JPH0230751B2 - - Google Patents
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- JPH0230751B2 JPH0230751B2 JP58144146A JP14414683A JPH0230751B2 JP H0230751 B2 JPH0230751 B2 JP H0230751B2 JP 58144146 A JP58144146 A JP 58144146A JP 14414683 A JP14414683 A JP 14414683A JP H0230751 B2 JPH0230751 B2 JP H0230751B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cement
- industrial waste
- weight
- water
- parts
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Processing Of Solid Wastes (AREA)
- Glanulating (AREA)
- Fire-Extinguishing Compositions (AREA)
Description
(技術分野)
この発明は、粒子状にした産業廃棄物をセメン
トで固化する産業廃棄物の固化方法に関するもの
である。 (従来技術) 従来、例えば、火力発電所などから排出される
重油燃焼ガス中には多量の硫黄酸化物が含まれて
いるため、そのガスを炭酸カルシウム水溶液中に
注入して硫酸カルシウムを含んだスラリー状の汚
泥を形成し、その汚泥をセメントで固化した後地
中に埋設したり海中に投棄したりしていた。 また、沸騰水型原子力発電所では凝縮水を浄化
する復水脱塩器の再生の際に発生する再生廃液中
には硫酸ナトリウムが含まれ、濃縮された再生廃
液は遠心薄膜乾燥機により粉体化されていた。 ところが、前記汚泥中あるいは粉体中には硫酸
塩が含まれているため、それらをセメントにて固
化する際に硫酸塩とセメントとが反応して異常に
膨張して崩壊する。そのため、少量の汚泥を固化
するにも多量のセメントが必要となり処理量が膨
大になると共に汚泥の処理コストが高騰するとい
う問題点がある。 従来からの廃棄物処理の一法に、特開昭51−
108671に示される方法があつたが、この方法では
セメントあるいは石膏と反応のない廃棄物の処理
においては使用可能であるが、廃棄物中に硫酸塩
が含まれると、正常な硬化反応がなされないので
十分な強度は得られなかつた。これは固化する材
料が石膏であつてもカルシウムイオンより活性の
高い金属との硫酸塩が含まれる時は同様な結果で
あつた。また、石膏を用いた時の強度はセメント
に比べ大きくなかつた。 (目的) この発明は上記の事情に鑑みてなされたもので
あつて、その目的は、セメントに混合した場合、
そのセメントの正常な固化反応を阻害する物質、
例えば硫酸塩等を含む産業廃棄物を、その産業廃
棄物に対して多量のセメントを用いることなく確
実に固化することができ、産業廃棄物の処理コス
トを軽減することができる新規な産業廃棄物の固
化方法を提供することにある。 (発明の構成) 上記の目的を達成するためにこの発明において
は、汚泥などを含む産業廃棄物を乾燥して粒子状
にした後、その産業廃棄物粒子をコーテイング剤
で被覆し、そのコーテイング処理粒子とセメント
及び水とを混合することにより、前記産業廃棄物
粒子をセメントにて硬化するようにしている。 以下、この発明の実施例の概要を説明する。 一般に、産業廃棄物に含まれる物質であつて、
セメントに多量に混合するとそのセメントの固化
反応が阻害される物質としては次のようなものが
ある。 (1) 硫酸カルシウム、硫酸ナトリウムなどの硫酸
塩。この硫酸塩を含む産業廃棄物としては原子
力発電所から排出される一次冷却水を含む汚
泥、あるいは、火力発電所から排出される重油
燃焼ガスを炭酸カルシウム水溶液にて処理した
後スラリー状の汚泥としたものなどがある。こ
の硫酸塩を含む廃棄物をセメントで固化する際
には、セメントが固化した後異常に膨張して崩
壊し、そのセメントの充分な強度が得られな
い。 (2) シリコン、アルミニウム、鉄などのアルカリ
と反応する金属。これらの金属は煤煙中に含ま
れている。この煤煙をセメントで固化する場合
には、セメントの硬化中において前記各金属と
の反応により水素ガスが発生しその強度が劣化
する。 (3) セルロース類やでんぷん類などの水溶性炭水
化物。この水溶性炭水化物は食品工場の廃液な
どに含まれている。この水溶性炭水化物が存在
すると、セメントの硬化反応が異常に遅延し、
長時間経過してもセメントの充分な強度が得ら
れなくなる。 (4) クエン酸ソーダなどの有機酸のアルカリ金属
塩。このクエン酸ソーダはジユース工場の廃液
中に含まれている。セメント中にこのクエン酸
ソーダが存在すると、前記(3)の場合と同様にセ
メントの硬化反応が遅れ、充分な強度が得られ
なくなる。 (5) 塩化ナトリウム、塩化カルシウム、硼砂など
の塩類。硼砂はガラス工場で発生する塵埃中に
含まれている。又、塩化カルシウムは路面凍結
防止剤として使用されているため、スパイクタ
イヤによつて削り取られた塵埃中に多く含まれ
ている。これらの塩類がセメント中に存在する
と、セメントと急速に反応して、部分的な硬化
現象が生じ、充分な強度が得られなくなる。 上述したセメントの硬化反応を阻害する物質を
含んだ産業廃棄物をセメントにて固化する場合に
は、まず、その産業廃棄物を加熱乾燥するなどし
て粒子状にする。次に、その粒子状産業廃棄物、
コーテイング剤及びコーテイング剤用の溶剤等を
インペラ型撹拌機などの混合装置に投入してそれ
らを撹拌し、産業廃棄物粒子をコーテイング剤に
て被覆する。このコーテイング剤としては水に対
して不溶性を備えるとともに、耐アルカリ性を備
え、透湿抵抗が大きく又透水性がなく、溶剤によ
る希釈又は加熱により粘度を低下させることがで
きる合成樹脂あるいは天然樹脂が用いられる。例
えば、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、塩素系樹脂
(塩化ビニール系、塩化ビニリデン系、塩素化ビ
ニール樹脂)、酢酸ビニール系共重合樹脂、シリ
コン樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹
脂、石油樹脂などがある。 この産業廃棄物粒子、コーテイング剤、溶剤の
混合撹拌後、さらに撹拌しながら約50℃の熱風を
照射して前記溶剤及び水分を蒸発させコーテイン
グ処理を終える。次に、このコーテイング処理済
の廃棄物粒子にセメント及び水を添加して混合し
た後、そのセメント混合物を所定期間養生して固
化すれば、充分な強度を備えたセメント固形物を
製造することができる。 上記のように製造された産業廃棄物のセメント
固形物は、セメント中において産業廃棄物粒子が
コーテイング剤で覆われた状態で固化されている
ため、そのセメント固形物を地中に埋設したり海
中へ投棄したりしても、水分が廃棄物粒子中まで
侵入する恐れを未然に防止することができるとと
もに、その産業廃棄物粒子中の硫酸塩、金属、水
溶性炭水化物、有機酸のアルカリ金属塩、塩類な
どとセメントとの異常反応に基づくセメントの崩
壊を未然に防止することができる。又、セメント
との混合操作中においては、あらかじめコーテイ
ング剤にて被覆された産業廃棄物粒子中の硫酸塩
や金属、水溶性炭水化物、有機酸のアルカリ金属
塩、塩類などがセメント中に溶け出してセメント
と反応し、膨張したりすることがないため、セメ
ントによつてその産業廃棄物を確実に固化するこ
とができ、充分な強度を備えたセメント固形物を
製造することができるばかりでなく、セメントの
使用量を少なくすることができる。 次に、この発明の実施例、比較例及び試験結果
を表1〜3に従つて説明する。 実施例 前述した硫酸ナトリウムを含む産業廃棄物を乾
燥粒子状化したもの100重量部に対し、コーテイ
ング剤としてメタクリル酸メチル−アクリル酸ブ
チル共重合樹脂(MMA−BA共重合樹脂)1重
量部を添加するとともに、コーテイング剤用の溶
剤としてトルエン20重量部を添加してそれらを20
分間混合した後、引続き混合しながら50℃の熱風
を1時間照射して、コーテイング剤にて覆われた
産業廃棄物粒子を製造する。 次に、表2に示すように、そのコーテイング処
理済産業廃棄物粒子30重量部に対し、高炉セメン
ト70重量部、合成ゴムからなる添加剤20重量部、
水15重量部及びリグニンスルホン酸ナトリウムか
らなる減水剤1重量部を混合した後、その混合物
を14日間養生した。それによつて得られたセメン
ト固形物を1日間水に浸漬した。その水浸前の圧
縮強度は400Kg/cm2、水浸後の圧縮強度は380Kg/
cm2であつた。又吸水率は2.3%であつた。なお、
このセメント固形物の比重は2.5である。 実施例 表1に示すように、この実施例においては、
塩化カルシウムが含まれる産業廃棄物を乾燥粒子
状化したもの100重量部に対し、シリコン樹脂か
らなるコーテイング剤0.5重量部及びそのコーテ
イング剤用の溶剤としてトルエン10重量部を添加
してそれらを15分間混合した後、1時間に渡つて
50℃の熱風を照射して乾燥し、コーテイング剤に
て覆われた産業廃棄物粒子を製造する。次に、表
2に示すように、そのコーテイング処理済廃棄物
粒子50重量部に対し、ポルトランドセメント50重
量部及び水40重量部を添加して混合し、14日間養
生してセメント固形物を製造した。このセメント
固形物の水浸前の圧縮強度は280Kg/cm2で、水浸
後の圧縮強度は240Kg/cm2であつた。又吸水率は
12%で比重は2.2であつた。 実施例 表1に示すように実施例においては、クエン
酸ソーダを含む産業廃棄物を乾燥粒子状化したも
の100重量部に対し、コーテイング剤としてエポ
キシ樹脂4重量部、そのエポキシ樹脂用硬化剤と
してポリアミド樹脂4重量部を添加してそれらを
20分間混合した後、2時間に渡つて50℃の熱風を
照射して乾燥し、前記コーテイング剤にて覆われ
た産業廃棄物粒子を製造する。 次に、表2に示すようにこのコーテイング処理
済産業廃棄物粒子50重量部に対し、フライアツシ
ユセメント50重量部及び水30重量部を混合し、そ
の後その混合物を14日間養生してセメント固形物
を製造する。このセメント固形物は水浸前後にお
いて同じ圧縮強度すなわち240Kg/cm2を有してい
た。又、吸水率は15%で比重は2.0であつた。 次に、実施例を表3に従つて説明する。約80
重量%の硫酸ナトリウムを含む産業廃棄物を乾燥
粒子状化したものをコーテイング処理して得られ
た廃棄物粒子30重量部に対し、高炉セメント70重
量部及び水30重量部を混合して製造されたセメン
ト固形物は350Kg/cm2の圧縮強度を備えていた。 比較例 表3に示すように、比較例においては、前記
実施例とは異なり、約80重量%の硫酸ナトリウ
ムを含んだ産業廃棄物をコーテイング処理するこ
となく、前記実施例とほぼ同一の混合割合でセ
メント混合物を調整した。そして、14日間養生し
たところ、この混合物は圧縮操作によつて容易に
崩壊したため、圧縮強度を測定し得なかつた。こ
のように硫酸塩を含む産業廃棄物を直接セメント
で固化することは実用に適さない。 比較例 表3に示す比較例においては、前述した比較
例と同様に約80重量%の硫酸ナトリウムを含む
産業廃棄物7重量部をコーテイング処理すること
なく高炉セメント90重量部及び水30重量部と混合
し、14日間養生してセメント固形物を製造した。
このセメント固形物は産業廃棄物の混合割合が少
ないため、390Kg/cm2という圧縮強度が得られた
が、高炉セメントを多量に必要とする点から見て
実用上不適当なものである。 比較例 約80重量%の硫酸ナトリウムを含む産業廃棄物
をコーテイング剤と混合して固化した後、粉砕機
によつて1〜15mmの大きさに粉砕し、さらに高炉
セメントによつて固化した。そして、その後14日
間養生したセメント固形物は比較例と同様に圧
縮操作により容易に崩壊した。このように、コー
テイング剤と混合・固化後、粉砕を行つたので
は、その後のセメント固化において実用強度の発
現がない。
トで固化する産業廃棄物の固化方法に関するもの
である。 (従来技術) 従来、例えば、火力発電所などから排出される
重油燃焼ガス中には多量の硫黄酸化物が含まれて
いるため、そのガスを炭酸カルシウム水溶液中に
注入して硫酸カルシウムを含んだスラリー状の汚
泥を形成し、その汚泥をセメントで固化した後地
中に埋設したり海中に投棄したりしていた。 また、沸騰水型原子力発電所では凝縮水を浄化
する復水脱塩器の再生の際に発生する再生廃液中
には硫酸ナトリウムが含まれ、濃縮された再生廃
液は遠心薄膜乾燥機により粉体化されていた。 ところが、前記汚泥中あるいは粉体中には硫酸
塩が含まれているため、それらをセメントにて固
化する際に硫酸塩とセメントとが反応して異常に
膨張して崩壊する。そのため、少量の汚泥を固化
するにも多量のセメントが必要となり処理量が膨
大になると共に汚泥の処理コストが高騰するとい
う問題点がある。 従来からの廃棄物処理の一法に、特開昭51−
108671に示される方法があつたが、この方法では
セメントあるいは石膏と反応のない廃棄物の処理
においては使用可能であるが、廃棄物中に硫酸塩
が含まれると、正常な硬化反応がなされないので
十分な強度は得られなかつた。これは固化する材
料が石膏であつてもカルシウムイオンより活性の
高い金属との硫酸塩が含まれる時は同様な結果で
あつた。また、石膏を用いた時の強度はセメント
に比べ大きくなかつた。 (目的) この発明は上記の事情に鑑みてなされたもので
あつて、その目的は、セメントに混合した場合、
そのセメントの正常な固化反応を阻害する物質、
例えば硫酸塩等を含む産業廃棄物を、その産業廃
棄物に対して多量のセメントを用いることなく確
実に固化することができ、産業廃棄物の処理コス
トを軽減することができる新規な産業廃棄物の固
化方法を提供することにある。 (発明の構成) 上記の目的を達成するためにこの発明において
は、汚泥などを含む産業廃棄物を乾燥して粒子状
にした後、その産業廃棄物粒子をコーテイング剤
で被覆し、そのコーテイング処理粒子とセメント
及び水とを混合することにより、前記産業廃棄物
粒子をセメントにて硬化するようにしている。 以下、この発明の実施例の概要を説明する。 一般に、産業廃棄物に含まれる物質であつて、
セメントに多量に混合するとそのセメントの固化
反応が阻害される物質としては次のようなものが
ある。 (1) 硫酸カルシウム、硫酸ナトリウムなどの硫酸
塩。この硫酸塩を含む産業廃棄物としては原子
力発電所から排出される一次冷却水を含む汚
泥、あるいは、火力発電所から排出される重油
燃焼ガスを炭酸カルシウム水溶液にて処理した
後スラリー状の汚泥としたものなどがある。こ
の硫酸塩を含む廃棄物をセメントで固化する際
には、セメントが固化した後異常に膨張して崩
壊し、そのセメントの充分な強度が得られな
い。 (2) シリコン、アルミニウム、鉄などのアルカリ
と反応する金属。これらの金属は煤煙中に含ま
れている。この煤煙をセメントで固化する場合
には、セメントの硬化中において前記各金属と
の反応により水素ガスが発生しその強度が劣化
する。 (3) セルロース類やでんぷん類などの水溶性炭水
化物。この水溶性炭水化物は食品工場の廃液な
どに含まれている。この水溶性炭水化物が存在
すると、セメントの硬化反応が異常に遅延し、
長時間経過してもセメントの充分な強度が得ら
れなくなる。 (4) クエン酸ソーダなどの有機酸のアルカリ金属
塩。このクエン酸ソーダはジユース工場の廃液
中に含まれている。セメント中にこのクエン酸
ソーダが存在すると、前記(3)の場合と同様にセ
メントの硬化反応が遅れ、充分な強度が得られ
なくなる。 (5) 塩化ナトリウム、塩化カルシウム、硼砂など
の塩類。硼砂はガラス工場で発生する塵埃中に
含まれている。又、塩化カルシウムは路面凍結
防止剤として使用されているため、スパイクタ
イヤによつて削り取られた塵埃中に多く含まれ
ている。これらの塩類がセメント中に存在する
と、セメントと急速に反応して、部分的な硬化
現象が生じ、充分な強度が得られなくなる。 上述したセメントの硬化反応を阻害する物質を
含んだ産業廃棄物をセメントにて固化する場合に
は、まず、その産業廃棄物を加熱乾燥するなどし
て粒子状にする。次に、その粒子状産業廃棄物、
コーテイング剤及びコーテイング剤用の溶剤等を
インペラ型撹拌機などの混合装置に投入してそれ
らを撹拌し、産業廃棄物粒子をコーテイング剤に
て被覆する。このコーテイング剤としては水に対
して不溶性を備えるとともに、耐アルカリ性を備
え、透湿抵抗が大きく又透水性がなく、溶剤によ
る希釈又は加熱により粘度を低下させることがで
きる合成樹脂あるいは天然樹脂が用いられる。例
えば、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、塩素系樹脂
(塩化ビニール系、塩化ビニリデン系、塩素化ビ
ニール樹脂)、酢酸ビニール系共重合樹脂、シリ
コン樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹
脂、石油樹脂などがある。 この産業廃棄物粒子、コーテイング剤、溶剤の
混合撹拌後、さらに撹拌しながら約50℃の熱風を
照射して前記溶剤及び水分を蒸発させコーテイン
グ処理を終える。次に、このコーテイング処理済
の廃棄物粒子にセメント及び水を添加して混合し
た後、そのセメント混合物を所定期間養生して固
化すれば、充分な強度を備えたセメント固形物を
製造することができる。 上記のように製造された産業廃棄物のセメント
固形物は、セメント中において産業廃棄物粒子が
コーテイング剤で覆われた状態で固化されている
ため、そのセメント固形物を地中に埋設したり海
中へ投棄したりしても、水分が廃棄物粒子中まで
侵入する恐れを未然に防止することができるとと
もに、その産業廃棄物粒子中の硫酸塩、金属、水
溶性炭水化物、有機酸のアルカリ金属塩、塩類な
どとセメントとの異常反応に基づくセメントの崩
壊を未然に防止することができる。又、セメント
との混合操作中においては、あらかじめコーテイ
ング剤にて被覆された産業廃棄物粒子中の硫酸塩
や金属、水溶性炭水化物、有機酸のアルカリ金属
塩、塩類などがセメント中に溶け出してセメント
と反応し、膨張したりすることがないため、セメ
ントによつてその産業廃棄物を確実に固化するこ
とができ、充分な強度を備えたセメント固形物を
製造することができるばかりでなく、セメントの
使用量を少なくすることができる。 次に、この発明の実施例、比較例及び試験結果
を表1〜3に従つて説明する。 実施例 前述した硫酸ナトリウムを含む産業廃棄物を乾
燥粒子状化したもの100重量部に対し、コーテイ
ング剤としてメタクリル酸メチル−アクリル酸ブ
チル共重合樹脂(MMA−BA共重合樹脂)1重
量部を添加するとともに、コーテイング剤用の溶
剤としてトルエン20重量部を添加してそれらを20
分間混合した後、引続き混合しながら50℃の熱風
を1時間照射して、コーテイング剤にて覆われた
産業廃棄物粒子を製造する。 次に、表2に示すように、そのコーテイング処
理済産業廃棄物粒子30重量部に対し、高炉セメン
ト70重量部、合成ゴムからなる添加剤20重量部、
水15重量部及びリグニンスルホン酸ナトリウムか
らなる減水剤1重量部を混合した後、その混合物
を14日間養生した。それによつて得られたセメン
ト固形物を1日間水に浸漬した。その水浸前の圧
縮強度は400Kg/cm2、水浸後の圧縮強度は380Kg/
cm2であつた。又吸水率は2.3%であつた。なお、
このセメント固形物の比重は2.5である。 実施例 表1に示すように、この実施例においては、
塩化カルシウムが含まれる産業廃棄物を乾燥粒子
状化したもの100重量部に対し、シリコン樹脂か
らなるコーテイング剤0.5重量部及びそのコーテ
イング剤用の溶剤としてトルエン10重量部を添加
してそれらを15分間混合した後、1時間に渡つて
50℃の熱風を照射して乾燥し、コーテイング剤に
て覆われた産業廃棄物粒子を製造する。次に、表
2に示すように、そのコーテイング処理済廃棄物
粒子50重量部に対し、ポルトランドセメント50重
量部及び水40重量部を添加して混合し、14日間養
生してセメント固形物を製造した。このセメント
固形物の水浸前の圧縮強度は280Kg/cm2で、水浸
後の圧縮強度は240Kg/cm2であつた。又吸水率は
12%で比重は2.2であつた。 実施例 表1に示すように実施例においては、クエン
酸ソーダを含む産業廃棄物を乾燥粒子状化したも
の100重量部に対し、コーテイング剤としてエポ
キシ樹脂4重量部、そのエポキシ樹脂用硬化剤と
してポリアミド樹脂4重量部を添加してそれらを
20分間混合した後、2時間に渡つて50℃の熱風を
照射して乾燥し、前記コーテイング剤にて覆われ
た産業廃棄物粒子を製造する。 次に、表2に示すようにこのコーテイング処理
済産業廃棄物粒子50重量部に対し、フライアツシ
ユセメント50重量部及び水30重量部を混合し、そ
の後その混合物を14日間養生してセメント固形物
を製造する。このセメント固形物は水浸前後にお
いて同じ圧縮強度すなわち240Kg/cm2を有してい
た。又、吸水率は15%で比重は2.0であつた。 次に、実施例を表3に従つて説明する。約80
重量%の硫酸ナトリウムを含む産業廃棄物を乾燥
粒子状化したものをコーテイング処理して得られ
た廃棄物粒子30重量部に対し、高炉セメント70重
量部及び水30重量部を混合して製造されたセメン
ト固形物は350Kg/cm2の圧縮強度を備えていた。 比較例 表3に示すように、比較例においては、前記
実施例とは異なり、約80重量%の硫酸ナトリウ
ムを含んだ産業廃棄物をコーテイング処理するこ
となく、前記実施例とほぼ同一の混合割合でセ
メント混合物を調整した。そして、14日間養生し
たところ、この混合物は圧縮操作によつて容易に
崩壊したため、圧縮強度を測定し得なかつた。こ
のように硫酸塩を含む産業廃棄物を直接セメント
で固化することは実用に適さない。 比較例 表3に示す比較例においては、前述した比較
例と同様に約80重量%の硫酸ナトリウムを含む
産業廃棄物7重量部をコーテイング処理すること
なく高炉セメント90重量部及び水30重量部と混合
し、14日間養生してセメント固形物を製造した。
このセメント固形物は産業廃棄物の混合割合が少
ないため、390Kg/cm2という圧縮強度が得られた
が、高炉セメントを多量に必要とする点から見て
実用上不適当なものである。 比較例 約80重量%の硫酸ナトリウムを含む産業廃棄物
をコーテイング剤と混合して固化した後、粉砕機
によつて1〜15mmの大きさに粉砕し、さらに高炉
セメントによつて固化した。そして、その後14日
間養生したセメント固形物は比較例と同様に圧
縮操作により容易に崩壊した。このように、コー
テイング剤と混合・固化後、粉砕を行つたので
は、その後のセメント固化において実用強度の発
現がない。
【表】
【表】
【表】
【表】
Claims (1)
- 1 硫酸塩などを含む産業廃棄物を乾燥して粒子
状にした後、その産業廃棄物粒子をコーテイング
剤で被覆し、そのコーテイング処理粒子とセメン
ト及び水とを混合することにより、前記産業廃棄
物粒子をセメントにて固化することを特徴とする
産業廃棄物の固化方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP58144146A JPS6041588A (ja) | 1983-08-06 | 1983-08-06 | 産業廃棄物の固化方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP58144146A JPS6041588A (ja) | 1983-08-06 | 1983-08-06 | 産業廃棄物の固化方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6041588A JPS6041588A (ja) | 1985-03-05 |
| JPH0230751B2 true JPH0230751B2 (ja) | 1990-07-09 |
Family
ID=15355284
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP58144146A Granted JPS6041588A (ja) | 1983-08-06 | 1983-08-06 | 産業廃棄物の固化方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6041588A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2021060118A1 (ja) | 2019-09-26 | 2021-04-01 | ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 | 撮像装置 |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6061086A (ja) * | 1983-09-13 | 1985-04-08 | Kikusui Kagaku Kogyo Kk | 産業廃棄物の固化方法 |
| AU2003244300A1 (en) * | 2002-06-20 | 2004-01-06 | Asahi Glass Company, Limited | Lubricant solution and method of applying lubricant |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS51108671A (en) * | 1975-03-20 | 1976-09-27 | Japan Steel Works Ltd | Haikibutsuno mukogaishorihoho |
| JPS53113763A (en) * | 1977-03-17 | 1978-10-04 | Shizuki Tatematsu | Treatment of industrial waste |
-
1983
- 1983-08-06 JP JP58144146A patent/JPS6041588A/ja active Granted
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2021060118A1 (ja) | 2019-09-26 | 2021-04-01 | ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 | 撮像装置 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6041588A (ja) | 1985-03-05 |
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