JPH0244082B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0244082B2 JPH0244082B2 JP57230064A JP23006482A JPH0244082B2 JP H0244082 B2 JPH0244082 B2 JP H0244082B2 JP 57230064 A JP57230064 A JP 57230064A JP 23006482 A JP23006482 A JP 23006482A JP H0244082 B2 JPH0244082 B2 JP H0244082B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water
- formula
- crosslinked
- electrically insulating
- tree
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Organic Insulating Materials (AREA)
- Insulated Conductors (AREA)
Description
本発明は耐水トリー性に秀れた電気絶縁性組成
物に関する。 ポリオレフイン絶縁ケーブル、なかでも架橋ポ
リエチレン絶縁ビニルシースケーブル(CVケー
ブル)は、現在広範に使用されており、今後更に
高電圧化されて行くものと期待され、その長期性
能の安定性に重大な関心が払われている。ところ
がこのCVケーブルにおいては、長期間の使用に
おいてケーブル性能の緩慢な劣化が認められるこ
と、就中該ケーブルが水中、あるいは浸潤条件下
で使用される場合特に劣化の進行が促進され、絶
縁体中の微小ボイドや異物を中心として電界方向
に伸びる劣化痕(ボウタイトリー)や、絶縁層と
半導電層の界面での突起、ギヤツプを起点とし
て、樹冠状に電界方向に伸びる劣化痕(水トリ
ー)が生じるという欠点がある。 上記水トリーは該ケーブルの絶縁性能全般の低
下を惹起し、遂にはケーブルの絶縁破壊を引起こ
す遠因となるものであるが、その発生原因につい
ては現在に至るも明確ではない。ただ、この水ト
リーはケーブル絶縁層内に水が存在した場合にの
み認められる現象であることから、本発明者は上
記水トリーの特性を、充分検討したところ、存在
する水が純水である場合水トリーの発生、伸展は
軽微であるが水が汚染されている場合、特に金属
イオンを含む場合、水トリーの発生、伸展が大巾
に促進され、該ケーブルの劣化進行度が顕著とな
ることを見出した。通常、CVケーブルが実使用
時に接する水、即ち絶縁体内に侵入する可能性の
ある水は地下水水道水、雨水、下水、海水等であ
りこれらは様々な金属イオンを含むものであつ
て、これら汚染水と局所的高電界との作用が水ト
リーの発生伸展の大きな要因であることを見出し
た。さらにかかる場合は該絶縁体中にポリオレフ
イン100部(重量部、以下同様)当り0.005〜5
部、好ましくは0.05〜1部の4−ヒドロキシイミ
ダゾール、4−ヒドロキシチアゾール、および4
−ヒドロキシオキサゾールもしくはこれらの混合
物を添加することにより汚染水と接触した場合の
ポリオレフイン絶縁体中の前記水トリー発生状況
が著しく改善されることを見出し、本発明を完成
するに至つた。 即ち、本発明の特徴とするところは絶縁体中に
添加された前記化合物により、汚染水中に含まれ
ている水トリー劣化に対して有害な金属イオンが
絶縁体中に侵入した際に、これを有機金属錯体と
して捕捉、安定化せしめ、ポリオレフイン絶縁体
の水トリー劣化の原因を取除くところにある。 本発明の組成物に用いるポリオレフインとして
は非架橋、架橋、もしくは部分架橋の高密度ポリ
エチレン、低密度ポリエチレン、エチレン−酢酸
ビニル共重合体、エチレンエチルアクリレート共
重合体、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン
共重合体あるいはエチレン−プロピレン−ジエン
共重合体またはこれらのブレンド体があり、就中
CVケーブル絶縁体用としては低密度ポリエチレ
ン(たとえば三菱油化製、ユカロンEH−30、ZF
−35、日本ユニカー製NUC−9025等)が好まし
い。また上記ポリオレフインを架橋もしくは部分
架橋して用いる場合の架橋方法としては、電子線
又は放射線による架橋のほかに架橋剤を用いる化
学架橋法が用い得、化学架橋法の代表例としては
有機過酸化物架橋が挙げられる。この場合のパー
オキシドとしてはたとえばジクミルパーオキシド
(DCP)、2,5−ジメチル−2,5−ジ(tert−
ブチルパーオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル
−2,5−ジ(tert−ブチルパーオキシ)ヘキシ
ン−3、1,3−ビス(tert−ブチルオキシ)イ
ソプロピルベンゼン、tert−ブチルパーオキシイ
ソプロピルカーボネート等の有機過酸化物が好適
に用いうる。これら有機過酸化物の使用量はポリ
オレフイン100部当り0.05〜10部、好ましくは0.1
〜5部の範囲である。 本発明で使用する4−ヒドロキシイミダゾー
ル、4−ヒドロキシチアゾールおよび4−ヒドロ
キシオキサゾールは次の一般式 (式中、XはN、O、もしくはS、RはH、炭素
数10以下のアルキル基もしくはアリール基)で示
されるものであり、以下に特に好ましい具体例を
例示する。
物に関する。 ポリオレフイン絶縁ケーブル、なかでも架橋ポ
リエチレン絶縁ビニルシースケーブル(CVケー
ブル)は、現在広範に使用されており、今後更に
高電圧化されて行くものと期待され、その長期性
能の安定性に重大な関心が払われている。ところ
がこのCVケーブルにおいては、長期間の使用に
おいてケーブル性能の緩慢な劣化が認められるこ
と、就中該ケーブルが水中、あるいは浸潤条件下
で使用される場合特に劣化の進行が促進され、絶
縁体中の微小ボイドや異物を中心として電界方向
に伸びる劣化痕(ボウタイトリー)や、絶縁層と
半導電層の界面での突起、ギヤツプを起点とし
て、樹冠状に電界方向に伸びる劣化痕(水トリ
ー)が生じるという欠点がある。 上記水トリーは該ケーブルの絶縁性能全般の低
下を惹起し、遂にはケーブルの絶縁破壊を引起こ
す遠因となるものであるが、その発生原因につい
ては現在に至るも明確ではない。ただ、この水ト
リーはケーブル絶縁層内に水が存在した場合にの
み認められる現象であることから、本発明者は上
記水トリーの特性を、充分検討したところ、存在
する水が純水である場合水トリーの発生、伸展は
軽微であるが水が汚染されている場合、特に金属
イオンを含む場合、水トリーの発生、伸展が大巾
に促進され、該ケーブルの劣化進行度が顕著とな
ることを見出した。通常、CVケーブルが実使用
時に接する水、即ち絶縁体内に侵入する可能性の
ある水は地下水水道水、雨水、下水、海水等であ
りこれらは様々な金属イオンを含むものであつ
て、これら汚染水と局所的高電界との作用が水ト
リーの発生伸展の大きな要因であることを見出し
た。さらにかかる場合は該絶縁体中にポリオレフ
イン100部(重量部、以下同様)当り0.005〜5
部、好ましくは0.05〜1部の4−ヒドロキシイミ
ダゾール、4−ヒドロキシチアゾール、および4
−ヒドロキシオキサゾールもしくはこれらの混合
物を添加することにより汚染水と接触した場合の
ポリオレフイン絶縁体中の前記水トリー発生状況
が著しく改善されることを見出し、本発明を完成
するに至つた。 即ち、本発明の特徴とするところは絶縁体中に
添加された前記化合物により、汚染水中に含まれ
ている水トリー劣化に対して有害な金属イオンが
絶縁体中に侵入した際に、これを有機金属錯体と
して捕捉、安定化せしめ、ポリオレフイン絶縁体
の水トリー劣化の原因を取除くところにある。 本発明の組成物に用いるポリオレフインとして
は非架橋、架橋、もしくは部分架橋の高密度ポリ
エチレン、低密度ポリエチレン、エチレン−酢酸
ビニル共重合体、エチレンエチルアクリレート共
重合体、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン
共重合体あるいはエチレン−プロピレン−ジエン
共重合体またはこれらのブレンド体があり、就中
CVケーブル絶縁体用としては低密度ポリエチレ
ン(たとえば三菱油化製、ユカロンEH−30、ZF
−35、日本ユニカー製NUC−9025等)が好まし
い。また上記ポリオレフインを架橋もしくは部分
架橋して用いる場合の架橋方法としては、電子線
又は放射線による架橋のほかに架橋剤を用いる化
学架橋法が用い得、化学架橋法の代表例としては
有機過酸化物架橋が挙げられる。この場合のパー
オキシドとしてはたとえばジクミルパーオキシド
(DCP)、2,5−ジメチル−2,5−ジ(tert−
ブチルパーオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル
−2,5−ジ(tert−ブチルパーオキシ)ヘキシ
ン−3、1,3−ビス(tert−ブチルオキシ)イ
ソプロピルベンゼン、tert−ブチルパーオキシイ
ソプロピルカーボネート等の有機過酸化物が好適
に用いうる。これら有機過酸化物の使用量はポリ
オレフイン100部当り0.05〜10部、好ましくは0.1
〜5部の範囲である。 本発明で使用する4−ヒドロキシイミダゾー
ル、4−ヒドロキシチアゾールおよび4−ヒドロ
キシオキサゾールは次の一般式 (式中、XはN、O、もしくはS、RはH、炭素
数10以下のアルキル基もしくはアリール基)で示
されるものであり、以下に特に好ましい具体例を
例示する。
【式】
【式】
【式】
【式】
【式】
これら4−ヒドロキシイミダゾール、4−ヒド
ロキシチアゾール、4−ヒドロキシオキサゾール
の使用量は前記の通りであるが、前記範囲よりも
使用量が少ない場合には耐水トリー性改善効果が
乏しく、また多い場合には着色、ブリードの誘因
になるおそれがありそれぞれ好ましくない。 また本発明においては前記の諸添加剤に加えて
ポリオレフインに通常用いられる各種の添加剤た
とえば架橋助剤(トリアリルイソシアヌレート、
トリメチロールプロパントリメタクリレート、エ
チレングリコールジメタクリレートなど)、老化
防止剤、紫外線吸収剤、銅害防止剤等を通常量加
えて用いても差仕えない。 本発明の電気絶縁組成物はゴム、プラスチツク
工業に於いて、通常の加工方法により容易に混
合、押出、架橋等必要な一連の加工操作を施こし
得、かつ電気絶縁組成物として、電線・ケーブル
の被覆層に用いる場合は水トリー劣化を効果的に
防止、改善しうるため特に水トリー劣化を蒙むる
おそれのある電力ケーブル用に好適に用いうる。
さらに本発明の組成物は単に押出被覆のみなら
ず、たとえば射出成型、あるいは一旦テープ状に
加工したうえで巻付けモールド等の方法により任
意の形状の絶縁層を形成せしめうるため、電線ケ
ーブルのジヨイント部あるいは付属品にも用いう
ることは云うまでもない。 実施例1〜10、比較例1 低密度ポリエチレン(三菱油化社製、ユカロン
ZF−30)100部にジキユミルパーオキシド2部、
およびボウタイトリー造核剤としての325メツシ
ユ銅粉0.1部をおよび第1表に示す本発明の各化
合物を115℃のロールで混練し、次いで170℃にて
45分間プレス成型架橋を施こし、厚さ3mmのシー
ト状試料とした。このシートの表裏に径25mmの円
形範囲に半導電性塗料を塗布し、電極を形成し
た。ついでこのシートを水平に設置して該シート
上面に径60mmのPEパイプを貼付け、パイプ内に
22ミリモル1の硫酸銅溶液を満たした。次いで
該電極にAC1200Hz、10KVを240時間印加したの
ち該試料シートの電極塗布部を厚さ200μmにス
ライスカツトしたのち水道水にて2時間煮沸し、
顕微鏡にて試料中の銅粉より発生せるボウタイト
リー長を観察した。 各試料宛3枚のスライスにつき観察を行ないそ
れらに発生したボウタイトリーの最大長、最小長
およびこれらの算術平均値をもつてボウタイトリ
ー長としてそれぞれ表示した。 得られた結果を第1表に示す。
ロキシチアゾール、4−ヒドロキシオキサゾール
の使用量は前記の通りであるが、前記範囲よりも
使用量が少ない場合には耐水トリー性改善効果が
乏しく、また多い場合には着色、ブリードの誘因
になるおそれがありそれぞれ好ましくない。 また本発明においては前記の諸添加剤に加えて
ポリオレフインに通常用いられる各種の添加剤た
とえば架橋助剤(トリアリルイソシアヌレート、
トリメチロールプロパントリメタクリレート、エ
チレングリコールジメタクリレートなど)、老化
防止剤、紫外線吸収剤、銅害防止剤等を通常量加
えて用いても差仕えない。 本発明の電気絶縁組成物はゴム、プラスチツク
工業に於いて、通常の加工方法により容易に混
合、押出、架橋等必要な一連の加工操作を施こし
得、かつ電気絶縁組成物として、電線・ケーブル
の被覆層に用いる場合は水トリー劣化を効果的に
防止、改善しうるため特に水トリー劣化を蒙むる
おそれのある電力ケーブル用に好適に用いうる。
さらに本発明の組成物は単に押出被覆のみなら
ず、たとえば射出成型、あるいは一旦テープ状に
加工したうえで巻付けモールド等の方法により任
意の形状の絶縁層を形成せしめうるため、電線ケ
ーブルのジヨイント部あるいは付属品にも用いう
ることは云うまでもない。 実施例1〜10、比較例1 低密度ポリエチレン(三菱油化社製、ユカロン
ZF−30)100部にジキユミルパーオキシド2部、
およびボウタイトリー造核剤としての325メツシ
ユ銅粉0.1部をおよび第1表に示す本発明の各化
合物を115℃のロールで混練し、次いで170℃にて
45分間プレス成型架橋を施こし、厚さ3mmのシー
ト状試料とした。このシートの表裏に径25mmの円
形範囲に半導電性塗料を塗布し、電極を形成し
た。ついでこのシートを水平に設置して該シート
上面に径60mmのPEパイプを貼付け、パイプ内に
22ミリモル1の硫酸銅溶液を満たした。次いで
該電極にAC1200Hz、10KVを240時間印加したの
ち該試料シートの電極塗布部を厚さ200μmにス
ライスカツトしたのち水道水にて2時間煮沸し、
顕微鏡にて試料中の銅粉より発生せるボウタイト
リー長を観察した。 各試料宛3枚のスライスにつき観察を行ないそ
れらに発生したボウタイトリーの最大長、最小長
およびこれらの算術平均値をもつてボウタイトリ
ー長としてそれぞれ表示した。 得られた結果を第1表に示す。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 電気絶縁性重合体と次の一般式 (式中XはN、O、もしくはS、RはH、炭素数
10以下のアルキル基もしくはアリール基)で示さ
れる4−ヒドロキシイミダゾール、4−ヒドロキ
シチアゾール、および4−ヒドロキシオキサゾー
ルおよびこれらの混合物とからなることを特徴と
する耐水トリー性電気絶縁性組成物。 2 前記電気絶縁性重合体が非架橋、架橋、もし
くは部分架橋ポリオレフインである特許請求の範
囲第1項の組成物。 3 前記電気絶縁性重合体が架橋低密度ポリエチ
レンである特許請求の範囲第1項の電気絶縁性組
成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP57230064A JPS59121704A (ja) | 1982-12-28 | 1982-12-28 | 耐水トリ−性電気絶縁性組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP57230064A JPS59121704A (ja) | 1982-12-28 | 1982-12-28 | 耐水トリ−性電気絶縁性組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS59121704A JPS59121704A (ja) | 1984-07-13 |
| JPH0244082B2 true JPH0244082B2 (ja) | 1990-10-02 |
Family
ID=16901978
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP57230064A Granted JPS59121704A (ja) | 1982-12-28 | 1982-12-28 | 耐水トリ−性電気絶縁性組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS59121704A (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0670025B2 (ja) * | 1987-08-07 | 1994-09-07 | 鐘紡株式会社 | ベンゾチアゾ−ル誘導体および該化合物を有効成分とする抗リウマチ剤 |
| US6372770B1 (en) * | 1994-10-12 | 2002-04-16 | Euro-Celtique, S.A. | Benzoxazoles |
-
1982
- 1982-12-28 JP JP57230064A patent/JPS59121704A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS59121704A (ja) | 1984-07-13 |
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