JPH02270942A - 耐隙間腐食性、耐銹性のすぐれた高純、高清浄ステンレス鋼とその製造方法 - Google Patents

耐隙間腐食性、耐銹性のすぐれた高純、高清浄ステンレス鋼とその製造方法

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JPH02270942A
JPH02270942A JP23303089A JP23303089A JPH02270942A JP H02270942 A JPH02270942 A JP H02270942A JP 23303089 A JP23303089 A JP 23303089A JP 23303089 A JP23303089 A JP 23303089A JP H02270942 A JPH02270942 A JP H02270942A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、耐食性、就中耐隙間腐食性、耐銹性に優れか
つ、加工性に優れた高純、高清浄フェライト系ステンレ
ス鋼およびそれを安価に製造する方法に関するものであ
る。
(従来の技術) 17%Cr鋼を主とするフェライト系ステンレス鋼は、
安価であるという利点を活かして、従来、主として薄板
として広く使用されてきたが、18%Cr−8%Ni1
lに代表されるオーステナイト系ステンレス鋼に比較し
て耐食性、加工性の点でかなり劣る。
わけても、耐食性の面では、大気中或は自然に存在する
水、水道水若しくは温水等の比較的緩やかな条件下で使
用される場合でも、溶接部や加工を受けた部分では容易
に発錆しまた、母材部でも耐食性に難点がある。フェラ
イト系ステンレス鋼の用途を拡大するためには、耐食性
を大幅に改善することが要請される。また、加工性の面
においても、絞り性、張り出し性を改善する必要がある
。
従来、フェライト系ステンレス鋼の耐食性や加工性を改
善するために、多くの研究がなされた結果、主として合
金添加による方法によって特性が改善されてきた。
耐食性に関しては、使用環境によってその要求程度が異
なり、−律に基準を決めることはできない。従って、用
途によってMo、 CuSNi、 Ti、、 Nb等を
選択添加することが知られており、実用化されてきた。
一方、加工性り改善に関しては、7i、33.Alの添
加、C,Nの低減、熱間圧延条件、熱処理条件およびこ
れらの組み合わせが検討されてきた。
しかしながら、合金添加によって鋼の特性を改善する従
来技術によるときは、製造コストを高くするほか、製造
プロセスの簡略化を阻害し製造日数を長くし、この面か
らも製造コストを上昇させる。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は、従来技術における問題点を解決すべく、高純
、高清浄鋼精錬技術を活用して、耐食性に優れかつ加工
性に優れた安価なフェライト系ステンレス鋼およびその
製、遣方法を提供することを目的としてなされた。
(課題を解決するための手段) 本発明の要旨とするところは下記のとおりである。
(1)重量%でC:0.01〜0.1%、Si:3%以
下、Mn:2%以下、Cr:14〜26%、N : 0
.005−〜0.2%、P : 0.02%以下、S 
: 0.001%未満、Al : 0.02〜0.2%
、O:0.003%未満、さらにMo:3%以下、Cu
:2%以下、Ni:2%以下の1種または2種以上を含
み、残部実質的にFeからなり、酸化物系介在物と硫化
物系介在物の和よりなる清浄度が0.02以下であるこ
とを特徴とする耐隙間腐食性、耐銹性のすぐれた高純、
高清浄ステンレス鋼。
(2)重量%でC:0゜01〜0.1%、Si:3%以
下、Mn:2%以下、Cr : 14〜26%、N :
 0.005〜0.2%、P : 0.02%以下、s
 : o、 o o i%未満、A!: 0.02〜0
.2%、O: 0.003%未満、さらにMO:3%以
下、Cu:2%以下、Ni:2%以下の1種または2種
以上、Ti:0.6%以下、V:0.02〜0.5%、
Nb:0.02〜0.2%の1種または2種以上を含み
、残部実質的にFeからなり、酸化物系介在物と硫化物
系介在物の和よりなる清浄度が0.02以下であること
を特徴とする耐隙間腐食性、耐銹性のすぐれた高純、高
清浄ステンレス鋼。
(3)重量%でC:0.01〜0.1%、Si : 3
%以下、Mn:2%以下、Cr : 14〜26%、N
 : 0.005〜0.2%、P : 0.02%以下
、S:O,001%未満、Al : 0.02〜0.2
%、O: 0.003%未満、さらにMo:3%以下、
Cu:2%以下、Ni:2%以下の1種または2種以上
、およびB : 0.01%以下を含み、残部実質的に
Feからなり、酸化物系介在物と硫化物系介在物の和よ
りなる清浄度が0.02以下であることを特徴とする耐
隙間腐食性、耐銹性のすぐれた高純、高清浄ステンレス
鋼。
(4)重量%でC:0.01〜0.1%、Si:3%以
下、Mn:2%以下、Cr : 14〜26%、N :
 0.005〜0.2%、P:0.02%以下、10.
001%未満、A7 : 0.02〜0.2%、O: 
0.003%未満、さらにMo:3%以下、Cu:2%
以下、Ni:2%以下の1種または2種以上、Ti:0
.6%以下、V:0.02〜0.5%、Nb:0102
〜0.2%の1種または2種以上、およびB:0.01
%以下を含み、残部実質的にFeからなり、酸化物系介
在物と硫化物系介在物の和よりなる清浄度が0.02以
下であることを特徴とする耐隙間腐食性、耐銹性のすぐ
れた高純、高清浄ステンレス鋼。
(5)重量%でC:0.01〜0.1%、Si:3%以
下、Mn:2%以下、Cr:14〜26%、N : 0
.005〜0.2%、P : 0.02%以下、S ;
 0.001%未満、A!: 0.02〜0.2%、O
n 0.003%未満、さらにMo:3%以下、Cu:
2%以下、Nj:2%以下の1種または2種以上を含み
、残部実質的にFeからなり、酸化物系介在物と硫化物
系介在物の和よりなる清浄度が0.02以下である溶鋼
を、ΔT≦45゛Cの鋳造温度条件下で連続鋳造し、得
られた鋳片を1230°Cを超えない温度に加熱あるい
は保熱した後、熱間圧延することを特徴とする耐隙間腐
食性、耐銹性のすぐれた高純、高清浄ステンレス鋼の製
造方法。
ここでΔT=(連続鋳造時のタンディツシュにおける溶
鋼温度℃)−(溶鋼の 凝固温度℃) 以下に、本発明の詳細な説明する。
本発明者等は、鋼の精錬技術、就中S、P、0等の含有
量を極めて低くし得る高純化精錬技術に注目し、合金添
加量を極力少なくして、フェライト系ステンレス鋼の耐
食性、加工性を向上させ、製造プロセスを簡略化するこ
とを指向して多くの研究を行ってきた。
その結果、フェライト系ステンレス鋼中のS、P、0を
低減しさらに、酸化物系介在物および硫化物系介在物を
極めて低い水準に低減できる高純化精錬技術が、上記の
狙いに合致することを見出し、本発明を完成させたもの
である。
フェライト系の高級ステンレス鋼を得るために、不純物
であるC、Nを低減する技術が進んでおり、C+Nl]
で0.01%程度のステンレス鋼が実用化されているけ
れども、本発明者等は、C,Hの役割を十分解明した上
で、これらを有効に活用する方向で成分系を検討したも
のであり、この点は本発明の特徴である。
高純化精錬技術は、CaC2fCaFz系のフラックス
等の溶鋼中への吹き込みにより、ステンレス鋼でもS≦
10ppm、P≦200ppmとすることを低コスト下
に可能ならしめる技術であり、さらにCやNの低減も既
に工業的規模で実現されている。
本発明者等は、これらの高純化精錬技術に着目しかつ、
製造プロセスの検討を加えたわけであるが、17%Cr
系のフェライト系ステンレス鋼の耐食性特に発錆性を電
気化学的に検討した結果、CI−による不働態破壊に対
する抵抗を強くするのに、Pを低減することが極めて有
効であることを見出した。一方、Sを低減すると、17
%Cr系フェライト系ステンレス鋼の不働態化特性を大
幅に改善し、さらに前記Pの低減化との相乗効果によっ
て、CI−による不働態破壊に対する抵抗を大幅に向上
させ得ることがわかった。
低S餌ではさらに、溶鋼をM或いはTt等によって脱酸
することにより、硫化物系介在物や酸化物系介在物の浮
上を容易にし、極めて清浄度の高い鋼を得ることができ
る。
こうして得られたフェライト系ステンレス鋼は、耐食性
全般、耐隙間腐食性、さらには曲げ性等が改善されたも
のであることが明らかになった。
積上の技術的知見を得た実験事実を、以下に述べる。
本発明者等は、17%Cr系フェライト系ステンレス鋼
を中心に、真空溶解炉で低0、低P、低Sに注目した合
金を溶製するとともに、熱間圧延における材料加熱温度
、熱間圧延条件、熱延板焼鈍条件、冷間圧延条件、最終
焼鈍条件等を加味して、製品の耐食性、加工性について
検討した。製品板厚は、0.7Mである。
耐食性に関しては、得られたこれらの製品について、電
気化学的測定はもとより各種浸漬試験を行った。その結
果、耐食性に対しては、プロセス条件の影響は顕著では
なく、合金組成の影響が大きいことが明らかとなった。
特に、第1図に示すように、Pを200ppm以下、S
を10ppm未満とすることによって、この種の合金の
不働態化特性ならびにCI″による不働態破壊に対する
抵抗を大幅に向上させ得ることを見出した。
第1図において 第1図(a):曲線1の鋼中、P: 50ppm 、 
S:  sppm曲線2の鋼中、P: 30ppm 、
 S:  9ppm曲線3の鋼中、P: 50ppm 
、 S: 60ppm曲線4の鋼中、P: 50ppm
 、 S:140ppm第1図(b):曲線1の鋼中、
P: 50ppm 、 S:  8ppm曲線2の鋼中
、P:1100pp 、 S:  8ppm曲線3の鋼
中、P:150ppm 、 S:  8ppm曲線4の
鋼中、P:250ppm 、 S:  8ppm曲線5
の鋼中、P:340ppm 、 S:  8ppmであ
り、Sが10ppm以上の第1図(a)、曲線3.4、
Pが200ppm以上の第1回出)曲線4.5の結果か
ら、01″′による不働態破壊電位(V)が負側になっ
ており、不働態特性が劣ることが分る。
これらの結果は、隙間腐食試験に顕著に現れ、第2図に
示すように、S:10ppm未満、P:200ppm以
下で顕著な効果を示す。
第2図は、17%Cr系ステンレス鋼板間に発生する隙
間腐食試験における、低S化、低P化の効果をみたもの
で、試験条件として、600 ppm Cl−110p
pm Cu”、80°C×14日、空気吹き込みで行い
、隙間内の深い所5箇所の平均深さを隙間腐食最大深さ
(mm)としてプロットしたものである。
P:300ppmでは、Sがxoppm未満でも隙間腐
食が深いことがわかる。
Sを低減するにつれて、鋼中の非金属介在物は顕著に減
少し、S : I Qppmを境にして熱間圧延鋼材中
にA系の介在物(硫化物系、硫化物土酸化物系介在物)
は認められなくなり、Mおよび/またはTi等による脱
酸と組合せることにより、B系、C系介在物(何れも酸
化物系介在物)も浮上し易くなるとともに鋼中のOは低
くなり、非金属介在物の極めて少ない清浄度0.02以
下の鋼材となる。
清浄度の測定は、JISに依った。この挙動に対応して
、3.5%NaC1溶液中での孔食電位も大幅に責とな
る。
積上の現象を図示したのが第3図であり、17%Cr系
ステンレス鋼の低S化による介在物清浄度(第3図の下
図)と孔食電位(第3図の上図)の変化を示している。
第3図の下図は、17%Cr系ステンレス鋼の50kg
!Fjl塊のSと介在物清浄度の関係を示しており、A
系介在物(・印)とB、C系介在物(口印)の合計清浄
度を点線で表している。また、第3図の上図は、17%
Cr系ステンレス鋼製品板を4600研摩面で測定した
孔食転位(V)とSの関係を示しており、S:10pp
m未満で大幅に貴になっていることがわかる。
第4図に、17%Cr系ステンレス鋼の発銹抵抗に対す
るS、Pおよび0の影響を示す。Oが30ppm未満で
あると、P:200ppm以下、S:1101)I)未
満の条件下で、清浄度を0.02以下にした場合に発錆
ランクが急激に上昇することがわかる。
即ち、かかる高純、高清浄度フェライト系ステンレス鋼
は、活性溶解挙動や耐孔食性、耐隙間腐食性等の基本的
な耐食性を向上させ、大気中での発錆をシミュレートし
た改良塩水テスト結果を良好ならしめる。なお、第4図
は、0.5%NaC1+0.2%H20□の30°C溶
液による改良塩水テスト結果を示すものである。
耐食性の大幅な向上は、上述の高純、高清浄度化と、各
種耐食性に有効な元素の少量添加で一層確実なものとな
る。本発明者等は各種の用途を想定して、Cr、、Ni
、 Mo、CuSTi、 AU、 Nb、 Si、 V
等の元素の添加効果を検討し、さらに、C,Nは添加元
素として有効活用の方向で検討した。
中性に近い腐食環境下での加速テストとして、4%Na
CZ + 0.2%H20,,60°Cでの浸漬試験を
実施した。これらの結果から、Cr量(第5図)、Mo
、 Cu、旧、■、Ti等の添加効果(第6図)が、低
S、低P、低Oの合金で一層顕著に現れることが判明し
た。こうして低P、低S、低Oの高純化鋼は、それ自体
で耐食性に効果を示すが、Mo、 Cu、Ni等の合金
元素添加の効果を一層顕著なものとし、これら高価な合
金元素の添加量を低減し得ることが始めて明らかとなっ
た。
フェライト系ステンレス鋼製品の加工性についての要請
に関しては、曲げ性さらには冷間加工後の曲げ性ならび
に用途によっては深絞り性および絞り時のリッジング特
性について検討した。先ず、曲げ性については、プロセ
ス条件の影響は小さく、合金組成の影響が大きい。特に
、製品板に30%程度の冷間加工を加えた後、圧延方向
に直角な方向の密着曲げをする加工0曲げテストにおい
て、合金によって割れが発生した。明らかに、S:0.
001%(10ppm)未満、O:  0.003%(
30ppm )未満でかつ、P:0.02%(200p
pm )以下の合金には、圧延方向に直角な方向の密着
曲げをする加工0曲げテストにおいて、割れは全く発生
しなかった。
フェライト系ステンレス鋼製品の深絞り特性は、r値を
求めてこの値によって評価した。製品板から、それぞれ
圧延方向、圧延方向に直角な方向、圧延方向に45°方
向の規定の引張試験片を採取し、r値を測定しr値を求
めた。
また、圧延方向の規定の引張試験片に20%の引張歪を
与えた後、発生したりッジングの高さを粗度計によって
測定した。
フェライト系ステンレス鋼板におけるリッジング、r値
に対して、合金組成はもとより、熱間圧延条件やその後
の熱処理の影響が大きいことは、よく知られている。高
清浄度鋼に対しても、特に熱延板焼鈍の影響は大きく、
850〜1050”cの温度域ヘス) IJツブを急速
加熱する連続焼鈍法による場合、従来のベル型焼鈍炉に
よる場合、熱延板焼鈍を省略した場合について、リッジ
ング、r値に対する影響を検討した。
その結果、基本的には従来の知見と同じ結果が得られ、
C,Nは適量の活用が有効であることが明らかとなった
。かくして、高純、高清浄度鋼においても、リッジング
、r値に対して、合金組成、熱間圧延条件、熱延板焼鈍
が影響することが判明した。
深絞り特性に優れた製品を得るには、A/、 Tiを添
加することや熱延板焼鈍の効果を活用すべきである。
また、高純、高清浄度鋼においては、特に鋳造時の細粒
化、熱間圧延における材料の加熱温度の適正化が、製品
のりッジング、r値にとって重要な管理ポイントである
ことが判明した。これは、高純度合金においては、粒が
成長し易く粗大化する傾向が強いためである。即ち、高
純、高清浄度鋼においては、鋳造組織を微細化するため
に、鋳造時の溶鋼の過熱度ΔT(℃)(ΔT=タンディ
ツシュにおける溶鋼温度−溶鋼の凝固温度(計算値))
を小さくする必要がある。具体的には、ΔT(℃)≦4
5゛Cが必要である。一方、熱間圧延における材料加熱
温度は、粒の粗大化防止の観点から、1230″C以下
とする必要がある。
上に述べたように、特に、製品特性にとって有害な不純
物であるPとSを、CaC,系のフラックスによって従
来水準よりも大幅に低減し得る進歩した精錬技術をベー
スに、さらに0を低減し高純、高清浄度化することによ
って製品の不働態化能力を向上せしめるとともに優れた
耐食性を有せしめることができた。また、高純、高清浄
度化することによって、Mo、 Ca、 Ni等の元素
の添加効果を顕著なものとすることができ、添加量を少
なくすることができる。さらに、低S化、低O化によっ
て、厳しい曲げ加工に十分耐える鋼とすることができる
。
低P、低S、低O化された高純、高清浄度フェライト系
ステンレス鋼においては、薄板製品の加工性を向上させ
るためのAJSTiの添加効果が顕著であり、C,Hの
適量添加の効果と併せ、少量の添加で大幅な特性改善効
果をもたらすことが明らかとなった。
次に、本発明の高純、高清浄度フェライト系ステンレス
鋼の成分限定理由を説明する。
CTCは、低P、低S、低O化された鋼においては耐食
性、加工性の向上に有効であり、この観点から0.01
〜0.1%の範囲で添加する。0.01%未満では製品
の加工性が劣化し、0.1%を超えて添加すると、製品
の耐食性を損なう。
Si : Siは、低P、低S1低O化された鋼におい
ては耐食性を若干改善し、加工性には影響しない。
3%を超えて添加すると、鋼を硬化させる。従って、3
%以下とした。
Mn : Mnは、鋼の耐食性にとって低い含有量が望
ましく、この観点から2.0%以下とした。
Cr : Crは、フェライト系ステンレス鋼に不可欠
の元素であり、14〜26%の添加によって、耐食性を
大幅に向上させる。14%未満では添加効果が不十分で
あり、26%を超えて添加すると、加工性を劣化させる
。
N:Nは、高純、高清浄度フェライト系ステンレス鋼の
耐食性を向上させる。しかし、鋼の加工性の観点からは
0.2%以下の添加量であることが望ましい。従って、
0.005〜0.2%とした。
FDPは、フェライト系ステンレス鋼の不働態特性、特
に01−による不働態破壊に対する抵抗特性を害するか
ら、その含有量は可及的に低いほど良い。この観点から
、0.02%(200ppm)以下でなければならない
。
SO3は、フェライト系ステンレス鋼の不働態特性を害
するから、その含有量は可及的に低いほど好ましい。こ
の観点から、0.001%未満でなければならない。
A1:A!は、低P、低S、低O化されたフェライト系
ステンレス鋼において、0.02〜0.2%の含有量で
製品の7値を大幅に改善しかつ、鋼の清浄度を良好なら
しめる。0.02%に満たない添加量では添加効果が不
十分であり、0.2%を超えて添加すると、製品のりッ
ジング特性を劣化させる。
0:0は、S :  0.001%(1,0ppm)未
満の綱においては酸化物系介在物を形成し、製品の耐銹
性、耐孔食性を劣化させるから、その含有量は可及的に
低いことが望ましい。従って、0.003%(30pp
m)未満とした。S :  0.001%未満の鋼にお
いでは、硫化物がなくなり酸化物の浮上性が良好となる
。
Mo、 Cu、 Ni : Mo、 Cu、 Niは、
低P、低S、低0化された高純、高清浄度フェライト系
ステンレス鋼において、少量の添加によって鋼の耐食性
を顕著に改善する。  しかしながら、Mo、 Cu、
 Niはそれぞれ3%、2%、2%で効果が飽和し、こ
れらの値を超える量を添加するとコスト面で不利となる
。
Ti、 Nb、 V  :Tf、 Nb、 Vは、炭窒
化物形成元素であって、低P1 低S1低O化された高
純、高清浄度フェライト系ステンレス鋼において、それ
ぞれ0.6%以下、0.02〜0.2%、0.02〜0
.5%の添加により微細な炭窒化物を析出せしめ、それ
によって綱の耐食性を向上させる。わけてもTiは、加
工性をも改善しさらに、清浄度を向上させる。
BIBは、低P、低S、低0化された高純、高清浄度フ
ェライト系ステンレス鋼において、少量の添加によって
鋼の加工性を改善する。この観点から0.01%以下の
範囲で添加する。0.01%を超えて添加すると、鋼の
耐食性を劣化させる。
鋼の清浄度について:硫化物系或は酸化物系の非金属介
在物は、製品の用途において孔食の起点となりまた、発
話を加速する。さらに、曲げ性を劣化させるから、清浄
度は可及的に低い(クリーンにする)ことが望ましい。
低S化したフェライト系ステンレス鋼を溶製した後、M
やTjによる脱酸を行い、酸化物が浮上する時間をとる
ことによって、熱延板での清浄度を0.02以下とする
必要がある。
鋳造時の溶鋼の過熱度ΔTC℃):溶鋼の鋳造温度は、
低S、低P、低0化した鋼においては、ΔT(℃)≦4
5゛Cとする必要がある。ΔT(℃)が45°Cを超え
ると、粒が粗大化し易く、所期の加工性をもつ製品が得
られない。
(実施例) 高純ステンレス合金の溶製は、溶銑予備処理された溶銑
を使用し、Fe−Cr合金を添加して150T転炉で溶
製し、Cレベルが0.2%程度で出鋼し、取鍋にてCa
Cz系のフラックスを吹込み、Pを0.015%未満、
Sを0.001%未満とした後、VOD炉で仕上脱炭し
た。その後更に脱硫フラックスで脱硫した後、Mあるい
はTiを吹込み脱酸し、介在物を浮上させた後、連続鋳
造して200閣厚CCスラブとし、一部はインゴットと
した。連続鋳造の場合、鋳造条件はΔT≦45゛Cを満
たすように注入しスラブとした。インゴットは分塊圧延
しスラブとした。このスラブの熱延加熱温度は1100
℃とし、熱延条件は仕上圧延開始温度を900℃以下に
制御する低温圧延とし、3ym厚のホットコイルとした
。
その後連続焼鈍で1000℃に急速加熱することからな
る熱延板焼鈍を施し、連続酸洗した。冷間圧延はすべて
1回冷延で0.7 tmまで圧延し、850 ℃の最終
焼鈍をし、酸洗し、製品板を得た。比較材としては通常
条件で製造されているステンレス薄板を使用した。
得られた製品の結果は表1の通りである。
本発 明鋼はCaCz系の高純化処理により、すべてS
 :  0.001%未満、P:0.02%以下、0:
0.003%未満を満たしている。更に熱延板で測定し
た介在物清浄度もきわめてすぐれている。これらの製品
の特性試験結果は表2の通りで耐食特性。
加工性を中心に、すぐれた使用性能が得られ、本発明の
効果が確認された。
以上の如く、本発明鋼は基本特性である耐食性を主とじ
た使用特性に対する合金の高純化、高清浄度化の影響を
明らかにし、更に有効な少量の添加元素と組合せた結果
得られたものであり、更にその製造方法については連続
鋳造に際しての鋳造条件及び鋳片の加熱温度条件を規制
することを要件とするものであるが、本発明以外の製造
条件、例えば連続鋳造と熱間圧延を直結するCC−DR
プロセスあるいはCC−ホットチャージプロセスにより
製造されても、本発明鋼の基本特性は変らず所期の特性
を発揮しうろことは明らかである。又光輝焼鈍等の製品
においてもすぐれた特性を示す。
【図面の簡単な説明】
第1図a、bは17%Cr系ステンレス鋼のCI−を含
む液(3%Na1J+5%HzSOa、30°C,Ar
脱気)中での陽分極曲線に対するp、szの影響を示す
図、第2図は17%Cr系ステンレス鋼板間に発生する
隙間腐食試験に対する低S化、低P化の効果を示す図、
第3図は17%Cr系ステンレス鋼の低S化による介在
物清浄度及び孔食電位の変化を示す図、第4図は17%
Cr系ステンレス鋼の発錆抵抗に対するS、P、0の影
響を示す図、第5図はFe −Cr合金の4%NaC1
+ 0.2%tbOz 、 60°C中での耐食性に対
するCr1l及び高純合金の効果を示す図、第6図は1
7%Cr系ステンレス鋼(C0,03%、NO,01%
)での各種添加元素の効果に対する実用合金と高純合金
の腐食速度(4%Na1J十0.2%H,02、60″
C中)の差を示す図である。 第6図において、二=コ実用合金 (Po、03%、  S O,005%、 OO,00
5%)二二コ高純合金 (P O,014%、 S O,0007%、 OO,
0018%)電イΩ V  (S、C,E)     
             t4α V  (S、C,
E)第4 図 ppm 第6 図 手続補正書(自発) 平成 1年10月9 日 特許庁長官 吉 1)文 毅 殿 1、事件の表示 平成1年特許願第233030号 2、発明の名称 耐防間腐食性、耐誘性のすぐれた高純、高清浄ステンレ
ス鋼とその製造方法 3、補正をする者 事件との関係 特許出願人 東京都千代田区大手町二丁目6番3号 (665)新日本製鐵株式倉社 代表者 齋  藤    裕 4、代理人〒io。 6、補正の対象 明細書の発明の詳細な説明の欄 7、補正の内容

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)重量%でC:0.01〜0.1%、Si:3%以
    下、Mn:2%以下、Cr:14〜26%、N:0.0
    05〜0.2%、P:0.02%以下、S:0.001
    %未満、N:0.02〜0.2%、O:0.003%未
    満、さらにMo:3%以下、Cu:2%以下、Ni:2
    %以下の1種または2種以上を含み、残部実質的にFe
    からなり、酸化物系介在物と硫化物系介在物の和よりな
    る清浄度が0.02以下であることを特徴とする耐隙間
    腐食性、耐銹性のすぐれた高純、高清浄ステンレス鋼。
  2. (2)重量%でC:0.01〜0.1%、Si:3%以
    下、Mn:2%以下、Cr:14〜26%、N:0.0
    05〜0.2%、P:0.02%以下、S:0.001
    %未満、N:0.02〜0.2%、O:0.003%未
    満、さらにMo:3%以下、Cu:2%以下、Ni:2
    %以下の1種または2種以上、Ti:0.6%以下、V
    :0.02〜0.5%、Nb:0.02〜0.2%の1
    種または2種以上を含み、残部実質的にFeからなり、
    酸化物系介在物と硫化物系介在物の和よりなる清浄度が
    0.02以下であることを特徴とする耐隙間腐食性、耐
    銹性のすぐれた高純、高清浄ステンレス鋼。
  3. (3)重量%でC:0.01〜0.1%、Si:3%以
    下、Mn:2%以下、Cr:14〜26%、N:0.0
    05〜0.2%、P:0.02%以下、S:0.001
    %未満、Al:0.02〜0.2%、O:0.003%
    未満、さらにMo:3%以下、Cu:2%以下、Ni:
    2%以下の1種または2種以上、およびB:0.01%
    以下を含み、残部実質的にFeからなり、酸化物系介在
    物と硫化物系介在物の和よりなる清浄度が0.02以下
    であることを特徴とする耐隙間腐食性、耐銹性のすぐれ
    た高純、高清浄ステンレス鋼。
  4. (4)重量%でC:0.01〜0.1%、Si:3%以
    下、Mn:2%以下、Cr:14〜26%、N:0.0
    05〜0.2%、P:0.02%以下、S:0.001
    %未満、M:0.02〜0.2%、O:0.003%未
    満、さらにMo:3%以下、Cu:2%以下、Ni:2
    %以下の1種または2種以上、Ti:0.6%以下、V
    :0.02〜0.5%、Nb:0.02〜0.2%の1
    種または2種以上、およびB:0.01%以下を含み、
    残部実質的にFeからなり、酸化物系介在物と硫化物系
    介在物の和よりなる清浄度が0.02以下であることを
    特徴とする耐隙間腐食性、耐銹性のすぐれた高純、高清
    浄ステンレス鋼。
  5. (5)重量%でC:0.01〜0.1%、Si:3%以
    下、Mn:2%以下、Cr:14〜26%、N:0.0
    05〜0.2%、P:0.02%以下、S:0.001
    %未満、Al:0.02〜0.2%、O:0.003%
    未満、さらにMo:3%以下、Cu:2%以下、Ni:
    2%以下の1種または2種以上を含み、残部実質的にF
    eからなり、酸化物系介在物と硫化物系介在物の和より
    なる清浄度が0.02以下である溶鋼を、ΔT≦45℃
    の鋳造温度条件下で連続鋳造し、得られた鋳片を123
    0℃を超えない温度に加熱あるいは保熱した後、熱間圧
    延することを特徴とする耐隙間腐食性、耐銹性のすぐれ
    た高純、高清浄ステンレス鋼の製造方法。 ここでΔT=(連続鋳造時のタンディッシュにおける溶
    鋼温度℃)−(溶鋼の 凝固温度℃)
JP23303089A 1983-03-08 1989-09-11 耐隙間腐食性、耐銹性のすぐれた高純、高清浄ステンレス鋼とその製造方法 Granted JPH02270942A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2015059247A (ja) * 2013-09-19 2015-03-30 セイコーインスツル株式会社 二相ステンレス鋼及び二相ステンレス鋼を用いた薄板材およびダイヤフラム

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