JPH02223505A - 歯科用石膏組成物 - Google Patents

歯科用石膏組成物

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JPH02223505A
JPH02223505A JP1294914A JP29491489A JPH02223505A JP H02223505 A JPH02223505 A JP H02223505A JP 1294914 A JP1294914 A JP 1294914A JP 29491489 A JP29491489 A JP 29491489A JP H02223505 A JPH02223505 A JP H02223505A
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dental
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plaster
antibacterial
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明 長谷川
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は抗細菌、抗真菌、抗ウィルスなど抗微生物作用
を有する薬剤を含む歯科用石膏組成物に関するものであ
る。
〔従来の技術〕
歯科に於ける感染防止対策は古くから重要な課題である
。即ち歯科診療室や歯科技工室に於ける各種の感染症が
問題になっているにも拘わらず殆んどその対策は採られ
ていないのが現状である。
特に口腔内は解剖学的、生理学的に観て細菌や真菌、そ
れにウィルスなどの微生物の生息に必要な様々な条件を
満たしている。即ち温度、湿度+PH+酸素分圧など通
常の微生物一般に共通する好適な環境と共に種々の栄養
が常に供給されているので人の口腔そのものが優れた培
養基に匹敵する。従って口腔の菌叢内容は極めて多様で
ある。例えば人の口腔内には唾液J−中に凡ゆる種類の
微生物が約100万個存在し−かけらの歯垢中にもそれ
ど同等の微生物が生存していると言われている。この様
な不潔な口腔内で歯科保存学的処置、歯科補綴学的処置
、延いては骨髄や骨膜まで達する外科的処置などが行な
われるが、診療の性格から充分な消毒が行ない難いこと
が多く、特に補綴的な操作や歯科診療室から歯科技工室
への技工器材の移動に伴う技工室内などを考慮すると極
めて危険で無防備な状態に歯科医師やアシスタント及び
歯科技工士などは置かれていると言える。次ぎに具体的
な感染症の種類であるが、細菌によるものとしてブドウ
球菌、ロ腔しンサ球菌などのグラム陽性球菌、淋菌など
のダラム陰性球菌、緑膿菌などのグラム陰性好気性桿菌
、大腸菌、赤痢菌などのグラム陰性通性嫌気性桿菌、歯
周疾患などを惹き起こすダラム陰性偏性嫌気性桿菌、炭
痕菌などのグラム陽性有芽胞桿菌、乳酸桿菌などのグラ
ム陽性無芽胞桿菌、結核菌などの放線菌、らせん菌、ス
ピロヘータなどがある。真菌としては酵母、かびなどが
ある。ウィルスとしては天然痘などのポックスウィルス
、口内炎、口唇炎などのヘルペスウィルス、扁桃炎、結
膜炎などのアデノウィルス、インフルエンザなどのオル
トミキソウイルス、流行性耳下腺炎、麻疹などのパラミ
キソウイルス、日本脳炎、風疹などのトガウィルス、狂
犬病などのラブドウィルス、ポリオなどのピコルナウィ
ルス、成人T細胞白血病、エイズなどのレトロウィルス
、A型肝炎、B型肝炎などの肝炎ウィルスなどがある。
この様な感染症の感染経路としては一般に院内感染とし
て考えられているが、ここでは技工室まで含めた伝播経
路を以下に述べる。
歯科医療のうち口腔内の治療様式として最も一般的に行
なわ九でいるものが口腔内の印象採得である。之は口腔
内の印象から石膏の作業模型に置換えて患者なしで成る
程度の技工操作を行ない目的とする歯科補綴物を作製す
るという重要な作業である。この口腔内の印象採得の時
に若し患者が細菌や真菌それにウィルスなどの感染症に
罹患していると口腔内の汚染された血液、唾液9口腔内
リンパ組織、剥離上皮細胞、歯肉溝液などの口腔菌叢が
印象材に付着する。この汚染された印象材は水洗によっ
て成る程度は洗浄されるが印象材の寸法精度を低下させ
たり石膏に置き換えた時の石膏の表面を荒らすなど悪い
影響を及ぼすので余り強力に洗浄は出来ない。そしてこ
の殆んど洗浄されていない汚染された印象材に早急に石
膏を注入しなければならない。歯科用石膏は非常に多方
面に渉り使用されている。例えば口腔内の印象採得後の
作業模型用として、義歯の製作に於ける義歯埋没用とし
て、更には対合歯模型用や矯正模型用の製作などによく
用いられている。この様にして作製された石膏作業模型
などは技工士により技工室内で適切な補綴物を作製する
ために各種の操作が繰返えされる。従ってこの汚染経路
は極く一般に通常の歯科医院と技工室との間で極めて在
り得る経路である。つまり感染症を持つ患者から印象材
へ、汚染された印象材から石膏作業模型などへ細菌や真
菌それにウィルスなどが移動して来た訳であるが、石膏
の多孔質性のために石膏作業模型などの表層部のみなら
ず中心部へと細菌や真菌それにウィルスなどが侵入する
。石膏作業模型などをハンドピースエンジンなどで切削
する場合、般には粉塵をバキューム(吸引)により取除
くが完全なものではなくマスクなどを介しても呼吸によ
り口腔や肺など体内に汚染された石膏粉が侵入し感染す
る。従来からこの様な感染を予防するために石膏作業模
型などの消毒が行なわれている。
それは歯科用治療器具と同様な方法であり薬液による消
毒、ガス滅菌、加熱滅菌、放射線・紫外線滅菌などがあ
る。しかしながら之等の消毒方法は石膏作業模型などの
表層部に限られ、更に石膏作業模型などの表面を荒らし
たり寸法精度や機械的性質を低下させるなどの影響が懸
念されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
この様に従来の歯科用石膏組成物は歯科医院から歯科技
工室に至る感染経路に於いて汚染された印象材から石膏
作業模型などへの各種細菌、真菌。
ウィルスなどの移動の媒体となっているにも拘らず何等
考慮されていなかったため次の様な課題が挙げられる。
即ち従来の歯科用石膏組成物を用いた場合には(1)歯
科医院からの細菌、真菌、ウィルスなどにより汚染され
た石膏作業模型などを手指などで直接触れた場合、若し
手指の皮膚に創傷部があれば、そこから細菌、真菌、ウ
ィルスなどが侵入し、重大な感染症を惹き起こす恐れが
ある。
(2)細菌、真菌、ウィルスなどに汚染された印象材か
ら伝播した汚染された石膏作業模型などを用いて適切な
補綴物を得るための各種の技工操作、特に石膏作業模型
などの歯科用ハンドピースエンジンによる切削作業での
汚染された飛散石膏粉の体内への目TkT口及び皮膚創
傷部からの侵入による歯科医、歯科技工士などへの感染
が問題となっている。
(3)石膏硬化物は一般に多孔質であるため石膏作業模
型などの中心部まで細菌、真菌、ウィルスなどに汚染さ
れた場合には従来の歯科用治療器具と同様な消毒方法(
薬液法、ガス滅菌、加熱滅菌、放射線・紫外線滅菌など
)では石膏作業模型などの表層部に限られ歯科用ハンド
ピースエンジンによる切削作業での汚染された表層部以
外の飛散粉塵及び表層部切削後の露出石膏面は消毒出来
ない。
(4)従来の歯科用治療器具と同様な消毒方法(薬液法
、ガス滅菌、加熱滅菌、放射線・紫外線滅菌など)で石
膏作業模型などを消毒すると石膏作業模型などの表面を
荒らしたり寸法精度それに機械的性質を低下させるなど
影響が懸念されている。
(5)従来の消毒方法を行うためには、薬液や各種滅菌
装置が必要となるばかりでなく、消毒のための工程が必
要となり技工操作が煩雑で消毒に時間が掛っている。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者等は之等の課題を解決すべく鋭意検討の結果、
抗細菌、抗真菌、抗ウィルスなど抗微生物作用をする薬
剤を含有させた歯科用石膏組成物を開発することにより
解決した。即ち抗微生物作用を有する薬剤を歯科用石膏
組成物に含有させることによって汚染された印象に石膏
を注入し作業模型を作製しても注入する歯科用石膏組成
物自体に消毒作用があるため、出来た作業模型は消毒さ
れた状態となるものである。従って本発明の歯科用石膏
組成物を用いることにより作業模型が歯科医院から歯科
技工室への汚染媒体となることが無くなるものである。
以下に夫々の課題を解決する具体的な方法に就いて述べ
る。
(1)歯科医院から歯科技工室へ送られた石膏作業模型
は既に抗微生物作用を有する薬剤で消毒されているので
、直接手指で触れても手指の皮膚創傷部からの細菌、真
菌、ウィルスなどの侵入による感染は無い。
(2)歯科用ハンドピースエンジンによる切削作業によ
る飛散石膏粉塵が既に之等の薬剤で消毒されているので
、飛散石膏粉塵の体内への目、鼻。
口及び皮膚創傷部からの侵入による歯科医、歯科技工士
などへの、細菌、真菌、ウィルスなどの感染は心配無い
(3)本発明に於ける歯科用石膏組成物を用いて目的と
する石膏作業模型などを得れば作業模型全体が消毒され
た状態となっているため作業模型のどの部分を切削して
もその飛散石膏粉塵による歯科医、歯科技工士などへの
細菌、真菌、ウィルスなどの感染は心配無い。
(4)本発明に於ける歯科用石膏組成物を用いて目的と
する石膏作業模型などを得れば従来の歯科用治療器具と
同様な消毒方法(薬液法、ガス滅菌、加熱滅菌、放射線
・紫外線滅菌など)を行なう必要が無いので石膏作業模
型などの表面を荒らしたり寸法精度、それに機械的性質
を低下させるなどの影響は皆無となる。
(5)更に本発明に於ける歯科用石膏組成物を用いると
、従来の様に消毒のための薬液や各種の滅菌装置が不要
となるばかりでなく消毒の工程が省略出来、時間も短縮
されることになる。従って技工操作が非常に簡単になる
本発明に於ける抗細菌、抗真菌、抗ウィルスなど抗微生
物作用を有する薬剤としては含有させる歯科用石膏組成
物の粉末(一般に硫酸カルシウムの半水塩)や水と化学
反応を起こさない粉末か液体が適当であり、具体的には
サラシ粉2次亜塩素酸ナトリウム、ナトリウム−p−ト
ルエンスルホンクロルアミド(クロラミンT)+ p 
 hルエンスルホニツクアシツドジクロルアミド(ジク
ロラミンT)、ナトリウムベンゼンスルホンクロルアミ
ド(クロラミンB)、ナトリウムキシレンスルホンクロ
ルアミド(クロラミンX)r p−スルホンジクロルア
ミドベンゾイックアシッド(ハラシン)、ジクロロアゾ
ジカルボンアミジン(クロロアゾジン)、ベンゼンスル
ホンジクロルアミド(ジクロラミンB)、パラオキシ安
息香酸エステル(エチル、プロピル、ブチルなど)、ヘ
キシルレゾルシン、ヘキサクロロフェン、ビチノール。
クロルヘキシジン、アクリフラビン、アクリノール、塩
化第二水銀、マーキュロクロム、チメロサール、酢酸フ
ェニル水銀、過マンガン酸カリウム。
フェノール、クレゾール、ヨウ素、ポビドンヨード、チ
モール、ラウリル硫酸ナトリウム、ココイルサルコシン
ナトリウム、ラウロイルサルコシン。
ラウロイルサルコシンナトリウム、ラウロイルサルコシ
ンカリウム、ミリストイルサルコシンナトリウム、バル
ミトイルサルコシンナトリウム、オレオイルサルコシン
、ラウロイルメチルアラニンナトリウム、N−コイルメ
チルタウリンナトリウム、N−ラウロイルメチルタウリ
ンナトリウム。
N−ミリストイルメチルタウリンナトリウム、N−パル
ミトイルメチルタウリンナトリウム、N−ステアロイル
メチルタウリンナトリウム、塩化ヤシアルキルトリメチ
ルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、
塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化中脂肪ア
ルキルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチ
ルアンモニウム、塩化ジオクチルジメチルアンモニウム
塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ステアリ
ルジメチルベンジルアンモニウム、ステアリン酸ジエチ
ルアミノエチルアミド、ラノリン誘導第四級アンモニウ
ム塩などがある。また、未硬化石膏粉にのみ配合される
ものとして抗菌性ゼオライ1〜がある。抗菌性ゼオライ
トの好ましい構造としてはゼオライト中のイオン交換可
能なイオンの一部または全部をアンモニウムイオン及び
抗菌性金属イオンで置換された形態を成している。本発
明に於いて使用した抗菌性ゼオライトとしては天然ゼオ
ライト及び合成ゼオライト何れも用いることが出来、一
般に3次元骨格構造を有するアルミノシリケートであり
一般式として xM27oO・M1203・YSjO7・ZH20で表
示される。ここでMはイオン交換可能なイオンを表し通
常は1または2価の金属イオンである。
nは(金属)イオンの原子価である。X及びYはそれぞ
れの金属酸化物、シリカ係数、Zは結晶水の数を表示し
ている。ゼオライトの具体例とじては例えばA型ゼオラ
イト、X型ゼオライト、Y型ゼオライh、T型ゼオライ
ト、高シリカゼオライト、ソーダライト、モルデナイ1
−.アナルサイム。
クリップチロライ1〜.チャバサイト、エリオナイトな
どを挙げることが出来る。但し、之等に限定されるもの
ではない。之等のゼオライi〜のイオン交換容量は、A
型ゼオライト7meq/gl X型ゼオライト6.4m
eqzg+ Y型ゼオライト5meq/g、T型ゼオラ
イ1〜3.4meqzg+ソーダライト11.5meq
7g。
モルデナイ1〜2.6meqyg+アナルサイム5me
q7g。
クリノプチロライト2.6meqzg、チャバサイト5
meQyg +エリオナイト3.8meqzgであり、
何れも抗菌性金属イオンでイオン交換するに充分の容量
を有している。本発明で用いる抗菌性ゼオライトは上記
ゼオライ1〜中のイオン交換可能なイオン、例えばナト
リウムイオン、カルシウムイオン、カリウムイオン、マ
グネシウムイオン、鉄イオンなどのその一部または全部
を抗菌性金属イオン、好ましくはアンモニウムイオン及
び抗菌性金属イオンで置換したものである。抗菌性金属
イオンの例としては、銀、銅、亜鉛、ビスマス、または
タリウムのイオン、好ましくは銀、銅、亜鉛のイオンを
挙げることが出来る。抗微生物作用を有するという観点
から、上記抗菌性金属イオンはゼオライト中に0.1〜
15%含有されていることが適当である。
銀イオン0.1〜15%及び銅イオン0.1〜8%含有
する抗菌性ゼオライトがより好ましい。一方、アンモニ
ウムイオンは、ゼオライ1〜中に20%まで含有させる
ことが出来るがゼオライト中のアンモニウムイオンの含
有量は0.5〜5%と、好ましくは0.5〜2%とする
ことが該ゼオライトの変色を有効に防止するという観点
から適当である。尚、本発明に於いて%とは110℃乾
燥基準の重量%を言う。
以下、本発明で用いる抗菌性ゼオライトの製造方法につ
いて説明する。例えば本発明で用いる抗菌性ゼオライト
、予め調整した銀イオン、銅イオン、亜鉛イオン等の抗
菌性金属イオン、好ましくは更にアンモニウムイオンを
含有する混合水溶液にゼオライトを接触させて、ゼオラ
イト中のイオン交換可能なイオンと上記イオンとを置換
させる。
接触は、10〜70℃、好ましくは40〜60’Cで3
〜24時間、好ましくは10〜24時間バッチ式または
連続式(例えばカラム法)によって行なうことが出来る
。尚上記混合水溶液のphは3〜10、好ましくは5〜
7に調整することが適当である。該調整により銀の酸化
物などのゼオライト表面または細孔内への析出を防止出
来るので好ましい。また混合水溶液中の各イオンは、通
常、何れも塩として供給される。例えばアンモニウムイ
オンは、硝酸アンモニウム、硫酸アンモニウム、酢酸ア
ンモニウム。
過塩素酸アンモニウム、チオ硫酸アンモニウム。
リン酸アンモニウムなど、銀イオンは、硝酸銀。
硫酸銀、過塩素酸銀、酢酸銀、ジアンミン銀硝酸塩、ジ
アンミン銀硫酸塩など、銅イオンは硝酸銅(■)、過塩
素酸鋼、酢酸銅、テトラシアノ銅酸カリウム、硫酸銅な
ど、亜鉛イオンは硝酸亜鉛(■)。
硫酸亜鉛、過塩素酸亜鉛、チオシアン酸亜鉛、酢酸亜鉛
など、ビスマスイオンは、塩化ビスマス。
ヨウ化ビスマスなど、タリウムイオンは、過塩素酸タリ
ウム、硫酸タリウム、硝酸タリウム、酢酸タリウムなど
を用いることが出来る。
ゼオライ1〜中のアンモニウムイオンなどの含有量は前
記混合水溶液中の各イオン(塩)の濃度を調節すること
によって適宜制御することが出来る。
例えば抗菌性ゼオライ1〜がアンモニウムイオンおよび
銀イオンを含有する場合、前記混合水溶液中のアンモニ
ウムイオン濃度を0.2M/Q〜2.5M/ρ、銀イオ
ン濃度を0.002M/ fl〜0.15M/ρとする
ことによって適宜アンモニウムイオン含有量0.5〜5
%、銀イオン含有量0.1〜5%、の抗菌性ゼオライト
を得ることが出来る。また抗菌性ゼオライトが更に銅イ
オン、亜鉛イオンを含有する場合、前記混合水溶液中の
銅イオン濃度は0.1M/Q〜0.85M/Ω、亜鉛イ
オン濃度は0.15M/ Q〜1.2M/I)とするこ
とによって適宜銅イオン含有量0.1〜8%、亜鉛イオ
ン濃度含有量0.1〜8%の抗菌性ゼオライトを得るこ
とが出来る。
本発明に於いては、前記の如き混合水溶液以外に各イオ
ンを単独で含有する水溶液を用い、各水溶液とゼオライ
トとを逐次接触させることによってイオン交換すること
も出来る。各水溶液中の各イオンの濃度は前記混合水溶
液中の各イオン濃度に準じて定めることが出来る。
イオン交換が終了したゼオライトは、充分に水洗した後
乾燥する。乾燥は、常圧で105〜115℃、または減
圧(1〜30torr)下70〜90℃で行なうことが
好ましい。尚、鉛、ビスマスなど適当な水溶性塩類の無
いイオンや有機イオンのイオン交換は、アルコールやア
セトンなどの有機溶媒溶液を用いて雛溶性の塩基性塩が
析出しない様に反応させることが出来る。
未硬化石膏粉への抗菌性ゼオライトの分散混合方法は、
その装置としてボールミル、■ミキサーブレード式攪拌
装置、乳鉢などがあり、之等の併用若しくは2等以外の
装置でもよい。混合条件はボールミルでは回転数60〜
330rpmで30分〜2時間、乳鉢では回転数60〜
120ppmで30分〜3時間で分散混合すると抗菌性
ゼオライトの分散性の優れた未硬化石膏粉を得ることが
出来る。また、この時分散剤を添加すると更に分散性を
高めることが出来る。分散剤は、溶液として使用するこ
とが望ましく、分散剤としてはソルビタン脂肪酸エステ
ル。
グリセリン脂肪酸エステル、デカグリセリン脂肪酸エス
テル、その他ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキ
シエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチ
レンソルビット脂肪酸エステル、ポリオキシエチレング
リセリン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪
酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポ
リオキシエチレンフィトステロール、ポリオキシエチレ
ンフィトステロール、ポリオキシエチレンアルキルフェ
ニルエーテル、ポリオキシエチレンヒマシ油などがあり
、これらは1種または2種以上をシクロヘキサンなどの
溶剤100重量部に対して1〜10重量部溶解させて使
用する。之等の薬剤は1種または2種以上混合して使用
してもよい。之等の薬剤の歯科用石膏組成物100重量
部に対する添加量は0.05〜25重量部が好ましい。
添加量が0.05重量部未満であるとHBs抗原性など
のウィルスに対する抗微生物作用が少なくなり各種の感
染症を惹き起こす恐れがある。また添加量が25重量部
を超えるとウィルスに対する抗微生物作用は充分である
が石膏の濡れ圧縮強さの低下や石膏硬化物表面に荒れを
生ずる。特に抗菌性ゼオライトは添加量が特許請求の範
囲内であれば酵母、かびなどの真菌に対して優れた効果
を示す。
之等の薬剤を歯科用石膏組成物に含有させる方法として
は (1)予め歯科用石膏組成物の未硬化石膏粉末中に含有
させる方法。
(2)予め歯科用石膏組成物の石膏を硬化させるための
水に含有させる方法。
(3)歯科用石膏組成物の未硬化石膏粉末と石膏を硬化
させるための水の両方に含有させる方法。
などがあるが、何れの方法でも所定量の薬剤が含有され
ていれば消毒効果は同時に現われる。
本発明に於ける上記の薬剤を分散する歯科用石膏組成物
の粉末成分としては大別すると普通石膏。
硬石膏、超硬石膏の3つがある。之等の石膏の混水比は
普通石膏が粉100gに対し、水45−〜50−1硬石
膏が粉100gに対し、水28mQ、〜35−1超硬石
膏が粉100gに対し、水20mQ、〜25m1が一般
的であるが、之等の値は製造メーカーの製品の種類によ
り多少異なる。
未硬化石膏分の主成分は硫酸カルシウムの半水塩であり
、製造法の違いにより普通石膏の主成分は主としてβ型
半水石膏、硬石膏、超硬石膏の主成分は主としてα型半
水石膏である。之等の石膏には水と反応したときの硬化
時間を制御するために硬化促進剤や硬化遅延剤を混入す
ることがある。
硬化促進剤としては食塩、硫酸ナトリウム、硫酸カリウ
ム、ロッシェル塩などがある。硬化遅延剤としてはゼラ
チン、にかわ、寒天、クエン酸、ホウ砂などがある。ま
た着色剤などの添加物を適宜添加することもある。
〔実施例〕
以下に本発明に於ける実施例と比較例を示す。
尚本発明は之等に限定されるものではない。
評価項目と評価方法 (1)抗微生物作用 抗菌性ゼオライト以外の薬剤の抗微生物作用の試験方法
はB型肝炎ウィルス(HBs)抗原性の低下試験により
行なった。精製したB型肝炎ウィルス(HBs)抗原は
キャリアー混合血しよう因り超遠心法にて純度95%以
上に精製したものを使用した。先ず精製したB型肝炎ウ
ィルス(HBs)抗原の濃度400尾/−と4尾/−の
2種類を夫々0.5−採取し之等に5×5×1wn(±
0 、1 +nm )の矩形の石膏試料片を入れ、1時
間と18時間室温で反応させた。反応抜去々を20IJ
g/−の濃度に希釈しアボット社製オースリアー■12
5を利用しB型肝炎ウィルス(HBS)抗原濃度を測定
した。尚、ブランクとして生理食塩水を同時に測定した
抗菌性ゼオライトの抗微生物作用の試験方法は以下の通
りである。蒸留水にショ糖を5%溶かし、あらかじめ所
定の量の抗菌性ゼオライトを分散混合させたジーシー社
製フジロック100重量部に対してこのショ糖の水溶液
を20mQ混合し充分攪拌して硬化させる。硬化した石
膏を底に水を入れたデシケータ−に入れ乾燥しない程度
で室温で1力月間保管する。そして、石膏表面のかびの
発生の様子を目視にて観察した。
(2)凝結時間試験 内径20mn、高さ301mの金属製円筒型をガラス板
の上に置き、その中に標準稠度に練和した試料を満たし
て表面を平らにし凝結を続けさせ水の中に試料を投入し
始めたときから質量300gのどカー針(針の直径2n
wn)が試料の中に1mm入るまでの時間を計測した(
JIS T−6604,JIST−6605による)。
(3〕凝結膨脹試験 ダイヤルゲージの付いた測定用金属型をガラス板の上に
置き、測定混水量に相当する水で練和した試料を測定用
金属型の中に満たして表面を平らにし、水の中に試料を
投入し始めたときから6分後にダイヤルゲージの零点を
調整して水平に静置し普通石膏は1時間後の凝結膨脹率
硬石膏および超硬石膏は2時間後の凝結膨脹率を求めた
。(JIS T−6604,JIS T−6605によ
る)(4)ぬれ圧縮試験 内径20rrtn、&さ30rrtnの金属製円筒型の
中に標準稠度に練和した試料を満たして表面を平らにし
、約40分経過後試験片を型より取り出し大気中に室温
で放置し、水の中に試料を投入し始めたときから普通石
膏は1時間後、硬石膏はおよび超硬石膏は3時間後圧縮
試験機(島津製作所社製商品名オートグラフD S S
−500)を用いてぬれ圧縮強さを測定した。(JIS
 T−6604゜JIS T−6605による) 第1表 *表示値 ジ−シー社製ニュープラストーン(硬石膏);0.25
%ジーシー社製フジロック(超硬石膏)     ;0
.09%(5)表面状態 100 X 100 X 10mmのガラス板の上に標
準稠度に練和した試料を静かに投入し充分硬化した後、
水中で丁寧にガラス板から取外す。この石膏のガラス圧
接面を全く抗微生物作用を有する薬剤を含まない標準品
と目視にて比較し評価した。
尚第1表は普通石膏と硬石膏、超硬石膏の凝結時間、凝
結膨脹、ぬれ圧縮強さのJISに於ける合格基準を示し
たものである。
第2表および第3表は本発明に於ける実施例を示したも
のである。特に第3表は抗菌性ゼオライトを使用した実
施例を示したものである。
以下余白 第3表1量部) 実施例1〜10は未硬化石膏粉末成分に抗微生物作用を
有する薬剤を含有させた例であり、実施例11〜13は
石膏を硬化させるための水に抗微生物作用を有する薬剤
を含有させた例であり、実施例14は未硬化石膏粉末と
石膏を硬化させるための水の両方に抗微生物作用を有す
る薬剤を含有させた例である。
実施例1と実施例4は普通石膏〔歯科用焼石膏(吉野石
膏社製)〕に抗微生物作用を有する薬剤として夫々ナト
リウム−pトルエンスルホンクロルアミドとナトリウム
キシレンスルホンクロルアミドを用いた例である。
実施例2.実施例5.実施例7.実施例8は硬石膏〔商
品名 ニュープラストーン(ジ−シー社製)〕に抗微生
物作用を有する薬剤として夫々ナトリウム−p hルエ
ンスルホンクロルアミドとナトリウムベンゼンスルホン
クロルアミド、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウロイルメ
チルアラニンナトリウムを用いた例である。
実施例3は超硬石膏〔商品名 フジロック(ジ−シー社
製)〕に抗微生物作用をする薬剤としてナトリウム−p
トルエンスルホンクロルアミドを用いた例である。
実施例6は超硬石膏〔商品名 フジロック(ジ−シー社
製)〕に抗微生物作用を有する薬剤としてパラオキシ安
息香酸プロピルを特許請求の範囲の下限に近い量を添加
した例である。
実施例9は超硬石膏〔商品名 フジロック(ジ−シー社
製)〕に抗微生物作用を有する薬剤としてナトリウム−
pトルエンスルホンクロルアミドを特許請求の範囲の上
限に近い量を添加した例である。
また実施例10は抗微生物作用を有する薬剤としてす1
〜リウムーpトルエンスルホンクロルアミドとラウリル
硫酸ナトリウムの2種類を超硬石膏〔商品名 フジロッ
ク(ジ−シー社製)〕に添加した例である。
之等の性質としては凝結時間、凝結膨張、ぬれ圧縮強さ
9石膏硬化物の表面状態などを損うこと無(HB s抗
原性試験による抗微生物作用を示した。
実施例]、1.12.1.3は純水に抗微生物作用を有
する薬剤を予め溶解させて夫々の石膏と混合し・硬化さ
せて試験した例である。
実施例11は普通石膏、実施例12は硬石膏、実施例1
3は超硬石膏を用いた例である。抗微生物作用を有する
薬剤としては実施例IIがナトリウム−pトルエンスル
ホンクロルアミド、実施例12がパラオキシ安息香酸プ
ロピル、実施例13がラウリル硫酸ナトリウムを含んで
いる。之等の性質はHBs抗原性試験に於いても優れた
効果を示し、石膏硬化物の性質も全く問題は無い。
実施例I4は普通石膏にすj・リウムーPトルエンスル
ホンクロルアミドを、純水にラウリル硫酸ナトリウムを
夫々2.5重量部ずつ添加した例である。
この様に石膏と純水の両方に同じ、または異なる抗微生
物作用を有する薬剤を予め添加しておいてもその添加量
が特許請求の範囲内であれば総べての性質を満足する。
実施例15〜20は所定の量の抗菌性ゼオライトをあら
かじめ各未硬化石膏粉にポリグリセリン脂肪酸エステル
の10%シクロヘキサン溶液にて乳鉢で分散混合した石
膏硬化物の性質を評価したものである。実施例15〜1
7は抗菌性ゼオライトとしてA型ゼオライトを用いた例
であり、実施例1.8.19は抗菌性ゼオライトとして
X型ゼオライトを用いた例であり、実施例20は抗菌性
ゼオライトとしてA型ゼオライトとX型ゼオライトの双
方を混合してを用いた例である。実施例16と実施例1
8は抗菌性ゼオライトの未硬化石膏物に対する配合量を
規定するために抗菌性ゼオライトの添加量が特許請求の
範囲の下限に近い添加量を用いた例であり、実施例17
と実施例19は抗菌性ゼオライトの添加量が特許請求の
範囲の上限に近い添加量を用いた例であるが、何れも特
許請求の範囲内であるのでかびの発生は見られず石膏硬
化物の性質も全く問題は無い。実施例15と実施例20
も抗菌性ゼオライトの添加量が標準的な量であるのでか
びの発生は見られず石膏硬化物の性質も全く問題は無い
第4表および第5表は本発明に於ける比較例を示したも
のである。特に第5表は抗菌性ゼオライトを用いた比較
例である。
第5表(重量部) 比較例1,2.3は夫々抗微生物作用を有する薬剤を全
く含んでいない石膏の例である。比較例4.5.6は従
来から行なわれている消毒法を用いた例であり、それぞ
れ加熱法、ガス法、薬液法である。石膏の種類は比較例
1,4が普通石膏〔歯科用焼石膏(吉野石膏社製)〕、
比較例2゜5が硬石膏〔商品名 ニュープラストーン(
ジ−シー社製)〕、比較例3,6が超硬石膏〔商品名フ
ジロック(ジ−シー社製)〕である。比較例1.2.3
は何れも凝結時間、凝結膨脹、ぬれ圧縮強さ2石膏硬化
物の表面状態などには悪影響は無いがHBs抗原性試験
による抗微生物作用が殆んど観られない。HBs抗原の
抗原性の低下を確認するためにはチンパンジーにこの抽
出液を注射してB型肝炎が発病するかどうかを確認する
必要があるが、之は今の処不可能である。しかしHBS
抗原が残存していることは確実であるので3つの例は感
染に対して非常に危険であることには間違いない。
比較例4は加熱法のうち乾熱法を用いた例であり凝結時
間と凝結膨脹には異常は無いが、ぬれ圧縮強さと石膏硬
化物の表面状態は加熱した後の性質であるため劣化して
いる。また乾熱法は160〜170℃で4時間加熱する
ため、技工操作に時間が掛かる。
比較例5,6は夫々ガス法、薬液法により石膏硬化物を
消毒した例である。比較例4と同様な傾向を示し、技工
操作も夫々24時間と1時間掛かる。
之等の時間は総べてHBs抗原性を無くすのに必要な時
間である。
比較例7〜11は抗菌性ゼオライトの抗微生物作用の効
果と特許請求の範囲を規定するために行なった例である
。比較例7は抗菌性ゼオライトを全く添加しない例であ
り、比較例8は抗菌性ゼオライトとしてA型ゼオライト
を用い、その添加量が特許請求の範囲を少ない方に逸脱
した例であり、比較例9は抗菌性ゼオライトとしてX型
ゼオライトを用い、その添加量が特許請求の範囲を少な
い方に逸脱した例である。これらは何れも抗菌性ゼオラ
イ1へが無いかあるいは添加されていても少ないので抗
微生物作用の効果がなく、かびの発生がみられた。比較
例10と11は抗菌性ゼオライトの添加量が特許請求の
範囲を多い方に逸脱した例である。これらは何れも抗菌
性ゼオライトの効果で抗微生物作用の効果即ちかびの発
生は見られないものの石膏硬化物のぬれ圧縮強さや石膏
硬化物の表面状態に非常に悪い結果をもたらした。
〔発明の効果〕
本発明に於ける抗細菌、抗真菌、抗ウィルスなど抗微生
物作用を有する薬剤を含む歯科用石膏組成物は以下の点
で効果が有る。
(1)本発明に於ける歯科用石膏組成物より造られた石
膏作業模型は既に抗微生物作用を有する薬剤を含んでお
り、消毒効果も充分であるので直接手指で触れても皮膚
創傷部からの感染の心配は無い。
(2)歯科用ハンドピースなどで作業模型を切削した場
合の飛散石膏粉塵は既に抗微生物作用を有する薬剤で消
毒されているので、飛散石膏粉塵の体内への侵入による
感染の心配は無い。
(3)本発明に於ける歯科用石膏組成物を用いると、石
膏作業模型の中心部まで消毒されているのでこの作業模
型のどの部分を切削してもその飛散石膏粉塵による感染
の心配は無い。
(4)本発明に於ける歯科用石膏組成物は従来の消毒方
法(薬液法、ガス法、加熱法など)に比べて石膏の表面
を荒らしたり機械的性質を低下させたりする心配は無い
(5)本発明に於ける歯科用石膏組成物は従来の消毒の
ための滅菌装置や薬液が不要となる。また消毒の工程そ
のものが省略出来るので技工操作が短縮され非常に簡便
となる。
(6)本発明に於いて用いた抗菌性ゼオライトは抗微生
物作用の効果、特にかびなどの真菌に対して優れた効果
をもたらした。よって石膏表面に発生するかびによる人
体への悪影響は皆無となる。
特許出願人 而至陶歯工業株式会社 代理人 弁理士 野 間  忠 夫

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 未硬化石膏粉と、 石膏を硬化させるための水と、 抗細菌、抗真菌、抗ウィルスなどの抗微生 物作用を有する薬剤と、 を含有する歯科用石膏組成物。 2 抗微生物作用を有する薬剤の歯科用石膏組成物に対
    する配合量が歯科用石膏組成物100重量部に対して0
    .05〜25重量部であることを特徴とする請求項1記
    載の歯科用石膏組成物。 3 抗微生物作用を有する薬剤が未硬化石膏粉に含有さ
    れていることを特徴とする請求項1または2に記載の歯
    科用石膏組成物。 4 抗微生物作用を有する薬剤が石膏を硬化させるため
    の水に含有されていることを特徴とする請求項1または
    2に記載の歯科用石膏組成物。 5 抗微生物作用を有する薬剤が未硬化石膏粉と石膏を
    硬化させるための水の両方に含有されていることを特徴
    とする請求項1または2に記載の歯科用石膏組成物。 6 抗微生物作用を有する薬剤中、真菌に対して有効な
    薬剤が抗菌性ゼオライトであることを特徴とする請求項
    1ないし3に記載の歯科用石膏組成物。
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