JPH0254829B2 - - Google Patents

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JPH0254829B2
JPH0254829B2 JP20726784A JP20726784A JPH0254829B2 JP H0254829 B2 JPH0254829 B2 JP H0254829B2 JP 20726784 A JP20726784 A JP 20726784A JP 20726784 A JP20726784 A JP 20726784A JP H0254829 B2 JPH0254829 B2 JP H0254829B2
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tetrahydrobenz
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Masanori Somei
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Kissei Pharmaceutical Co Ltd
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Kissei Pharmaceutical Co Ltd
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【発明の詳細な説明】 (1) 発明の目的 〔産業上の利用分野〕 本発明の目的は医薬品として有用な麦角アルカ
ロイド及びその類縁化合物の製造中間体として重
要な一般式 (式中のRは水素原子又は低級アルコキシカルボ
ニル基である)で表わされる1,3,4,5−テ
トラヒドロベンズ〔cd〕インドール誘導体及び
その製造方法を提供することにある。
本発明の上記一般式(1)の化合物でRが低級アル
コキシカルボニル基である化合物はこれを還元す
ることによりきわめて容易に麦角アルカロイドの
クラビン型アルカロイドである(±)−6,7−
セコアグロクラビン(secoagroclavine)に変換
することができ、更にこれを閉環させることによ
り、アグロクラビン(agroclavine)に変換する
ことができる。又、前記一般式(1)の化合物でRが
水素原子である化合物は、4位のアミノ基を任意
の置換基で置換し、閉環することにより、クラビ
ン型アルカロイドの類縁化合物が容易に製造され
る。
このように、本発明の一般式(1)の化合物は医薬
品の製造中間体としてきわめて有用である。
〔従来の技術〕
麦角アルカロイドは麦角に含まれるアルカロイ
ドで、種々の薬理効果により、古くから臨床的に
広く用いられている。例えば血管性頭痛(偏頭
痛)の治療、末梢血管障害の治療、子宮止血、中
枢神経的作用による脳機能不全の治療などであ
る。
麦角アルカロイドはその基本化学構造として式 で表されるエルゴリン(ergoline)構造を有して
いるが、D環の2重結合の位置、8位の置換基の
種類等により、著しく作用が異なる。このため、
選択的、特異的な薬理効果を発揮させるべく種々
の誘導体の研究がなされている。
又、近年従来のペプチド型アルカロイドである
エルゴメトリン(ergometrine)系、エルゴタミ
ン(ergotamine)系、エルゴトキシン
(ergotoxine)系アルカロイド等とは別の新しい
アルカロイドが発見され〔ジヤーナル オブ ア
グリカルチユラル ケミカル ソサイアテイー
(J.Agr.Chem.Soc.)阿部ら、25巻・458ページ
(1952年)〕クラビン型アルカロイドとして分類さ
れている。その誘導体に老人性脳機能不全に対す
る治療効果を有するものが見出されたことから更
に新しい薬理効果をもつ医薬品の開発が期待され
ている。このクラビン型アルカロイドの代表的化
合物として式 で表わされるアグロクラビン(agroclavine)が
あげられる。この化合物(3)の6,7位のC−C結
合が開裂した式 で表される(±)−6,7−セコアグロクラビン
(secoagroclavine)は容易に閉環してアグロクラ
ビンを得ることができ、クラビン型アルカロイド
の製造中間体として有用である。
この化合物の製造方法について本発明者はすで
にいくつかの方法を見出し報告している〔ケミス
トリー・レターズ(Chemistry Letters)615〜
618ページ(1981年)〕。例えば、反応式 に示されるように4−(インドール−4−イル)−
3−ブテン−2−オン(5)を出発原料として6工
程、全工程通算収率約0.3%で(±)−6,7−セ
コアグロクラビン(4)を得る方法、あるいは同じく
化合物(5)を出発原料として7工程、全工程通算収
率約0.6%で(±)−6,7−セコアグロクラビン
(4)を得る方法などである。これらの反応で出発原
料として用いられる式(5)の化合物は公知化合物で
あり、市販されている5−ニトロイソキノリンよ
り3工程、全工程通算収率約9〜10%で製造され
る。これらの製造方法はいずれも工程数も多く手
間がかかり、収率が低いなど工業的に応用するの
にはいくつかの難点があつた。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上述したように種々の薬理作用を有し、医薬品
として有用な麦角アルカロイド特にクラビン型ア
ルカロイド及び類縁化合物を製造するにあたり、
従来の製造方法はいずれも多くの手間を要し、収
率が低く、効果的な研究開発ができなかつた。こ
のためこの分野の研究開発において、クラビン型
アルカロイド及び類縁化合物の効率的な製造方法
が嘱望されていた。
(2) 発明の構成 〔問題点を解決するための手段及び作用〕 麦角アルカロイド特にクラビン型アルカロイド
及びその類縁化合物の効率的な製造方法を見出す
べく検討した結果、式 で表される4,5−トランス−4−アミノ−5−
(2−メチルプロペン−1−イル)−1,3,4,
5−テトラヒドロベンズ〔cd〕インドール(1′)
を製造中間体とすることにより、きわめて高収率
で(±)−6,7−セコアグロクラビン(4)を製造
することができ、更に、この式(1′)の化合物を
用いることにより種々のクラビン型アルカロイド
誘導体が製造できることを見出した。即ち、反応
で示されるように3−ホルミルインドール(11)を出
発原料として用い、4,5−トランス−4−アミ
ノ−5−(2−メチルプロペン−1−イル)−1,
3,4,5−テトラヒドロベンズ〔cd〕インド
ール(1′)、を経由することによつて7工程、全
工程通算収率約36.4%で(±)−6,7−セコア
グロクラビン(4)を製造することができる。
この製造方法によれば操作も簡単であり、しか
も従来の製造方法に比べ収量を約60〜120倍に増
加させることができる。
本製造工程における式(1′)及び(1″)の化合
物はいずれも文献未載の新規化合物であり、特に
式(1′)の化合物は4位のアミノ基に種々の置換
基を導入することにより、容易にクラビン型アル
カロイドの類縁化合物を製造することができる。
従つて本発明の一般式(1)で表される化合物は、
クラビン型アルカロイドの製造中間体としてきわ
めて有用である。
本発明の一般式(1)の化合物は上記反応式に示さ
れるように、4,5−トランス−5−(2−メチ
ルプロペン−1−イル)−4−ニトロ−1,3,
4,5−テトラヒドロベンズ〔cd〕インドール
(9)を還元するかあるいは還元後、アルコキシカル
ボニル化することによつて得られる。
本発明の製造方法で出発原料として用いられる
式(9)の化合物は公知化合物であり、文献記載の方
法あるいは上記反応式記載の方法によつて得るこ
とができる。
本発明の製造方法に用いられる還元剤はオレフ
インへの水素添加がなく、ニトロ基をアミノ基へ
還元できるものであればよく、例えば、亜鉛、亜
鉛アマルガムなどをあげることができる。本還元
反応においては更に立体保持で進行すること、即
ち生成物(1′)の5位の2−メチルプロペン−1
−イル基と4位のアミノ基がトランスであること
が必要であるが、塩酸中亜鉛を用いて還元を行な
つた場合、シス体とトランス体がほぼ1:1の混
合物として得られるのに対し、塩酸中亜鉛アマル
ガムを用いた場合、ほとんどトランス体のみが得
られることから、還元剤としては亜鉛アマルガム
が最も好ましい。
本発明の製造方法の第2工程のアルコキシカル
ボニル化反応は通常の方法に従い行うことができ
る。即ち、得られた式(1′)の化合物を適当な不
活性有機溶媒中、塩基例えばトリエチルアミンの
存在下ハロ炭酸アルキルと反応させることにより
一般式(1)の化合物でRが低級アルコキシカルボニ
ル基である化合物が得られる。
本発明の製造方法を好適に実施するには、新た
に製した亜鉛アマルガムに適量の2N−塩酸を加
えた溶液に、4,5−トランス−5−(2−メチ
ルプロペン−1−イル)−4−ニトロ−1,3,
4,5−テトラヒドロベンズ〔cd〕インドール
(9)のメタノール溶液を加え約1時間還流する。還
流後更に2N−塩酸を加えて2〜5時間還流して
反応を完結させる。反応終了後、溶媒のメタノー
ルを留去し、これに2N−カ性ソーダ水溶液、飽
和食塩水を加えてアルカリ性とし、適当な有機溶
媒、例えば5%メタノール−塩化メチレン混合溶
媒で抽出する。有機層を飽和食塩水で洗浄、乾燥
後、減圧下に溶媒を留去して、4,5−トランス
−4−アミノ−5−(2−メチルプロペン−1−
イル)−1,3,4,5−テトラヒドロベンズ
〔cd〕インドール(1′)を得る。
次に得られたアミノ体(1′)を適当な不活性有
機溶媒、例えば塩化メチレンに溶解し、これにハ
ロ炭酸アルキル、例えばクロル炭酸メチルの塩化
メチレン溶液及び塩基例えばトリエチルアミンを
加えて、1〜5時間室温ないしは加温下にかきま
ぜる。反応終了後反応混合物に水及び希塩酸を加
えて中和し、有機層を分取する。水層を更に塩化
メチレンで抽出して有機層と合わせ、水洗、乾燥
後溶媒を留去する。残留物をシリカゲル・カラム
クロマトグラフイー(展開溶媒:塩化メチレン)
で精製して、4,5−トランス−4−メトキシカ
ルボニルアミノ−5−(2−メチルプロペン−1
−イル)−1,3,4,5−テトラヒドロベンズ
〔cd〕インドール(1″)を得る。
このカルバメート体(1″)を適当な有機溶媒、
例えば乾燥テトラヒドロフランに溶解し、水素化
リチウムアルミニウムを加えて3〜5時間還流
し、常法に従つて処理することによつて、(±)−
6,7−セコアグロクラビン(4)が高収率で得られ
る。
〔実施例〕
以下に実施例を用い本発明を更に詳細に説明す
る。なお、各実施例中の化合物の融点は未補正で
ある。
実施例 1 亜鉛末629.3mgと塩化第二水銀62.2mgを2N−塩
酸3.0mlに加えて5分間かきまぜた。水層を傾斜
除去した後新たに2N−塩酸5mlを加え、これに
4,5−トランス−5−(2−メチルプロペン−
1−イル)−4−ニトロ−1,3,4,5−テト
ラヒドロベンズ〔cd〕インドール64.0mgをメタノ
ール10mlに溶解した溶液を一度に加えて1時間還
流した。還流後、更に2N−塩酸2mlを加え4時
間還流した。反応終了後、メタノールを留去し、
残留物にメタノール−塩化メチレン混合溶媒
(5:95v/v)、飽和食塩水及び2N−カ性ソーダ
水溶液を加えてアルカリ性とし、振りまぜた後有
機層を分取した。水層を更にメタノール−塩化メ
チレン混合溶媒(5:95v/v)で抽出し、上記
分取有機層と合せ飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥した。溶媒を減圧下に留去し残留
結晶を塩化メチレンで再結晶して、無色プリズム
晶の4,5−トランス−4−アミノ−5−(2−
メチルプロペン−1−イル)−1,3,4,5−
テトラヒドロベンズ〔cd〕インドール54.3mgを得
た。
(収率96%) 融 点 121.5〜123℃ 赤外線吸収スペクトル(KBr) 3400(br)、3100(br)、1593、1444(cm-1) 核磁気共鳴スペクトル(CDCl3) δ:1.81(3H、d、J=1Hz)、1.85(3H、d、J
=1Hz)、1.65〜2.28(2H、br)、2.58〜3.35
(3H、m)、3.61(1H、dd、J=9Hz、7Hz)、
5.10(1H、br−d、J=9Hz)、6.55〜6.88
(2H、m)、6.91〜7.21(2H、m)、7.84(1H、br
−s) 質量分析スペクトル m/e:226(M+) 実施例 2 4,5−トランス−4−アミノ−5−(2−メ
チルプロペン−1−イル)−1,3,4,5−テ
トラヒドロベンズ〔cd〕インドール101.0mgを塩
化メチレン5mlに溶解し、これにクロル炭酸メチ
ル165.0mgを塩化メチレン2mlに溶かした溶液を
加え、更にトリエチルアミン0.3mlを加えて2.5時
間室温下にかきまぜた。反応混合物に適当量の水
及び1N−塩酸を加えて中性とし、振りまぜた後
有機層を分取した。水層を更に塩化メチレンで抽
出し、分取した有機層と合せ、水洗後、無水硫酸
ナトリウムで乾燥、減圧下に溶媒を留去した。残
留物をシリカゲル・カラムクロマトグラフイー
(展開溶媒:塩化メチレン)で精製し、無色ビス
コースオイルの4,5−トランス−4−メトキシ
カルボニルアミノ−5−(2−メチルプロペン−
1−イル)−1,3,4,5−テトラヒドロベン
ズ〔cd〕インドール112.6mgを得た。(収率93%) 赤外線吸収スペクトル(KBr) 3410、3325、1697、1512(cm-1) 核磁気共鳴スペクトル(CDCl3) δ:1.73(3H、d、J=1Hz)、1.86(3H、d、J
=1H)、2.76(1H、dd、J=15.5Hz、5Hz)、
3.22(1H、dd、J=15.5Hz、4Hz)、3.56(3H、
s)、3.69〜4.32(2H、m)、4.46〜4.82(1H、br
−s)、5.01(1H、br−d、J=10Hz)、6.59〜
6.89(2H、m)、6.96〜7.19(2H、m)、7.89
(1H、br−s) 質量分析スペクトル m/e:284(M+) (3) 発明の効果 上述したように本発明の前記一般式(1)で表され
る化合物を製造中間体として用いることにより、
クラビン型アルカロイド及びその類縁化合物をき
わめて効率的に製造することができる。
本発明の前記一般式(1)で表される化合物は従来
の製造方法において経由する種々の中間体と比べ
きわめて応用範囲が広く、その製造も容易で収率
よく得ることができる。
従つて、本発明の化合物(1)は医薬品として有用
な麦角アルカロイド特にクラビン型アルカロイド
及びその類縁化合物の製造中間体としてきわめて
重要である。
〔発明の効果〕
(±)−6,7−セコアグロクラビン(4)を製造
するにあたり、4,5−トランス−5−(2−メ
チルプロペン−1−イル)−4−ニトロ−1,3,
4,5−テトラヒドロベンズ〔cd〕インドール
(9)を出発物質として考えた場合、従来の製造方法
では、2工程、全工程通算収率約3.4%で得られ
るのに対し、本発明の一般式(1)の化合物を経由す
る方法では3工程、全工程通算収率約87.5%で得
られ約25倍の増加となる。更に、従来の製造方法
と本発明の一般式(1)を経由する製造方法とを、一
般に市販され容易に入手可能な化合物を出発原料
として比較した場合、従来の製造方法は5−ニト
ロイソキノリンを出発原料として用い、9〜10工
程、全工程通算収率約0.03〜0.06%で(±)−6,
7−セコアグロクラビンが得られるのに対して、
本発明の一般式(1)の化合物を経由する方法の場
合、3−ホルミルインドールを出発原料として用
い、7工程、全工程通算収率36.4%で得られ、約
600〜1200倍も収率が上昇できることになる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 (式中のRは水素原子又は低級アルコキシカルボ
    ニル基である)で表わされる1,3,4,5−テ
    トラヒドロベンズ〔cd〕インドール誘導体。 2 Rが水素原子である特許請求の範囲第1項記
    載の1,3,4,5−テトラヒドロベンズ〔cd〕
    インドール誘導体。 3 Rが低級アルコキシカルボニル基である特許
    請求の範囲第1項記載の1,3,4,5−テトラ
    ヒドロベンズ〔cd〕インドール誘導体。 4 式 で表わされる化合物を還元剤で還元し、次いで必
    要に応じN−アルコキシカルボニル化することを
    特徴とする一般式 (式中のRは水素原子又は低級アルコキシカルボ
    ニル基である)で表される1,3,4,5−テト
    ラヒドロベンズ〔cd〕インドール誘導体の製造
    方法。 5 還元剤が亜鉛アマルガムである特許請求の範
    囲第4項記載の製造方法。
JP20726784A 1984-10-03 1984-10-03 1,3,4,5−テトラヒドロベンズ〔cd〕インド−ル誘導体及びその製造方法 Granted JPS6185361A (ja)

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