JPH0318180Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0318180Y2 JPH0318180Y2 JP1984014483U JP1448384U JPH0318180Y2 JP H0318180 Y2 JPH0318180 Y2 JP H0318180Y2 JP 1984014483 U JP1984014483 U JP 1984014483U JP 1448384 U JP1448384 U JP 1448384U JP H0318180 Y2 JPH0318180 Y2 JP H0318180Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- weight
- parts
- heat resistance
- muffler
- layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Exhaust Silencers (AREA)
- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
本考案は自動車等のマフラーの製造に適した耐
熱性、耐食性および加工性の優れたマフラー用塗
装鋼板に関する。 従来自動車等の排気ガス系統内のマフラーには
耐熱性、耐食性に優れたアルミニウムめつき鋼板
(以下単にAlめつき鋼板という)やアルミニウム
−亜鉛合金めつき鋼板(以下単にAl−Zn合金め
つき鋼板という)を単に成型加工したものが用い
られていたが、マフラーは一般にエンジンの作動
中水分や腐食性物質を含む高温の排ガスにさらさ
れ、かつエンジンの停止中は冷却されて水分や腐
食性物質が凝縮滞留するという腐食サイクルを受
けるとともに、著しい温寒サイクルも受けるもの
である。このため上記のようなマフラーでは短期
間に腐食され、マフラーとしての機能を失つてし
まい、また更新しても短期間で廃却に追込まれて
しまうものであつた。 そこでこのような短期間の廃却、更新のくり返
しを改善すべく、マフラーの種類によつては素材
として片面に有機塗膜を形成した塗装Alめつき
鋼板や塗装Al−Zn合金めつき鋼板を用いて、そ
の有機塗膜がマフラーの内側になるように成型加
工したものが用いられている。しかし素材の片面
塗装めつき鋼板の有機塗膜は一般的な組成の塗料
を塗装したものであるため、耐熱性が劣り、マフ
ラーにした場合排ガスにより部分的に剥離してし
まい、その剥離部分より腐食されてしまうという
欠点があつた。 一方最近マフラーの傾向として、マフラーの外
側を着色して意匠性を高めることが行われてお
り、とくに黒色に着色することが行われている。
しかしこの着色は従来成型加工後一般的な組成の
塗料を塗装して目的の色の有機皮膜を形成すると
いう方法により行われていたため、耐食上前記の
ような欠点があり、かつ塗装の際脱脂、前処理、
塗装等の工程で行わなければならないため、製造
が繁雑になるという欠点があつた。 本考案はかかる欠点に鑑み、成型加工するだけ
で直接マフラーを製造でき、しかもマフラーとし
て使用した場合従来より耐熱性、耐食性に優れた
マフラー用塗装鋼板を提供するもので、塗装原板
としては従来の如く耐熱性、耐食性に優れたAl
めつき鋼板またはAl−Zn合金めつき鋼板を用い、
この鋼板上に耐熱性、耐食性に優れた塗膜層を形
成することにより従来の欠点を解消したものであ
る。すなわち本考案は表面に化成処理皮膜層が形
成されたアルミニウムめつき鋼板またはアルミニ
ウム−亜鉛合金めつき鋼板上にポリイミドアミド
系樹脂100重量部に対してストロンチウムクロメ
ートを10〜50重量部含有する下塗り塗膜層が形成
され、さらにこの下塗り塗膜層の上にシリコン変
性量35〜50%のシリコンポリエステル系またはポ
リイミドアミド系樹脂100重量部に対してアルミ
ニウム粉末を5〜20重量部含有する上塗り塗膜層
が形成されていることを特徴とするマフラー用塗
装鋼板を提供するものである。 以下本考案を図面に基いて詳細に説明する。 添付図面の第1図、第2図は本考案に係る塗装
鋼板の拡大断面図で、第1図は片面塗装鋼板の場
合を、第2図は両面塗装鋼板の場合を示してい
る。これらの図において1は塗装原板であるAl
めつき鋼板またはAl−Zn合金めつき鋼板で、2
はこれらの鋼板表面に形成された化成処理皮膜層
である。また3はこの皮膜層2の上に形成された
下塗り塗膜層であり、さらに4はこの下塗り塗膜
層3の上に形成された上塗り塗膜層である。 以上のように構成された塗装鋼板においてAl
めつき鋼板またはAl−Zn合金めつき鋼板1には
めつき法により種々のものがあるが溶融めつき
法、電気めつき法、蒸着めつき法、スパツタリン
グめつき法、その他いずれのめつき法によつたも
のでもよい。まためつ層の組成もAlまたはAl−
Zn合金を基質としていれば耐熱性、耐食性また
は加工性改善などのため添加元素を加えられてい
てもよい。しかしこれらのめつき鋼板は本考案の
場合溶融めつき法で製造した溶融めつき鋼板が好
ましい。溶融Alめつき鋼板には工業的純Alをめ
つきしたものと、これにSiを添加したものをめつ
きしたものがあるが後者が耐熱性、加工性に優れ
ているので好ましい。また溶融Al−Zn合金めつ
き鋼板にもSiを添加しないものとしたものがある
が、上記同様の理由によりSiを添加したものが好
ましい。 化成処理皮膜層2は塗装密着性、耐食性を向上
させるものであればよいが、一般的にはリン酸−
クロム系のものが好ましい。皮膜層の厚さや皮膜
層中のクロム量などはとくに限定を必要としな
い。 下塗り塗膜層3は防錆顔料を含有させてマフラ
ーに加工する際に塗膜に傷が付いたり、鋼板端面
が露出した場合に耐食性を発揮させるもので、防
錆顔料としてはストロンチウムクロメート、ジン
ククロメート、カルシウムクロメートなどクロメ
ート系のものが耐熱上好ましいが、本考案の場合
とくにストロンチウムクロメートが好ましい。ま
た樹脂も比較的耐熱性に優れたものであればよい
が、本考案の場合とくにポリイミドアミド系が好
ましい。 塗膜層中へのストロンチウムクロメートを含有
させる割合は樹脂100重量部に対して10〜50重量
部となるようにする。これは10重量部未満である
と防錆効果が不十分で、耐食上好ましくなく、50
重量部を超えると塗膜がポーラスになつて防錆顔
料が溶出するとともに、塗膜の密着性、耐食性が
低下し、コストも高くなる。塗膜層の厚さとして
は3〜8μで充分である。 上塗り塗膜層4は通常の着色顔料や添加剤を含
有させただけの一般の塗膜であると耐熱性がない
ので、アルミニウム粉末を含有させて耐熱性を向
上させる。このアルミニウム粉末は金属アルミニ
ウム粉末、または酸化アルミニウム粉末あるいは
これらの混合粉末でもよい。これらの粉末は塗膜
層の耐熱性を向上させるほか、めつき層に含まれ
るアルミニウムと同種であるので、腐食の際めつ
き層を保護することから電位的にも好ましい。樹
脂も下塗り塗膜層3の場合と同様比較的耐熱性に
優れたものであればよく、本考案の場合シリコン
ポリエステル系およびポリイミドアミド系が好ま
しい。前者のシリコンポリエステル系の場合シリ
コン変性量により耐熱温度が変化するが、35%未
満であると樹脂の分解速度が大きく、マフラーに
使用した場合目的の耐熱性が得られず、また50%
を超えると加工性、耐食性が低下し、かつコスト
も高くなるので、シリコン変性量が35〜50%のも
のが好ましい。 この上塗り塗膜層の場合塗膜中に含有させるア
ルミニウム粉末の割合は樹脂10重量部に対して5
〜20重量部となるようにする。5重量部未満であ
ると腐食イオンの透過性が低下して、防錆顔料を
含有する下塗り塗膜層3へ容易に透過せず、上塗
り塗膜層4内に長くとどまり、耐食性が悪くな
る。また20重量部を超えると塗料調台の際分散性
に欠け、塗膜の密着性が低下する。塗膜層の厚さ
は加工上8〜20μが適当である。 またマフラーの意匠性を高めるのに着色する場
合にはこの上塗り塗膜層4中にはアルミニウム粉
末とともに着色顔料を含有させる。例えば外側が
黒色のマフラーを本考案の塗装鋼板より製造する
にはカーボンブラツクで着色したものを用いる。
このカーボンブラツクで着色する際には樹脂100
重量部に対してカーボンブラツクを1〜2重量部
含有させるのが好ましい。これは1重量部未満で
あると着色不足で、充分黒色化できず、また2重
量部を超えると耐熱性、加工性が低下し、しかも
コスト上昇につながる 以上のように構成された本考案の塗装鋼板は上
下の塗膜層に使用する樹脂の組合せにより耐熱性
は異なるが、その組合せはマフラーとして使用時
の温度により決定する。 次に実施例により本考案を説明する。 めつき層にSiを7重量%含有する溶融Alめつ
き鋼板(板厚0.6mm、幅200mm、長さ300mm、めつ
き付着量(両面)80g/m2)およびめつき層組成
がAl54.5%、Zn42%、Si3%、残不可避的不純物
からなる溶融Al−Zn合金めつき鋼板(板厚0.6
mm、めつき付着量(両面)200g/m2、大きさは
前記同様)をリン酸−クロム系前処理液(日本ペ
イント〓製、商品名アロジン#407−47)で処理
してクロム付着量25mg/m2(片面)の化成処理皮
膜を形成し、その上にストロンチウムクロメート
を含有するポリイミドアミド系樹脂の塗料をロー
ルコート法により塗装してコンベアオーブンにて
200±10℃(到達板温)で40秒間焼付け、乾燥塗
膜の厚さが4μで、ストロンチウムクロメートの
含有量が樹脂100重量部に対して5〜55重量部で
ある下塗り塗膜層を形成した。その後この下塗り
塗膜層の上にアルミニウム粉末またはこの粉末と
カーボンブラツクとを含有するシリコンポリエス
テル系(シリコン変性量30〜50%)またはポリイ
ミドアミド系樹脂の塗料をロールコート法で塗装
するとともに比較のためにアルミニウム粉末やカ
ーボンブラツクを含有しないポリイミドアミド系
樹脂塗料をも同法で塗装した。そして塗装後再度
コンベアオーブンにて230±10℃(到達板温)で
60秒間焼付け、乾燥塗膜厚が12μで、アルミニウ
ム粉末を樹脂100重量部に対して3〜25重量部ま
たはこの粉末とともにカーボンブラツクを樹脂
100重量部に対して0.5〜2.5重量部含有する上塗
り塗膜層およびクリヤ上塗り塗膜層を形成して試
験用塗装鋼板とした。次にこの塗装鋼板に対して
下記要領で耐熱性、耐食性〔塩水噴霧試験(S.S.
T)と湿潤試験(B.B)〕および加工性の各試験
を行い、評価した。 (1) 耐熱性 熱風循環乾燥機にて所定温度で長時間加熱後恒
温恒室(420℃、60%RH)に24時間放置し、そ
の後JIS−G3312に準拠してゴバン目試験を行つ
た。 ◎ 塗膜剥離の全くないもの ○ +塗膜がごくわずかに剥離したもの ○ 塗膜がわずかに剥離したもの △ 塗膜がかなり剥離したもの × 塗膜が著しく剥離したもの (2) 耐食性 (2)−1塩水噴霧試験(S.S.T) JIS−Z2371に準拠して500時間行つた。 ◎ 塗膜フクレ、錆発生の全くないもの ○ +塗膜フクレ、錆発生がごくわずかにあるも
の ○ 塗膜フクレ、錆発生がわずかにあるもの △ 塗膜フクレ、錆発生がかなりあるもの × 塗膜フクレ、錆発生が著しいもの (2)−2湿潤試験(B.B) JIS−K2246に準拠して500時間行つた。 ◎ 塗膜フクレ、錆発生の全くないもの ○ +塗膜フクレ、錆発生がごくわずかにあるも
の ○ 塗膜フクレ、錆発生がわずかにあるもの △ 塗膜フクレ、錆発生がかなりあるもの × 塗膜フクレ、錆発生が著しいもの (3) 加工法 JIS−G3312に準拠し、180゜4T曲げ後、コーナ
ー部にセロハンテープを張りつけ強制剥離し塗膜
の剥離状態を次の基準により判定した。 ◎ 塗膜剥離のないもの ○ 極くわずかに剥離したもの △ かなり剥離したもの × 全面剥離したもの 試験結果をめつき鋼板種類および塗膜層組成と
ともに第1表に示す。
熱性、耐食性および加工性の優れたマフラー用塗
装鋼板に関する。 従来自動車等の排気ガス系統内のマフラーには
耐熱性、耐食性に優れたアルミニウムめつき鋼板
(以下単にAlめつき鋼板という)やアルミニウム
−亜鉛合金めつき鋼板(以下単にAl−Zn合金め
つき鋼板という)を単に成型加工したものが用い
られていたが、マフラーは一般にエンジンの作動
中水分や腐食性物質を含む高温の排ガスにさらさ
れ、かつエンジンの停止中は冷却されて水分や腐
食性物質が凝縮滞留するという腐食サイクルを受
けるとともに、著しい温寒サイクルも受けるもの
である。このため上記のようなマフラーでは短期
間に腐食され、マフラーとしての機能を失つてし
まい、また更新しても短期間で廃却に追込まれて
しまうものであつた。 そこでこのような短期間の廃却、更新のくり返
しを改善すべく、マフラーの種類によつては素材
として片面に有機塗膜を形成した塗装Alめつき
鋼板や塗装Al−Zn合金めつき鋼板を用いて、そ
の有機塗膜がマフラーの内側になるように成型加
工したものが用いられている。しかし素材の片面
塗装めつき鋼板の有機塗膜は一般的な組成の塗料
を塗装したものであるため、耐熱性が劣り、マフ
ラーにした場合排ガスにより部分的に剥離してし
まい、その剥離部分より腐食されてしまうという
欠点があつた。 一方最近マフラーの傾向として、マフラーの外
側を着色して意匠性を高めることが行われてお
り、とくに黒色に着色することが行われている。
しかしこの着色は従来成型加工後一般的な組成の
塗料を塗装して目的の色の有機皮膜を形成すると
いう方法により行われていたため、耐食上前記の
ような欠点があり、かつ塗装の際脱脂、前処理、
塗装等の工程で行わなければならないため、製造
が繁雑になるという欠点があつた。 本考案はかかる欠点に鑑み、成型加工するだけ
で直接マフラーを製造でき、しかもマフラーとし
て使用した場合従来より耐熱性、耐食性に優れた
マフラー用塗装鋼板を提供するもので、塗装原板
としては従来の如く耐熱性、耐食性に優れたAl
めつき鋼板またはAl−Zn合金めつき鋼板を用い、
この鋼板上に耐熱性、耐食性に優れた塗膜層を形
成することにより従来の欠点を解消したものであ
る。すなわち本考案は表面に化成処理皮膜層が形
成されたアルミニウムめつき鋼板またはアルミニ
ウム−亜鉛合金めつき鋼板上にポリイミドアミド
系樹脂100重量部に対してストロンチウムクロメ
ートを10〜50重量部含有する下塗り塗膜層が形成
され、さらにこの下塗り塗膜層の上にシリコン変
性量35〜50%のシリコンポリエステル系またはポ
リイミドアミド系樹脂100重量部に対してアルミ
ニウム粉末を5〜20重量部含有する上塗り塗膜層
が形成されていることを特徴とするマフラー用塗
装鋼板を提供するものである。 以下本考案を図面に基いて詳細に説明する。 添付図面の第1図、第2図は本考案に係る塗装
鋼板の拡大断面図で、第1図は片面塗装鋼板の場
合を、第2図は両面塗装鋼板の場合を示してい
る。これらの図において1は塗装原板であるAl
めつき鋼板またはAl−Zn合金めつき鋼板で、2
はこれらの鋼板表面に形成された化成処理皮膜層
である。また3はこの皮膜層2の上に形成された
下塗り塗膜層であり、さらに4はこの下塗り塗膜
層3の上に形成された上塗り塗膜層である。 以上のように構成された塗装鋼板においてAl
めつき鋼板またはAl−Zn合金めつき鋼板1には
めつき法により種々のものがあるが溶融めつき
法、電気めつき法、蒸着めつき法、スパツタリン
グめつき法、その他いずれのめつき法によつたも
のでもよい。まためつ層の組成もAlまたはAl−
Zn合金を基質としていれば耐熱性、耐食性また
は加工性改善などのため添加元素を加えられてい
てもよい。しかしこれらのめつき鋼板は本考案の
場合溶融めつき法で製造した溶融めつき鋼板が好
ましい。溶融Alめつき鋼板には工業的純Alをめ
つきしたものと、これにSiを添加したものをめつ
きしたものがあるが後者が耐熱性、加工性に優れ
ているので好ましい。また溶融Al−Zn合金めつ
き鋼板にもSiを添加しないものとしたものがある
が、上記同様の理由によりSiを添加したものが好
ましい。 化成処理皮膜層2は塗装密着性、耐食性を向上
させるものであればよいが、一般的にはリン酸−
クロム系のものが好ましい。皮膜層の厚さや皮膜
層中のクロム量などはとくに限定を必要としな
い。 下塗り塗膜層3は防錆顔料を含有させてマフラ
ーに加工する際に塗膜に傷が付いたり、鋼板端面
が露出した場合に耐食性を発揮させるもので、防
錆顔料としてはストロンチウムクロメート、ジン
ククロメート、カルシウムクロメートなどクロメ
ート系のものが耐熱上好ましいが、本考案の場合
とくにストロンチウムクロメートが好ましい。ま
た樹脂も比較的耐熱性に優れたものであればよい
が、本考案の場合とくにポリイミドアミド系が好
ましい。 塗膜層中へのストロンチウムクロメートを含有
させる割合は樹脂100重量部に対して10〜50重量
部となるようにする。これは10重量部未満である
と防錆効果が不十分で、耐食上好ましくなく、50
重量部を超えると塗膜がポーラスになつて防錆顔
料が溶出するとともに、塗膜の密着性、耐食性が
低下し、コストも高くなる。塗膜層の厚さとして
は3〜8μで充分である。 上塗り塗膜層4は通常の着色顔料や添加剤を含
有させただけの一般の塗膜であると耐熱性がない
ので、アルミニウム粉末を含有させて耐熱性を向
上させる。このアルミニウム粉末は金属アルミニ
ウム粉末、または酸化アルミニウム粉末あるいは
これらの混合粉末でもよい。これらの粉末は塗膜
層の耐熱性を向上させるほか、めつき層に含まれ
るアルミニウムと同種であるので、腐食の際めつ
き層を保護することから電位的にも好ましい。樹
脂も下塗り塗膜層3の場合と同様比較的耐熱性に
優れたものであればよく、本考案の場合シリコン
ポリエステル系およびポリイミドアミド系が好ま
しい。前者のシリコンポリエステル系の場合シリ
コン変性量により耐熱温度が変化するが、35%未
満であると樹脂の分解速度が大きく、マフラーに
使用した場合目的の耐熱性が得られず、また50%
を超えると加工性、耐食性が低下し、かつコスト
も高くなるので、シリコン変性量が35〜50%のも
のが好ましい。 この上塗り塗膜層の場合塗膜中に含有させるア
ルミニウム粉末の割合は樹脂10重量部に対して5
〜20重量部となるようにする。5重量部未満であ
ると腐食イオンの透過性が低下して、防錆顔料を
含有する下塗り塗膜層3へ容易に透過せず、上塗
り塗膜層4内に長くとどまり、耐食性が悪くな
る。また20重量部を超えると塗料調台の際分散性
に欠け、塗膜の密着性が低下する。塗膜層の厚さ
は加工上8〜20μが適当である。 またマフラーの意匠性を高めるのに着色する場
合にはこの上塗り塗膜層4中にはアルミニウム粉
末とともに着色顔料を含有させる。例えば外側が
黒色のマフラーを本考案の塗装鋼板より製造する
にはカーボンブラツクで着色したものを用いる。
このカーボンブラツクで着色する際には樹脂100
重量部に対してカーボンブラツクを1〜2重量部
含有させるのが好ましい。これは1重量部未満で
あると着色不足で、充分黒色化できず、また2重
量部を超えると耐熱性、加工性が低下し、しかも
コスト上昇につながる 以上のように構成された本考案の塗装鋼板は上
下の塗膜層に使用する樹脂の組合せにより耐熱性
は異なるが、その組合せはマフラーとして使用時
の温度により決定する。 次に実施例により本考案を説明する。 めつき層にSiを7重量%含有する溶融Alめつ
き鋼板(板厚0.6mm、幅200mm、長さ300mm、めつ
き付着量(両面)80g/m2)およびめつき層組成
がAl54.5%、Zn42%、Si3%、残不可避的不純物
からなる溶融Al−Zn合金めつき鋼板(板厚0.6
mm、めつき付着量(両面)200g/m2、大きさは
前記同様)をリン酸−クロム系前処理液(日本ペ
イント〓製、商品名アロジン#407−47)で処理
してクロム付着量25mg/m2(片面)の化成処理皮
膜を形成し、その上にストロンチウムクロメート
を含有するポリイミドアミド系樹脂の塗料をロー
ルコート法により塗装してコンベアオーブンにて
200±10℃(到達板温)で40秒間焼付け、乾燥塗
膜の厚さが4μで、ストロンチウムクロメートの
含有量が樹脂100重量部に対して5〜55重量部で
ある下塗り塗膜層を形成した。その後この下塗り
塗膜層の上にアルミニウム粉末またはこの粉末と
カーボンブラツクとを含有するシリコンポリエス
テル系(シリコン変性量30〜50%)またはポリイ
ミドアミド系樹脂の塗料をロールコート法で塗装
するとともに比較のためにアルミニウム粉末やカ
ーボンブラツクを含有しないポリイミドアミド系
樹脂塗料をも同法で塗装した。そして塗装後再度
コンベアオーブンにて230±10℃(到達板温)で
60秒間焼付け、乾燥塗膜厚が12μで、アルミニウ
ム粉末を樹脂100重量部に対して3〜25重量部ま
たはこの粉末とともにカーボンブラツクを樹脂
100重量部に対して0.5〜2.5重量部含有する上塗
り塗膜層およびクリヤ上塗り塗膜層を形成して試
験用塗装鋼板とした。次にこの塗装鋼板に対して
下記要領で耐熱性、耐食性〔塩水噴霧試験(S.S.
T)と湿潤試験(B.B)〕および加工性の各試験
を行い、評価した。 (1) 耐熱性 熱風循環乾燥機にて所定温度で長時間加熱後恒
温恒室(420℃、60%RH)に24時間放置し、そ
の後JIS−G3312に準拠してゴバン目試験を行つ
た。 ◎ 塗膜剥離の全くないもの ○ +塗膜がごくわずかに剥離したもの ○ 塗膜がわずかに剥離したもの △ 塗膜がかなり剥離したもの × 塗膜が著しく剥離したもの (2) 耐食性 (2)−1塩水噴霧試験(S.S.T) JIS−Z2371に準拠して500時間行つた。 ◎ 塗膜フクレ、錆発生の全くないもの ○ +塗膜フクレ、錆発生がごくわずかにあるも
の ○ 塗膜フクレ、錆発生がわずかにあるもの △ 塗膜フクレ、錆発生がかなりあるもの × 塗膜フクレ、錆発生が著しいもの (2)−2湿潤試験(B.B) JIS−K2246に準拠して500時間行つた。 ◎ 塗膜フクレ、錆発生の全くないもの ○ +塗膜フクレ、錆発生がごくわずかにあるも
の ○ 塗膜フクレ、錆発生がわずかにあるもの △ 塗膜フクレ、錆発生がかなりあるもの × 塗膜フクレ、錆発生が著しいもの (3) 加工法 JIS−G3312に準拠し、180゜4T曲げ後、コーナ
ー部にセロハンテープを張りつけ強制剥離し塗膜
の剥離状態を次の基準により判定した。 ◎ 塗膜剥離のないもの ○ 極くわずかに剥離したもの △ かなり剥離したもの × 全面剥離したもの 試験結果をめつき鋼板種類および塗膜層組成と
ともに第1表に示す。
【表】
第1表より下塗り塗膜層の樹脂がポリイミドア
ミド系で、樹脂100重量部に対してストロンチウ
ムクロメートを10〜50重量部含有し、かつ上塗り
塗膜層の樹脂がシリコンポリエステル系またはポ
リイミドアミド系で、樹脂100重量部に対してア
ルミニウム粉末を5〜20重量部含有したもの(No.
1〜7)は耐熱性、耐食性および加工性において
総合的に優れており、ストロンチウムクロメート
および/またはアルミニウム粉末が上記範囲より
外れたものは耐熱性、耐食性または加工性のいず
れかにおいて劣つている。 以上の本考案の塗装鋼板は耐熱性、耐食性およ
び加工性に優れているので、マフラーに使用した
場合マフラーの耐用年数は従来のものに比べ著し
く長くなる。また成型加工するだけで直接マフラ
ーを製造できるので、製造工程が大幅に合理化で
きる。
ミド系で、樹脂100重量部に対してストロンチウ
ムクロメートを10〜50重量部含有し、かつ上塗り
塗膜層の樹脂がシリコンポリエステル系またはポ
リイミドアミド系で、樹脂100重量部に対してア
ルミニウム粉末を5〜20重量部含有したもの(No.
1〜7)は耐熱性、耐食性および加工性において
総合的に優れており、ストロンチウムクロメート
および/またはアルミニウム粉末が上記範囲より
外れたものは耐熱性、耐食性または加工性のいず
れかにおいて劣つている。 以上の本考案の塗装鋼板は耐熱性、耐食性およ
び加工性に優れているので、マフラーに使用した
場合マフラーの耐用年数は従来のものに比べ著し
く長くなる。また成型加工するだけで直接マフラ
ーを製造できるので、製造工程が大幅に合理化で
きる。
添付図面は本考案に係るマフラー用塗装鋼板の
拡大断面を示すもので、第1図は片面塗装のもの
の場合、第2図は両面塗装のものの場合を示して
いる。 1……Alめつき鋼板またはAl−Zn合金めつき
鋼板、2……化成処理皮膜層、3……下塗り塗膜
層、4……上塗り塗膜層。
拡大断面を示すもので、第1図は片面塗装のもの
の場合、第2図は両面塗装のものの場合を示して
いる。 1……Alめつき鋼板またはAl−Zn合金めつき
鋼板、2……化成処理皮膜層、3……下塗り塗膜
層、4……上塗り塗膜層。
Claims (1)
- 表面に化成処理皮膜層が形成されたアルミニウ
ムめつき鋼板またはアルミニウム−亜鉛合金めつ
き鋼板上にポリイミドアミド系樹脂100重量部に
対してストロンチウムクロメートを10〜50重量部
含有する下塗り塗膜層が形成され、さらにこの下
塗り塗膜層の上にシリコン変性量35〜50%のシリ
コンポリエステル系またはポリイミドアミド系樹
脂100重量部に対してアルミニウム粉末を5〜20
重量部含有する上塗り塗膜層が形成されているこ
とを特徴とするマフラー用塗装鋼板。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1448384U JPS60127926U (ja) | 1984-02-03 | 1984-02-03 | マフラ−用塗装鋼板 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1448384U JPS60127926U (ja) | 1984-02-03 | 1984-02-03 | マフラ−用塗装鋼板 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS60127926U JPS60127926U (ja) | 1985-08-28 |
| JPH0318180Y2 true JPH0318180Y2 (ja) | 1991-04-17 |
Family
ID=30499448
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1448384U Granted JPS60127926U (ja) | 1984-02-03 | 1984-02-03 | マフラ−用塗装鋼板 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS60127926U (ja) |
Family Cites Families (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5936870B2 (ja) * | 1978-02-24 | 1984-09-06 | 東洋鋼板株式会社 | 複合被覆鋼板 |
| JPS5936871B2 (ja) * | 1978-11-06 | 1984-09-06 | 東洋鋼鈑株式会社 | 高耐食性複合被覆鋼板 |
| JPS6017704B2 (ja) * | 1980-03-12 | 1985-05-04 | 東洋鋼鈑株式会社 | 複合樹脂被覆金属体 |
| JPS5887044A (ja) * | 1981-11-18 | 1983-05-24 | 日新製鋼株式会社 | 塗装アルミメツキ鋼板 |
-
1984
- 1984-02-03 JP JP1448384U patent/JPS60127926U/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS60127926U (ja) | 1985-08-28 |
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