JPH0252943B2 - - Google Patents
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- JPH0252943B2 JPH0252943B2 JP58106231A JP10623183A JPH0252943B2 JP H0252943 B2 JPH0252943 B2 JP H0252943B2 JP 58106231 A JP58106231 A JP 58106231A JP 10623183 A JP10623183 A JP 10623183A JP H0252943 B2 JPH0252943 B2 JP H0252943B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rosin
- bis
- integer
- rosin ester
- reaction
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Paints Or Removers (AREA)
- Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
Description
本発明は淡色かつ安定性良好なロジンエステル
の製造方法に関するものである。 ロジンのエステル化物はハードレジンと称され
る一群の樹脂の一つであつて、工業上接着剤、粘
着剤、インク用樹脂、トラフイツク塗料、ヒート
シール性プラスチツクなどの原材料として広く使
用されているが、ロジンのエステル化物は黄色あ
るいは黄褐色に着色しており、かつ、耐熱性、耐
老化性に劣つているため、この業界においては、
その用途上淡色であり、かつ、酸化、加熱着色に
対して安定性の良好なロジンエステルの出現が望
まれている。 かかる要望を満すロジンエステルとして、不均
化ロジン或は水添ロジンをエステル化したロジン
エステルが知られているが、これらは不均化ロジ
ン或は水添ロジンをエステル化したものであるた
め、エステル化反応中に着色するばかりでなく、
酸化、加熱着色に対する安定性の点においても前
記要望を充分満足させたものであるとはいえな
い。 特公昭45−33771号公報及び特公昭49−20599号
公報にはロジン或はロジン化合物を特定の有機硫
黄化合物により不均化する方法が記載されている
が、この方法によつて得られた不均化ロジンをエ
ステル化して得られたロジンエステルの色相は従
来のものよりは淡色であり改善効果を認めること
はできるが、依然として黄色に着色しており、加
熱による着色が激しく、ロジンエステルとしての
着色安定性の改善は満足できるものではなかつ
た。 更に、特開昭55−9605号公報には安定性のよい
ロジンエステルの製造法として、不均化ロジンを
蒸留することにより原料ロジン中に含まれていた
過酸化物から生起したと考えられる高分子量物、
及び原料ロジン中にもともと存在していた不ケン
化物並びに不均化反応中に生じた不ケン化物を除
去したのち、この蒸留精製不均化ロジンをアルコ
ールでエステル化する方法が記載されているが、
この方法であつてもエステル化反応中に着色現象
が発生して着色し、得られたロジンエステルの酸
化、加熱着色に対する安定性は満足しうるもので
はなかつた。又、この方法は不均化反応工程、蒸
留工程及びエステル化反応工程の3工程を要する
ため経済的には不利となる難点がある。 そこで本発明者らは、ロジンエステルの着色が
ロジン中に含まれる高分子量物に大きく起因する
が、蒸留精製法で高分子量物を除去しても、加熱
着色成分を完全には除去できず、そのためエステ
ル化反応中に着色する事実、ロジンエステルの耐
老化性不良はアビエチン酸型共役二重結合を有す
る樹脂酸とロジン中の高分子量物に起因する事
実、及びロジンの不均化反応とエステル化反応は
ほぼ同じ温度で進行する事実に着目し、種々の検
討を行つた結果、特定の有機硫黄化合物をエステ
ル化反応系中に共存させることにより、ロジンの
蒸留精製工程とエステル化反応工程との2工程の
みで、淡色であり、かつ、酸化、加熱着色に対す
る安定性に優れたロジンエステルを得ることに成
功し、本発明を完成した。 すなわち本発明は、蒸留精製ロジンをアルコー
ルでエステル化し、該エステル化反応系中に下記
一般式で示される化合物の群から選ばれた1種又
は2種以上の化合物を共存させることを特徴とす
るものである。 一般式 式中、Aはベンゼン環、ナフタレン環などの置
換芳香族環、Rは水素、又はC1〜C20のアルキル
基或はシクロアルキル基を示し、nは1〜3の整
数、mは1〜4の整数、Xは1〜2の整数、Yは
0〜2の整数、pは0〜4の整数を示す。 本発明において用いる蒸留精製ロジンとは、ア
ビエチン酸、パラストリン酸、ネオアビエチン
酸、ピマール酸、イソピマール酸、デヒドロアビ
エチン酸などの樹脂酸を主成分とするガムロジ
ン、ウツドロジン、トールロジンの蒸留物を意味
し、蒸留は通常50mmHg以下の圧力で200〜300℃
の釜内温度で行い、減圧単蒸留、減圧水蒸気蒸
留、薄膜減圧蒸留などの方法が採用され、通常の
蒸留条件下では2〜10%の高分子量物がピツチ分
として除去される。高軟化点のロジンエステルを
目的とする場合は、2〜10%の初留分をも除去す
ることが好ましい。 本発明において使用するアルコールとしては、
n−オクチルアルコール、2−エチルヘキシルア
ルコール、デシルアルコール、ラウリルアルコー
ル、ステアリルアルコールのような1価アルコー
ル、エチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、ポリエチレングリコール、プロピレングリコ
ール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレン
グリコール、ネオペンチルグリコールなどの2価
アルコール、グリセリン、トリメチロールプロパ
ンなどの3価アルコール、ペンタエリスリトー
ル、ジグリセリンなどの4価アルコール、ジペン
タエリスリトールのような6価アルコールが挙げ
られる。 本発明におけるエステル化反応は公知の方法、
即ち、不活性ガスの存在下に蒸留精製ロジンとア
ルコールとを150〜300℃で加熱し、反応生成水を
系外に除去することにより行ことができる。エス
テル化反応の触媒としては酢酸、パラトルエンス
ルホン酸、リン酸、水酸化リチウム、水酸化カル
シウム、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、酢酸カル
シウムなどの公知の触媒が使用される。 本発明において使用する、一般式で示された化
合物の例としては、 4,4′−ビス(フエノール)スルフイド 4,4′−ビス(フエノール)スルフオキシド 4,4′−ビス(フエノール)スルフオン 4,4′−ビス(フエノール)チオールスルフイ
ナート 4,4′−ビス(フエノール)チオールスルフイ
ナート 2,2′−ビス(p−クレゾール)スルフイド 2,2′−ビス(p−クレゾール)スルフオキシ
ド 2,2′−ビス(p−クレゾール)スルフオン 2,2′−ビス(パラーターシヤリーブチルフエ
ノール)スルフイド 2,2′−ビス(パラーターシヤリーブチルフエ
ノール)スルフオキシド 2,2′−ビス(パラ−ターシヤリーブチルフエ
ノール)スルフオン 4,4′−ビス(6−ターシヤリーブチルメタク
レゾール)スルフイド 4,4′−ビス(6−ターシヤリーブチルメタク
レゾール)スルフオキシド 4,4′−ビス(6−ターシヤリーブチルメタク
レゾール)スルフオン 4,4′−ビス(6−ターシヤリーブチルオルト
クレゾール)スルフイド 4,4′−ビス(6−ターシヤリーブチルオルト
クレゾール)スルフオキシド 4,4′−ビス(6−ターシヤリーブチルオルト
クレゾール)スルフオン 4,4′−ビス(レゾルシノール)スルフイド 4,4′−ビス(レゾルシノール)スルフオキシ
ド 4,4′−ビス(レゾルシノール)スルフオン 1,1′−ビス(β−ナフトール)スルフイド 1,1′−ビス(β−ナフトール)スルフオキシ
ド 1,1′−ビス(β−ナフトール)スルフオン 4,4′−ビス(α−ナフトール)スルフイド 4,4′−ビス(α−ナフトール)スルフオキシ
ド 4,4′−ビス(α−ナフトール)スルフオン 5,5′−ビス(ピロガロール)スルフイド 5,5′−ビス(ピロガロール)スルフオキシド 5,5′−ビス(ピロガロール)スルフオン パラクレゾールと塩化チオニルとを反応させて
得られるポリスルフオキシドなどが挙げられる
が、これらの中でベンゼン環に結合した水酸基は
立体障害を受けた水酸基を有する化合物が好まし
く、有機硫黄化合物としてはスルフイドが好まし
い。以下これらの有機硫黄化合物を淡色化剤と称
する。 上記した淡色化剤の添加量は蒸留精製されたロ
ジンに対して0.01〜5wt%で良いが、淡色効果、
経済性の点から考慮すれば0.1〜1wt%の添加が特
に好ましい。 淡色化剤をエステル化反応系中に共存させる理
由は、ロジンの不均化反応とエステル化反応はほ
ぼ同じ温度で進行する事実に着相したからであ
り、ロジンのエステル化反応中に同時にロジンの
不均化反応をも進行させんとするためである。し
かしながら、エステル化反応の末期に淡色化剤を
添加すると得られたロジンエステルの色調並びに
熱安定性の改善効果が予期した程良好でない場合
があるから、多くの場合、エステル化反応の初期
に添加するのが好ましい。 本発明の方法により得られたロジンエステルは
在来のロジンエステルに比して極めて添色かつ酸
化、加熱着色に対して安定であるので、感圧性接
着剤、ホツトメルト接着剤、インク用樹脂、トラ
フイツク塗料、シーリング材料、ヒートシール性
プラスチツクなどの原材料として好適に使用され
る。 ロジンエステルとして更に高度の安定性が要求
される場合にはフエノール系酸化防止剤や亜リン
酸エステル系の安定剤を併用してもよい。 以下、実施例に基づき本発明を更に詳細に説明
する。 (A) ロジンの蒸留精製 実施例 1〜3 それぞれ温度計及び空冷管を付した2容量の
蒸留フラスコに、実施例1及び2では中国産ガム
ロジン(酸化165)、実施例3ではトール油ロジン
(酸化168)をそれぞれ1200gずつ仕込み、チツ素
気流化に200℃まで加熱昇温し、ロジンを完全溶
融後、120℃まで冷却し、ついで系を3mmHgの圧
力まで減圧し、フラスコ内温度を120℃から280℃
まで昇温し、表1に示す留分を得た。
の製造方法に関するものである。 ロジンのエステル化物はハードレジンと称され
る一群の樹脂の一つであつて、工業上接着剤、粘
着剤、インク用樹脂、トラフイツク塗料、ヒート
シール性プラスチツクなどの原材料として広く使
用されているが、ロジンのエステル化物は黄色あ
るいは黄褐色に着色しており、かつ、耐熱性、耐
老化性に劣つているため、この業界においては、
その用途上淡色であり、かつ、酸化、加熱着色に
対して安定性の良好なロジンエステルの出現が望
まれている。 かかる要望を満すロジンエステルとして、不均
化ロジン或は水添ロジンをエステル化したロジン
エステルが知られているが、これらは不均化ロジ
ン或は水添ロジンをエステル化したものであるた
め、エステル化反応中に着色するばかりでなく、
酸化、加熱着色に対する安定性の点においても前
記要望を充分満足させたものであるとはいえな
い。 特公昭45−33771号公報及び特公昭49−20599号
公報にはロジン或はロジン化合物を特定の有機硫
黄化合物により不均化する方法が記載されている
が、この方法によつて得られた不均化ロジンをエ
ステル化して得られたロジンエステルの色相は従
来のものよりは淡色であり改善効果を認めること
はできるが、依然として黄色に着色しており、加
熱による着色が激しく、ロジンエステルとしての
着色安定性の改善は満足できるものではなかつ
た。 更に、特開昭55−9605号公報には安定性のよい
ロジンエステルの製造法として、不均化ロジンを
蒸留することにより原料ロジン中に含まれていた
過酸化物から生起したと考えられる高分子量物、
及び原料ロジン中にもともと存在していた不ケン
化物並びに不均化反応中に生じた不ケン化物を除
去したのち、この蒸留精製不均化ロジンをアルコ
ールでエステル化する方法が記載されているが、
この方法であつてもエステル化反応中に着色現象
が発生して着色し、得られたロジンエステルの酸
化、加熱着色に対する安定性は満足しうるもので
はなかつた。又、この方法は不均化反応工程、蒸
留工程及びエステル化反応工程の3工程を要する
ため経済的には不利となる難点がある。 そこで本発明者らは、ロジンエステルの着色が
ロジン中に含まれる高分子量物に大きく起因する
が、蒸留精製法で高分子量物を除去しても、加熱
着色成分を完全には除去できず、そのためエステ
ル化反応中に着色する事実、ロジンエステルの耐
老化性不良はアビエチン酸型共役二重結合を有す
る樹脂酸とロジン中の高分子量物に起因する事
実、及びロジンの不均化反応とエステル化反応は
ほぼ同じ温度で進行する事実に着目し、種々の検
討を行つた結果、特定の有機硫黄化合物をエステ
ル化反応系中に共存させることにより、ロジンの
蒸留精製工程とエステル化反応工程との2工程の
みで、淡色であり、かつ、酸化、加熱着色に対す
る安定性に優れたロジンエステルを得ることに成
功し、本発明を完成した。 すなわち本発明は、蒸留精製ロジンをアルコー
ルでエステル化し、該エステル化反応系中に下記
一般式で示される化合物の群から選ばれた1種又
は2種以上の化合物を共存させることを特徴とす
るものである。 一般式 式中、Aはベンゼン環、ナフタレン環などの置
換芳香族環、Rは水素、又はC1〜C20のアルキル
基或はシクロアルキル基を示し、nは1〜3の整
数、mは1〜4の整数、Xは1〜2の整数、Yは
0〜2の整数、pは0〜4の整数を示す。 本発明において用いる蒸留精製ロジンとは、ア
ビエチン酸、パラストリン酸、ネオアビエチン
酸、ピマール酸、イソピマール酸、デヒドロアビ
エチン酸などの樹脂酸を主成分とするガムロジ
ン、ウツドロジン、トールロジンの蒸留物を意味
し、蒸留は通常50mmHg以下の圧力で200〜300℃
の釜内温度で行い、減圧単蒸留、減圧水蒸気蒸
留、薄膜減圧蒸留などの方法が採用され、通常の
蒸留条件下では2〜10%の高分子量物がピツチ分
として除去される。高軟化点のロジンエステルを
目的とする場合は、2〜10%の初留分をも除去す
ることが好ましい。 本発明において使用するアルコールとしては、
n−オクチルアルコール、2−エチルヘキシルア
ルコール、デシルアルコール、ラウリルアルコー
ル、ステアリルアルコールのような1価アルコー
ル、エチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、ポリエチレングリコール、プロピレングリコ
ール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレン
グリコール、ネオペンチルグリコールなどの2価
アルコール、グリセリン、トリメチロールプロパ
ンなどの3価アルコール、ペンタエリスリトー
ル、ジグリセリンなどの4価アルコール、ジペン
タエリスリトールのような6価アルコールが挙げ
られる。 本発明におけるエステル化反応は公知の方法、
即ち、不活性ガスの存在下に蒸留精製ロジンとア
ルコールとを150〜300℃で加熱し、反応生成水を
系外に除去することにより行ことができる。エス
テル化反応の触媒としては酢酸、パラトルエンス
ルホン酸、リン酸、水酸化リチウム、水酸化カル
シウム、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、酢酸カル
シウムなどの公知の触媒が使用される。 本発明において使用する、一般式で示された化
合物の例としては、 4,4′−ビス(フエノール)スルフイド 4,4′−ビス(フエノール)スルフオキシド 4,4′−ビス(フエノール)スルフオン 4,4′−ビス(フエノール)チオールスルフイ
ナート 4,4′−ビス(フエノール)チオールスルフイ
ナート 2,2′−ビス(p−クレゾール)スルフイド 2,2′−ビス(p−クレゾール)スルフオキシ
ド 2,2′−ビス(p−クレゾール)スルフオン 2,2′−ビス(パラーターシヤリーブチルフエ
ノール)スルフイド 2,2′−ビス(パラーターシヤリーブチルフエ
ノール)スルフオキシド 2,2′−ビス(パラ−ターシヤリーブチルフエ
ノール)スルフオン 4,4′−ビス(6−ターシヤリーブチルメタク
レゾール)スルフイド 4,4′−ビス(6−ターシヤリーブチルメタク
レゾール)スルフオキシド 4,4′−ビス(6−ターシヤリーブチルメタク
レゾール)スルフオン 4,4′−ビス(6−ターシヤリーブチルオルト
クレゾール)スルフイド 4,4′−ビス(6−ターシヤリーブチルオルト
クレゾール)スルフオキシド 4,4′−ビス(6−ターシヤリーブチルオルト
クレゾール)スルフオン 4,4′−ビス(レゾルシノール)スルフイド 4,4′−ビス(レゾルシノール)スルフオキシ
ド 4,4′−ビス(レゾルシノール)スルフオン 1,1′−ビス(β−ナフトール)スルフイド 1,1′−ビス(β−ナフトール)スルフオキシ
ド 1,1′−ビス(β−ナフトール)スルフオン 4,4′−ビス(α−ナフトール)スルフイド 4,4′−ビス(α−ナフトール)スルフオキシ
ド 4,4′−ビス(α−ナフトール)スルフオン 5,5′−ビス(ピロガロール)スルフイド 5,5′−ビス(ピロガロール)スルフオキシド 5,5′−ビス(ピロガロール)スルフオン パラクレゾールと塩化チオニルとを反応させて
得られるポリスルフオキシドなどが挙げられる
が、これらの中でベンゼン環に結合した水酸基は
立体障害を受けた水酸基を有する化合物が好まし
く、有機硫黄化合物としてはスルフイドが好まし
い。以下これらの有機硫黄化合物を淡色化剤と称
する。 上記した淡色化剤の添加量は蒸留精製されたロ
ジンに対して0.01〜5wt%で良いが、淡色効果、
経済性の点から考慮すれば0.1〜1wt%の添加が特
に好ましい。 淡色化剤をエステル化反応系中に共存させる理
由は、ロジンの不均化反応とエステル化反応はほ
ぼ同じ温度で進行する事実に着相したからであ
り、ロジンのエステル化反応中に同時にロジンの
不均化反応をも進行させんとするためである。し
かしながら、エステル化反応の末期に淡色化剤を
添加すると得られたロジンエステルの色調並びに
熱安定性の改善効果が予期した程良好でない場合
があるから、多くの場合、エステル化反応の初期
に添加するのが好ましい。 本発明の方法により得られたロジンエステルは
在来のロジンエステルに比して極めて添色かつ酸
化、加熱着色に対して安定であるので、感圧性接
着剤、ホツトメルト接着剤、インク用樹脂、トラ
フイツク塗料、シーリング材料、ヒートシール性
プラスチツクなどの原材料として好適に使用され
る。 ロジンエステルとして更に高度の安定性が要求
される場合にはフエノール系酸化防止剤や亜リン
酸エステル系の安定剤を併用してもよい。 以下、実施例に基づき本発明を更に詳細に説明
する。 (A) ロジンの蒸留精製 実施例 1〜3 それぞれ温度計及び空冷管を付した2容量の
蒸留フラスコに、実施例1及び2では中国産ガム
ロジン(酸化165)、実施例3ではトール油ロジン
(酸化168)をそれぞれ1200gずつ仕込み、チツ素
気流化に200℃まで加熱昇温し、ロジンを完全溶
融後、120℃まで冷却し、ついで系を3mmHgの圧
力まで減圧し、フラスコ内温度を120℃から280℃
まで昇温し、表1に示す留分を得た。
【表】
(B) ロジンエステルの製造
実施例 4〜6
撹拌機、水枝管(冷却器付)、温度計、窒素吸
込管を付したガラス製反応容器(200c.c.容)にロ
ジンとして実施例1で得た主留を100g、アルコ
ールとしてグリセリン11.6g、淡色化剤として実
施例4では4,4′−ビス(6−ターシヤリ−ブチ
ル−m−クレゾール)スルフイドを0.3g、実施
例5では4,4′−ビス(6−ターシヤリ−ブチル
−m−クレゾール)スルフオキシドを0.3g、実
施例6では4,4′−ビス(6−ターシヤリ−ブチ
ル−m−クレゾール)スルフオンを0.3g仕込み、
窒素雰囲気下270℃で撹拌下に8時間反応させ、
表2に示す恒数のロジンエステルを得た。 実施例 7〜9 淡色化剤として4,4′−ビス(フエノール)ス
ルフオキシドを実施例7では0.1gへ、実施例8
では0.5g、実施例9では1.0g使用したこと、エ
ステル化反応触媒として水酸化リチウム1水塩
0.1g使用したこと以外は実施例4と同様に反応
させ表2に示す恒数のロジンエステルを得た。 実施例 10 淡色化剤として1,1′−ビス(β−ナフトー
ル)スルフイド1.0gを使用した以外は実施例4
と同様に反応させ、表2に示す恒数のロジンエス
テルを得た。 実施例 11〜12 アルコールとして実施例11ではドデシルアルコ
ール70.6gを、実施例12ではペンタエリスリトー
ル13.2gを使用した以外は実施例5と同様に反応
させ、表2に示す恒数のロジンエステルを得た。 実施例 13〜14 蒸留精製ロジンとして実施例13では実施例2で
得られた主留を100g、アルコールとしてペンタ
エリスリトールを13.7gを使用した、実施例14で
は蒸留精製ロジンとして実施例3で得られた主留
を100g、アルコールとしてペンタエリスリトー
ルを14g使用したこと以外は実施例12と同様に反
応させ表2に示す恒数のロジンエステルを得た。 実施例 15〜16 淡色化剤を実施例15ではエステル化反応中に
270℃に昇温させてから3時間後に添加し、実施
例16ではエステル化反応中に270℃に昇温させて
から6時間後に添加した以外は実施例13と同様に
反応させ、表2に示す恒数のロジンエステルを得
た。 実施例 17 酸化、加熱着色に対する高度な安定性を確保す
るため、特に安定剤として2,5−ジタ−シヤリ
ーアミルハイドロキノン0.5gとトリデシルフオ
スフアイト0.5gをエステル化反応開始後8時間
を経過してから添加したこと以外は実施例13と同
様に反応させ表2に示す恒数のロジンエステルを
得た。 比較例 1 淡色化剤を使用しなかつたこと以外は実施例5
と同様に反応させ表2に示す恒数のロジンエステ
ルを得た。 比較例 2 ロジンとして未蒸留ガムロジン(中国産ガムロ
ジン)を使用したこと以外は実施例5と同様に反
応させ、表2に示す恒数のロジンエステルを得
た。 比較例 3 ロジンとして未蒸留トールロジン(播磨化成工
業株式会社製ハートールWW−5)を使用したこ
と以外は実施例14と同様に反応させ、表2に示す
恒数のロジンエステルを得た。 (C) 熱安定性試験 実施例4〜17、比較例1〜3で得られたロジン
エステル3gを内径10mm、長さ15cmの比色管に入
れ、加熱溶融後180℃の恒温器に入れ、5時間後
及び10時間後の色調をガードナー比色計で測定し
た。測定結果を表2に示した。 表2から明らかなように、本発明の方法により
得られたロジンエステルは、淡色化剤を使用せず
して蒸留精製ロジンをエステル化して得られたロ
ジンエステル(比較例1)、淡色化剤を共存させ
たが、未蒸留ロジンをエステル化して得られたロ
ジンエステル(比較例2及び3)に比較して淡色
かつ加熱着色安定性において一層優れたものであ
る。
込管を付したガラス製反応容器(200c.c.容)にロ
ジンとして実施例1で得た主留を100g、アルコ
ールとしてグリセリン11.6g、淡色化剤として実
施例4では4,4′−ビス(6−ターシヤリ−ブチ
ル−m−クレゾール)スルフイドを0.3g、実施
例5では4,4′−ビス(6−ターシヤリ−ブチル
−m−クレゾール)スルフオキシドを0.3g、実
施例6では4,4′−ビス(6−ターシヤリ−ブチ
ル−m−クレゾール)スルフオンを0.3g仕込み、
窒素雰囲気下270℃で撹拌下に8時間反応させ、
表2に示す恒数のロジンエステルを得た。 実施例 7〜9 淡色化剤として4,4′−ビス(フエノール)ス
ルフオキシドを実施例7では0.1gへ、実施例8
では0.5g、実施例9では1.0g使用したこと、エ
ステル化反応触媒として水酸化リチウム1水塩
0.1g使用したこと以外は実施例4と同様に反応
させ表2に示す恒数のロジンエステルを得た。 実施例 10 淡色化剤として1,1′−ビス(β−ナフトー
ル)スルフイド1.0gを使用した以外は実施例4
と同様に反応させ、表2に示す恒数のロジンエス
テルを得た。 実施例 11〜12 アルコールとして実施例11ではドデシルアルコ
ール70.6gを、実施例12ではペンタエリスリトー
ル13.2gを使用した以外は実施例5と同様に反応
させ、表2に示す恒数のロジンエステルを得た。 実施例 13〜14 蒸留精製ロジンとして実施例13では実施例2で
得られた主留を100g、アルコールとしてペンタ
エリスリトールを13.7gを使用した、実施例14で
は蒸留精製ロジンとして実施例3で得られた主留
を100g、アルコールとしてペンタエリスリトー
ルを14g使用したこと以外は実施例12と同様に反
応させ表2に示す恒数のロジンエステルを得た。 実施例 15〜16 淡色化剤を実施例15ではエステル化反応中に
270℃に昇温させてから3時間後に添加し、実施
例16ではエステル化反応中に270℃に昇温させて
から6時間後に添加した以外は実施例13と同様に
反応させ、表2に示す恒数のロジンエステルを得
た。 実施例 17 酸化、加熱着色に対する高度な安定性を確保す
るため、特に安定剤として2,5−ジタ−シヤリ
ーアミルハイドロキノン0.5gとトリデシルフオ
スフアイト0.5gをエステル化反応開始後8時間
を経過してから添加したこと以外は実施例13と同
様に反応させ表2に示す恒数のロジンエステルを
得た。 比較例 1 淡色化剤を使用しなかつたこと以外は実施例5
と同様に反応させ表2に示す恒数のロジンエステ
ルを得た。 比較例 2 ロジンとして未蒸留ガムロジン(中国産ガムロ
ジン)を使用したこと以外は実施例5と同様に反
応させ、表2に示す恒数のロジンエステルを得
た。 比較例 3 ロジンとして未蒸留トールロジン(播磨化成工
業株式会社製ハートールWW−5)を使用したこ
と以外は実施例14と同様に反応させ、表2に示す
恒数のロジンエステルを得た。 (C) 熱安定性試験 実施例4〜17、比較例1〜3で得られたロジン
エステル3gを内径10mm、長さ15cmの比色管に入
れ、加熱溶融後180℃の恒温器に入れ、5時間後
及び10時間後の色調をガードナー比色計で測定し
た。測定結果を表2に示した。 表2から明らかなように、本発明の方法により
得られたロジンエステルは、淡色化剤を使用せず
して蒸留精製ロジンをエステル化して得られたロ
ジンエステル(比較例1)、淡色化剤を共存させ
たが、未蒸留ロジンをエステル化して得られたロ
ジンエステル(比較例2及び3)に比較して淡色
かつ加熱着色安定性において一層優れたものであ
る。
【表】
本願発明の方法は上記において詳細に説明した
とおりであり、ロジンを蒸留精製する工程と、ロ
ジンをエステル化する工程(同時に不均化する)
の2工程のみであり、前記した特公昭55−9605号
公報に記載する方法のように不均化反応工程、蒸
留精製工程及びエステル化工程の3工程を必要と
する方法に比べて工業上非常に経済的である。
又、従来の不均化工程とエステル化工程の2工程
のみの方法に比べると得られるロジンエステルの
色調並びに熱安定性が格段に優れている。
とおりであり、ロジンを蒸留精製する工程と、ロ
ジンをエステル化する工程(同時に不均化する)
の2工程のみであり、前記した特公昭55−9605号
公報に記載する方法のように不均化反応工程、蒸
留精製工程及びエステル化工程の3工程を必要と
する方法に比べて工業上非常に経済的である。
又、従来の不均化工程とエステル化工程の2工程
のみの方法に比べると得られるロジンエステルの
色調並びに熱安定性が格段に優れている。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 蒸留精製ロジンをアルコールでエステル化
し、該エステル化反応系中に下記一般式で示され
る化合物の群から選ばれた1種又は2種以上の化
合物を共存させることを特徴とする淡色かつ安定
性良好なロジンエステルの製造方法。 一般式 式中、Aはベンゼン環、ナフタレン環などの置
換芳香族環、Rは水素、又はC1〜C20のアルキル
基或はシクロアルキル基を示し、nは1〜3の整
数、mは1〜4の整数、Xは1〜2の整数、Yは
0〜2の整数、pは0〜4の整数を示す。 2 蒸留精製ロジンが蒸留精製ガムロジンである
特許請求の範囲第1項記載の淡色かつ安定性良好
なロジンエステルの製造方法。 3 一般式中のYが0である特許請求の範囲第1
項記載の淡色かつ安定性良好なロジンエステルの
製造方法。 4 一般式中のYが1である特許請求の範囲第1
項記載の淡色かつ安定性良好なロジンエステルの
製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP58106231A JPS59230072A (ja) | 1983-06-13 | 1983-06-13 | 淡色かつ安定性良好なロジンエステルの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP58106231A JPS59230072A (ja) | 1983-06-13 | 1983-06-13 | 淡色かつ安定性良好なロジンエステルの製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS59230072A JPS59230072A (ja) | 1984-12-24 |
| JPH0252943B2 true JPH0252943B2 (ja) | 1990-11-15 |
Family
ID=14428346
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP58106231A Granted JPS59230072A (ja) | 1983-06-13 | 1983-06-13 | 淡色かつ安定性良好なロジンエステルの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS59230072A (ja) |
Families Citing this family (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH07286139A (ja) * | 1994-04-15 | 1995-10-31 | Harima Chem Inc | 色調安定性に優れるロジンエステルの製造法 |
| JPH08209070A (ja) * | 1995-02-08 | 1996-08-13 | Harima Chem Inc | 淡色なトール油ロジンエステルの製造法 |
| US20160257852A1 (en) | 2013-10-29 | 2016-09-08 | Arakawa Chemical Industries, Ltd. | Method for manufacturing light-colored refined tall oil rosin and tall oil rosin ester, and light-colored refined tall oil rosin and tall oil rosin ester obtained via said method |
| EP3118275B1 (en) | 2014-03-12 | 2018-07-25 | Arakawa Chemical Industries, Ltd. | Pressure-sensitive adhesive composition and acrylic pressure-sensitive adhesive composition |
| WO2015147298A1 (ja) * | 2014-03-28 | 2015-10-01 | 荒川化学工業株式会社 | 粘着付与樹脂、これを含む粘接着剤組成物、ホットメルト型粘接着剤用粘着付与樹脂、ホットメルト型粘接着剤組成物、スチレン-共役ジエン系ブロック共重合体系粘接着剤組成物及びスチレン-共役ジエン系ブロック共重合体系ホットメルト型粘接着剤組成物 |
| JP2019163400A (ja) * | 2018-03-20 | 2019-09-26 | 横浜ゴム株式会社 | コバルト化合物およびタイヤ用ゴム組成物 |
| CA3180597A1 (en) * | 2020-05-29 | 2021-12-02 | Industrias Alen, S.A. De C.V. | Wax-like formulations of natural-origin materials and its method of preparation |
-
1983
- 1983-06-13 JP JP58106231A patent/JPS59230072A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS59230072A (ja) | 1984-12-24 |
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