JPH0257044B2 - - Google Patents
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- JPH0257044B2 JPH0257044B2 JP61066498A JP6649886A JPH0257044B2 JP H0257044 B2 JPH0257044 B2 JP H0257044B2 JP 61066498 A JP61066498 A JP 61066498A JP 6649886 A JP6649886 A JP 6649886A JP H0257044 B2 JPH0257044 B2 JP H0257044B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pheromone
- dispenser
- pheromone substance
- substance
- release
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A01—AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
- A01N—PRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
- A01N25/00—Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators, characterised by their forms, or by their non-active ingredients or by their methods of application, e.g. seed treatment or sequential application; Substances for reducing the noxious effect of the active ingredients to organisms other than pests
- A01N25/18—Vapour or smoke emitting compositions with delayed or sustained release
Landscapes
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Toxicology (AREA)
- Pest Control & Pesticides (AREA)
- Plant Pathology (AREA)
- Agronomy & Crop Science (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Dentistry (AREA)
- Wood Science & Technology (AREA)
- Zoology (AREA)
- Environmental Sciences (AREA)
- Catching Or Destruction (AREA)
- Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
Description
(産業上の利用分野)
本発明は徐放性デイスペンサー、詳しくは害虫
防除に使用されるフエロモン物質を長期間一定の
速度で徐々に放出し得るフエロモンデイスペンサ
ーに関するものである。 (従来の技術) 従来フエロモン物質の放出速度を経時的に一定
にするための工夫が種々試みられ、たとえば昆虫
性フエロモンについては、デイスペンサーとして
製剤化し、これによつて気化放出をコントロール
することがすでに実施されている。フエロモン物
質を有効かつ経済的に使用するには、種々の条件
下(温度、湿度その他気象条件など)において所
望の期間中、その放出量を効果が発現されるレベ
ルに保持することが理想的である。しかしながら
同種の高分子材料からなるバリヤー壁をもつデイ
スペンサーに異なるフエロモン物質を封入した場
合には、放出量が過多であつたり、あるいは過少
であつたりした差を生じるという欠点が避け難い
現状である。 放出量が過多の場合には、製剤の有効期間が短
くなるし、また放出量が過少の場合には所望の期
間終了後もフエロモン物質が放出されずに製剤中
に残留して有効に活用されないため経済的でない
等の問題がある。 有効期間が短い場合には、1シーズンに何回か
にわたつてフエロモン製剤を施用することが必要
となり、施用にかかる多大な労力を必要とするば
かりでなく、有効期間の末期には放出フエロモン
量が不足し、効果が発揮されない場合が生ずるこ
ともある。 単位面積あたりのフエロモン製剤の設置数は、
効果に悪影響を及ぼさない範囲で少ないことが理
想的であるが、設置数を少なくしても1回の施用
で1シーズンにわたり必要フエロモン量を供給維
持できるようなデイスペンサーはいまだ見出され
ていない。 本発明者らはさきに内径0.8mm、長さ20cmのポ
リエチレン製チユーブ内にフエロモン物質を封入
してなる徐放性フエロモンデイスペンサーを開発
し、圃場テストを行なつた。すなわち、ワタアカ
ミムシを対象にフエロモン物質としてZ,Z/E
−7−11−ヘキサデカジエニルアセテートを用い
て、米国アリゾナ州にて行なつたテスト結果では
1本あたり72mgのフエロモン物質を封入したデイ
スペンサーを894本/ha設置した場合、約30日間
は1本あたり0.6mg/日以上の放出を維持して、
十分な交信撹乱効果が得られたが、50日経過後は
1本あたりの放出量は残念ながら0.4mg/日以下
に低下し、交信撹乱効果も低下の傾向を示した
(JOURNAL OF ECONOMIC
ENTMOLOGYK,Vol78,No.6(1985)P1431−
1436)。 (発明の構成) 本発明はこの結果にかんがみ、フエロモン物質を
3ヶ月以上にわたり安定に放出できる新規なデイ
スペンサーを提供するもので、その要旨とすると
ころは、封入したフエロモン物質を高分子材料か
らなるバリヤー壁に浸透させて該外壁面から徐放
させるデイスペンサーにおいて、1個あたり100
mg以上のフエロモン物質を封入でき、前記バリヤ
ー壁は、フエロモン物質による平衡膨潤率が20℃
で2〜6重量%であり、かつ外表面積Smm2とフエ
ロモン物質封入量Wmgとの比S/Wが4〜11であ
ることを特徴とする徐放性フエロモンデイスペン
サーにある。 以下これをさらに詳しく説明すると、本発明の
徐放性フエロモンデイスペンサーは高分子材料か
らなるバリヤー壁をもつ製剤中にフエロモン物質
が封入されたチユーブ状のものであつて、封入さ
れたフエロモン物質は該壁中に浸透し、壁外面か
ら大気中に蒸発発することにより経時的に安定な
速度でフエロモン物質を放出する。 本発明の徐放性フエロモンデイスペンサーの有
効期間は放出されるフエロモン物質に適合した高
分子材料の選択とデイスペンサーの形状により決
定される。 すなわち、本発明ではバリヤー壁を構成する高
分子材料中へのフエロモン物質の平衡膨潤率が20
℃において2〜6重量%の範囲であるような高分
子材料を選択し、徐放性フエロモンデイスペンサ
ーの外表面積Smm2と封入されたフエロモン物質の
重量Wmgとの比S/Wが4〜11であるような形状
とすることが重要であつて、これによつてはじめ
てデイスペンサーの有効期間を3ヶ月以上に設定
できる効果が得られるのである。 徐放性フエロモンデイスペンサーの外表面積が
過大でS/Wが11より大きいと初期と後期の放出
速度に著しく差が生じ、放出速度が過大となり有
効期間が短縮され、S/Wが4より小さいと放出
速度が過小となり、フエロモン物質が有効に放出
されないなどの不都合を生じることがある。 フエロモン物質による高分子材料の平衡膨潤率
は、高分子材料物質のチツプをフエロモン物質中
ひ浸漬し、チツプの重量増加分を測定することに
より求められる。この平衡膨潤率がバリヤー壁中
のフエロモン物質濃度を決定する。 温度t℃におけるフエロモン物質の蒸発速度△
Mはデイスペンサーのまわりの空気中のフエロモ
ン濃度を無視すると、Pt・S・Cの関数として
表わすことができる。 ここでPtは温度t℃でのフエロモン物質の蒸
気圧、Sはデイスペンサーの表面積、Cはバリヤ
ー壁のフエロモン物質の濃度であつて、Ptはフ
エロモン物質固有の値、Sはデイスペンサーの形
状から決定される値、Cはバリヤー壁を構成する
高分子材料とフエロモン物質との組み合わせによ
り決定される値であり、フエロモン物質およびデ
イスペンサーの形状が限定された場合にデイスペ
ンサーからのフエロモン物質の蒸発速度を決定す
るのはバリヤー壁中のフエロモン物質濃度Cであ
る。 すなわちCによりデイスペンサーの有効期間を
推定することができるわけであり、本発明におい
ては前記したS/Wと、バリヤー壁を構成する高
分子材料へのフエロモン物質の膨潤率とをコント
ロールすることにより、1個のデイスペンサーに
封入されたフエロモン物質重量が100mg以上の場
合においても、フエロモン物質の放出速度を長期
間にわたり均一に制御し、デイスペンサーの有効
期間を適度な範囲に調節するこができる。 平衡膨潤率が2重量%より小さい場合にはフエ
ロモン物質の放出速度が過小となり、6重量%よ
り大きい場合には放出速度が過大となり好ましく
ない。 平衡膨潤率は高分子材料およびフエロモン物質
の溶解性パラメーター、分子容などによつて決ま
る。高分子材料としてはポリエチレン、ポリプロ
ピレン、エチレン酢酸ビニル共重合体、塩化ビニ
ル、セルロースアセテート、ビニロンなどが例示
されるが、好ましくはポリエチレンおよび酢酸ビ
ニル含有率が20重量%以下のエチレン酢酸ビニル
共重合体が挙げられる。 なおフエロモン物質は単一成分だけでなく、複
数成分を混合してもよく、またフエロモン物質が
紫外線により分解され易いものである場合には、
バリヤー壁中に紫外線吸収剤、染料または顔料を
混合するとか、あるいはフエロモン物質にも酸化
物防止剤、紫外線吸収剤等を含有させることがよ
い。またフエロモン物質にフイラーや溶剤などを
混合して使用することもできる。 本発明の徐放性フエロモンデイスペンサーの具
体的な形状としては、高分子材料からなるバリヤ
ー壁により、フエロモン物質をバリヤー壁内側の
中空部中に封入した球状、楕円球状、円柱状、平
板状などの形状が挙げられる。好ましくは、内径
0.8mm以上の細管の両端を溶封したものである。
また本発明のデイスペンサーは樹木等に係合しや
すくするためにさらに加工されたものでもよく、
異種のフエロモン物質をそれぞれ製剤化した複数
種の細管を接合一体化して使用することもでき
る。 (発明の効果) 本発明によれば3ヶ月経過後もフエロモンデイ
スペンサー1個あたり、0.6mg/dayのフエロモン
放出量を維持し、200個〜1500個/haという比較
的少ないフエロモンデイスペンサー設置数で、1
回の設置で1シーズンを通して充分な交信撹乱効
果を与えるフエロモンデイスペンサーを提供でき
る。 また1個のデイスペンサーあたりのフエロモン
物質担持量が100mg以上という多量のフエロモン
物質が担持されたデイスペンサーにおいては通常
放出の前半と後半で放出速度に大きな差が生じる
が、本発明によればこの欠点を回避できる。 以下本発明の実施例をあげるが本発明はこれに
限定されるものではない。 実施例 1 ワタアカミムシの性フエロモン物質であるZ,
Z/E−7,11−ヘキサデカジエニルアセテート
120mgを高密度ポリエチレン製の外径2.3mm,内径
1.5mm,長さ8cmの細管中に充填し両端を溶封し
てフエロモンデイスペンサーを得た。S=580mm2,
S/W=4.8であり、高密度ポリエチレンの2cm
×2cm×1mmのチツプを、20℃にてZ,Z/E−
7,11−ヘキサデカジエニルアセテートに浸漬し
平衡膨潤率を求めたところ2.9重量%であつた。 温度30℃、空気流速0.5/secの条件下で、放出
されるZ,Z/E−7,11−ヘキサデカジエニル
アセテート量をフエロモンデイスペンサーの重量
減少を測定することにより求めたところ、各30
日,60日,90日,120日経過後のZ,Z/E−7,
11−ヘキサデカジエニルアセテートの放出速度
は、それぞれ0.96mg/day,0.72mg/day,0.64
mg/day,0.52mg/dayであり、120日経過後の残
存量は24mgと長期間にわたり良好に放出が維持さ
れた。 比較例 1〜4 フエロモンデイスペンサーとして第1表に示す
形状、材質および平衡膨潤率のものを使用したほ
かは実施例1と同様にして、その放出速度を測定
したところ、第1表に併記した通りの結果が得ら
れた。 これから判るように、比較例1と3は初期の放
出速度が過大で有効期間が短いという欠点があ
り、比較例2と4とは放出速度が過小でフエロモ
ン物質が有効に放出されないという欠点がある。
防除に使用されるフエロモン物質を長期間一定の
速度で徐々に放出し得るフエロモンデイスペンサ
ーに関するものである。 (従来の技術) 従来フエロモン物質の放出速度を経時的に一定
にするための工夫が種々試みられ、たとえば昆虫
性フエロモンについては、デイスペンサーとして
製剤化し、これによつて気化放出をコントロール
することがすでに実施されている。フエロモン物
質を有効かつ経済的に使用するには、種々の条件
下(温度、湿度その他気象条件など)において所
望の期間中、その放出量を効果が発現されるレベ
ルに保持することが理想的である。しかしながら
同種の高分子材料からなるバリヤー壁をもつデイ
スペンサーに異なるフエロモン物質を封入した場
合には、放出量が過多であつたり、あるいは過少
であつたりした差を生じるという欠点が避け難い
現状である。 放出量が過多の場合には、製剤の有効期間が短
くなるし、また放出量が過少の場合には所望の期
間終了後もフエロモン物質が放出されずに製剤中
に残留して有効に活用されないため経済的でない
等の問題がある。 有効期間が短い場合には、1シーズンに何回か
にわたつてフエロモン製剤を施用することが必要
となり、施用にかかる多大な労力を必要とするば
かりでなく、有効期間の末期には放出フエロモン
量が不足し、効果が発揮されない場合が生ずるこ
ともある。 単位面積あたりのフエロモン製剤の設置数は、
効果に悪影響を及ぼさない範囲で少ないことが理
想的であるが、設置数を少なくしても1回の施用
で1シーズンにわたり必要フエロモン量を供給維
持できるようなデイスペンサーはいまだ見出され
ていない。 本発明者らはさきに内径0.8mm、長さ20cmのポ
リエチレン製チユーブ内にフエロモン物質を封入
してなる徐放性フエロモンデイスペンサーを開発
し、圃場テストを行なつた。すなわち、ワタアカ
ミムシを対象にフエロモン物質としてZ,Z/E
−7−11−ヘキサデカジエニルアセテートを用い
て、米国アリゾナ州にて行なつたテスト結果では
1本あたり72mgのフエロモン物質を封入したデイ
スペンサーを894本/ha設置した場合、約30日間
は1本あたり0.6mg/日以上の放出を維持して、
十分な交信撹乱効果が得られたが、50日経過後は
1本あたりの放出量は残念ながら0.4mg/日以下
に低下し、交信撹乱効果も低下の傾向を示した
(JOURNAL OF ECONOMIC
ENTMOLOGYK,Vol78,No.6(1985)P1431−
1436)。 (発明の構成) 本発明はこの結果にかんがみ、フエロモン物質を
3ヶ月以上にわたり安定に放出できる新規なデイ
スペンサーを提供するもので、その要旨とすると
ころは、封入したフエロモン物質を高分子材料か
らなるバリヤー壁に浸透させて該外壁面から徐放
させるデイスペンサーにおいて、1個あたり100
mg以上のフエロモン物質を封入でき、前記バリヤ
ー壁は、フエロモン物質による平衡膨潤率が20℃
で2〜6重量%であり、かつ外表面積Smm2とフエ
ロモン物質封入量Wmgとの比S/Wが4〜11であ
ることを特徴とする徐放性フエロモンデイスペン
サーにある。 以下これをさらに詳しく説明すると、本発明の
徐放性フエロモンデイスペンサーは高分子材料か
らなるバリヤー壁をもつ製剤中にフエロモン物質
が封入されたチユーブ状のものであつて、封入さ
れたフエロモン物質は該壁中に浸透し、壁外面か
ら大気中に蒸発発することにより経時的に安定な
速度でフエロモン物質を放出する。 本発明の徐放性フエロモンデイスペンサーの有
効期間は放出されるフエロモン物質に適合した高
分子材料の選択とデイスペンサーの形状により決
定される。 すなわち、本発明ではバリヤー壁を構成する高
分子材料中へのフエロモン物質の平衡膨潤率が20
℃において2〜6重量%の範囲であるような高分
子材料を選択し、徐放性フエロモンデイスペンサ
ーの外表面積Smm2と封入されたフエロモン物質の
重量Wmgとの比S/Wが4〜11であるような形状
とすることが重要であつて、これによつてはじめ
てデイスペンサーの有効期間を3ヶ月以上に設定
できる効果が得られるのである。 徐放性フエロモンデイスペンサーの外表面積が
過大でS/Wが11より大きいと初期と後期の放出
速度に著しく差が生じ、放出速度が過大となり有
効期間が短縮され、S/Wが4より小さいと放出
速度が過小となり、フエロモン物質が有効に放出
されないなどの不都合を生じることがある。 フエロモン物質による高分子材料の平衡膨潤率
は、高分子材料物質のチツプをフエロモン物質中
ひ浸漬し、チツプの重量増加分を測定することに
より求められる。この平衡膨潤率がバリヤー壁中
のフエロモン物質濃度を決定する。 温度t℃におけるフエロモン物質の蒸発速度△
Mはデイスペンサーのまわりの空気中のフエロモ
ン濃度を無視すると、Pt・S・Cの関数として
表わすことができる。 ここでPtは温度t℃でのフエロモン物質の蒸
気圧、Sはデイスペンサーの表面積、Cはバリヤ
ー壁のフエロモン物質の濃度であつて、Ptはフ
エロモン物質固有の値、Sはデイスペンサーの形
状から決定される値、Cはバリヤー壁を構成する
高分子材料とフエロモン物質との組み合わせによ
り決定される値であり、フエロモン物質およびデ
イスペンサーの形状が限定された場合にデイスペ
ンサーからのフエロモン物質の蒸発速度を決定す
るのはバリヤー壁中のフエロモン物質濃度Cであ
る。 すなわちCによりデイスペンサーの有効期間を
推定することができるわけであり、本発明におい
ては前記したS/Wと、バリヤー壁を構成する高
分子材料へのフエロモン物質の膨潤率とをコント
ロールすることにより、1個のデイスペンサーに
封入されたフエロモン物質重量が100mg以上の場
合においても、フエロモン物質の放出速度を長期
間にわたり均一に制御し、デイスペンサーの有効
期間を適度な範囲に調節するこができる。 平衡膨潤率が2重量%より小さい場合にはフエ
ロモン物質の放出速度が過小となり、6重量%よ
り大きい場合には放出速度が過大となり好ましく
ない。 平衡膨潤率は高分子材料およびフエロモン物質
の溶解性パラメーター、分子容などによつて決ま
る。高分子材料としてはポリエチレン、ポリプロ
ピレン、エチレン酢酸ビニル共重合体、塩化ビニ
ル、セルロースアセテート、ビニロンなどが例示
されるが、好ましくはポリエチレンおよび酢酸ビ
ニル含有率が20重量%以下のエチレン酢酸ビニル
共重合体が挙げられる。 なおフエロモン物質は単一成分だけでなく、複
数成分を混合してもよく、またフエロモン物質が
紫外線により分解され易いものである場合には、
バリヤー壁中に紫外線吸収剤、染料または顔料を
混合するとか、あるいはフエロモン物質にも酸化
物防止剤、紫外線吸収剤等を含有させることがよ
い。またフエロモン物質にフイラーや溶剤などを
混合して使用することもできる。 本発明の徐放性フエロモンデイスペンサーの具
体的な形状としては、高分子材料からなるバリヤ
ー壁により、フエロモン物質をバリヤー壁内側の
中空部中に封入した球状、楕円球状、円柱状、平
板状などの形状が挙げられる。好ましくは、内径
0.8mm以上の細管の両端を溶封したものである。
また本発明のデイスペンサーは樹木等に係合しや
すくするためにさらに加工されたものでもよく、
異種のフエロモン物質をそれぞれ製剤化した複数
種の細管を接合一体化して使用することもでき
る。 (発明の効果) 本発明によれば3ヶ月経過後もフエロモンデイ
スペンサー1個あたり、0.6mg/dayのフエロモン
放出量を維持し、200個〜1500個/haという比較
的少ないフエロモンデイスペンサー設置数で、1
回の設置で1シーズンを通して充分な交信撹乱効
果を与えるフエロモンデイスペンサーを提供でき
る。 また1個のデイスペンサーあたりのフエロモン
物質担持量が100mg以上という多量のフエロモン
物質が担持されたデイスペンサーにおいては通常
放出の前半と後半で放出速度に大きな差が生じる
が、本発明によればこの欠点を回避できる。 以下本発明の実施例をあげるが本発明はこれに
限定されるものではない。 実施例 1 ワタアカミムシの性フエロモン物質であるZ,
Z/E−7,11−ヘキサデカジエニルアセテート
120mgを高密度ポリエチレン製の外径2.3mm,内径
1.5mm,長さ8cmの細管中に充填し両端を溶封し
てフエロモンデイスペンサーを得た。S=580mm2,
S/W=4.8であり、高密度ポリエチレンの2cm
×2cm×1mmのチツプを、20℃にてZ,Z/E−
7,11−ヘキサデカジエニルアセテートに浸漬し
平衡膨潤率を求めたところ2.9重量%であつた。 温度30℃、空気流速0.5/secの条件下で、放出
されるZ,Z/E−7,11−ヘキサデカジエニル
アセテート量をフエロモンデイスペンサーの重量
減少を測定することにより求めたところ、各30
日,60日,90日,120日経過後のZ,Z/E−7,
11−ヘキサデカジエニルアセテートの放出速度
は、それぞれ0.96mg/day,0.72mg/day,0.64
mg/day,0.52mg/dayであり、120日経過後の残
存量は24mgと長期間にわたり良好に放出が維持さ
れた。 比較例 1〜4 フエロモンデイスペンサーとして第1表に示す
形状、材質および平衡膨潤率のものを使用したほ
かは実施例1と同様にして、その放出速度を測定
したところ、第1表に併記した通りの結果が得ら
れた。 これから判るように、比較例1と3は初期の放
出速度が過大で有効期間が短いという欠点があ
り、比較例2と4とは放出速度が過小でフエロモ
ン物質が有効に放出されないという欠点がある。
【表】
注) :酢酸ビニル含有率5%のエチレン−
酢酸ビニル共重合体
:セルローストリアセテート
:高密度ポリエチレン
実施例 2 コドリンドガの性フエロモン物質であるE,E
−8,10−ドデカジエノール120mgを酢酸ビニル
含有率3%のエチレン酢ビ共重合体製の外径1.60
mm,内径0.96mm,長さ20cmの細管中に充填し、両
端を溶封し、フエロモンデイスペンサーを得た。
S=1005mm2,S/W=8.4であり、酢ビ3%含有
のエチレン酢ビ共重合の20℃におけるE,E−
8,10−ドデカジエノール平衡膨潤率は3.2重量
%であつた。実施例1と同様に放出されるE,E
−8,10−ドデカジエノール量を求めたところ、
各30日,60日,90日,120日経過後の放出速度は
それぞれ1.08mg/day,0.75mg/day,0.62mg/
day,0.44mg/dayであり、90日以上にわた0.6
mg/day以上の放出量を維持した。 比較例 5〜8 フエロモンデイスペンサーとして第2表に示す
形状、材質および平衡膨潤率のものを使用したほ
かは実施例2と同様にして、その放出速度を測定
したところ、第2表に併記した通りの結果が得ら
れた。 これから判るように、比較例5と7は放出速度
が過大、比較例6と8は放出速度が過小という欠
点がある。
酢酸ビニル共重合体
:セルローストリアセテート
:高密度ポリエチレン
実施例 2 コドリンドガの性フエロモン物質であるE,E
−8,10−ドデカジエノール120mgを酢酸ビニル
含有率3%のエチレン酢ビ共重合体製の外径1.60
mm,内径0.96mm,長さ20cmの細管中に充填し、両
端を溶封し、フエロモンデイスペンサーを得た。
S=1005mm2,S/W=8.4であり、酢ビ3%含有
のエチレン酢ビ共重合の20℃におけるE,E−
8,10−ドデカジエノール平衡膨潤率は3.2重量
%であつた。実施例1と同様に放出されるE,E
−8,10−ドデカジエノール量を求めたところ、
各30日,60日,90日,120日経過後の放出速度は
それぞれ1.08mg/day,0.75mg/day,0.62mg/
day,0.44mg/dayであり、90日以上にわた0.6
mg/day以上の放出量を維持した。 比較例 5〜8 フエロモンデイスペンサーとして第2表に示す
形状、材質および平衡膨潤率のものを使用したほ
かは実施例2と同様にして、その放出速度を測定
したところ、第2表に併記した通りの結果が得ら
れた。 これから判るように、比較例5と7は放出速度
が過大、比較例6と8は放出速度が過小という欠
点がある。
【表】
:低密度ポリエチレン
:酢酸ビニル含有率3%のエチレン−
酢酸ビニル共重合体
:酢酸ビニル含有率3%のエチレン−
酢酸ビニル共重合体
Claims (1)
- 1 封入したフエロモン物質を高分子材料からな
るバリヤー壁に浸透させて該壁外面から徐放させ
るデイスペンサーにおいて、1個あたり100mg以
上のフエロモン物質を封入でき、前記バリヤー壁
は、フエロモン物質による平衡膨潤率が20℃で2
〜6重量%であり、かつその外表面積Smm2とフエ
ロモン物質封入量Wmgとの比S/Wが4〜11であ
ることを特徴とする徐放性フエロモンデイスペン
サー。
Priority Applications (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61066498A JPS62223101A (ja) | 1986-03-25 | 1986-03-25 | 徐放性フエロモンデイスペンサ− |
| ES87302572T ES2070819T3 (es) | 1986-03-25 | 1987-03-25 | Un dispensador de liberacion sostenida de feromona sexual de los insectos. |
| US07/029,950 US4834745A (en) | 1986-03-25 | 1987-03-25 | Sustained-release dispenser of sex pheromone of insects |
| DE3751155T DE3751155T2 (de) | 1986-03-25 | 1987-03-25 | Spender für die verzögerte Freisetzung von Insektensexualpheromonen. |
| EP87302572A EP0243007B1 (en) | 1986-03-25 | 1987-03-25 | A sustained-release dispenser of sex pheromone of insects |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
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