JPH0232355B2 - Aruminiumuuaengokinmetsukikohanokibantoshitatosokohan - Google Patents
AruminiumuuaengokinmetsukikohanokibantoshitatosokohanInfo
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- JPH0232355B2 JPH0232355B2 JP143382A JP143382A JPH0232355B2 JP H0232355 B2 JPH0232355 B2 JP H0232355B2 JP 143382 A JP143382 A JP 143382A JP 143382 A JP143382 A JP 143382A JP H0232355 B2 JPH0232355 B2 JP H0232355B2
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- chromate
- zinc alloy
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- Chemical Treatment Of Metals (AREA)
Description
本発明は、クロメート系化成処理をしたアルミ
ニウム−亜鉛合金メツキ鋼板を基板とした塗装鋼
板に関し、アルミニウム−亜鉛合金メツキ鋼板1
上に、塗膜形成用樹脂と、体質顔料と、水溶解度
の低いクロメート系防錆顔料と、水溶解度の高い
クロメート系防錆顔料とを混合した下塗り塗料を
塗布し、この下塗り塗料上に上塗り塗料を塗布し
て成ることを特徴とするアルミニウム−亜鉛合金
メツキ鋼板を基板とした塗装鋼板に係るものであ
る。 アルミニウム−亜鉛合金メツキ鋼板は、従来よ
り、例えば特公昭46−7161号公報等により公知で
ある。このアルミニウム−亜鉛合金メツキ鋼板
は、アルミニウムメツキ鋼板と亜鉛鉄板の両方の
特徴を持ち、耐久鋼板として注目されており、そ
の優れた耐久性、耐熱性及び加工性を生かし、未
塗装のまま建物の屋根材、壁材を中心に加工材と
して使用されている。ところで塗装されたアルミ
ニウム−亜鉛合金メツキ鋼板は、素材の特徴を生
かし、塗装することにより美観を与えるものであ
り、またすぐれた耐久性をもつているが、腐蝕性
雰囲気において端面(鋼板の切り口部)より塗膜
のふくれを生じやすいものである。一般に亜鉛メ
ツキ鋼板及びアルミニウム板の塗装は、ロールコ
ーター又はカーテンフローコーターを用いて通常
乾燥膜厚で約2〜10μの下塗塗料を塗装・焼付乾
燥後、上塗塗料を乾燥膜厚で約8〜30μに塗装焼
付乾燥させる2コート2ベーク系となつている、
アルミニウム−亜鉛合金メツキ鋼板の塗装もこれ
らの塗料を使用することが出来るが、従来の塗料
系では、腐蝕雰囲気において端面よりの塗膜のふ
くれが、亜鉛鉄板の場合と比較して著しい。ここ
でアルミニウム−亜鉛合金メツキ鋼板に塗材を塗
布したものにおいて端面(切断面)よりの塗膜の
ふくれ状態について説明する。第1図〜第4図は
鋼板6上にアルミニウム−亜鉛合金メツキ3を施
したアルミニウム−亜鉛合金メツキ鋼板1上に塗
膜2を形成したものの端面におけるEPMA(エレ
クトロン・プルーブ・マイクロ・アナリシス)の
特性X線写真であり、第1図は断面の倍率1000倍
の写真であり、第2図はアルミニウム−亜鉛合金
メツキ3層中におけるAlの存在を示す写真(倍
率1000倍)であり、第3図は同じくZnの存在を
示す写真(倍率1000倍)であり、第4図は同じく
Siの存在を示す写真(倍率1000倍)である。ここ
で上記アルミニウム−亜鉛合金メツキ3は、Al
が55重量%、Znが43.4重量%、Siが1.6重量%の
合金メツキであり、このアルミニウム−亜鉛合金
メツキ3は第1図〜第4図から明らかなように
Al、Znが均一に分散しておらず、AlがZnよりも
多く存在している部分(以下これをアルミリツチ
相という)とZnがAlよりも多く存在している部
分(以下これを亜鉛リツチ相という)とがある。
すなわち亜鉛リツチ相4はあたかも蟻の巣状をし
ていてこの蟻の巣状をした亜鉛リツチ相4以外の
部分がアルミリツチ相5となつている。第5図〜
第8図にはアルミニウム−亜鉛合金メツキ鋼板1
上に塗膜2を形成したものに塩水噴霧テスト
(100時間)をした結果を示す端面における
EPMA(エレクトロン・プルーブ・マイクロ・ア
ナリシス)の特性X線写真であり、第5図は端面
の倍率1000倍の写真であり、第6図はアルミニウ
ム−亜鉛合金メツキ3層中におけるAlの存在を
示す写真(倍率1000倍)であり、第7図は同じく
Znの存在を示す写真(倍率1000倍)であり、第
8図は同じくSiの存在を示す写真(倍率1000倍)
である。この第5図〜第8図に示す写真で明らか
なように、蟻の巣状をした亜鉛リツチ相4部分に
おいて集中的に亜鉛が腐蝕して腐蝕生成物とガス
が塗膜2との界面部分へ出て塗膜2を盛り上げて
塗膜2のはがれ、破れを生じさせていることが判
る。このアルミニウム−亜鉛合金メツキ塗装鋼板
1の端面からの腐蝕はアルミニウム−亜鉛合金メ
ツキ層中のアルミニウムリツチ相と端面の鉄、亜
鉛リツチ相と端面の鉄との間で電池が発生して腐
蝕が起るものと推定される。しかしながら合金で
ない場合は鉄とアルミニウム、鉄と亜鉛において
は、鉄と亜鉛にくらべて鉄とアルミニウムの方が
電位差が大きいのでアルミニウムの方がより腐蝕
するのであるが、アルミニウム−亜鉛合金メツキ
の場合第5図〜第8図の写真で明らかなように亜
鉛を多く含んだ亜鉛リツチ相4の方が腐蝕すると
いう現象があらわれているが、これは今の所はつ
きりとした理由はわからない。いずれにしても第
5図〜第8図の写真で明らかなようにアルミニウ
ム−亜鉛合金メツキ鋼板1の場合、端部(切断端
部)において蟻の巣状の亜鉛リツチ相4が、腐蝕
することで塗膜2のはがれを生じさせるのであ
る。 本発明は、このアルミニウム−亜鉛合金メツキ
鋼板を基板とした塗装鋼板において端面よりの塗
膜のふくれを防ぐことができるアルミニウム−亜
鉛合金メツキ鋼板を基板とした塗装鋼板を提供す
ることを目的としている。 以下本発明を詳述する。本発明にあつては塗膜
2のふくれを防止するため、下塗り塗料としてク
ロム酸ストロンチウムとクロム酸カルシウム(こ
こで、クロム酸カルシウムはクロム酸ストロンチ
ウムよりも水溶解度が高いものである)を用いて
ある。クロム酸イオンはアルミニウム−亜鉛合金
メツキ3層中の亜鉛と反応して不溶性の塩あるい
は酸化物を形成することにより、アノードインヒ
ビターとして働き、アルミニウム−亜鉛合金メツ
キ3層中の亜鉛の溶出を抑え、塗膜のふくれを抑
制するものと考えられる。ところでクロム酸イオ
ンを持つクロメート系防錆顔料には、クロム酸ス
トロンチウム、クロム酸亜鉛、クロム酸カルシウ
ム、クロム酸バリウムなどがあり、防錆力を示す
尺度としての各防錆顔料のクロム酸に換算した水
に対する溶解度を比較すると、ほぼクロム酸カル
シウム/クロム酸亜鉛/クロム酸ストロンチウ
ム/クロム酸バリウム=30/1/0.5/0.1以下の
比であると一般に言われている。これら防錆顔料
のうちクロム酸ストロンチウムは塗装鋼板として
の耐沸水性は良好であるものの、端面からの塗膜
2のふくれに対してはやや防錆効果が劣る。クロ
ム酸亜鉛はクロム酸ストロンチウムより端面から
の塗膜のふくれに対し多少の効果が見られるが、
耐沸水性が低下する。クロム酸カルシウムは水溶
解度が大きく、耐沸水性を保ちながら塗膜のふく
れに対する効果が期待できるが、反面持続効果に
不安がある。アルミニウム−亜鉛合金メツキ塗装
鋼板の腐蝕性雰囲気における端面からの塗膜のふ
くれ及び耐沸水性を亜鉛メツキ塗装鋼板で得られ
る性能と同等にするためには、使用する下塗塗料
中のクロム酸イオンの溶出速度を制御する必要が
あり、このため発明にあつては、上記クロメート
系防錆顔料のうち耐沸水性を低下させないクロメ
ート系顔料を選択し、水に対する溶解速度の早い
ものであるクロム酸カルシウムと、このクロム酸
カルシウムに比べて溶解速度が遅くそのため持続
効果のあるクロム酸ストロンチウムを併用使用す
ることで、腐蝕雰囲気での塗膜の端面からのふく
れを亜鉛メツキ塗装鋼板と同等に抑制することが
可能となつたのである。本発明に用いる下塗塗料
はエポキシ樹脂ワニスやエポキシウレタン樹脂ワ
ニスに酸化チタン、微粉末クレーおよび炭酸カル
シウムなどの体質顔料、および防錆顔料を分散さ
せて得られる。下塗塗料中の防錆顔料は、塗料固
形分(樹脂固形分と全顔料の和)100重量部のう
ち5〜60重量部使用される。本発明において使用
されるクロメート系防錆顔料としてはクロム酸ス
トロンチウムとクロム酸カルシユムを併用使用
し、その比率はクロム酸ストロンチウム/クロム
酸カルシウム=80/20〜5/95の重量比で配合す
る。クロム酸ストロンチウム/クロム酸カルシウ
ムの重量比率が5/95以上にクロム酸カルシウム
の量が多くなると、防錆に対する持続効果が低下
し、80/20以下に量が減ると防錆効果が低下す
る。ところで本発明においてはアルミニウム−亜
鉛合金メツキ鋼板上にクロメート系化成処理を
し、その後上記した下塗塗料を塗布し、次に上塗
塗料を塗布するのである。ここで本発明に用いる
アルミニウム−亜鉛合金メツキ鋼板1は鋼板6に
アルミニウム−亜鉛合金メツキ3を施したもので
あり、アルミニウム−亜鉛合金メツキ3としては
例えばAlが55重量%、Znが43.4重量%、Siが1.6
重量%の合金メツキであるが、必ずしも上記配合
の実施例にのみ限定されないものである。また上
塗塗料としては例えばオイルフリーポリエステ
ル、シリコンポリエステル、熱硬化型アクリル樹
脂、メラミンアルキツド等の合成樹脂塗料が用い
られる。 しかして本発明にあつては、クロメート系化成
処理をしたアルミニウム−亜鉛合金メツキ鋼板上
に、塗膜形成用樹脂と、体質顔料と、クロム酸ス
トロンチウムとクロム酸カルシウムとを混合した
下塗塗料を塗布し、この下塗塗料上に上塗塗料を
塗布してあるので、下塗塗料中のクロム酸カルシ
ウムにより端部における初期の塗膜のふくれ防止
をし、クロム酸ストロンチウムにより端部におけ
る塗膜のふくれ防止の持続性をもたせることがで
きるものである。 次に実施例を説明する。 実施例 1 クロム酸塩、微粉末クレー、酸化チタン、エポ
キシウレタン樹脂ワニス(三井東圧化学社製の
EP7931)、キシロール、セロアセ、ブタノールを
混合し、顔料粒度が20μ以下となるように分散機
にて分散した後、メラミン樹脂(アメリカンシア
ナミド社製のサイメール301)を添加した。シン
ナー(キシロール/セロアセ/ブタノール=1/
1/1)を添加して粘度調製を行ない供試プライ
マーを得た。なおクロム酸塩の種類・配合比によ
り6種類の供試プライマー1〜6を調製した(別
表1参照)。次にクロメート系化成処理(日本ペ
イント社製のクロメート系処理剤のアロジン
1225)によつて塗装前処理を施したアルミニウム
−亜鉛合金メツキ鋼板(ベツレヘムスチール社製
のガルバリウム鋼板、板厚0.4mm)に供試プライ
マー(1〜6)を乾燥膜厚5μになるようにそれ
ぞれナチユラルロールコーターで塗装し、素材の
到達最高温度200℃で60秒間焼付けた。次に上塗
塗料としてオイルフリーポリエステル塗料(日本
ペイント社製のスーパーラツクDIEE−80そら色)
をナチユラルロールコーターにて乾燥膜厚が10μ
になるように塗装し、素材の到達最高温度200℃
で60秒間焼きつけて供試塗装板(1〜6)を得
た。また一方、リン酸亜鉛処理剤(日本ペイント
社製のグラノジン46)によつて塗装前処理を施し
た亜鉛メツキ鋼板(板厚0.4mm)に供試プライマ
ー1を使用して前記実施例と同様に塗装し、供給
塗装板7を得た。 以上の実施例にもとづいて作成したアルミニウ
ム−亜鉛合金メツキ塗装鋼板と、亜鉛メツキ塗装
鋼板の性能を比較して結果を別表2に示した。 実施例 2 実施例1と同様にして得た供試プライマー1〜
6を塗装前処理としてクロメート系化成処理(日
本ペイント社製のアロジン1225)を施したアルミ
ニウム−亜鉛合金メツキ鋼板(ベツレヘムスチー
ル社製のガルバリウム鋼板、板厚0.4mm)に乾燥
膜厚5μになるように、それぞれナチユラルロー
ルコーターで塗装し、素材の到達最高温度200℃
で60秒間焼付けた。次に上塗塗料として、外径10
〜13μ、長さ5〜60μのガラス繊維を生塗料に対
し20wt%含有したオイルフリーポリエステル塗
料(日本ペイント社製のスーパーラツクDIF F
−60艶消5色)をリバースロールコーターにて乾
燥膜厚13〜15μになるように塗装し、素材の到達
最高温度200℃で60秒焼付けて供試塗装板(8〜
13)を得た。また一方、リン酸亜鉛処理剤(日本
ペイント社製のグラノジン46)によつて塗装前処
理を施した亜鉛メツキ鋼板(板厚0.4mm)に供試
プライマー1を使用して前記実施例と同様に塗装
し、供試塗装板14を得た。以上の実施例にもとづ
いて作成したアルミニウム−亜鉛合金メツキ塗装
鋼板と、亜鉛メツキ塗装鋼板の性能を比較して結
果を別表3に示した。
ニウム−亜鉛合金メツキ鋼板を基板とした塗装鋼
板に関し、アルミニウム−亜鉛合金メツキ鋼板1
上に、塗膜形成用樹脂と、体質顔料と、水溶解度
の低いクロメート系防錆顔料と、水溶解度の高い
クロメート系防錆顔料とを混合した下塗り塗料を
塗布し、この下塗り塗料上に上塗り塗料を塗布し
て成ることを特徴とするアルミニウム−亜鉛合金
メツキ鋼板を基板とした塗装鋼板に係るものであ
る。 アルミニウム−亜鉛合金メツキ鋼板は、従来よ
り、例えば特公昭46−7161号公報等により公知で
ある。このアルミニウム−亜鉛合金メツキ鋼板
は、アルミニウムメツキ鋼板と亜鉛鉄板の両方の
特徴を持ち、耐久鋼板として注目されており、そ
の優れた耐久性、耐熱性及び加工性を生かし、未
塗装のまま建物の屋根材、壁材を中心に加工材と
して使用されている。ところで塗装されたアルミ
ニウム−亜鉛合金メツキ鋼板は、素材の特徴を生
かし、塗装することにより美観を与えるものであ
り、またすぐれた耐久性をもつているが、腐蝕性
雰囲気において端面(鋼板の切り口部)より塗膜
のふくれを生じやすいものである。一般に亜鉛メ
ツキ鋼板及びアルミニウム板の塗装は、ロールコ
ーター又はカーテンフローコーターを用いて通常
乾燥膜厚で約2〜10μの下塗塗料を塗装・焼付乾
燥後、上塗塗料を乾燥膜厚で約8〜30μに塗装焼
付乾燥させる2コート2ベーク系となつている、
アルミニウム−亜鉛合金メツキ鋼板の塗装もこれ
らの塗料を使用することが出来るが、従来の塗料
系では、腐蝕雰囲気において端面よりの塗膜のふ
くれが、亜鉛鉄板の場合と比較して著しい。ここ
でアルミニウム−亜鉛合金メツキ鋼板に塗材を塗
布したものにおいて端面(切断面)よりの塗膜の
ふくれ状態について説明する。第1図〜第4図は
鋼板6上にアルミニウム−亜鉛合金メツキ3を施
したアルミニウム−亜鉛合金メツキ鋼板1上に塗
膜2を形成したものの端面におけるEPMA(エレ
クトロン・プルーブ・マイクロ・アナリシス)の
特性X線写真であり、第1図は断面の倍率1000倍
の写真であり、第2図はアルミニウム−亜鉛合金
メツキ3層中におけるAlの存在を示す写真(倍
率1000倍)であり、第3図は同じくZnの存在を
示す写真(倍率1000倍)であり、第4図は同じく
Siの存在を示す写真(倍率1000倍)である。ここ
で上記アルミニウム−亜鉛合金メツキ3は、Al
が55重量%、Znが43.4重量%、Siが1.6重量%の
合金メツキであり、このアルミニウム−亜鉛合金
メツキ3は第1図〜第4図から明らかなように
Al、Znが均一に分散しておらず、AlがZnよりも
多く存在している部分(以下これをアルミリツチ
相という)とZnがAlよりも多く存在している部
分(以下これを亜鉛リツチ相という)とがある。
すなわち亜鉛リツチ相4はあたかも蟻の巣状をし
ていてこの蟻の巣状をした亜鉛リツチ相4以外の
部分がアルミリツチ相5となつている。第5図〜
第8図にはアルミニウム−亜鉛合金メツキ鋼板1
上に塗膜2を形成したものに塩水噴霧テスト
(100時間)をした結果を示す端面における
EPMA(エレクトロン・プルーブ・マイクロ・ア
ナリシス)の特性X線写真であり、第5図は端面
の倍率1000倍の写真であり、第6図はアルミニウ
ム−亜鉛合金メツキ3層中におけるAlの存在を
示す写真(倍率1000倍)であり、第7図は同じく
Znの存在を示す写真(倍率1000倍)であり、第
8図は同じくSiの存在を示す写真(倍率1000倍)
である。この第5図〜第8図に示す写真で明らか
なように、蟻の巣状をした亜鉛リツチ相4部分に
おいて集中的に亜鉛が腐蝕して腐蝕生成物とガス
が塗膜2との界面部分へ出て塗膜2を盛り上げて
塗膜2のはがれ、破れを生じさせていることが判
る。このアルミニウム−亜鉛合金メツキ塗装鋼板
1の端面からの腐蝕はアルミニウム−亜鉛合金メ
ツキ層中のアルミニウムリツチ相と端面の鉄、亜
鉛リツチ相と端面の鉄との間で電池が発生して腐
蝕が起るものと推定される。しかしながら合金で
ない場合は鉄とアルミニウム、鉄と亜鉛において
は、鉄と亜鉛にくらべて鉄とアルミニウムの方が
電位差が大きいのでアルミニウムの方がより腐蝕
するのであるが、アルミニウム−亜鉛合金メツキ
の場合第5図〜第8図の写真で明らかなように亜
鉛を多く含んだ亜鉛リツチ相4の方が腐蝕すると
いう現象があらわれているが、これは今の所はつ
きりとした理由はわからない。いずれにしても第
5図〜第8図の写真で明らかなようにアルミニウ
ム−亜鉛合金メツキ鋼板1の場合、端部(切断端
部)において蟻の巣状の亜鉛リツチ相4が、腐蝕
することで塗膜2のはがれを生じさせるのであ
る。 本発明は、このアルミニウム−亜鉛合金メツキ
鋼板を基板とした塗装鋼板において端面よりの塗
膜のふくれを防ぐことができるアルミニウム−亜
鉛合金メツキ鋼板を基板とした塗装鋼板を提供す
ることを目的としている。 以下本発明を詳述する。本発明にあつては塗膜
2のふくれを防止するため、下塗り塗料としてク
ロム酸ストロンチウムとクロム酸カルシウム(こ
こで、クロム酸カルシウムはクロム酸ストロンチ
ウムよりも水溶解度が高いものである)を用いて
ある。クロム酸イオンはアルミニウム−亜鉛合金
メツキ3層中の亜鉛と反応して不溶性の塩あるい
は酸化物を形成することにより、アノードインヒ
ビターとして働き、アルミニウム−亜鉛合金メツ
キ3層中の亜鉛の溶出を抑え、塗膜のふくれを抑
制するものと考えられる。ところでクロム酸イオ
ンを持つクロメート系防錆顔料には、クロム酸ス
トロンチウム、クロム酸亜鉛、クロム酸カルシウ
ム、クロム酸バリウムなどがあり、防錆力を示す
尺度としての各防錆顔料のクロム酸に換算した水
に対する溶解度を比較すると、ほぼクロム酸カル
シウム/クロム酸亜鉛/クロム酸ストロンチウ
ム/クロム酸バリウム=30/1/0.5/0.1以下の
比であると一般に言われている。これら防錆顔料
のうちクロム酸ストロンチウムは塗装鋼板として
の耐沸水性は良好であるものの、端面からの塗膜
2のふくれに対してはやや防錆効果が劣る。クロ
ム酸亜鉛はクロム酸ストロンチウムより端面から
の塗膜のふくれに対し多少の効果が見られるが、
耐沸水性が低下する。クロム酸カルシウムは水溶
解度が大きく、耐沸水性を保ちながら塗膜のふく
れに対する効果が期待できるが、反面持続効果に
不安がある。アルミニウム−亜鉛合金メツキ塗装
鋼板の腐蝕性雰囲気における端面からの塗膜のふ
くれ及び耐沸水性を亜鉛メツキ塗装鋼板で得られ
る性能と同等にするためには、使用する下塗塗料
中のクロム酸イオンの溶出速度を制御する必要が
あり、このため発明にあつては、上記クロメート
系防錆顔料のうち耐沸水性を低下させないクロメ
ート系顔料を選択し、水に対する溶解速度の早い
ものであるクロム酸カルシウムと、このクロム酸
カルシウムに比べて溶解速度が遅くそのため持続
効果のあるクロム酸ストロンチウムを併用使用す
ることで、腐蝕雰囲気での塗膜の端面からのふく
れを亜鉛メツキ塗装鋼板と同等に抑制することが
可能となつたのである。本発明に用いる下塗塗料
はエポキシ樹脂ワニスやエポキシウレタン樹脂ワ
ニスに酸化チタン、微粉末クレーおよび炭酸カル
シウムなどの体質顔料、および防錆顔料を分散さ
せて得られる。下塗塗料中の防錆顔料は、塗料固
形分(樹脂固形分と全顔料の和)100重量部のう
ち5〜60重量部使用される。本発明において使用
されるクロメート系防錆顔料としてはクロム酸ス
トロンチウムとクロム酸カルシユムを併用使用
し、その比率はクロム酸ストロンチウム/クロム
酸カルシウム=80/20〜5/95の重量比で配合す
る。クロム酸ストロンチウム/クロム酸カルシウ
ムの重量比率が5/95以上にクロム酸カルシウム
の量が多くなると、防錆に対する持続効果が低下
し、80/20以下に量が減ると防錆効果が低下す
る。ところで本発明においてはアルミニウム−亜
鉛合金メツキ鋼板上にクロメート系化成処理を
し、その後上記した下塗塗料を塗布し、次に上塗
塗料を塗布するのである。ここで本発明に用いる
アルミニウム−亜鉛合金メツキ鋼板1は鋼板6に
アルミニウム−亜鉛合金メツキ3を施したもので
あり、アルミニウム−亜鉛合金メツキ3としては
例えばAlが55重量%、Znが43.4重量%、Siが1.6
重量%の合金メツキであるが、必ずしも上記配合
の実施例にのみ限定されないものである。また上
塗塗料としては例えばオイルフリーポリエステ
ル、シリコンポリエステル、熱硬化型アクリル樹
脂、メラミンアルキツド等の合成樹脂塗料が用い
られる。 しかして本発明にあつては、クロメート系化成
処理をしたアルミニウム−亜鉛合金メツキ鋼板上
に、塗膜形成用樹脂と、体質顔料と、クロム酸ス
トロンチウムとクロム酸カルシウムとを混合した
下塗塗料を塗布し、この下塗塗料上に上塗塗料を
塗布してあるので、下塗塗料中のクロム酸カルシ
ウムにより端部における初期の塗膜のふくれ防止
をし、クロム酸ストロンチウムにより端部におけ
る塗膜のふくれ防止の持続性をもたせることがで
きるものである。 次に実施例を説明する。 実施例 1 クロム酸塩、微粉末クレー、酸化チタン、エポ
キシウレタン樹脂ワニス(三井東圧化学社製の
EP7931)、キシロール、セロアセ、ブタノールを
混合し、顔料粒度が20μ以下となるように分散機
にて分散した後、メラミン樹脂(アメリカンシア
ナミド社製のサイメール301)を添加した。シン
ナー(キシロール/セロアセ/ブタノール=1/
1/1)を添加して粘度調製を行ない供試プライ
マーを得た。なおクロム酸塩の種類・配合比によ
り6種類の供試プライマー1〜6を調製した(別
表1参照)。次にクロメート系化成処理(日本ペ
イント社製のクロメート系処理剤のアロジン
1225)によつて塗装前処理を施したアルミニウム
−亜鉛合金メツキ鋼板(ベツレヘムスチール社製
のガルバリウム鋼板、板厚0.4mm)に供試プライ
マー(1〜6)を乾燥膜厚5μになるようにそれ
ぞれナチユラルロールコーターで塗装し、素材の
到達最高温度200℃で60秒間焼付けた。次に上塗
塗料としてオイルフリーポリエステル塗料(日本
ペイント社製のスーパーラツクDIEE−80そら色)
をナチユラルロールコーターにて乾燥膜厚が10μ
になるように塗装し、素材の到達最高温度200℃
で60秒間焼きつけて供試塗装板(1〜6)を得
た。また一方、リン酸亜鉛処理剤(日本ペイント
社製のグラノジン46)によつて塗装前処理を施し
た亜鉛メツキ鋼板(板厚0.4mm)に供試プライマ
ー1を使用して前記実施例と同様に塗装し、供給
塗装板7を得た。 以上の実施例にもとづいて作成したアルミニウ
ム−亜鉛合金メツキ塗装鋼板と、亜鉛メツキ塗装
鋼板の性能を比較して結果を別表2に示した。 実施例 2 実施例1と同様にして得た供試プライマー1〜
6を塗装前処理としてクロメート系化成処理(日
本ペイント社製のアロジン1225)を施したアルミ
ニウム−亜鉛合金メツキ鋼板(ベツレヘムスチー
ル社製のガルバリウム鋼板、板厚0.4mm)に乾燥
膜厚5μになるように、それぞれナチユラルロー
ルコーターで塗装し、素材の到達最高温度200℃
で60秒間焼付けた。次に上塗塗料として、外径10
〜13μ、長さ5〜60μのガラス繊維を生塗料に対
し20wt%含有したオイルフリーポリエステル塗
料(日本ペイント社製のスーパーラツクDIF F
−60艶消5色)をリバースロールコーターにて乾
燥膜厚13〜15μになるように塗装し、素材の到達
最高温度200℃で60秒焼付けて供試塗装板(8〜
13)を得た。また一方、リン酸亜鉛処理剤(日本
ペイント社製のグラノジン46)によつて塗装前処
理を施した亜鉛メツキ鋼板(板厚0.4mm)に供試
プライマー1を使用して前記実施例と同様に塗装
し、供試塗装板14を得た。以上の実施例にもとづ
いて作成したアルミニウム−亜鉛合金メツキ塗装
鋼板と、亜鉛メツキ塗装鋼板の性能を比較して結
果を別表3に示した。
【表】
【表】
【表】
【表】
評価方法
Γ 沸水試験…8時間の沸水浸漬を行い、16時間
室温放置後、光沢保持率 4TT折曲テープで評価(○:良好 △:やや
おとる ×:劣る) Γ 耐エツジクリープ性…三辺の端面及び裏面を
ポリエステルテープでシールした塗装板を塩水
噴霧試験機(JIS−K−5400.7.8.)に曝露し、
シールしていない端面からの塗膜のブリスタ
ー・ふくれ状況(以下エツジクリープと呼ぶ)
を評価する。 エツジクリープの評価は、ブリスター最大長さ
(mm)、エツジクリープ指数の2通りで実施した。
エツジクリープ指数=(10−ブリスター発生幅評
価)×(ブリスター最大長さ:mm) ブリスター発生幅評価:10段階評価(10:無欠
損、1:全端面ブリスター発生)(エツジクリー
プ指数は、大きい程、塗膜下の腐蝕傾向が著しい
ことを示す。)
室温放置後、光沢保持率 4TT折曲テープで評価(○:良好 △:やや
おとる ×:劣る) Γ 耐エツジクリープ性…三辺の端面及び裏面を
ポリエステルテープでシールした塗装板を塩水
噴霧試験機(JIS−K−5400.7.8.)に曝露し、
シールしていない端面からの塗膜のブリスタ
ー・ふくれ状況(以下エツジクリープと呼ぶ)
を評価する。 エツジクリープの評価は、ブリスター最大長さ
(mm)、エツジクリープ指数の2通りで実施した。
エツジクリープ指数=(10−ブリスター発生幅評
価)×(ブリスター最大長さ:mm) ブリスター発生幅評価:10段階評価(10:無欠
損、1:全端面ブリスター発生)(エツジクリー
プ指数は、大きい程、塗膜下の腐蝕傾向が著しい
ことを示す。)
第1図〜第4図はアルミニウム−亜鉛合金メツ
キ鋼板上に塗膜を形成したものの断面における
EPMA(エレクトロン・プルーブ・マイクロ・ア
ナリシス)の特性X線写真図であり、第1図は端
面の倍率1000倍の写真図、第2図はアルミニウム
−亜鉛合金メツキ層中におけるAlの存在を示す
倍率1000倍の写真図、第3図は同じくZnの存在
を示す倍率1000倍の写真図、第4図は同じくSiの
存在を示す倍率1000倍の写真図をそれぞれ示し、
第5図〜第8図は同上のものを塩水噴霧テストし
た結果を示す端面におけるEPMA(エレクトロ
ン・プルーブ・マイクロ・アナリシス)の特性X
線写真図であり、第5図は端面の倍率1000倍の写
真図、第6図はアルミニウム−亜鉛合金メツキ層
中におけるAlの存在を示す倍率1000倍の写真図、
第7図は同じくZnの存在を示す倍率1000倍の写
真図、第8図は同じくSiの存在を示す倍率1000倍
の写真図をそれぞれ示している。 1はアルミニウム−亜鉛合金メツキ鋼板を示
す。
キ鋼板上に塗膜を形成したものの断面における
EPMA(エレクトロン・プルーブ・マイクロ・ア
ナリシス)の特性X線写真図であり、第1図は端
面の倍率1000倍の写真図、第2図はアルミニウム
−亜鉛合金メツキ層中におけるAlの存在を示す
倍率1000倍の写真図、第3図は同じくZnの存在
を示す倍率1000倍の写真図、第4図は同じくSiの
存在を示す倍率1000倍の写真図をそれぞれ示し、
第5図〜第8図は同上のものを塩水噴霧テストし
た結果を示す端面におけるEPMA(エレクトロ
ン・プルーブ・マイクロ・アナリシス)の特性X
線写真図であり、第5図は端面の倍率1000倍の写
真図、第6図はアルミニウム−亜鉛合金メツキ層
中におけるAlの存在を示す倍率1000倍の写真図、
第7図は同じくZnの存在を示す倍率1000倍の写
真図、第8図は同じくSiの存在を示す倍率1000倍
の写真図をそれぞれ示している。 1はアルミニウム−亜鉛合金メツキ鋼板を示
す。
Claims (1)
- 1 クロメート系化成処理をしたアルミニウム−
亜鉛合金メツキ鋼板上に塗膜形成用樹脂と、体質
願料と、クロム酸カルシウムと、クロム酸ストロ
ンチウムとを混合した下塗り塗料を塗布し、この
下塗り塗料上に上塗り塗料を塗布して成ることを
特徴とするアルミニウム−亜鉛合金メツキ鋼板を
基板とした塗装鋼板。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP143382A JPH0232355B2 (ja) | 1982-01-07 | 1982-01-07 | Aruminiumuuaengokinmetsukikohanokibantoshitatosokohan |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP143382A JPH0232355B2 (ja) | 1982-01-07 | 1982-01-07 | Aruminiumuuaengokinmetsukikohanokibantoshitatosokohan |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS58120784A JPS58120784A (ja) | 1983-07-18 |
| JPH0232355B2 true JPH0232355B2 (ja) | 1990-07-19 |
Family
ID=11501307
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP143382A Expired - Lifetime JPH0232355B2 (ja) | 1982-01-07 | 1982-01-07 | Aruminiumuuaengokinmetsukikohanokibantoshitatosokohan |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0232355B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0716650B2 (ja) * | 1986-02-28 | 1995-03-01 | 日本鋼管株式会社 | 塗装鋼板の製造方法 |
| JPS635938A (ja) * | 1986-06-26 | 1988-01-11 | 大同鋼板株式会社 | 塗装鋼板 |
| JP2655873B2 (ja) * | 1988-04-20 | 1997-09-24 | 関西ペイント株式会社 | 亜鉛めっき鋼材の表面処理方法および表面処理組成物 |
| US6083373A (en) * | 1998-07-10 | 2000-07-04 | Ppg Industries Ohio, Inc. | Electrodeposition baths containing calcium salts |
-
1982
- 1982-01-07 JP JP143382A patent/JPH0232355B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS58120784A (ja) | 1983-07-18 |
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