JPH0252661B2 - - Google Patents
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- JPH0252661B2 JPH0252661B2 JP56187392A JP18739281A JPH0252661B2 JP H0252661 B2 JPH0252661 B2 JP H0252661B2 JP 56187392 A JP56187392 A JP 56187392A JP 18739281 A JP18739281 A JP 18739281A JP H0252661 B2 JPH0252661 B2 JP H0252661B2
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- Japan
- Prior art keywords
- groups
- catalyst
- fillers
- compound
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Description
本発明は、塗料、シーラント、コーテイング剤
あるいは接着剤等の顔料及びまたは充填剤をビヒ
クルに分散するにあたり、予め顔料及びまたは充
填剤に特定の加水分解性エステル化合物と触媒を
添加するか、または顔料あるいは充填剤の分散
時、又は分散後に、特定の加水分解性エステル化
合物と触媒を添加することからなる顔料及びまた
は充填剤の分散方法に関するものであり、特にビ
ヒクルが末端あるいは側鎖に加水分解性シリル基
を有するシリル基含有化合物あるいはその有機溶
剤溶液である場合の顔料あるいは充填剤を配合し
分散した状態での保存安定性に優れた顔料及びま
たは充填剤の分散方法に関する。 本発明の顔料あるいは充填剤の分散に用いるシ
リル基含有化合物は種々知られており、加水分解
性シリル基によつて無機物に対する良好な密着性
及び水分、特に大気中の水分により常温架橋し、
優れた耐久性の硬化物を形成することから塗料、
コーテイング剤、接着剤、シーラント及びプライ
マー等として広く用いられている。しかしなが
ら、かかる化合物は保存中に保存系内の微量の水
とも反応し徐々に増粘する傾向にあり、特に顔
料、充填剤を配合する場合、これら配合物が含有
する水分、あるいは表面に吸着した水分により増
粘、さらにはゲル化することもあり、顔料あるい
は充填剤の分散状態での保存安定性の向上は実用
上大きな問題となつている。 本発明者等は鋭意検討の結果、顔料あるいは充
填剤等をビヒクルに分散するにあたり、予め、ま
たは分散時又は分散後に加水分解性のエステル化
合物を添加し、顔料あるいは充填剤を分散するこ
とにより、顔料あるいは充填剤の分散状態での保
存安定性が飛躍的に向上することを見い出し、先
に特許出願をおこなつている。 さらに、顔料あるいは充填剤の分散系増粘を抑
制するための脱水という観点から検討を進めたと
ころ、特定の加水分解性エステル化合物に、酸、
有機金属塩、アミン、アルカリ等の触媒を加える
ことにより、無添加の場合に比べ飛躍的に脱水速
度が速まり、その結果として分散体の保存安定性
が更に向上することを見い出し本発明に至つた。 顔料の脱水の速度に関しては、実施例に示す
が、その利点としては、予め顔料あるいは充填
剤に、加水分解性エステル化合物と触媒を添加
し、脱水処理する場合、触媒を添加しない場合に
比べ、短時間で顔料あるいは充填剤の分散系での
脱水がおこり、保存安定性が向上する。 加水分解性エステル化合物と触媒を、分散時
に添加するか又は分散後に添加する場合、単に加
水分解性エステル化合物を加えたのみでは、ビヒ
クルの加水分解とエステル化合物の加水分解の競
争反応となるが、触媒の量を調節することにより
加水分解性エステル化合物の加水分解を促進する
ことが可能であり、ビヒクルの加水分解をおこさ
ずに脱水することが可能となり、保存安定性が向
上する。特にに関しては、本発明の方法で始め
て可能となつた安定化方法である。 本発明において用いられる特定の加水分解性の
エステル化合物としてはオルトギ酸トリメチル、
オルトギ酸トリエチル、オルトギ酸トリプロピ
ル、オルトギ酸トリブチル等のオルトギ酸トリア
ルキル、及び式R4-oSiXn(式中、Xは加水分解可
能な基、Rは1価の有機基で官能基を含んでも含
まなくてもよい。nは1〜4の整数であり、好ま
しくは3又は4である。)で示される加水分解性
有機シリコン化合物及びそれらの部分加水分解化
合物でありメチルトリメトキシシラン、メチルト
リエトキシシラン、エチルトリメトキシシラン、
エチルトリエトキシシラン、フエニルトリメトキ
シシラン、フエニルトリエトキシシラン、ビニル
トリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラ
ン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシ
ラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラ
ン、オルト珪酸テトラメチル、エチルシリケー
ト、オルト珪酸テトラプロピル、オルト珪酸テト
ラブチル、エチルシリケート40等が使用される。
そしてこれらの加水分解性のエステル化合物は、
顔料あるいは充填剤10重量部に対し、0.1〜50重
量部、好ましくは0.5〜40重量部で用いられる。 本発明に用いられる触媒としては、塩酸、硫
酸、リン酸、硝酸、等の無機酸;蟻酸、酢酸、蓚
酸、安息香酸、フタル酸、p−トルエンスルホン
酸、アクリル酸、メタクリル酸、等の有機酸;ア
ルキルチタン酸塩、オクチル酸鉛、等のカルボン
酸の金属塩;オクチル酸錫、ジブチル錫ジラウレ
ート、ジオクチル錫マレート、等のカルボン酸型
有機錫化合物;モノブチル錫サルフアイド、ジオ
クチル錫メルカプタイド等のスルフイド型、メル
カプチド型有機錫化合物;ジオクチル錫オキサイ
ド等の有機錫オキサイド;有機錫オキサイドとエ
チルシリケート、エチルシリケート40、マレイン
酸ジメチル、フタル酸ジオクチル等のエステル化
合物との反応による有機化合物;テトラエチレン
ペンタミン、トリエチレンジアミン、N−β−ア
ミノエチル−γ−アミノプロピルトリメトキシシ
ラン等のアミン;水酸化カリウム、水酸化ナトリ
ウム等のアルカリ触媒が有効であるが、特に有機
酸、無機酸及び有機錫化合物が有効である。これ
ら触媒は、本発明で用いる特定の加水分解性エス
テル化合物100重量部に対し0.0001〜50重量部、
好ましくは0.001〜30重量部用いられる。 本発明の方法が有効なビヒクルとしては、水分
により影響を受ける官能基を有するビヒクルが含
まれ、イソシアナート基、加水分解性シリル基等
を有するビヒクルが含まれるが、特に加水分解性
シリル基を有する化合物に有効である。 本発明の方法が有効なビヒクルである加水分解
性シリル基を有する化合物としては特に限定する
ものではなく、一般式 (式中、R1は水素又は炭素数1〜10のアルキル
基、アリール基、アラルキル基より選ばれる1価
の炭化水素基、Xはアルコキシ、ヒドロキシ、ア
シロキシ、アミノキシ、フエノキシ、チオアルコ
キシ、アミノ、ケトキシメート及びアルケニルオ
キシ基より選ばれる基、aは0〜2の整数であ
る。) で示されるシリル基を分子中に少なくとも1つ以
上有するシリル基含有化合物であり、例えば以下
の様なものがある。 ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキ
シシラン、γ−メタクリロキシトリメトキシシラ
ン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラ
ン、ビニルトリアセトキシシラン、γ−メルカプ
トプロピルトリエトキシシラン、γ−アミノプロ
ピルトリエトキシシラン等のシランカツプリング
剤及びこれらの縮合物又は反応物であるシリコー
ン系プライマー。 シリコンに結合した反応性基として、ヒドロキ
シル基、アセトキシ基、オキシム基、アルコキシ
基等を含み、縮合型常温硬化性シリコーンゴム、
シリコーンワニス、塗料用シリコーンワニスとし
て用いられるオルガノポリシロキサン。 水酸基を有する有機ポリマーと有機ポリマー変
性用シリコーン中間体とを加熱又はチタン系触媒
の存在下、 〜Si−OH+HO−C〜→〜Si−O−C〜 又は 〜Si−OR+HO−C〜→〜Si−O−C〜 の反応により、シリコーン変性したシリコーンア
ルキドポリマー、シリコーンポリエステルポリマ
ー、シリコーンアクリルポリマー、シリコーンエ
ポキシポリマー、シリコーンウレタンポリマー等
の変性シリコーンポリマー。 一般式 (式中、R1、R2は水素又は炭素数1〜10までの
アルキル基、アリール基、アラルキル基より選ば
れる1価の炭化水素基、Xはアルコキシ、ヒドロ
キシ、アシロキシ、アミノキシ、フエノキシ、チ
オアルコキシ、アミノ、ケトキシメート及びアル
ケニルオキシ基より選ばれる基、aは0〜2の整
数) で示されるシリル基を分子中に少くとも1つ以上
有するポリエステル、ビニル系重合体、ポリエス
テル変性ビニル系重合体、ジアリルフタレート系
重合体、ジアリルフタレート系共重合体等のシリ
ル基含有ポリマー。 これらシリル基含有ポリマーは、1つの方法と
して末端あるいは側鎖に炭素一炭素二重結合を有
する有機ポリマーと水素化珪素化合物を白金系触
媒の存在下 〜SiH+CH2=C〜→〜Si−CH2−CH〜 の反応によりヒドロシリル化することにより合成
される。 末端あるいは側鎖に炭素一炭素二重結合を有す
るポリエステルは、例えば末端水酸基ポリエステ
ル(商品名デスモフエン、日本ポリウレタン社
製)を水素化ナトリウムの様な塩基の存在下アク
リルクロライドと反応させる。あるいはポリエス
テル合成の際ジオール成分としてアリルグリシジ
ルエーテルを一部加えておくことにより二塩基酸
とジオールの縮合反応をおこなう。 又一方、末端水酸基ポリエステルとジアリルフ
タレートの様なジアリルエステルをトルエンスル
ホン酸の様なエステル交換触媒の存在下エステル
交換させることによつても得ることができる。更
には、酸成分過剰の条件下、二塩基酸とジオール
を縮合させ、反応途中あるいは反応後にアリルア
ルコールを加えてエステル化することによつても
得ることができる。又、三級又は四級アンモニウ
ム塩の存在下で、酸無水物とエポキシ化合物とア
リル型アルコールを反応させ、アルコールによる
分子量調節と同時にアリル基を導入し、またエポ
キシ化合物をアリルグリシジルエーテルを用いる
ことによつても分子中にアリル型オレフイン基を
もつポリエステルが得られる。末端アクリロイル
(又はメタアクリロイル)基含有ポリエステルは
公知の方法によりジオールと二塩基酸とアクリル
酸(又はメタクリル酸)の縮合により得ることが
できる。 炭素一炭素二重結合を有するジアリルフタレー
ト系化合物としてはジアリルフタレートモノマ
ー、あるいはプレポリマーが含まれ一般に市販さ
れているものを用いることは可能である。炭素一
炭素二重結合を有するジアリルフタレートとアク
リル酸エステル又はメタクリル酸エステル共重合
体はアゾ化合物や過酸化物等の重合開始剤により
重合され、共重合成分として用いるジアリルフタ
レートの量を変えることにより二重結合の数を調
節できる。 炭素一炭素二重結合を有するビニル系重合体
は、スチレン、α−メチルスチレン、アクリル酸
及びそのエステル、メタクリル酸及びそのエステ
ル、アクリルアミド、酢酸ビニル、エチレン、無
水マレイン酸等ビニル系化合物の単独あるいは共
重合体の製造時に一部アクリル酸アリル、又はメ
タクリル酸アリル等をラジカル共重合させること
により得られる。又、ビニル系化合物と同時に、
不飽和基を有するポリエステル樹脂を共重合する
ことによりポリエステル変性ビニル系重合体が得
られる。 水素化珪素化合物としては、トリクロルシラ
ン、メチルジクロルシラン、ジメチルクロルシラ
ン及びフエニルジクロルシラン等のハロゲン化シ
ラン類;トリメトキシシラン、トリエトキシシラ
ン、メチルジエトキシシラン、メチルジメトキシ
シラン及びフエニルジメトキシシラン等のアルコ
キシシラン類;メチルジアセトキシシラン及びフ
エニルジアセトキシシラン等のアシロキシシラン
類;ビス(ジメチルケトキシメート)メチルシラ
ン及びビス(シクロヘキシルケトキシメート)メ
チルシラン等のケトキシメートシラン類;メチル
ジアミノキシシラン、トリアミノキシシラン、メ
チルジアミノシラン、トリアミノシラン、メチル
ジイソプロペノオキシシラン、トリイソプロペノ
オキシシラン、及び1分子中にSi−H、Si−X結
合を少くとも1つ以上有するオルガノポリシロキ
サン等が挙げられる。ハロゲン化シランを用いた
場合、ヒドロシリル化後に他の加水分解性官能基
に交換する。 その他、シリル基含有ポリマーを合成する方法
としてはビニルトリメトキシシラン、γ−メタク
リロキシトリメトキシシラン、γ−メタクリロキ
シメチルジメトキシシラン等のビニル基含有のシ
リル化合物とスチレン、α−メチルスチレン、ア
クリル酸及びそのエステル、メタクリル酸及びそ
のエステル、アクリルアミド、酢酸ビニル、エチ
レン、無水マレイン酸等ビニル化合物との共重合
により得ることができる。又、ビニル系化合物と
同時に、不飽和基を有するポリエステル樹脂を共
重合することによりポリエステル変性シリル基含
有ビニル系ポリマーが得られる。 又、エポキシポリマー、メタアクリル酸グリシ
ジルとビニル系化合物との共重合体等エポキシ基
を有する有機ポリマーとγ−アミノプロピルトリ
メトキシシランとの反応、カルボン酸基を有する
ポリエステル、ビニル系ポリマー等有機ポリマー
とγ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン
との反応によつてもシリコン含有ポリマーを得る
ことができる。 本発明の方法に用いられる顔料あるいは充填剤
としては、一般の塗料、コーテイング剤、接着
剤、シーラント、プライマー等に用いられる顔料
あるいは充填剤が使用される。 群青、紺青、亜鉛黄、ベンガラ、黄鉛、鉛白、
チタン白、カーボンブラツク、透明酸化鉄、アル
ミ粉等の無機顔料;アゾ系、トリフエニルメタン
系、キノリン系、アントラキノン系、フタロシア
ニン系等の有機顔料;及びシリカ、炭酸カルシウ
ム、炭酸マグネシウム、粘土、アスベスト、雲
母、タルク、グラフアイト、亜鉛、酸化亜鉛、酸
化カルシウム、硫化モリブデン、ガラス繊維等の
充填剤に適用される。 本発明の方法に用いられる顔料あるいは充填剤
の分散方法としては、一般の塗料、コーテイング
剤、接着剤、シーラント、プライマー等の分散に
用いられる方法が可能であり、ロールミル法、ボ
ールミル法、サンドミル法、高速インペラーミル
法、デイスパーザー法、ニーダー法等を適用する
ことができる。本発明において上記に示す様な顔
料あるいは充填剤をビヒクル中に分散するにあた
り、上記の分散方法で顔料、充填剤を分散する前
に上記特定の加水分解性エステル化合物と触媒を
顔料及びまたは充填剤に添加し含浸処理し、しか
る後、分散処理をおこなうか又は分散時に特定の
加水分解性エステル化合物と触媒を添加し、分散
処理をおこなうことにより顔料及びまたは充填剤
の分散された状態で保存安定性の優れた塗料、コ
ーテイング剤、接着剤、シーラント、プライマー
等を得ることができる。 本発明により得られる顔料あるいは充填剤分散
物は、常温又は加熱により優れた樹脂を形成する
が、この場合、硬化促進剤を使用しても、しなく
てもよい。硬化促進剤を使用する場合は、アルキ
ルチタン酸塩、オクチル酸錫、ジブチル錫ジラウ
レート、オクチル酸鉛等のカルボン酸金属塩;モ
ノブチル錫サルフアイド、ジブチル錫ジオクチル
メルカプタイド、等のスルフイド型、メルカプチ
ド型有機錫化合物;p−トルエンスルホン酸、フ
タル酸等の酸性触媒;テトラエチレンペンタミ
ン、トリエチレンジアミン、N−β−アミノエチ
ル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン等の
アミン類;水酸化カリウム、水酸化ナトリウム等
のアルカリ触媒が有効である。 又本発明により得られた顔料、充填剤分散物は
現在塗料、コーテイング剤、接着剤、シーラン
ト、プライマー等として用いられている種々の樹
脂とブレンドすることが可能であり、例えばラツ
カー系樹脂、アクリルラツカー系樹脂、熱硬化型
アクリル樹脂、アルキツド樹脂、メラミン樹脂、
エポキシ樹脂等と適切な割合で混合して使用する
ことができ、基材への密着性、得られた塗膜の耐
候性等の物性を向上させることができる。 次に本発明を具体的に実施例をもつて説明す
る。尚各サンプルの水分含量の測定はカールフイ
ツシヤー水分計(京都電子工業株式会社製、MK
−A)を用いた。 合成例 1 90℃に加熱した100gのトルエンの溶剤中に、
スチレン30g、メタクリル酸アリル16g、メタク
リル酸メチル20g、メタクリル酸n−ブチル19
g、アクリル酸ブチル14g、アクリルアミド4
g、n−ブタノール10g、n−ドデシルメルカプ
タン6gにアゾビスイソブチロニトリル2gを溶
かした溶液を滴下し、10時間反応させて分子量
6000のアリル型不飽和基含有のビニル系重合体を
得た。このものの赤外吸収スペクトルには1648cm
-1の炭素一炭素二重結合による吸収が観測され
た。 得られたアリル型不飽和基含有のビニル共重合
体溶液20gにトリメトキシシラン1.5g、塩化白
金酸0.0005gをイソプロパノールに溶かした溶液
を加え、密封下90℃で6時間反応させ、減圧下で
低沸物を除いた。このものの赤外吸収スペクトル
には1648cm-1の吸収は消えており、シリル基含有
ビニル系重合体が得られた。 合成例 2 合成例1のメタクリル酸アリル16gの代りにジ
アリルフタレート31gを用い、合成例1と同様に
反応を行ないシリル基含有ジアリルフタレート系
重合体を得た。 合成例 3 ジアリルフタレートプレポリマー(商品名ダツ
プL、大阪曹達社製、ヨウ素価約80)100g、塩
化白金酸0.00001g、ハイドロキノン1gを100ml
のトルエンに溶解した。この溶液にメチルジエト
キシシラン35ml加え90℃で3時間反応させ減圧下
で低沸物を除去し、シリル基含有ジアリルフタレ
ートプレポリマーを得た。 合成例 4 無水フタル酸148g、プロピレンオキサイド
46.4g、アリルグリシジルエーテル22.8g、アリ
ルアルコール11.6g、及びジメチルベンジルアミ
ン0.5gを1金属製オートクレーブに仕込み100
℃で反応させ、3時間後プロピレンオキサイド46
gを加えて、更に1時間反応させた後、過剰のプ
ロピレンオキサイドを除き、分子量1200のポリエ
ステルを得た。得られたポリエステル100gに9.5
gの無水酢酸を加え120℃2時間反応させた後、
過剰の無水酢酸を減圧下除去し、ポリエステル中
の水酸基を処理する。水酸基処理したポリエステ
ル22.2g、塩化白金酸0.0035g、メチルジクロル
シラン8.65gを80℃3時間反応させた後、過剰の
メチルジクロルシランを減圧下で除去する。反応
後メタノール20ml、オルトギ酸メチル20mlを加え
室温で1時間撹拌し減圧下で低沸物を除くとシリ
ル基含有ポリエステルが得られる。 合成例 5 100℃に加熱した100gのトルエン溶剤中に、ス
チレン30g、γ−メタクリロキシプロピルトリメ
トキシシラン27g、メタクリル酸メチル20g、メ
タクリル酸n−ブチル19g、アクリル酸ブチル14
g、アクリルアミド4g、n−ブタノール10gに
アゾビスイソブチロニトリル4gを溶かした溶液
を滴下し、10時間反応させ分子量8000(分子量測
定法:GPC法)のシリル基含有ビニル系重合体
を得た。 合成例 6 トリメチロールプロパン35g、エステルジオー
ル204(2,2−ジメチル−3−ヒドロキシプロピ
ル−2,2−ジメチル−3−ヒドロキシプロピオ
ネート)75g、及びイソフタル酸80gを、窒素ガ
スをバブリングしながら160℃で2時間反応させ、
さらに210℃に昇温し、酸価が30になるまで反応
させる。冷却し、無水マレイン酸10gを加え、さ
らに180℃に加熱し酸価が10以下になるまで反応
を進める。キシレン−n−ブタノール(体積比
8:2)の混合溶剤で固形分60重量%に希釈し、
オイルフリー不飽和ポリエステル樹脂溶液を得
た。 得られた樹脂溶液10g、スチレン30g、γ−メ
タクリロキシプロピルトリメトキシシラン15g、
メタクリル酸メチル20g、メタクリル酸n−ブチ
ル19g、アクリル酸ブチル14g、n−ドデシルメ
ルカプタン2gにアゾビスイソブチロニトリル2
gを溶かした溶液を、80℃に加熱した100gのト
ルエン溶剤に滴下し、10時間反応させ分子量9000
のポリエステル変性シリル基含有ビニル系重合体
を得た。 実施例 1 顔料(イソインドリノンイエロー)10重量部に
加水分解性エステル化合物としてメチルトリメト
キシシランを15重量部と、触媒としてジブチル錫
ジラウレート(DTLと略す)を0.01重量部加え、
更に溶剤としてキシレンを20重量部加え放置する
ことによつて含浸処理をし、2時間後にこのもの
の水分量を測定したところ100ppmであつた。 比較例 1 実施例1と同様にし、但し触媒であるDTLを
全く加えないで含浸処理し、2時間後にこのもの
の水分量を測定したところ1200ppmであつた。 このものをそのまま密閉して放置し、4日後に
水分量を測定したところ100ppmまで低下してい
た。又、先の実施例1及び本比較例1に用いた顔
料のみの水分量は3900ppmであつた。 以上実施例1と比較例1との対比から触媒
DTLを加えることにより、顔料をビヒクルに分
散した分散系の脱水速度が著しく高められること
がわかる。 実施例2−1〜3、比較例2 合成例1で得られたシリル基含有ビニル系重合
体100重量部をビヒクルとして用い、顔料として
イソインドリノンイエローを用いて下記表1に示
した加水分解性エステル化合物及び触媒を加え、
更に溶剤としてトルエンを用い固形分濃度50重量
%、顔料濃度(PWC)6重量%となるよう希釈
し、ペイントコンデイシヨナーで2時間分散し作
成した塗料の水分量をそれぞれ測定した。測定し
た結果を同じく表1に示した。
あるいは接着剤等の顔料及びまたは充填剤をビヒ
クルに分散するにあたり、予め顔料及びまたは充
填剤に特定の加水分解性エステル化合物と触媒を
添加するか、または顔料あるいは充填剤の分散
時、又は分散後に、特定の加水分解性エステル化
合物と触媒を添加することからなる顔料及びまた
は充填剤の分散方法に関するものであり、特にビ
ヒクルが末端あるいは側鎖に加水分解性シリル基
を有するシリル基含有化合物あるいはその有機溶
剤溶液である場合の顔料あるいは充填剤を配合し
分散した状態での保存安定性に優れた顔料及びま
たは充填剤の分散方法に関する。 本発明の顔料あるいは充填剤の分散に用いるシ
リル基含有化合物は種々知られており、加水分解
性シリル基によつて無機物に対する良好な密着性
及び水分、特に大気中の水分により常温架橋し、
優れた耐久性の硬化物を形成することから塗料、
コーテイング剤、接着剤、シーラント及びプライ
マー等として広く用いられている。しかしなが
ら、かかる化合物は保存中に保存系内の微量の水
とも反応し徐々に増粘する傾向にあり、特に顔
料、充填剤を配合する場合、これら配合物が含有
する水分、あるいは表面に吸着した水分により増
粘、さらにはゲル化することもあり、顔料あるい
は充填剤の分散状態での保存安定性の向上は実用
上大きな問題となつている。 本発明者等は鋭意検討の結果、顔料あるいは充
填剤等をビヒクルに分散するにあたり、予め、ま
たは分散時又は分散後に加水分解性のエステル化
合物を添加し、顔料あるいは充填剤を分散するこ
とにより、顔料あるいは充填剤の分散状態での保
存安定性が飛躍的に向上することを見い出し、先
に特許出願をおこなつている。 さらに、顔料あるいは充填剤の分散系増粘を抑
制するための脱水という観点から検討を進めたと
ころ、特定の加水分解性エステル化合物に、酸、
有機金属塩、アミン、アルカリ等の触媒を加える
ことにより、無添加の場合に比べ飛躍的に脱水速
度が速まり、その結果として分散体の保存安定性
が更に向上することを見い出し本発明に至つた。 顔料の脱水の速度に関しては、実施例に示す
が、その利点としては、予め顔料あるいは充填
剤に、加水分解性エステル化合物と触媒を添加
し、脱水処理する場合、触媒を添加しない場合に
比べ、短時間で顔料あるいは充填剤の分散系での
脱水がおこり、保存安定性が向上する。 加水分解性エステル化合物と触媒を、分散時
に添加するか又は分散後に添加する場合、単に加
水分解性エステル化合物を加えたのみでは、ビヒ
クルの加水分解とエステル化合物の加水分解の競
争反応となるが、触媒の量を調節することにより
加水分解性エステル化合物の加水分解を促進する
ことが可能であり、ビヒクルの加水分解をおこさ
ずに脱水することが可能となり、保存安定性が向
上する。特にに関しては、本発明の方法で始め
て可能となつた安定化方法である。 本発明において用いられる特定の加水分解性の
エステル化合物としてはオルトギ酸トリメチル、
オルトギ酸トリエチル、オルトギ酸トリプロピ
ル、オルトギ酸トリブチル等のオルトギ酸トリア
ルキル、及び式R4-oSiXn(式中、Xは加水分解可
能な基、Rは1価の有機基で官能基を含んでも含
まなくてもよい。nは1〜4の整数であり、好ま
しくは3又は4である。)で示される加水分解性
有機シリコン化合物及びそれらの部分加水分解化
合物でありメチルトリメトキシシラン、メチルト
リエトキシシラン、エチルトリメトキシシラン、
エチルトリエトキシシラン、フエニルトリメトキ
シシラン、フエニルトリエトキシシラン、ビニル
トリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラ
ン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシ
ラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラ
ン、オルト珪酸テトラメチル、エチルシリケー
ト、オルト珪酸テトラプロピル、オルト珪酸テト
ラブチル、エチルシリケート40等が使用される。
そしてこれらの加水分解性のエステル化合物は、
顔料あるいは充填剤10重量部に対し、0.1〜50重
量部、好ましくは0.5〜40重量部で用いられる。 本発明に用いられる触媒としては、塩酸、硫
酸、リン酸、硝酸、等の無機酸;蟻酸、酢酸、蓚
酸、安息香酸、フタル酸、p−トルエンスルホン
酸、アクリル酸、メタクリル酸、等の有機酸;ア
ルキルチタン酸塩、オクチル酸鉛、等のカルボン
酸の金属塩;オクチル酸錫、ジブチル錫ジラウレ
ート、ジオクチル錫マレート、等のカルボン酸型
有機錫化合物;モノブチル錫サルフアイド、ジオ
クチル錫メルカプタイド等のスルフイド型、メル
カプチド型有機錫化合物;ジオクチル錫オキサイ
ド等の有機錫オキサイド;有機錫オキサイドとエ
チルシリケート、エチルシリケート40、マレイン
酸ジメチル、フタル酸ジオクチル等のエステル化
合物との反応による有機化合物;テトラエチレン
ペンタミン、トリエチレンジアミン、N−β−ア
ミノエチル−γ−アミノプロピルトリメトキシシ
ラン等のアミン;水酸化カリウム、水酸化ナトリ
ウム等のアルカリ触媒が有効であるが、特に有機
酸、無機酸及び有機錫化合物が有効である。これ
ら触媒は、本発明で用いる特定の加水分解性エス
テル化合物100重量部に対し0.0001〜50重量部、
好ましくは0.001〜30重量部用いられる。 本発明の方法が有効なビヒクルとしては、水分
により影響を受ける官能基を有するビヒクルが含
まれ、イソシアナート基、加水分解性シリル基等
を有するビヒクルが含まれるが、特に加水分解性
シリル基を有する化合物に有効である。 本発明の方法が有効なビヒクルである加水分解
性シリル基を有する化合物としては特に限定する
ものではなく、一般式 (式中、R1は水素又は炭素数1〜10のアルキル
基、アリール基、アラルキル基より選ばれる1価
の炭化水素基、Xはアルコキシ、ヒドロキシ、ア
シロキシ、アミノキシ、フエノキシ、チオアルコ
キシ、アミノ、ケトキシメート及びアルケニルオ
キシ基より選ばれる基、aは0〜2の整数であ
る。) で示されるシリル基を分子中に少なくとも1つ以
上有するシリル基含有化合物であり、例えば以下
の様なものがある。 ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキ
シシラン、γ−メタクリロキシトリメトキシシラ
ン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラ
ン、ビニルトリアセトキシシラン、γ−メルカプ
トプロピルトリエトキシシラン、γ−アミノプロ
ピルトリエトキシシラン等のシランカツプリング
剤及びこれらの縮合物又は反応物であるシリコー
ン系プライマー。 シリコンに結合した反応性基として、ヒドロキ
シル基、アセトキシ基、オキシム基、アルコキシ
基等を含み、縮合型常温硬化性シリコーンゴム、
シリコーンワニス、塗料用シリコーンワニスとし
て用いられるオルガノポリシロキサン。 水酸基を有する有機ポリマーと有機ポリマー変
性用シリコーン中間体とを加熱又はチタン系触媒
の存在下、 〜Si−OH+HO−C〜→〜Si−O−C〜 又は 〜Si−OR+HO−C〜→〜Si−O−C〜 の反応により、シリコーン変性したシリコーンア
ルキドポリマー、シリコーンポリエステルポリマ
ー、シリコーンアクリルポリマー、シリコーンエ
ポキシポリマー、シリコーンウレタンポリマー等
の変性シリコーンポリマー。 一般式 (式中、R1、R2は水素又は炭素数1〜10までの
アルキル基、アリール基、アラルキル基より選ば
れる1価の炭化水素基、Xはアルコキシ、ヒドロ
キシ、アシロキシ、アミノキシ、フエノキシ、チ
オアルコキシ、アミノ、ケトキシメート及びアル
ケニルオキシ基より選ばれる基、aは0〜2の整
数) で示されるシリル基を分子中に少くとも1つ以上
有するポリエステル、ビニル系重合体、ポリエス
テル変性ビニル系重合体、ジアリルフタレート系
重合体、ジアリルフタレート系共重合体等のシリ
ル基含有ポリマー。 これらシリル基含有ポリマーは、1つの方法と
して末端あるいは側鎖に炭素一炭素二重結合を有
する有機ポリマーと水素化珪素化合物を白金系触
媒の存在下 〜SiH+CH2=C〜→〜Si−CH2−CH〜 の反応によりヒドロシリル化することにより合成
される。 末端あるいは側鎖に炭素一炭素二重結合を有す
るポリエステルは、例えば末端水酸基ポリエステ
ル(商品名デスモフエン、日本ポリウレタン社
製)を水素化ナトリウムの様な塩基の存在下アク
リルクロライドと反応させる。あるいはポリエス
テル合成の際ジオール成分としてアリルグリシジ
ルエーテルを一部加えておくことにより二塩基酸
とジオールの縮合反応をおこなう。 又一方、末端水酸基ポリエステルとジアリルフ
タレートの様なジアリルエステルをトルエンスル
ホン酸の様なエステル交換触媒の存在下エステル
交換させることによつても得ることができる。更
には、酸成分過剰の条件下、二塩基酸とジオール
を縮合させ、反応途中あるいは反応後にアリルア
ルコールを加えてエステル化することによつても
得ることができる。又、三級又は四級アンモニウ
ム塩の存在下で、酸無水物とエポキシ化合物とア
リル型アルコールを反応させ、アルコールによる
分子量調節と同時にアリル基を導入し、またエポ
キシ化合物をアリルグリシジルエーテルを用いる
ことによつても分子中にアリル型オレフイン基を
もつポリエステルが得られる。末端アクリロイル
(又はメタアクリロイル)基含有ポリエステルは
公知の方法によりジオールと二塩基酸とアクリル
酸(又はメタクリル酸)の縮合により得ることが
できる。 炭素一炭素二重結合を有するジアリルフタレー
ト系化合物としてはジアリルフタレートモノマ
ー、あるいはプレポリマーが含まれ一般に市販さ
れているものを用いることは可能である。炭素一
炭素二重結合を有するジアリルフタレートとアク
リル酸エステル又はメタクリル酸エステル共重合
体はアゾ化合物や過酸化物等の重合開始剤により
重合され、共重合成分として用いるジアリルフタ
レートの量を変えることにより二重結合の数を調
節できる。 炭素一炭素二重結合を有するビニル系重合体
は、スチレン、α−メチルスチレン、アクリル酸
及びそのエステル、メタクリル酸及びそのエステ
ル、アクリルアミド、酢酸ビニル、エチレン、無
水マレイン酸等ビニル系化合物の単独あるいは共
重合体の製造時に一部アクリル酸アリル、又はメ
タクリル酸アリル等をラジカル共重合させること
により得られる。又、ビニル系化合物と同時に、
不飽和基を有するポリエステル樹脂を共重合する
ことによりポリエステル変性ビニル系重合体が得
られる。 水素化珪素化合物としては、トリクロルシラ
ン、メチルジクロルシラン、ジメチルクロルシラ
ン及びフエニルジクロルシラン等のハロゲン化シ
ラン類;トリメトキシシラン、トリエトキシシラ
ン、メチルジエトキシシラン、メチルジメトキシ
シラン及びフエニルジメトキシシラン等のアルコ
キシシラン類;メチルジアセトキシシラン及びフ
エニルジアセトキシシラン等のアシロキシシラン
類;ビス(ジメチルケトキシメート)メチルシラ
ン及びビス(シクロヘキシルケトキシメート)メ
チルシラン等のケトキシメートシラン類;メチル
ジアミノキシシラン、トリアミノキシシラン、メ
チルジアミノシラン、トリアミノシラン、メチル
ジイソプロペノオキシシラン、トリイソプロペノ
オキシシラン、及び1分子中にSi−H、Si−X結
合を少くとも1つ以上有するオルガノポリシロキ
サン等が挙げられる。ハロゲン化シランを用いた
場合、ヒドロシリル化後に他の加水分解性官能基
に交換する。 その他、シリル基含有ポリマーを合成する方法
としてはビニルトリメトキシシラン、γ−メタク
リロキシトリメトキシシラン、γ−メタクリロキ
シメチルジメトキシシラン等のビニル基含有のシ
リル化合物とスチレン、α−メチルスチレン、ア
クリル酸及びそのエステル、メタクリル酸及びそ
のエステル、アクリルアミド、酢酸ビニル、エチ
レン、無水マレイン酸等ビニル化合物との共重合
により得ることができる。又、ビニル系化合物と
同時に、不飽和基を有するポリエステル樹脂を共
重合することによりポリエステル変性シリル基含
有ビニル系ポリマーが得られる。 又、エポキシポリマー、メタアクリル酸グリシ
ジルとビニル系化合物との共重合体等エポキシ基
を有する有機ポリマーとγ−アミノプロピルトリ
メトキシシランとの反応、カルボン酸基を有する
ポリエステル、ビニル系ポリマー等有機ポリマー
とγ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン
との反応によつてもシリコン含有ポリマーを得る
ことができる。 本発明の方法に用いられる顔料あるいは充填剤
としては、一般の塗料、コーテイング剤、接着
剤、シーラント、プライマー等に用いられる顔料
あるいは充填剤が使用される。 群青、紺青、亜鉛黄、ベンガラ、黄鉛、鉛白、
チタン白、カーボンブラツク、透明酸化鉄、アル
ミ粉等の無機顔料;アゾ系、トリフエニルメタン
系、キノリン系、アントラキノン系、フタロシア
ニン系等の有機顔料;及びシリカ、炭酸カルシウ
ム、炭酸マグネシウム、粘土、アスベスト、雲
母、タルク、グラフアイト、亜鉛、酸化亜鉛、酸
化カルシウム、硫化モリブデン、ガラス繊維等の
充填剤に適用される。 本発明の方法に用いられる顔料あるいは充填剤
の分散方法としては、一般の塗料、コーテイング
剤、接着剤、シーラント、プライマー等の分散に
用いられる方法が可能であり、ロールミル法、ボ
ールミル法、サンドミル法、高速インペラーミル
法、デイスパーザー法、ニーダー法等を適用する
ことができる。本発明において上記に示す様な顔
料あるいは充填剤をビヒクル中に分散するにあた
り、上記の分散方法で顔料、充填剤を分散する前
に上記特定の加水分解性エステル化合物と触媒を
顔料及びまたは充填剤に添加し含浸処理し、しか
る後、分散処理をおこなうか又は分散時に特定の
加水分解性エステル化合物と触媒を添加し、分散
処理をおこなうことにより顔料及びまたは充填剤
の分散された状態で保存安定性の優れた塗料、コ
ーテイング剤、接着剤、シーラント、プライマー
等を得ることができる。 本発明により得られる顔料あるいは充填剤分散
物は、常温又は加熱により優れた樹脂を形成する
が、この場合、硬化促進剤を使用しても、しなく
てもよい。硬化促進剤を使用する場合は、アルキ
ルチタン酸塩、オクチル酸錫、ジブチル錫ジラウ
レート、オクチル酸鉛等のカルボン酸金属塩;モ
ノブチル錫サルフアイド、ジブチル錫ジオクチル
メルカプタイド、等のスルフイド型、メルカプチ
ド型有機錫化合物;p−トルエンスルホン酸、フ
タル酸等の酸性触媒;テトラエチレンペンタミ
ン、トリエチレンジアミン、N−β−アミノエチ
ル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン等の
アミン類;水酸化カリウム、水酸化ナトリウム等
のアルカリ触媒が有効である。 又本発明により得られた顔料、充填剤分散物は
現在塗料、コーテイング剤、接着剤、シーラン
ト、プライマー等として用いられている種々の樹
脂とブレンドすることが可能であり、例えばラツ
カー系樹脂、アクリルラツカー系樹脂、熱硬化型
アクリル樹脂、アルキツド樹脂、メラミン樹脂、
エポキシ樹脂等と適切な割合で混合して使用する
ことができ、基材への密着性、得られた塗膜の耐
候性等の物性を向上させることができる。 次に本発明を具体的に実施例をもつて説明す
る。尚各サンプルの水分含量の測定はカールフイ
ツシヤー水分計(京都電子工業株式会社製、MK
−A)を用いた。 合成例 1 90℃に加熱した100gのトルエンの溶剤中に、
スチレン30g、メタクリル酸アリル16g、メタク
リル酸メチル20g、メタクリル酸n−ブチル19
g、アクリル酸ブチル14g、アクリルアミド4
g、n−ブタノール10g、n−ドデシルメルカプ
タン6gにアゾビスイソブチロニトリル2gを溶
かした溶液を滴下し、10時間反応させて分子量
6000のアリル型不飽和基含有のビニル系重合体を
得た。このものの赤外吸収スペクトルには1648cm
-1の炭素一炭素二重結合による吸収が観測され
た。 得られたアリル型不飽和基含有のビニル共重合
体溶液20gにトリメトキシシラン1.5g、塩化白
金酸0.0005gをイソプロパノールに溶かした溶液
を加え、密封下90℃で6時間反応させ、減圧下で
低沸物を除いた。このものの赤外吸収スペクトル
には1648cm-1の吸収は消えており、シリル基含有
ビニル系重合体が得られた。 合成例 2 合成例1のメタクリル酸アリル16gの代りにジ
アリルフタレート31gを用い、合成例1と同様に
反応を行ないシリル基含有ジアリルフタレート系
重合体を得た。 合成例 3 ジアリルフタレートプレポリマー(商品名ダツ
プL、大阪曹達社製、ヨウ素価約80)100g、塩
化白金酸0.00001g、ハイドロキノン1gを100ml
のトルエンに溶解した。この溶液にメチルジエト
キシシラン35ml加え90℃で3時間反応させ減圧下
で低沸物を除去し、シリル基含有ジアリルフタレ
ートプレポリマーを得た。 合成例 4 無水フタル酸148g、プロピレンオキサイド
46.4g、アリルグリシジルエーテル22.8g、アリ
ルアルコール11.6g、及びジメチルベンジルアミ
ン0.5gを1金属製オートクレーブに仕込み100
℃で反応させ、3時間後プロピレンオキサイド46
gを加えて、更に1時間反応させた後、過剰のプ
ロピレンオキサイドを除き、分子量1200のポリエ
ステルを得た。得られたポリエステル100gに9.5
gの無水酢酸を加え120℃2時間反応させた後、
過剰の無水酢酸を減圧下除去し、ポリエステル中
の水酸基を処理する。水酸基処理したポリエステ
ル22.2g、塩化白金酸0.0035g、メチルジクロル
シラン8.65gを80℃3時間反応させた後、過剰の
メチルジクロルシランを減圧下で除去する。反応
後メタノール20ml、オルトギ酸メチル20mlを加え
室温で1時間撹拌し減圧下で低沸物を除くとシリ
ル基含有ポリエステルが得られる。 合成例 5 100℃に加熱した100gのトルエン溶剤中に、ス
チレン30g、γ−メタクリロキシプロピルトリメ
トキシシラン27g、メタクリル酸メチル20g、メ
タクリル酸n−ブチル19g、アクリル酸ブチル14
g、アクリルアミド4g、n−ブタノール10gに
アゾビスイソブチロニトリル4gを溶かした溶液
を滴下し、10時間反応させ分子量8000(分子量測
定法:GPC法)のシリル基含有ビニル系重合体
を得た。 合成例 6 トリメチロールプロパン35g、エステルジオー
ル204(2,2−ジメチル−3−ヒドロキシプロピ
ル−2,2−ジメチル−3−ヒドロキシプロピオ
ネート)75g、及びイソフタル酸80gを、窒素ガ
スをバブリングしながら160℃で2時間反応させ、
さらに210℃に昇温し、酸価が30になるまで反応
させる。冷却し、無水マレイン酸10gを加え、さ
らに180℃に加熱し酸価が10以下になるまで反応
を進める。キシレン−n−ブタノール(体積比
8:2)の混合溶剤で固形分60重量%に希釈し、
オイルフリー不飽和ポリエステル樹脂溶液を得
た。 得られた樹脂溶液10g、スチレン30g、γ−メ
タクリロキシプロピルトリメトキシシラン15g、
メタクリル酸メチル20g、メタクリル酸n−ブチ
ル19g、アクリル酸ブチル14g、n−ドデシルメ
ルカプタン2gにアゾビスイソブチロニトリル2
gを溶かした溶液を、80℃に加熱した100gのト
ルエン溶剤に滴下し、10時間反応させ分子量9000
のポリエステル変性シリル基含有ビニル系重合体
を得た。 実施例 1 顔料(イソインドリノンイエロー)10重量部に
加水分解性エステル化合物としてメチルトリメト
キシシランを15重量部と、触媒としてジブチル錫
ジラウレート(DTLと略す)を0.01重量部加え、
更に溶剤としてキシレンを20重量部加え放置する
ことによつて含浸処理をし、2時間後にこのもの
の水分量を測定したところ100ppmであつた。 比較例 1 実施例1と同様にし、但し触媒であるDTLを
全く加えないで含浸処理し、2時間後にこのもの
の水分量を測定したところ1200ppmであつた。 このものをそのまま密閉して放置し、4日後に
水分量を測定したところ100ppmまで低下してい
た。又、先の実施例1及び本比較例1に用いた顔
料のみの水分量は3900ppmであつた。 以上実施例1と比較例1との対比から触媒
DTLを加えることにより、顔料をビヒクルに分
散した分散系の脱水速度が著しく高められること
がわかる。 実施例2−1〜3、比較例2 合成例1で得られたシリル基含有ビニル系重合
体100重量部をビヒクルとして用い、顔料として
イソインドリノンイエローを用いて下記表1に示
した加水分解性エステル化合物及び触媒を加え、
更に溶剤としてトルエンを用い固形分濃度50重量
%、顔料濃度(PWC)6重量%となるよう希釈
し、ペイントコンデイシヨナーで2時間分散し作
成した塗料の水分量をそれぞれ測定した。測定し
た結果を同じく表1に示した。
【表】
【表】
尚、合成例1で得られたシリル基含有ビニル系
重合体を溶剤としてトルエンを用い固型分濃度50
重量%に希釈したものの水分量の測定値は
200ppmであつた。更にこの50重量%の溶液にシ
リル基含有ビニル系重合体の固型分として100重
量部に10重量部の触媒(DTL0.01重量部、p−
TS0.001重量部又は濃塩酸0.01重量部)を加えて
も水分量は下がらなかつた。 以上の実施例と比較例から顔料の分散時に加水
分解性エステル化合物と触媒を加えることによ
り、ビヒクルの加水分解がおこらない条件で系の
脱水がおこなわれることがわかる。 実施例 3−1〜6 表2に示した合成例2〜6のビヒクルを固型分
として100重量部、顔料又は充填剤(炭酸カルシ
ウム)加水分解性エステル化合物10重量部及び触
媒を用いてペイントコンデイシヨナー中で分散し
塗料を作成した。 加水分解性エステル化合物と触媒の添加時期
を、顔料あるいは充填剤(炭酸カルシウム)とビ
ヒクルとを同時に加えて分散させた後に添加した
場合−後添加(実施例3−1、3−3、3−6)
と顔料あるいは充填剤とビヒクルとを同時に加え
て分散した場合−分散時添加(実施例3−2、3
−5)とを実施した。又、実施例3−4は、顔料
に加水分解性エステル化合物、触媒、溶剤を加え
含浸させ、2時間放置したのちビヒクルを加え分
散させた。これら作成の塗料実施例3−1〜6に
溶剤としてトルエンを用いて固型分濃度を50重量
%又は70重量%に調整した。 保存安定性試験 実施例2−1〜3及び比較例2で得られた塗料
を密封状態、50℃で1ケ月間保存し、保存前と保
存後の粘度の変化を比較した。サンプルの粘度は
イワタカツプNK−2で測定し、秒数で表示し、
表3に示した。
重合体を溶剤としてトルエンを用い固型分濃度50
重量%に希釈したものの水分量の測定値は
200ppmであつた。更にこの50重量%の溶液にシ
リル基含有ビニル系重合体の固型分として100重
量部に10重量部の触媒(DTL0.01重量部、p−
TS0.001重量部又は濃塩酸0.01重量部)を加えて
も水分量は下がらなかつた。 以上の実施例と比較例から顔料の分散時に加水
分解性エステル化合物と触媒を加えることによ
り、ビヒクルの加水分解がおこらない条件で系の
脱水がおこなわれることがわかる。 実施例 3−1〜6 表2に示した合成例2〜6のビヒクルを固型分
として100重量部、顔料又は充填剤(炭酸カルシ
ウム)加水分解性エステル化合物10重量部及び触
媒を用いてペイントコンデイシヨナー中で分散し
塗料を作成した。 加水分解性エステル化合物と触媒の添加時期
を、顔料あるいは充填剤(炭酸カルシウム)とビ
ヒクルとを同時に加えて分散させた後に添加した
場合−後添加(実施例3−1、3−3、3−6)
と顔料あるいは充填剤とビヒクルとを同時に加え
て分散した場合−分散時添加(実施例3−2、3
−5)とを実施した。又、実施例3−4は、顔料
に加水分解性エステル化合物、触媒、溶剤を加え
含浸させ、2時間放置したのちビヒクルを加え分
散させた。これら作成の塗料実施例3−1〜6に
溶剤としてトルエンを用いて固型分濃度を50重量
%又は70重量%に調整した。 保存安定性試験 実施例2−1〜3及び比較例2で得られた塗料
を密封状態、50℃で1ケ月間保存し、保存前と保
存後の粘度の変化を比較した。サンプルの粘度は
イワタカツプNK−2で測定し、秒数で表示し、
表3に示した。
【表】
【表】
実施例3−1〜6で得られた塗料を同様に密封
状態50℃で1ケ月間保存し、粘度の変化を測定し
比較した。また実施例3−1〜6において、それ
ぞれ触媒を全く加えない以外は実施例3−1〜6
と同様にして、比較例3−1〜6のサンプルを作
成し、同じく密封状態50℃で1ケ月間保存し、保
存前の初期の粘度と1ケ月間保存後の粘度を測定
した。これら測定値を表4に比較して示した。
状態50℃で1ケ月間保存し、粘度の変化を測定し
比較した。また実施例3−1〜6において、それ
ぞれ触媒を全く加えない以外は実施例3−1〜6
と同様にして、比較例3−1〜6のサンプルを作
成し、同じく密封状態50℃で1ケ月間保存し、保
存前の初期の粘度と1ケ月間保存後の粘度を測定
した。これら測定値を表4に比較して示した。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 顔料及びまたは充填剤を、一般式 (式中、R1は水素又は炭素数1〜10のアルキル
基、アリール基、アラルキル基より選ばれる1価
の炭化水素基、Xはアルコキシ、ヒドロキシ、ア
シロキシ、アミノキシ、フエノキシ、チオアルコ
キシ、アミノ、ケトキシメート、及びアルケニル
オキシ基より選ばれる基、aは0〜2の整数であ
る。) で示されるシリル基を分子中に少なくとも1つ以
上有するシリル基含有化合物であるビヒクルに分
散するにあたり、予め顔料及びまたは充填剤に、
加水分解性エステル化合物としてオルトギ酸トリ
アルキルあるいは加水分解性有機シリコン化合物
(部分加水分解物を含む)と触媒を添加するか、
または分散時又は分散後に、オルトギ酸トリアル
キルあるいは加水分解性有機シリコン化合物(部
分加水分解物を含む)と触媒を添加することを特
徴とする顔料及びまたは充填剤の分散方法。 2 顔料およびまたは充填剤10重量部に対し、オ
ルトギ酸トリアルキルあるいは加水分解性有機シ
リコン化合物(部分加水分解物を含む)が0.1〜
50重量部である特許請求の範囲第1項記載の顔料
及びまたは充填剤の分散方法。 3 シリル基含有化合物が、一般式 (式中、R1、R2は水素又は炭素数1〜10までの
アルキル基、アリール基及びアラルキル基より選
ばれる1価の炭化水素基、Xはアルコキシ、ヒド
ロキシ、アシロキシ、アミノキシ、フエノキシ、
チオアルコキシ、アミノ、ケトキシメート、及び
アルケニルオキシ基より選ばれる基、aは0〜2
までの整数) で示されるシリル基を分子中に少なくとも1つ以
上有するポリエステル、ビニル系重合体、ポリエ
ステル変性ビニル系重合体、ジアリルフタレート
系重合体、ジアリルフタレート系共重合体又はこ
れらの有機溶剤溶液である特許請求の範囲第1項
記載の顔料及びまたは充填剤の分散方法。 4 触媒が有機錫化合物である特許請求の範囲第
1項記載の顔料及びまたは充填剤の分散方法。 5 触媒が有機酸又は無機酸である特許請求の範
囲第1項記載の顔料及びまたは充填剤の分散方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18739281A JPS5889661A (ja) | 1981-11-20 | 1981-11-20 | 分散方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18739281A JPS5889661A (ja) | 1981-11-20 | 1981-11-20 | 分散方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5889661A JPS5889661A (ja) | 1983-05-28 |
| JPH0252661B2 true JPH0252661B2 (ja) | 1990-11-14 |
Family
ID=16205217
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18739281A Granted JPS5889661A (ja) | 1981-11-20 | 1981-11-20 | 分散方法 |
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Cited By (5)
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-
1981
- 1981-11-20 JP JP18739281A patent/JPS5889661A/ja active Granted
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|---|---|---|---|---|
| JP2006052242A (ja) * | 2004-08-09 | 2006-02-23 | Sk Kaken Co Ltd | 着色粉粒体 |
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Also Published As
| Publication number | Publication date |
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| JPS5889661A (ja) | 1983-05-28 |
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