JPH0261843B2 - - Google Patents

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JPH0261843B2
JPH0261843B2 JP60058395A JP5839585A JPH0261843B2 JP H0261843 B2 JPH0261843 B2 JP H0261843B2 JP 60058395 A JP60058395 A JP 60058395A JP 5839585 A JP5839585 A JP 5839585A JP H0261843 B2 JPH0261843 B2 JP H0261843B2
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Yoshimichi Akasaka
Takeshi Ichanagi
Toyoji Masuda
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明はタンデムに配置された各種圧延機油圧
圧下装置の異常の有無を診断する装置に関するも
のである。 〔発明の背景〕 従来、この種の油圧圧下装置の圧延操作は、オ
ペレータが圧下装置用主制御盤における種々の値
を直読し、異常がある場合はオペレータが経験に
基づき独自に判断して各オペレータの値を調整す
ることにより、圧延操作開始していた。しかし、
このような手法では圧下装置における圧下動特性
の評価が定性的であり、圧延状態を支配する各パ
ラメータにバラツキが伴なうことが予想される。
この結果、バラツキが製品板厚に大きな影響をお
よぼすと考えられる。しかも、圧下装置のキーコ
ンポーネントである流量制御弁のサーボ弁の静、
動特性の予測が困難であり、サーボ系の交換ピツ
チ設定などを定量的に定めるに至つていなかつ
た。 ところで、圧下ジヤツキおよびサーボ弁などか
ら閉ループ位置サーボ系を構成する油圧圧下装置
においては、サーボ弁のスプールがロツクするこ
となく、かつ、圧下指令がないときの閉ループ時
の制御電流のドリフト量が出来るだけ小さく、し
かも左右の圧下装置における制御電流に差が生じ
ないことが、製品の歩留り向上(高品質)や円滑
な圧延操作の確保上重要になる。 したがつて、前記制御電流、サーボ弁の動特
性、圧下ジヤツキの変位などのパラメータにおけ
る異常の有無を圧延開始前または圧延中に常時お
よび定期的に診断できる装置が望まれている。 蒸気タービンなど油圧機器の異常の有無を診断
する方法として、作動油の圧力、流量、摩耗量を
検出し、これら検出値相互の関係を予め設定した
基準値および許容偏差と比較して診断するものが
特開昭58−213227号公報に知られている。 この診断方法は、閉ループサーボ系でのシリン
ダ圧力と弁変位などの関係を定期的に求めること
により、シリンダ内部の機械的損傷の診断を行な
つて蒸気タービンの緊急時にシリンダの高速切換
が得られるようにしたものである。 しかし、この診断方法では、圧延機の油圧圧下
装置のように製品の歩留り向上などを図るため
に、前述の如く閉ループサーボ系における制御電
流、圧下ジヤツキの変位など異常を診断するには
不向きである。 〔発明の目的〕 本発明の目的は、主として圧延製品の歩留り向
上を図るようにした圧延機油圧圧下装置の異常診
断装置を提供することにある。 〔発明の概要〕 本発明は上記の目的を達成するため、圧下装置
の圧延前または圧延中に閉ループサーボ系構成時
の制御電流を検出する制御電流検出部と、その制
御電流の設定値、デイザ設定電流値及びデイザ設
定周波数に関して予め定めた許容偏差値を格納し
た許容偏差値記憶部と、制御電流検出部により検
出された制御電流の検出値と制御電流の設定値、
デイザ設定電流値及びデイザ設定周波数とを用い
てそれぞれ制御電流、デイザ電流及びデイザ周波
数に関する偏差値を演算する偏差演算部と、その
偏差演算部で求められた制御電流、デイザ電流及
びデイザ周波数に関する偏差値のうち少なくとも
一つの偏差値と許容偏差値記憶部に格納された許
容偏差値とを比較する偏差値比較部とから構成し
た常時診断器と、該常時診断器による圧下装置の
異常があるなしにかかわらず、該圧下装置に任意
の大きさを有する基準波信号を出力する基準波信
号発生部と、該基準波信号に対する圧下装置の圧
下動特性信号を検出する動特性検出部と、圧下動
特性信号から圧下動特性の偏差特性値を演算する
偏差特性演算部と、基準波信号の値に関して予め
定めた許容圧下動特性値を格納した許容動特性値
記憶部と、偏差特性演算部により求めた偏差特性
値と許容動特性値記憶部に格納した許容圧下動特
性値とを比較する動特性値比較部とから構成した
定期大診断器とを具備したことを特徴としてい
る。 〔発明の実施例〕 以下本発明装置の一実施例を図面により説明す
る。 第1図は本発明に係わる圧延機油圧圧下装置の
異常診断装置を適用するために構成した6〜7ス
タンドをタンデムに配置される圧延機油圧圧下装
置の1スタンド分の概略構造図である。 圧延機油圧圧下装置は、一般に駆動側および操
作側の2系統から構成される。例えば、駆動側を
例にとり説明すると、1対の作業ロール1a,1
a′、中間ロール2a,2a′、バツクアツプロール
3a,3a′、圧下ラム4aと圧下シリンダ4bか
ら成る圧下ジヤツキ、圧下ジヤツキの位置を
制御する流量制御弁の直動型のサーボ弁6a、サ
ーボ弁6aを制御するための主制御盤7、圧下ジ
ヤツキの変位を検出するための圧下ジヤツキ
に内蔵せしめた変位計5、圧延中の圧延力を検出
するためのロードセル10などで構成する。11
は油タンク、12はこれらの油圧機器を搭載した
油圧パワーユニツト、またサーボ弁6aには3系
統の配管13〜15が接続されている。配管13
は圧下ジヤツキへの配管系、配管14は圧下ジ
ヤツキからの排油通路、配管15はポンプPか
らサーボ弁6aに高圧油を供給する配管系であ
る。 次に上記構成から成る油圧圧下装置の動作につ
いて説明する。 先ず、主制御盤7に印加した目標指令に基づき
サーボ弁6aが駆動され、その駆動変位量に見合
つた高圧油量が油圧パワーユニツト12により供
給され、この供給された高圧油がサーボ弁6aお
よび配管13を経て圧下ジヤツキ内に導かれる
ことにより圧下ジヤツキの圧下ラム4aが駆動
される。このとき、変位計5により圧下ジヤツキ
4の変位を検出し、フイードバツク変位信号9a
として主制御盤7にフイードバツクし、主制御盤
7に入力される目標指令と比較され、その結果生
じた偏差電流8aを増幅してサーボ弁6aに対し
て入力し、この入力信号によつてサーボ弁6aを
制御することにより直接圧下ジヤツキで作業ロ
ール1a,1a′のギヤツプを制御するように構成
することを基本とする。すなわち、閉ループ位置
サーボ系とし、作業ロール1a,1a′間に介在さ
れる圧延材Mの板厚をミクロン単位で制御するこ
とを特徴としている。さらにロール系のたわみに
よる変位はロードセル10により検出して補正す
るようにし、ロール間のギヤツプを一定に制御す
るAGC(Automatic Gage Control)を構成する
ことを基本とする。 すなわち、目標指令により圧下ジヤツキを押
し上げる場合は、配管15→13への油路を構成
し、押し下げる場合は、配管系13→14への油
路を構成することにより、サーボ弁6aからの圧
油で直接圧下ジヤツキを駆動して圧延材Mの板
厚制御を行なうものである。尚、ここで説明した
直動型のサーボ弁6aはノズルフラツパ型サーボ
弁、ジエツトパイプ型サーボ弁などでもよい。 第2図は本発明の圧延機油圧圧下装置用異常診
断装置の一実施例を示すフローチヤートである。 第2図において、診断機能を大別し、圧延中あ
るいは圧延開始前に常時行なう常時診断Aと、圧
延開始前に各スタンドごとに定期的に行なう定期
診断Bの2つに分類し、かつ定期診断Bでは圧下
装置全体を診断する場合を定期大診断B1とし、
圧下装置の重要な構成部品であるサーボ弁単体の
機能を診断する場合を定期小診断B2として分類
する。 前記常時診断Aでは、圧延中あるいは圧延開始
前に閉ループ位置サーボ系構成時の制御電流を制
御盤7より検出することにより、制御電流のドリ
フト量、並びに制御電流に重畳しているデイザ電
流および周波数の設定値に対する偏差量を検出
し、各許容値と比較することによりこれらのパラ
メータが異常な状態にあるか否かを診断する。も
し異常が発見された場合には、異常内容をCRT
などの表示装置に表示させると共に、異常内容に
対する適切な対策コメントを前記と同様の表示装
置に表示させるものである。 この常時診断は、圧延中に任意のスタンドを対
象に診断してもよいし、あるいは圧延開始前に定
期診断に先立つて各スタンドごとに行なつてもよ
い。 すなわち、閉ループ位置サーボ系を構成してい
る圧延機油圧圧下装置の主制御盤7の制御電流端
子より制御電流iを取込み、この制御電流iを検
出すると共に制御電流iにおけるドリフト量、す
なわち偏差電流Δi、並びに制御電流iに重畳し
ているデイザ信号をデイザ設定電流idからの偏差
量Δidとデイザ設定周波数fdから偏差量Δfdとに分
けて演算し、予めマイクロコンピユータなどの記
憶装置部に記憶してあるこれらのパラメータに関
する許容値、例えば許容偏差電流Δi〓、デイザ周
波数の許容偏差量Δf〓〓および電流の許容偏差量
Δi〓〓と比較することにより、これらの判定条件を
満足するか否かにより異常の有無を診断する。こ
の常時診断Aの結果、もし異常がない場合には、
さらに各圧下装置が圧延可能にあるか否かを定量
的に調べることが必要になり、各圧下装置に対し
て定期診断Bを施し、各圧下装置ごとの圧下動特
性を診断する。 一方、常時診断Aにおける異常がある場合に
は、異常内容をCRTなどの表示装置に表示する
と共に、デイザ回路およびNvll電流回路をそれ
ぞれ点検し、これらの回路に異常がない場合に
は、さらに圧下システム全体について診断する必
要が生じ、次の診断ステツプ、すなわち定期大診
断B1に移行している。この定期大診断B1では圧
下装置全体の速応性、安定性など直接製品に影響
をおよぼす基本的な圧下動特性を診断する。この
ように圧延開始前に圧下装置の圧下動特性を把握
しておくことは、圧延製品の歩留り向上、操業率
の向上は勿論、構成部品の寿命を予測する上で重
要となる。 この定期大診断において、例えば作業ロール1
a,1a′間に圧延材Mが噛み込まれる現象、すな
わち過渡応答特性を調べる方法としては、任意の
大きさの段階状の基準入力を加えてその系の応答
の質を評価する方法が行なわれている。すなわ
ち、診断対象の油圧圧下装置の閉ループ位置サー
ボ系に対して例えば段階状の基準波を入力し、圧
下ジヤツキに内蔵させた変位計5により時間領
域における圧下ジヤツキの検出変位をマイクロコ
ンピユータに取込み、この変位検出値圧下ジヤツ
キ4の最大変位yCnax、立上り時間tr、整定時間tS
など応答性および安定性を代表するパラメータか
ら偏差値を演算し、これらの偏差値とパラメータ
の許容値、例えば圧下ジヤツキの許容最大変位
yC〓、許容立上り時間tr〓、許容整定時間tS〓と比較
し、これらの判定条件を満足するか否かにより圧
延に際して圧下装置が異常であるか否かを診断す
る。この診断結果、圧下ジヤツキの偏差値が許容
値以下の場合には、異常なしの表示をすると共
に、この旨圧下装置の主制御盤7に点滅あるいは
音声などにより信号伝達する。 一方、圧下ジヤツキの偏差値が許容値を上回つ
た場合には、異常ありの表示をすると共に、診断
結果をプリンタなどの記録装置に記録する。以上
の定期大診断B1で異常なしの場合には、次の圧
下装置の常時診断Aに移行する。 しかし、定期大診断B1で異常ありの場合には、
さらに定期小診断B2に移行する。この定期小診
断B2においては、サーボ弁単体の静、動特性の
診断を基本とする。 すなわち、サーボ弁体のヒステリシス特性、圧
力ゲイン特性、周波数特性などについて診断す
る。 本来、ヒステリシス特性においては入力電流i
とスプール変位xsとの線形性、あるいはアライメ
ント不良に基づく不感帯の幅、さらにヒステリシ
スの幅などが検討事項としてあげられるが、ここ
では不感帯の幅を診断する場合について説明す
る。すなわち、診断対象のサーボ弁に対して基準
正弦波を入力し、サーボ弁に対する入力電流およ
びサーボ弁のスプール変位xSを変位計により検出
し、入力電流とスプール変位特性の関係より不感
帯の幅εを演算し、予め定めた許容不感帯の幅ε〓
と比較する。診断の結果、ε>ε〓となり異常があ
る場合には、比較結果を表示装置に表示し、かつ
結果を記録装置に記録すると共に、異常内容に対
する適切な対策コメント、例えばサーボ弁のスプ
ール位置決めにラバースプリングを使用している
場合には、ラバースプリングを新品と交換するこ
となどを表示装置に表示する。 同様に圧力ゲイン特性について診断し、サーボ
弁の制御圧力PCが零から所定圧力に達するまで
に要するスプールの変位x0と許容値x0〓を比較し、
x0>x0〓の場合には異常と診断すると共にx0<x0
のときは異常なしと診断する。前記異常のとき
は、異常内容に対して適切なコメント、例えば、
スプール、スリーブを新品と交換などのコメント
を表示装置に表示する。また、異常がない場合で
も圧力ゲイン特性の比較結果を表示させることに
より、スプール、スリーブのエツジの摩耗状態を
ある程度定量的に予測できる。このため、重要部
品の寿命を予測することが可能となり、メンテナ
ンス周期などを定量的に定めることができる。 また、サーボ弁単体の周波数特性については、
取込んだアナログデータの入力指令電流iとスプ
ール変位xSから伝達関数を同定する。これによ
り、予め定めた90゜位相遅れの応答周波数f90〓と実
測応答値f90とを比較し、f90>f90〓の場合には異常
なしと診断し、f90<f90〓の場合には異常ありと診
断すると共に、比較結果を表示装置に表示し、か
つ異常内容に対する適切なコメント、例えばラバ
ースプリングの特性が低下しているものと推定さ
れるため、ラバースプリングを新品と交換するな
どのコメントを表示装置に表示する。 上記の定期小診断により、サーボ弁のスプール
位置決め用に使用しているばねがラバースプリン
グの場合には、熱あるいは作動油による膨潤など
の理由によりゴム自身の劣化に基づくばね定数の
低下、あるいはヒステリシス、不感帯の幅の増大
などの不具合を圧延前に予知することが可能とな
る。さらに、異常がない場合の比較結果より、
f90の値に大きな影響をおよぼすところのラバー
スプリングのばね定数の時間による変化状況をあ
る程度定量的に予測できると共に、ラバースプリ
ングの交換ピツチなども定量的に選定することが
可能となる。 上記3つの診断項目、すなわち、ヒステリシス
特性、圧力ゲイン特性および周波数特性が全て異
常ない場合には、次のスタンドの診断を行なうこ
とを表示装置に表示し、もしいずれかの診断項目
において、異常が発見された場合はコメントに基
づき適応な対策を施した後、異常がない場合と同
様に次のスタンドの診断を行なう旨、表示装置に
表示する。さらに、このような診断操作を必要な
スタンド数だけ繰り返し、全スタンドが異常なし
と診断されたとき、初めて圧延準備完了の指令を
圧下装置の主制御盤7に点滅あるいは音声により
通報して終了する。 第3図は前記定期小診断項目のヒステリシス特
性の詳細な診断内容に関するフローチヤートを示
す。 第3図において、不感帯の幅に関する診断フロ
ーについては第2図で詳述したので省略し、入力
電流iとスプール変位xsとの関係およびヒステリ
シスの幅についての診断フローについて述べる。 まず、診断対象のサーボ弁に対し基準正弦波を
入力し、入力電流iとスプール変位xsを取込み、
入力電流の正極性に対応するスプール変位sst
負極性に対応するスプール変位xscとの変位差Δxs
を演算し、予め定めた許容値ΔxS〓と比較し、ΔxS
<ΔxS〓のときは異常なしと診断し、Δxs>Δxs〓の
ときは異常ありと診断する。しかも異常の場合に
は比較結果を表示する。このようにばね定数のバ
ラツキが許容値以上になる原因としては、サーボ
弁のラバースプリングが膨潤し、圧縮と引張とで
は著しくばね定数が異なるためであると推測でき
る。したがつて、異常内容に対する対策として
は、ラバースプリングを新品と交換する旨、表示
装置に表示する。 また、異常なしの場合でも、表示装置に表示さ
れた比較結果より、ラバースプリングの寿命を定
量的に予知することが可能であり、ラバースプリ
ングの交換ピツチを把握する上で有効である。 一方、ヒステリシスの幅については、不感帯の
幅の場合と同様、入力電流iとスプール変位xs
取込み、ヒステリシスの幅δ〓を演算し、許容ヒス
テリシスの幅δと比較し、δ<δ〓のときは異常な
しと診断し、δ>δ〓のときは異常ありと診断し、
診断結果を表示装置に表示すると共に、異常の原
因はラバースプリングの膨潤と考えられるため、
対策コメントとしてラバースプリングを新品と交
換する旨の表示をする。 さらに異常なしの場合には比較結果を表示装置
に表示するため、時間経過に対してヒステリシス
の幅が予めマイクロコンピユータの記憶装置部に
記憶してある新品の場合のデータと比較し、どの
ように変化しているかを把握することができる。
その上、ラバースプリングの限界性能と比較する
ことにより、使用可能な期間を定量的に把握する
ことができる。 このため、ラバースプリングの交換ピツチを定
量的に定めることができ、システムの安全操業を
可能ならしめると共に、製品歩留り向上に大きく
貢献できる。 第4図は本発明装置におけるハードウエア構成
を説明するためのブロツク図である。 第4図は第2図のフローチヤートに示した常時
診断Aと定期大診断B1の場合を示す。 16は診断対象としている油圧圧下装置、17
は制御電流信号の伝送線路、18は圧下ジヤツキ
の変位信号の伝送線路、19は油圧圧下装置16
に対して階段状の基準波を入力せしめる入力信号
発生装置を示す。 常時診断は定期診断に先立つて行なう。まず、
閉ループ位置制御系を構成している油圧圧下装置
16の主制御盤の制御電流端子より制御電流iを
信号伝送線路17を通してデータ入力装置20に
取込み、さらに信号変換装置21により取込んだ
アナログデータをデイジタルデータに変換し、タ
イマ23のデータ取込みタイミングと同期をとり
ながらマイクロコンピユータ22の記憶部にデー
タを取込む。一方、予め定めてコンピユータ22
の記憶部に記憶してある制御電流の偏差値の許容
値およびデイザ電流、デイザ周波数に関する許容
値と、これらのパラメータに対応する検出値とを
比較し、偏差値が許容値を下回つている場合に
は、異常なしと診断し、もし偏差値が許容値を上
回つていた場合には異常ありと診断すると共に、
異常内容に対する対策コメントなどを含むこれら
の診断結果を表示装置24に表示し、かつ診断結
果を記録装置25に記録することにより常時診断
を終了する。 この常時診断に引続き、定期大診断を継続して
行なうものとする。 定期大診断においては、入力信号発生装置19
より任意の大きさを有する階段状の基準波を油圧
圧下装置16に入力し、この場合の圧下ジヤツキ
の変位応答を変位計5により検出し、信号伝送線
路18を介してデータ入力装置20に取込む。次
に信号変換装置21でアナログ量をデイジタル量
に変換し、しかもデータ取込みのためにある一定
のタイミングをタイマ23により設定し、この設
定した取込みタイミングを考慮してデータをマイ
クロコンピユータ22に取込む。ここで、圧下ジ
ヤツキの変位がデイジタル量の場合は、信号変換
装置21を介さずにタイマ23を通して直接マイ
クロコンピユータ22に取込んでもよい。マイク
ロコンピユータ22では、圧下ジヤツキの変位応
答を時間領域で処理・演算し、予めマイクロコン
ピユータ22の記憶部に記録させておいた圧下ジ
ヤツキの最大変位、立上り時間および整定時間に
関する設定値と、これらのパラメータに対応する
検出値とを比較し、これらのすべての検出値が設
定値を下回つていた場合には異常なしと診断し、
逆に検出値が設定値を上回つていた場合には異常
ありと診断すると共に、診断結果を表示装置24
に表示し、かつ診断結果を記録装置25に記録す
る。このような定期診断は、診断対象となるスタ
ンドの数だけ繰り返し診断する。 第5図は第2図のフローチヤートに示した定期
小診断B2におけるハードウエア構成を説明する
ためのブロツク図である。 第5図において、26は診断対象のサーボ弁単
体、27はサーボ弁のスプール変位を検出する変
位計、28は圧力ゲイン特性におけるサーボ弁の
制御圧力PCを検出する圧力センサ、29はスプ
ール変位xsの信号伝送線路、30は制御圧力PC
信号伝送線路、31はサーボ弁に対する入力電流
信号の伝送線路を示す。尚、具体的な診断方法に
ついては第4図と全く同様であるため詳細につい
ては省略する。 第6図は本診断装置における一診断結果を説明
するための図で、定期大診断B1により、異常あ
りと診断された場合を示している。 すなわち、異常ありの場合には、診断対象とな
る油圧圧下装置全体をCRTなどの表示装置に画
面表示する。また、圧下ジヤツキの変位(CYL
Displacement)、立上り時間、整定時間に関する
診断結果を設定値と対比して表示してある。これ
より圧下ジヤツキの立上り時間および整定時間に
関する検出値は設定値を満足し異常ないが、一
方、圧下ジヤツキの最大変位の検出値392.19μm
は、設定値320μmを上回つており、定期大診断
によれば圧下装置は全体として異常であると診断
できる。このため、さらに詳細な診断、すなわ
ち、定期小診断が必要であることがわかる。 第7図は第6図に示した定期大診断の結果、
CRTなどの表示装置に表示した圧下ジヤツキの
変位応答波形を示す。第7図より明らかな如く、
圧下ジヤツキの最大変位ycnaxは設定値yc〓を大幅
に上回つている。 以上のように本実施例によれば、常時診断およ
び定期診断を通じて圧延開始前あるいは圧延中
に、圧下装置の圧下動特性を定量的に把握でき、
その結果に基づき圧延可能か否かを判断でき、ミ
スオペレーシヨンを未然に防止できる。したがつ
て、圧延機油圧圧下装置の特性不良に基づく重大
なトラブルを未然に防止できる。 また、圧下装置のキーコンポートネントのサー
ボ弁に対し定期小診断を施すことにより、サーボ
弁の基本的な静、動特性の良否について判定でき
るのみならず、診断の結果、異常なしと診断でき
た場合には、サーボ弁の重要に構成部品、例えば
スプール・スリーブおよびラバースプリングなど
の寿命を予知することができる。このため、重要
部品の交換ピツチなどを概ね定量的に定めること
ができるなどの効果を有する。 〔発明の効果〕 本発明装置によれば、タンデムに配置した各油
圧圧下装置における異常の有無の常時診断および
定期診断を圧延開始前または圧延中に行なうよう
にしたので、円滑な圧延操作を可能とし、圧延製
品のオフゲージ量(許容寸法範囲外の圧延材)を
大幅に低減できるため、圧延材の製品歩留りを向
上せしめることができる。また、油圧圧下装置の
特性不良に基づく重大災害を未然に防止できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の診断装置を適用する圧延機油
圧圧下装置を示す概略全体構成図、第2図は本発
明の圧延機油圧圧下装置用異常診断装置における
常時診断および定期大診断の一実施例を示すフロ
ーチヤート、第3図は本発明装置における定期小
診断の一実施例を示すフローチヤート、第4図お
よび第5図は本発明のハードウエア構成を示すブ
ロツク図、第6図〜第7図は本発明装置における
一診断結果を示した図である。 1a,1a′……作業ロール、2a,2a′……中
間ロール、3a,3a′……バツクアツプロール、
4……圧下ジヤツキ、5……変位計、6a,6b
……サーボ弁、A……常時診断、B1……定期大
診断、B2……定期小診断。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 閉ループサーボ系を構成した圧延機油圧圧下
    装置において、前記圧下装置の圧延前または圧延
    中に閉ループサーボ系構成時の制御電流を検出す
    る制御電流検出部と、前記制御電流の設定値、デ
    イザ設定電流値及びデイザ設定周波数に関して予
    め定めた許容偏差値を格納した許容偏差値記憶部
    と、前記制御電流検出部により検出された制御電
    流の検出値と前記制御電流の設定値、デイザ設定
    電流値及びデイザ設定周波数とを用いてそれぞれ
    制御電流、デイザ電流及びデイザ周波数に関する
    偏差値を演算する偏差演算部と、該偏差演算部で
    求められた制御電流、デイザ電流及びデイザ周波
    数に関する偏差値のうち少なくとも一つの偏差値
    と前記許容偏差値記憶部に格納された許容偏差値
    とを比較する偏差値比較部とから構成した常時診
    断器と、該常時診断器による圧下装置の異常があ
    るなしにかかわらず、該圧下装置に任意の大きさ
    を有する基準波信号を出力する基準波信号発生部
    と、該基準波信号に対する前記圧下装置の圧下動
    特性信号を検出する動特性検出部と、検出された
    圧下動特性信号から圧下動特性の偏差特性値を演
    算する偏差特性演算部と、前記基準波信号の値に
    関して予め定めた許容圧下動特性値を格納した許
    容動特性値記憶部と、前記偏差特性演算部により
    求めた偏差特性値と前記許容動特性値記憶部に格
    納した許容圧下動特性値とを比較する動特性値比
    較部とから構成した定期大診断器とを具備したこ
    とを特徴とする圧延機油圧圧下装置の異常診断装
    置。 2 前記定期大診断器により診断して圧下装置に
    異常があるときには、圧下装置の流量制御弁の基
    本的な静、動特性の異常の有無を診断する定期小
    診断器を有することを特徴とする特許請求の範囲
    第1項記載の圧延機油圧圧下装置の異常診断装
    置。 3 前記定期大診断器は、前記圧下装置の油圧ジ
    ヤツキに設けた変位計により時間領域における圧
    下ジヤツキの変位応答を検出し、この検出した変
    位応答から圧下ジヤツキの最大変位、立上り時間
    および整定時間の偏差値を算出し、これらの偏差
    値と予め定めた許容値とを比較して圧下装置の異
    常の有無を診断する手段を有することを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項記載の圧延機油圧圧下装
    置の異常診断装置。 4 前記定期小診断器は、流量制御弁に設けた変
    位計および圧力センサにより弁のヒステリシス特
    性、圧力ゲイン特性および周波数特性を検出し、
    これらの検出値と設定値から偏差値を算出し、こ
    れらの偏差値と予め定めた許容値と比較し、流量
    制御弁の異常の有無を診断する手段を有すること
    を特徴とする特許請求の範囲第2項記載の圧延機
    油圧圧下装置の異常診断装置。
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