかまたは存在す
るカテーテル上に被覆しそして硬化させて、カテ
ーテルの少なくとも1部分たとえばカテーテル上
の被覆または層となしうる。 カテーテルの組成物に許容されうる懸濁剤を選
択する。つまり、硬化してカテーテルに結合しう
るかまたは硬化させてカテーテルに接着する懸濁
剤とする。カテーテルへの接合または接着には、
懸濁剤およびカテーテル材料の両方に親和性を有
する架橋または連結用の化合物といつた別の試剤
を通しても行ないうる。そのような架橋化合物に
ついてあとから論ずるであろう。 ラテツクスカテーテルには、抗菌性金属化合物
を含有する硬化性懸濁剤でラテツクスカテーテル
を被覆するのが有利である。このような被覆操作
のため有利な懸濁剤は、室温で加硫されうる
(RTV)シリコーンである。特に有利なシリコー
ン懸濁剤は、ダウ コーニング(Dow Corning)
よりカタログNo.Q7−2630として入手しうる。こ
れは溶媒(カタログNo.Q7−2650)および触媒
(カタログNo.Q7−2640)を硬化に用いて、許容さ
れうる懸濁剤を与える。シリコーン懸濁剤を硬化
さすと、重合体鎖のアセトキシ基のあいだに架橋
がおこる。 粉砕された抗微生物性金属化合物は懸濁剤と十
分に混合して浸漬用の懸濁液とする。これにカテ
ーテルを浸漬して、カテーテルの表面に懸濁剤お
よび抗菌性金属化合物の被覆となしうる。懸濁剤
がカテーテル自体を形成する場合には、やはり、
カテーテルの型に抗微生物性金属化合物を含有す
る懸濁剤を被覆し、浸漬に用いた懸濁液を成型し
うる。カテーテルを被覆してあるか、カテーテル
の形状としてある懸濁剤を硬化さすと、抗微生物
性金属化合物含有懸濁剤を表面に有するカテーテ
ルを形成する。つまり、懸濁剤中に型を浸すと、
抗菌性金属化合物を含有する懸濁剤で型がおおわ
れ、ついで型をはづすと、抗菌性金属化合物が全
カテーテルにわたり存在しているので、カテーテ
ルのルーメンは抗微生物活性を示す。カテーテル
を抗菌性金属化合物含有懸濁剤に浸す時には、そ
のフアンネル(funnel)末端を浸漬用懸濁液に浸
して、カテーテルを懸濁液中に浸漬する。この操
作で、抗菌性金属化合物含有懸濁剤は、カテーテ
ルの内部および外部表面を被覆しうる。つまりカ
テーテルのルーメンを抗菌性被覆でおおいうる。
場合により、ルーメンの直径が小さすぎて内部表
面が実質量でおおわれぬことがある。外側または
内側の表面に沿つての微生物の移動が防止または
阻止されるので、カテーテルの外側および内側の
両面を被覆するのが望ましい。しかし、閉鎖排出
系で用いられる泌尿器カテーテルでは、ルーメン
に沿つての細菌の移動は一般的に閉鎖系または系
中のドリツプ(drip)チエンバーにより効果的に
防がれるので、カテーテルの外側表面のみを被覆
するのが望ましい。カテーテルの外側に沿つての
移動が院内感染の通路となり、それで外側の被覆
が望ましい。 抗菌性金属化合物を含有する懸濁剤でカテーテ
ルを被覆する段階では、約1から約15ミクロンの
厚さの被覆でカテーテルを被覆するのが有利であ
る。ラテツクスカテーテルを酸化銀抗菌性金属化
合物を用いて被覆する有利な具体例では、カテー
テル上の被覆は約0.2ミリグラムから約50ミリグ
ラムまでの銀を含有する。 カテーテルの型またはカテーテルを抗菌性金属
化合物含有懸濁剤に浸したあと、懸濁剤を硬化さ
せて、懸濁剤をカテーテルに接着さすかまたはカ
テーテルを形成させる。懸濁剤を硬化さすと、懸
濁剤は重合しそしてカテーテル上に弾力性の被覆
を形成する。被覆中に抗菌性金属化合物が存在す
ると、被覆に抗菌性が付与される。被覆は一般的
に約1から約15ミクロンの厚さなので、被覆の表
面近くの抗菌性金属化合物の存在で、懸濁液そし
てカテーテルに抗菌活性が付与される。 カテーテルの表面に抗菌性金属化合物の積層被
覆を設ける時には、被覆する段階の前にカテーテ
ルの表面を予備処理するのが望ましい。カテーテ
ルの表面の予備処理は滲出段階を包含しうる。そ
れによりカテーテル表面に存在する望ましくない
化合物は溶媒滲出で除きうる。表面の予備処理に
は、カテーテル材料および懸濁剤材料の双方に親
和性を示す架橋化合物による予備処理が含まれう
る。 カテーテルの表面は、滲出溶媒中にカテーテル
を浸すことで滲出しうる。カテーテル形成のあい
だ、懸濁剤のカテーテルへの結合またはそのあと
の懸濁剤の硬化に効果を示しうるある化合物がカ
テーテル組成物中に存在しうる。さらに、抗菌性
金属化合物と相互作用しうるある種の化合物も存
在しうる。それで、被覆しようとするカテーテル
を溶媒滲出で予備処理するのが望ましい。そのよ
うな溶媒は、カテーテル形成の際に存在しうる抗
酸化剤、触媒および他の化合物を滲出しうる。カ
テーテルがラテツクスカテーテルの時に、有利な
滲出溶液には、トルエン、イソプロピルアルコー
ルおよび水の3成分共沸混合物があることが分つ
た。このような滲出溶液は、ラテツクスカテーテ
ル中に残存しうる、そして、カテーテル形成段階
のあいだラテツクス浸漬溶液中に最初に存在する
抗酸化剤および触媒を除く。滲出溶液はカテーテ
ルより十分に洗い流し、そして、放置乾燥して、
被覆前の過剰の滲出溶液を除きうる。 滲出段階のあとで、表面はさらに、シリコーン
プライマーのような架橋化合物でさらに処理しう
る。架橋化合物は、化学結合を通して懸濁剤をカ
テーテルに結合さすための、懸濁剤およびカテー
テルの架橋剤として作用しうる。ラテツクスカテ
ーテルとシリコーン懸濁剤との有利な架橋化合物
はメルカプトプロピルトリメトキシシランである
と分つた。この化合物は、ラテツクスに親和性の
メルカプト基およびシリコーンに親和性のシラン
基を有する。メルカプトプロピルトリメトキシシ
ランは、アセトンおよびイソプロピルアルコール
のような適当な溶媒に溶解してラテツクスカテー
テルに被覆しうる。ハーキユレス社(Hercules、
Inc.)から市販されているバルカツプ(vulcup)
Rのような適当な過酸化触媒を、メルカプトプロ
ピルトリメトキシシランのラテツクスカテーテル
への結合を開始さすのに用いうる。カテーテルは
メルカプトプロピルトリメトキシシランの溶液に
滲してから架橋化合物で被覆しうる。被覆された
カテーテルは約15分から3時間風乾して架橋化合
物をカテーテルに結合さすのに用いうる。 カテーテルを架橋化合物で被覆したあと、カテ
ーテルは、抗微生物性金属化合物を含有する懸濁
剤に浸漬しうる。カテーテルは懸濁剤に浸漬し、
取り出してから約1時間放置乾燥する。カテーテ
ルを乾燥してから、懸濁剤で被覆されたカテーテ
ルは硬化処理して懸濁剤を硬化させ、抗菌性金属
化合物を含有する懸濁剤の被覆を形成させる。ラ
テツクスカテーテルおよびシリコーン懸濁剤で
は、23℃で、50%相対湿度で約5日間硬化させう
る。温度を上昇さすとそれに応じて硬化時間を減
少させうる。カテーテルに生ずる被覆は一般的に
約1ミクロンから0.06インチの厚さで、カテーテ
ル当たり0.2ミリグラムから約50ミリグラムの抗
菌性金属化合物を含有する。 カテーテルに架橋化合物を施す段階に加えて、
懸濁剤被覆を付与しうるに先立つて、架橋化合物
にシリコーン被覆を施す追加の段階を実施しう
る。架橋化合物にそのような薄い被覆を付与する
ことにより、架橋化合物は、担体材料、つまり懸
濁剤と反応して強い接着を与えうる。ついで、抗
菌性金属化合物を含有する懸濁剤を懸濁剤の薄い
被覆上に被覆すると、薄い被覆中の懸濁剤と、抗
菌性金属含有懸濁剤被覆中の懸濁剤が同一なので
の、硬化に際しての接着がよくなる。 抗菌性金属化合物は硬化された懸濁剤中に実質
的に固定される。それで、抗菌性金属化合物は、
一般的に、被覆から、特に生体液の作用で滲出さ
れることはない。 抗菌性金属化合物含有懸濁剤で被覆さるべきカ
テーテル表面を予備処理する段階に加えて、カテ
ーテルに施されたあとの抗菌性金属化合物を含有
する懸濁剤の被覆を後処理する段階を用いうる。
たとえば、懸濁剤の薄層を被覆より溶解させて、
抗菌性金属化合物を追加して露出させうる。抗菌
性金属化合物を追加して露出さすことにより、カ
テーテルに沿つて移動することのありうる微生物
に、追加の金属化合物を相互作用させ、それによ
りカテーテルの抗菌作用を増加させうる。あとか
ら表中に示すように、被覆が、抗菌性金属化合物
を含有するシリコーン被覆である時に、被覆を水
酸化カリウムで処理しうる。水酸化カリウムはシ
リコーンの外側の層を溶解し、それにより、抗菌
性金属化合物の追加の分を露出させうる。被覆を
水酸化カリウムで処理することに加えて、他の表
面処理に、約30分以内の30%過酸化水素の使用お
よび約15分以内の100%メチルエチルケトンの使
用がありうる。そのような処理は水酸化カリウム
処理と同様にシリコーンの外層を溶解し、カテー
テルの表面上に追加の抗微生物性金属化合物をさ
らす。 本発明方法で形成されるカテーテルの抗微生物
活性は、イン ビトローの試験で証明された。銀
被覆カテーテルの抗微生物活性はEscherichia
Coli ATCC9980およびStaphylococcusaureus
ATCCNo.10390を用いる試験で示された。4から
5mlの培養試験管2本を遠心した。それぞれの株
のペレツトは10mlのリン酸緩衝液中に再懸濁させ
た。生ずる溶液は1対10に希釈して接種に用い
た。各接種溶液の大体の菌数は約107個/mlであ
つた。微生物の数を数えるには、各接種溶液を従
来法のプレーテイング法でプレートした。 試験カテーテルのそれぞれはまず酸化エチレン
ガスを用いて滅菌し、切断して、約1.5インチの
切片とした。2つの切片はリン酸緩衝液溶液中で
試験した。2つのカテーテル切片をペトリ皿中に
おき活栓用のグリース小滴を用いてペトリ皿中に
固定した。ペトリ皿には5×104から5×105全菌
数を接種した。それには、約10マイクロリツトル
全容量の3滴を各カテーテルの表面に処理した。
接種されたカテーテル片を含有するペトリ皿は水
浴中37℃でインキユベートした。ペトリ皿は水浴
より取り出し、カテーテル切片を注意して取り出
した。カテーテル切片はリン酸塩緩衝液中におい
て振つた。溶液を100から10-5までに希釈した。
従来法を用いてプレートに寒天を注いだ。プレー
トは37℃で24から48時間インキユベートした。プ
レート中の細菌数を数えた。次表に結果を示す。
【表】
【表】
上記の表は、本発明方法で被覆されたラテツク
スカテーテルを形成させついで上記操作で抗微生
物活性を試験した結果を示す。それぞれの試験
で、ラテツクスカテーテルは3%シリコーン固型
物、および、Escherichia Coliに対しては9%、
7.5%、6%および4.5%(重量)の粉砕酸化銀を
含有する被覆溶液そして、Staphylococcus
aureusに対しては9%、7.5%、6%および4.5%
(重量)の粉砕酸化銀を含有する被覆溶液で被覆
した。各カテーテルについて2切片づつ試験し
た。シリコーン被覆中酸化銀でラテツクスカテー
テルのそれぞれを被覆したあと、カテーテルは10
%水酸化カリウムで示した時間だけ処理した。試
験3および4では、カテーテルは5%リン酸ナト
リウム洗液で洗い残存する水酸化カリウムを表面
より除いた。 表からすぐ分るように、抗菌性金属化合物を含
有する被覆で被覆したカテーテルでは、細菌数が
105から10以下にまで減少し、細菌の増殖を阻止
しそして(または)防止している。上記の表から
被覆がシリコーン被覆の時には、抗菌性金属を含
有する被覆の引き続く水酸化カリウム処理が有用
であると分る。アルカリ処理で被覆からシリコー
ンの上層が除かれ、追加分の酸化銀が接種菌と相
互作用すると信ぜられる。 上記から分るように、カテーテルに抗菌性表面
を与える本発明方法は、カテーテル以外の装置の
表面に抗菌性表面を与えるのに利用しうる。たと
えば、身体に植え込むような医用装置に、本発明
方法で抗微生物被覆を付与しうる。本発明方法
は、部分的に体内に挿入され、部分的に体から出
ている医用装置に特に有用である。このような装
置では、装置の表面に沿い体の中へと細菌通路を
生ずるのである。本発明方法は、そのような表面
に沿つての微生物の移動を防止するかまたは阻止
する抗微生物表面を与える。抗菌性金属の使用
は、一般的に、グラム陽性およびグラム陰性の両
方の細菌に広範囲スペクトルの抗微生物活性を付
与する。本発明方法は泌尿器カテーテルの製造に
特に有用である。そのようなカテーテルの少なく
とも外側の表面に被覆を付与することにより、患
者のまわりの環境中に存在しうる細菌のカテーテ
ル外側表面に沿つての移動は、実質的に防止され
るかまたは阻止される。抗微生物性カテーテルを
閉鎖泌尿器排出システムと組合わすことにより、
院内感染を防止するための全泌尿器排出システム
が得られる。長期に設置された泌尿器管カテーテ
ルを有する患者に院内感染のおこる例の多いこと
から、このシステムは長く望まれていた必要性を
満足する。
スカテーテルを形成させついで上記操作で抗微生
物活性を試験した結果を示す。それぞれの試験
で、ラテツクスカテーテルは3%シリコーン固型
物、および、Escherichia Coliに対しては9%、
7.5%、6%および4.5%(重量)の粉砕酸化銀を
含有する被覆溶液そして、Staphylococcus
aureusに対しては9%、7.5%、6%および4.5%
(重量)の粉砕酸化銀を含有する被覆溶液で被覆
した。各カテーテルについて2切片づつ試験し
た。シリコーン被覆中酸化銀でラテツクスカテー
テルのそれぞれを被覆したあと、カテーテルは10
%水酸化カリウムで示した時間だけ処理した。試
験3および4では、カテーテルは5%リン酸ナト
リウム洗液で洗い残存する水酸化カリウムを表面
より除いた。 表からすぐ分るように、抗菌性金属化合物を含
有する被覆で被覆したカテーテルでは、細菌数が
105から10以下にまで減少し、細菌の増殖を阻止
しそして(または)防止している。上記の表から
被覆がシリコーン被覆の時には、抗菌性金属を含
有する被覆の引き続く水酸化カリウム処理が有用
であると分る。アルカリ処理で被覆からシリコー
ンの上層が除かれ、追加分の酸化銀が接種菌と相
互作用すると信ぜられる。 上記から分るように、カテーテルに抗菌性表面
を与える本発明方法は、カテーテル以外の装置の
表面に抗菌性表面を与えるのに利用しうる。たと
えば、身体に植え込むような医用装置に、本発明
方法で抗微生物被覆を付与しうる。本発明方法
は、部分的に体内に挿入され、部分的に体から出
ている医用装置に特に有用である。このような装
置では、装置の表面に沿い体の中へと細菌通路を
生ずるのである。本発明方法は、そのような表面
に沿つての微生物の移動を防止するかまたは阻止
する抗微生物表面を与える。抗菌性金属の使用
は、一般的に、グラム陽性およびグラム陰性の両
方の細菌に広範囲スペクトルの抗微生物活性を付
与する。本発明方法は泌尿器カテーテルの製造に
特に有用である。そのようなカテーテルの少なく
とも外側の表面に被覆を付与することにより、患
者のまわりの環境中に存在しうる細菌のカテーテ
ル外側表面に沿つての移動は、実質的に防止され
るかまたは阻止される。抗微生物性カテーテルを
閉鎖泌尿器排出システムと組合わすことにより、
院内感染を防止するための全泌尿器排出システム
が得られる。長期に設置された泌尿器管カテーテ
ルを有する患者に院内感染のおこる例の多いこと
から、このシステムは長く望まれていた必要性を
満足する。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 (a) 銀、金及び銅の化合物から選択される抗
微生物性金属化合物を粉砕して直径約30ミクロ
ン以下の粒子とし; (b) 硬化されてカテーテルを形成しうる懸濁剤中
に上記の粉砕抗微生物性金属化合物を懸濁さ
せ; (c) この懸濁剤を硬化させて抗微生物活性を有す
るカテーテルを形成さす 段階を包含する、抗微生物性カテーテルの製造方
法。 2 懸濁させる段階が、シリコーン、ポリウレタ
ンおよびテトラフルオルエチレンより成立つ群よ
り選択した硬化しうる懸濁剤中に抗微生物性金属
化合物を懸濁することを包含する、特許請求の範
囲第1項記載の方法。 3 抗微生物性金属化合物が酸化銀である、特許
請求の範囲第1項記載の方法。 4 抗微生物性金属化合物が金チオグリコレート
である特許請求の範囲第1項記載の方法。 5 抗微生物性金属化合物を含有する懸濁剤中に
カテーテルを浸しそして懸濁剤を硬化させて抗微
生物活性を有する硬化懸濁剤層でカテーテルを被
覆する段階をさらに包含する、特許請求の範囲第
1項記載の方法。 6 カテーテルがラテツクス天然ゴムカテーテル
である特許請求の範囲第5項記載の方法。 7 シリコーン、ポリウレタンおよびテトラフル
オルエチレンより成立つ群より懸濁剤を選択す
る、特許請求の範囲第6項記載の方法。 7 懸濁剤がシリコーンである特許請求の範囲第
7項記載の方法。 9 抗微生物性金属化合物が酸化銀である特許請
求の範囲第8項記載の方法。 10 カテーテルがシリコーンカテーテルである
特許請求の範囲第5項記載の方法。 11 懸濁剤をシリコーン、ポリウレタンおよび
テトラフルオルエチレンより成立つ群より選択す
る特許請求の範囲第10項記載の方法。 12 懸濁剤がシリコーンである特許請求の範囲
第11項記載の方法。 13 抗微生物性金属化合物が酸化銀である特許
請求の範囲第12項記載の方法。 14 (a) 抗微生物性金属化合物を直径約30ミク
ロン以下の粒子に粉砕し; (b) 粉砕された抗微生物性金属化合物を、シリコ
ーン、ポリウレタンおよびテトラフルオルエチ
レンより成立つ群より選択した硬化しうる懸濁
剤中に懸濁させ; (c) ラテツクスのカテーテルおよびシリコーンの
カテーテルより成立つ群よりカテーテルを選択
し; (d) 選択されたカテーテルに上記懸濁剤を被覆
し;そして (e) 懸濁剤の被覆を硬化させて、カテーテルの表
面上に、粉砕された抗微生物性金属化合物を含
有する、硬化された懸濁剤の層を形成させる 段階を包含する特許請求の範囲第1項記載の方
法。 15 抗微生物性金属化合物が酸化銀である、特
許請求の範囲第14項記載の方法。 16 懸濁剤がシリコーンでありそしてカテーテ
ルがラテツクスカテーテルである、特許請求の範
囲第14項記載の方法。 17 抗微生物性金属化合物が酸化銀である、特
許請求の範囲第16項記載の方法。 18 カテーテルを懸濁剤で被覆するより前に、
望ましからぬ化合物を滲出するために、滲出剤で
選択されたカテーテルを滲出する段階を包含する
特許請求の範囲第14項記載の方法。 19 カテーテルに懸濁剤を結合さすために、カ
テーテルの材料および懸濁剤と相容れる架橋化合
物にカテーテルの表面を接触さすことにより、該
表面を予備処理する段階を包含する、特許請求の
範囲第14項記載の方法。 20 懸濁剤がシリコーンでありそして架橋化合
物がメルカプトプロピルトリメトキシシランであ
る特許請求の範囲第19項記載の方法。 21 架橋化合物で予備処理したあとで、カテー
テルを懸濁剤の中間被覆で被覆することをさらに
包含する特許請求の範囲第19項記載の方法。 22 被覆が厚さ約1から約15ミクロンまでの厚
さを有する被覆を包含する特許請求の範囲第14
項記載の方法。 23 被覆が約0.2ミリグラムから約50ミリグラ
ムまでの銀を包含する特許請求の範囲第14項記
載の方法。 24 (a) ラテツクスカテーテルおよびシリコー
ンカテーテルより成立つ群よりカテーテルを選
択し; (b) 抗微生物性金属化合物を直径約30ミクロン以
下の大きさの粒子に粉砕し; (c) 粉砕された抗微生物性金属化合物を硬化しう
る懸濁剤中に懸濁させ; (d) カテーテル形成操作の結果としてカテーテル
中に存在しうる抗酸化剤、触媒および他の望ま
しからぬ化合物があればそれらを滲出するため
に、その選択されたカテーテルを滲出し; (e) 架橋化合物とカテーテルとを反応さすことに
より、その選択されたカテーテルの表面を架橋
化合物で予備処理し; (f) 粉砕抗微生物性金属化合物を含有する懸濁剤
でカテーテルを被覆し; (g) 懸濁剤を硬化させて、カテーテルの表面上
に、粉砕された抗微生物性金属化合物を含有す
る硬化懸濁剤の層を形成させる 段階を包含する、特許請求の範囲第1項記載の方
法。 25 抗微生物性金属化合物が酸化銀である、特
許請求の範囲第24項記載の方法。 26 懸濁剤をシリコーン、ポリウレタンおよび
テトラフルオルエチレンより成立つ群より選択す
る、特許請求の範囲第24項記載の方法。 27 懸濁剤がシリコーンである特許請求の範囲
第26項記載の方法。 28 カテーテルがラテツクスカテーテルであ
り、懸濁剤がシリコーンであり、そしてカテーテ
ルの表面をメルカプトプロピルトリメトキシシラ
ンと反応させ予備処理する、特許請求の範囲第2
4項記載の方法。 29 選択されたカテーテルを、トルエン、イソ
プロピルアルコールおよび水を包含する3成分共
沸混合物で溶媒滲出する、特許請求の範囲第24
項記載の方法。 30 架橋化合物で表面を予備処理したあと懸濁
剤の中間被覆でカテーテルを被覆することをさら
に包含する、特許請求の範囲第24項記載の方
法。 31 (a) ラテツクス泌尿器用カテーテルを形成
させ; (b) ラテツクスカテーテル形成の結果としてラテ
ツクスカテーテル中に存在しうる抗酸化剤およ
び触媒を除くために、トルエン、イソプロピル
アルコールおよび水の3成分共沸混合物を包含
する滲出溶液でラテツクスカテーテルを滲出
し; (c) メルカプトプロピルトリメトキシシランで表
面を被覆することによりラテツクスカテーテル
の表面を予備処理し; (d) 酸化銀を直径約30ミクロン以下の粒子の大き
さに粉砕し; (e) 粉砕酸化銀を加硫されうるシリコーンに室温
で懸濁させ; (f) 粉砕酸化銀を含有する懸濁液でラテツクスカ
テーテルの表面を被覆し; (g) 懸濁剤の被覆を硬化させて、抗微生物性表面
を有するラテツクスカテーテルを形成さすため
に、ラテツクスカテーテルの表面上に粉砕酸化
銀を含有する硬化された懸濁剤の層を形成させ
る 段階を包含する、カテーテルに沿つての微生物の
移動を阻止するための抗微生物活性を有する泌尿
器カテーテルを形成するための特許請求の範囲第
1項記載の方法。 32 カテーテル表面上の硬化された懸濁剤の被
覆が約0.2ミリグラムから約50ミリグラムの酸化
銀を含有する、特許請求の範囲第31項記載の方
法。 33 表面を架橋化合物で予備処理したあと、懸
濁剤の中間被覆でカテーテルを被覆することをさ
らに包含する、特許請求の範囲第31項記載の方
法。 34 被覆中の抗微生物性金属化合物の少なくと
も1部を露出さすために硬化された懸濁剤を溶解
する溶媒で被覆されたカテーテルを処理する段階
をさらに包含する、特許請求の範囲第31項記載
の方法。 35 懸濁剤の溶媒を、水酸化カリウム、過酸化
水素およびメチルエチルケトンより成立つ群より
選択する、特許請求の範囲第31項記載の方法。 36 (a) 銀、金及び銅の化合物から選択される
抗微生物性金属化合物を粉砕して直径約30ミク
ロン以下の粒子とし; (b) 硬化されてカテーテルを形成しうる懸濁剤中
に上記の粉砕抗微生物性金属化合物を懸濁さ
せ; (c) この懸濁剤を硬化させて抗微生物活性を有す
るカテーテルを形成さす 段階を包含する方法により得られる抗微生物性カ
テーテル。 37 カテーテルがラテツクスカテーテルであ
り、懸濁剤がシリコーンであり、抗微生物性金属
化合物が酸化銀であり、そして泌尿器カテーテル
である特許請求の範囲第36項記載のカテーテ
ル。
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