JPH0240866A - ナトリウム−硫黄電池 - Google Patents

ナトリウム−硫黄電池

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JPH0240866A
JPH0240866A JP63189762A JP18976288A JPH0240866A JP H0240866 A JPH0240866 A JP H0240866A JP 63189762 A JP63189762 A JP 63189762A JP 18976288 A JP18976288 A JP 18976288A JP H0240866 A JPH0240866 A JP H0240866A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ナトリウム−硫黄電池に係り、特に安全性能
が高く且つ効率の高い負極構造に関する。
〔従来の技術〕
従来のナトリウム−硫黄電池の陰極構造としては特開昭
59−51482号公報に記載のものがある。
この電池は二重袋管構造となっており、ナトリウムを集
電体を兼ねる金属袋管底部の孔を通じて固体電解質管表
面に供給するため、固体電解質管と金属袋管の間の領域
が真空とされている。内側の金属袋管は固体電解質管が
電池の連続運転により劣化し、破損したときに硫黄極(
陽極)よりナトリウム極(陰極)に進入する硫黄、若し
くは硫黄数の多い高硫化ナトリウムと反応するナトリウ
ム量を少なく保つために設けられており、反応するナト
リウム量に対応する発熱により電池容器が溶融しないこ
とを目的としているため安全管と称されている。
電池充放電時においては固体電解質中をナトリウムイオ
ンが移動することになるが、この際固体電解質は序々に
変質し、やがて内部に多くのへアークラックを形成する
ことが知られている。電池の破損はこれらへアークラッ
クがつながり、硫黄極側とナトリウム極側がクラックで
連通された場合に生じる。通常のナトリウム−硫黄電池
においては、特に圧力調整を施さない限り硫黄側がナト
リウム側よりも圧力が高く、この圧力差によって発生し
たクラックを通じ、硫黄がナトリウム極に注入される。
ナトリウムと硫黄は接触により発熱するが、反応生成物
として融点の非常に高い低硫化ナトリウムを生成する。
例えばNazS  の融点は1170℃であり、反応量
が少ない場合はNaとSの直接反応後、反応生成物が温
度の低い熱容量の大きな物質に接触して固化する。実際
の電池構造では固体電解質に生じたクラックを塞ぐ形で
NazS やNazSzが形成されて、それ以上の硫黄
、あるいはナトリウムの流動を禁止し、破損時の反応が
終了する場合が多い。しかしながら、固体電解質破損時
に発生するクラックの大きさによっては反応生成物を液
体、若しくは気体状態としたまま、更に反応を連続させ
る局部温度となる反応量の硫黄が供給される場合が生じ
、その時は破損部近傍の反応物が全て反応するまで発熱
反応が持続する。この間電池の温度は上昇を続け、内部
圧力は増加し、最悪の場合においては電池容器が溶融す
ることによって活物質が周囲に発散する。
従来技術の如く固体電解質と固体電解質管内部の金属袋
管との間隔を狭く保つことは上記の破損時に生じる直接
反応に寄与する活物質の絶対量を減らし、直接反応が起
こる空間をより速やかに反応生成物である低硫化物で満
たす効果があるので安全上好ましい構造となっている。
しかしながら、本構造のみでは多硫化ナトリウムによる
金属の高温腐蝕に対する耐力が充分でなく、特に大形の
電池の陰極構造として安全上の問題が生じる。多硫化ナ
トリウムによる腐蝕作用は高温において特に顕著となる
。600℃以上の高温下においては殆んどの金属が腐蝕
され、更に800℃を超えると腐蝕の速度が大きくなり
、ステンレス鋼等の耐腐蝕材にも短時間で腐蝕穴が発生
する。他方電池が大形化すると破損時の発熱部分である
固体電解質と放熱部である正極容器壁を隔てる陽極部が
厚くなり、その結果同一の反応量に対して反応部の温度
が更に上昇する。このため、大形の電池においてより高
温腐蝕の影響が大きくなる。
〔発明が解決しようとする問題点〕
従来技術においては、耐湿腐蝕により安全管に穴が発生
した場合の安定性確保の点について配慮がなされておら
ず、大形電池破損時に安全管が溶融し、硫黄および高硫
化ナトリウムが安全管内部に進入して電池が破壊し、周
囲に腐蝕性の活物質を飛散させるという安全上の問題が
あった。
本発明の目的は安全管の耐腐蝕性を高め、更に万一安定
管に高温腐蝕による溶融穴ができた場合にも急激な発熱
反応を防止する電池構造を、電池性能を低下させること
なしに実現することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、円筒袋管状の固体電解質内に底部に細孔を有
しその内部に前記溶融金属ナトリウムを保持する安全管
を設け、この安全管と前記固体電解質との間隙および前
記安全管内に外側流動抵抗部材および内側流動抵抗部材
を充填したことを特徴とする。
〔作用〕
クラックを通じてナトリウム極に流入する硫黄に対して
外側流動抵抗部材による粘性流の効果により流動速度を
下げるため、反応率および発熱率を減少させる効果があ
るため破損部の温度を低く保つ効果がある。更に安全管
が高温腐蝕により溶融した場合に於いても安全管内部の
内側流動抵抗部材が安全管内部のナトリウムと安全管外
部の硫化ナトリウムの混合速度を減少させるため、急激
な反応を抑制する。特に安全管外側部と安全管の腐蝕反
応により多量の硫黄が既に消費されているために安全管
内部に進入する時点での流入活物質の硫黄モル比は小さ
く、安全管内部でのゆるやかなナトリウムとの反応によ
り反応物の同化が生じて直接反応が電池内部でも収束す
る。
以上の機能で安全管内外に配された内側、外側流動抵抗
部材は文字どおり流動抵抗としての効果を有するが、安
全管外側の外側流動抵抗部材は多孔質構造とすることに
より、その表面張力によりナトリウムを保持する目的に
も利用することができる。ナトリウムの表面張力は一定
であるため、安全管内外のナトリウム高さの差に相当す
る圧力差はナトリウム液面での局所的なナトリウム表面
の曲率の差に比例する。この局所的なナトリウムの曲率
は多孔質構造の平均孔径にほぼ逆比例するので、安全管
外側の多孔質構造の平均孔を安全管内側の平均孔径より
小さくしておけば毛管現象と同じ効果により、ナトリウ
ムが円滑に安全管内部から固体電解質表面に供給される
ため真空吸引等の手段を用いることなく、内部抵抗の低
い、効率の良い電池が製作可能である。且つ、安全管外
部の外側流動抵抗部材がナトリウムに対して高い濡れ性
を有する場合、固体電解質表面全域が均一にナトリウム
と接触する。このため固体電解質全域でのナトリウムイ
オンの電流密度は均一化され、これに付随して進行する
固体電解質の劣化が均一であるため材質変化に伴う内部
応力の集中がなく、電解質にヘアークラックが生じる劣
化の末期において、クラックが応力によって拡大するこ
とを防げるため破損時の初期クラックが小さくなるよう
作用する。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を第1図により説明する。陰極
活物質がある溶融金属ナトリウム1は陰極容器2、およ
び固体電解質管3により形成される空間内に封入されて
いる。陽極活物質である硫黄4は電池反応に伴って発生
、若しくは吸収される交換電子の流通を図るための黒鉛
フェルト材5に含浸される形で陽極容器6と固体電解質
管3により形成される空間に封入されている。陰極容器
2と陽極容器6はナトリウムイオン伝導、電子伝導の双
方に対して絶縁性を有するα−アルミナ7にアルミイン
サート材8を介して熱圧接合されている。固体電解質管
3の素材としては、その良好なナトリウムイオン伝導性
からβ“−アルミナが使用されるが、この電解質3とα
−アルミナはガラス半田により接合されている。
固体電解質管3の内部には電子伝導性であるステンレス
スチール316材の袋管状の安全管9が設けられ、該安
全管9の内側にはアルミナファイバーによるフェルト材
よりなる内側流動抵抗部材1oが、そして安全管9と固
体電解質管3の空間にはステンレススチール等の線材を
約900℃にて加圧処理し、孔密度が約95%であるフ
ェルト材よりなる外側流動抵抗部材11が配設されてい
る。
安全管9内部に貯蔵されているナトリウム1は安全管9
底部に開けられた細孔12を通って安全管9外部に流動
する。安全管9と固体電解質管3の間の空間で毛細現象
または真空吸引等によりナトリウム1が固体電解質管3
全域に供給されるようになっている。ここで特に重要と
なるのは外側流動抵抗部材11内に気泡が存在しないこ
とである。これは気泡が存在するために固体電解質管3
表面にナトリウム1で濡れない部分が発生するとき、そ
の部分の電流密度の不均一が発生し、局所的な電解質の
劣化が生じて電池の寿命が短縮するためである。このよ
うな気泡の発生は陰極容器2内にナトリウム1を注入す
る際、−度内部を真空引きして内側および外側流動抵抗
部材10.11内に保持された気体を除いておけば良い
。このとき、水分や油分等の前記流動抵抗部材10.1
1に吸着している物質を温度を上げて充分に真空引きす
ることにより取り除いておかなければ電池運転温度であ
る330℃以上に上げた際に気泡発生の原因となるので
注意を要する。脱気に最適な温度は400℃程度である
が、排気能力の大きな状態で脱気する場合で、吸着され
ている油がベーキングにより十分に分解している場合に
は150℃程度で良い。
安全管9内部および外部の両流動抵抗部材10゜11を
多孔質構造とすると、いずれも毛管現象によりナトリウ
ムを吸い上げる。しかしながらナトリウムの表面張力に
より多孔質構造によってナトリウムを吸い上げる力は、
ナトリウムの表面張力にナトリウム液面での微細部のナ
トリウム表面の曲率を剰じたものに等しい。また本液面
曲率は多孔質構造の孔径にほぼ等しいので安全管9外側
の多孔質構造の平均孔径を安全管9内側の多孔質構造の
平均孔径より小さくしておけば、安全管9外側の液面レ
ベルは安全管9内側の液面レベルよりも高くなる。例え
ば安全管9内外に線径8μmの線材を用いて安全管9外
側の孔密度を95%、内側領域の孔密度を99%とした
時、外側のナトリウムレベルは最高、内側のナトリウム
レベルより約60a11高くなる。
次に作用を説明する。固体電解質管3表面に供給された
ナトリウムは、周囲の電界によりイオン化し、ナトリウ
ムイオンの状態で固体電解質内を泳動する。電池外部の
回路に負荷が接続されているとき、ナトリウム1のイオ
ン化により陰極内に発生した電子は速やかに外部回路を
通じて正極容器6より陽極内に黒鉛フェルト5を通じて
供給される。イオン化に際して発生する電子が外部に放
出されるため、ナトリウムイオンは界面分極を生ずるこ
となしに固体電解質管3を通過した陽極部内の硫黄原子
に接近する。この際硫黄原子は黒鉛フェルト5より供給
される電子を二個吸収し、自らは二価の負イオンとなっ
てナトリウムイオン2個を中和する形で反応する。この
時の荷電交換反応は約2vの起電力を伴って発生する。
以上の一連の反応が連続して発生し、電池の放電反応が
進行する。
充電時には外部より強制的に加えられた電界により硫化
ナトリウムから電子が遊離し、ナトリウムイオンが多硫
化ナトリウム中および固体電解質を通って陰極に戻り、
外部回路を通じて陽極より供給される電子と再結合する
。その後、固体電解質管3と安全管9の間の領域に入り
切らなくなったナトリウムは安全管9底部の細孔12を
通って安全管9内に戻される。
上述のように電池の充放電反応は固体電解質内のナトリ
ウムイオンの移動を伴なう。この過程では固体電解質結
晶内のナトリウムイオンが一つの結晶から次の結晶に飛
び移るが、通電に伴・い、ある確率をもって元の状態と
異なる結晶構造が形成される。この時結晶の格子定数が
変化する等、固体電解質が変質し、応力の発生により固
体電解質内にクラックが発生する。このクラックが成長
して硫黄橋(陽極)とナトリウム極(陰極)を連通ずる
とナトリウム1と硫黄4は直接反応する。この時反応に
伴って発生するエネルギーは全て熱エネルギーとして消
費されるため、クラック周辺部の温度は上昇する。
通常はクラックを通しての活物質の移動は硫黄4がナト
リウム極に進入する形で発生する。これは陰陽極双方を
真空で封じ切った場合にも硫黄4の飽和蒸気圧が300
℃以上で約0.1 気圧以上となるためである。また、
アルゴンの大気圧置換を行なう際でも、ナトリウム1が
放電により硫黄橋に移動するためナトリウム極の気圧が
下がることが原因ともなる。更に初期破損時において、
最初にナトリウム1が硫黄4と反応しても、硫黄極側の
温度上昇により発生する硫黄4の圧力増加により、クラ
ックを硫黄4を逆流するため、やはり硫黄4は固体電解
質内に流入する。
上記の直接反応は固体電解質に発生したクラックが小さ
い場合には反応により生成される低硫化ナトリウムによ
り塞がれ、更なる直接反応は生じなくなる。クラックが
ある程度以上大きくなると反応に寄与する活物質の量が
増加し、固体電解質と安全管9の間のナトリウム1と外
部から供給される硫黄4の混合により反応が継続する。
この際に安全管9と固体電解質管3の間の領域に外側流
動抵抗部材11がない場合には速やかに混合が発生し、
短時間に大きな発熱が生じて破損に到る。
固体電解質管3と安全管9の間の空間の外側流動抵抗部
材11は上記のように破損時における流動抵抗として作
用する。従って、この流動抵抗により反応の進行が遅く
なり、安全管の耐蝕性が高まることになる。さらに1通
常の電池運転時においては固体電解質表面を均一にナト
リウム1で濡らす機能を果たさねばならないため、外側
流動抵抗部材11の材質としてナトリウム1に対して濡
れ性を有するものでなければならない。このため、この
部分に用いる素材としてはナトリウム1に対する腐蝕性
を考慮してステンレススチール等の金属細線が用いられ
る。特に純度の高い材料を使用するとき、固体電解質が
劣化する際に発生する酸素を吸収することになるので、
活物質であるナトリウム1が清浄な状態に保たれ、電池
の寿命向上のうえで更に好ましい。
電力貯蔵用にナトリウム硫黄電池を用いる場合、単電池
あたりの容量を増加することが経済性の面から特に重要
となる。しかしながら、電池構造を大きくするとき、破
損の生じる固体電解質管3から陽極容器6までの距離が
増大し、破損部に発生した熱が速やかに外部に放出され
なくなる。このため、破損部の温度が増加し、高温腐蝕
により安全管9が溶融して安全管9内部のナトリウム1
と、外部の低硫化物が混合される可能性がある。この際
、混合速度が大きいときには急激な反応が生じて電池が
破損する可能性がある。特に安全管9内側のナトリウム
レベルよりも上部で穴が発生したとき、液状の硫黄4が
ナトリウム1中に重力降下するため、大きな温度と圧力
が発生する可能性がある。このような状況の発生を防ぐ
ため安全管9内に内側流動抵抗部材10が配設され、安
全管9内部の流動抵抗が増加し、活物質の混合速度を小
さく押えることができるようになっている。
安全管9内に配する内側流動抵抗部材1oの素材は、多
硫化ナトリウムに対する耐蝕性を有していることが望ま
しい。これは安全管9を溶融に到らしめる周囲温度に於
いては予じめ、材料の高温腐蝕を予想しておく必要があ
るためである。このように高温の多硫化ナトリウムに対
して耐蝕性を示すものとしてはアルミナ、ジルコニア等
のセラミック材があり、これら材料による短繊維を用い
ることにより多孔質構造の内側流動抵抗部材10を形成
し得る。
〔発明の効果〕
本発明によれば、外側流動抵抗部材により硫黄の流動抵
抗が増すためナトリウムと硫黄の急速な混合および反応
を抑制でき、これにより発熱を少なく押えることができ
、以って、安全管の耐蝕性を向上することができ。更に
、安全管に穴があいた場合でも、該安全管内に流入した
硫黄は内側流動低抗体によって、ナトリウムとの混合が
速やかではなく徐々に行なわれることになり、従って安
全管内部での急激な発熱反応を防止でき、安全性を向上
させることができる。本発明を用いることにより反応領
域の軸方向長さが60a11以上のナトリウム硫黄電池
が製作可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す縦断面図である。 1・・・溶融金属ナトリウム、2・・・陰極容器、3・
・・固体電解質管、4・・・硫黄、5・・・黒鉛フェル
ト、6・・・陽極容器、7・・・α−アルミナ、8・・
・アルミインサート材、9・・・安全管、1o・・・内
側流動抵抗部材、11・・・外側流動抵抗部材、12・
・・細孔。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、陰極活物質として溶融金属ナトリウム、陽極活物質
    として溶融硫黄、前記両活物質の境界部に配設される電
    解質としてナトリウムイオン透過性の固体電解質を用い
    るナトリウム−硫黄電池において、円筒袋管状の前記固
    体電解質内に底部に細孔を有しその内部に前記溶融金属
    ナトリウムを保持する安全管を設け、この安全管と前記
    固体電解質との間隙および前記安定管内に外側流動抵抗
    部材および内側流動抵抗部材を各各充填したことを特徴
    とするナトリウム−硫黄電池。 2、特許請求の範囲第1項において、外側流動抵抗部材
    を溶融金属ナトリウムと濡れ性を有する素材にて形成す
    ると共に、外側流動抵抗体の間隙の平均孔径を内側流動
    抵抗部材の間隙の平均孔径より小さくしたナトリウム−
    硫黄電池。 3、特許請求の範囲第1項又は第2項において、内側流
    動抵抗部材を多硫化ナトリウムに対する耐蝕性を有する
    素材にて形成したナトリウム−硫黄電池。
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