JPH0229101B2 - - Google Patents
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- JPH0229101B2 JPH0229101B2 JP55081158A JP8115880A JPH0229101B2 JP H0229101 B2 JPH0229101 B2 JP H0229101B2 JP 55081158 A JP55081158 A JP 55081158A JP 8115880 A JP8115880 A JP 8115880A JP H0229101 B2 JPH0229101 B2 JP H0229101B2
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Description
本発明は射出成形による石油樹脂から成る成形
物の製造方法に関する、さらに詳しくは、本発明
は環球法軟化点60〜200℃、平均分子量300〜
2000、加熱減量10重量%以下の石油樹脂、100重
量部および無機粉末充てん剤100〜900重量部、平
均分子量5000〜25万の高分子量熱可塑性樹脂0〜
50重量部よりなる混合物を射出成形することを特
徴とする成形物の製造方法に関する。 特に、上記組成物のうち、ベース樹脂である石
油樹脂の加熱減量を10重量%以下に制限した組成
物による優れた射出成形性を特徴とする製造方法
に関する。 一般に無機粉末状充てん剤を多量に混合した石
油樹脂組成物は、室温付近ではガラス状の硬くて
脆い性質を有している。この組成物に高分子量熱
可塑性樹脂を配合すれば、成形物の強度、耐衝撃
性を改良することができるが、50重量部以下の配
合量では成形物に柔軟性を付与するには至らず、
硬質のものである。 この様な硬質で比較的脆い成形物を射出成形す
る場合、金型からの製品取出し工程において、成
形物が金型表面にステイツクすると、離型不良と
なり易く、連続自動成形不良、離型時の製品ひび
割れ、生産性低下、各成形サイクル毎の金型への
離型剤塗布の必要等、種々の経済的に不利な問題
点を引き起こす。この冷却された金型表面へのス
テイツク、離型時割れの原因として、組成物が高
充てん系であるがために、金型内での冷却固化時
の成形物の収縮が小さいこと、材料が硬質、脆弱
であるために離型時の変形が許されないこと、さ
らに滑剤や離型助剤の添加もしくはその増量によ
り離型性の改良が困難であるなどが考えられる。 本発明者等は、これらの原因は、本質的にはベ
ース樹脂である石油樹脂に1次的原因があると考
えた。即ち、石油樹脂は本来射出成形用樹脂とし
て開発されたものではなく、ゴムや接着剤の分野
では粘着付与剤として効果的と評価されている。
本発明者等はすでに石油樹脂をベース樹脂とした
クレー射撃用標的に関する特許出願をし(特公昭
52−40800)、これらクレー射撃目標的の射出成形
方法による生産においても、時折、成形物が難型
時に割れる問題がある。この問題も含めて鋭意研
究を行つた結果、加熱減量の大きい石油樹脂がこ
のような問題を引起こすことが分かつたので、ベ
ース樹脂である石油樹脂の加熱減量を10重量%以
下にすることで、成形物の離型時の金型ステイツ
クを全くなくせることを見い出した。 即ち、環球法軟化点60〜200℃、平均分子量300
〜2000、加熱減量10重量%以下の石油樹脂100重
量部および無機質粉末状充てん剤100〜900重量
部、平均分子量5000〜20万の高分子熱可塑性樹脂
0〜50重量部から成る混合物を射出成形すること
により、優れた品質の石油樹脂組成物の成形品を
得ることができた。 本発明でいう石油樹脂とは、石油類の熱分解、
スチーム分解、接触分解により副生する常温で液
状の分解油留分、好ましくは120〜280℃の沸点を
有するC9芳香族系炭化水素留分を主成分とする
留分、さらに好ましくは140〜280℃の沸点を有す
る芳香族系炭化水素留分を、熱重合もしく通常の
フリーデルクラフツ型触媒により重合した、石油
樹脂またはこれらに無水マレイン酸などの不飽和
二塩基酸無水物を付加したものであり、JIS
K2531による環球法軟化点60〜200℃好ましくは
90〜180℃の軟化点を持つた樹脂である。軟化点
60℃より低い石油樹脂を本発明の目的に配合した
場合には、組成物の軟化温度が低くなるために、
成形時の冷却工程が長くなり生産性を低下させる
ばかりか、成形品の耐熱性に問題を生じ、屋外の
暑い場所に放置された場合や、積重ねで輸送、貯
蔵した際に変形してしまう。また、200℃以上の
軟化点にすると溶融粘度が高くなり、加工性が悪
くなり好ましくない。 本発明でいう加熱減量とは、直径75mm、深さ20
mmのガラスシヤーレ上に石油樹脂5gを採取し、
槽内寸法が幅45cm、奥行45cm、高さ50cmの空気恒
温槽内の中段に設置し、該槽内中心部分の温度を
200±1℃に保持して15/minの空気を送入、
排出させた場合の3hr後の石油樹脂の重量減パー
セントをいう。即ち、加熱前の重量をM1、加熱
後の重量をM2とすれば、加熱減量(重量%)は
次の式で表わされる。 加熱減量(重量%)=(M1−M2/M1)×100 石油樹脂の加熱減量を10重量%以下にするに
は、たとえば石油樹脂を金属製容器に仕込み、窒
素置換しながら230℃に昇温し、窒素を停止して
真空脱気を行う。 この加熱減量が10重量%以上であると、硬質で
比較的脆い成形物の射出成形で金型からの製品取
出し工程において、成形物が金型表面にステイツ
クするためと、離型不良となり易く、連続自動成
形不良、離型時の製品ひび割れ、生産性低下、各
成形サイクル毎の金型への離型剤塗布の必要等、
種々の経済的に不利な問題点を引き起こす。 また本発明でいう無機質粉末状充てん剤は、通
常、粒径0.01μ〜500μの無機質粉末で、例えば炭
酸カルシウム、タルク、クレー、アルミナホワイ
ト、雲母粉、硫酸アルムニウム、硫酸バリウム、
石こう類、亜硫酸カルシウム、リトポン、軽石
粉、ガラス粉、亜鉛華、炭酸マグネシウム、金属
粉、アスベスト粉、酸化チタン、またはこれらの
混合物等である。 さらに、本発明でいう高分子量熱可塑性樹脂と
は、平均分子量が約5000〜20万のポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリブテン−1、結晶性1,2
ポリブタジエン、ポリスチレン、ポリ−α−メチ
ルスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリメチルメタア
クリレート、ポリアミド、ポリエステル、熱可塑
性ポリウレタンなどの高分子量熱可塑性樹脂類、
さらにエチレン−プロピレンブロツク共重合体、
エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−エチ
ルアクリレート共重合体、スチレン−ブタジエン
ブロツク共重合体、スチレン、イソプレンブロツ
ク共重合体などの共重合タイプの熱可塑性樹脂類
などであり、特にこれらの内で、安価で物性向上
効果の大きい、粉末状のポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリスチレンなどが好ましく使用され
る。 石油樹脂成分と無機質粉末状充てん剤成分、そ
して高分子量熱可塑性樹脂成分との量的関係は、
平均分子量300〜2000、環球法軟化点60〜200℃の
石油樹脂100重量部に対して、無機質粉末状充て
ん剤100〜900重量部、好ましくは200〜900重量
部、高分子量熱可塑性樹脂0〜50重量部、好まし
くは0〜40重量部である。無機質粉末状充てん剤
が100重量部より少ないと成形品の耐熱性が劣り、
夏期の貯蔵もしくは放置された場合に表面が粘着
化し、成形物間が融着したり、一体化したりする
不都合を生じる。また、価格的にも高価となり、
本目的にそわない。無機質粉末充てん剤が900重
量部よより多い場合は、材料全体としての価格が
安価となり、有利ではあるが、成形時の溶融粘度
が極度に上昇するため、流動性をなくし成形加工
が困難となり、著しい生産性低下をきたしてしま
う。 さらに本発明において石油樹脂100重量部に対
して配合する高分子量熱可塑性樹脂は0〜50重量
部であり、さきに記したような高分子量熱可塑性
樹脂類の中から選択したその樹脂自身の性質、成
形物の用途により、それぞれ最適添加量が異な
る。すなわち、成形物がクレービジヨンの場合強
度、耐衝撃強度の優れた高分子量熱可塑性樹脂の
添加にあたつては、その好ましい添加量は0〜20
重量部で良好であり、耐衝撃強度が小さい高分子
量熱可塑性樹脂の好ましい添加量は0〜40重量部
となる。50重量部以上添加した場合は、成形物の
強度過剰となる。 また本発明において石油樹脂、無機質粉末状充
てん剤、高分子量熱可塑性樹脂からなる本発明の
混合物には、必要に応じて少量、たとえば石油樹
脂100重量部に対して15重量部以下の加工助剤、
顔料酸化防止剤などを添加することができる。 本発明の加熱減量10重量%以下の石油樹脂をベ
ース樹脂とする混合物を、配合、調製するに際し
ては、ニーダー、バンバリーミキサー、ロールミ
ルなどの通常の汎用プラスチツク類の混練、混合
機をもちい加熱混練し、その混合物を粒状にして
射出成形機に供給すればよい。 さらに好ましくは、秤量した各々の原料を全て
ベンシエルミキサーや、スーパーミキサーのよう
な高速回転混合機に投入し、加熱することなく粉
砕、混合し、その粉末状ドライブレンド組成物を
射出成形機に直接供給することもできる。 これら混合物を成形するための射出成形機は、
一般の高分子材料の成形に使用されているラム
式、ポツト式射出成形機をそのまま応用しうる
が、さらに予備可塑化装置を付属した成形機、た
とえばブレンドフイーダー付射出成形機(日精樹
脂工業(株)製)などをもちいることにより、混合時
の加熱工程を省略した粉末状ドライブレンド混合
物を直接供給し、射出成形することができる。 本発明の組成物により射出成形しうる製品は、
たとえば容器、パイプ、植木鉢、クレー射撃用標
的、育苗箱、装飾品(像などの置物)、タイル、
壁板など土木、建築、レジヤー用品から家庭用品
まで広い用途の品物を安価に提供することができ
る。特に植木鉢、クレー射撃用標的として好適で
ある。 以下実施例により本発明をさらに具体的に詳説
する。 実施例1〜3および比較例1〜4 表に記載の如く、石油樹脂、重質炭酸カルシウ
ム、高分子量熱可塑性樹脂、加工助剤、顔料を各
各所定重量部秤量し、三井三池製作所製250ヘ
ンシエルミキサーにより常温、1600rpmで3分間
ドライブレンドし粉末状混合物を調製した。これ
らの原料をブレンドフイーダー付射出成形機(日
精樹脂工業株式会社製)のホツパーに供給し、加
熱筒温度170℃設定で、植木鉢の成形を行つた。 実施例1〜3はいずれも加熱減量10重量%以下
の石油脂を配合したものであるが、高分子量熱可
塑性樹脂の種類と量、加工助剤の添加の有無にか
かわらず良好な成形性を示し、全自動連続運転も
容易であつた。また、金型キヤビテイーのメツキ
面も終始鏡面状で、成形物が殆んどキヤビテイー
面にステイツクしていないことが裏付けられた。 比較例1は加熱減量11.9重量%の石油樹脂を配
合したものであるが、なんとか連続成形出来るも
のの、100個中数個割れて離型されるものがあり、
成形後の製品検査では半数以上がひび割れしてお
り、成形中の割れと合せて76%の製品が不良であ
つた。 比較例2〜3は、加熱減量12.8重量%の石油樹
脂を配合したものであるが、比較例2は自動運転
に切替る前の手動運転で、全て割れて離型され、
1シヨツト射出する毎に金型キヤビテイー面が激
しく汚れ、相当な力でステイツクしている事を裏
付けていた。 比較例3はステアリン酸配合量を比較例2の倍
量としたものであるが、金型離型効果は改良され
ず、比較例2と同等の結果であつた。 比較例4は加熱減量11.3重量%の石油樹脂を配
合したもので、ポリスチレンの量も20重量部に増
加して製品強度の向上を計つた。この結果、全自
動運転が可能となつたが成形品は15%がひび入り
であつた。 また、金型キヤビテイーのメツキ面も比較例2
〜3程ではないが、成形を繰り返す毎に徐々に汚
れてゆくのが観察された。
物の製造方法に関する、さらに詳しくは、本発明
は環球法軟化点60〜200℃、平均分子量300〜
2000、加熱減量10重量%以下の石油樹脂、100重
量部および無機粉末充てん剤100〜900重量部、平
均分子量5000〜25万の高分子量熱可塑性樹脂0〜
50重量部よりなる混合物を射出成形することを特
徴とする成形物の製造方法に関する。 特に、上記組成物のうち、ベース樹脂である石
油樹脂の加熱減量を10重量%以下に制限した組成
物による優れた射出成形性を特徴とする製造方法
に関する。 一般に無機粉末状充てん剤を多量に混合した石
油樹脂組成物は、室温付近ではガラス状の硬くて
脆い性質を有している。この組成物に高分子量熱
可塑性樹脂を配合すれば、成形物の強度、耐衝撃
性を改良することができるが、50重量部以下の配
合量では成形物に柔軟性を付与するには至らず、
硬質のものである。 この様な硬質で比較的脆い成形物を射出成形す
る場合、金型からの製品取出し工程において、成
形物が金型表面にステイツクすると、離型不良と
なり易く、連続自動成形不良、離型時の製品ひび
割れ、生産性低下、各成形サイクル毎の金型への
離型剤塗布の必要等、種々の経済的に不利な問題
点を引き起こす。この冷却された金型表面へのス
テイツク、離型時割れの原因として、組成物が高
充てん系であるがために、金型内での冷却固化時
の成形物の収縮が小さいこと、材料が硬質、脆弱
であるために離型時の変形が許されないこと、さ
らに滑剤や離型助剤の添加もしくはその増量によ
り離型性の改良が困難であるなどが考えられる。 本発明者等は、これらの原因は、本質的にはベ
ース樹脂である石油樹脂に1次的原因があると考
えた。即ち、石油樹脂は本来射出成形用樹脂とし
て開発されたものではなく、ゴムや接着剤の分野
では粘着付与剤として効果的と評価されている。
本発明者等はすでに石油樹脂をベース樹脂とした
クレー射撃用標的に関する特許出願をし(特公昭
52−40800)、これらクレー射撃目標的の射出成形
方法による生産においても、時折、成形物が難型
時に割れる問題がある。この問題も含めて鋭意研
究を行つた結果、加熱減量の大きい石油樹脂がこ
のような問題を引起こすことが分かつたので、ベ
ース樹脂である石油樹脂の加熱減量を10重量%以
下にすることで、成形物の離型時の金型ステイツ
クを全くなくせることを見い出した。 即ち、環球法軟化点60〜200℃、平均分子量300
〜2000、加熱減量10重量%以下の石油樹脂100重
量部および無機質粉末状充てん剤100〜900重量
部、平均分子量5000〜20万の高分子熱可塑性樹脂
0〜50重量部から成る混合物を射出成形すること
により、優れた品質の石油樹脂組成物の成形品を
得ることができた。 本発明でいう石油樹脂とは、石油類の熱分解、
スチーム分解、接触分解により副生する常温で液
状の分解油留分、好ましくは120〜280℃の沸点を
有するC9芳香族系炭化水素留分を主成分とする
留分、さらに好ましくは140〜280℃の沸点を有す
る芳香族系炭化水素留分を、熱重合もしく通常の
フリーデルクラフツ型触媒により重合した、石油
樹脂またはこれらに無水マレイン酸などの不飽和
二塩基酸無水物を付加したものであり、JIS
K2531による環球法軟化点60〜200℃好ましくは
90〜180℃の軟化点を持つた樹脂である。軟化点
60℃より低い石油樹脂を本発明の目的に配合した
場合には、組成物の軟化温度が低くなるために、
成形時の冷却工程が長くなり生産性を低下させる
ばかりか、成形品の耐熱性に問題を生じ、屋外の
暑い場所に放置された場合や、積重ねで輸送、貯
蔵した際に変形してしまう。また、200℃以上の
軟化点にすると溶融粘度が高くなり、加工性が悪
くなり好ましくない。 本発明でいう加熱減量とは、直径75mm、深さ20
mmのガラスシヤーレ上に石油樹脂5gを採取し、
槽内寸法が幅45cm、奥行45cm、高さ50cmの空気恒
温槽内の中段に設置し、該槽内中心部分の温度を
200±1℃に保持して15/minの空気を送入、
排出させた場合の3hr後の石油樹脂の重量減パー
セントをいう。即ち、加熱前の重量をM1、加熱
後の重量をM2とすれば、加熱減量(重量%)は
次の式で表わされる。 加熱減量(重量%)=(M1−M2/M1)×100 石油樹脂の加熱減量を10重量%以下にするに
は、たとえば石油樹脂を金属製容器に仕込み、窒
素置換しながら230℃に昇温し、窒素を停止して
真空脱気を行う。 この加熱減量が10重量%以上であると、硬質で
比較的脆い成形物の射出成形で金型からの製品取
出し工程において、成形物が金型表面にステイツ
クするためと、離型不良となり易く、連続自動成
形不良、離型時の製品ひび割れ、生産性低下、各
成形サイクル毎の金型への離型剤塗布の必要等、
種々の経済的に不利な問題点を引き起こす。 また本発明でいう無機質粉末状充てん剤は、通
常、粒径0.01μ〜500μの無機質粉末で、例えば炭
酸カルシウム、タルク、クレー、アルミナホワイ
ト、雲母粉、硫酸アルムニウム、硫酸バリウム、
石こう類、亜硫酸カルシウム、リトポン、軽石
粉、ガラス粉、亜鉛華、炭酸マグネシウム、金属
粉、アスベスト粉、酸化チタン、またはこれらの
混合物等である。 さらに、本発明でいう高分子量熱可塑性樹脂と
は、平均分子量が約5000〜20万のポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリブテン−1、結晶性1,2
ポリブタジエン、ポリスチレン、ポリ−α−メチ
ルスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリメチルメタア
クリレート、ポリアミド、ポリエステル、熱可塑
性ポリウレタンなどの高分子量熱可塑性樹脂類、
さらにエチレン−プロピレンブロツク共重合体、
エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−エチ
ルアクリレート共重合体、スチレン−ブタジエン
ブロツク共重合体、スチレン、イソプレンブロツ
ク共重合体などの共重合タイプの熱可塑性樹脂類
などであり、特にこれらの内で、安価で物性向上
効果の大きい、粉末状のポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリスチレンなどが好ましく使用され
る。 石油樹脂成分と無機質粉末状充てん剤成分、そ
して高分子量熱可塑性樹脂成分との量的関係は、
平均分子量300〜2000、環球法軟化点60〜200℃の
石油樹脂100重量部に対して、無機質粉末状充て
ん剤100〜900重量部、好ましくは200〜900重量
部、高分子量熱可塑性樹脂0〜50重量部、好まし
くは0〜40重量部である。無機質粉末状充てん剤
が100重量部より少ないと成形品の耐熱性が劣り、
夏期の貯蔵もしくは放置された場合に表面が粘着
化し、成形物間が融着したり、一体化したりする
不都合を生じる。また、価格的にも高価となり、
本目的にそわない。無機質粉末充てん剤が900重
量部よより多い場合は、材料全体としての価格が
安価となり、有利ではあるが、成形時の溶融粘度
が極度に上昇するため、流動性をなくし成形加工
が困難となり、著しい生産性低下をきたしてしま
う。 さらに本発明において石油樹脂100重量部に対
して配合する高分子量熱可塑性樹脂は0〜50重量
部であり、さきに記したような高分子量熱可塑性
樹脂類の中から選択したその樹脂自身の性質、成
形物の用途により、それぞれ最適添加量が異な
る。すなわち、成形物がクレービジヨンの場合強
度、耐衝撃強度の優れた高分子量熱可塑性樹脂の
添加にあたつては、その好ましい添加量は0〜20
重量部で良好であり、耐衝撃強度が小さい高分子
量熱可塑性樹脂の好ましい添加量は0〜40重量部
となる。50重量部以上添加した場合は、成形物の
強度過剰となる。 また本発明において石油樹脂、無機質粉末状充
てん剤、高分子量熱可塑性樹脂からなる本発明の
混合物には、必要に応じて少量、たとえば石油樹
脂100重量部に対して15重量部以下の加工助剤、
顔料酸化防止剤などを添加することができる。 本発明の加熱減量10重量%以下の石油樹脂をベ
ース樹脂とする混合物を、配合、調製するに際し
ては、ニーダー、バンバリーミキサー、ロールミ
ルなどの通常の汎用プラスチツク類の混練、混合
機をもちい加熱混練し、その混合物を粒状にして
射出成形機に供給すればよい。 さらに好ましくは、秤量した各々の原料を全て
ベンシエルミキサーや、スーパーミキサーのよう
な高速回転混合機に投入し、加熱することなく粉
砕、混合し、その粉末状ドライブレンド組成物を
射出成形機に直接供給することもできる。 これら混合物を成形するための射出成形機は、
一般の高分子材料の成形に使用されているラム
式、ポツト式射出成形機をそのまま応用しうる
が、さらに予備可塑化装置を付属した成形機、た
とえばブレンドフイーダー付射出成形機(日精樹
脂工業(株)製)などをもちいることにより、混合時
の加熱工程を省略した粉末状ドライブレンド混合
物を直接供給し、射出成形することができる。 本発明の組成物により射出成形しうる製品は、
たとえば容器、パイプ、植木鉢、クレー射撃用標
的、育苗箱、装飾品(像などの置物)、タイル、
壁板など土木、建築、レジヤー用品から家庭用品
まで広い用途の品物を安価に提供することができ
る。特に植木鉢、クレー射撃用標的として好適で
ある。 以下実施例により本発明をさらに具体的に詳説
する。 実施例1〜3および比較例1〜4 表に記載の如く、石油樹脂、重質炭酸カルシウ
ム、高分子量熱可塑性樹脂、加工助剤、顔料を各
各所定重量部秤量し、三井三池製作所製250ヘ
ンシエルミキサーにより常温、1600rpmで3分間
ドライブレンドし粉末状混合物を調製した。これ
らの原料をブレンドフイーダー付射出成形機(日
精樹脂工業株式会社製)のホツパーに供給し、加
熱筒温度170℃設定で、植木鉢の成形を行つた。 実施例1〜3はいずれも加熱減量10重量%以下
の石油脂を配合したものであるが、高分子量熱可
塑性樹脂の種類と量、加工助剤の添加の有無にか
かわらず良好な成形性を示し、全自動連続運転も
容易であつた。また、金型キヤビテイーのメツキ
面も終始鏡面状で、成形物が殆んどキヤビテイー
面にステイツクしていないことが裏付けられた。 比較例1は加熱減量11.9重量%の石油樹脂を配
合したものであるが、なんとか連続成形出来るも
のの、100個中数個割れて離型されるものがあり、
成形後の製品検査では半数以上がひび割れしてお
り、成形中の割れと合せて76%の製品が不良であ
つた。 比較例2〜3は、加熱減量12.8重量%の石油樹
脂を配合したものであるが、比較例2は自動運転
に切替る前の手動運転で、全て割れて離型され、
1シヨツト射出する毎に金型キヤビテイー面が激
しく汚れ、相当な力でステイツクしている事を裏
付けていた。 比較例3はステアリン酸配合量を比較例2の倍
量としたものであるが、金型離型効果は改良され
ず、比較例2と同等の結果であつた。 比較例4は加熱減量11.3重量%の石油樹脂を配
合したもので、ポリスチレンの量も20重量部に増
加して製品強度の向上を計つた。この結果、全自
動運転が可能となつたが成形品は15%がひび入り
であつた。 また、金型キヤビテイーのメツキ面も比較例2
〜3程ではないが、成形を繰り返す毎に徐々に汚
れてゆくのが観察された。
【表】
成形数
実施例 4 比較例2〜3に配合したものと同一の加熱減量
が12.8重量%、軟化点97℃の石油樹脂10Kgを20
のスチンレス製釜に仕込み、窒素置換しながら
230℃に昇温し、窒素を停止して、真空脱気を行
い、加熱減量8重量%、環球法軟化点110℃の石
油樹脂を得た。この石油樹脂を再び比較例2と同
様の配合組成に調製して、再度植木鉢の成形を行
つたところ、実施例1〜3と同様に、全く離型割
れが無く金型メツキ面も鏡面状を維持しながら全
自動で成形することができ、製品検査でのひび割
れもなかつた。 実施例 5 加熱減量7.8重量%、環球法軟化点104℃の芳香
族系石油樹脂(日石ネオポリマー)30Kg、重質炭
酸カルシウム(ホワイトンP50)160Kg、粉末ポ
リスチレン(トーポレツクス#525粉末)4Kg、
酸化チタン4Kg、ステアリン酸2Kgを300ヘン
シエルミキサーに投入し、常温600rpmで5分間
粉砕混合を行つた後、ドライブレンド粉末状混合
物をブレンドフイダー付射出成形機(日精樹脂工
業株式会社製)のホツパーに供給しクレー射撃用
標的の成形を行つたところ、全て金型ステイツク
現象もなく、成形工程での不良品ゼロの塗装不要
の白色系射撃用標的を成形することができた。
実施例 4 比較例2〜3に配合したものと同一の加熱減量
が12.8重量%、軟化点97℃の石油樹脂10Kgを20
のスチンレス製釜に仕込み、窒素置換しながら
230℃に昇温し、窒素を停止して、真空脱気を行
い、加熱減量8重量%、環球法軟化点110℃の石
油樹脂を得た。この石油樹脂を再び比較例2と同
様の配合組成に調製して、再度植木鉢の成形を行
つたところ、実施例1〜3と同様に、全く離型割
れが無く金型メツキ面も鏡面状を維持しながら全
自動で成形することができ、製品検査でのひび割
れもなかつた。 実施例 5 加熱減量7.8重量%、環球法軟化点104℃の芳香
族系石油樹脂(日石ネオポリマー)30Kg、重質炭
酸カルシウム(ホワイトンP50)160Kg、粉末ポ
リスチレン(トーポレツクス#525粉末)4Kg、
酸化チタン4Kg、ステアリン酸2Kgを300ヘン
シエルミキサーに投入し、常温600rpmで5分間
粉砕混合を行つた後、ドライブレンド粉末状混合
物をブレンドフイダー付射出成形機(日精樹脂工
業株式会社製)のホツパーに供給しクレー射撃用
標的の成形を行つたところ、全て金型ステイツク
現象もなく、成形工程での不良品ゼロの塗装不要
の白色系射撃用標的を成形することができた。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 (1) 石油類の熱分解、スチーム分解、接触分
解により低級オレフインを製造する際に副生す
る炭化水素留分のうち、140〜280℃の留分を重
合して得られる芳香族炭化水素から成る環球法
60〜200℃、数平均分子量300〜2000、加熱減量
10重量%以下の石油樹脂100重量部、 (2) 無機質粉末状充てん剤100〜900重量部および (3) 数平均分子量5000〜20万の高分子量熱可塑性
樹脂0〜50重量部とから成る混合物を射出成形
することを特徴とする成形物の製造方法。 2 混合物が粉末ドライブレンド状で射出成形機
に供給されて成る特許請求の範囲第1項記載の成
形物の製造方法。 3 成形物が植木鉢である特許請求の範囲第1項
または第2項記載の成形物の製造方法。 4 成形物がクレー射撃標的である特許請求の範
囲第1項または第2項記載の成形物の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8115880A JPS575743A (en) | 1980-06-16 | 1980-06-16 | Preparation of molded article consisting of petroleum resin by injection molding |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8115880A JPS575743A (en) | 1980-06-16 | 1980-06-16 | Preparation of molded article consisting of petroleum resin by injection molding |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS575743A JPS575743A (en) | 1982-01-12 |
| JPH0229101B2 true JPH0229101B2 (ja) | 1990-06-27 |
Family
ID=13738630
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8115880A Granted JPS575743A (en) | 1980-06-16 | 1980-06-16 | Preparation of molded article consisting of petroleum resin by injection molding |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS575743A (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS58173146A (ja) * | 1982-04-05 | 1983-10-12 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | 熱可塑性重合体組成物 |
| JP4227486B2 (ja) * | 2003-08-06 | 2009-02-18 | 本田技研工業株式会社 | ワークの搬送装置 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5334849A (en) * | 1976-09-13 | 1978-03-31 | Mitsui Petrochem Ind Ltd | Production of moldings of high filler content |
| JPS5375256A (en) * | 1976-12-17 | 1978-07-04 | Mitsui Petrochem Ind Ltd | Manufacture of molded articles with high filler loadings |
-
1980
- 1980-06-16 JP JP8115880A patent/JPS575743A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS575743A (en) | 1982-01-12 |
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