JPH0234708B2 - Yuatsukairoyonoryuryochoseiben - Google Patents

Yuatsukairoyonoryuryochoseiben

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JPH0234708B2
JPH0234708B2 JP686382A JP686382A JPH0234708B2 JP H0234708 B2 JPH0234708 B2 JP H0234708B2 JP 686382 A JP686382 A JP 686382A JP 686382 A JP686382 A JP 686382A JP H0234708 B2 JPH0234708 B2 JP H0234708B2
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valve spool
chamber
holes
spool
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Toyoaki Ueno
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Ube Industries Ltd
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Publication date
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Expired - Lifetime legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22DCASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
    • B22D17/00Pressure die casting or injection die casting, i.e. casting in which the metal is forced into a mould under high pressure
    • B22D17/20Accessories: Details
    • B22D17/32Controlling equipment

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Sliding Valves (AREA)
  • Electrically Driven Valve-Operating Means (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、例えば、ダイカストマシンなどの油
圧回路の流量を調整するのに適した油圧回路用の
流量調整弁に関するものである。
[従来の技術] ダイカストマシンは、一般には、射出シリンダ
による溶湯射出の初期においては低速で射出を行
ない、射出途中で高速射出に切替えて、金型キヤ
ビテイ内に溶湯を供給する。このような動作を行
なうダイカストマシンの油圧回路には、低速射出
から高速射出に切替える切替弁と、作動油の流量
の調節を行なう低速射出用と高速射出用の流量調
整弁が用いられている。
そして、従来は、例えば、特公昭55−37338号
公報でも公知な第6図に示すように、射出回路
に、低速射出用の開閉弁56と流量調整弁57お
よび高速射出用の開閉弁56aと流量調整弁57
aの4個が用いられていた。
第6図において、35は射出シリンダ、42は
油圧ポンプ、53はアキユムレータ、54は射出
シリンダ41aの前後進用の切替弁、55はチエ
ツクタイプのシヤツトオフ弁56と絞り弁57を
一体に組込んだ低速射出用の弁、58は低速射出
用の切替弁、55aはチエツクタイプのシヤツト
オフ弁56aと絞り弁57aを一体に組込んだ高
速射出用の弁、58aは高速射出用の切替弁、5
9はランアランド用の切替弁、60はアキユムレ
ータ53の圧力設定用のリリーフ弁、61はチエ
ツク弁であり、絞り弁57,57aは、それぞ
れ、予め必要量の開度に開いてロツクしておき、
サイクル毎の開閉は、シヤツトオフ弁56,56
aでそれぞれ行つていた。
第6図に示す油圧回路図においては、低速射出
用の切替弁58を切替えてシヤツトオフ弁56を
開き、予め所定の開度に開いている絞り弁57の
開度に応じた低速度で射出シリンダ35のピスト
ンロツド35aを前進させる。また、射出途中に
おいて、高速射出用の切替弁58aを切替えてシ
ヤツトオフ弁56aを開き、予め所定の開度に開
いている絞り弁57aの開度に応じた高速度で射
出シリンダ35のピストンロツド35aを前進さ
せる。
一方、従来より、例えば、特公昭46−7412号公
報でも公知なように、第7図に示す油圧サーボ装
置の流量制御弁69があることも知られている。
第7図に示す流量制御弁69は、従追用電動機
70と歯車装置71の作動で弁体72が弁箱73
内で摺動して流路73a,73b,73c間を開
閉するもので、弁体72においては、左右のスプ
ール72a,72bが軸72cで連結されてい
る。なお、この流量制御弁69は、弁箱73内に
図示していない特殊な回転式のノズルフラツパ機
構を有しており、そのノズルフラツパ機構は歯車
装置71aを介して弁体72の動きに関連して開
閉する。74a,74bはノズルフラツパ機構の
背圧をパイロツト油として開放されるチエツク弁
であり、弁体72の中立位置至到時にノズルフラ
ツパ機構を拡開してチエツク弁74a,74bを
急速に閉鎖し、圧油を完全にロツクし、ハンチン
グを防止し得るように目論まれている。
[発明が解決しようとする課題] 第6図に示したような射出回路では、低速射出
用の開閉弁56と流量調整弁57および高速射出
用の開閉弁56aと流量調整弁57aの4個が用
いられていたので、射出回路と構造が複雑であつ
たし、流量調整弁57,57aも通常用いられて
いる一般的な回転摺動弁やスプール弁を用いてい
たので、弁開閉の応答速度も比較的に遅かつた。
また、これら従来の流量調整弁57,57aで
は、油の供給側と流出側との間の絞り部、すなわ
ち、弁が開いた時に油が流れる部分が1箇所しか
なかつたので、弁径が大きくなり、流量調整弁全
体も大きくなり、開閉弁56,56a等も含めた
全部の弁の取付に要する設置面積も大きくなつて
いた。
一方、第7図に示した油圧サーボ装置の流量制
御弁69では、弁体72の他に、図示していない
ノズルフラツパ機構やチエツク弁74a,74b
等も備えておく必要があるので、構造が複雑であ
るばかりでなく、応答速度も比較的遅い。
また、この弁体72は、左右のスプール72
a,72bが軸72cで連結されているので、左
のスプール72aの右面と右のスプール72bの
左面の面積は同じであり、弁体72が例えば図中
右方に移動して流路73aが流路73bに通じた
状態になつているとき、油は、弁体72の軸心に
対して流路73aから直角に入り、流路73bに
直角に出る。
この場合、油の出口側では、出口部分で油の流
速が早くなり、その分だけ圧力が下がるので、左
のスプール72aの右面に作用する平均圧力が右
のスプール72bの左面に作用する平均圧力より
相対的に大きくなり、その結果、弁体72には、
油の作用による左方向すなわち弁体72を閉じる
方向のスラスト力F2が作用する。
したがつて、流路73aから流路73bに油を
流し始めようとするために弁体72を右方向へ移
動させるとき、弁体72には弁開し始めた時から
弁閉方向にブレーキをかけたような力F2が作用
し始めることになり、しかも、その力F2は弁体
72が弁開方向に移動するにしたがつて大きくな
る。その結果、弁体72が移動して弁開状態にな
ろうとするのがその分だけ遅くなり、弁開時間が
比較的に長くかかることになる。ただし、弁体7
2が右方に大きく移動し、出口部が大きくなる
と、ある時点から左のスプール72aの右面に作
用する圧力と右のスプール72bの左面に作用す
る圧力の差と、油が右のスプール72bの左面に
衝突する力の大きさとのバランスで、前記弁閉方
向に作用する力F2は少し小さくなりはじめる。
今、参考までに、この場合の流量Q、または流
速ないしは弁開度と、弁閉方向に作用する力F2
との関係を示すと、第8図に示すようにあらわれ
る。
そして、弁体72が弁開限に来てその位置に弁
体72を停止させておくとき、弁体72には比較
的に大きな力F2が作用し続けているので、比較
的に大きな弁体保持力が必要である。
したがつて、このような流量調整弁69をダイ
カストマシンの射出回路中に使用しても満足のい
く射出速度制御を行うことはできない。
なぜならば、ダイカストマシンにおいては、良
好な射出状態と良品質の射出製品を得るために、
例えば、0.1〜0.2m/secの低速から1〜5m/sec
の高速へ、約0.05秒のように極めて短い時間内に
増速させ、かつ、所定の高速を精度良く得る必要
があるからであり、そのためには、動きが極めて
高性能で、かつ、大量の油を一度に流し得る流量
調整弁が必要である。
[課題を解決するための手段] 本発明では、このような課題を解決するため
に、低速射出用の開閉弁と流量調整弁および高速
射出用の開閉弁と流量調整弁の4個の弁を1個の
流量調整弁にまとめ、かつ、この流量調整弁の絞
り部を弁の軸線方向に2箇所以上設けて、弁径を
小さくしうるようにした。
さらに、本発明では、弁スプールの開き動作に
ともなつて低速から高速へ移行し始めるときは、
弁スプールに作用するスラスト力が弁スプールの
開き方向に加勢し、所定の高速に達して弁スプー
ルが停止するときは、弁スプールに作用するスラ
スト力が、弁スプールが閉じる方向に作用して、
弁スプールの停止に有効に加勢し、弁スプールが
素早く確実に停止するようにし、弁スプールに作
用するスラスト力が、弁スプールの開き動作に応
じて変わりうるようにした。また、弁スプールを
所定位置に止めておくときは、スラスト力が比較
的に小さくなるようにして、機械的な保持装置に
あまり無理をかけないようにした。
そのために、本発明では、弁スプール31をマ
ニホールド29の弁室30内に摺動自在に設けた
油圧回路用の流量調整弁1において、弁室30の
軸線方向の一端側に入口29bを設け、弁室30
の軸線と直角な方向に出口の一部を構成する2個
以上の環状の流通穴33,34を設け、これら流
通穴33,34を1個の出口29cに合流させて
設け、弁室30内に弁スプール31を軸線方向に
摺動自在に設けて弁スプール31の外周面で流通
穴33,34を開閉し得るように設け、弁スプー
ル31によつて、弁室30を、入口29bがある
第1室30aと入口29bがある側とは反対側の
第2室30bとに分け、弁スプール31の第2室
30b側の軸心部に第2室30bの外まで伸びた
弁軸28を設け、弁軸28の先端部を、回転動作
を軸線方向の動作に変えるスクリユ機構17,1
7a,19を介してモータ6に連結し、弁スプー
ル31の内部に軸線方向に貫通した多数の貫通穴
31a,31bを設けて貫通穴31a,31bを
除いては外部と遮断されている前記第2室30b
と第1室30aとを互いに連通させ、かつ、弁ス
プール31の軸線方向の途中の外周面部に前記貫
通穴31a,31bの途中と連通した環状の溝3
2を設け、第1室30aと前記環状の流通穴3
3,34を直接および貫通穴31a,31bと環
状の溝32を介して間接に連通遮断する箇所を、
弁スプール31の軸線方向の2箇所以上に設けた
構造とした。
[作 用] 弁スプール31の外周面が2個以上の環状の流
通穴33,34を閉じている状態で、モータ6を
弁開方向に少し回転させると、回転動作を軸線方
向の動作に変えるスクリユ機構17,17a,1
9を介して弁スプール31が弁開方向に少し摺動
し、2個以上の流通穴33,34の一方が少し開
き、作動油は弁室30の軸線方向の入口29bか
ら弁室30の軸線と直角な方向の流通穴33,3
4の一方に少し流れ出し、出口29cより例えば
射出シリンダ35に供給され、射出シリンダ35
のピストンロツド35aを低速で前進させる。
射出シリンダ35のピストンロツド35aが所
定のストロークだけ低速で前進した時、モータ6
に高速射出への切替指令パルス信号を与えれば、
弁スプール31は所定の量だけ弁開方向へ移動
し、作動油が2個以上の流通穴33,34へ流
れ、射出シリンダ35のピストンロツド35aを
高速で前進させる。
この場合、本発明の流量調整弁1は、1個の弁
で、低速射出と高速射出の作用およびそれらの射
出速度の調整を容易に行うことができる。そし
て、2個以上の流通穴33,34を設けたことに
より、比較的に大径の流量調整弁で大量の作動油
を一度に流すことができる。
また、本発明では、後記する実施例の項で詳細
に説明するように、弁スプール31の弁開動作に
ともなつて低速から高速へ移行し始めるときは、
弁スプール31に作用するスラスト力が弁スプー
ル31の開き方向に加勢し、所定の高速に達して
弁スプール31が停止するときは、弁スプール3
1に作用するスラスト力が、弁スプール31が閉
じる方向に作用して、弁スプール31の停止に有
効に加勢し、弁スプール31は素早く確実に停止
する。また、弁スプール31を所定位置に止めて
おくときは、スラスト力が比較的に小さくなり、
機械的な保持装置にあまり無理がかからない。
したがつて、本発明の流量調整弁1は、低速か
ら高速への移行が極めて早く、かつ、確実容易に
行われ、高精能を示す。
[実施例] 以下、図面に示す1実施例に基づいて、本発明
を詳細に説明する。
第1〜3図は本発明の1実施例を説明するもの
で、第1図に示すように、流量調整弁1は大きく
分けて一端部に位置する駆動部2と開閉弁を兼ね
た流量調整部3とから構成されている。
駆動部2はケーシング4の一部に設けられてい
てカツプリング5を介して歯車14等と連結され
ているモータ6を有する。このモータ6は、最適
なものとしては、素早く正確に自動制御できて、
制御されて変更された後記する弁スプール31の
位置を正確に保てるパルスモータであることが望
ましい。パルスモータは、通常動かそうとしても
動かず、この電力を切つて動かす信号が入つて、
初めて、指令されたパルス数に相当する量だけ回
るものであり、回転指令がない時は現在位置を保
とうとする力が作用しており、回転指令があれ
ば、高速で正確に回転量を制御する。勿論、それ
により、弁スプール31の開度を任意に調整し得
るだけでなく、開閉もその都度行える。
カツプリング5は、モータ6の回転軸7に取付
けた筒体9、被駆動側の受座10、筒体9と受座
10にそれぞれ両端部を嵌合して取付けたピン1
1によつて構成した。カツプリング5は、小形の
ものにし、伝達トルクに対してイナーシヤを小さ
くし、設置場所もあまりとらず、弁装置におい
て、開閉制御や流量制御を早く確実に行なうのに
適しているものを用いた。
カツプリング5の被駆動側である受座10は、
軸受13aで軸支された軸13を介して歯車14
に連結されている。歯車14は歯車18と噛合し
ており、歯車18は、ケーシング4の中央部にお
いて、スラストベアリング15やボールベアリン
グ15aやテーパローラベアリング15bなどの
軸受や軸保持部材16などを介して軸13と平行
に回転自在に、かつ、軸線方向に動かないように
軸支された軸17に固定されており、モータ6の
回転がこれら歯車14,18を介して軸17に伝
えられる。なお、モータ6と軸17を同一軸線上
に配し、歯車14,18を用いることなく、カツ
プリング5を介してモータ6と軸17を連結する
ようにしても良い。
軸17の弁スプール31側の外周には、ボール
ねじ部17aを介してナツト19が螺合されてい
る。ナツト19はその一部に回り止め部材の一種
であるキー20を有し、キー20はケーシング4
側に形成されたキー溝21中に摺動自在に嵌合さ
れており、軸17が回転するナツト19が軸線方
向に自由に進退できる構造となつている。軸17
とナツト19との螺合は、軸線方向にキー20で
案内されるナツト19を軸17の回転によつて軸
線方向へ移動させるものであれば、普通のねじで
も良いが、効率良く作動させるには、伝動効率の
よいボールねじを利用するのが、より理想的であ
る。なお。ボールねじを使用したものでは、ナツ
ト19に軸線方向の力が作用すれば、軸17を回
そうとするが、この場合は、軸17の回転をパル
スモータ6で阻止した状態にあるので、軸17は
回らない。
ナツト19に取付けたキー20の一部には永久
磁石22が固定されており、この永久磁石22と
対向してケーシング4の一部には、例えばゼロク
ロスセンサと呼ばれる磁気作用による位置検出器
23が取付けられている。位置検出器23は永久
磁石22の移動に感応する近接スイツチから構成
されており、ナツト19や弁スプール31の軸線
方向の移動距離をここで正確に検知して、制御装
置にフイードバツクできるようになつている。
弁を閉じた時、弁スプール31の先端面の外周
付近をマニホールド29に設けた段部に当接させ
て機械的に止める方法を採用すると、弁スプール
の先端が段部にくい込んで、次に弁スプールを後
退させ始める時、大きな力が必要であるから、本
実施例にあたつては、弁を閉じた時でも、弁スプ
ール31の先端面をマニホールド29に当接させ
ないで、フリーにし、弁スプール31の外周面の
みで弁を閉じるようにしている。したがつて、弁
が充分に閉じている0位置を位置検出器23で電
気的に検出して、その信号によつてモータ6を止
めておくようにした。磁気作用による位置検出器
23では、0.01mmの精度で検知できる。
また、前記ナツト19は、ケーシング4に対し
て昇降自在に取付けられている受台24の上面に
キー20の下面を摺動自在に接触させておくこと
によつて、水平中心を保ちうるようになつてい
る。受台24は、あらかじめその弾発力を計算さ
れて配置されているスプリング25を介して、ケ
ーシング4に取付けたカバー4bで支持されてお
り、軸17全体をバランスよく支持することがで
きる構成とされている。
このような構成を採用したのは、ボールベアリ
ング15aに横方向の荷重を作用させずに、装置
を円滑に作動させるために軸17を水平状態で真
中に保つておくためでもあるが、軸17を中心に
合わせてセツトするのが困難で手数がかかるのを
解消するためでもある。そして、軸17の回りに
付けているものなどの荷重を軸17にかけずに、
これら全体の荷重を受台24によつて受け、スプ
リング25で押上げておくことによつて自重によ
る荷重を消し、たわみをなくし、ナツト19の移
動などによる重心の変化を吸収しようとしたため
である。勿論、スプリング25の強さは調整でき
るようにしておくこともできる。
また、ナツト19には、ナツト19の外径より
も大きい円筒部27が一体に取付けられており、
円筒部27の先端部には弁軸28が一体に設けら
れている。弁軸28は軸17と中心軸を一致させ
た。26は空間部である。この空間部26を囲む
円筒部27には、第2図に示すように、所定のピ
ツチで複数個の貫通した穴27aが円周方向に向
けて千鳥状に形成されている。中空状の円筒部2
7を設け、この部分に複数個の千鳥状の穴27a
を形成したのは、弁軸28を介して伝わつてくる
力が第2図に矢印で示すように穴27aに沿つて
逃げ、分散され、一部だけに力が集中しないよう
にするためである。円筒部27は薄くして応力を
高くしておくだけでもよいが、このような穴27
aがあると、さらによいクツシヨン効果を示す。
そして、ボールねじ部17aへの衝撃をさける。
軸17とナツト19が収容されたケーシング4
の根本部は、バルブボデイを形成する弁ケーシン
グまたはマニホールド29に図示していないボル
トによつて取付けられている。このマニホールド
29の軸線方向の一端側に入口29bを有し、軸
線方向の他端側を密封し、軸線方向と直角な方向
の出口の一部を構成する環状の流通穴33,34
と連通している弁室30中には、弁スプール31
が軸線方向に摺動自在に、きわめて精度良く嵌合
されており、弁スプール31は前記弁軸28に固
定されている。
そして、弁スプール31には、第1図および第
3図に示すように、軸線方向に貫通した多数の貫
通穴31a,31bが設けられている。第1図か
らもわかるように、貫通穴31a,31bは弁ス
プール31の外周面に近い部分にも設けられてお
り、また、弁スプール31の軸心部には弁軸28
の一部が貫通して設けられており、貫通穴31
a,31bは軸心部には設けられていない。図示
していない油圧ポンプやアキユムレータと軸線方
向からの入口29bを介して連通されていて第1
図において左側に示されている油の流入室である
第1室30aと、反対側にあるケーシング4側の
第2室30bが、弁スプール31内に貫通して設
けた多数の貫通穴31a,31bによつて連通さ
れている。弁室30の軸線方向の他端部である第
2室30bは、貫通穴31a,31bをのぞいて
は弁室外とは遮断した密封構造にした。
このようにしたのは、弁スプール31を介して
弁軸28やナツト19に作用する作動油による軸
線方向の押圧力を比較的に小さくし、また、弁ス
プール31自体の重量を小さくして、パルスモー
タ6による軸17の回転を容易に行なえるように
するためである。そして、後記する弁室30の軸
線方向と直角な方向に設けた出口29cの一部を
構成する環状流通穴33,34の作用とともに、
弁スプール31に作用するスラスト力を有効に利
用して、弁スプール31をできるだけ素早く、か
つ、円滑に開きうるようにするためである。ま
た、弁スプール31が所定の大きな開度まで開い
て止ろうとするとき、弁スプール31を閉じる方
向に作用する力が適宜な大きさになり、弁スプー
ル31が素早く止り、かつ、弁スプール31をそ
の開き状態のままで保持しておくときに必要な力
があまり大きくならないようにするためである。
今、第1室30aに作用する油圧をPKg/cm2
弁スプール31に貫通穴31a,31bがないと
仮定した場合の弁スプール31の断面積をAcm2
弁軸28の断面積をacm2とすると、弁スプール3
1に貫通穴31a,31bがない場合には、P・
AKgの力が弁軸28に作用するが、このように弁
スプール31に貫通穴31a,31bがある場合
には、P・aKgの力しか弁軸28に作用しないこ
とになる。ただし、弁スプール31が第1図にお
いて右方へ移動している時は、第2室30bの油
は貫通穴31a,31bを通つて第1室30a方
向に流れるから、その時は、第2室30bの油圧
は第1室30aの油圧Pよりも、瞬間的とはい
え、△Pだけ高い。したがつて、その時は、弁軸
28に作用する力は、A・P−(A−a)・△P
と、さらに若干小さくなり、衝撃もやわらげるこ
とができるようになつている。なお、弁スプール
31に貫通穴31a,31bが設けてあると、弁
スプール31を開く時だけでなく、閉じる時も比
較的に小さい力で閉じることができる。
弁スプール31の中央部外周面には、弁スプー
ル31の外周面付近に設けられている貫通穴31
a,31bに連通した状態で、環状の溝32が形
成されている。
また、マニホールド29側には、絞り部29a
を設けることにより、2次側、すなわち、射出シ
リンダ41a側であるマニホールド29に設けた
出口29cに連通し、出口の一部を構成している
作動油の環状の流通穴33および34が、軸線方
向と直角な状態で形成されており、弁スプール3
1の移動に応じて前記溝32および弁スプール3
1の先端との流通状態が変化し、弁開状態および
流量を変えることができるようになつている。
この場合、流通穴33,34は、第1図からも
わかるように、マニホールド29の内周面の出口
部に、環状の溝として形成されている。ここで、
環状の溝でもある流通穴33,34を設けたの
は、第1室30aなどから流通穴33,34へ油
が流れ出るときに、油の流れの作用により、弁ス
プール31の第1室30a側の面に作用する圧力
が、軸心部付近で作用する圧力に比べて、外周面
付近すなわち外周面付近にある貫通穴31a,3
1b位置で小さくなることを利用するためでもあ
る。
弁スプール31の途中に油の流入室である第1
室30aと通じた環状の溝32を設け、マニホー
ルド29に環状の流通穴33,34を設けたの
は、弁スプール31の少しの開度でより多くの油
を通しうるようにしたためである。すなわち、第
1図に示した状態で、第1室30aから弁スプー
ル31の先端部を通つて流通穴33に油が流れる
だけでなく、同時に、貫通穴31a,31b、溝
32から切欠部32aを通つて流通穴34へも第
1室30aの油が流れるようにしたためである。
勿論、溝32は2個以上設けて、それに対応する
流通穴34も2箇所以上に設けることができる。
このようにすると、弁スプール31の直径を小さ
くすることができ、弁装置全体も小さくできる。
なお、弁スプール31が最大限に開いた時の流通
穴33,34部の開き度をそれぞれb、cとする
と、b=cとして、両方のすき間から流れる油の
量が同じになるようにしても良いし、またc>b
とし、開度が少なくて低速射出を行なう時は、流
通穴33部は遮断し、溝32から流通穴34部へ
のみ油を流し、開度を大きくして高速射出を行な
うときは、流通穴33,34の両方から油を流す
ようにしても良い。
弁軸28の回りのケーシング4と弁室30側の
第2室30bとの間には、ドレン排出機能を持た
せた軸封部材37が設けられている。
マニホールド29の弁スプール31に接する部
分は、第4図に示すような構造にすることもでき
る。第4図においては、マニホールド29は2重
構造となつており、内側には、弁スプール31が
直接接するスリーブ40が嵌合されている。この
スリーブ40には前述した流通穴33,34とそ
れぞれ連通する通孔40a,40bが形成されて
いる。スリーブ40の内周面と弁スプール31間
の加工精度は比較的にシビアにし、大きな油圧が
かかつた場合においても、弁スプール31との間
の隙間から作動油が漏れて、流通穴33,34側
へ流れ込むことがないようにした。
その代り、スリーブ40の外周面とマニホール
ド29の内周面の間の加工は比較的にラフにし、
Oリングなどのパツキン41によつてマニホール
ド29との間の油漏れがないようにしている。こ
のような構造を採用すれば、スリーブ40の内周
面のみの加工精度を高くするだけでよく、加工作
業は容易になり、極めて経済的となる。すなわ
ち、マニホールド29内に弁スプール31を直接
摺動自在に組込む場合は、マニホールド29に精
度の高い穴を加工する必要があり、その加工は困
難で手間がかかるが、スリーブ40を介して弁ス
プール31を組込めば、加工困難なマニホールド
29の穴加工は数倍程度ラフでよく、加工のしや
すいスリーブ40の内周面の方をシビアに加工す
れば良い。また、スリーブ40を設けたことで、
わずかばかりの芯ずれならば、充分吸収すること
ができるようになり、弁スプール31の動きに合
うように芯を正確に保たせることもできるし、弁
スプール31等に無理な力が作用しないようにす
ることもできる。
次に、以上のように構成された本実施例の動作
を説明する。
まず、この流量調整弁1が適用されるダイカス
トマシンなどが非作動状態にある場合には、弁ス
プール31は第1図において左方向に前進させら
れており、マニホールド29の流通穴33,34
と第1室30aおよび弁スプール31の溝32と
の流通は遮断されている。
この状態で低速射出開始の指令が出て、低速射
出速度が指令されると、その指令がパルスモータ
6に加わり、パルスモータ6が所定角度回転さ
れ、軸13、歯車14、歯車18を介して軸17
に回転が伝達される。軸17の回転はナツト19
との間に設けられたボールねじ部17を介してナ
ツト19に伝達され、ナツト19は後退する。ナ
ツト19の後退は弁軸28を介して弁スプール3
1側に伝達され、例えば、まず、溝32が流通穴
34と連通する状態となる。そうすると、弁スプ
ール31の先端側の第1室30a側に導かれてい
る1次側の作動油は貫通穴31a,31b、溝3
2を介して流通穴34に流れ込み、射出シリンダ
35のヘツド側に供給され、低速射出が開始され
る。このときの溝32と流通穴34との間の流通
程度、すなわち、作動油の流量はダイカストマシ
ンの射出シリンダ35に合わせて正確に設定され
ている。
ところで、弁スプール31は貫通穴31a,3
1bを介してその前後が連通されている蓮根状の
構造とされているため、弁スプール31の非作動
状態にあつては、先端側第1室30aと後退側の
第2室30bの圧力は同一であるが、弁スプール
31が後退すると、第2室30b側の作動油が押
し戻され、第1室30a側の貫通穴31a,31
b位置の圧力が第2室30b側の圧力よりもわず
かに小さくなるが、弁スプール31の先端側に油
圧が加わつているため、弁スプール31を介して
ナツト19は押され、ボールねじ部17aを介し
て螺合しているナツト19を常時後方へ押圧して
いる状態となる。
したがつて、あらゆる螺合状態に付きもののバ
ツクラツシユは除去された状態となり、高精度の
流量調節が可能となる。
このようにして、低速射出状態のセツトが行な
われ、所定時間保持されるが、やがて高速射出指
令がくると、その指令に応じて、パルスモータ6
によつて軸17が回転され、ナツト19はさらに
後退する。ボールねじ部17aを介したナツト1
9の後退はきわめて円滑で高速度であるため、弁
スプール31も高速度で後退する。
弁スプール31が所定の位置まで後退すると、
溝32と流通穴34との連通面積はさらに増大す
るとともに、弁スプール31の先端側の第1室3
0aと流通穴33の連通面積が一挙に拡大するた
め、流通穴33,34を介して大量の作動油が射
出シリンダ41aに送られ、ほぼ瞬間的に高速射
出に移る。高速射出が終れば、再びパルスモータ
6を作動させて弁スプール31を閉じる。
本装置においては、出口部に2個以上の環状の
流通穴33,34を設け、第1室30aと第2室
30bを貫通穴31a,31bによつて連結し、
弁スプール31の外周面部に貫通穴31a,31
bに連通した環状の溝32を設け、弁スプール3
1の入口29bとは反対側のみに弁軸28を設け
て、弁スプール31の左面の面積が右面の面積よ
りも大きい構造にしたので、弁スプール31を開
く方向の力F1はある程度大きくなつており、低
速域から高速域に移り始めるとき、弁スプール3
1に弁スプール31が開く方向の力F1が作用し、
弁開きの加速を加勢することになり、弁スプール
31が早く開きやすい。これは、0.1〜0.2m/sec
の低速から、1〜5m/secの高速へ、0.05秒のよ
うに極めて短い時間に変わる必要がある場合に効
果がある。
一方、弁スプール31が高速域まで後退して弁
スプール31が停止しようとするときは、第2室
30bが貫通穴31a,31b部をのぞいて外部
と密封されており、また、弁スプール31の開度
が大きく、第1室30aおよび溝32から流通穴
33,34へ大量の油が流れることによつて大き
な吸引作用が生じているので、弁スプール31を
閉じる方向の力F2が弁スプール31に作用する。
したがつて、弁スプール31にブレーキが掛かる
ようなF2が作用するので、弁スプール31は所
定の高速開度位置に停止するとき、素早く、円滑
に停止する。このことも、弁開時間を短くするの
に役立つている。
ただし、この力F2が大きすぎると、弁スプー
ル31を停止させるときにはブレーキがきいて有
効だが、必要以上に大きくなれば、弁スプール3
1を高速域で停止後、保持しておくのに大きな力
が必要であり、そのための保持機構が大きくな
り、特に、弁が50〜15000/minのように大容
量になると不具合になる。したがつて、この力
F2を適当な大きさにするために、本発明では、
弁スプール31に貫通穴31a,31bと溝32
を設けた。この場合、貫通穴31a,31bは、
第1図および第3図からもわかるように、弁スプ
ール31の外周面の近くにも設けた。
このようにすれば、出口部に環状の流通穴3
3,34があるため、第1室30aから環状の流
通穴33に油が直接流れ出るとき、および、第1
室30aから環状の流通穴34に、油が貫通穴3
1a,31bと溝32を介して間接的に流れ出る
とき、油の流速の関係で、弁スプール31の第1
室30a側の面に作用する圧力は、弁スプール3
1の外周付近、すなわち、貫通穴31a,31b
がある位置で、弁スプール31の軸心部の圧力よ
りも小さくなる。
一方、この貫通穴31a,31bがあるため、
弁スプール31の第2室30b側の面には、弁ス
プール31の第1室30a側の面の貫通穴31
a,31b位置に作用する圧力と同等の圧力が作
用していることになり、その分だけ弁スプール3
1を閉じる方向の力が緩和されることになり、弁
スプール31に作用する力は、貫通穴31a,3
1bの位置等をあらかじめ適宜設計しておけば、
所望の大きさに設定することができる。
なお、参考までに記載すれば、本発明におい
て、弁スプール31に貫通穴31a,31bを設
ける代りに、マニホールド29内か外部に設けた
通路によつて第1室30aの内周面と第2室30
bの内面を連結したとすれば、弁スプール31が
高速域まで開いたときに、第1室30aの比較的
に高い圧力がそのまま第2室30bにも作用し
て、弁閉じ方向に作用する力F2が必要以上に大
きすぎることになる。このことは、開き続けてい
る弁スプール31を高速域で停止させるときには
ブレーキがより大きくきいて有効だが、弁スプー
ル31を高速域で停止状態で保持しておくのには
必要以上の大きな力が必要となり、そのための保
持機構が大きくなり、特に、弁が50〜15000/
minのように大容量にすると不具合になる。
したがつて、前記したように、高速域で弁スプ
ール31に作用する弁閉じ方向の力F2を比較的
に小さくし、適当な値を示すようにするために、
本発明では、弁スプール31内に貫通穴31a,
31bを設けた。
なお、本実施例においては、弁スプール31に
作用する力は、第5図に実線で示したようにあら
われた。
第5図においては、軸線に流量Q(流速または
弁スプール31の開度でも良い)をとり、縦軸に
弁スプール31に作用する力をとつた。F1は弁
スプール31を開く方向の力、F2は弁スプール
31を閉じる方向の力を示す。
第5図からわかるように、本発明のスプール弁
では、弁スプール31が低速域から高速域へ移り
はじめるときに、弁スプール31が開く方向に作
用する力F1が大きい。したがつて、弁スプール
31は、比較的に小さい力で素早く開き始める。
そして、弁スプール31が低速域から高速域へ移
り終つて弁スプール31が停止しようとするとき
に、弁スプール31が閉じる方向に作用する力
F2が大きい。したがつて、高速に移行して弁ス
プール31が停止しようとするときのブレーキが
その分だけ大きくなつて、弁スプール31はすみ
やかに停止する。これらのことにより、弁スプー
ル31が動き始めて止まるまでに要する時間をそ
の分だけ短くすることができる。このことは、低
速から高速へ変わる時間が、例えば、0.05秒のよ
うに極めて短い時間を必要とされるダイカストマ
シンの射出動作においては、極めて有効である。
また、第5図からわかるように、高速域での弁
スプール31の保持力は、低速域での弁スプール
31の保持力と大体同じにするようにしてあり、
このことにより保持力が適宜な大きさになるよう
に設定されている。
ちなみに、比較例として、前記したように第7
図に示した従来例における流量と弁体に作用する
力の関係を示した第8図を第5図に重ね合わせて
示すと、1点鎖線で示すようになる。1点鎖線で
示した従来のものでは、左右のスプール72a,
72b間が軸72cで連結されていて、左右のス
プール72a,72bに油圧が作用する面積は同
じであるために、弁体72には弁開方向の力は作
用しない。そして、弁開度が小さく流量Qが小さ
いときは、弁体72に弁閉方向に作用する力F2
は比較的に小さく、弁開度が大きく流量Qが大き
くなつたときは、弁体72に弁閉方向に作用する
力F2はかなり大きくなつている。したがつて、
従来例では、弁開動作開始域では弁開方向の力
F1は作用せず、むしろ、最初から弁閉方向の力
F2がブレーキ力として作用するので弁開速度が
遅くなる。また、弁開度が所定の量になつて弁体
72を停止させるときは、弁閉方向の力F2が大
きくなつているので、これがブレーキ力となつて
弁体72を停止させるのには有効に作用するが、
弁開状態を保つための弁体保持力はかなり大きな
力が必要である。
このように、本装置では、従来例と比較しても
わかるように、スラスト力を弁スプール31に有
効に作用させ、弁スプール31の作用をより早く
円滑に行なわせ、かつ、安定させることができ、
極めて良い作用効果を得ることができる。
[発明の効果] 以上の説明から明らかなように、本発明におい
ては、特許請求の範囲に記載したように、マニホ
ールド29内に摺動自在に設けた弁スプール31
に貫通穴31a,31bを設け、この弁スプール
31の軸線方向の途中の外周に、弁スプール31
先端側の油の流入室である第1室30aに連通し
た溝32を設け、第1室30aとマニホールド2
9内に設けた油の流出穴である環状の流通穴3
3,34との連通遮断箇所を、弁スプール31の
軸線方向の2箇所以上に設けたので、弁スプール
31を移動させたとき、油が2箇所以上の絞り箇
所を同時に通つて流れる。したがつて、弁スプー
ル31の移動距離が同じ場合、弁スプール31の
直径を半分以下に小さくすることができる。すな
わち、弁スプール31の直径を小さくしても、大
きな流量の調整を自由に行なうことができる。
そして、そのことにより、弁の移動部分を軽く
イナーシヤも小さくでき、また、弁スプール31
に貫通穴31a,31bを設けるなどして、弁軸
28に作用する力を小さくできるので、弁の開閉
をすばやく円滑に行なうことができる。
また、弁全体を小さくできるので、設置場所も
少なくてすむ。
勿論、弁スプール31の直径を従来のものと同
じにしておけば、従来のものと同じ距離だけ弁ス
プール31を移動させた場合、一度に大量の油を
通すことができるので、大きな流量の調整を自由
に行なうことができる。
また、本発明においては、1個の流量調整弁1
により、低速射出用の流量調整弁と開閉弁および
高速射出用の流量調整弁と開閉弁の四つの弁を兼
ねさせれば、従来のようにそれぞれの弁を複数個
設ける必要が全くなく、射出装置等の全体の構造
が極めて簡単となり、小型化され、油圧用の配管
も短かくでき、経済的にも極めて有利である。
また、1個の流量調整弁1で、実質的に無段階
の速度を調整することができるので、1サイクル
中の速度段階が多い程、在来装置に比べて構造が
簡単になる。
さらに、本発明においては、2個以上の出口部
に環状の流通穴33,34を設け、弁スプール3
1に貫通穴31a,31bを設け、弁スプール3
1の外周面部の途中に貫通穴31a,31bを介
して油の第1室31aと連通した環状の溝32を
設け、弁スプール31の入口29bとは反対側の
みに弁軸28を設けるなどしたので、弁スプール
31が小開度である低速域から大開度である高速
域へ移行し始めるときは、弁スプール31に開き
方向の力を作用させ、弁スプール31が高速域に
行つて停止しようとするときは、弁スプール31
に閉じ方向の力を作用させ、しかも、低速域と高
速域における弁スプール31の保持力も適宜な力
にすることができ、弁スプール31の開き作動を
比較的に小さい力で早く、かつ、円滑に行なうこ
とができる。このことは、ダイカストマシンのよ
うに、例えば、0.05秒のように極めて短に時間内
に0.1〜0.2m/secの低速から1〜5m/secの高速
へ大きく変化させるときに、極めて有用になる。
なお、モータ6にパルモータを使用し、パルス
モータに所望のパルスを入力するなどして、モー
タの回転量を制御するようにすれば、流量調整弁
1の開閉動作と開度調整を正確に、すばやく、か
つ、自動的に行なうことができる。
そして、流量の調整にモータ6の回転を弁スプ
ール31のストローク変化に変えるスクリユ機構
17,17a,19を採用しているので、弁スプ
ール31の移動を自動的に極めて高速度でかつ正
確に行なうことができ、低速射出から高速射出へ
の切替えを応答性良く正確に、高速度で行なうこ
とができ、高速射出の制御を確実に行なうことが
できる。勿論、また、弁スプール31はモータ6
の回転によつて進退されるナツト19と一体の構
造とされており、弁スプール31には常に一定方
向への油圧力が作用しているため、ナツト19と
これが螺合するねじ軸17との間のがたがなくな
り、正確な流量の制御を行なうことができる。
そして、弁を所望の開度で開いたら、油圧回路
中の圧力変動や他のバルブの切替えによつて生じ
た油圧シヨツクなどによる外乱が、弁スプール3
1に作用して、弁スプール31を軸線方向に動か
そうとしても、弁スプール31には、ナツト19
やねじ軸17を介してモータ6が連結されている
ので、弁スプール31は外乱の影響を全然受け
ず、弁スプール31はモータ6の作動による以外
は軸線方向に全然動かない。したがつて、流量が
非常によく安定し、射出速度も一定に保てるの
で、本装置を用いて金属溶湯の射出を行なえば、
良好な状態で射出することができ、良品質の射出
製品を確実容易に得ることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の1実施例を示す縦断面図、第
2図は第1図におけるナツトと弁軸間の円筒部2
7の平面図、第3図は第1図の−線断面図、
第4図はマニホールド部分の他の実施例を示す断
面図、第5図は本実施例と第7図に示した従来例
における流量と弁スプールに作用する力の関係を
示した線図、第6図および第7図は本発明に類し
た従来のそれぞれ異なる例を示した油圧回路図お
よび縦断面図、第8図は第7図に示した従来例に
おける流量と弁体に作用する力の関係を示した線
図である。 1……流量調整弁、2……駆動部、3……流量
調整部、4……ケーシング、6……パルスモー
タ、17……軸、17a……ボールねじ部、19
……ナツト、23……位置検出器、27……円筒
部、28……弁軸、29……マニホールド、29
b……入口、29c……出口、30……弁室、3
0a……第1室、30b……第2室、31……弁
スプール、31a,31b……貫通穴、32……
溝、33,34……流出穴、35……射出シリン
ダ、40……スリーブ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 弁スプール31をマニホールド29の弁室3
    0内に摺動自在に設けた油圧回路用の流量調整弁
    1において、弁室30の軸線方向の一端側に入口
    29bを設け、弁室30の軸線と直角な方向に出
    口の一部を構成する2個以上の環状の流通穴3
    3,34を設け、これら流通穴33,34を1個
    の出口29cに合流させて設け、弁室30内に弁
    スプール31を軸線方向に摺動自在に設けて弁ス
    プール31の外周面で流通穴33,34を開閉し
    得るように設け、弁スプール31によつて、弁室
    30を、入口29bがある第1室30aと入口2
    9bがある側とは反対側の第2室30bとに分
    け、弁スプール31の第2室30b側の軸心部に
    第2室30bの外まで伸びた弁軸28を設け、弁
    軸28の先端部を、回転動作を軸線方向の動作に
    変えるスクリユ機構17,17a,19を介して
    モータ6に連結し、弁スプール31の内部に軸線
    方向に貫通した多数の貫通穴31a,31bを設
    けて貫通穴31a,31bを除いては外部と遮断
    されている前記第2室30bと第1室30aとを
    互いに連通させ、かつ、弁スプール31の軸線方
    向の途中の外周面部に貫通穴31a,31bの途
    中と連通した環状の溝32を設け、第1室30a
    と前記環状の流通穴33,34を直接および貫通
    孔31a,31bと環状の溝32を介して間接に
    連通遮断する箇所を、弁スプール31の軸線方向
    の2箇所以上に設けた油圧回路用の流量調整弁。
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