JPH0221344B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0221344B2 JPH0221344B2 JP12962285A JP12962285A JPH0221344B2 JP H0221344 B2 JPH0221344 B2 JP H0221344B2 JP 12962285 A JP12962285 A JP 12962285A JP 12962285 A JP12962285 A JP 12962285A JP H0221344 B2 JPH0221344 B2 JP H0221344B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- temperature
- mold
- shell
- difference
- set value
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Landscapes
- Continuous Casting (AREA)
Description
〔産業上の利用分野〕
本発明は、連続鋳造における鋳片のブレークア
ウト予知に関するものであり、特に、鋳片側表層
部に上下方向に複数個の温度測定体を埋設した連
続鋳造鋳型において温度測定体の温度を読んでブ
レークアウトの可能性がある鋳型内鋳片シエルの
破断を検出する方法に関する。 〔従来の技術〕 特開昭57―115961号に開示された「連続鋳造鋳
型における鋳造鋼の異常検出方法」では、上下方
向に2点の温度測定体を埋設し、その温度の大小
関係から、ブレークアウトを予知する方法が開示
されている。 〔本発明が解決しようとする問題点〕 上記方法によつてブレークアウト予知が、可能
となるが、ブレークアウトとはならない異常現
象、たとえばエアーギヤツプ、パウダーフイルム
切れ、湯面変動等により、誤検出が発生する。 これは、該検出方法が2点の温度の大小関係か
らのみブレークアウトの予知をしているためであ
る。 第1図に、ブレークアウトの可能性が高い鋳型
内鋳片シエルの破断をはじめとするモールド内の
異常現象と、それに対応するモールド温度分布パ
ターンならびに温度の時間的変化を示す。 第1図のa欄は、検出すべきモールド内異常現
象であるシエル破断である。鋳片焼付きの上側
(上流側)のシエルは、焼付きによりモールドに
拘束され、焼付きの下側(下流側)のシエルは、
鋳片の引抜きとともに下方に移動するため、シエ
ルが破断し、その破断部もまた、下方に移動す
る。そのため、上下の2点(X3,X4)の温度の
逆転が発生する。 第1図のb欄、c欄およびd欄は、ブレークア
ウトとはならないモールド内異常現象である。 第1図のb欄は、溶鋼の凝固収縮によつてシエ
ルが波打ち、モールド―シエル間にエアーギヤツ
プと呼ばれる隙間を生じた状態である。このた
め、温度パターンは波打ち、X3,X4点の温度は
大きく時間的に変化する。 第1図のc欄のパウダーフイルム切れでは、部
分的にパウダーが切れ、その部分の温度が上昇
し、鋳片の引抜きとともに移動する。 第1図のd欄の偏流は、浸漬ノズルの左右にあ
る吐出孔のうち片側のみが詰つた場合に発生す
る。第1図のe欄は湯面変動で、湯面の低下によ
り、下部X4の温度が上昇する。 第1図の従来法の列(最右列)に示すように、
上下温度の逆転は、a欄のシエル破断のみなら
ず、b欄、c欄およびe欄でも発生しており、こ
れが従来はシエル破断の誤検出となる。a欄のシ
エル破断時の温度変化と、b欄、c欄およびe欄
の、シエル破断とは異なるシエル異常時の、鋳型
内温度分布(中央列)および温度の時間的変化
(最右列)をa欄のものと比較してみると、非常
に類似した変化を示している。したがつて、従来
のように2点の温度の時間的変化に着目する限
り、シエル破断検出率を高く維持したまま、シエ
ル破断以外をシエル破断と検出する誤検出率を低
下させることは困難である。通常の連続鋳造作業
においては、前記の各種異常現象は、例えば、場
合によつては、1日に10回位発生する。これをシ
エル破断発生と誤認し、連続鋳造鋳片引抜き作業
を中断、または、引抜きスピードを例えば、1/2
〜1/4にスローダウンするため、生産性を著しく
阻害される。また、引抜き作業を中断した時点の
鋳片はスクラツプとなる。 本発明は、別の角度からモールド温度をとらえ
ることにより、シエル検出率が、例えば100%と
高く、誤検出率が例えば30%と低い高精度の鋳型
内シエル破断検出をすることを目的とする。 なお、本発明でシエル破断を検出した場合は、
従来と同様に自動的に引抜きスピードのスローダ
ウンまたは、引抜き業を中断することにより、確
実に鋳型外でのブレークアウト発生を防止し得
る。 〔発明の構成・作用〕 本発明では、鋳型内におけるシエル破断とその
他の異常現象を精度良く識別するためにモールド
の温度分布パターン(第1図の中央列)に着目し
た。 第1図の欄aの中央列に鋳型外ブレークアウト
発生前、鋳型内シエル破断発生時の温度分布パタ
ーンを示し、第1図のb欄、c欄およびd欄それ
ぞれの中央列に、その他の異常現象時の温度分布
パターンを示す。第1図の中央列からわかるよう
に、温度分布パターンには、明確な差があるので
精度の良い検出ロジツクを構成することが可能で
ある。 そこで本発明では、以下に示す4式を用いて鋳
型内シエル破断を検出する。 X2−X1≧a …(1) |X2−X2′|≧b …(2) θ≧c …(3) T4−T3≧d …(4) なお、これらの式中の各記号の意味は次の通り
である。 X1:ある定められた温度T1となる位置、 X2:モールド温度分布の最高温度位置、 X2′:対向するモールド辺の最高温度位置、 θ:温度勾配の最大値(ΔT/ΔXの最大値) T3,T4:それぞれある定められた上位置X3お
よび下位置X4の温度、 a,b,c,d,T1,X3,X4:定数。 なお、位置Xは、鋳型の上端を原点0として下
方に距離をとつた値である。位置Xと温度Tとの
関係を第2図に示す。第2図は、左側Lのモール
ド1では鋳片シエルが正常で、右側Rのモールド
2において鋳片シエルが破断を生じた状態を示
し、第2図の左欄のグラフは左側Lのモールド1
に埋設された熱電対によつて測定した温度を示
し、右欄のグラフは右側Rのモールド2に埋設さ
れた熱電対によつて測定した温度を示す。 これらの式中の各記号で表わされる状態量およ
び数値を次に説明する。 (A) X3、X4は、以下の3式を満足する範囲で任
意の位置である。 X3≧l+50 …(5) X4≦L−Vct …(6) X4−X3≧5Vc …(7) l:通常操業時の最低湯面(mm)、 L:モールド長さ(mm)、 Vc:最大鋳造速度(mm/s) t:防止アクシヨンに必要な時間(sec.)。 (B) T1およびa〔第(1)式〕 最大鋳断速度時の温度分布パターンを計測
し、その平均値を求めるのが好ましい(第3
図)。 平均値は、記号の上に を付して示す。 2:平均温度分布パターンの最大温度、 1:2/5<1<2/4を満たす任意の温度
T1、 T1=1:定数、 a:X3−1≦a≦X4−1を満たす定数、 1:温度1となる位置。 (C) b〔第(2)式〕 b:X3−2≦b≦X4−2を満たす定数、 2:温度2となる位置。 (D) c〔第(3)式〕 c:2/(X4−1)≦c≦2/(X3−1)を
満たす定数、 (E) d〔第(4)式〕 d:0.1(X4−X3)≦d≦0.2(X4−X3)を満たす
定数。 更に、本発明では、(1)式および(2)式が共に成立
し、かつ、(3)式と(4)式の少なくとも一方が成立す
ると鋳型内シエル破断があると検出する。これに
より、鋳型内鋳片シエルの破断を高精度で検出し
得ることを説明する。 (1)式…最大温度位置X2の下方への移動を検出。 鋳型内鋳片シエルの異常を検出する。 (2)式…対象モールド辺における最高温度位置X2
と対向するモールド辺における最高温度位
置X2′のずれ検出。 (シエル異常の中の第1図のe欄を識別) なお、定常鋳造時には、この位置X2′は安定し
ているので、これは定常鋳造時の最高温度位置と
してもよい。 (3)式…温度勾配の減少検出。 (シエル異常の中の第1図のb欄とc欄を
識別) (4)式…上部測温点(x3)と下部測温点(x4)の温
度逆転検出。 (シエル異常の中の第1図のd欄を識別) (1)式において、温度T1の位置X1は、温度立上
り点で、これは、湯面変動に伴い、最大温度位置
X2も変動するのを補正している。つまり、単純
に湯面が下がつた場合は、X2とともにX1も大き
くなるため、(1)式は成立しない。上部測温点
(x3)、下部測温点(X4)は通常の湯面変動の影
響を受けず、かつ、防止アクシヨンをとる時間的
余裕のある位置に決定する〔(5)〜(7)式〕。そして、
各判定定数a,b,c,dは、最大温度位置X2
がX3からX4の間に入つたときに成立するように
決定している。また(1)〜(4)式は、温度の絶対値で
はなく、最大温度位置を中心に構成しているた
め、各定数を鋳造速度などにより補正する必要が
ない。 後に実施例として説明するように、まず(1)式で
異常の有無を判定し、そこで正常と判定すると上
記(2)〜(4)式の演算判定等を省略するのが検出動作
が簡単である。また、(1)式で異常と判定しても、
(2)式の判定が正常であると(3)式および(4)式の演算
判定等を省略するのが検出動作が簡単である。し
たがつて、好ましくは、まず(1)式で異常を判定
し、ここで異常を検出すると、上記(2)で異常を判
定し、ここで異常を検出すると上記(3)式又は(4)式
で異常を判定して、(3)式又は(4)式の演算判定が異
常であると最終的にブレークアウト(鋳型内シエ
ル破断)を検出する。なお、(1)式と(2)式の演算判
定の前後関係は任意であり、(3)式と(4)式の演算判
定の前後関係は任意であるが、(1)式および(2)式に
よる演算判定を(3)式および(4)式の演算判定よりも
前にするのが、最終的にシエル破断なしと検出す
る場合に次の処理に移るまでの時間が短くなるの
で、好ましい。 以上のように、シエル破断時に特徴的な温度パ
ターンの条件を(1)〜(4)式で表わし、かつ、(1)式、
(2)式が成立しかつ(3)式と(4)式の少なくとも一方が
成立するという、少なくとも3つの式を満足する
時に鋳型外ブレークアウトを予知(鋳型内シエル
破断を検出)するので、誤検出は著しく低い。例
えば、誤検出率を80%から30%に低下
ウト予知に関するものであり、特に、鋳片側表層
部に上下方向に複数個の温度測定体を埋設した連
続鋳造鋳型において温度測定体の温度を読んでブ
レークアウトの可能性がある鋳型内鋳片シエルの
破断を検出する方法に関する。 〔従来の技術〕 特開昭57―115961号に開示された「連続鋳造鋳
型における鋳造鋼の異常検出方法」では、上下方
向に2点の温度測定体を埋設し、その温度の大小
関係から、ブレークアウトを予知する方法が開示
されている。 〔本発明が解決しようとする問題点〕 上記方法によつてブレークアウト予知が、可能
となるが、ブレークアウトとはならない異常現
象、たとえばエアーギヤツプ、パウダーフイルム
切れ、湯面変動等により、誤検出が発生する。 これは、該検出方法が2点の温度の大小関係か
らのみブレークアウトの予知をしているためであ
る。 第1図に、ブレークアウトの可能性が高い鋳型
内鋳片シエルの破断をはじめとするモールド内の
異常現象と、それに対応するモールド温度分布パ
ターンならびに温度の時間的変化を示す。 第1図のa欄は、検出すべきモールド内異常現
象であるシエル破断である。鋳片焼付きの上側
(上流側)のシエルは、焼付きによりモールドに
拘束され、焼付きの下側(下流側)のシエルは、
鋳片の引抜きとともに下方に移動するため、シエ
ルが破断し、その破断部もまた、下方に移動す
る。そのため、上下の2点(X3,X4)の温度の
逆転が発生する。 第1図のb欄、c欄およびd欄は、ブレークア
ウトとはならないモールド内異常現象である。 第1図のb欄は、溶鋼の凝固収縮によつてシエ
ルが波打ち、モールド―シエル間にエアーギヤツ
プと呼ばれる隙間を生じた状態である。このた
め、温度パターンは波打ち、X3,X4点の温度は
大きく時間的に変化する。 第1図のc欄のパウダーフイルム切れでは、部
分的にパウダーが切れ、その部分の温度が上昇
し、鋳片の引抜きとともに移動する。 第1図のd欄の偏流は、浸漬ノズルの左右にあ
る吐出孔のうち片側のみが詰つた場合に発生す
る。第1図のe欄は湯面変動で、湯面の低下によ
り、下部X4の温度が上昇する。 第1図の従来法の列(最右列)に示すように、
上下温度の逆転は、a欄のシエル破断のみなら
ず、b欄、c欄およびe欄でも発生しており、こ
れが従来はシエル破断の誤検出となる。a欄のシ
エル破断時の温度変化と、b欄、c欄およびe欄
の、シエル破断とは異なるシエル異常時の、鋳型
内温度分布(中央列)および温度の時間的変化
(最右列)をa欄のものと比較してみると、非常
に類似した変化を示している。したがつて、従来
のように2点の温度の時間的変化に着目する限
り、シエル破断検出率を高く維持したまま、シエ
ル破断以外をシエル破断と検出する誤検出率を低
下させることは困難である。通常の連続鋳造作業
においては、前記の各種異常現象は、例えば、場
合によつては、1日に10回位発生する。これをシ
エル破断発生と誤認し、連続鋳造鋳片引抜き作業
を中断、または、引抜きスピードを例えば、1/2
〜1/4にスローダウンするため、生産性を著しく
阻害される。また、引抜き作業を中断した時点の
鋳片はスクラツプとなる。 本発明は、別の角度からモールド温度をとらえ
ることにより、シエル検出率が、例えば100%と
高く、誤検出率が例えば30%と低い高精度の鋳型
内シエル破断検出をすることを目的とする。 なお、本発明でシエル破断を検出した場合は、
従来と同様に自動的に引抜きスピードのスローダ
ウンまたは、引抜き業を中断することにより、確
実に鋳型外でのブレークアウト発生を防止し得
る。 〔発明の構成・作用〕 本発明では、鋳型内におけるシエル破断とその
他の異常現象を精度良く識別するためにモールド
の温度分布パターン(第1図の中央列)に着目し
た。 第1図の欄aの中央列に鋳型外ブレークアウト
発生前、鋳型内シエル破断発生時の温度分布パタ
ーンを示し、第1図のb欄、c欄およびd欄それ
ぞれの中央列に、その他の異常現象時の温度分布
パターンを示す。第1図の中央列からわかるよう
に、温度分布パターンには、明確な差があるので
精度の良い検出ロジツクを構成することが可能で
ある。 そこで本発明では、以下に示す4式を用いて鋳
型内シエル破断を検出する。 X2−X1≧a …(1) |X2−X2′|≧b …(2) θ≧c …(3) T4−T3≧d …(4) なお、これらの式中の各記号の意味は次の通り
である。 X1:ある定められた温度T1となる位置、 X2:モールド温度分布の最高温度位置、 X2′:対向するモールド辺の最高温度位置、 θ:温度勾配の最大値(ΔT/ΔXの最大値) T3,T4:それぞれある定められた上位置X3お
よび下位置X4の温度、 a,b,c,d,T1,X3,X4:定数。 なお、位置Xは、鋳型の上端を原点0として下
方に距離をとつた値である。位置Xと温度Tとの
関係を第2図に示す。第2図は、左側Lのモール
ド1では鋳片シエルが正常で、右側Rのモールド
2において鋳片シエルが破断を生じた状態を示
し、第2図の左欄のグラフは左側Lのモールド1
に埋設された熱電対によつて測定した温度を示
し、右欄のグラフは右側Rのモールド2に埋設さ
れた熱電対によつて測定した温度を示す。 これらの式中の各記号で表わされる状態量およ
び数値を次に説明する。 (A) X3、X4は、以下の3式を満足する範囲で任
意の位置である。 X3≧l+50 …(5) X4≦L−Vct …(6) X4−X3≧5Vc …(7) l:通常操業時の最低湯面(mm)、 L:モールド長さ(mm)、 Vc:最大鋳造速度(mm/s) t:防止アクシヨンに必要な時間(sec.)。 (B) T1およびa〔第(1)式〕 最大鋳断速度時の温度分布パターンを計測
し、その平均値を求めるのが好ましい(第3
図)。 平均値は、記号の上に を付して示す。 2:平均温度分布パターンの最大温度、 1:2/5<1<2/4を満たす任意の温度
T1、 T1=1:定数、 a:X3−1≦a≦X4−1を満たす定数、 1:温度1となる位置。 (C) b〔第(2)式〕 b:X3−2≦b≦X4−2を満たす定数、 2:温度2となる位置。 (D) c〔第(3)式〕 c:2/(X4−1)≦c≦2/(X3−1)を
満たす定数、 (E) d〔第(4)式〕 d:0.1(X4−X3)≦d≦0.2(X4−X3)を満たす
定数。 更に、本発明では、(1)式および(2)式が共に成立
し、かつ、(3)式と(4)式の少なくとも一方が成立す
ると鋳型内シエル破断があると検出する。これに
より、鋳型内鋳片シエルの破断を高精度で検出し
得ることを説明する。 (1)式…最大温度位置X2の下方への移動を検出。 鋳型内鋳片シエルの異常を検出する。 (2)式…対象モールド辺における最高温度位置X2
と対向するモールド辺における最高温度位
置X2′のずれ検出。 (シエル異常の中の第1図のe欄を識別) なお、定常鋳造時には、この位置X2′は安定し
ているので、これは定常鋳造時の最高温度位置と
してもよい。 (3)式…温度勾配の減少検出。 (シエル異常の中の第1図のb欄とc欄を
識別) (4)式…上部測温点(x3)と下部測温点(x4)の温
度逆転検出。 (シエル異常の中の第1図のd欄を識別) (1)式において、温度T1の位置X1は、温度立上
り点で、これは、湯面変動に伴い、最大温度位置
X2も変動するのを補正している。つまり、単純
に湯面が下がつた場合は、X2とともにX1も大き
くなるため、(1)式は成立しない。上部測温点
(x3)、下部測温点(X4)は通常の湯面変動の影
響を受けず、かつ、防止アクシヨンをとる時間的
余裕のある位置に決定する〔(5)〜(7)式〕。そして、
各判定定数a,b,c,dは、最大温度位置X2
がX3からX4の間に入つたときに成立するように
決定している。また(1)〜(4)式は、温度の絶対値で
はなく、最大温度位置を中心に構成しているた
め、各定数を鋳造速度などにより補正する必要が
ない。 後に実施例として説明するように、まず(1)式で
異常の有無を判定し、そこで正常と判定すると上
記(2)〜(4)式の演算判定等を省略するのが検出動作
が簡単である。また、(1)式で異常と判定しても、
(2)式の判定が正常であると(3)式および(4)式の演算
判定等を省略するのが検出動作が簡単である。し
たがつて、好ましくは、まず(1)式で異常を判定
し、ここで異常を検出すると、上記(2)で異常を判
定し、ここで異常を検出すると上記(3)式又は(4)式
で異常を判定して、(3)式又は(4)式の演算判定が異
常であると最終的にブレークアウト(鋳型内シエ
ル破断)を検出する。なお、(1)式と(2)式の演算判
定の前後関係は任意であり、(3)式と(4)式の演算判
定の前後関係は任意であるが、(1)式および(2)式に
よる演算判定を(3)式および(4)式の演算判定よりも
前にするのが、最終的にシエル破断なしと検出す
る場合に次の処理に移るまでの時間が短くなるの
で、好ましい。 以上のように、シエル破断時に特徴的な温度パ
ターンの条件を(1)〜(4)式で表わし、かつ、(1)式、
(2)式が成立しかつ(3)式と(4)式の少なくとも一方が
成立するという、少なくとも3つの式を満足する
時に鋳型外ブレークアウトを予知(鋳型内シエル
破断を検出)するので、誤検出は著しく低い。例
えば、誤検出率を80%から30%に低下
【表】
場合と不成立の場合がある。
【表】
第5図に、本発明を一態様で実施する。鋳型内
シエルの破断検出装置の構成を示す。この第5図
と、第6a〜6c図に示すフローチヤートを参照
して、本発明の一実施例を説明する。 温度測定としては、CC熱電対SL1〜SL16を使
用し、モールドの上下方向で上から40mmと340mm
の間に、20mmピツチで16本、モールド内側表面か
ら10mmの位置に埋設した。対向するモールドにも
まつたく同じ位置にSR1〜SR16を埋設している。 本実施例における、上述の(1)〜(4)式の設定は次
の通りである。 (A) X3,X4 l=130mm L=900mm Vc=30mm/s t=20sec.したがつて、 x3≧180 …(5) X4≦450 …(6) X4−X3≧150 …(7) 以上3式より、 X3=180mm,X4=340mmに決定。 (B) T1,a T2=300℃、300×1/5<T1<300×1/4 T1=70℃に決定。 平均温度分布パターンより、 X1=60mm、 180−60≦a≦340−60、 a=150mmに決定。 (C) b 平均温度分布パターンより、 X2=140mm、 180−140≦b≦340−140、 b=110mmに決定。 (D) c 300/(340−60)≦c≦300/(180−60), 1.07≦c≦2.5, c=2.5℃/mmに決定。 (E) d 0.1×(340−180)≦d≦0.2×(340−180), 16≦d≦32, d=25℃に決定。 以上より(1)〜(4)式は、次の通りに設定した。 X2−X1≧150mm …(1) |X2−X2′|≧110mm …(2) θ≦2.5℃ …(3) T4−T3≧25℃ …(4) X1=70℃となる位置、 X2,X2′=最高温度位置、 X2:検出対象辺の最高温度位置、 X2′:対向辺の最高温度位置、 LX2:左辺モールド1の最高温度位置、 RX2′:右辺モールド2の最高温度位置)、 θ:温度勾配の最大値、 T4:340mm位置の温度、 T3:180mm位置の温度。 上記の具体式(1)〜(4)の数値a〜dおよび定まつ
た位置に対応する熱電対No.は、第5図のマイクロ
コンピユータ9のメモリに標準定数として格納さ
れている。 温度分布パターン(モールド1,2の熱電対の
測定温度)は、A/Dコンバータ8を介してマイ
クロコンピユータ9に読込み、必要に応じて温度
に異常値(断線や短絡に相当するもの)がないか
調べ、異常値があればその値を補正する。読込ん
だ温度分布パターンはCRT13に表示し、プロ
ツピーデイスク15に記録し、プリンタ14でプ
リントアウトする。次に(1)〜(4)式の演算を実行
し、鋳型内シエルの破断を検出すると表示灯を点
灯させブザーを付勢すると共に、これを上位コン
ピユータ12に報知する。シエル破断ではない異
常を検出すると表示灯を点灯してこれを上位コン
ピユータ12に報知する。鋳型内シエル破断のと
きには、上位コンピユータ12が鋳造速度を自動
的に減速または停止することになる。 マイクロコンピユータ9の異常検出動作を第6
a図,第6b図および第6c図に示す。 まず第6a図を参照する。電源が投入されると
マイクロコンピユータ(以下マイコンと称する)
9は、内部レジスタ、カウンタ等をクリアし、
入、出力ポートを初期状態に設定する初期化を実
行する(ステツプ1:なお以降では、カツコ内で
はステツプという語を省略する)。この初期化(1)
において、定数データ(標準値)a〜dおよび設
定位置に対応する熱電対No.をROMより読み出し
て演算用データを格納するレジスタにセツトし、
温度読取(サンプリング)回数を示すデータを格
納するレジスタjの内容をクリア(0をセツト)
する。 次に操作・表示ボードおよび上位コンピユータ
12よりの指示又はデータを読む(2)、ここで操
作・表示ボード又は上位コンピユータ12より入
力があり、これが定数等のデータであると、入力
で指定された定数(a〜d)、設定位置の熱電対
No.を入力データが示すものに更新する。入力がな
いとそのまま待機し、スタート指示が操作・表示
ボード又は上位コンピユータ12から到来するの
を待つ(3)。 スタート指示が到来すると、CRTの表示なら
びに操作・表示ボードの表示灯、ブザーをリセツ
トし(4)、時間CTをカウントするタイマCTをセツ
トし(5)、設定値(入力がなかつた場合は標準値、
入力があつた場合は入力値)をCRT13に表示
する(6)。なお、上位コンピユータ12から、鋳造
速度その他のデータの転送を受けているとこれも
表示する。次にタイマCTのタイムオーバを持つ
(10)が、待つている間に操作・表示ボード又は上位
コンピユータ12より入力があるか否かを監視し
(7)、入力があると入力を読込んでレジスタにセツ
ト又はレジスタの内容を変更し、その入力がそれ
までの設定状態を変更したものであるかを判定し
て(8)、変更したものであるともう1回スタート指
示が到来するのを待つ(9)。入力が無かつたとき、
あるいはもう1回スタート指示が到来したときに
は、タイマCTがタイムオーバしているか否かを
参照し、タイムオーバしていないと、上述の入力
監視をしている。 タイムオーバすると、タイマCTを再セツトし
(11)、熱電対SL1〜SL16およびSR1〜SR16の検出温
度をこの順にA/D変換して読み、レジスタL1
〜L16およびR1〜R16に書込む(12)。そしてこれら
のレジスタの内容より、温度分布パターン(第2
図の左欄および右欄のグラフ相当)表示データを
作成してCRT13に与えて表示させ(13)、レジ
スタjの内容(サンブリングNo.)を1インクレメ
ントして(14)、レジスタjの内容で記録アドレ
スデータを作成してアドレスデータと表示データ
をフロツピデイスク15に記録する(15)。次に、
同様にアドレスデータと表示データをプリンタ1
4に転送してプリントを指示する(16)。そして
異常判定のための演算および異常判定を行なう。 これにおいてはまず第6b図のステツプ17L〜
22Lで、左側モールド1の低温度T1=70℃の位置
LX1の検出を行なう。すなわち、i=1からスタ
ートして、熱電対SLiの検出温度TSLiをT1=70
℃と比較し、温度分布パターンで始めて70℃以上
となつた位置の熱電対SLiを求める。そして、熱
電対SLiとSLi-1の検出温度より補間法でT1=70
℃の位置X1=XL1求める。 次いで、ステツプ17R〜22Rで、右側モールド
2の低温度T1=70℃の位置RX1の検出を行なう。
すなわち、i=1からスタートして、熱電対SRi
の検出温度TSRiをT1=70℃と比較し、温度分布
パターンで始めて70℃以上となつた位置の熱電対
SRiを求める。そして、熱電対SRiとSRi-1の検出
温度より補間法でT1=70℃の位置X1=RX1求め
る。 次に、ステツプ23L〜28Lで、左側モールド1
の最高温度の位置LX2の検出を行なう。すなわ
ち、i=1からスタートして、熱電対SLiの検出
温度TSLiを他の左側熱電対SLkの検出温度
TSLkと順次に比較して、最も高い温度を検出し
ている熱電対SLi(左モールドのX2=LX2)を求
める。 また、ステツプ23R〜28Rで、右側モールド2
の最高温度の位置RX2の検出を行なう。すなわ
ち、i=1からスタートして、熱電対RLiの検出
温度TSLiを他の右側熱電対SRkの検出温度
TSRkと順次に比較して、最も高い温度を検出し
ている熱電対SRi(右モールドのX2=RX2)を求
める。 次に第6c図に進んで、右側モールド1の検出
温度パターンについての(1)式による異常有無の検
出のための演算および比較を行なう(29L)。こ
の比較において、異常なし(NO)であると、同
様に、左側モールド2の検出温度パターンについ
ての(1)式による異常有無の検出のための演算およ
び比較を行なう(29R)。この比較においても異
常なし(NO)であると、操作・表示ボードの注
意表示灯およびブザーをリセツトし(33)、上位
コンピユータ12に正常を報知する(34)。そし
てまた第6a図のステツプ10に戻る。したがつ
て、略CT周期(サンプリング周期)で温度を読
み取つて、CRT表示更新、フロツピデイスクへ
の記録プリントアウトおよび異常判定をすること
になる。さて、ステツプ29Lの比較結果が異常を
示すもの(Yes)であると、次に(2)式による判定
を行なう(30L)。これにおいては、今判定対象
としているモールド1の最高温度位置LX2と、そ
の対辺のモールド2の最高温度位置RX2の位置差
を求めてその絶対値を設定値bと比較する
(30L)。差が設定値未満(NO)であると第1図
のe欄の湯面変動であるとして、L側湯面変動表
示灯を点灯し(31L)、上位コンピユータにL側
湯面低下を報知する(32L)。なおこの場合、次
にステツプ29R,30Rと進んで、ステツプ31Rで
R側湯面変動表示灯を点灯し上位コンピユータに
R側湯面低下を報知することになり、結局、表示
はL,Rの両側の湯面低下を表示するものとな
り、上位コンピユータ12はL,R両側の湯面低
下を認識することになる。 ステツプ30Lで湯面低下を検出しなかつた
(Yes)ときには、ステツプ35Lで左側モールド1
の始端から最高温度位置までの、隣接熱電対間の
温度勾配(θi)を算出し、これらの温度勾配の最
高のものθiをステツプ36L〜40Lで求める。そし
てステツプ41Lで(3)式の判定を行なう。 上記ステツプ41Lの判定で最高温度勾配θiが設
定値c以下(Yes)であると、鋳型内シエルブレ
ークアウト(シエル破断)であるとして、L側シ
エルブレークアウト表示灯を点灯し(45L)、警
報ブザーを付勢し(46L)、上位コンピユータ1
2にL側シエルブレークアウトを報知する
(47L)。設定値cを越えていると、(4)式による判
定を行なう(42L)。すなわち、設定位置の左側
熱電対SL16の検出温度TSL16と左側熱電対SL7の
検出温度TSL7の差をdと比較する。 (4)式の判定42Lで差がd以上である(Yes)と、
ステツプ45L以下のシエル破断報知に進むが、差
がd未満であると、(1)式および(2)式は成立したが
(3)式および(4)式は成立せず、第1図のd欄又はe
欄の偏流又は湯面変動とみなし得るので、L側湯
面変動表示灯の点灯31Lに進む。 さて、シエル破断表示灯の点灯45Lに進んで、
警報ブザーを付勢し(46L)上位コンピユータに
シエル破断を報知する(47L)と、この場合、(1)
式および(2)式が成立し、しかも(3)式および(4)式の
少なくとも1つが成立したことになる。ここで、
ステツプ48Lで(4)式の成否を再度参照し、(4)式が
成立していない〔(3)式が成立している〕ときに
は、第1図のb欄又はc欄に示すエアーギヤツプ
又はパウダーフイルム切れの可能性もあるので、
エアギヤツプ/パウダ欠表示灯を点灯し(43L)、
上位コンピユータ12にそれを検知する(44L)。
(4)式が成立していると、ステツプ49Lで(3)式の成
否を再度参照し、(3)式が成立していないと、第1
図のd欄又はe欄の偏流又は湯面変動の可能性も
あるので、L側湯面変動表示灯の点灯31Lに進
む。 以上により、左側モールド1に関して、(1)式お
よび(2)式が共に成立し、しかも(3)式のみが成立し
たときには、シエル破断表示灯が点灯されブザー
が鳴り、シエル破断が報知される。これと共にL
側湯面変動表示灯が点灯する。(1)式および(2)式が
共に成立し、しかも(4)式のみが成立したときに
は、シエル破断表示灯が点灯されブザーが鳴り、
シエル破断が報知される。これと共にエアギヤツ
プ/パウダ欠表示灯が点灯する。(1)式および(2)式
が共に成立し、しかも(3)式および(4)式が共に成立
したときには、シエル破断表示灯が点灯されブザ
ーが鳴り、シエル破断が報知される。 上位コンピユータ12は、マイクロコンピユー
タ9からシエル破断の報知を受けると、引抜速度
のスローダウン又は引抜停止を行なう。 以上のように左側モールド1について判定をし
た後には、左側モールド1に接する鋳片シエルの
正常のときおよび異常のときのいずれでも、ステ
ツプ29R以下の、右側モールド2についての判定
を行なう。 なお、右側Rのモールド2の判定ロジツクも、
左側Lのモールド1の判定ロジツクと全く同じで
あり、対応するステツプには、L側の処理ステツ
プ記号のLをRに変えた記号を付した。上述の説
明の左側Lを右側Rに、また右側Rを左側Lに置
換して読み替えればよいので、右側Rのモールド
2についての判定処理の説明は省略する。 第7図に、上述の鋳型内シエルブレークアウト
検出時の検出温度分布パターンと、検出後鋳造速
度を低下させたときの検出温度分布パターンを時
系列で示す。 〔発明の効果〕 鋳型外でのブレークアウトにつながる鋳型内シ
エルの破断を確実に検出し、かつ、エアーギヤツ
プパウダーフイルム切れ、湯面変動などの、他の
異常現象をシエル破断と検出する確率が低いの
で、鋳型内シエルの破断が非常に高精度で検出さ
れることになる。例えば、シエル破断検出率100
%、誤検出率30%に向上した。したがつて、本発
明の検出方法を実施してシエル破断検出に対応し
て鋳片引抜停止又は引抜速度低下など、シエル破
断対応の保護制御を行なう場合、誤検出による保
護制御が少くなり、連続鋳造の歩留りが大幅に好
転する。
シエルの破断検出装置の構成を示す。この第5図
と、第6a〜6c図に示すフローチヤートを参照
して、本発明の一実施例を説明する。 温度測定としては、CC熱電対SL1〜SL16を使
用し、モールドの上下方向で上から40mmと340mm
の間に、20mmピツチで16本、モールド内側表面か
ら10mmの位置に埋設した。対向するモールドにも
まつたく同じ位置にSR1〜SR16を埋設している。 本実施例における、上述の(1)〜(4)式の設定は次
の通りである。 (A) X3,X4 l=130mm L=900mm Vc=30mm/s t=20sec.したがつて、 x3≧180 …(5) X4≦450 …(6) X4−X3≧150 …(7) 以上3式より、 X3=180mm,X4=340mmに決定。 (B) T1,a T2=300℃、300×1/5<T1<300×1/4 T1=70℃に決定。 平均温度分布パターンより、 X1=60mm、 180−60≦a≦340−60、 a=150mmに決定。 (C) b 平均温度分布パターンより、 X2=140mm、 180−140≦b≦340−140、 b=110mmに決定。 (D) c 300/(340−60)≦c≦300/(180−60), 1.07≦c≦2.5, c=2.5℃/mmに決定。 (E) d 0.1×(340−180)≦d≦0.2×(340−180), 16≦d≦32, d=25℃に決定。 以上より(1)〜(4)式は、次の通りに設定した。 X2−X1≧150mm …(1) |X2−X2′|≧110mm …(2) θ≦2.5℃ …(3) T4−T3≧25℃ …(4) X1=70℃となる位置、 X2,X2′=最高温度位置、 X2:検出対象辺の最高温度位置、 X2′:対向辺の最高温度位置、 LX2:左辺モールド1の最高温度位置、 RX2′:右辺モールド2の最高温度位置)、 θ:温度勾配の最大値、 T4:340mm位置の温度、 T3:180mm位置の温度。 上記の具体式(1)〜(4)の数値a〜dおよび定まつ
た位置に対応する熱電対No.は、第5図のマイクロ
コンピユータ9のメモリに標準定数として格納さ
れている。 温度分布パターン(モールド1,2の熱電対の
測定温度)は、A/Dコンバータ8を介してマイ
クロコンピユータ9に読込み、必要に応じて温度
に異常値(断線や短絡に相当するもの)がないか
調べ、異常値があればその値を補正する。読込ん
だ温度分布パターンはCRT13に表示し、プロ
ツピーデイスク15に記録し、プリンタ14でプ
リントアウトする。次に(1)〜(4)式の演算を実行
し、鋳型内シエルの破断を検出すると表示灯を点
灯させブザーを付勢すると共に、これを上位コン
ピユータ12に報知する。シエル破断ではない異
常を検出すると表示灯を点灯してこれを上位コン
ピユータ12に報知する。鋳型内シエル破断のと
きには、上位コンピユータ12が鋳造速度を自動
的に減速または停止することになる。 マイクロコンピユータ9の異常検出動作を第6
a図,第6b図および第6c図に示す。 まず第6a図を参照する。電源が投入されると
マイクロコンピユータ(以下マイコンと称する)
9は、内部レジスタ、カウンタ等をクリアし、
入、出力ポートを初期状態に設定する初期化を実
行する(ステツプ1:なお以降では、カツコ内で
はステツプという語を省略する)。この初期化(1)
において、定数データ(標準値)a〜dおよび設
定位置に対応する熱電対No.をROMより読み出し
て演算用データを格納するレジスタにセツトし、
温度読取(サンプリング)回数を示すデータを格
納するレジスタjの内容をクリア(0をセツト)
する。 次に操作・表示ボードおよび上位コンピユータ
12よりの指示又はデータを読む(2)、ここで操
作・表示ボード又は上位コンピユータ12より入
力があり、これが定数等のデータであると、入力
で指定された定数(a〜d)、設定位置の熱電対
No.を入力データが示すものに更新する。入力がな
いとそのまま待機し、スタート指示が操作・表示
ボード又は上位コンピユータ12から到来するの
を待つ(3)。 スタート指示が到来すると、CRTの表示なら
びに操作・表示ボードの表示灯、ブザーをリセツ
トし(4)、時間CTをカウントするタイマCTをセツ
トし(5)、設定値(入力がなかつた場合は標準値、
入力があつた場合は入力値)をCRT13に表示
する(6)。なお、上位コンピユータ12から、鋳造
速度その他のデータの転送を受けているとこれも
表示する。次にタイマCTのタイムオーバを持つ
(10)が、待つている間に操作・表示ボード又は上位
コンピユータ12より入力があるか否かを監視し
(7)、入力があると入力を読込んでレジスタにセツ
ト又はレジスタの内容を変更し、その入力がそれ
までの設定状態を変更したものであるかを判定し
て(8)、変更したものであるともう1回スタート指
示が到来するのを待つ(9)。入力が無かつたとき、
あるいはもう1回スタート指示が到来したときに
は、タイマCTがタイムオーバしているか否かを
参照し、タイムオーバしていないと、上述の入力
監視をしている。 タイムオーバすると、タイマCTを再セツトし
(11)、熱電対SL1〜SL16およびSR1〜SR16の検出温
度をこの順にA/D変換して読み、レジスタL1
〜L16およびR1〜R16に書込む(12)。そしてこれら
のレジスタの内容より、温度分布パターン(第2
図の左欄および右欄のグラフ相当)表示データを
作成してCRT13に与えて表示させ(13)、レジ
スタjの内容(サンブリングNo.)を1インクレメ
ントして(14)、レジスタjの内容で記録アドレ
スデータを作成してアドレスデータと表示データ
をフロツピデイスク15に記録する(15)。次に、
同様にアドレスデータと表示データをプリンタ1
4に転送してプリントを指示する(16)。そして
異常判定のための演算および異常判定を行なう。 これにおいてはまず第6b図のステツプ17L〜
22Lで、左側モールド1の低温度T1=70℃の位置
LX1の検出を行なう。すなわち、i=1からスタ
ートして、熱電対SLiの検出温度TSLiをT1=70
℃と比較し、温度分布パターンで始めて70℃以上
となつた位置の熱電対SLiを求める。そして、熱
電対SLiとSLi-1の検出温度より補間法でT1=70
℃の位置X1=XL1求める。 次いで、ステツプ17R〜22Rで、右側モールド
2の低温度T1=70℃の位置RX1の検出を行なう。
すなわち、i=1からスタートして、熱電対SRi
の検出温度TSRiをT1=70℃と比較し、温度分布
パターンで始めて70℃以上となつた位置の熱電対
SRiを求める。そして、熱電対SRiとSRi-1の検出
温度より補間法でT1=70℃の位置X1=RX1求め
る。 次に、ステツプ23L〜28Lで、左側モールド1
の最高温度の位置LX2の検出を行なう。すなわ
ち、i=1からスタートして、熱電対SLiの検出
温度TSLiを他の左側熱電対SLkの検出温度
TSLkと順次に比較して、最も高い温度を検出し
ている熱電対SLi(左モールドのX2=LX2)を求
める。 また、ステツプ23R〜28Rで、右側モールド2
の最高温度の位置RX2の検出を行なう。すなわ
ち、i=1からスタートして、熱電対RLiの検出
温度TSLiを他の右側熱電対SRkの検出温度
TSRkと順次に比較して、最も高い温度を検出し
ている熱電対SRi(右モールドのX2=RX2)を求
める。 次に第6c図に進んで、右側モールド1の検出
温度パターンについての(1)式による異常有無の検
出のための演算および比較を行なう(29L)。こ
の比較において、異常なし(NO)であると、同
様に、左側モールド2の検出温度パターンについ
ての(1)式による異常有無の検出のための演算およ
び比較を行なう(29R)。この比較においても異
常なし(NO)であると、操作・表示ボードの注
意表示灯およびブザーをリセツトし(33)、上位
コンピユータ12に正常を報知する(34)。そし
てまた第6a図のステツプ10に戻る。したがつ
て、略CT周期(サンプリング周期)で温度を読
み取つて、CRT表示更新、フロツピデイスクへ
の記録プリントアウトおよび異常判定をすること
になる。さて、ステツプ29Lの比較結果が異常を
示すもの(Yes)であると、次に(2)式による判定
を行なう(30L)。これにおいては、今判定対象
としているモールド1の最高温度位置LX2と、そ
の対辺のモールド2の最高温度位置RX2の位置差
を求めてその絶対値を設定値bと比較する
(30L)。差が設定値未満(NO)であると第1図
のe欄の湯面変動であるとして、L側湯面変動表
示灯を点灯し(31L)、上位コンピユータにL側
湯面低下を報知する(32L)。なおこの場合、次
にステツプ29R,30Rと進んで、ステツプ31Rで
R側湯面変動表示灯を点灯し上位コンピユータに
R側湯面低下を報知することになり、結局、表示
はL,Rの両側の湯面低下を表示するものとな
り、上位コンピユータ12はL,R両側の湯面低
下を認識することになる。 ステツプ30Lで湯面低下を検出しなかつた
(Yes)ときには、ステツプ35Lで左側モールド1
の始端から最高温度位置までの、隣接熱電対間の
温度勾配(θi)を算出し、これらの温度勾配の最
高のものθiをステツプ36L〜40Lで求める。そし
てステツプ41Lで(3)式の判定を行なう。 上記ステツプ41Lの判定で最高温度勾配θiが設
定値c以下(Yes)であると、鋳型内シエルブレ
ークアウト(シエル破断)であるとして、L側シ
エルブレークアウト表示灯を点灯し(45L)、警
報ブザーを付勢し(46L)、上位コンピユータ1
2にL側シエルブレークアウトを報知する
(47L)。設定値cを越えていると、(4)式による判
定を行なう(42L)。すなわち、設定位置の左側
熱電対SL16の検出温度TSL16と左側熱電対SL7の
検出温度TSL7の差をdと比較する。 (4)式の判定42Lで差がd以上である(Yes)と、
ステツプ45L以下のシエル破断報知に進むが、差
がd未満であると、(1)式および(2)式は成立したが
(3)式および(4)式は成立せず、第1図のd欄又はe
欄の偏流又は湯面変動とみなし得るので、L側湯
面変動表示灯の点灯31Lに進む。 さて、シエル破断表示灯の点灯45Lに進んで、
警報ブザーを付勢し(46L)上位コンピユータに
シエル破断を報知する(47L)と、この場合、(1)
式および(2)式が成立し、しかも(3)式および(4)式の
少なくとも1つが成立したことになる。ここで、
ステツプ48Lで(4)式の成否を再度参照し、(4)式が
成立していない〔(3)式が成立している〕ときに
は、第1図のb欄又はc欄に示すエアーギヤツプ
又はパウダーフイルム切れの可能性もあるので、
エアギヤツプ/パウダ欠表示灯を点灯し(43L)、
上位コンピユータ12にそれを検知する(44L)。
(4)式が成立していると、ステツプ49Lで(3)式の成
否を再度参照し、(3)式が成立していないと、第1
図のd欄又はe欄の偏流又は湯面変動の可能性も
あるので、L側湯面変動表示灯の点灯31Lに進
む。 以上により、左側モールド1に関して、(1)式お
よび(2)式が共に成立し、しかも(3)式のみが成立し
たときには、シエル破断表示灯が点灯されブザー
が鳴り、シエル破断が報知される。これと共にL
側湯面変動表示灯が点灯する。(1)式および(2)式が
共に成立し、しかも(4)式のみが成立したときに
は、シエル破断表示灯が点灯されブザーが鳴り、
シエル破断が報知される。これと共にエアギヤツ
プ/パウダ欠表示灯が点灯する。(1)式および(2)式
が共に成立し、しかも(3)式および(4)式が共に成立
したときには、シエル破断表示灯が点灯されブザ
ーが鳴り、シエル破断が報知される。 上位コンピユータ12は、マイクロコンピユー
タ9からシエル破断の報知を受けると、引抜速度
のスローダウン又は引抜停止を行なう。 以上のように左側モールド1について判定をし
た後には、左側モールド1に接する鋳片シエルの
正常のときおよび異常のときのいずれでも、ステ
ツプ29R以下の、右側モールド2についての判定
を行なう。 なお、右側Rのモールド2の判定ロジツクも、
左側Lのモールド1の判定ロジツクと全く同じで
あり、対応するステツプには、L側の処理ステツ
プ記号のLをRに変えた記号を付した。上述の説
明の左側Lを右側Rに、また右側Rを左側Lに置
換して読み替えればよいので、右側Rのモールド
2についての判定処理の説明は省略する。 第7図に、上述の鋳型内シエルブレークアウト
検出時の検出温度分布パターンと、検出後鋳造速
度を低下させたときの検出温度分布パターンを時
系列で示す。 〔発明の効果〕 鋳型外でのブレークアウトにつながる鋳型内シ
エルの破断を確実に検出し、かつ、エアーギヤツ
プパウダーフイルム切れ、湯面変動などの、他の
異常現象をシエル破断と検出する確率が低いの
で、鋳型内シエルの破断が非常に高精度で検出さ
れることになる。例えば、シエル破断検出率100
%、誤検出率30%に向上した。したがつて、本発
明の検出方法を実施してシエル破断検出に対応し
て鋳片引抜停止又は引抜速度低下など、シエル破
断対応の保護制御を行なう場合、誤検出による保
護制御が少くなり、連続鋳造の歩留りが大幅に好
転する。
第1図は、鋳造鋳型内の異常態様と、温度分布
パターンおよび温度推移を示す平面図である。第
2図は、モールド内シエルの形状と温度分布との
関係を示すグラフである。第3図は、最大鋳造速
度時の平均温度分布パターンにおける各点温度の
表示記号を示すグラフである。第4図は、本発明
の一実施例における温度測定体の配設位置を示す
モールド断面図である。第5図は、本発明を一態
様で実施する装置構成の概略を示すブロツク図で
ある。第6a図,第6b図および第6c図は、第
5図に示すマイクロプロセツサ9の検出動作を示
すフローチヤートである。第7図は、実測した温
度分布パターンを示すグラフである。 1,2:モールド、3:ノズル。
パターンおよび温度推移を示す平面図である。第
2図は、モールド内シエルの形状と温度分布との
関係を示すグラフである。第3図は、最大鋳造速
度時の平均温度分布パターンにおける各点温度の
表示記号を示すグラフである。第4図は、本発明
の一実施例における温度測定体の配設位置を示す
モールド断面図である。第5図は、本発明を一態
様で実施する装置構成の概略を示すブロツク図で
ある。第6a図,第6b図および第6c図は、第
5図に示すマイクロプロセツサ9の検出動作を示
すフローチヤートである。第7図は、実測した温
度分布パターンを示すグラフである。 1,2:モールド、3:ノズル。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 鋳片側表層部の上下方向に複数個の温度測定
体を埋設した連続鋳造鋳型において温度測定体の
温度を読んで:(i)最高温度位置X2と比較的に低
い設定温度T1の位置X1を演算しこれらの位置差
を設定値aと比較し;(ii)最高温度位置X2と定常
鋳造時の最高温度対応位置X2′との差を設定値b
と比較し;(iii)位置X2の基準始点側から最高温度
位置までの範囲の温度勾配の最高値θを演算して
設定値cと比較し;(vi)位置X2の基準始点より比
較的に離れた所定位置X4の温度T4と比較的に近
い所定位置X3の温度T3との差を設定値dと比較
し:(v)前記(i)で差が設定値a以上かつ前記(ii)で差
が設定値b以上であつて、更に、前記(iii)で最高値
θが設定値c以下あるいは前記(vi)で差が設定値d
以上である状態を、該鋳型内の鋳片シエルの破断
として検出する、連続鋳造における鋳型内鋳片シ
エルの破断検出方法。 2 最高温度位置X2と設定温度T1の位置X1との
差が設定値a以上であるとき、前記(ii)以下を実行
する前記特許請求の範囲第1項記載の、連続鋳造
における鋳型内鋳片シエルの破断検出方法。 3 最高温度位置X2と設定温度T1の位置X1との
差が設定値a以上でありしかも、最高温度位置
X2と定常鋳造時の最高温度対応位置X2′との差が
設定値b以上であるとき前記(iii)以下を実行する前
記特許請求の範囲第1項記載の、連続鋳造におけ
る鋳型内鋳片シエルの破断検出方法。 4 鋳型の一辺と他の辺の温度測定体の温度を同
様に読んで、該一辺についての、前記(ii)の「定常
鋳造時の最高温度対応位置X2′」を、該他の辺の
最高温度位置とする、前記特許請求の範囲第1項
又は第2項記載の、連続鋳造における鋳型内鋳片
シエルの破断検出方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12962285A JPS61289954A (ja) | 1985-06-14 | 1985-06-14 | 連続鋳造における鋳型内鋳片シエルの破断検出方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12962285A JPS61289954A (ja) | 1985-06-14 | 1985-06-14 | 連続鋳造における鋳型内鋳片シエルの破断検出方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61289954A JPS61289954A (ja) | 1986-12-19 |
| JPH0221344B2 true JPH0221344B2 (ja) | 1990-05-14 |
Family
ID=15014027
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12962285A Granted JPS61289954A (ja) | 1985-06-14 | 1985-06-14 | 連続鋳造における鋳型内鋳片シエルの破断検出方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS61289954A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR102234673B1 (ko) * | 2019-10-31 | 2021-04-01 | 한봉훈 | 블록체인 기반 디지털 방명록 제공 장치 |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4949777A (en) * | 1987-10-02 | 1990-08-21 | Kawasaki Steel Corp. | Process of and apparatus for continuous casting with detection of possibility of break out |
| US5020585A (en) * | 1989-03-20 | 1991-06-04 | Inland Steel Company | Break-out detection in continuous casting |
| CN111570748B (zh) * | 2020-04-28 | 2021-08-06 | 中冶南方连铸技术工程有限责任公司 | 基于图像处理的结晶器漏钢预报方法 |
-
1985
- 1985-06-14 JP JP12962285A patent/JPS61289954A/ja active Granted
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR102234673B1 (ko) * | 2019-10-31 | 2021-04-01 | 한봉훈 | 블록체인 기반 디지털 방명록 제공 장치 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61289954A (ja) | 1986-12-19 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US5020585A (en) | Break-out detection in continuous casting | |
| CN102089096A (zh) | 用于预测在连续铸造时形成纵向裂纹的方法 | |
| JP6950860B1 (ja) | ブレークアウト予知方法、連続鋳造機の操業方法、及び、ブレークアウト予知装置 | |
| JPH0221344B2 (ja) | ||
| CN1228159C (zh) | 连铸二冷区铸坯表面温度准确测定方法 | |
| JPH0229419B2 (ja) | Renzokuchuzoigataniokeruchuzokonohadankenshutsuhoho | |
| JPS6061151A (ja) | ブレイクアウト予知方法 | |
| JPH01210160A (ja) | 連続鋳造における縦割れ予知方法 | |
| JP5906814B2 (ja) | 連続鋳造設備における拘束性ブレークアウトの予知方法及び装置 | |
| EP4563264A1 (en) | Casting mold, control equipment, and continuous casting method for steel | |
| JPS6044163A (ja) | 連続鋳造のブレ−クアウト予知方法 | |
| JPH03138057A (ja) | 連続鋳造における鋳片縦割れ検出方法 | |
| JP2000263203A (ja) | 連続鋳造鋳片の縦割れ予知方法 | |
| WO2021256063A1 (ja) | ブレークアウト予知方法、連続鋳造機の操業方法、及び、ブレークアウト予知装置 | |
| JP2001025851A (ja) | 溶融金属取扱い設備における異常事態の自動検出方法及び装置 | |
| CN108907129A (zh) | 一种漏钢检测装置及方法 | |
| JPH0790343B2 (ja) | 連続鋳造におけるブレ−クアウト予知方法 | |
| JPS5929353B2 (ja) | ブレイクアウト予知方法 | |
| JPS61176456A (ja) | 介在物巻き込み性ブレ−クアウト予知方法 | |
| JPH0575502B2 (ja) | ||
| JPS6347545B2 (ja) | ||
| JP7704314B1 (ja) | ブレークアウト予知方法及び連続鋳造機の操業方法 | |
| JPH0556224B2 (ja) | ||
| CN116352037A (zh) | 一种板坯连铸机机架标定及故障应急处置方法 | |
| JPH05269562A (ja) | ブレークアウト予知方法 |