JPH0243365Y2 - - Google Patents
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- JPH0243365Y2 JPH0243365Y2 JP1986062562U JP6256286U JPH0243365Y2 JP H0243365 Y2 JPH0243365 Y2 JP H0243365Y2 JP 1986062562 U JP1986062562 U JP 1986062562U JP 6256286 U JP6256286 U JP 6256286U JP H0243365 Y2 JPH0243365 Y2 JP H0243365Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- blood
- blood collection
- plug
- needle
- hardness
- Prior art date
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- Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)
Description
[産業上の利用分野]
本考案は、人体の血液採取等に用いられる採血
針に関する。 [従来の技術] 従来、例えば臨床検査、生化学検査に際に行な
う血液採取には、第7図ないし第8図に示す減圧
採血具が用いられる。第7図は従来の減圧採血具
の使用前の状態を示す断面図、第8図は同使用時
の状態を示す断面図である。 この減圧採血具10は、第7図に示すように減
圧採血管11と採血針12とを備えてなる採血ホ
ルダー13から構成される。減圧採血管11は、
ガラス材、透明樹脂材等で形成される管体14の
上方開口部に栓体15を取付けてなり、該管体1
4の内部を減圧状態としてなる。すなわち、栓体
15は、管体14の内部の減圧状態を維持し、ま
た後述するように中空針を穿刺可能とすることが
必要とされる。また、栓体15は、穿刺された中
空針を抜去した後において、針孔を閉塞して液密
状態を維持することが要求される。この点で従来
栓体15には、ゴム材等を用いることが好適とさ
れていた。 一方、採血ホルダー13は、下端が開放した筒
状のホルダー本体17を有し、その上方先端部に
採血針12を取着してなる。採血針12は、中空
の針本体18の一端側に血管穿刺部19を備えて
なり、他端側には上記減圧採血管11の栓体15
に穿刺される栓体穿刺部20が備えられる。針本
体18の中間部分にはハブ21が備えられ、該ハ
ブ21には雄ネジ部22が形成される。採血針1
2のホルダー本体17に対する取着は、ホルダー
本体17の上方先端部に形成される雌ネジ部23
に上記雄ネジ部22を螺合することにより行なわ
れる。さらにホルダー本体17に取着される採血
針12の栓体穿刺部20は、鞘状の被覆カバー2
4にて被覆される。すなわち、この被覆カバー2
4は、軟質ゴム材等の拡縮自在な材質で形成さ
れ、第7図に示す未使用状態で栓体穿刺部20を
被覆可能としている。 このような構成からなる減圧採血具10を用い
て血液採取を行なう場合、先ず、採血ホルダー1
3に備えられる採血針12の血管穿刺部19を、
人体等に穿刺する。次に減圧採血管11を第7図
の矢印Aに示すようにホルダー本体17内に押入
する。この時、採血針12の栓体穿刺部20は、
第8図に示すように被覆カバー24、栓体15を
穿刺し、減圧状態とされる管体14の内部に穿通
されることとなる。この際、被覆カバー24は、
栓体15とホルダー本体17との間で蛇腹状に折
り畳まれることとなる。このようにして、中空の
針本体18の他端側が第8図に示すように管体1
4の内部に穿通されると、該管体14の内部の減
圧状態により、中空の針本体18の血管穿刺部1
9から栓体穿刺部20側に血液を導入することが
可能となる。これにより、管体14の内部に血液
を流入し、採血が行なわれることとなる。 管体14の内部に所定量の血液が採取される
と、減圧採血管11が採血ホルダー13から取外
される。取外された状態においてそれまで折り畳
まれていた被覆カバー24は第7図に示すように
元の状態に復元されることとなる。さらに多量の
採血を行なう場合、第7図に示すように未使用の
減圧採血管11を矢印Aに示すようにホルダー本
体17内に押入すればよい。採血が完了されると
血管穿刺部19は人体から取外される。 [考案が解決しようとする問題点] ところで、上記のような構成からなる減圧採血
具10においては、採血終了後、栓体15から栓
体穿刺部20が抜去された後、栓体穿刺部20に
より開けられる針孔の部分から外部に血液が漏出
し、漏出された血液が血液溜として栓体15の表
面に残ることがあつた。このようなことから、上
記のような血液漏れを発生することのない採血ホ
ルダー13に備えられる採血針の開発が望まれて
いた。 [考案の目的] 本考案は、減圧採血管の栓体から栓体穿刺部を
抜去した際、栓体に形成された針孔を迅速かつ確
実に閉塞し、血液漏れ、血液溜等の不具合を解消
することを目的としている。 [問題点を解決するための手段] 上記目的を達成するために、本考案は、中空状
の針本体の中間部にハブを有し、一端側に血管穿
刺部を備え、他端側に減圧採血管の栓体に穿刺さ
れる栓体穿刺部を備えるとともに、該栓体穿刺部
の全体を、該ハブから延びる鞘状の拡縮自在な弾
性を有する被覆カバーにて被覆してなる採血針に
おいて、上記被覆カバーの硬度を33〜50(JIS−A
型試験機により測定したときの値)とし、前記栓
体の少なくとも刺通部分の硬度が前記被覆カバー
の硬度より小さい栓体に使用するものであること
としている。 また、本考案は、被覆カバーの材質をイソプレ
ンゴムとしている。 [考案の具体的な説明] 以下、本考案の採血針を図面を参照して説明す
る。 第1図は本考案の一実施例に係る採血針を示す
正面図、第2図は採血針を用いて形成される減圧
採血具の使用前の状態を示す断面図、第3図は同
使用時の状態を示す断面図、第4図A〜Dはそれ
ぞれ栓体穿刺部を栓体に穿刺および栓体から抜去
する過程を示す断面図、第5図は第2図に示す減
圧採血具を用いて人体の腕から採血する状態を示
す斜視図である。 第1図に示す採血針30を用いて形成される減
圧採血具31は、第2図に示すように減圧採血管
32と採血ホルダー33から構成される。減圧採
血管32は、透明材で形成される管体34の上方
開口部に栓体35を取付けてなり、該管体34の
内部を減圧状態としている。管体34の材質とし
ては、ガラス材の他にポリ塩化ビニル、ポリエチ
レン等の樹脂材が使用可能である。一方、栓体3
5は、管体34の内部の減圧状態を維持し、また
後述するように中空針を穿刺可能とすることが必
要とされる。また栓体35は、穿刺された中空針
を抜去した後において、針孔を閉塞して液密状態
を維持することが要求される。このため、該栓体
35は、ゴム材等を用いて形成するようにしてい
る。さらに栓体35の中空針の穿刺部分には、ス
チレン系エラストマー等により形成されるシール
部材36が、一体成型されている。このシール部
材36の硬度は、JISハンドブツクK6301に記載
のスプリング硬さ試験機A型で10〜50程度、好ま
しくは15〜40程度、さらに好ましくは20〜30程度
とされる。 採血ホルダー33は、下端が開放した筒状のホ
ルダー本体37を有し、該ホルダー本体37の上
方先端部には、第1図に示す採血針30が取着さ
れる。採血針30は、中空の針本体38の一端側
に血管穿刺部39を備えてなり、他端側には上記
減圧採血管32の栓体35に穿刺される栓体穿刺
部40が備えられる。針本体38の中間部分には
ハブ41が備えられ、該ハブ41には雄ネジ部4
2が形成される。採血針30のホルダー本体37
に対する取着は、ホルダー本体37の上方先端部
に形成される雌ネジ部43に上記雄ネジ部42を
螺合することにより行なわれる。さらにホルダー
本体37に取着される採血針30の栓体穿刺部4
0には、鞘状の被覆カバー44が被覆される。こ
の被覆カバー44は、拡縮自在な弾性材で形成さ
れ、該被覆カバー44の材質としてはイソプレン
ゴムまたは天然ゴムが好適とされる。さらに被覆
カバー44の硬度は、JISハンドブツクK6301に
記載のスプリング硬さ試験機A型で33〜50、好ま
しくは35〜45程度、さらに好ましくは37〜45とさ
れる。 このような構成からなる減圧採血具31を用い
て血液採取を行なう場合、先ず第5図に示すよう
に人体の腕45に採血ホルダー33に備えられる
採血針30の血管穿刺部39を穿刺する。次に減
圧採血管32を第2図および第5図の矢印Bに示
すようにホルダー本体37内に押入する。この状
態で先ず、第4図Aに示すように栓体穿刺部40
を被覆する被覆カバー44のの先端が、栓体35
のシール部材36の部分表面に当接する。この
際、被覆カバー44のシール部材36に対する当
接面積は、1〜2mm2程度とされる。この状態でさ
らに減圧採血管32を矢印B方向に押入すると第
4図Bに示すように被覆カバー44がシール部材
36を矢印C方向に圧縮することとなる。すなわ
ち、被覆カバー44の硬度(JIS−A30〜50)は、
シール部材36の硬度(JIS−A10〜15)よりも
大きいものとされるため、シール部材36に当接
される被覆カバー44の先端はシール部材36の
内部に没入されることとなる。この結果、シール
部材36における被覆カバー44の当接部分が第
4図Bに示すように放射方向(矢印D方向)に押
広げられることとなる。さらにこの状態で減圧採
血管32を矢印B方向に押入すると、被覆カバー
44が第4図Cに示すように蛇腹状に折り畳まれ
ることとなる。これとともに、被覆カバー44の
先端部により押広げられたシール部材36の表面
部に第4図Cに示すように栓体穿刺部40が穿刺
されることとなる。 このようにして、栓体35に穿刺された栓体穿
刺部40は、減圧採血管32をさらに矢印B方向
に押入することで減圧状態とされる管体34の内
部に穿通されることとなる。このようにして、第
3図に示すように、中空の針本体38の他端部が
管体34の内部に穿通されると、管体34の内部
の減圧状態により、中空の針本体38の血管穿刺
部39から栓体穿刺部40側に血液を導入するこ
とが可能となる。これにより、管体34の内部に
血液を流入し、採血が行なわれることとなる。 管体34の内部に所定量の血液が採取される
と、減圧採血管32が採血ホルダー33から取外
される。これとともに被覆カバー44の当接によ
り、圧縮され、押広げられていたシール部材36
の穿刺部分は、第4図Dの矢印Eに示すように、
元の状態に収縮される。この結果、栓体穿刺部2
0の穿刺により栓体35に形成された針孔46
は、シール部材36を含む栓体35の矢示E方向
での収縮により閉塞されることとなる。減圧採血
管32を取外した状態においてそれまで折り畳ま
れていた被覆カバー44は、第4図Dに示すよう
に元の状態に復元されることとなる。さらに多量
の採血を行なう場合、第2図および第5図に示す
ように未使用の減圧採血管32を矢印Bに示すよ
うにホルダー本体37内の押入すればよい。採血
が完了されると採血ホルダー33は人体から取外
される。 このように上記の採血針30を用いて形成され
る減圧採血管31によれば、栓体穿刺部40を栓
体35に穿刺する際、該栓体35と一体成形され
たシール部材36の穿刺部分が予め高い硬度を有
する被覆カバー44にて圧縮され、放射方向に充
分押広げられることとなり、この状態で針が穿刺
されることとなる。また採血が完了し、栓体穿刺
部40が栓体35から抜去されると、栓体35に
形成された針孔46の周囲の栓体材料は直ちに収
縮し、該針孔46を迅速かつ確実に閉塞すること
となる。この閉塞のし易さが、従来のように充分
栓体の穿刺部分が押広げられずに針が穿刺された
場合と比べて、速やかに確実に行なわれる。この
結果、従来のように針孔46の部分から外部に血
液が漏出したり、また栓体35において血液溜の
発生を防止することが可能となる。 [実施例 1] 表1に示す組成で被覆カバー44をプレス成型
法で作成した。硬度は35(JIS−A)であつた。ま
た、栓体35を表2の組成で射出成形し、シール
部材36を表3の組成でインサート射出成形して
栓体を得た。シール部材36の硬度は25(JIS−
A)であつた。これらを用いて実際に採血を行な
い血液溜発生を有無を実験した。結果を表4に示
す。 [実施例 2] 被覆カバーの硬度を41(JIS−A)にした以外は
実施例1と同様に実験を行なつた。結果を表4に
示す。 [実施例 3] 被覆カバーの硬度を46(JIS−A)にした以外は
実施例1と同様の実験を行なつた。結果を表4に
示す。 [比較例] 市販のテルモ社製採血針を用いて実施例1と同
様の実験を行なつた。被覆カバーの硬度は31(JIS
−A)であつた。結果を表4に示す。 次に、上記実施例1に係る採血針30と従来例
に係る採血針を比較するため行なつた実験結果を
第6図に示す。この実験は、従来品と本考案に係
る採血針30を栓体35に対する栓体穿刺部40
の穿通抵抗で比較して行なつた。実験において、
被覆カバー44により栓体35が圧縮される状態
〔第4図Bに示すPの状態〕と被覆カバーが折り
畳まれ、栓体穿刺部40が栓体35に穿刺される
状態〔第4図Cに示すQの状態〕を比較した結
果、次のことが判る。本考案品およびは、従
来品およびに比べ被覆カバー44による栓体
35の圧縮荷重Wがおよそ170g〜180g大きいこ
とが判る。これは、本考案品の被覆カバーが高い
硬度の材質で形成されているため、余分な圧縮力
を栓体に加えることができることを示すものであ
る。 [考案の効果] 以上のように、本考案は、中空状の針本体の中
間部にハブを有し、一端側に血管穿刺部を備え、
他端側に減圧採血管の栓体に穿刺される栓体穿刺
部を備えるとともに、該栓体穿刺部の全体を、該
ハブから延びる鞘状の拡縮自在な弾性を有する被
覆カバーにて被覆してなる採血針において、上記
被覆カバーの硬度を33〜50(JIS−A型試験機によ
り測定したときの値)とし、前記栓体の少なくと
も刺通部分の硬度が前記被覆カバーの硬度より小
さい栓体に使用するものであることとしため、減
圧採血管の栓体から栓体穿刺部を抜去した際、栓
体に形成された針孔を迅速かつ確実に閉塞し、血
液漏れ、血液溜等の不具合を解消することが可能
となる。 また、本考案は、被覆カバーの材質をイソプレ
ンゴムとしたため、栓体穿刺部が穿刺される際に
栓体の針孔の穿通部分が確実に押広げられ、また
栓体穿刺部が抜去される際に栓体の針孔部分が確
実に収縮されることとなる。
針に関する。 [従来の技術] 従来、例えば臨床検査、生化学検査に際に行な
う血液採取には、第7図ないし第8図に示す減圧
採血具が用いられる。第7図は従来の減圧採血具
の使用前の状態を示す断面図、第8図は同使用時
の状態を示す断面図である。 この減圧採血具10は、第7図に示すように減
圧採血管11と採血針12とを備えてなる採血ホ
ルダー13から構成される。減圧採血管11は、
ガラス材、透明樹脂材等で形成される管体14の
上方開口部に栓体15を取付けてなり、該管体1
4の内部を減圧状態としてなる。すなわち、栓体
15は、管体14の内部の減圧状態を維持し、ま
た後述するように中空針を穿刺可能とすることが
必要とされる。また、栓体15は、穿刺された中
空針を抜去した後において、針孔を閉塞して液密
状態を維持することが要求される。この点で従来
栓体15には、ゴム材等を用いることが好適とさ
れていた。 一方、採血ホルダー13は、下端が開放した筒
状のホルダー本体17を有し、その上方先端部に
採血針12を取着してなる。採血針12は、中空
の針本体18の一端側に血管穿刺部19を備えて
なり、他端側には上記減圧採血管11の栓体15
に穿刺される栓体穿刺部20が備えられる。針本
体18の中間部分にはハブ21が備えられ、該ハ
ブ21には雄ネジ部22が形成される。採血針1
2のホルダー本体17に対する取着は、ホルダー
本体17の上方先端部に形成される雌ネジ部23
に上記雄ネジ部22を螺合することにより行なわ
れる。さらにホルダー本体17に取着される採血
針12の栓体穿刺部20は、鞘状の被覆カバー2
4にて被覆される。すなわち、この被覆カバー2
4は、軟質ゴム材等の拡縮自在な材質で形成さ
れ、第7図に示す未使用状態で栓体穿刺部20を
被覆可能としている。 このような構成からなる減圧採血具10を用い
て血液採取を行なう場合、先ず、採血ホルダー1
3に備えられる採血針12の血管穿刺部19を、
人体等に穿刺する。次に減圧採血管11を第7図
の矢印Aに示すようにホルダー本体17内に押入
する。この時、採血針12の栓体穿刺部20は、
第8図に示すように被覆カバー24、栓体15を
穿刺し、減圧状態とされる管体14の内部に穿通
されることとなる。この際、被覆カバー24は、
栓体15とホルダー本体17との間で蛇腹状に折
り畳まれることとなる。このようにして、中空の
針本体18の他端側が第8図に示すように管体1
4の内部に穿通されると、該管体14の内部の減
圧状態により、中空の針本体18の血管穿刺部1
9から栓体穿刺部20側に血液を導入することが
可能となる。これにより、管体14の内部に血液
を流入し、採血が行なわれることとなる。 管体14の内部に所定量の血液が採取される
と、減圧採血管11が採血ホルダー13から取外
される。取外された状態においてそれまで折り畳
まれていた被覆カバー24は第7図に示すように
元の状態に復元されることとなる。さらに多量の
採血を行なう場合、第7図に示すように未使用の
減圧採血管11を矢印Aに示すようにホルダー本
体17内に押入すればよい。採血が完了されると
血管穿刺部19は人体から取外される。 [考案が解決しようとする問題点] ところで、上記のような構成からなる減圧採血
具10においては、採血終了後、栓体15から栓
体穿刺部20が抜去された後、栓体穿刺部20に
より開けられる針孔の部分から外部に血液が漏出
し、漏出された血液が血液溜として栓体15の表
面に残ることがあつた。このようなことから、上
記のような血液漏れを発生することのない採血ホ
ルダー13に備えられる採血針の開発が望まれて
いた。 [考案の目的] 本考案は、減圧採血管の栓体から栓体穿刺部を
抜去した際、栓体に形成された針孔を迅速かつ確
実に閉塞し、血液漏れ、血液溜等の不具合を解消
することを目的としている。 [問題点を解決するための手段] 上記目的を達成するために、本考案は、中空状
の針本体の中間部にハブを有し、一端側に血管穿
刺部を備え、他端側に減圧採血管の栓体に穿刺さ
れる栓体穿刺部を備えるとともに、該栓体穿刺部
の全体を、該ハブから延びる鞘状の拡縮自在な弾
性を有する被覆カバーにて被覆してなる採血針に
おいて、上記被覆カバーの硬度を33〜50(JIS−A
型試験機により測定したときの値)とし、前記栓
体の少なくとも刺通部分の硬度が前記被覆カバー
の硬度より小さい栓体に使用するものであること
としている。 また、本考案は、被覆カバーの材質をイソプレ
ンゴムとしている。 [考案の具体的な説明] 以下、本考案の採血針を図面を参照して説明す
る。 第1図は本考案の一実施例に係る採血針を示す
正面図、第2図は採血針を用いて形成される減圧
採血具の使用前の状態を示す断面図、第3図は同
使用時の状態を示す断面図、第4図A〜Dはそれ
ぞれ栓体穿刺部を栓体に穿刺および栓体から抜去
する過程を示す断面図、第5図は第2図に示す減
圧採血具を用いて人体の腕から採血する状態を示
す斜視図である。 第1図に示す採血針30を用いて形成される減
圧採血具31は、第2図に示すように減圧採血管
32と採血ホルダー33から構成される。減圧採
血管32は、透明材で形成される管体34の上方
開口部に栓体35を取付けてなり、該管体34の
内部を減圧状態としている。管体34の材質とし
ては、ガラス材の他にポリ塩化ビニル、ポリエチ
レン等の樹脂材が使用可能である。一方、栓体3
5は、管体34の内部の減圧状態を維持し、また
後述するように中空針を穿刺可能とすることが必
要とされる。また栓体35は、穿刺された中空針
を抜去した後において、針孔を閉塞して液密状態
を維持することが要求される。このため、該栓体
35は、ゴム材等を用いて形成するようにしてい
る。さらに栓体35の中空針の穿刺部分には、ス
チレン系エラストマー等により形成されるシール
部材36が、一体成型されている。このシール部
材36の硬度は、JISハンドブツクK6301に記載
のスプリング硬さ試験機A型で10〜50程度、好ま
しくは15〜40程度、さらに好ましくは20〜30程度
とされる。 採血ホルダー33は、下端が開放した筒状のホ
ルダー本体37を有し、該ホルダー本体37の上
方先端部には、第1図に示す採血針30が取着さ
れる。採血針30は、中空の針本体38の一端側
に血管穿刺部39を備えてなり、他端側には上記
減圧採血管32の栓体35に穿刺される栓体穿刺
部40が備えられる。針本体38の中間部分には
ハブ41が備えられ、該ハブ41には雄ネジ部4
2が形成される。採血針30のホルダー本体37
に対する取着は、ホルダー本体37の上方先端部
に形成される雌ネジ部43に上記雄ネジ部42を
螺合することにより行なわれる。さらにホルダー
本体37に取着される採血針30の栓体穿刺部4
0には、鞘状の被覆カバー44が被覆される。こ
の被覆カバー44は、拡縮自在な弾性材で形成さ
れ、該被覆カバー44の材質としてはイソプレン
ゴムまたは天然ゴムが好適とされる。さらに被覆
カバー44の硬度は、JISハンドブツクK6301に
記載のスプリング硬さ試験機A型で33〜50、好ま
しくは35〜45程度、さらに好ましくは37〜45とさ
れる。 このような構成からなる減圧採血具31を用い
て血液採取を行なう場合、先ず第5図に示すよう
に人体の腕45に採血ホルダー33に備えられる
採血針30の血管穿刺部39を穿刺する。次に減
圧採血管32を第2図および第5図の矢印Bに示
すようにホルダー本体37内に押入する。この状
態で先ず、第4図Aに示すように栓体穿刺部40
を被覆する被覆カバー44のの先端が、栓体35
のシール部材36の部分表面に当接する。この
際、被覆カバー44のシール部材36に対する当
接面積は、1〜2mm2程度とされる。この状態でさ
らに減圧採血管32を矢印B方向に押入すると第
4図Bに示すように被覆カバー44がシール部材
36を矢印C方向に圧縮することとなる。すなわ
ち、被覆カバー44の硬度(JIS−A30〜50)は、
シール部材36の硬度(JIS−A10〜15)よりも
大きいものとされるため、シール部材36に当接
される被覆カバー44の先端はシール部材36の
内部に没入されることとなる。この結果、シール
部材36における被覆カバー44の当接部分が第
4図Bに示すように放射方向(矢印D方向)に押
広げられることとなる。さらにこの状態で減圧採
血管32を矢印B方向に押入すると、被覆カバー
44が第4図Cに示すように蛇腹状に折り畳まれ
ることとなる。これとともに、被覆カバー44の
先端部により押広げられたシール部材36の表面
部に第4図Cに示すように栓体穿刺部40が穿刺
されることとなる。 このようにして、栓体35に穿刺された栓体穿
刺部40は、減圧採血管32をさらに矢印B方向
に押入することで減圧状態とされる管体34の内
部に穿通されることとなる。このようにして、第
3図に示すように、中空の針本体38の他端部が
管体34の内部に穿通されると、管体34の内部
の減圧状態により、中空の針本体38の血管穿刺
部39から栓体穿刺部40側に血液を導入するこ
とが可能となる。これにより、管体34の内部に
血液を流入し、採血が行なわれることとなる。 管体34の内部に所定量の血液が採取される
と、減圧採血管32が採血ホルダー33から取外
される。これとともに被覆カバー44の当接によ
り、圧縮され、押広げられていたシール部材36
の穿刺部分は、第4図Dの矢印Eに示すように、
元の状態に収縮される。この結果、栓体穿刺部2
0の穿刺により栓体35に形成された針孔46
は、シール部材36を含む栓体35の矢示E方向
での収縮により閉塞されることとなる。減圧採血
管32を取外した状態においてそれまで折り畳ま
れていた被覆カバー44は、第4図Dに示すよう
に元の状態に復元されることとなる。さらに多量
の採血を行なう場合、第2図および第5図に示す
ように未使用の減圧採血管32を矢印Bに示すよ
うにホルダー本体37内の押入すればよい。採血
が完了されると採血ホルダー33は人体から取外
される。 このように上記の採血針30を用いて形成され
る減圧採血管31によれば、栓体穿刺部40を栓
体35に穿刺する際、該栓体35と一体成形され
たシール部材36の穿刺部分が予め高い硬度を有
する被覆カバー44にて圧縮され、放射方向に充
分押広げられることとなり、この状態で針が穿刺
されることとなる。また採血が完了し、栓体穿刺
部40が栓体35から抜去されると、栓体35に
形成された針孔46の周囲の栓体材料は直ちに収
縮し、該針孔46を迅速かつ確実に閉塞すること
となる。この閉塞のし易さが、従来のように充分
栓体の穿刺部分が押広げられずに針が穿刺された
場合と比べて、速やかに確実に行なわれる。この
結果、従来のように針孔46の部分から外部に血
液が漏出したり、また栓体35において血液溜の
発生を防止することが可能となる。 [実施例 1] 表1に示す組成で被覆カバー44をプレス成型
法で作成した。硬度は35(JIS−A)であつた。ま
た、栓体35を表2の組成で射出成形し、シール
部材36を表3の組成でインサート射出成形して
栓体を得た。シール部材36の硬度は25(JIS−
A)であつた。これらを用いて実際に採血を行な
い血液溜発生を有無を実験した。結果を表4に示
す。 [実施例 2] 被覆カバーの硬度を41(JIS−A)にした以外は
実施例1と同様に実験を行なつた。結果を表4に
示す。 [実施例 3] 被覆カバーの硬度を46(JIS−A)にした以外は
実施例1と同様の実験を行なつた。結果を表4に
示す。 [比較例] 市販のテルモ社製採血針を用いて実施例1と同
様の実験を行なつた。被覆カバーの硬度は31(JIS
−A)であつた。結果を表4に示す。 次に、上記実施例1に係る採血針30と従来例
に係る採血針を比較するため行なつた実験結果を
第6図に示す。この実験は、従来品と本考案に係
る採血針30を栓体35に対する栓体穿刺部40
の穿通抵抗で比較して行なつた。実験において、
被覆カバー44により栓体35が圧縮される状態
〔第4図Bに示すPの状態〕と被覆カバーが折り
畳まれ、栓体穿刺部40が栓体35に穿刺される
状態〔第4図Cに示すQの状態〕を比較した結
果、次のことが判る。本考案品およびは、従
来品およびに比べ被覆カバー44による栓体
35の圧縮荷重Wがおよそ170g〜180g大きいこ
とが判る。これは、本考案品の被覆カバーが高い
硬度の材質で形成されているため、余分な圧縮力
を栓体に加えることができることを示すものであ
る。 [考案の効果] 以上のように、本考案は、中空状の針本体の中
間部にハブを有し、一端側に血管穿刺部を備え、
他端側に減圧採血管の栓体に穿刺される栓体穿刺
部を備えるとともに、該栓体穿刺部の全体を、該
ハブから延びる鞘状の拡縮自在な弾性を有する被
覆カバーにて被覆してなる採血針において、上記
被覆カバーの硬度を33〜50(JIS−A型試験機によ
り測定したときの値)とし、前記栓体の少なくと
も刺通部分の硬度が前記被覆カバーの硬度より小
さい栓体に使用するものであることとしため、減
圧採血管の栓体から栓体穿刺部を抜去した際、栓
体に形成された針孔を迅速かつ確実に閉塞し、血
液漏れ、血液溜等の不具合を解消することが可能
となる。 また、本考案は、被覆カバーの材質をイソプレ
ンゴムとしたため、栓体穿刺部が穿刺される際に
栓体の針孔の穿通部分が確実に押広げられ、また
栓体穿刺部が抜去される際に栓体の針孔部分が確
実に収縮されることとなる。
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 中空状の針本体の中間部にハブを有し、一端
側に血管穿刺部を備え、他端側に減圧採血管の
栓体に穿刺される栓体穿刺部を備えるととも
に、該栓体穿刺部の全体を、該ハブから延びる
鞘状の拡縮自在な弾性を有する被覆カバーにて
被覆してなる採血針において、上記被覆カバー
の硬度を33〜50(JIS−A型試験機により測定し
たときの値)とし、前記栓体の少なくとも刺通
部分の硬度が前記被覆カバーの硬度よりも小さ
い栓体に使用するものであることを特徴とする
採血針。 (2) 被覆カバーの材質をイソプレンゴムとしてな
る実用新案登録請求の範囲第1項に記載の採血
針。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1986062562U JPH0243365Y2 (ja) | 1986-04-26 | 1986-04-26 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1986062562U JPH0243365Y2 (ja) | 1986-04-26 | 1986-04-26 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62174508U JPS62174508U (ja) | 1987-11-06 |
| JPH0243365Y2 true JPH0243365Y2 (ja) | 1990-11-19 |
Family
ID=30896951
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1986062562U Expired JPH0243365Y2 (ja) | 1986-04-26 | 1986-04-26 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0243365Y2 (ja) |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5130387Y2 (ja) * | 1973-07-10 | 1976-07-30 | ||
| JPS57183858A (en) * | 1981-05-02 | 1982-11-12 | Touritsu Kogyo Kk | Medical and pharmaceutical rubber product |
| JPS5928965A (ja) * | 1982-08-11 | 1984-02-15 | テルモ株式会社 | 医療容器用栓体 |
-
1986
- 1986-04-26 JP JP1986062562U patent/JPH0243365Y2/ja not_active Expired
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62174508U (ja) | 1987-11-06 |
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