JPH0225857B2 - - Google Patents
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- JPH0225857B2 JPH0225857B2 JP576283A JP576283A JPH0225857B2 JP H0225857 B2 JPH0225857 B2 JP H0225857B2 JP 576283 A JP576283 A JP 576283A JP 576283 A JP576283 A JP 576283A JP H0225857 B2 JPH0225857 B2 JP H0225857B2
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C04—CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
- C04B—LIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
- C04B18/00—Use of agglomerated or waste materials or refuse as fillers for mortars, concrete or artificial stone; Treatment of agglomerated or waste materials or refuse, specially adapted to enhance their filling properties in mortars, concrete or artificial stone
- C04B18/04—Waste materials; Refuse
- C04B18/18—Waste materials; Refuse organic
- C04B18/24—Vegetable refuse, e.g. rice husks, maize-ear refuse; Cellulosic materials, e.g. paper, cork
- C04B18/241—Paper, e.g. waste paper; Paper pulp
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C04—CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
- C04B—LIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
- C04B28/00—Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements
- C04B28/02—Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements containing hydraulic cements other than calcium sulfates
- C04B28/04—Portland cements
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C04—CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
- C04B—LIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
- C04B2111/00—Mortars, concrete or artificial stone or mixtures to prepare them, characterised by specific function, property or use
- C04B2111/10—Compositions or ingredients thereof characterised by the absence or the very low content of a specific material
- C04B2111/12—Absence of mineral fibres, e.g. asbestos
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
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- Inorganic Chemistry (AREA)
- Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
- Paper (AREA)
Description
[技術分野]
この発明は、建築材料として用いられる無機硬
化体の製法に関する。さらに詳細には、抄造にあ
たり、石綿を使用しないで抄造体を得るセメント
系無機建材等無機硬化体の製法に関するものであ
る。 [背景技術] 従来よりセメントを結合材とし石綿を補強材と
して含ませるようにした無機硬化体が広く使用さ
れている。石綿を補強繊維として用いるようにす
ると、無機硬化体に対する補強効果が著しくなる
とともに、ハチエツク抄造方式等の大量生産に適
した抄造法により無機硬化体をつくるのが可能に
なるからである。この方法では、原材料をふくむ
スラリーをハチエツク抄造機等の抄造機で抄き上
げ、得られた賦形体を養生して無機硬化体を作る
ようにする。その際、石綿を原材料の固型分基準
で5重量%以上用いると抄き上げが可能となる。 しかしながら、石綿を使用する上で石綿公害を
引き起こす恐れがあり、これから先も石綿を使用
し続けることは、社会環境を守る上で問題とな
る。その為、近年、石綿を含まない無機硬化体の
研究がさかんに行われている。その一例として、
石綿の代わりにパルプを含ませるようにした無機
硬化体があり、現在すでにその製品が市場に出廻
つている。しかし、この無機硬化体には、次のよ
うな欠点があり、一般の建築材料として用いるの
には不適当であつた。すなわち、不燃性でないと
いう欠点である。抄造法によりこの無機硬化体を
作るには、原材料の固型分基準で5重量%(以
下、すべて原材料の固型分基準で表す)以上のパ
ルプを使用する必要があるが、このように多量の
パルプを使用すると、得られた無機硬化体が不燃
性でなくなるのである。また、強度特に吸水時の
強度が不充分であるという欠点もあつた。 現在、石綿の代替繊維としてパルプ以外に、ガ
ラス繊維、カーボン繊維、鋼繊維、ウオラストナ
イト等の無機繊維、ビニロン、アクリル、ポリエ
チレン等の有機繊維等も種々検討されているが、
いずれも、1本の繊維の太さが石綿に比し太く、
石綿のようにセメントとのなじみが良くなく、単
独で使用されるに至つていない。 [発明の目的] 前述したような事情に鑑み、この発明は、石綿
を使用することなく、不燃性でしかも強度が高
く、その上抄造法により大量生産出来る無機硬化
体の製法を提供することを目的とする。 [発明の開示] 発明者らは研究を重ねた結果、短く切断するこ
となく叩解フイブリル化したパルプをうまく使用
することにより、不燃性でしかも強度の高い硬化
体を抄造法により大量生産出来ることを見い出
し、ここにこの発明を完成した。 すなわち、針葉樹、広葉樹等のバージンパルプ
をPFIミル、シングルデイスクリフアイナー、ダ
ブルデイスクリフアイナー等の叩解機の叩解条件
をうまく設定することにより、繊維長177ミクロ
ン以下(80メツシユ以下)を10重量%以下に保ち
ながらフイブリル化してシヨツパー濾水度を
70゜SR以上(カナダ標準濾水度75c.c.以下)にした
パルプを用いれば、スラリー固型分中のパルプの
量が5重量%以下でもハチエツク方式により抄き
上げることが可能であり、この発明の目的とする
ところの不燃性で高強度の板が得られることを見
い出し、この発明を完成したのである。 従つて、この発明は、セメントを含むスラリー
から抄造法により得た賦形体を養生して無機硬化
体を得る方法において、抄造にあたり、繊維長
177ミクロン以下が全パルプ量の10重量%以下で
フイブリル化によりシヨツパー濾水度を70゜SR以
上に調整したパルプを、全固型分に対し1〜5重
量%の割合で含有し、必要あらばこれに膨潤度が
3倍以上のフイラー、補強繊維を配合して、濃度
を4〜15重量%、濾過係数を5cm4/sec以下に調
整したスラリーを用いることを特徴とする無機硬
化体の製法をその要旨とする。 ここに、膨潤度と濾過係数は下記のように定義
される。 膨潤度:24時間後の吸水した水の量/吸水前のフイラ
ー重量 濾過係数:定圧濾過時の単位濾過面積当りの係
数 〔K=2V/(dθ/dv) V;濾過量(cm3) θ;濾過時間(sec) 60メツシユ金網使用〕 以下にこれを詳細に説明する。 ここで結合材として用いるセメントとしては、
水硬性のものであれば特に限定されない。例え
ば、ポルトランドセメント、高炉セメントなどで
ある。パルプとしては、針葉樹、広葉樹のサラシ
あるいは未サラシクラフトパルプ等を用いるのが
良い。新聞紙、クラフト紙等の故紙は多量に用い
ると含有されている不純物の影響でセメントの硬
化不良を招いたりする場合がある。ただし、故紙
は、一般に繊維長の短いものが多く、このため、
シヨツパー濾水度が比較的大きく、石綿等と併用
して少量なら使用される場合が多く、この発明で
も、前述の70゜SR以上までフイブリル化した針葉
樹、広葉樹の長繊維パルプと併用して使用するこ
とが出来る。 この発明では、シヨツパー濾水度70゜SR以上、
177ミクロン以下の繊維長が全パルプ量の10%以
下であるような針葉樹および/または広葉樹パル
プは、全固型分量の1〜5重量%(以下%と略
す)用いられる。すなわち、上述のフイブリル化
されたパルプ量が1%未満では、たとえ他の濾過
性を悪くするような微粒の無機フイラーを併用し
ても、ハチエツク方式で抄造可能な濾過係数まで
下げることが出来ない。また、前述のフイブリル
化されたパルプ量が5%を越えるようになると、
抄造は勿論可能であるが、他の有機補強繊維の量
を考え合わせると不燃性の面で不合格となる。通
常に叩解された針葉樹または広葉樹パルプのシヨ
ツパー濾水度は40゜SR以下であり、このものでは
5%以下では他の濾過性を悪くするような微粒の
無機フイラーを併用してもハチエツクでは抄造出
来ない。すなわち、濾過性が良すぎて(水切れが
良すぎて)セメント粒子が濾過液中に逃げてしま
うのである。従つて、シヨツパー濾水度が70゜SR
以上に叩解したパルプ量が1%以上あることが、
不燃の硬化体を抄造出来る絶対条件である。 つぎに、フイブリル化されたパルプの繊維長で
あるが、PFIミル、シングルデイスクリフアイナ
ー、ダブルデイスクリフアイナー等の叩解機で叩
解するが、フイブリル化と同時に繊維も短くカツ
トされる現象が進む。シヨツパー濾水度を上げる
ためにパルプを叩解する必要はあるが、あまり叩
解しすぎると繊維が短く切れ、硬化体の補強効果
としての役目が果たせなくなつてくる。たとえ
ば、パルプ繊維長が177ミクロン以下のものはほ
とんど補強効果を発揮せず、シヨツパー濾水度を
上げることのみにしか効果を発揮しないので、こ
れの量は、できるだけ低くおさえることが望まし
い。 ここで、繊維長が177ミクロン以下のパルプを
パルプ全量の10%以下とした理由は、これを超え
ると、硬化体の吸水率が上がり、著しく吸水時の
強度が低下するためである。 なお、パルプとしては、シヨツパー濾水度
70゜SR以上、繊維長177ミクロン以下のパルプを
全パルプ量の10%以下に保つようにフイブリル化
したパルプのほかに、シヨツパー濾水度70゜SR未
満のパルプ(針葉樹バージンパルプ、広葉樹バー
ジンパルプ、故紙など)を含めても良い。すなわ
ち、濾過性を悪くするような微粒の無機フイラー
を併用すれば、上述のフイブリル化されたパルプ
ばかりで無くても、スラリー濾過係数を5cm4/
sec以下に調整出来る範囲でシヨツパー濾水度
70゜SR未満のパルプを併用出来るのである。 シヨツパー濾水度70゜SR以上のパルプとシヨツ
パー濾水度70゜SR未満のパルプの併用比率は、
1:4〜5:0の範囲であるが、強度面、経済性
を考慮すれば、1:1〜2:1の範囲が好適であ
る。 つぎに、無機フイラーは、膨潤度3倍以上のも
のを使用する。すなわち、吸水時に膨潤性の大き
いセピオライト、ベントナイトのような無機フイ
ラーを前述のパルプと併用し、セメント、水と混
合することにより、スラリーの濾過係数を、ハチ
エツク方式で抄造できる値5cm4/sec以下にする
ことが出来るのである。上述のフイブリル化され
たパルプと膨潤性のある無機フイラーを併用する
ことにより、濾水性を悪くすること(セメントの
歩溜りを向上すること)が出来る。なぜ濾水性が
悪くなり、セメントの歩溜りが向上するかは定か
ではないが、推察するにフイブリル化されたパル
プの微細繊維に、膨潤した無機フイラーがうまく
からみ合い、網目のようになつて濾過されている
ためと思われる。 ここで膨潤度3倍以上の無機フイラーとしたの
は、3倍未満の無機フイラーでは、前述の濾過係
数を下げるのにあまり効果がなかつた為である。
また、無機フイラーの量が5%以上になると強度
低下(吸水強度低下)を起こす恐れがあるからで
ある。 つぎに、パルプ以外の補強繊維としては、ガラ
ス繊維、カーボン繊維、鋼繊維、ウオラストナイ
ト等の無機繊維またはビニロン、アクリル、ポリ
エチレン等の有機繊維が使用出来るが、有機繊維
ではビニロン、無機繊維ではウオラストナイトが
最も好ましい。ビニロン繊維は、その親水基のた
め、有機繊維の中で最も補強効果があることは公
知である。これをフイブリル化されたパルプと併
用することにより、一層の強度向上が図れる。そ
の理由は、ビニロン単独ではセメントとのなじみ
が悪く抜け易いが、前記パルプと併用することに
より、ビニロン繊維とフイブリル化されたパルプ
の微細繊維がうまくからみ合い、ビニロンのすべ
りが防止されることによると推定出来る。ビニロ
ン繊維としては、太さ5〜50ミクロン、長さ3〜
10mmのものを用いるのがこのましい。ビニロン繊
維の含有量は0.3〜2%とするのが好ましい。こ
の範囲であれば最も補強効果が大きいからであ
る。2%を越えてビニロンの量を増やしても、硬
化体の強度は殆ど上がらず、配合費用のみ上昇す
る。これは、ビニロンが2%を超えて含有される
と、その分散性が悪くなつてくるためと推定され
る。また、0.3%未満では、補強の役割が果せな
い。 ウオラストナイトは無機繊維の中でセメントと
一番なじみ易く、補強材としての効果があること
は、よく知られている。このウオラストナイトも
前述のビニロンと同じようにフイブリル化された
パルプと併用することにより、その効果が向上す
る。すなわち、フイブリル化されたパルプの微細
繊維の周囲にウオラストナイトがからみ合い、セ
メントの歩溜りを向上させ、結果的に強度向上に
つながるのである。また、ウオラストナイトを使
用することにより、パルプを主体に使用した無機
硬化体の欠点である寸法変化率を小さく押さえる
効果もでる。ウオラストナイトの使用量は2〜15
%が好ましい。2%未満では、ウオラストナイト
添加の効果が無く、15%を超えると逆にセメント
比率の低下による強度低下現象が認められるよう
になる。 上記原材料と水を混合してスラリーを作るが、
このスラリーの固型分濃度は4〜15%とするのが
好ましい。さらに好ましくは6〜10%である。4
%未満の場合は、スラリー中の固型分が抄造機の
抄き上げ部(金網)に抄き上がつてくる効率が悪
く、生産性が悪くなり、その上、スラリー中の固
型分が沈澱して、予定した組成の無機硬化体が得
られなくなる傾向がある。他方、15%を超える
と、抄き上げたケーキの厚みが不均一となり、均
質な硬化体を得ることが困難になる傾向にある。 スラリーの濾過係数を5cm4/sec以下に調整す
る必要があり、これはハチエツクで抄造できる絶
対条件である。この発明では、この5cm4/sec
を、パルプ、無機フイラーの量を前述のごとくに
調整することにより達成できる。 以上述べてきた配合でスラリーを作り、ハチエ
ツク抄造機等の抄造機で抄き上げ、積層して適当
な厚みの賦形体とする。この賦形体を養生すれば
硬化体が得られる。 [発明の効果] この発明の方法は、以上のように構成されてい
るため、これによれば、石綿を使用しなくても、
強度の強い硬化体が抄造法で容易に多量に生産で
きる。その上、パルプの含有量が少く、かつ、フ
イブリル化が進んでいるので、不燃性であるばか
りでなく、吸水率が低くて吸水強度低下の少ない
硬化体が得られる。また、同じくフイブリル化さ
れた微細繊維が抄造体の層間の密着力を向上させ
ており、この結果、耐凍害性にもすぐれた硬化体
となつている。 [実施例、比較例] つぎに、実施例を比較例と併せて説明する。 第1表に示される原材料を使用し、ハチエツク
抄造機を用いるハチエツク方式により、実施例1
〜10、比較例1〜5の無機硬化体を作つた。そし
て、これらを試験に供した結果を第1表に併記す
る。 表中の抄き上げ性、耐凍害性の評価は、◎良
好、×不適である。 比較例5は、この発明のごとくパルプをフイブ
リル化して実施したが、スラリー濃度が低すぎた
ため、抄造不可であつた。比較例1はアスベスト
を使用した場合であり、比較例2〜4はアスベス
トを使用せずパルプも通常のシヨツパー濾水度
70゜SR未満のものを使用した。 第1表にみるように、実施例はいずれも比較例
よりすぐれていた。
化体の製法に関する。さらに詳細には、抄造にあ
たり、石綿を使用しないで抄造体を得るセメント
系無機建材等無機硬化体の製法に関するものであ
る。 [背景技術] 従来よりセメントを結合材とし石綿を補強材と
して含ませるようにした無機硬化体が広く使用さ
れている。石綿を補強繊維として用いるようにす
ると、無機硬化体に対する補強効果が著しくなる
とともに、ハチエツク抄造方式等の大量生産に適
した抄造法により無機硬化体をつくるのが可能に
なるからである。この方法では、原材料をふくむ
スラリーをハチエツク抄造機等の抄造機で抄き上
げ、得られた賦形体を養生して無機硬化体を作る
ようにする。その際、石綿を原材料の固型分基準
で5重量%以上用いると抄き上げが可能となる。 しかしながら、石綿を使用する上で石綿公害を
引き起こす恐れがあり、これから先も石綿を使用
し続けることは、社会環境を守る上で問題とな
る。その為、近年、石綿を含まない無機硬化体の
研究がさかんに行われている。その一例として、
石綿の代わりにパルプを含ませるようにした無機
硬化体があり、現在すでにその製品が市場に出廻
つている。しかし、この無機硬化体には、次のよ
うな欠点があり、一般の建築材料として用いるの
には不適当であつた。すなわち、不燃性でないと
いう欠点である。抄造法によりこの無機硬化体を
作るには、原材料の固型分基準で5重量%(以
下、すべて原材料の固型分基準で表す)以上のパ
ルプを使用する必要があるが、このように多量の
パルプを使用すると、得られた無機硬化体が不燃
性でなくなるのである。また、強度特に吸水時の
強度が不充分であるという欠点もあつた。 現在、石綿の代替繊維としてパルプ以外に、ガ
ラス繊維、カーボン繊維、鋼繊維、ウオラストナ
イト等の無機繊維、ビニロン、アクリル、ポリエ
チレン等の有機繊維等も種々検討されているが、
いずれも、1本の繊維の太さが石綿に比し太く、
石綿のようにセメントとのなじみが良くなく、単
独で使用されるに至つていない。 [発明の目的] 前述したような事情に鑑み、この発明は、石綿
を使用することなく、不燃性でしかも強度が高
く、その上抄造法により大量生産出来る無機硬化
体の製法を提供することを目的とする。 [発明の開示] 発明者らは研究を重ねた結果、短く切断するこ
となく叩解フイブリル化したパルプをうまく使用
することにより、不燃性でしかも強度の高い硬化
体を抄造法により大量生産出来ることを見い出
し、ここにこの発明を完成した。 すなわち、針葉樹、広葉樹等のバージンパルプ
をPFIミル、シングルデイスクリフアイナー、ダ
ブルデイスクリフアイナー等の叩解機の叩解条件
をうまく設定することにより、繊維長177ミクロ
ン以下(80メツシユ以下)を10重量%以下に保ち
ながらフイブリル化してシヨツパー濾水度を
70゜SR以上(カナダ標準濾水度75c.c.以下)にした
パルプを用いれば、スラリー固型分中のパルプの
量が5重量%以下でもハチエツク方式により抄き
上げることが可能であり、この発明の目的とする
ところの不燃性で高強度の板が得られることを見
い出し、この発明を完成したのである。 従つて、この発明は、セメントを含むスラリー
から抄造法により得た賦形体を養生して無機硬化
体を得る方法において、抄造にあたり、繊維長
177ミクロン以下が全パルプ量の10重量%以下で
フイブリル化によりシヨツパー濾水度を70゜SR以
上に調整したパルプを、全固型分に対し1〜5重
量%の割合で含有し、必要あらばこれに膨潤度が
3倍以上のフイラー、補強繊維を配合して、濃度
を4〜15重量%、濾過係数を5cm4/sec以下に調
整したスラリーを用いることを特徴とする無機硬
化体の製法をその要旨とする。 ここに、膨潤度と濾過係数は下記のように定義
される。 膨潤度:24時間後の吸水した水の量/吸水前のフイラ
ー重量 濾過係数:定圧濾過時の単位濾過面積当りの係
数 〔K=2V/(dθ/dv) V;濾過量(cm3) θ;濾過時間(sec) 60メツシユ金網使用〕 以下にこれを詳細に説明する。 ここで結合材として用いるセメントとしては、
水硬性のものであれば特に限定されない。例え
ば、ポルトランドセメント、高炉セメントなどで
ある。パルプとしては、針葉樹、広葉樹のサラシ
あるいは未サラシクラフトパルプ等を用いるのが
良い。新聞紙、クラフト紙等の故紙は多量に用い
ると含有されている不純物の影響でセメントの硬
化不良を招いたりする場合がある。ただし、故紙
は、一般に繊維長の短いものが多く、このため、
シヨツパー濾水度が比較的大きく、石綿等と併用
して少量なら使用される場合が多く、この発明で
も、前述の70゜SR以上までフイブリル化した針葉
樹、広葉樹の長繊維パルプと併用して使用するこ
とが出来る。 この発明では、シヨツパー濾水度70゜SR以上、
177ミクロン以下の繊維長が全パルプ量の10%以
下であるような針葉樹および/または広葉樹パル
プは、全固型分量の1〜5重量%(以下%と略
す)用いられる。すなわち、上述のフイブリル化
されたパルプ量が1%未満では、たとえ他の濾過
性を悪くするような微粒の無機フイラーを併用し
ても、ハチエツク方式で抄造可能な濾過係数まで
下げることが出来ない。また、前述のフイブリル
化されたパルプ量が5%を越えるようになると、
抄造は勿論可能であるが、他の有機補強繊維の量
を考え合わせると不燃性の面で不合格となる。通
常に叩解された針葉樹または広葉樹パルプのシヨ
ツパー濾水度は40゜SR以下であり、このものでは
5%以下では他の濾過性を悪くするような微粒の
無機フイラーを併用してもハチエツクでは抄造出
来ない。すなわち、濾過性が良すぎて(水切れが
良すぎて)セメント粒子が濾過液中に逃げてしま
うのである。従つて、シヨツパー濾水度が70゜SR
以上に叩解したパルプ量が1%以上あることが、
不燃の硬化体を抄造出来る絶対条件である。 つぎに、フイブリル化されたパルプの繊維長で
あるが、PFIミル、シングルデイスクリフアイナ
ー、ダブルデイスクリフアイナー等の叩解機で叩
解するが、フイブリル化と同時に繊維も短くカツ
トされる現象が進む。シヨツパー濾水度を上げる
ためにパルプを叩解する必要はあるが、あまり叩
解しすぎると繊維が短く切れ、硬化体の補強効果
としての役目が果たせなくなつてくる。たとえ
ば、パルプ繊維長が177ミクロン以下のものはほ
とんど補強効果を発揮せず、シヨツパー濾水度を
上げることのみにしか効果を発揮しないので、こ
れの量は、できるだけ低くおさえることが望まし
い。 ここで、繊維長が177ミクロン以下のパルプを
パルプ全量の10%以下とした理由は、これを超え
ると、硬化体の吸水率が上がり、著しく吸水時の
強度が低下するためである。 なお、パルプとしては、シヨツパー濾水度
70゜SR以上、繊維長177ミクロン以下のパルプを
全パルプ量の10%以下に保つようにフイブリル化
したパルプのほかに、シヨツパー濾水度70゜SR未
満のパルプ(針葉樹バージンパルプ、広葉樹バー
ジンパルプ、故紙など)を含めても良い。すなわ
ち、濾過性を悪くするような微粒の無機フイラー
を併用すれば、上述のフイブリル化されたパルプ
ばかりで無くても、スラリー濾過係数を5cm4/
sec以下に調整出来る範囲でシヨツパー濾水度
70゜SR未満のパルプを併用出来るのである。 シヨツパー濾水度70゜SR以上のパルプとシヨツ
パー濾水度70゜SR未満のパルプの併用比率は、
1:4〜5:0の範囲であるが、強度面、経済性
を考慮すれば、1:1〜2:1の範囲が好適であ
る。 つぎに、無機フイラーは、膨潤度3倍以上のも
のを使用する。すなわち、吸水時に膨潤性の大き
いセピオライト、ベントナイトのような無機フイ
ラーを前述のパルプと併用し、セメント、水と混
合することにより、スラリーの濾過係数を、ハチ
エツク方式で抄造できる値5cm4/sec以下にする
ことが出来るのである。上述のフイブリル化され
たパルプと膨潤性のある無機フイラーを併用する
ことにより、濾水性を悪くすること(セメントの
歩溜りを向上すること)が出来る。なぜ濾水性が
悪くなり、セメントの歩溜りが向上するかは定か
ではないが、推察するにフイブリル化されたパル
プの微細繊維に、膨潤した無機フイラーがうまく
からみ合い、網目のようになつて濾過されている
ためと思われる。 ここで膨潤度3倍以上の無機フイラーとしたの
は、3倍未満の無機フイラーでは、前述の濾過係
数を下げるのにあまり効果がなかつた為である。
また、無機フイラーの量が5%以上になると強度
低下(吸水強度低下)を起こす恐れがあるからで
ある。 つぎに、パルプ以外の補強繊維としては、ガラ
ス繊維、カーボン繊維、鋼繊維、ウオラストナイ
ト等の無機繊維またはビニロン、アクリル、ポリ
エチレン等の有機繊維が使用出来るが、有機繊維
ではビニロン、無機繊維ではウオラストナイトが
最も好ましい。ビニロン繊維は、その親水基のた
め、有機繊維の中で最も補強効果があることは公
知である。これをフイブリル化されたパルプと併
用することにより、一層の強度向上が図れる。そ
の理由は、ビニロン単独ではセメントとのなじみ
が悪く抜け易いが、前記パルプと併用することに
より、ビニロン繊維とフイブリル化されたパルプ
の微細繊維がうまくからみ合い、ビニロンのすべ
りが防止されることによると推定出来る。ビニロ
ン繊維としては、太さ5〜50ミクロン、長さ3〜
10mmのものを用いるのがこのましい。ビニロン繊
維の含有量は0.3〜2%とするのが好ましい。こ
の範囲であれば最も補強効果が大きいからであ
る。2%を越えてビニロンの量を増やしても、硬
化体の強度は殆ど上がらず、配合費用のみ上昇す
る。これは、ビニロンが2%を超えて含有される
と、その分散性が悪くなつてくるためと推定され
る。また、0.3%未満では、補強の役割が果せな
い。 ウオラストナイトは無機繊維の中でセメントと
一番なじみ易く、補強材としての効果があること
は、よく知られている。このウオラストナイトも
前述のビニロンと同じようにフイブリル化された
パルプと併用することにより、その効果が向上す
る。すなわち、フイブリル化されたパルプの微細
繊維の周囲にウオラストナイトがからみ合い、セ
メントの歩溜りを向上させ、結果的に強度向上に
つながるのである。また、ウオラストナイトを使
用することにより、パルプを主体に使用した無機
硬化体の欠点である寸法変化率を小さく押さえる
効果もでる。ウオラストナイトの使用量は2〜15
%が好ましい。2%未満では、ウオラストナイト
添加の効果が無く、15%を超えると逆にセメント
比率の低下による強度低下現象が認められるよう
になる。 上記原材料と水を混合してスラリーを作るが、
このスラリーの固型分濃度は4〜15%とするのが
好ましい。さらに好ましくは6〜10%である。4
%未満の場合は、スラリー中の固型分が抄造機の
抄き上げ部(金網)に抄き上がつてくる効率が悪
く、生産性が悪くなり、その上、スラリー中の固
型分が沈澱して、予定した組成の無機硬化体が得
られなくなる傾向がある。他方、15%を超える
と、抄き上げたケーキの厚みが不均一となり、均
質な硬化体を得ることが困難になる傾向にある。 スラリーの濾過係数を5cm4/sec以下に調整す
る必要があり、これはハチエツクで抄造できる絶
対条件である。この発明では、この5cm4/sec
を、パルプ、無機フイラーの量を前述のごとくに
調整することにより達成できる。 以上述べてきた配合でスラリーを作り、ハチエ
ツク抄造機等の抄造機で抄き上げ、積層して適当
な厚みの賦形体とする。この賦形体を養生すれば
硬化体が得られる。 [発明の効果] この発明の方法は、以上のように構成されてい
るため、これによれば、石綿を使用しなくても、
強度の強い硬化体が抄造法で容易に多量に生産で
きる。その上、パルプの含有量が少く、かつ、フ
イブリル化が進んでいるので、不燃性であるばか
りでなく、吸水率が低くて吸水強度低下の少ない
硬化体が得られる。また、同じくフイブリル化さ
れた微細繊維が抄造体の層間の密着力を向上させ
ており、この結果、耐凍害性にもすぐれた硬化体
となつている。 [実施例、比較例] つぎに、実施例を比較例と併せて説明する。 第1表に示される原材料を使用し、ハチエツク
抄造機を用いるハチエツク方式により、実施例1
〜10、比較例1〜5の無機硬化体を作つた。そし
て、これらを試験に供した結果を第1表に併記す
る。 表中の抄き上げ性、耐凍害性の評価は、◎良
好、×不適である。 比較例5は、この発明のごとくパルプをフイブ
リル化して実施したが、スラリー濃度が低すぎた
ため、抄造不可であつた。比較例1はアスベスト
を使用した場合であり、比較例2〜4はアスベス
トを使用せずパルプも通常のシヨツパー濾水度
70゜SR未満のものを使用した。 第1表にみるように、実施例はいずれも比較例
よりすぐれていた。
【表】
【表】
【表】
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 セメントを含むスラリーから抄造法により得
た賦形体を養生して無機硬化体を得る方法におい
て、抄造にあたり、繊維長177ミクロン以下が全
パルプ量の10重量%以下でフイブリル化によりシ
ヨツパー濾水度を70゜SR以上に調整したパルプ
を、全固型分に対し1〜5重量%の割合で含有
し、濃度を4〜15重量%、濾過係数を5cm4/sec
以下に調整したスラリーを用いることを特徴とす
る無機硬化体の製法。 2 パルプが、針葉樹および/または広葉樹のサ
ラシもしくは未サラシのパルプである特許請求の
範囲第1項記載の無機硬化体の製法。 3 パルプが、一部シヨツパー濾水度70゜SR未満
のものをも含んでいる特許請求の範囲第1項また
は第2項記載の無機硬化体の製法。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP58005762A JPS59131551A (ja) | 1983-01-16 | 1983-01-16 | 無機硬化体の製法 |
| GB8401091A GB2137977B (en) | 1983-01-16 | 1984-01-14 | Producing inorganic hardened compositions |
| DE19843401237 DE3401237A1 (de) | 1983-01-16 | 1984-01-16 | Anorganische, gehaertete zusammensetzung und verfahren zu ihrer herstellung |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP58005762A JPS59131551A (ja) | 1983-01-16 | 1983-01-16 | 無機硬化体の製法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS59131551A JPS59131551A (ja) | 1984-07-28 |
| JPH0225857B2 true JPH0225857B2 (ja) | 1990-06-06 |
Family
ID=11620134
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP58005762A Granted JPS59131551A (ja) | 1983-01-16 | 1983-01-16 | 無機硬化体の製法 |
Country Status (3)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS59131551A (ja) |
| DE (1) | DE3401237A1 (ja) |
| GB (1) | GB2137977B (ja) |
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-
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- 1984-01-16 DE DE19843401237 patent/DE3401237A1/de active Granted
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