JPH0257918B2 - - Google Patents
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- JPH0257918B2 JPH0257918B2 JP61159799A JP15979986A JPH0257918B2 JP H0257918 B2 JPH0257918 B2 JP H0257918B2 JP 61159799 A JP61159799 A JP 61159799A JP 15979986 A JP15979986 A JP 15979986A JP H0257918 B2 JPH0257918 B2 JP H0257918B2
- Authority
- JP
- Japan
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- aspartame
- thermolysin
- enzyme
- immobilized
- mol
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- Expired - Lifetime
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- Immobilizing And Processing Of Enzymes And Microorganisms (AREA)
- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野
本発明は新規なアスパルテーム製造用固定化酵
素に関するものである。さらに詳しくいえば、本
発明は、L−フエニルアラニンメチルエステル
と、アミノ基がベンジルオキシカルボニル基で保
護されたL−アスパラギン酸(以後Z−L−アス
パラギン酸と称す)からアスパルテームを製造す
るのに好適に利用しうる新規な固定化酵素に関す
るものである。
素に関するものである。さらに詳しくいえば、本
発明は、L−フエニルアラニンメチルエステル
と、アミノ基がベンジルオキシカルボニル基で保
護されたL−アスパラギン酸(以後Z−L−アス
パラギン酸と称す)からアスパルテームを製造す
るのに好適に利用しうる新規な固定化酵素に関す
るものである。
従来の技術
アスパルテームはL−アスパラギン酸とL−フ
エニルアラニンとから成るペプチド系甘味料で、
砂糖の約200培の甘味度を有し、ノンカロリー甘
味料として注目をあびている。このアスパルテー
ムは、式 で示される構造を有し、通常L−アスパラギン酸
及びL−フエニルアラニンを原料として製造され
る。
エニルアラニンとから成るペプチド系甘味料で、
砂糖の約200培の甘味度を有し、ノンカロリー甘
味料として注目をあびている。このアスパルテー
ムは、式 で示される構造を有し、通常L−アスパラギン酸
及びL−フエニルアラニンを原料として製造され
る。
アスパルテームの製造方法については、化学的
方法と生化学的方法に大別され、それぞれ多くの
方法が提案されている。この中の代表的な化学的
製造方法としては、まずL−アスパラギン酸のβ
−カルボキシル基をベンジルエステルとして保護
したのち、アミノ基をベンジルオキシカルボニル
基(Z基)で保護し、このものとL−フエニルア
ラニンメチルエステルとを、N,N−ジシクロヘ
キシルカルボジドイミドなどの縮合剤の存在下に
反応させ、次いで生成物をPd/Cなどの還元触
媒を用い、水素と反応させてベンジル基及びZ基
を脱離することにより、アスパルテームを製造す
る方法が挙げられる。
方法と生化学的方法に大別され、それぞれ多くの
方法が提案されている。この中の代表的な化学的
製造方法としては、まずL−アスパラギン酸のβ
−カルボキシル基をベンジルエステルとして保護
したのち、アミノ基をベンジルオキシカルボニル
基(Z基)で保護し、このものとL−フエニルア
ラニンメチルエステルとを、N,N−ジシクロヘ
キシルカルボジドイミドなどの縮合剤の存在下に
反応させ、次いで生成物をPd/Cなどの還元触
媒を用い、水素と反応させてベンジル基及びZ基
を脱離することにより、アスパルテームを製造す
る方法が挙げられる。
一方、生物化学的製造方法としては、酵素又は
それを産生する微生物、その培養液若しくは処理
物などを使用する方法が多く知られているが、最
近、タンパク分解酵素によるペプチド結合の加水
分解反応の逆反応を利用したペプチド合成の研究
が進み、アスパルテームを生成する酵素として、
金属酵素のサーモライシンが見出されてから、こ
れを用いる方法が特に注目されている。
それを産生する微生物、その培養液若しくは処理
物などを使用する方法が多く知られているが、最
近、タンパク分解酵素によるペプチド結合の加水
分解反応の逆反応を利用したペプチド合成の研究
が進み、アスパルテームを生成する酵素として、
金属酵素のサーモライシンが見出されてから、こ
れを用いる方法が特に注目されている。
この酵素を用いるアスパルテームの製造方法
は、L−アスパラギン酸のβ−カルボキシル基が
無保護であるにもかかわらず、α−カルボキシル
基のみが反応し、β体は全く生成せず、しかも水
溶液中において温和な条件で反応を行いうるな
ど、前記の化学的製造方法に比べて多くの利点を
有している。
は、L−アスパラギン酸のβ−カルボキシル基が
無保護であるにもかかわらず、α−カルボキシル
基のみが反応し、β体は全く生成せず、しかも水
溶液中において温和な条件で反応を行いうるな
ど、前記の化学的製造方法に比べて多くの利点を
有している。
他方、近年固定化酵素や固定化微生物を素子と
するバイオリアクターを用いて有用物質を製造す
る研究が積極的になされ、すでに実用化の段階に
到達している。このバイオリアクターを用いる方
法は、従来の酵素反応に比べて、酵素の反復使用
が可能である。酵素の安定性、耐久性が向上す
る、機器計測による反応の自動制御や管理が容易
である、反応の長期連続化が可能である、反応生
成物の精製が容易で、かつ高純度の製品を高収率
で得ることができる、反応装置のコンパクト化が
可能である資源、エネルギー、産業廃棄物処理な
どの点で他の方法よりも有利であるなど多くの利
点を有している。
するバイオリアクターを用いて有用物質を製造す
る研究が積極的になされ、すでに実用化の段階に
到達している。このバイオリアクターを用いる方
法は、従来の酵素反応に比べて、酵素の反復使用
が可能である。酵素の安定性、耐久性が向上す
る、機器計測による反応の自動制御や管理が容易
である、反応の長期連続化が可能である、反応生
成物の精製が容易で、かつ高純度の製品を高収率
で得ることができる、反応装置のコンパクト化が
可能である資源、エネルギー、産業廃棄物処理な
どの点で他の方法よりも有利であるなど多くの利
点を有している。
したがつて、アスパルテームの製造について
も、固定化酵素を用いる方法が試みられ、これま
で、アスパルテーム製造用固定化酵素として、例
えばアクリル酸エステル系ポーラス樹脂にサーモ
ライシンを吸着させたのち、ジアルデヒドにより
架橋処理を施したもの、ポーラスガラスビーズに
サーモライシンを吸着させたもの、アミノ基を有
する親水性ポリマーゲルに対するジアルデヒド処
理による共有結合法によつて、サーモライシンを
固定化したものなどが提案されている。しかしな
がら、これらの固定化酵素においては、生成物で
あるZ基を有するアスパルテーム(以後、Z−ア
スパルテームと称する)が疎水性でかつ水不溶性
でもあるため、反応が進むに伴い、酵素固定化担
体の内部や表面の閉塞を免れないという欠点があ
り、いずれも実用に至つていない。
も、固定化酵素を用いる方法が試みられ、これま
で、アスパルテーム製造用固定化酵素として、例
えばアクリル酸エステル系ポーラス樹脂にサーモ
ライシンを吸着させたのち、ジアルデヒドにより
架橋処理を施したもの、ポーラスガラスビーズに
サーモライシンを吸着させたもの、アミノ基を有
する親水性ポリマーゲルに対するジアルデヒド処
理による共有結合法によつて、サーモライシンを
固定化したものなどが提案されている。しかしな
がら、これらの固定化酵素においては、生成物で
あるZ基を有するアスパルテーム(以後、Z−ア
スパルテームと称する)が疎水性でかつ水不溶性
でもあるため、反応が進むに伴い、酵素固定化担
体の内部や表面の閉塞を免れないという欠点があ
り、いずれも実用に至つていない。
発明が解決しようとする問題点
本発明はこのような従来のアスパルテーム製造
用固定化酵素が有する欠点を改良し、反応生成物
のZ−アスパルテームによつて、固定化担体が閉
塞することのない、実用的価値の高いアスパルテ
ーム製造用固定化酵素の提供を目的としてなされ
たものである。
用固定化酵素が有する欠点を改良し、反応生成物
のZ−アスパルテームによつて、固定化担体が閉
塞することのない、実用的価値の高いアスパルテ
ーム製造用固定化酵素の提供を目的としてなされ
たものである。
問題点を解決するための手段
本発明者らは固定化担体が親水性である場合、
その表面に付着したZ−アスパルテームは、容易
に剥離して脱落することに着目し、鋭意研究を重
ねた結果、特定の官能基とけん化度を有する光架
橋性ポリビニルアルコールは、光架橋反応を利用
して酵素を強固に固定することができる上に、そ
の光架橋化物は親水性であると同時に水不溶性を
示し、したがつて該ポリビニルアルコールの光架
橋反応を利用して、そのフイルム状又は繊維状光
架橋化物にサーモライシンを固定したものを用い
れば、前記目的を達成しうることを見出し、この
知見に基づいて本発明を完成するに至つた。
その表面に付着したZ−アスパルテームは、容易
に剥離して脱落することに着目し、鋭意研究を重
ねた結果、特定の官能基とけん化度を有する光架
橋性ポリビニルアルコールは、光架橋反応を利用
して酵素を強固に固定することができる上に、そ
の光架橋化物は親水性であると同時に水不溶性を
示し、したがつて該ポリビニルアルコールの光架
橋反応を利用して、そのフイルム状又は繊維状光
架橋化物にサーモライシンを固定したものを用い
れば、前記目的を達成しうることを見出し、この
知見に基づいて本発明を完成するに至つた。
すなわち、本発明は、スチルバゾリウム基0.5
〜10モル%を含有し、かつけん化度80モル%以上
のポリビニルアルコールのフイルム状又は繊維状
光架橋化物にサーモライシンを固定して成るアス
パルテーム製造用固定化酵素を提供するものであ
る。
〜10モル%を含有し、かつけん化度80モル%以上
のポリビニルアルコールのフイルム状又は繊維状
光架橋化物にサーモライシンを固定して成るアス
パルテーム製造用固定化酵素を提供するものであ
る。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明において用いられるポリビニルアルコー
ルは、けん化度が80モル%以上のものが必要であ
り、80モル%未満のものでは、親水性に劣り、反
応中に担体の表面にZ−アスパルテームが付着
し、反応の継続が不可能となる。特に好ましいの
はけん化度が85モル%以上のものである。
ルは、けん化度が80モル%以上のものが必要であ
り、80モル%未満のものでは、親水性に劣り、反
応中に担体の表面にZ−アスパルテームが付着
し、反応の継続が不可能となる。特に好ましいの
はけん化度が85モル%以上のものである。
該ポリビニルアルコールの重合度については、
酵素反応に直接の影響がなく特に制限はないが、
重合度が低すぎると成形体の強度が不足し、一方
重合度が高すぎるとその溶液の粘度が高くなつ
て、フイルム状や繊維状などに成形することが困
難になるので、通常500〜3000、好ましくは1000
〜2000の範囲の重合度を有するものが望ましい。
酵素反応に直接の影響がなく特に制限はないが、
重合度が低すぎると成形体の強度が不足し、一方
重合度が高すぎるとその溶液の粘度が高くなつ
て、フイルム状や繊維状などに成形することが困
難になるので、通常500〜3000、好ましくは1000
〜2000の範囲の重合度を有するものが望ましい。
該ポリビニルアルコールに導入されるスチルバ
ゾリウム基の量は、該ポリビニルアルコールに対
して0.5〜10モル%、好ましくは0.8〜4モル%の
範囲にあることが必要である。この量が0.5モル
%未満ではサーモライシンの固定が不十分であ
り、また10モル%を超えるとサーモライシンとの
相互作用により、固定化酵素調製時において溶液
のゲル化が生じ、成形体の形成が困難となる。
ゾリウム基の量は、該ポリビニルアルコールに対
して0.5〜10モル%、好ましくは0.8〜4モル%の
範囲にあることが必要である。この量が0.5モル
%未満ではサーモライシンの固定が不十分であ
り、また10モル%を超えるとサーモライシンとの
相互作用により、固定化酵素調製時において溶液
のゲル化が生じ、成形体の形成が困難となる。
このようなスチルバゾリウム基を有する光架橋
性ポリビニルアルコールは公知の方法(例えば、
特公昭59−521号公報、特公昭59−15324号公報)
によつて容易に製造することができる。
性ポリビニルアルコールは公知の方法(例えば、
特公昭59−521号公報、特公昭59−15324号公報)
によつて容易に製造することができる。
一方、本発明において用いられるサーモライシ
ンは、バチルス・サーモプロテオリテイカス
(Bacillus thermoproteolyticus)が産生する1
種のプロテアーゼで、1分子中に4原子のCaが
結合して安定化された、メタルプロテアーゼに分
類される公知の酵素である。
ンは、バチルス・サーモプロテオリテイカス
(Bacillus thermoproteolyticus)が産生する1
種のプロテアーゼで、1分子中に4原子のCaが
結合して安定化された、メタルプロテアーゼに分
類される公知の酵素である。
次に、本発明の固定化酵素を製造する好適な方
法の1例について説明すると、まず前記の光架橋
性ポリビニルアルコールの水溶液を調製したの
ち、これにサーモライシンを添加する。このサー
モライシンの添加割合が少ないと酵素発現率が高
くなり、逆に多すぎると酵素発現活性は高くなる
が酵素発現率は低下する傾向がみられ、該サーモ
ライシンの添加量は、通常光架橋性ポリビニルア
ルコールに対して、重量基準で10〜50%の範囲で
選ばれる。また、この光架橋性ポリビニルアルコ
ール−サーモライシン混合溶液における好ましい
固形分濃度は、該ポリビニルアルコールとサーモ
ライシンとの割合によつて左右され、一概に定め
ることはできないが、該混合溶液を所望形状に成
形しうるような範囲で選ぶことが重要である。
法の1例について説明すると、まず前記の光架橋
性ポリビニルアルコールの水溶液を調製したの
ち、これにサーモライシンを添加する。このサー
モライシンの添加割合が少ないと酵素発現率が高
くなり、逆に多すぎると酵素発現活性は高くなる
が酵素発現率は低下する傾向がみられ、該サーモ
ライシンの添加量は、通常光架橋性ポリビニルア
ルコールに対して、重量基準で10〜50%の範囲で
選ばれる。また、この光架橋性ポリビニルアルコ
ール−サーモライシン混合溶液における好ましい
固形分濃度は、該ポリビニルアルコールとサーモ
ライシンとの割合によつて左右され、一概に定め
ることはできないが、該混合溶液を所望形状に成
形しうるような範囲で選ぶことが重要である。
次に、このようにして得られた光架橋性ポリビ
ニルアルコール−サーモライシンの混合溶液を、
フイルム状又は繊維状に成形したのち、暗所で風
乾後、これに太陽光や、けい光灯などにより光照
射して、光架橋反応を行わせ、水不溶性のポリビ
ニルアルコールの光架橋化物を形成させることに
よつて、本発明の固定化酵素が得られる。太陽光
を用いる場合、光照射時間は通常1〜30分程度で
十分である。また、光照射は成形体の表裏に行う
ことが望ましい。
ニルアルコール−サーモライシンの混合溶液を、
フイルム状又は繊維状に成形したのち、暗所で風
乾後、これに太陽光や、けい光灯などにより光照
射して、光架橋反応を行わせ、水不溶性のポリビ
ニルアルコールの光架橋化物を形成させることに
よつて、本発明の固定化酵素が得られる。太陽光
を用いる場合、光照射時間は通常1〜30分程度で
十分である。また、光照射は成形体の表裏に行う
ことが望ましい。
本発明の固定化酵素がフイルム状の成形体であ
る場合はその厚さが、また繊維状の成形体である
場合はその径が5〜100μmの範囲にあることが
好ましい。この厚さ又は径が5μm未満では、相
対的に酵素発現率は高いものの、機械的強度が低
く、かつ取り扱いが困難であり、一方100μmを
超えると酵素発現活性が著しく低下する上に、成
形体内に水不溶性のZ−アスパルテームの蓄積や
被覆が生じるために、Z−アスパルテームの継続
的生産が困難になる。成形体の特に好ましい厚さ
又は径は10〜50μmの範囲である。
る場合はその厚さが、また繊維状の成形体である
場合はその径が5〜100μmの範囲にあることが
好ましい。この厚さ又は径が5μm未満では、相
対的に酵素発現率は高いものの、機械的強度が低
く、かつ取り扱いが困難であり、一方100μmを
超えると酵素発現活性が著しく低下する上に、成
形体内に水不溶性のZ−アスパルテームの蓄積や
被覆が生じるために、Z−アスパルテームの継続
的生産が困難になる。成形体の特に好ましい厚さ
又は径は10〜50μmの範囲である。
このようにして得られた本発明の固定化酵素
は、次に示す反応を触媒し、アスパルテーム製造
用として極めて好適に用いられる。
は、次に示す反応を触媒し、アスパルテーム製造
用として極めて好適に用いられる。
すなわち、該固定化酵素は水性媒体中におい
て、Z−L−アスパラギン酸()とL−フエニ
ルアラニンメチルエステル()との縮合反応を
触媒し、Z−アスパルテーム()を連続的に生
成することができる。
て、Z−L−アスパラギン酸()とL−フエニ
ルアラニンメチルエステル()との縮合反応を
触媒し、Z−アスパルテーム()を連続的に生
成することができる。
該固定化酵素に用いられているサーモライシン
はエンド型のペプチダーゼであることから、縮合
反応を行わせるためには、L−アスパラギン酸の
アミノ基は、前記()の化合物で示すようにZ
基などの保護基で保護しておく必要がある。ま
た、この酵素を用いる反応においては、ラセミ体
基質を用いてもL体のみが反応に関与し、L−L
型のジペプチドが得られるという特徴がある。
はエンド型のペプチダーゼであることから、縮合
反応を行わせるためには、L−アスパラギン酸の
アミノ基は、前記()の化合物で示すようにZ
基などの保護基で保護しておく必要がある。ま
た、この酵素を用いる反応においては、ラセミ体
基質を用いてもL体のみが反応に関与し、L−L
型のジペプチドが得られるという特徴がある。
このようにして得られたZ−アスパルテーム
()は、公知の方法、例えばPd/Cなどの触媒
の存在下、水素を用いて接触還元する方法によ
り、Z基が脱離され、アスパルテーム()を与
える。
()は、公知の方法、例えばPd/Cなどの触媒
の存在下、水素を用いて接触還元する方法によ
り、Z基が脱離され、アスパルテーム()を与
える。
発明の効果
本発明の固定化酵素は、特定量のスチルバゾリ
ウム基と特定のケン化度を有するポリビニルアル
コールの光架橋化反応を利用して、該ポリビニル
アルコールの光架橋化物にサーモライシンを固定
したものであつて、従来のアスパルテーム製造用
固定化酵素に比べ、長期間にわたつてZ−アスパ
ルテームの連続生産が可能で、極めて実用的価値
の高いものである。
ウム基と特定のケン化度を有するポリビニルアル
コールの光架橋化反応を利用して、該ポリビニル
アルコールの光架橋化物にサーモライシンを固定
したものであつて、従来のアスパルテーム製造用
固定化酵素に比べ、長期間にわたつてZ−アスパ
ルテームの連続生産が可能で、極めて実用的価値
の高いものである。
実施例 1
スチルバゾリウム基1.3mol%、ケン化度88mol
%、重合度1100の光架橋性ポリビニルアルコール
(PVA)の10重量%水溶液15g中に、硫酸カルシ
ウム二水塩0.86g/水溶液6mlにサーモライシ
ン300mgを溶解したものを混合し、その原液をア
クリル板上に均一に流延し3時間室温で風乾する
ことにより50μのフイルムを得た。
%、重合度1100の光架橋性ポリビニルアルコール
(PVA)の10重量%水溶液15g中に、硫酸カルシ
ウム二水塩0.86g/水溶液6mlにサーモライシ
ン300mgを溶解したものを混合し、その原液をア
クリル板上に均一に流延し3時間室温で風乾する
ことにより50μのフイルムを得た。
そのフイルムをガラス板で挾み太陽光を片面5
分間ずつ照射した。次いでこれを十分に水洗しア
スパルテーム製造用フイルム状固定化酵素を得
た。
分間ずつ照射した。次いでこれを十分に水洗しア
スパルテーム製造用フイルム状固定化酵素を得
た。
得られたサーモライシン固定化担体40mgをL−
フエニルアラニン300mmolとZ−アスパラギン
酸90mmol、塩化カルシウム10mmolの基質溶液
10mlに入れ、PH6.5、40℃で軽く振とうしつつ反
応させた。その結果フイルム表面にZ−アスパル
テームの針状結晶が生成し、これは簡単な物理的
操作でフイルムから脱離し、Z−アスパルテーム
の連続生産が可能であつた。
フエニルアラニン300mmolとZ−アスパラギン
酸90mmol、塩化カルシウム10mmolの基質溶液
10mlに入れ、PH6.5、40℃で軽く振とうしつつ反
応させた。その結果フイルム表面にZ−アスパル
テームの針状結晶が生成し、これは簡単な物理的
操作でフイルムから脱離し、Z−アスパルテーム
の連続生産が可能であつた。
比較例 1
サーモライシンを球状の多孔性樹脂(ロームア
ンドハース社製品;商品名アンバーライトXAD
−8)に吸着させたのち、ジアルデヒド処理によ
る脱落防止処理を行つて得られた酵素固定化担体
を用いる以外、反応は実施例1と同一条件下でZ
−アスパルテームの生成を試みた。その結果、樹
脂表面及び内部にZ−アスパルテームの蓄積によ
る閉塞によつて連続的反応は不可能であつた。
ンドハース社製品;商品名アンバーライトXAD
−8)に吸着させたのち、ジアルデヒド処理によ
る脱落防止処理を行つて得られた酵素固定化担体
を用いる以外、反応は実施例1と同一条件下でZ
−アスパルテームの生成を試みた。その結果、樹
脂表面及び内部にZ−アスパルテームの蓄積によ
る閉塞によつて連続的反応は不可能であつた。
実施例 2
スチルバゾリウム基1.9mol%、ケン化度88mol
%、重合度1700の光架橋性PVAと、このPVAに
対し30wt%のサーモライシンを加え、実施例1
と同様にして得た膜厚30μの酵素固定化フイルム
0.8gを500mmolのL−フエニルアラニンメチル
エステルと180mmolのZ−アスパラギン酸、10
mmolの塩化カルシウムを含む基質溶液50mlを混
合し、溶剤/水の二層に分離した水層側にフイル
ム状担体を入れ、軽く振とうすると酢酸エチル層
に、水層で生成されたZ−アスパルテームが抽出
され、高濃度のZ−アスパルテーム酢酸エチル層
が形成された。
%、重合度1700の光架橋性PVAと、このPVAに
対し30wt%のサーモライシンを加え、実施例1
と同様にして得た膜厚30μの酵素固定化フイルム
0.8gを500mmolのL−フエニルアラニンメチル
エステルと180mmolのZ−アスパラギン酸、10
mmolの塩化カルシウムを含む基質溶液50mlを混
合し、溶剤/水の二層に分離した水層側にフイル
ム状担体を入れ、軽く振とうすると酢酸エチル層
に、水層で生成されたZ−アスパルテームが抽出
され、高濃度のZ−アスパルテーム酢酸エチル層
が形成された。
実施例 3
スチルバゾリウム基1.3mol%、ケン化度88mol
%、重合度1700の光架橋性PVAに対して、40wt
%のサーモライシンを加えて成る固形分濃度
38wt%の水溶液をノズルから60℃の乾燥気流中
に吐出させ、10%程度の水分を保持した繊維径
50μの繊維状成形物を得た。その成形物を螢光灯
により均一に10分間照射し不溶性の繊維成形体を
得た。それを実施例1と同様にアスパルテーム生
成基質液中に入れ反応させた。その結果繊維表面
にZ−アスパルテームの針状結晶が析出し、フイ
ルムの場合と同様簡単な物理的操作により結晶が
繊維から脱離し、Z−アスパルテームの連続生成
が可能であつた。
%、重合度1700の光架橋性PVAに対して、40wt
%のサーモライシンを加えて成る固形分濃度
38wt%の水溶液をノズルから60℃の乾燥気流中
に吐出させ、10%程度の水分を保持した繊維径
50μの繊維状成形物を得た。その成形物を螢光灯
により均一に10分間照射し不溶性の繊維成形体を
得た。それを実施例1と同様にアスパルテーム生
成基質液中に入れ反応させた。その結果繊維表面
にZ−アスパルテームの針状結晶が析出し、フイ
ルムの場合と同様簡単な物理的操作により結晶が
繊維から脱離し、Z−アスパルテームの連続生成
が可能であつた。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 スチルバゾリウム基0.5〜10モル%を含有し、
かつけん化度80モル%以上のポリビニルアルコー
ルのフイルム状又は繊維状光架橋化物にサーモラ
イシンを固定して成るアスパルテーム製造用固定
化酵素。 2 厚さ5〜100μmのフイルム状である特許請
求の範囲第1項記載の固定化酵素。 3 径5〜100μmの繊維状である特許請求の範
囲第1項記載の固定化酵素。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15979986A JPS6317691A (ja) | 1986-07-09 | 1986-07-09 | アスパルテ−ム製造用固定化酵素 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15979986A JPS6317691A (ja) | 1986-07-09 | 1986-07-09 | アスパルテ−ム製造用固定化酵素 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6317691A JPS6317691A (ja) | 1988-01-25 |
| JPH0257918B2 true JPH0257918B2 (ja) | 1990-12-06 |
Family
ID=15701513
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15979986A Granted JPS6317691A (ja) | 1986-07-09 | 1986-07-09 | アスパルテ−ム製造用固定化酵素 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6317691A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| SK283185B6 (sk) * | 1990-08-03 | 2003-03-04 | Vertex Pharmaceuticals Incorporated | Zosietené kryštály proteínov, zariadenie ich obsahujúce a ich použitie |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS61128888A (ja) * | 1984-11-26 | 1986-06-16 | Agency Of Ind Science & Technol | 酵素包括ゲル粒子の製造方法 |
-
1986
- 1986-07-09 JP JP15979986A patent/JPS6317691A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6317691A (ja) | 1988-01-25 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |