JPH02283752A - 耐衝撃性に優れるポリオキシメチレン組成物 - Google Patents

耐衝撃性に優れるポリオキシメチレン組成物

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JPH02283752A
JPH02283752A JP10349689A JP10349689A JPH02283752A JP H02283752 A JPH02283752 A JP H02283752A JP 10349689 A JP10349689 A JP 10349689A JP 10349689 A JP10349689 A JP 10349689A JP H02283752 A JPH02283752 A JP H02283752A
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一彦 松崎
Hirohisa Morishita
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、ポリオキシメチレン組成物に関するものであ
る。
更に詳しく言えば、本発明は、優れた耐衝γ性を有し、
かつポリオキシメチレンの本来有している曲げ弾性率等
の優れた機械物性、優れた成形性を損なわないことを特
徴とする、ポリオキシメチレン組成物に関するものであ
る。
(従来の技術) ポリオキシメチレンは、機械物性特性、疲労特性、摩I
I!摩耗特性に優れているために、近年エンジニアリン
グプラスチックとしての需要はますます増大する傾向に
ある。
しかしながら、ポリオキシメチレンは耐衝撃性、例えば
、ノツチ付きアイゾツト値が低く、成形時の残留応力や
小さな傷などが存在すると破壊しやすいという欠点を有
している。
この欠点を改良する方法として、特開昭59−1363
43号公報では、2相構造よりなるアクリル系の多相イ
ンターポリマーであって、第1相(中心相)がエラスト
マー相、第2相(最外相)が硬質相からなる多相インタ
ーポリマーを、ポリオキシメチレンに添加することによ
り、得られる組成物の耐衝撃性が改良され−ることか開
示されている。
特開昭62−36451号公報、特開昭6333466
号公報においても、同様にアクリル系の多相インターポ
リマーを添加することによって、ポリオキシメチレンの
耐衝撃性を改良する方法が開示されている。
これらの多相インターポリマーは、特開昭59−136
343号公報に開示されているように、第1相と第2相
の間に中間相を導入してもよい。
例えば、第1相であるアクリル系のエラストマー相と、
第2相であるアクリル系の硬質相の間に、スチレンを主
成分とする中間相を導入してもよい。
しかし、この中間相を有した多相インターポリマーも第
1相がエラストマー相、第2相が硬質相からなる2相構
造を有していると言える。
これまで述べた2相構造を有する多相インターポリマー
をポリオキシメチレンに添加して得られる組成物は、耐
衝撃性の向上は得られるものの、エラストマー成分をポ
リオキシメチレンに通常添加した時と同様に、曲げ弾性
率、曲げ強度、さらには、組成物自身の成形性の低下を
生じてしまう。
ポリオキシメチレンの優れた機械物性、成形性を保持す
るためにも、これらの低下を極力少なくすることが常に
望まれている。
(発明が解決しようとする課Iり 本発明の目的は、このような従来技術における課題を克
服し、ポリオキシメチレンの優れている機械物性特性(
特に曲げ特性)、成形性、疲労特性、及び摩擦摩耗特性
を保持したまま、耐衝撃性に優れたポリオキシメチレン
組成物を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは、上記の点について鋭意検討の結果、ポリ
オキシメチレンに3相構造よりなる多相インターポリマ
ーを添加することにより、ポリオキシメチレンが本来有
している優れた特徴を何ら損なうことなく、特に曲げ特
性、成形性に優れ、かつ、耐衝撃性に優れた組成物が得
られることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は; ポリオキシメチレン(A)100重量部に対して、3相
構造であって、第1相(中心相)及び第3相(最外相)
が硬質相からなり、第2層(中間相)がエラストマー相
からなる多相インターポリマー(B)を0.5〜100
重量部配合し、しかも(B)の硬質相を構成する重合体
のガラス転移温度が、(B)のエラストマー相を構成す
る重合体のガラス転移温度よりも高く、かつ、 ポリオキシメチレン組成物中の(B)の粒径が、0、O
1〜2.0μmの間にあることを特徴とする、ポリオキ
シメチレン組成物に関するものである。
本発明に用いられるポリオキシメチレンとは、ポリオキ
シメチレンホモポリマーまたは主鎖の大部分がオキシメ
チレン連鎖よりなるポリオキシメチレン共重合体であり
、詳しくはホルムアルデヒドもしくはホルムアルデヒド
の環状オリゴマーであるトリオキサン、テトラオキサン
などを単独に、またはこれらと共重合可能な1種以上の
コモノマー(たとえはエチレンオキサイド、1.4−ブ
タンジオールホルマールなど)をさらに組合せて、重合
または共重合して得られたものを末端基からの分解に対
して安定化したものをいう。
使用に際しては、通常の熱安定剤、酸化防止剤および公
知の添加剤を添加することができる。
また、−炭熱安定剤等の添加剤を加えた後、粉末状に粉
砕したものも使用できる。
本発明で使用することのできる多相インク−ポリマーは
、3相構造であって、第1相(中心相)及び、第3相(
最外相)が硬質相からなり、第2相(中間相)がエラス
トマー和からなり、硬質相を構成する重合体のガラス転
移温度(以下Tgと略す)がエラストマー相を構成する
重合体のTgよりも高い多相インターポリマーである。
硬質相を構成する重合体のTgは、25°C以上が好ま
しく、さらには50°C以上がより好ましい。エラスト
マー相を構成する重合体のTgは、25°C未満が好ま
しく、さらにはO′C未満がより好ましい。
多相インターポリマーの硬質相、及びエラストマー相を
構成する重合体は、次に挙げるモノマーからなる単独重
合体でもよく、2種類以上のモノマーからなる共重合体
でもよい。
使用可能なモノマーとしては、例えば、スチレン、ビニ
ルトルエンなどの芳香族ビニルモノマー;塩化ビニル、
塩化ビニリデンなどのハロゲン化ビニルモノマー;アク
リロニトリル、メククリロニトリルなどのニトリル系モ
ノマー;メタクリル酸メチル、メタクリル酸ブチル、メ
タクリル酸ヒドロキシエチルなどのメタクリル酸エステ
ル;アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸
ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸ヒ
ドロキシエチルなどのアクリル酸エステル;酢6ビニル
、プロピオン酸ビニルなどのビニルエステル;アクリル
アミド、メタクリルアミドなどの不飽和アミド;ビニル
メチルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビニルブチル
エーテルなどのビニルアルキルエーテルなどを挙げるこ
とができる。
また、これらビニル重合性モノマーに、例えばブタジェ
ン、イソプレンなどの共役ジエンを加えて共重合させて
もよいし、これらの共役ジエンを単独重合させたもので
もよい。
多相インターポリマーのエラストマー相は、アクリル酸
エステル、又は、共役ジエンからなる重合体が好ましく
、さらには、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸2−エ
チルヘキシル、又は、スチレン−ブタジェンからなる重
合体がより好ましい。
硬質相は、メタクリル酸エステル、又は芳香族ビニル、
又はハロゲン化ビニルからなる重合体が好ましく、さら
には、メタクリル酸メチル、又は、スチレン、又は塩化
ビニルからなる重合体がより好ましい。
多相インターポリマーの硬質相は、エラストマー相を構
成する重合体の好ましい組合せとしては、例えば、 ■硬質相がメタクリル酸メチルを主成分とする重合体、
かつエラストマー相がアクリル酸n−ブチルを主成分と
する重合体、 ■硬質相がメタクリル酸メチルを主成分とする重合体、
かつエラストマー相がアクリル酸2−エチルヘキシルを
主成分とする重合体、 ■硬質相がメタクリル酸メチルを主成分とする重合体、
かつエラストマー相がスチレン−ブタジェンを主成分と
する重合体、 ■硬質相がスチレンを主成分とする重合体、かつエラス
トマー相がスチレン−ブタジェンを主成分とする重合体
、 ■硬質相が塩化ビニルを主成分とする重合体、かつエラ
ストマー相がスチレン−ブタジェンを主成分とする重合
体、または ■硬質相がアクリロニトリルを主成分とする重合体、か
つエラストマー相がスチレン−ブタジェンを主成分とす
る重合体、 などがある。
更に最も好ましいものは、多相インターポリマーの硬質
相がメタクリル酸メチルの単独重合体、又は、メタクリ
ル酸メチル80重量%以上と他の共重合可能なモノマー
20重量%以下からなる重合体から構成されかつ、エラ
ストマー相がアクリルMn−ブチルの単独重合体、又は
、アクリル酸n−ブチル80重量%以上と他の共重合可
能なモノマー20重量%以下からなる重合体から構成さ
れる多相インターポリマーである。
本発明で言う多相インターポリマーは、下記に示す慣用
の乳化重合技術を用いて製造することができる。具体的
には、3相構造からなり、第1相(中心相)及び、第3
相(最外相)に硬質相を有し、第2相(中間相)にエラ
ストマー相を有する多相インターポリマーの製法につい
て示す。
乳化剤などの乳化重合に必要な添加剤を含む水の中へ、
第1相の硬質相の形成に必要なモノマーと重合開始剤を
加え、かきまぜながら重合を行う。
乳化剤としては、ジオクチルスルホコへり酸ソーダ等の
アルキルスルホコハク酸塩、ドデシルベンゼンスルホン
酸ソーダ等のアルキル芳香族スルホン酸塩などを使用す
ることができる。
重合開始剤としては、ジイソプロピルベンゼンヒドロパ
ーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド等の過酸化物
、アゾビスイソブチロニトリル等のアゾ化合物などを使
用することができる。
第1相を形成する際、第1相の硬質相と第2相のエラス
トマー相の間に化学結合を持たせるために、多官能性グ
ラフト剤を使用することが好まし多官能性グラフト剤と
しては、異なる官能性を有する多官能単量体、例えばア
クリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸などの
アリルエステルなどがあり、アクリル酸アリル、メタク
リル酸アリルが好ましい。
多官能性グラフト削の添加量は、硬質相、即ち、グラフ
トベースとなる相を構成する重合体の全重量に基づいて
、0.1〜5.0重量%が好ましく、更には、0.i〜
2.5重量%がより好ましい。
第1相の硬質相を形成する重合反応が終了した時点で、
次に第2相のエラストマー相の形成に必要なモノマーを
連添する。この際、必要であれば重合開始剤を連添して
もよい。
エラストマー相に適度な弾性を与えるために、エラスト
マー相を構成するモノマーと多官能性架橋剤を共重合さ
せるのが好ましい。
多官能性架橋剤としては、ジビニル化合物、ジアリル化
合物、ジアクリル化合物、ジメタクリル化合物などの一
般に使われる架橋剤を用いることができ、ジアクリル酸
エチル、ジアクリル酸−n−ブチルが好ましい、多官能
性架橋剤の添加量は、エラストマー相を構成する重合体
の全重量に基づいて0.1〜5. 0重量%が好ましく
、更には0゜1〜2.5重量%がより好ましい。
第2相を形成する際、第2相のエラストマー相と第3相
の硬質相の間に化学結合を持たせるために、多官能性グ
ラフト剤を使用することが好ましい、多官能性グラフト
剤としては、異なる官能剤を有する多官能単量体、例え
ばアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸な
どのアリルエステルなどがあり、アクリル酸アリル、メ
タクリル酸アリルが好ましい。
多官能性グラフト剤の添加量は、エラストマー相即ち、
グラフトベースとなる相を構成する重合体の全重量に基
づいて0.1〜5. 0重量%が好ましく、さらには0
.1〜2.5重量%がより好ましい。
同様に、第2相のエラストマー相を形成する重合反応が
終了した時点で、次に第3相の硬質相の形成に必要なモ
ノマーを連添する。この際、必要であれば重合開始剤を
連添してもよい、第3相の硬質相を形成する重合が終了
した時点で、多相インターポリマーの重合を終了とする
乳化重合は、通常50〜90°Cの温度で行われる。
上記乳化重合によって得られた多相インターポリマーは
、慣用の手段、例えば、塩析、凍結融解、あるいはスプ
レードライなどの方法を用いて粒子の形態を保ったまま
水と分離することができる。
塩析は、塩化アルミニウム、塩化ナトリウムなどの電解
質溶液を用い、沈澱を濾別する。更に、洗浄、乾燥工程
を経て本発明で言う3相構造からなる多相インターポリ
マーを得ることができる。
また、多相インターポリマーを構成する各相の間、即ち
、硬質相とエラストマー相の間に、硬質相及びエラスト
マー相とは組成の異なる新規な中間相を導入しても構わ
ない0例えば、アクリル酸n−ブチルを主成分とするエ
ラストマー相とメタクリル酸メチルを主成分とする硬質
相の間に新規な中間相としてスチレンを主成分とする硬
質相を導入することができる。
しかしながら、本発明で言う多相インターポリマーは、
基本的に3相構造であって、第1相(中心相)及び第3
相(最外相)が硬質相からなり、第2相(中間相)がエ
ラストマー相からなる多相インターポリマーである0本
発明で言う多相インターポリマーは、中心相に硬質相を
有している点に大きな特徴がある。更に、多相インター
ポリマーの耐衝撃性改質効果、多相インターポリマー製
造時の経済性を考慮して、硬質相−エラストマー相−硬
質相からなる3相構造を有している多相インターポリマ
ーが最も好ましい。
多相インターポリマーを構成する硬質相、及びエラスト
マー相の割合は、目的に応じて任意とすることができる
0例えば、耐衝撃性の向上を重視する場合は、エラスト
マー相の割合を多(し、良好な曲げ弾性率を得たい場合
は、硬質相の割合を多くすることができる。
しかしならが、多相インターポリマーをポリオキシメチ
レンに混合した後、押出機を用いて溶融混練する際、そ
の多相インターポリマーの最外相である硬質相の割合、
即ち、硬質相の厚さが小さい場合は、その硬質相が破壊
されやすく、硬質相の内部に存在するエラストマー相の
影響により、その多相インターポリマー粒子が他の多相
インターポリマー粒子と凝集を起こし、本発明で得られ
る均一微分散した状態を保てなくなる。
よって、多相インターポリマーの硬質相の割合は、多相
インターポリマーの全重量に基づいて、約10〜80重
量%が好ましく、更には約25〜70重量%がより好ま
しい。
多相インターポリマーの最外相である硬質相は、ポリオ
キシメチレンを分解する傾向のある酸等の部位を含有し
ていない方が好ましく、重合時に使用した過酸化物など
の触媒、不純物は極力取り除いた方が好ましい。
本発明で言う耐衝撃性に優れるポリオキシメチレン組成
物を得るには、組成物中の多相インターポリマー0粒径
は0.01〜2.0μmの間にあることか必要である0
粒径が0.01μmより小さければ、本発明で得られる
組成物の耐衝撃性は改善されず、粒径が2.0pmより
大きければ、得られる組成物の成形性が大きく低下して
しまう。
更には、ポリオキシメチレン組成物中の多相インターポ
リマーの粒径は0.05〜0.5μmの間にあることが
より好ましい。
多相インターポリマー(B)の配合割合は、ポリオキシ
メチレン(A)100重量部に対して0. 5〜100
重量部が必要である。配合割合が0. 5重量部未満で
あれば、本発明で得られる組成物の耐衝撃性は改善され
ず、配合割合が100重量部を越えると、本組成物の曲
げ弾性率の低下等、ポリオキシメチレンの有する優れた
機械物性を大きく損なってしまう、更には、多相インタ
ーポリマーの配合割合は、5〜70重量部が好ましい。
なお、本発明の組成物には、上述の成分のほかに、その
用途等に応じて難燃化剤、離型剤、耐候性付与剤、酸化
防止剤、帯電防止剤、耐熱剤、着色剤、補強剤、界面活
性剤、無機充填剤、滑剤などの常用の補助的成分を添加
することができる。
本発明の組成物を用いて成形品を製造する方法としては
、例えば射出成形、押出成形など慣用の成形手段を採用
することができる。成形は通常170〜300℃の加熱
条件下で行われる。
以下、実施例および比較例を挙げて本発明を更に具体的
に説明するが、本発明はこれらの例によってなんら限定
されるものではない。
なお、実施例中の測定項目は次の通りである。
■引張特性: ASTM  D−638に準じて測定。
ウェルド引張特性評価は、ダブルゲートの試験片形状と
し、試験片中央にウェルドラインができるような試験片
を用いて測定した、114mmチャック間標準、50m
m/min引張速度での評価である。
■曲げ特性: ASTM  D−790に準じて測定。
■アイゾツト値(ノツチ付) ASTM  D−256に準じて測定。
■Ml値: ASTM  D−1238−57Tに準じ、190℃、
2.16Kg荷重で測定。
■粒径; 多相インターポリマー0粒径は、電子顕微鏡観察法によ
って測定した。
なお、使用したポリオキシメチレンは下記のものである
(注)コポリマーニ トリオキサン98重量%、エチレンオキサイド2重量%
のランダム共重合体。
実施例1 (3相構造からなる多相インターポリマーの製造) 攪拌機、コンデンサーを備えた102ビーカーに、蒸溜
水5.71、乳化剤としてジオクチルスルホコハク酸ソ
ーダ20g1還元剤としてロンガリット1.2gを加え
均一に溶解する。第1相としてメタクリル酸メチル(以
下MMAと略す)220g、アクリル酸n−ブチル(以
下BAと略す)3.0g、メタクリル酸アリル(以下A
LMAと略す)0.8g、ジイソプロピルベンゼンヒド
ロパーオキシド(以下PBPと略す)0.2gの均一溶
液を加え、80℃で重合した。約15分で反応は完了し
た。得られた重合体のTgは、108℃であった。
次いで、第2相としてBA  1,270g、スチレン
(以下Stと略す)320g、ジアクリル酸ジエチレン
グリコール(以下DEGAと略す)20g、ALMA 
 13.Og、PBP  1.6gを均一温度で1時間
にわたって滴下した0滴下終了後、40分で反応は完了
した。このものを単独で重合して得られた重合体のTg
は、−38°Cであった。 次に、第3相としてMMA
  680gへ、BA  4.Og%PBP  O,6
g、n−オクチルメルカプタン(以下OMと略す)0.
2gの均一溶液を加えた。このものを単独で重合させて
得た重合体の分子量は、1,220,000、Tgは1
09℃であった。この段階の反応は約15分で完了した
次いで、温度を95°Cに上げ、1時間保持した。
得られた乳化剤を0.5%塩化アルミニウム水溶液中に
投入して重合体を凝集させ、温水で5回洗浄後、乾燥し
て白色フロック状の成形材料を得た。
このフロック状の多相インターポリマーを(B−1)と
する。
ポリオキシメチレン(A−1)としては、慣用の粉砕機
を用いて、その粒径が約lO〜500pmの間にあるパ
ウダー状に粉砕したものを用いた。
このパウダー状のポリオキシメチレン(A−1)2Kg
に対して、上記多相インターポリマー(B1)を0.8
Kg配合し、この混合物をヘンシェルミキサーを用いて
十分攪拌、混合した。
次に、この混合物を30mmφの口径を有する高剪断性
能の二軸押出機で、シリンダー温度200℃、スクリュ
ー回転数1100rp、吐出量的5Kg/Hrの条件下
で溶融混練し、ペレット状のポリオキシメチレン組成物
を得た。
このペレットを十分乾燥させた後、Ml値を測定した。
次に、シリンダー温度200℃の下で射出成形し、各試
験片を作製した後、アイシフト値、曲げ特性、引張特性
(ウェルド部/非つェルド部)を測定した。
また、ポリオキシメチレン組成物中の多相インターポリ
マー0粒径は、曲げ試験片の中央部を樹脂流れ方向に対
し垂直な面で切削して得られた超薄切片の電子顕微鏡写
真から求めた。
評価結果を表−1に示す。
本実施例で得られた組成物は、アイゾツト値が高く耐衝
撃性に優れている。更に、曲げ弾性率、Ml値も良好で
あり、ポリオキシメチレンの有する優れた曲げ特性、成
形性を何ら損なうものではない。また、非フェルト部に
対するウェルド部の引張物性保持率も高く、等方性にも
優れていることが分かる。
本組成物中の多相インターポリマーの粒径は、0.08
〜0.12μmであった。
比較例−1 (2相構造から成る多相インターポリマーの製造) 攪拌機、コンデンサーを備えた101ビーカーに蒸溜水
5.7L乳化剤としてジオクチルスルホコハク酸ソーダ
20g、還元側としてロンガリット1.2gを加え、均
一に溶解する。
第1相としてBA  970g、St  244g、D
EGA  15g、ALMA  10g5PBP1.2
gの均一溶液を加え、80°Cで重合した。
約40分で反応は完了した。このものを単独で重合して
得られた重合体のTgは、−38℃であった。
次に、第2相として、MMA  680gへ、BA4.
 0g、PBP   0. 6g、OM  0. 2g
の均一溶液を加えた。このものを単独で重合させて得た
重合体の分子量は、l、220,000、Tgは109
“Cであった。この段階の反応は約15分で完了した。
次いで、温度を95℃に上げ、1時間保持した。
得られた乳化剤を0. 5%塩化アルミニウム水溶液中
に投入して重合体を凝集させ、温水で5回洗浄後、乾燥
して白色フロック状の成形材料を得た。
このフロック状の多相インターポリマーを(B−2)と
する。
実施例1における3相構造から成る多相インターポリマ
ー(B−1)の代わりに、2相構造からなる多相インク
−ポリマー(B−2)を用いたこと以外は、実施例1と
同様に評価を行った。その結果を表−4に示す。
アイゾツト値は、実施例1とほぼ同等の高い値を示し耐
衝撃性は大きく改善されてはいるが、曲げ弾性率、Ml
値の低下が、実施例1に較べて若干大きい。
これは、多相インターポリマーの中心相に硬質相を有す
る3相構造の多相インターポリマー(B1)と、中心相
に硬質相を有していない2相構造の多相インターポリマ
ー(B−2)との有意義な差である。即ち、2相構造か
らなる多相インターポリマーでは、本発明で言う優れた
効果は得られないことが分かる。
なお、本組成物中の多相インターポリマー0粒径は、Q
、07〜1.IJjmであった。
実施例2〜9 3相構造から成る多相インターポリマー(B1)の配合
割合とポリオキシメチレンの種類を変えた以外は、実施
例1と同様にして評価を行った。
いずれも実施例1と同様に良好な結果が得られた。
その結果は表−1にまとめて示す。
実施例10〜1B 実施例1の3相構造からなる多相インターポリマーの製
造において、硬質相とエラストマー相を形成するモノマ
ーの配合割合、即ち、硬質相についてはMMAとBA、
エラストマー相についてはBAとStの配合割合を変え
、各相を構成する重合体のTgを変えたこと以外は、実
施例1と同様な方法によって3相構造からなる多相イン
ターポリマー(B−3〜11)を製造し、実施例1と同
様に評価を行った。各多相インターポリマーの組成及び
Tgを表−5に、評価結果を表−2に示す。
3相構造からなる多相インターポリマーの硬質相を構成
する重合体のTgが、エラストマー相を構成する重合体
のTgよりも高ければ、得られた組成物は本発明で言う
優れた特徴を有すると云うことができる。
比較例2〜4 実施例10〜18と同様な手法で、3相構造からなる多
相インターポリマーであって、第1相(中心相)及び第
3相(最外相)を構成する重合体のTgが、第2相(中
間相)を構成する重合体のTgよりも低い多相インター
ポリマー(B−12〜14)を製造し、実施例−1と同
様に評価を行った。
各多相インターポリマーの組成及びTgを表−6、評価
結果を表−4に示す。
3相構造から成る多相インターポリマーであっても、第
1相及び第3相を構成する重合体のTgが、第2相を構
成する重合体のTgよりも低ければ、得られた組成物は
耐衝撃性の向上が見られないか、あるいは、Ml値の低
下が大きい、即ち、このような多−相インターポリマー
では、本発明で言う優れた効果は発現できないことが分
かる。
実施例19〜23 実施例1の3相構造からなる多相インターポリマー(B
−1)の重合において、乳化剤として用いているジオク
チルスルホコハク酸ソーダの量を変えること以外は、実
施例1と同様な方法で、粒径の異なる3相構造からなる
多相インターポリマー(B−15〜19)を製造し、実
施例1と同様な方法で評価を行った。
各多相インターポリマーの組成を表−6に、評価結果を
表−3に示す。
本実施例で得られる組成物中の多相インターポリマーの
粒径が0.01〜2.0μmの間にあれば、実施例1と
同様に良好な結果が得られているのが分かる。
実施例24〜29 実施例1の3相構造からなる多相インターポリマー(B
−1)製造において、多相インターポリマーの硬質相ま
たは/かつエラストマー相を構成るモノマーの種類を変
えたこと以外は 実施例1と同様な方法で、組成の異な
る3相構造からなる多相インターポリマー(B−20〜
25)を製造し、実施例1と同様な方法で評価を行った
各多相インターポリマーの組成を表−7に、評価結果を
表−3に示す。
多相インターポリマーを構成するモノマーの種類を変え
て製造した多相インターポリマーも、実施例1で用いた
アクリル系の3相構造からなる多相インターポリマー(
B−1)と同様に本発明で言う優れた改質効果を示して
いる。
表−5(多相インターポリマーm 表−6(多相インターポリマーm (発明の効果) 本発明のポリオキシメチレン組成物は、耐衝撃性に極め
て優れている。
しかも、従来の2相構造を有する多相インターポリマー
の添加によって生じる曲げ弾性率の低下、成形性の低下
が少ない等の元来ポリオキシメチレンが有している優れ
た特徴を損なわないという利点がある。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ポリオキシメチレン(A)100重量部に対して
    、3相構造であって、第1相(中心相)及び第3相(最
    外相)が硬質相からなり、第2相(中間相)がエラスト
    マー相からなる多相インターポリマー(B)を0.5〜
    100重量部配合し、しかも (B)の硬質相を構成する重合体のガラス転移温度が、
    (B)のエラストマー相を構成する重合体のガラス転移
    温度よりも高く、かつ、 ポリオキシメチレン組成物中の(B)の粒径が、0.0
    1〜2.0μmの間にあることを特徴とする、ポリオキ
    シメチレン組成物。
  2. (2)多相インターポリマー(B)の硬質相を構成する
    重合体のガラス転移温度が、50℃以上であり、(B)
    のエラストマー相を構成する重合体のガラス転移温度が
    0℃未満である、請求項(1)記載の組成物。
  3. (3)多相インターポリマー(B)の硬質相がメタクリ
    ル酸メチルを主成分とする重合体からなり、(B)のエ
    ラストマー相がアクリル酸n−ブチルを主成分とする重
    合体からなる、請求項(1)記載の組成物。
JP1103496A 1989-04-25 1989-04-25 耐衝撃性に優れるポリオキシメチレン組成物 Expired - Lifetime JPH07116347B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5484845A (en) * 1990-12-28 1996-01-16 Polyplastics Co., Ltd. Polyacetal compositions having surface gloss reducing effective amounts of core-shell polymers

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2159822A5 (en) * 1971-11-10 1973-06-22 Tarrerias Georges Colour tinting of cutlery - to improve suppleness of blades
JPS63270716A (ja) * 1987-01-30 1988-11-08 エルフ アトケム ソシエテ アノニム 複合インターポリマーと、その製造方法および硬質熱可塑性母材の強化への応用

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