JPH0224878B2 - - Google Patents
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- JPH0224878B2 JPH0224878B2 JP10375382A JP10375382A JPH0224878B2 JP H0224878 B2 JPH0224878 B2 JP H0224878B2 JP 10375382 A JP10375382 A JP 10375382A JP 10375382 A JP10375382 A JP 10375382A JP H0224878 B2 JPH0224878 B2 JP H0224878B2
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- water
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Description
本発明は、低粘度かつ高濃度の固体燃料−水ス
ラリの製法に関するものである。 さらに詳しくは、本発明は、石炭、石油コーク
スなどの如き固体燃料を水または水および分散剤
と混合した固体燃料−水スラリを製造する方法の
改良に関するものであり、輸送、貯蔵、取扱いな
どが容易な低粘度かつ高濃度の固体燃料−水スラ
リの製法に関するものである。 近年、エネルギー源として石炭、石油コークス
などの固体燃料が見直されてきている。しかしな
がら石炭、石油コークスなどは、石油のような流
体燃料と比較して輸送や貯蔵を円滑に行いにく
く、またこれらに要する費用も高いだけでなく、
取扱いに際しても作業効率が悪く、石油より使い
にくいという欠点がある。 それ故、これらの欠点を改善するために、固体
燃料を微粉状にして、例えば石炭を微粉状にして
水に分散させ、固体燃料−水スラリ例えば石炭−
水スラリにする方法の開発が進められている。 しかし石炭を石炭−水スラリにする場合は、一
般に石炭の濃度を上げるとスラリの粘度が著しく
高くなつて流動性が失われ、取扱いやパイプ輸送
が困難になる。また逆にスラリの粘度を下げるた
めに石炭の濃度を下げると輸送効率が低下し、燃
料やガス化原料として使用するために後処理とし
て脱水工程を必要とするという難点がある。 これらの問題点を解決するためには、低粘度か
つ高濃度の固体燃料−水スラリ、例えば石炭−水
スラリを製造する必要があり、すでに固体燃料−
水スラリの製造法に関しては、例えば微粉状固
体燃料を水および分散剤と混合してスラリ粘度を
低減させる方法、微粉状固体燃料として粒度分
布を調節した微粉状固体燃料を使用し、これを水
または水および分散剤と混合してスラリ中の固体
燃料濃度を高める方法などが知られている。お
よびの方法はそれなりにスラリの低粘度化およ
び高濃度化をはかるうえで効果があるが、いずれ
の方法もいまだ充分とはいえず、改良の余地があ
る。 本発明者らはさらに低粘度かつ高濃度の固体燃
料−水スラリを工業的に有利に製造することがで
きる方法を開発することを目的として鋭意研究を
行つた。 その結果、単に分散剤を使用したり、微粉状固
体燃料として、石炭を微粉状に粉砕してその粒度
分布を調節したものを使用したりするのではな
く、例えば脱灰処理した石炭や石油コークスなど
灰分含有量の少ないものと灰分含有量の多いも
の、例えば無脱灰の石炭とを併用し、かつ前者の
粒度を後者の無脱灰のものより小さくして一定の
範囲で広い粒度分布をもたせたものを用いると、
前記目的を達成できることを知り、さらに研究を
重ねて本発明に到つた。 本発明は、固体燃料を水または水および分散剤
と混合して固体燃料−水スラリを製造する方法に
おいて、固体燃料として幾何平均径が約44μより
小さく、灰分含有量が6重量%以下の微粉状固体
燃料(A)と、幾何平均径が44〜150μで、かつ灰分
含有量が6重量%を越える微粉状固体燃料(B)とを
混合した幾何平均径が150μ以下で、粒度分布が
対数正規分布における幾何標準偏差σgで5.7〜12
の範囲にある微粉状固体燃料を用いることを特徴
とする固体燃料−水スラリの製法に関するもので
ある。 本明細書において使用している「幾何平均径」
及び「幾何標準偏差(σg)」の各用語は粉末の粒
度及びその分布を規定するために一般的に使用さ
れている用語であり、各々の用語は対数正規分布
での粒径と積算通過重量%の関係から次のように
定義される。 幾何平均径の定義:積算通過重量%が50%に相当
する粒径 幾何標準偏差(σg)の定義:幾何平均径と積算
通過重量%が15.87%に相当する粒径との
比(幾何平均径/積算通過重量15.87%に
相当する粒径)σg1と、積算通過重量%が
84.13%に相当する粒径と幾何平均径との
比(積算通過重量%84.13%に相当する粒
径/幾何平均径)σg2との算術平均
(σg1+σg2/2) 本発明によると、固体燃料の濃度が高く、実用
的な流動性を有する低粘度の固体燃料−水スラリ
を容易に製造できるという大きな特長がある。従
つて本発明により製造される固体燃料−水スラリ
はパイプなどによる輸送、バーナーなどでの噴
射、取扱いなどが容易であり、ボイラー、発電
所、加熱炉などでの燃料としての使用や水素、一
酸化炭素などの製造のようなガス化原料としての
使用に好適である。 また本発明において、使用する微粉状固体燃料
は工業的に単純な操作で調製することが可能であ
るだけでなく、微粉状固体燃料としてそのすべて
を脱灰処理した低灰分含有量のものを使用しなく
てもよいので脱灰に要する費用を大巾に低減させ
ることが可能である。また本発明においては低粘
度かつ高濃度の固体燃料−水スラリが得られるの
で使用時に特に脱水処理をしなくても各種用途に
利用することが可能である。 本発明においては、微粉状固体燃料の一部とし
て特に幾何平均径が約44μ、好ましくは20μより
小さく、かつ灰分含有量が6重量%以下の微粉状
固体燃料(A)を使用することが重要であり、幾何平
均径が小さくても灰分含有量の多い微粉状固体燃
料、例えば無脱灰の石炭を使用したのでは、固体
燃料−水スラリの低粘度かつ高濃度化が阻害さ
れ、本発明の目的を達成することが困難である。
無脱灰の石炭を使用した場合に低粘度かつ高濃度
化が阻害される原因は十分に明らかではないが、
幾何平均径が約44μよりも小さくなると小さくな
るに従つて表面積が著しく増加し、特に無脱灰の
石炭中の灰分が水中に遊離し易くなつて、水中に
溶出する灰分が増加するためではないかと考えら
れる。 本発明において微粉状固体燃料(A)としては、一
般に石油精製工程から副生する石油コークス(通
常灰分含有量約0.1〜1重量%)や脱灰処理した
石灰、例えば通常市販されている10重量%前後の
灰分を含有する石灰を例えば重液選炭などそれ自
体公知の方法で脱灰処理した灰分含有量約6重量
%以下、好ましくは4.5重量%以下のものなどを
挙げることができる。また微粉状固体燃料(A)の粒
度調整は、湿式で行つても乾式で行なつてもよ
く、従来公知の粉砕機、例えばボールミル、チユ
ーブミル、しん動ミルなどを用いて容易に行うこ
とができる。また微粉状固体燃料(A)の幾何平均径
の値が大きすぎると微粉状固体燃料(B)と混合した
場合の粒度分布が狭くなつて固体燃料−水スラリ
の高濃度化を阻害する要因となるので幾何平均径
は約44μ以下、好ましくは20μ以下にするのがよ
い。 本発明において微粉状固体燃料(B)としては、微
粉状固体燃料(A)より幾何平均径が大きく(44〜
150μ)、かつ(A)より灰分含有量の多いもの(6重
量%を越える)、例えば無脱灰の石灰(通常灰分
含有量10重量%前後)が使用される。従つて脱灰
処理に要する費用が低減されるという利点があ
る。また微粉状固体燃料(B)の幾何平均径は微粉状
固体燃料(A)のそれより大きいので、換言すると微
粉状固体燃料(B)は比較的粗粒でよいので粉砕に要
する費用が低減でき、また比較的租粒であるた
め、固体燃料−水スラリにしたときの水中への灰
分の溶出を防止でき、使用する微粉状固体燃料(B)
の種類(例えば石炭の種類)によらず灰分の影響
を小さくすることができるという効果がある。微
粉状固体燃料(B)の幾何平均径が約44μより小さい
と灰分が水中に遊離しやすくなつてその溶出量が
増加するので適当ではない。微粉状固体燃料(B)の
幾何平均径の上限については、これがあまり大き
くなると固体燃料−水スラリの使用時の反応性、
燃焼性などが悪くなるのでこれらを考慮すると上
限は150μ以下にするのが適当である。微粉状固
体燃料(B)の粒度調整は、湿式で行つても乾式で行
つてもよく、また従来公知の粉砕機、例えばアト
リシヨンミル、ハンマーミル、ロツドミルなどを
用いて容易に行うことができる。 本発明においては、微粉状固体燃料として前記
(A)および(B)を用いるが、(A)と(B)との混合割合は重
量比で(A)/(B)=0.05〜2、好ましくは0.1〜1が
望ましい。(A)の割合が少なすぎると本発明による
効果の発現が不十分になり、またあまり多すぎる
と微粉砕するのに要する費用が大きくなるだけで
なく、石炭などの脱灰処理にも費用を要するの
で、混合割合は上記範囲が望ましい。 本発明においては、微粉状固体燃料(A)と微粉状
固体燃料(B)とを混合したものが微粉状固体燃料と
して使用されるが、この微粉状固体燃料は、幾何
平均径が150μ以下、好ましくは74μ以下で、粒度
分布が対数正規分布における幾何標準偏差σgで
5.7〜12、好ましくは6〜12の範囲にある必要が
ある。本発明者らは微粉状固体燃料のσgの値が
大きければ大きいほど(粒度分布の巾が広ければ
広いほど)固体燃料−水スラリの低粘度化が可能
であることを発見した。 本発明において微粉状固体燃料のσgの値を12
より大きくするためには、微粉状固体燃料(B)とし
で幾何平均径ができるだけ大きものを使用する
か、また微粉状固体燃料(A)として幾何平均径がで
きるだけ小さいものを使用する必要があるが、(B)
の幾何平均径をあまり大きくすると固体燃料−水
スラリにしたときの反応性、燃焼性などが悪くな
り、また(A)の幾何平均径を小さくするためには極
度に微紛砕した(A)を調製する必要があり、工業的
にも紛砕の程度に限界があり、経済的でもない。
またσgの値を5.7より小さくすると粒度分布の巾
が狭くなりすぎ、固体燃料−水スラリの高濃度化
をはかろうとしたときにスラリの粘度が著しく高
くなる。従つてこれらを考慮すると(A)と(B)を混合
した微粉状固体燃料のσgおよび幾何平均径は前
記範囲にする必要がある。 本発明は、微粉状固体燃料を水または水および
分散剤と混合することによつて容易に実施するこ
とができる。水および分散剤と混合した場合は、
水だけと混合した場合より、さらに低粘度かつ高
濃度の安定な固体燃料−水スラリが得られる。分
散剤としては、固体燃料−水スラリ用分散剤とし
て従来公知のものがいずれも使用できる。分散剤
の例としては、ナフタリンスルホン酸塩、石油ス
ルホン酸塩、リグニンスルホン酸塩、及びこれら
のホルマリン縮合物;ポリオキシエチレンアルキ
ルエーテル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレン
アルキルアリールエーテル硫酸エステル塩;ポリ
グリセリンの硫酸化物;メラミン樹脂のスルホン
酸塩;石炭抽出物のスルホン酸塩(特願昭56−
192965号参照)などを挙げることができる。 前記の石炭抽出物のスルホン酸塩としては、石
炭を200〜500℃の温度にてその抽出温度より低い
臨界温度を有する溶剤を使用し、かつその臨界圧
力より高い圧力下で抽出して得られた石炭抽出物
をスルホン化し、次いでアルカリ化剤を使用して
中和することによつて得られたものが好適であ
る。この抽出における溶剤としては、ベンゼン、
トルエン、O−キシレン、m−キシレン、p−キ
シレン、キシレン混合物、エチルベンゼン、プロ
ピルベンゼンなどの芳香族炭化水素、シクロペン
タン、シクロヘキサンなどの炭素数5以上の脂環
式炭化水素、ヘキサン、ヘプタン、ノナンなどの
炭素数6以上の脂肪族炭化水素、メチルアミン、
エチルアミン、ジメチルアミンなどの脂肪族アミ
ン、ピリジンのような複素環化合物などを挙げる
ことができ、なかでも芳香族炭化水素が好まし
い。また、スルホン化には、例えば硫酸、発煙硫
酸、無水硫酸、クロルスルホン酸などが使用さ
れ、またアルカリ化剤としては一般にアルカリ金
属、アルカリ土類金属の水酸化物が使用される。
分散剤の使用量は固体燃料−水スラリに対して
0.01〜3重量%になるようにするのが適当であ
る。また分散剤の他にアルカル金属塩基、例えば
水酸化ナトリウムなどを混合してもよく、その使
用量は固体燃料−水スラリに対して2重量%以下
が望ましい。 本発明において微粉状固体燃料を水または水お
よび分散剤と混合するにあたつての混合順序は特
に制限されない。例えば微粉状固体燃料(A)と微粉
状固体燃料(B)とをあらかじめ混合し、次いで水ま
たは水および分散剤と混合しても、(A)を先に水ま
たは水および分散剤と混合し、次にで(B)を混合し
ても、また(B)を先に水または水および分散剤と混
合し、次いで(A)を混合してもよい。 次に実施例および比較例を示す。 各例において微粉状固体燃料としては、工業分
析値(恒温ベース、JIS−M−8812)が第1表に
記載のものを、乾式または湿式でボールミル粉砕
し、第2表に記載の幾何平均径および幾何標準偏
差にしたものを使用した。
ラリの製法に関するものである。 さらに詳しくは、本発明は、石炭、石油コーク
スなどの如き固体燃料を水または水および分散剤
と混合した固体燃料−水スラリを製造する方法の
改良に関するものであり、輸送、貯蔵、取扱いな
どが容易な低粘度かつ高濃度の固体燃料−水スラ
リの製法に関するものである。 近年、エネルギー源として石炭、石油コークス
などの固体燃料が見直されてきている。しかしな
がら石炭、石油コークスなどは、石油のような流
体燃料と比較して輸送や貯蔵を円滑に行いにく
く、またこれらに要する費用も高いだけでなく、
取扱いに際しても作業効率が悪く、石油より使い
にくいという欠点がある。 それ故、これらの欠点を改善するために、固体
燃料を微粉状にして、例えば石炭を微粉状にして
水に分散させ、固体燃料−水スラリ例えば石炭−
水スラリにする方法の開発が進められている。 しかし石炭を石炭−水スラリにする場合は、一
般に石炭の濃度を上げるとスラリの粘度が著しく
高くなつて流動性が失われ、取扱いやパイプ輸送
が困難になる。また逆にスラリの粘度を下げるた
めに石炭の濃度を下げると輸送効率が低下し、燃
料やガス化原料として使用するために後処理とし
て脱水工程を必要とするという難点がある。 これらの問題点を解決するためには、低粘度か
つ高濃度の固体燃料−水スラリ、例えば石炭−水
スラリを製造する必要があり、すでに固体燃料−
水スラリの製造法に関しては、例えば微粉状固
体燃料を水および分散剤と混合してスラリ粘度を
低減させる方法、微粉状固体燃料として粒度分
布を調節した微粉状固体燃料を使用し、これを水
または水および分散剤と混合してスラリ中の固体
燃料濃度を高める方法などが知られている。お
よびの方法はそれなりにスラリの低粘度化およ
び高濃度化をはかるうえで効果があるが、いずれ
の方法もいまだ充分とはいえず、改良の余地があ
る。 本発明者らはさらに低粘度かつ高濃度の固体燃
料−水スラリを工業的に有利に製造することがで
きる方法を開発することを目的として鋭意研究を
行つた。 その結果、単に分散剤を使用したり、微粉状固
体燃料として、石炭を微粉状に粉砕してその粒度
分布を調節したものを使用したりするのではな
く、例えば脱灰処理した石炭や石油コークスなど
灰分含有量の少ないものと灰分含有量の多いも
の、例えば無脱灰の石炭とを併用し、かつ前者の
粒度を後者の無脱灰のものより小さくして一定の
範囲で広い粒度分布をもたせたものを用いると、
前記目的を達成できることを知り、さらに研究を
重ねて本発明に到つた。 本発明は、固体燃料を水または水および分散剤
と混合して固体燃料−水スラリを製造する方法に
おいて、固体燃料として幾何平均径が約44μより
小さく、灰分含有量が6重量%以下の微粉状固体
燃料(A)と、幾何平均径が44〜150μで、かつ灰分
含有量が6重量%を越える微粉状固体燃料(B)とを
混合した幾何平均径が150μ以下で、粒度分布が
対数正規分布における幾何標準偏差σgで5.7〜12
の範囲にある微粉状固体燃料を用いることを特徴
とする固体燃料−水スラリの製法に関するもので
ある。 本明細書において使用している「幾何平均径」
及び「幾何標準偏差(σg)」の各用語は粉末の粒
度及びその分布を規定するために一般的に使用さ
れている用語であり、各々の用語は対数正規分布
での粒径と積算通過重量%の関係から次のように
定義される。 幾何平均径の定義:積算通過重量%が50%に相当
する粒径 幾何標準偏差(σg)の定義:幾何平均径と積算
通過重量%が15.87%に相当する粒径との
比(幾何平均径/積算通過重量15.87%に
相当する粒径)σg1と、積算通過重量%が
84.13%に相当する粒径と幾何平均径との
比(積算通過重量%84.13%に相当する粒
径/幾何平均径)σg2との算術平均
(σg1+σg2/2) 本発明によると、固体燃料の濃度が高く、実用
的な流動性を有する低粘度の固体燃料−水スラリ
を容易に製造できるという大きな特長がある。従
つて本発明により製造される固体燃料−水スラリ
はパイプなどによる輸送、バーナーなどでの噴
射、取扱いなどが容易であり、ボイラー、発電
所、加熱炉などでの燃料としての使用や水素、一
酸化炭素などの製造のようなガス化原料としての
使用に好適である。 また本発明において、使用する微粉状固体燃料
は工業的に単純な操作で調製することが可能であ
るだけでなく、微粉状固体燃料としてそのすべて
を脱灰処理した低灰分含有量のものを使用しなく
てもよいので脱灰に要する費用を大巾に低減させ
ることが可能である。また本発明においては低粘
度かつ高濃度の固体燃料−水スラリが得られるの
で使用時に特に脱水処理をしなくても各種用途に
利用することが可能である。 本発明においては、微粉状固体燃料の一部とし
て特に幾何平均径が約44μ、好ましくは20μより
小さく、かつ灰分含有量が6重量%以下の微粉状
固体燃料(A)を使用することが重要であり、幾何平
均径が小さくても灰分含有量の多い微粉状固体燃
料、例えば無脱灰の石炭を使用したのでは、固体
燃料−水スラリの低粘度かつ高濃度化が阻害さ
れ、本発明の目的を達成することが困難である。
無脱灰の石炭を使用した場合に低粘度かつ高濃度
化が阻害される原因は十分に明らかではないが、
幾何平均径が約44μよりも小さくなると小さくな
るに従つて表面積が著しく増加し、特に無脱灰の
石炭中の灰分が水中に遊離し易くなつて、水中に
溶出する灰分が増加するためではないかと考えら
れる。 本発明において微粉状固体燃料(A)としては、一
般に石油精製工程から副生する石油コークス(通
常灰分含有量約0.1〜1重量%)や脱灰処理した
石灰、例えば通常市販されている10重量%前後の
灰分を含有する石灰を例えば重液選炭などそれ自
体公知の方法で脱灰処理した灰分含有量約6重量
%以下、好ましくは4.5重量%以下のものなどを
挙げることができる。また微粉状固体燃料(A)の粒
度調整は、湿式で行つても乾式で行なつてもよ
く、従来公知の粉砕機、例えばボールミル、チユ
ーブミル、しん動ミルなどを用いて容易に行うこ
とができる。また微粉状固体燃料(A)の幾何平均径
の値が大きすぎると微粉状固体燃料(B)と混合した
場合の粒度分布が狭くなつて固体燃料−水スラリ
の高濃度化を阻害する要因となるので幾何平均径
は約44μ以下、好ましくは20μ以下にするのがよ
い。 本発明において微粉状固体燃料(B)としては、微
粉状固体燃料(A)より幾何平均径が大きく(44〜
150μ)、かつ(A)より灰分含有量の多いもの(6重
量%を越える)、例えば無脱灰の石灰(通常灰分
含有量10重量%前後)が使用される。従つて脱灰
処理に要する費用が低減されるという利点があ
る。また微粉状固体燃料(B)の幾何平均径は微粉状
固体燃料(A)のそれより大きいので、換言すると微
粉状固体燃料(B)は比較的粗粒でよいので粉砕に要
する費用が低減でき、また比較的租粒であるた
め、固体燃料−水スラリにしたときの水中への灰
分の溶出を防止でき、使用する微粉状固体燃料(B)
の種類(例えば石炭の種類)によらず灰分の影響
を小さくすることができるという効果がある。微
粉状固体燃料(B)の幾何平均径が約44μより小さい
と灰分が水中に遊離しやすくなつてその溶出量が
増加するので適当ではない。微粉状固体燃料(B)の
幾何平均径の上限については、これがあまり大き
くなると固体燃料−水スラリの使用時の反応性、
燃焼性などが悪くなるのでこれらを考慮すると上
限は150μ以下にするのが適当である。微粉状固
体燃料(B)の粒度調整は、湿式で行つても乾式で行
つてもよく、また従来公知の粉砕機、例えばアト
リシヨンミル、ハンマーミル、ロツドミルなどを
用いて容易に行うことができる。 本発明においては、微粉状固体燃料として前記
(A)および(B)を用いるが、(A)と(B)との混合割合は重
量比で(A)/(B)=0.05〜2、好ましくは0.1〜1が
望ましい。(A)の割合が少なすぎると本発明による
効果の発現が不十分になり、またあまり多すぎる
と微粉砕するのに要する費用が大きくなるだけで
なく、石炭などの脱灰処理にも費用を要するの
で、混合割合は上記範囲が望ましい。 本発明においては、微粉状固体燃料(A)と微粉状
固体燃料(B)とを混合したものが微粉状固体燃料と
して使用されるが、この微粉状固体燃料は、幾何
平均径が150μ以下、好ましくは74μ以下で、粒度
分布が対数正規分布における幾何標準偏差σgで
5.7〜12、好ましくは6〜12の範囲にある必要が
ある。本発明者らは微粉状固体燃料のσgの値が
大きければ大きいほど(粒度分布の巾が広ければ
広いほど)固体燃料−水スラリの低粘度化が可能
であることを発見した。 本発明において微粉状固体燃料のσgの値を12
より大きくするためには、微粉状固体燃料(B)とし
で幾何平均径ができるだけ大きものを使用する
か、また微粉状固体燃料(A)として幾何平均径がで
きるだけ小さいものを使用する必要があるが、(B)
の幾何平均径をあまり大きくすると固体燃料−水
スラリにしたときの反応性、燃焼性などが悪くな
り、また(A)の幾何平均径を小さくするためには極
度に微紛砕した(A)を調製する必要があり、工業的
にも紛砕の程度に限界があり、経済的でもない。
またσgの値を5.7より小さくすると粒度分布の巾
が狭くなりすぎ、固体燃料−水スラリの高濃度化
をはかろうとしたときにスラリの粘度が著しく高
くなる。従つてこれらを考慮すると(A)と(B)を混合
した微粉状固体燃料のσgおよび幾何平均径は前
記範囲にする必要がある。 本発明は、微粉状固体燃料を水または水および
分散剤と混合することによつて容易に実施するこ
とができる。水および分散剤と混合した場合は、
水だけと混合した場合より、さらに低粘度かつ高
濃度の安定な固体燃料−水スラリが得られる。分
散剤としては、固体燃料−水スラリ用分散剤とし
て従来公知のものがいずれも使用できる。分散剤
の例としては、ナフタリンスルホン酸塩、石油ス
ルホン酸塩、リグニンスルホン酸塩、及びこれら
のホルマリン縮合物;ポリオキシエチレンアルキ
ルエーテル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレン
アルキルアリールエーテル硫酸エステル塩;ポリ
グリセリンの硫酸化物;メラミン樹脂のスルホン
酸塩;石炭抽出物のスルホン酸塩(特願昭56−
192965号参照)などを挙げることができる。 前記の石炭抽出物のスルホン酸塩としては、石
炭を200〜500℃の温度にてその抽出温度より低い
臨界温度を有する溶剤を使用し、かつその臨界圧
力より高い圧力下で抽出して得られた石炭抽出物
をスルホン化し、次いでアルカリ化剤を使用して
中和することによつて得られたものが好適であ
る。この抽出における溶剤としては、ベンゼン、
トルエン、O−キシレン、m−キシレン、p−キ
シレン、キシレン混合物、エチルベンゼン、プロ
ピルベンゼンなどの芳香族炭化水素、シクロペン
タン、シクロヘキサンなどの炭素数5以上の脂環
式炭化水素、ヘキサン、ヘプタン、ノナンなどの
炭素数6以上の脂肪族炭化水素、メチルアミン、
エチルアミン、ジメチルアミンなどの脂肪族アミ
ン、ピリジンのような複素環化合物などを挙げる
ことができ、なかでも芳香族炭化水素が好まし
い。また、スルホン化には、例えば硫酸、発煙硫
酸、無水硫酸、クロルスルホン酸などが使用さ
れ、またアルカリ化剤としては一般にアルカリ金
属、アルカリ土類金属の水酸化物が使用される。
分散剤の使用量は固体燃料−水スラリに対して
0.01〜3重量%になるようにするのが適当であ
る。また分散剤の他にアルカル金属塩基、例えば
水酸化ナトリウムなどを混合してもよく、その使
用量は固体燃料−水スラリに対して2重量%以下
が望ましい。 本発明において微粉状固体燃料を水または水お
よび分散剤と混合するにあたつての混合順序は特
に制限されない。例えば微粉状固体燃料(A)と微粉
状固体燃料(B)とをあらかじめ混合し、次いで水ま
たは水および分散剤と混合しても、(A)を先に水ま
たは水および分散剤と混合し、次にで(B)を混合し
ても、また(B)を先に水または水および分散剤と混
合し、次いで(A)を混合してもよい。 次に実施例および比較例を示す。 各例において微粉状固体燃料としては、工業分
析値(恒温ベース、JIS−M−8812)が第1表に
記載のものを、乾式または湿式でボールミル粉砕
し、第2表に記載の幾何平均径および幾何標準偏
差にしたものを使用した。
【表】
第1表中、E−1はワララ炭、E−2はワララ
炭を重液選炭で脱灰処理したもの、F−1はハン
ターバレー炭、F−2はハンターバレー炭を重液
選炭で脱灰処理したもの、Gはコールバレー炭お
よびHは石油コークスを示す(以下同様)。
炭を重液選炭で脱灰処理したもの、F−1はハン
ターバレー炭、F−2はハンターバレー炭を重液
選炭で脱灰処理したもの、Gはコールバレー炭お
よびHは石油コークスを示す(以下同様)。
【表】
【表】
また各例において固体燃料−水スラリの製造お
よび粘度の測定は次の方法で行つた。 あらかじめ分散剤(β−ナフタレンスルホン酸
ホルマリン縮合物を主成分とする界面活性剤)を
添加した水に、第2表に記載の微粉状固体燃料を
混合してまたは単独で加え、かい型撹拌機で約5
分間混合して固体燃料−水スラリを製造し、ただ
ちに粘度測定容器に移し、(B)型粘度計(東京計器
製)でスラリ粘度を測定した。なお分散剤はスラ
リに対して0.5重量%になるように添加した。 また各例において固体燃料−水スラリの固体燃
料濃度は、固体燃料重量(絶乾基準)をスラリの
全重量で除した重量%で示す。 実施例1〜3および比較例1〜3 第2表に記載の微粉状固体燃料を、第3表に記
載の混合割合で混合して微粉状固体燃料の幾何平
均径および幾何標準偏差を調整し、固体燃料濃度
を第3表記載の濃度にかえた固体燃料−水スラリ
を製造し、それぞれのスラリ濃度を測定した。そ
の結果を第3表に示す。 第3表から微粉状固体燃料として灰分含有量の
多いものを単独で用いた場合や灰分含有量は少な
いが粒度分布の巾が狭いものを用いた場合(比較
例1、比較例2)また粒度分布の巾は広いが幾何
平均径の小さいものとして灰分含有量の多いもの
を用いた場合(比較例3)などより、本発明によ
る場合の方がはるかに低粘度かつ高濃度の固体燃
料−水スラリを製造できることがわかる。
よび粘度の測定は次の方法で行つた。 あらかじめ分散剤(β−ナフタレンスルホン酸
ホルマリン縮合物を主成分とする界面活性剤)を
添加した水に、第2表に記載の微粉状固体燃料を
混合してまたは単独で加え、かい型撹拌機で約5
分間混合して固体燃料−水スラリを製造し、ただ
ちに粘度測定容器に移し、(B)型粘度計(東京計器
製)でスラリ粘度を測定した。なお分散剤はスラ
リに対して0.5重量%になるように添加した。 また各例において固体燃料−水スラリの固体燃
料濃度は、固体燃料重量(絶乾基準)をスラリの
全重量で除した重量%で示す。 実施例1〜3および比較例1〜3 第2表に記載の微粉状固体燃料を、第3表に記
載の混合割合で混合して微粉状固体燃料の幾何平
均径および幾何標準偏差を調整し、固体燃料濃度
を第3表記載の濃度にかえた固体燃料−水スラリ
を製造し、それぞれのスラリ濃度を測定した。そ
の結果を第3表に示す。 第3表から微粉状固体燃料として灰分含有量の
多いものを単独で用いた場合や灰分含有量は少な
いが粒度分布の巾が狭いものを用いた場合(比較
例1、比較例2)また粒度分布の巾は広いが幾何
平均径の小さいものとして灰分含有量の多いもの
を用いた場合(比較例3)などより、本発明によ
る場合の方がはるかに低粘度かつ高濃度の固体燃
料−水スラリを製造できることがわかる。
【表】
実施例4および比較例4
微粉状固体燃料として、第4表に記載のように
(A)−5と(B)−3との混合割合を変えて(実施例
4)、またA−4とB−3の混合割合を変えて
(比較例4)、それぞれスラリ粘度が3000cpの固
体燃料−水スラリを製造した。 スラリ粘度が3000cpにおけるスラリ中の固体
燃料濃度を第4表に示す。 第4表から本発明による場合は微粉状固体燃料
の幾何標準偏差σgが大きいほど高濃度の固体燃
料−水スラリが製造できるのに対して、灰分含有
量の多いもの(無脱灰の石炭)を微粉状固体燃料
として用いた(比較例4)のでは、たとえ粒度分
布を調整してσgを大きくしても固体燃料濃度の
高いスラリを製造することが困難であることがわ
かる。
(A)−5と(B)−3との混合割合を変えて(実施例
4)、またA−4とB−3の混合割合を変えて
(比較例4)、それぞれスラリ粘度が3000cpの固
体燃料−水スラリを製造した。 スラリ粘度が3000cpにおけるスラリ中の固体
燃料濃度を第4表に示す。 第4表から本発明による場合は微粉状固体燃料
の幾何標準偏差σgが大きいほど高濃度の固体燃
料−水スラリが製造できるのに対して、灰分含有
量の多いもの(無脱灰の石炭)を微粉状固体燃料
として用いた(比較例4)のでは、たとえ粒度分
布を調整してσgを大きくしても固体燃料濃度の
高いスラリを製造することが困難であることがわ
かる。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 固体燃料を水または水および分散剤と混合し
て固体燃料−水スラリを製造する方法において、
固体燃料として、幾何平均径が約44μより小さ
く、灰分含有量が6重量%以下の微粉状固体燃料
(A)と、幾何平均径が44〜150μで、かつ灰分含有
量が6重量%を越える微粉状固体燃料(B)とを混合
した幾何平均径が150μ以下で、粒度分布が対数
正規分布における幾何標準偏差σgで5.7〜12の範
囲にある微粉状固体燃料を用いることを特徴とす
る固体燃料−水スラリの製法。 2 微粉状固体燃料(A)と微粉状固体燃料(B)との混
合割合〔(A)/(B)、(重量比)が0.05〜2である特
許請求の範囲第1項記載の固体燃料−水スラリの
製法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10375382A JPS58222191A (ja) | 1982-06-18 | 1982-06-18 | 固体燃料−水スラリの製法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10375382A JPS58222191A (ja) | 1982-06-18 | 1982-06-18 | 固体燃料−水スラリの製法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS58222191A JPS58222191A (ja) | 1983-12-23 |
| JPH0224878B2 true JPH0224878B2 (ja) | 1990-05-30 |
Family
ID=14362315
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10375382A Granted JPS58222191A (ja) | 1982-06-18 | 1982-06-18 | 固体燃料−水スラリの製法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS58222191A (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5958093A (ja) * | 1982-09-29 | 1984-04-03 | Babcock Hitachi Kk | 石炭スラリ−の調整方法 |
| JPS59204688A (ja) * | 1983-05-06 | 1984-11-20 | Babcock Hitachi Kk | 高濃度石炭−水スラリの製造方法 |
| JPS6185491A (ja) * | 1984-10-03 | 1986-05-01 | Kubota Ltd | 石炭スラリ− |
| JPH0710987B2 (ja) * | 1987-01-12 | 1995-02-08 | 宇部興産株式会社 | 固体燃料・水スラリ− |
| JPH0710988B2 (ja) * | 1987-02-09 | 1995-02-08 | 宇部興産株式会社 | 固体燃料・水スラリ−の製造法 |
-
1982
- 1982-06-18 JP JP10375382A patent/JPS58222191A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS58222191A (ja) | 1983-12-23 |
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