JPH0255452B2 - - Google Patents
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- JPH0255452B2 JPH0255452B2 JP29532885A JP29532885A JPH0255452B2 JP H0255452 B2 JPH0255452 B2 JP H0255452B2 JP 29532885 A JP29532885 A JP 29532885A JP 29532885 A JP29532885 A JP 29532885A JP H0255452 B2 JPH0255452 B2 JP H0255452B2
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- corona discharge
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Description
〔技術分野〕
この発明は、コロナ放電処理装置に関する。
〔背景技術〕
たとえば、自動車用バンパーはポリオレフイン
材料からなつているものがあるが、その表面性状
を改善するため、従来からコロナ放電処理が行わ
れている。このコロナ放電処理を行う装置には、
ベース電極と相対向するように放電電極線が設け
られている。その放電電極の1つの型式として回
転ブラシ型のものがある。 この回転型放電電極は、一定の軸を中心として
回転し通電ができるようになつている回転体の外
周に多数本の放電電極線が植設されてブラシ状と
なるように外径向きに延びて構成されたものであ
るが、従来の放電電極線は、回転体にスパイラル
状に植設されてはいるものの、その延びる方向が
回転体の外周から直角に向くように設定されてい
た。このように放電電極線が直角方向へ延びてい
ると、放電電極線と直交するような処理面に対し
ては放電電極線の先端が確実に接触して有効に放
電が行われるが、前記処理面と直交する面、つま
り、放電電極線の回転軌跡面と平行な面に対して
は放電電極線の先端が確実に接触しないようにな
るため、前記直交する面と平行な面とを同時に放
電処理するようなことができなかつた。前記のよ
うに放電電極線と直交するような面のうちでも、
たとえば、凹んだような処理部分があるが、この
ような凹み部分に対して前記放電電極線を接触さ
せようとしても、凹み部分の隅部に至るまで放電
電極線の先端を入れて接触させることができなか
つた。これは、凹みから立ち上がつたところにあ
る角部のような部分についても同様である。 〔発明の目的〕 前記不都合をなくすためになされたものであつ
て、この発明は、被処理体の全体がより均一にか
つ効率的に放電処理されるようにしたコロナ放電
処理装置を提供することを目的としている。 〔発明の開示〕 前記目的を達成するため、この発明にかかるコ
ロナ放電処理装置は被処理体が設けられるベース
電極と、回転体の外周に放射方向に延びるように
多数の放電電極線が植設されていてこれら放電電
極線が回転により被処理体に接続するようになつ
ている回転型の放電電極を備えていて、前記両電
極間に高電圧が印加されることにより被処理体の
表面が活性化されるようになつているコロナ放電
処理装置において、前記放電電極線が、回転体の
外周にスパイラル状となるように植設されている
とともに、それぞれの延びる方向が回転体の外周
から外径方向に直角に延びる線を基準として回転
体の軸中心の一定方向に一定角をもつて傾斜して
設定されていることを特徴としている。 以下に、この発明を、その実施例をあらわした
図面を参照しつつ詳しく説明する。 第1図は、この発明にかかるコロナ放電処理装
置についての一例をあらわしていて、移送手段1
はコンベヤベルトとされていて、矢印Aの方向が
その移送方向とされている。移送手段1の上に
は、その長手方向の3個所に自動車用バンパーで
あるポリオレフイン樹脂材料の被処理体2が載せ
られている。移送方向Aの最も後行側となる位置
に設けられた被処理体2は、その長手方向が移送
方向Aと直交するように向けられているととも
に、そのバンパー内面となる側が下向きとなるよ
うに伏せて配置されている。残る被処理体2は、
その長手方向が移送方向Aと平行となるように向
けられて、同じく伏せて配置されている。各被処
理体2の内面側には、第2図にみるように、ベー
ス電極3の一部であるプラスチツク金型4が適合
して設けられていて、このプラスチツク金型4と
被処理体2の間には、無電解メツキによる通電性
金属層5が設けられている。これらプラスチツク
金型4と通電性金属層5とでベース電極3が構成
されている。このベース電極3は、通電性の金
属、たとえば、アルミからなる金型などであつて
もよい。これに対して、放電電極側は、回転型放
電電極6によつてすべて構成されている。この回
転型放電電極6は、第3図にみるように、フラン
ジを備えた第1支軸7と第2支軸8の1対の間に
円筒形の回転体9が固定されたものをボデイとし
て、その回転体9の外周に多数の放電電極線10
がブラシ状となるように突出して設けられたもの
である。各放電電極線10は、第4図にその詳細
をみるように、1本の線からなつているものでは
なく、ステンレス鋼繊維aを多数本こより状に紡
いで1本の縫糸状にしたものが用いられている。
同じ長さとされた放電電極線10を多数本用意し
て、第5図にみるように、回転体9の外周に設定
された植え込み点bに植設してある。植え込み点
bは、スパイラル状の線Sの上に順次一定のわず
かな間隔を置いて設定されていて、この植え込み
点bに植設された放電電極線10は、回転体9の
外周に直交するように立てられた垂直基準線cに
対して回転体9の中心線Oに沿う一方向に少しの
角度(写影角)θほど傾いて向くように延びてい
る。放電電極線10は、実際には、第5図にみる
ように、ピアノ線のようにまつすぐに立ち上がつ
たものではなく、微細な繊維を撚り合わせたもの
であることから弱くてややしなつた状態のもとに
あつて、回転に伴つて次第に立ち上がつて第5図
の実線でみるような状態、さらには、遠心力をよ
り大きく受けて2点鎖線(第12図も参照)でみ
るような弓なり状態となるようにされている。前
記回転式放電電極6は、たとえば、第6図にみる
ように、支持フレーム11上に、絶縁材(ベーク
またはテフロン材料を用いている)12を介して
1対のプランマーブロツク13により回転自在に
支持されていて、その一端に、通電用ベアリング
14が、また、他端には、絶縁材15つき可変速
型モータ16によつてベルト(絶縁体)駆動され
るプーリ17が取り付けられている。この回転式
放電電極6は、第1図にみるように、第1の被処
理体2については、そのバンパーの長手方向両端
の立ち上がり外側面に放電電極線10の先端が回
転により接触しつつ上昇(または移送方向Aに水
平に移動)するように設けられている。前記回転
型放電電極6は、被処理体2の立ち上がり外側面
に沿つて上昇し、被処理体2は移送手段1上に定
置されているが、回転型放電電極6が上昇しない
定置式とされ、被処理体2が上昇するように構成
することもできる。この実施例では、回転型放電
電極6が4個用意され、その1対を1組として各
外側面に1組づつ配置されていて、回転中心はす
べて移送方向Aと平行(または直角)になるよう
に向けられている。この回転型放電電極6は平面
からみて定位置にあつて、移送されてくる被処理
体2の外側面を回転しながら上昇するように動作
することにより、前記ベース電極3との間に印加
される高電圧によつてコロナ放電をして、外側面
を放電処理するように構成されている。この処理
ゾーンは、ここでは、立ち上がり処理ゾーン30
と称する。立ち上がり処理ゾーン30の移送方向
A側には側面処理ゾーン31が設けられている。
このゾーン31では、被処理体2がその長手方向
を移送方向Aに平行に向けて設けられて、被処理
体2の長手方向の両側面を放電処理するように構
成されている。各回転型放電電極6は、その回転
中心を移送方向Aに平行(または直角)に向け
て、各側面にそれぞれ3個づつ対応して配置され
ている。つぎの上面処理ゾーン32は、被処理体
2をそのままの向きとしてその上面に放電処理を
施すように構成されている。各回転型放電電極6
は、その回転中心が移送方向Aと直交(または平
行)に向くようにして、上面23上に3個配列さ
れている。 つぎに、前記放電電極線10がより有効に被処
理体2の表面に接触するための諸条件を、一例と
して説明する。その1つは、前記写影角θであ
る。この角度θは、第7図にみるように、被処理
体2に形成された凹み部18の底の隅部19に放
電電極線10の先端がより確実に接触できるよう
にして設定される。たとえば、凹み部18の溝幅
Wが10〜55mm(実測)の範囲にあるものに対し
て、放電電極線10の長さLが100mmと150mmの2
種類をそれぞれ個別に用いて放電処理を実行した
場合、長さLが100mmの放電電極線10を用いる
と、θは約6〜30゜の範囲であれば前記凹み部1
8の隅部19への接触が可能であり、長さLが
150mmの放電電極線10を用いるとθが約5〜20゜
の範囲で接触が可能となつた。前記角度θについ
ては、他の条件も関係してくるが、あまり小さく
すると放電電極線10が重なりやすくなつてから
みを生じるため、処理効率が低下する一方、θが
大きすぎると、処理効果の方が低下する。また、
放電電極線10の植え込み密度は、放電電極線1
0それ自体の組成によつて多少異なるが、放電電
極線10を単位長さ当たり2、4、10、20、40本
のように分けて個別に放電処理を実行した場合、
2および4本/cmの植え込み密度では、処理むら
が発生するおそれがあつたのに対して、20本/cm
以上の植え込み密度では、放電電極線10が互い
にからみ合つて前記凹み部分18の隅部19など
の細部に対して十分に放電処理をすることができ
ない不都合がでてきた。これらのことから、前記
植え込み密度については、経験的に、10本/cm程
度が放電処理を有効に行うのに最適値であること
が判つた。第8図にみるように、放電電極線10
の先端が被処理体2の表面全体を余すところなく
接触するように設定することも必要である。これ
は、回転体9の軸方向に隣り合う放電電極線1
0,10間のスパイラルピツチPによつて決定さ
れる要素が大きい。前記のように、放電電極線1
0として長さ100mmと150mmの2種類を別々に用い
るとともに、写影角θを5〜30゜にそれぞれ設定
して放電処理を実行した場合、Lが100mmの放電
電極線10をθが5゜のもとに設定すると、ピツチ
Pが13mm程度でそれぞれの有効処理範囲d,dの
重なりが0になり、長さLが150mmでθが30゜の場
合には、ピツチPを50mm程度にすれば前記重なり
が0になることが判つた。これにより、ピツチP
は、13〜50mmの範囲であれば余すところなく放電
処理を行うことができるが、ピツチPがあまり狭
すぎると、放電電極線10相互のからみを発生し
て処理効果が低下する一方、ピツチPが大きすぎ
ると空白部分が生じて処理効率が低下することが
判つた。 前記有効処理範囲d,dは放電電極線10が回
転する方向に直交する方向、つまり、回転体9の
幅方向についてみたのであるが、第9図にみるよ
うに、回転に沿う方向についての有効処理範囲e
についても評価しておく必要がある。そのため、
放電電極線10をθが約10゜、スパイラルピツチ
Pが40mm、植え込み密度10本/cmのもとに植え込
んで、第10図および第11図にみるように、周
方向の半周が半径100mmから150mmに長さが長くな
るようにし、残る半周が逆に150mmから100mmに長
さが短くなるようにした放電電極6を用いた。こ
れを第9図にみるように、PP板である被処理体
2から高さ100mmのところに回転中心を設定して、
回転数を100rpm、印加電圧を24KVとして放電
処理を行つた。この場合、処理時間を15秒、30秒
として、1000g/cm以上の剥離強度が得られる有
効処理範囲は、各々20mm、90mmであつた。すべて
が均一長さの放電電極線を用いて、処理時間15秒
で有効処理範囲eが60mmの条件で同様の処理を行
えば、前記同様の剥離強度が得られた。これらの
ことから、処理時間の短縮(処理効率のアツプ)
を図るには、複数個の電極を列設すればよく、た
とえば、前記バンパーの場合を例にとると、バン
パー長手長さが1800mmであると、回転型放電電極
を30個並べれば最大の処理効率が得られることも
分かつた。また、回転数についても処理効果をア
ツプするうえで1つの条件がある。つまり、回転
数が低すぎると、遠心力が小さくて凹み部18へ
の入り込み性が悪くなる一方、高すぎると、放電
電極線10が被処理体2に強く接触しすぎて損傷
するおそれがあることから、回転数は、一般に、
30〜300rpm程度の範囲が好ましい。 このように、回転型放電電極の放電電極線が回
転体から直角に延びているのでなく、回転体の軸
方向に振つて傾斜した状態に植え込まれているの
で、被処理体の側面までも同時に放電処理を行う
ことができるだけでなく、凹み部とか角のとがつ
た部分までも電極線の先端が確実にとどいて放電
処理を効率的に行うことができるようになつた。 なお、放電電極線は、たとえば、スパイラルに
沿つて半周進むにしたがつて順次長さが短くなる
一方、次の半周分で元の長さに戻るように、長さ
の異なるものを組み合わせて植設しておけば、も
つれがなく、しかも、被処理体までの距離に多少
の差があつても先端の当たる本数が均一化する。
前記処理ラインにおいては、被処理体とベース電
極が上下および前後に回転運動する一方、回転型
放電電極は定位置で回転するように構成すること
もできる。前記放電電極線10が植え込まれる構
造は、たとえば、第12図にみるようにしてもよ
い。つまり、ほぼコの字形でその溝の開口側を拡
げた形状の横断面を備えたスパイラル状(コイル
ばね形)の第1回転部材20と、今一つ同様の構
造の第2回転部材21を用いて、それらが互いの
スパイラル間に螺合して嵌まり合うようにして、
回転体9が形成されている。第1と第2の回転部
材20,21は互いに隣接するようにしてばね力
によつて嵌まり合い、その隣接する間に、ほぼU
字形の断面をしているスパイラル状(コイルばね
形)の電極線保持部材22が同じく螺合して嵌ま
り込むようにされている。電極線保持部材22の
U字形の溝内に放電電極線10の根元がかしめに
よつて取り付けられている。この電極線保持部材
22はスパイラル状に形成されているから、たと
えば、通常の組立性に有利であり、もちろん、前
記オプシヨンをする場合にも着脱に有利である。 前記角度θは、第1、第2回転部材20,21
のフランジ20a,21aの立上がり角αを調整
することによつて大小に設定されるようになつて
いる。 第13図および第14図は、バンパーである被
処理体の各部位A〜Fをあらわしていて、第13
図はバンパーの長手方向に直交する横断面図を、
第14図はその平面図をそれぞれあらわしてい
る。部位Aは上面一側部である第1上面、部位B
は上面溝、部位Cは第2上面、部位Dは凹み部の
凹み第1面、部位Eは部位Dに隣り合う凹み第2
面、部位Fは部位Dに対向する凹み第3面をそれ
ぞれあらわしている。これら各部位A〜Fについ
て、長さの等しい放電電極線が植設された第1の
放電電極と、第9図にみるように、半周におい
て順次長くなり残る半周で順次短くなるように放
電電極線が植設された第2の放電電極とを用い
て剥離強度(g/cm)の違いを電圧25KV、15秒
処理の条件のもとに測定してみた。その結果は第
1表にあらわされている。
材料からなつているものがあるが、その表面性状
を改善するため、従来からコロナ放電処理が行わ
れている。このコロナ放電処理を行う装置には、
ベース電極と相対向するように放電電極線が設け
られている。その放電電極の1つの型式として回
転ブラシ型のものがある。 この回転型放電電極は、一定の軸を中心として
回転し通電ができるようになつている回転体の外
周に多数本の放電電極線が植設されてブラシ状と
なるように外径向きに延びて構成されたものであ
るが、従来の放電電極線は、回転体にスパイラル
状に植設されてはいるものの、その延びる方向が
回転体の外周から直角に向くように設定されてい
た。このように放電電極線が直角方向へ延びてい
ると、放電電極線と直交するような処理面に対し
ては放電電極線の先端が確実に接触して有効に放
電が行われるが、前記処理面と直交する面、つま
り、放電電極線の回転軌跡面と平行な面に対して
は放電電極線の先端が確実に接触しないようにな
るため、前記直交する面と平行な面とを同時に放
電処理するようなことができなかつた。前記のよ
うに放電電極線と直交するような面のうちでも、
たとえば、凹んだような処理部分があるが、この
ような凹み部分に対して前記放電電極線を接触さ
せようとしても、凹み部分の隅部に至るまで放電
電極線の先端を入れて接触させることができなか
つた。これは、凹みから立ち上がつたところにあ
る角部のような部分についても同様である。 〔発明の目的〕 前記不都合をなくすためになされたものであつ
て、この発明は、被処理体の全体がより均一にか
つ効率的に放電処理されるようにしたコロナ放電
処理装置を提供することを目的としている。 〔発明の開示〕 前記目的を達成するため、この発明にかかるコ
ロナ放電処理装置は被処理体が設けられるベース
電極と、回転体の外周に放射方向に延びるように
多数の放電電極線が植設されていてこれら放電電
極線が回転により被処理体に接続するようになつ
ている回転型の放電電極を備えていて、前記両電
極間に高電圧が印加されることにより被処理体の
表面が活性化されるようになつているコロナ放電
処理装置において、前記放電電極線が、回転体の
外周にスパイラル状となるように植設されている
とともに、それぞれの延びる方向が回転体の外周
から外径方向に直角に延びる線を基準として回転
体の軸中心の一定方向に一定角をもつて傾斜して
設定されていることを特徴としている。 以下に、この発明を、その実施例をあらわした
図面を参照しつつ詳しく説明する。 第1図は、この発明にかかるコロナ放電処理装
置についての一例をあらわしていて、移送手段1
はコンベヤベルトとされていて、矢印Aの方向が
その移送方向とされている。移送手段1の上に
は、その長手方向の3個所に自動車用バンパーで
あるポリオレフイン樹脂材料の被処理体2が載せ
られている。移送方向Aの最も後行側となる位置
に設けられた被処理体2は、その長手方向が移送
方向Aと直交するように向けられているととも
に、そのバンパー内面となる側が下向きとなるよ
うに伏せて配置されている。残る被処理体2は、
その長手方向が移送方向Aと平行となるように向
けられて、同じく伏せて配置されている。各被処
理体2の内面側には、第2図にみるように、ベー
ス電極3の一部であるプラスチツク金型4が適合
して設けられていて、このプラスチツク金型4と
被処理体2の間には、無電解メツキによる通電性
金属層5が設けられている。これらプラスチツク
金型4と通電性金属層5とでベース電極3が構成
されている。このベース電極3は、通電性の金
属、たとえば、アルミからなる金型などであつて
もよい。これに対して、放電電極側は、回転型放
電電極6によつてすべて構成されている。この回
転型放電電極6は、第3図にみるように、フラン
ジを備えた第1支軸7と第2支軸8の1対の間に
円筒形の回転体9が固定されたものをボデイとし
て、その回転体9の外周に多数の放電電極線10
がブラシ状となるように突出して設けられたもの
である。各放電電極線10は、第4図にその詳細
をみるように、1本の線からなつているものでは
なく、ステンレス鋼繊維aを多数本こより状に紡
いで1本の縫糸状にしたものが用いられている。
同じ長さとされた放電電極線10を多数本用意し
て、第5図にみるように、回転体9の外周に設定
された植え込み点bに植設してある。植え込み点
bは、スパイラル状の線Sの上に順次一定のわず
かな間隔を置いて設定されていて、この植え込み
点bに植設された放電電極線10は、回転体9の
外周に直交するように立てられた垂直基準線cに
対して回転体9の中心線Oに沿う一方向に少しの
角度(写影角)θほど傾いて向くように延びてい
る。放電電極線10は、実際には、第5図にみる
ように、ピアノ線のようにまつすぐに立ち上がつ
たものではなく、微細な繊維を撚り合わせたもの
であることから弱くてややしなつた状態のもとに
あつて、回転に伴つて次第に立ち上がつて第5図
の実線でみるような状態、さらには、遠心力をよ
り大きく受けて2点鎖線(第12図も参照)でみ
るような弓なり状態となるようにされている。前
記回転式放電電極6は、たとえば、第6図にみる
ように、支持フレーム11上に、絶縁材(ベーク
またはテフロン材料を用いている)12を介して
1対のプランマーブロツク13により回転自在に
支持されていて、その一端に、通電用ベアリング
14が、また、他端には、絶縁材15つき可変速
型モータ16によつてベルト(絶縁体)駆動され
るプーリ17が取り付けられている。この回転式
放電電極6は、第1図にみるように、第1の被処
理体2については、そのバンパーの長手方向両端
の立ち上がり外側面に放電電極線10の先端が回
転により接触しつつ上昇(または移送方向Aに水
平に移動)するように設けられている。前記回転
型放電電極6は、被処理体2の立ち上がり外側面
に沿つて上昇し、被処理体2は移送手段1上に定
置されているが、回転型放電電極6が上昇しない
定置式とされ、被処理体2が上昇するように構成
することもできる。この実施例では、回転型放電
電極6が4個用意され、その1対を1組として各
外側面に1組づつ配置されていて、回転中心はす
べて移送方向Aと平行(または直角)になるよう
に向けられている。この回転型放電電極6は平面
からみて定位置にあつて、移送されてくる被処理
体2の外側面を回転しながら上昇するように動作
することにより、前記ベース電極3との間に印加
される高電圧によつてコロナ放電をして、外側面
を放電処理するように構成されている。この処理
ゾーンは、ここでは、立ち上がり処理ゾーン30
と称する。立ち上がり処理ゾーン30の移送方向
A側には側面処理ゾーン31が設けられている。
このゾーン31では、被処理体2がその長手方向
を移送方向Aに平行に向けて設けられて、被処理
体2の長手方向の両側面を放電処理するように構
成されている。各回転型放電電極6は、その回転
中心を移送方向Aに平行(または直角)に向け
て、各側面にそれぞれ3個づつ対応して配置され
ている。つぎの上面処理ゾーン32は、被処理体
2をそのままの向きとしてその上面に放電処理を
施すように構成されている。各回転型放電電極6
は、その回転中心が移送方向Aと直交(または平
行)に向くようにして、上面23上に3個配列さ
れている。 つぎに、前記放電電極線10がより有効に被処
理体2の表面に接触するための諸条件を、一例と
して説明する。その1つは、前記写影角θであ
る。この角度θは、第7図にみるように、被処理
体2に形成された凹み部18の底の隅部19に放
電電極線10の先端がより確実に接触できるよう
にして設定される。たとえば、凹み部18の溝幅
Wが10〜55mm(実測)の範囲にあるものに対し
て、放電電極線10の長さLが100mmと150mmの2
種類をそれぞれ個別に用いて放電処理を実行した
場合、長さLが100mmの放電電極線10を用いる
と、θは約6〜30゜の範囲であれば前記凹み部1
8の隅部19への接触が可能であり、長さLが
150mmの放電電極線10を用いるとθが約5〜20゜
の範囲で接触が可能となつた。前記角度θについ
ては、他の条件も関係してくるが、あまり小さく
すると放電電極線10が重なりやすくなつてから
みを生じるため、処理効率が低下する一方、θが
大きすぎると、処理効果の方が低下する。また、
放電電極線10の植え込み密度は、放電電極線1
0それ自体の組成によつて多少異なるが、放電電
極線10を単位長さ当たり2、4、10、20、40本
のように分けて個別に放電処理を実行した場合、
2および4本/cmの植え込み密度では、処理むら
が発生するおそれがあつたのに対して、20本/cm
以上の植え込み密度では、放電電極線10が互い
にからみ合つて前記凹み部分18の隅部19など
の細部に対して十分に放電処理をすることができ
ない不都合がでてきた。これらのことから、前記
植え込み密度については、経験的に、10本/cm程
度が放電処理を有効に行うのに最適値であること
が判つた。第8図にみるように、放電電極線10
の先端が被処理体2の表面全体を余すところなく
接触するように設定することも必要である。これ
は、回転体9の軸方向に隣り合う放電電極線1
0,10間のスパイラルピツチPによつて決定さ
れる要素が大きい。前記のように、放電電極線1
0として長さ100mmと150mmの2種類を別々に用い
るとともに、写影角θを5〜30゜にそれぞれ設定
して放電処理を実行した場合、Lが100mmの放電
電極線10をθが5゜のもとに設定すると、ピツチ
Pが13mm程度でそれぞれの有効処理範囲d,dの
重なりが0になり、長さLが150mmでθが30゜の場
合には、ピツチPを50mm程度にすれば前記重なり
が0になることが判つた。これにより、ピツチP
は、13〜50mmの範囲であれば余すところなく放電
処理を行うことができるが、ピツチPがあまり狭
すぎると、放電電極線10相互のからみを発生し
て処理効果が低下する一方、ピツチPが大きすぎ
ると空白部分が生じて処理効率が低下することが
判つた。 前記有効処理範囲d,dは放電電極線10が回
転する方向に直交する方向、つまり、回転体9の
幅方向についてみたのであるが、第9図にみるよ
うに、回転に沿う方向についての有効処理範囲e
についても評価しておく必要がある。そのため、
放電電極線10をθが約10゜、スパイラルピツチ
Pが40mm、植え込み密度10本/cmのもとに植え込
んで、第10図および第11図にみるように、周
方向の半周が半径100mmから150mmに長さが長くな
るようにし、残る半周が逆に150mmから100mmに長
さが短くなるようにした放電電極6を用いた。こ
れを第9図にみるように、PP板である被処理体
2から高さ100mmのところに回転中心を設定して、
回転数を100rpm、印加電圧を24KVとして放電
処理を行つた。この場合、処理時間を15秒、30秒
として、1000g/cm以上の剥離強度が得られる有
効処理範囲は、各々20mm、90mmであつた。すべて
が均一長さの放電電極線を用いて、処理時間15秒
で有効処理範囲eが60mmの条件で同様の処理を行
えば、前記同様の剥離強度が得られた。これらの
ことから、処理時間の短縮(処理効率のアツプ)
を図るには、複数個の電極を列設すればよく、た
とえば、前記バンパーの場合を例にとると、バン
パー長手長さが1800mmであると、回転型放電電極
を30個並べれば最大の処理効率が得られることも
分かつた。また、回転数についても処理効果をア
ツプするうえで1つの条件がある。つまり、回転
数が低すぎると、遠心力が小さくて凹み部18へ
の入り込み性が悪くなる一方、高すぎると、放電
電極線10が被処理体2に強く接触しすぎて損傷
するおそれがあることから、回転数は、一般に、
30〜300rpm程度の範囲が好ましい。 このように、回転型放電電極の放電電極線が回
転体から直角に延びているのでなく、回転体の軸
方向に振つて傾斜した状態に植え込まれているの
で、被処理体の側面までも同時に放電処理を行う
ことができるだけでなく、凹み部とか角のとがつ
た部分までも電極線の先端が確実にとどいて放電
処理を効率的に行うことができるようになつた。 なお、放電電極線は、たとえば、スパイラルに
沿つて半周進むにしたがつて順次長さが短くなる
一方、次の半周分で元の長さに戻るように、長さ
の異なるものを組み合わせて植設しておけば、も
つれがなく、しかも、被処理体までの距離に多少
の差があつても先端の当たる本数が均一化する。
前記処理ラインにおいては、被処理体とベース電
極が上下および前後に回転運動する一方、回転型
放電電極は定位置で回転するように構成すること
もできる。前記放電電極線10が植え込まれる構
造は、たとえば、第12図にみるようにしてもよ
い。つまり、ほぼコの字形でその溝の開口側を拡
げた形状の横断面を備えたスパイラル状(コイル
ばね形)の第1回転部材20と、今一つ同様の構
造の第2回転部材21を用いて、それらが互いの
スパイラル間に螺合して嵌まり合うようにして、
回転体9が形成されている。第1と第2の回転部
材20,21は互いに隣接するようにしてばね力
によつて嵌まり合い、その隣接する間に、ほぼU
字形の断面をしているスパイラル状(コイルばね
形)の電極線保持部材22が同じく螺合して嵌ま
り込むようにされている。電極線保持部材22の
U字形の溝内に放電電極線10の根元がかしめに
よつて取り付けられている。この電極線保持部材
22はスパイラル状に形成されているから、たと
えば、通常の組立性に有利であり、もちろん、前
記オプシヨンをする場合にも着脱に有利である。 前記角度θは、第1、第2回転部材20,21
のフランジ20a,21aの立上がり角αを調整
することによつて大小に設定されるようになつて
いる。 第13図および第14図は、バンパーである被
処理体の各部位A〜Fをあらわしていて、第13
図はバンパーの長手方向に直交する横断面図を、
第14図はその平面図をそれぞれあらわしてい
る。部位Aは上面一側部である第1上面、部位B
は上面溝、部位Cは第2上面、部位Dは凹み部の
凹み第1面、部位Eは部位Dに隣り合う凹み第2
面、部位Fは部位Dに対向する凹み第3面をそれ
ぞれあらわしている。これら各部位A〜Fについ
て、長さの等しい放電電極線が植設された第1の
放電電極と、第9図にみるように、半周におい
て順次長くなり残る半周で順次短くなるように放
電電極線が植設された第2の放電電極とを用い
て剥離強度(g/cm)の違いを電圧25KV、15秒
処理の条件のもとに測定してみた。その結果は第
1表にあらわされている。
以上みてきたように、この発明にかかるコロナ
放電処理装置は、被処理体が設けられるベース電
極と、回転体の外周に放射方向に延びるように多
数の放電電極線が植設されていてこれら放電電極
線が回転により被処理体に接続するようになつて
いる放電電極を備えていて、前記両電極間に高電
圧が印加されることにより被処理体の表面が活性
化されるようになつているコロナ放電処理装置に
おいて、前記放電電極線が、回転体の外周に螺旋
状となるように植設されているとともに、それぞ
れの延びる方向が回転体の外周から外形方向に直
角に延びる線を基準として回転体の軸中心の一定
方向に一定角をもつて傾斜して設定されているこ
とを特徴とするので、被処理体の全体がより均一
かつ効率的に放電処理を受けるようになつた。
放電処理装置は、被処理体が設けられるベース電
極と、回転体の外周に放射方向に延びるように多
数の放電電極線が植設されていてこれら放電電極
線が回転により被処理体に接続するようになつて
いる放電電極を備えていて、前記両電極間に高電
圧が印加されることにより被処理体の表面が活性
化されるようになつているコロナ放電処理装置に
おいて、前記放電電極線が、回転体の外周に螺旋
状となるように植設されているとともに、それぞ
れの延びる方向が回転体の外周から外形方向に直
角に延びる線を基準として回転体の軸中心の一定
方向に一定角をもつて傾斜して設定されているこ
とを特徴とするので、被処理体の全体がより均一
かつ効率的に放電処理を受けるようになつた。
第1図はこの発明にかかるコロナ放電処理装置
の一例をあらわした斜視図、第2図は被処理体に
放電処理をする状態をあらわした説明図、第3図
は回転型放電電極をあらわした正面図、第4図は
放電線の詳細をあらわした正面図、第5図は回転
体に放電線が植設された状態をあらわした説明
図、第6図は回転型放電電極の取付状態をあらわ
した斜視図、第7図は写影角の設定理由を説明す
るための断面図、第8図はスパイラルピツチの設
定理由を説明するための正面図、第9図は回転方
向に沿う有効処理範囲を説明するための側面図、
第10図は周方向で長さの異なる放電電極線を備
えた回転型放電電極の側面図、第11図はその正
面図、第12図は回転体をスパイラル形の部材と
して電極を保持する構造をあらわした断面図、第
13図は2つの異なるタイプの放電電極を用いて
剥離強度の比較をした際に使用されたバンパーの
横断面図、第14図はその上面からみた平面図で
ある。 2……被処理体、3……ベース電極、9……回
転体、10……放電電極線。
の一例をあらわした斜視図、第2図は被処理体に
放電処理をする状態をあらわした説明図、第3図
は回転型放電電極をあらわした正面図、第4図は
放電線の詳細をあらわした正面図、第5図は回転
体に放電線が植設された状態をあらわした説明
図、第6図は回転型放電電極の取付状態をあらわ
した斜視図、第7図は写影角の設定理由を説明す
るための断面図、第8図はスパイラルピツチの設
定理由を説明するための正面図、第9図は回転方
向に沿う有効処理範囲を説明するための側面図、
第10図は周方向で長さの異なる放電電極線を備
えた回転型放電電極の側面図、第11図はその正
面図、第12図は回転体をスパイラル形の部材と
して電極を保持する構造をあらわした断面図、第
13図は2つの異なるタイプの放電電極を用いて
剥離強度の比較をした際に使用されたバンパーの
横断面図、第14図はその上面からみた平面図で
ある。 2……被処理体、3……ベース電極、9……回
転体、10……放電電極線。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 被処理体が設けられるベース電極と、回転体
の外周に放射方向に延びるように多数の放電電極
線が植設されていてこれら放電電極線が回転によ
り被処理体に接触するようになつている回転型の
放電電極を備えていて、前記両電極間に高電圧が
印加されることにより被処理体の表面が活性化さ
れるようになつているコロナ放電処理装置におい
て、前記放電電極線が、回転体の外周にスパイラ
ル状となるように植設されているとともに、それ
ぞれの延びる方向が回転体の外周から外径方向に
直角に延びる線を基準として回転体の軸中心の一
定方向に一定角をもつて傾斜して設定されている
ことを特徴とするコロナ放電処理装置。 2 放電電極が、長さの異なる2種の放電電極線
を交互に配置して構成されている特許請求の範囲
第1項記載のコロナ放電処理装置。 3 放電電極線が、回転方向の半周の間で漸次長
さが短くなるように配列されていて、残る半周の
間で漸次長さが長くなるように配列されている特
許請求の範囲第1項記載のコロナ放電処理装置。 4 放電電極線が、金属繊維を撚り合わせたもの
でなつている特許請求の範囲第1項から第3項ま
でのいずれかに記載のコロナ放電処理装置。 5 金属繊維が、ステンレス鋼を材料としている
特許請求の範囲第4項記載のコロナ放電処理装
置。 6 回転体が、スパイラル状に形成されていて、
そのスパイラルの間に、スパイラル状に形成され
た電極線保持部材が挟み込まれて設けられている
とともに、この電極線保持部材に放電電極線が植
え込まれている特許請求の範囲第1項から第5項
までのいずれかに記載のコロナ放電処理装置。 7 電極線保持部材が横断面U字状になつてい
て、そのU字間に放電電極線の根元が挟み付けら
れている特許請求の範囲第6項記載のコロナ放電
処理装置。 8 被処理体の底部にプラスチツク金型が設けら
れていて、このプラスチツク金型と被処理体間に
通電性金属層を備え、これらプラスチツク金型と
通電性金属層とでベース電極が構成されている特
許請求の範囲第1項から第7項までのいずれかに
記載のコロナ放電処理装置。 9 通電性金属層が無電解メツキによつて設けら
れている特許請求の範囲第8項記載のコロナ放電
処理装置。 10 ベース電極がアルミからなる金型で構成さ
れている特許請求の範囲第8項または第9項記載
のコロナ放電処理装置。 11 被処理体が、姿勢を変更できるものとされ
ている一方、回転型の放電電極は、定位置に設置
されている特許請求の範囲第1項から第10項ま
でのいずれかに記載のコロナ放電処理装置。
Priority Applications (7)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60295328A JPS62149729A (ja) | 1985-12-25 | 1985-12-25 | コロナ放電処理装置 |
| US06/872,582 US4772788A (en) | 1985-12-25 | 1986-06-10 | Corona discharge treating system |
| AU58545/86A AU575255B2 (en) | 1985-12-25 | 1986-06-11 | Corona discharge treating system |
| CA000511419A CA1287866C (en) | 1985-12-25 | 1986-06-12 | Corona discharge treating system |
| KR1019860004909A KR900000165B1 (ko) | 1985-12-25 | 1986-06-19 | 코로나 방전 처리장치 |
| EP86309876A EP0228247B1 (en) | 1985-12-25 | 1986-12-17 | Corona discharge treating system |
| DE8686309876T DE3683029D1 (de) | 1985-12-25 | 1986-12-17 | Behandlungssystem mit koronaentladung. |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60295328A JPS62149729A (ja) | 1985-12-25 | 1985-12-25 | コロナ放電処理装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62149729A JPS62149729A (ja) | 1987-07-03 |
| JPH0255452B2 true JPH0255452B2 (ja) | 1990-11-27 |
Family
ID=17819189
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP60295328A Granted JPS62149729A (ja) | 1985-12-25 | 1985-12-25 | コロナ放電処理装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS62149729A (ja) |
-
1985
- 1985-12-25 JP JP60295328A patent/JPS62149729A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62149729A (ja) | 1987-07-03 |
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