JPH0262589B2 - - Google Patents

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JPH0262589B2
JPH0262589B2 JP8628188A JP8628188A JPH0262589B2 JP H0262589 B2 JPH0262589 B2 JP H0262589B2 JP 8628188 A JP8628188 A JP 8628188A JP 8628188 A JP8628188 A JP 8628188A JP H0262589 B2 JPH0262589 B2 JP H0262589B2
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thermoplastic resin
film
resin
lubricant
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JP8628188A
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Mitsuhiko Takeda
Masatoshi Maruyama
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Nippon Carbide Industries Co Inc
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Nippon Carbide Industries Co Inc
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は易滑性可塑性樹脂組成物に関するもの
である。 詳しくは、アクリル酸、メタクリル酸、炭素原
子数が1〜2個のアルキル基をもつアクリル酸エ
ステル、炭素原子数が1〜2個のアルキル基をも
つメタクリル酸エステル、の群より選ばれた一ま
たは二以上の単量体と、炭素原子数が11〜20個の
アルキル基をもつアクリル酸エステル、炭素原子
数が11〜20個のアルキル基をもつα置換アクリル
酸エステル、の群より選ばれた一または二以上の
単量体を、特定の割合で共重合させた特定範囲の
平均分子量を有する熱可塑性樹脂剤の特定量が熱
可塑性樹脂に含まれた易滑性熱可塑性樹脂組成物
に関するものである。 従来より、ビニル樹脂、アクリル樹脂、ポリア
ミド樹脂、繊維素誘導体樹脂等の熱可塑性樹脂
を、例えばフイルム等の成形品に成形する場合、
該成形品に優れた透明性と外部滑性を同時に付与
するには滑剤上の問題があつた。 従来より、これらの熱可塑性樹脂成形品に外部
滑性を付与する方法として、高級脂肪酸および該
脂肪酸のアミド誘導体類、脂肪族高級アルコール
類、金属石ケン類、低分子量のポリエチレンを主
成分とするポリエチレンワツクス類等の滑剤を添
加する方法、スリツプ剤またはアンチブロツキン
グ剤として、シリカ、クレー、珪藻土、タルク、
澱粉等の添加または成形品に後散布する方法等が
一般に用いられている。 しかし、高級脂肪酸および該脂肪酸のアミド誘
導体類、脂肪族高級アルコール類、金属石ケン
類、ポリエチレンワツクス類等を熱可塑性樹脂に
添加する場合、該滑剤が熱可塑性樹脂の相溶性限
界以下の添加量では、該滑剤の殆んどが成形品の
中に透明な状態で相溶されるので、成形品の表面
上に該滑剤の表面層が形成されるに至らず、従つ
て外部滑性効果が発揮されないが、相溶性限界以
上の添加量では、限界を超えた量の殆んどが成形
品の表面上に吹出して微細に結晶化し白化するの
で、優れた外部滑性を与える反面、成形品が光沢
を失い不透明化して商品価値を著しく低下させる
欠点がある。更に、相溶性限界付近で透明性と外
部滑性を同時に満足する該滑剤の添加量の範囲が
極めて狭いので、熱可塑性樹脂が元来持つ透明性
を保持すると同時に、優れた外部滑性を持つ成形
品を得ることが極めて困難な状況である。 また、スリツプ剤またはアンチブロツキング剤
としてシリカ、クレー、珪藻土、タルク、澱粉等
の添加する場合、該添加剤で成形品の表面が凹凸
化されるので比較的容易に外部滑性が得られる
が、熱可塑性樹脂との相溶性が実質的になく、微
細な粒子として分散しているに過ぎないので成形
品全体が白色に不透明化する欠点がある。また、
後散布する方法では、成形品の表面に粘着性を引
起す、例えば液状可塑剤等の浸出による薄い液状
膜が存在していても、該散布剤で吸収、吸着され
て非粘着性の乾いた表面に変るほかに、該表面に
該散布剤が微細な粉末球状態で覆うので、特に優
れた外部滑性が得られる。しかし、散布方法その
ものに欠陥があり、散布量の調節が困難で均一に
行なわれないため必然的に濃淡部が発生し外観を
損ねるほか、例えばフイルム等に後散布した場
合、濃く散布された部分では印刷に際してインク
むら、あるいはシール加工に際してはシール強度
の低下等を引起す欠点がある。 成形品が外部滑性に劣るとき、例えば成形品が
フイルムでありロール巻き状態で貯蔵される場合
等は、該フイルム相互が経年変化で密着し使用不
能化する問題を引起す。また、外部滑性に劣るフ
イルムを印刷、製袋、包装等の種々の加工を行う
場合、フイルム相互または装置との間の摩擦が大
きいため印刷時のインクずれや、製袋ではフイル
ムが蛇行しシール線が一直線に美しく仕上がらな
かつたり、例え製袋が出来てもフイルム相互が密
着しているため該袋中に包装物等を入れることが
著しく困難化したり、また包装等においては、該
フイルムが包装装置と粘着し包装作業能率を低下
させたり、更には引掛かりで該フイルムの切れ、
破れ等のフイルムの使用を不能化させる種々の厄
介な問題を引起す。同様に熱可塑性樹脂を成形品
に成形する際にも、該成形品が外部滑性に劣ると
きには、金型や成形装置等と粘着を起し、成形困
難化することが容易に理解されよう。 成形品に透明性と外部滑性を同時に付与するた
めに解決すべきこれらの問題は、溶液流延法で成
形されるビニル樹脂、アクリル樹脂等の場合、特
に複雑化し、解決が困難になる。 例えば、溶液流延法で塩化ビニル樹脂をフイル
ムに成形する場合について述べると、溶液流延法
では塩化ビニル樹脂を溶剤(例えばテトラヒドロ
フラン、メチルエチルケトン、アセトン、シクロ
ヘキサノン等)に加熱溶解し、例えばステンレス
ベルト状に流延後、該溶剤を乾燥してフイルムに
成形するが、添加する滑剤は該溶剤に実質的に溶
解している必要がある。このため所謂、溶融押出
法、カレンダー法等で通常使用される金属石ケン
類、ポリエチレンワツクス類や前記せるスリツプ
剤またはアンチブロツキング剤等の溶剤に難溶な
滑剤は使用出来ず、滑剤の選択には著しい制限を
受ける。実質的に溶解しない滑剤を使用するとき
は、必然的にフイルム中に該滑性による不透明斑
点が生じ商品価値を著しく阻害する。 更に、溶液流延法塩化ビニル樹脂フイルム原反
には完全に除去困難な溶剤(例えば5%)が残存
し、これが経年変化で添加された可塑剤等と共に
フイルム原反表面へ浸出し、粘着を引起す原因と
なる液状膜を形成するので優れた外部滑性を得る
ことが極めて困難になる。 また、従来より一般に用いられている高級脂肪
酸および該脂肪酸のアミド誘導体類、高級アルコ
ール類等の滑剤は、フイルム原反中の残存溶剤が
浸出するとき該滑剤を伴つてフイルム表面へ浸出
するので、所謂、溶融押出法、カレンダー法等で
フイルム表面に外部滑性を付与するために使用さ
れる添加量より少量(例えば1/5量以下)でも著
しくフイルム表面が白化する。更に、該滑剤のフ
イルム表面へ滲出する度合いは、フイルム原反中
の残存溶剤量の多少によつても異るので、添加す
べき適量をきめることも極めて困難になる。 本発明者等は、熱可塑性樹脂成形品、特に溶液
流延法による熱可塑性樹脂成形品に、透明性と外
部滑性を同時に付与すべく詳細な種々の研究を行
つた結果、従来一般に使用されたいた滑剤と全く
異る新規な特定組成と特定平均分子量を有する熱
可塑性樹脂滑剤の特定量が熱可塑性樹脂に含まれ
た新規な熱可塑性樹脂組成物を使用することで一
挙に解決し得ることを見出した。 即ち、本発明の目的は、熱可塑性樹脂成形品に
優れた透明性を与え、且つ熱可塑性樹脂から成形
品に成形する場合に優れた外部滑性を示すと共
に、成形された成形品の印刷、製袋、包装等の二
次加工に際して優れた外部滑性、換言すれば優れ
た作業性を付与する熱可塑性樹脂滑剤を含有して
なる易滑性熱可塑性樹脂組成物を提供するにあ
る。 本発明は、(イ)熱可塑性樹脂100重量部に対して
(ロ)下記のa成分60〜90重量%、b成分40〜10重量
%の割合で主単量体単位として含有し、平均分子
量が5000を超え1000000以下の共重合体0.1〜5重
量部、 a成分.アクリル酸、メタクリル酸、炭素原子
数が1〜2個のアルキル基をもつアクリル酸エス
テル、炭素原子数が1〜2個のアルキル基をもつ
メタクリル酸エステル、の群より選ばれた一また
は二以上の単量体。 b成分.炭素原子数が11〜20個のアルキル基を
もつアクリル酸エステル、炭素原子数が11〜20個
のアルキル基をもつα置換アクリル酸エステル
の、群より選ばれた一または二以上の単量体。 を含有することを特徴とする易滑性熱可塑性樹脂
組成物に関するものである。 本発明に用いる熱可塑性樹脂滑剤の驚くべき透
明性と外部滑性の作用は:透明性については、熱
可塑性樹脂成形品の表面に形成される表面層は、
成形品の表面上に吹出して微細に結晶化し白化す
る従来の単分子または低分子量の滑材と異り、透
明性に富み、且つ適度の平均分子量を有する白化
しない固体の共重合体層であること;外部滑性に
ついては、構造的に熱可塑性樹脂と比較的に相溶
性を有するアクリル酸、メタクリル酸の共重合体
部分が熱可塑性樹脂に食い込む、所謂アンカー部
の存在に均衝し、熱可塑性樹脂と比較的に非相溶
性を有し外部滑性作用を発揮する特定の高級アル
キル基部分が、熱可塑性樹脂成形品の表面から主
に食み出した形で滑性層を形成すること、しか
も、例え熱可塑性樹脂成形品の表面に、該熱可塑
性樹脂の性能向上目的等で添加された液状の可塑
剤、液状の安定剤等が浸出しても、それらの液状
物に対して特定の高級アルキル基部分が、適度の
耐溶剤性を有するために浸出した液状物を吸収、
吸着し粘着を引起す液状膜の形成を防止し滑性化
することに基くものと推定される。 更に、本発明に用いる熱可塑性樹脂滑剤は、適
度の平均分子量を有する共重合体であるので、熱
可塑性樹脂の性能向上等の目的等で添加された液
状の可塑剤、液状の安定剤等の変性剤等や、溶液
流延法で使用された溶剤と共に該成形品の表面に
実質的に浸出しないから、該成形品の表面上にお
ける本発明の熱可塑性樹脂滑剤の分布が経時的に
実質的に不変で、そのため外部滑性を得るために
添加すべき量の把掴が容易である利点がある。 本発明でいうa成分とは、アクリル酸、メタク
リル酸、アクリル酸メチル、メタクリル酸メチ
ル、アクリル酸エチル、メタクリル酸エチル、の
群より選ばれた一または二以上の単量体を称す
る。 更に本発明でいうb成分とは、炭素原子数が11
〜20個の高級アルキル基を有する高級アルコール
と、アクリル酸、メタクリル酸、またはエタアク
リル酸の高級アルキルエステルで、これらの高級
アルキルエステルの群より選ばれた一または二以
上の単量体を称する。 上記せる高級アルキルエステルは、手に天然に
産出する原料から製造される脂肪族高級アルコー
ルや、主に化学反応で製造される合成高級アルコ
ール等の高級アルコールと、アクリル酸、メタア
クリル酸、エタアクリル酸との反応で、いづれも
容易に作ることが出来る、これらの高級アルコー
ルを例挙すると、ラウリルアルコール、ミリスチ
ルアルコール、セチルアルコール、ステアリルア
ルコール、ウンデシルアルコール、ドデシルアル
コール、ペンタデシルアルコール、ヘプタデシル
アルコール、ノナデシルアルコール、等がある
が、経済的に安価で入手が容易なこと、および透
明性、外部滑性の観点から、高級アルコールとし
てラウリルアルコール、ドデシルアルコール、ミ
リスチルアルコール、セチルアルコール、ステア
リルアルコールを使用することが好ましい。ま
た、アクリル酸、メタクリル酸、エタアクリル酸
のなかでは、経済的であり、且つエステル化反
応、共重合反応等が容易なアクリル酸、メタクリ
ル酸を使用することが好ましく、例えばアクリル
酸高級アルキルエステルとしては、アクリル酸ラ
ウリル、アクリル酸トリデシル、アクリル酸ミリ
スチル、アクリル酸セチル、アクリル酸ステアリ
ル等、メタクリル酸高級アルキルエステルとして
は、メタクリル酸ラウリル、メタクリル酸トリデ
シル、メタクリル酸ミリスチル、メタクリル酸セ
チル、メタクリル酸ステアリル等の使用が好まし
い。 本発明でいう熱可塑性樹脂は特に制限されるも
のではなく、例えばビニル樹脂、アクリル樹脂、
ポリアミド樹脂、繊維誘導体樹脂、石油系樹脂、
スチロール樹脂、アセタール樹脂、テレフタル酸
系樹脂、ポリカーボネート樹脂等の熱硬化性樹脂
以外の樹脂の一または二以上からなる樹脂で、加
熱で可塑性になるが常温に戻すと変化し難い状態
になるような樹脂等をいう。これらの樹脂中で主
なものを列挙すると、ビニル樹脂には、塩化ビニ
ル樹脂、酢酸ビニル樹脂、ビニルアルコール樹
脂、ビニルアセタール樹脂、塩化ビニリデン樹脂
等:アクリル樹脂には、アクリル酸エステル樹脂
(アルキル基の炭素原子数が10個以下)、メタクリ
ル酸エステル樹脂(アルキル基の炭素原子数が10
個以下)、アクリルニトリル樹脂、アクリル酸樹
脂、アクリルアミド樹脂等;ポリアミド樹脂に
は、ポリカプラミド樹脂、ポリヘキサメチレンア
ジパミド樹脂、ポリヘキサメチレンセバテート樹
脂、その他、所謂7ナイロン樹脂、8ナイロン樹
脂、9ナイロン樹脂、10ナイロン樹脂、11ナイロ
ン樹脂、12ナイロン樹脂、芳香族ナイロン樹脂、、
含窒素環ポリアミド樹脂等;繊維素誘導体樹脂に
は、硝酸繊維素樹脂、酢酸繊維素樹脂、プロピオ
ン酸繊維素樹脂、エチル繊維素樹脂等;石油系樹
脂には、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブ
テン、ポリブタジエン、ポリイソブチレン等;ス
チロール樹脂には、ポリスチロール、ABS樹脂、
AS樹脂等;アセタール樹脂には、ホルマル樹脂、
ブチラル樹脂等;テレフタル酸系樹脂には、ポリ
エチレンテレフタレート樹脂、ポリブチレンテレ
フタレート樹脂、テレフタル酸フエノールエステ
ル樹脂等;ポリカーボネート樹脂には、ジオキシ
ジフエニルメタンカーボネート樹脂、ジオキシジ
フエニルエタンカーボネート樹脂、ジオキシフエ
ニル−2,2−プロパンカーボネート樹脂等があ
る。 本発明の前記したa成分とb成分は、前者が60
〜90重量%、後者が40〜10重量%の割合で通常の
重合方法、例えば有機酸化物や有機アゾ化合物等
の触媒を用いた懸濁重合法や、クメン、イソプロ
ピールアルコール等の溶媒中において重合開始剤
を用いたラジカル重合法や、その他イオン重合法
等の方法で、平均分子量が5000を超え1000000以
下の固体の熱可塑性樹脂滑剤にすることが出来
る。 本発明で、熱可塑性樹脂滑剤の平均分子量を
5000を超えたものとしたのは、5000以下の低分子
量では常温で液状またはペースト状であり、熱可
塑性樹脂には該共重合体を添加した成形品に成形
しても、該成形品の表面に浸出しやすく、且つ薄
い液状またはペースト状膜を形成し、かえつて粘
着性を増加させるからである。また、平均分子量
を1000000以下としたのは、1000000を超えては熱
可塑性樹脂との相溶性が悪くなり、該共重合体を
熱可塑性樹脂に添加し成形品に成形した場合、該
成形品中にあつては不透明化を起したり、或は該
成形品の表面上にあつては不透明な被膜状物を形
成し、商品価値を低下させ好ましくないからであ
る。 本発明に用いる熱可塑性樹脂滑剤の平均分子量
は5000を超え、1000000以下のものであれば、い
づれのものでも使用出来るが、平均分子量が10,
000を超え200000以下の熱可塑性樹脂滑剤の場合、
熱可塑性樹脂と適度の相溶性等を示し、成形品に
特に優れた透明性と外部滑性を同時に与えるので
特に好ましい。 次に、本発明に用いる熱可塑性樹脂滑剤の組成
で、b成分の共重合割合をa成分60〜90重量%に
対して、40〜10重量%と限定した理由を述べる
と、b成分10重量%未満ではa成分との相溶性が
よく、得られる共重合自体の透明がよい。しか
し、該共重合体を熱可塑性樹脂に添加し成形品に
成形しても透明性が満足されるが、外部滑性が不
十分となるからである。またb成分40重量%以下
とした理由は、40重量%を越えては外部滑性が満
足されるが、a成分との相溶性が悪くなり、該共
重合体を熱可塑性樹脂に添加して成形しても該成
形品の透明性が不十分になるからである。b成分
の共重合割合が30〜15重量%の熱可塑性樹脂滑性
のとき、成形品に特に優れた透明性と外部滑性を
付与するので好ましい。 なお、本発明でa成分60〜90重量%、b成分40
〜10重量%の割合で主単量体単位として含有する
とは、a成分60〜90重量%、b成分40〜10重量%
の割合よりなるものが、熱可塑性樹脂滑剤の組成
中80重量%以上、好ましくは90重量%以上含有す
る意味で用いるもので、他の成分として、本発明
で用いる熱可塑性樹脂滑剤の透明性と外部滑性作
用に大きな影響を与えない程度の、例えばアクリ
ルアマイド、メタクリルアマイド、アクリロニト
リル、メタアクリロニトリル、塩化ビニル、塩化
ビニリデン、酢酸ビニル、スチレン、ブタジエン
等を適宜、共重合してもよい。 次に、本発明において、熱可塑性樹脂100重量
部に対し、本発明に用いる熱可塑性樹脂滑剤を
0.1〜5重量部に限定した理由を述べれば、0.1重
量部未満であれば熱可塑性樹脂に該滑剤を添加
し、成形品に成形しても、該成形品の表面に分布
される該滑剤の濃度が少いため十分な外部滑性が
得られず、例えばフイルム滑性、耐ブロツキング
性が不十分になるからである。また、該滑剤の使
用量が5重量部を越える場合は、十分な外部滑性
が得られるが、該成形品の透明性が減退し、商品
価値を低下させるので好ましくなく、且つ不経済
である。本発明に用いる熱可塑性樹脂滑剤の添加
量は、熱可塑性樹脂100重量部に対して、1〜5
重量部範囲が最も透明性、外部滑性の両性能を発
揮しやする好ましい。 本発明に用いる熱可塑性樹脂滑剤は、前記した
種々の熱可塑性樹脂に添加され、成形品に優れた
透明性と外部滑性効果を与えるものであるが、熱
可塑性樹脂の成形品で外部滑性が問題の塩化ビニ
ル樹脂、アクリル酸樹脂、ポリアミド樹脂、特に
半硬質、軟質塩化ビニル樹脂、メタクリル酸エス
テル樹脂に優れた効果を発揮する。 ここでいう塩化ビニル樹脂とは、塩化ビニル単
独重合体、および少くとも75重量%の塩化ビニル
と25重量部%までの酢酸ビニル、アクリロニトリ
ル、アクリル酸エチル、塩化ビニリデンおよびジ
エチルマレートのような塩化ビニルと共重合性の
1種またはそれ以上のエチレン状不飽和単量体と
の共重合体をいい、半硬質塩化ビニル樹脂とは、
DOPをはじめとする各種可塑剤を前記塩化ビニ
ル樹脂100重量部に対し約10〜30重量部添加され
たものをいい、軟質塩化ビニル樹脂とは、各種可
塑性を約30〜50重量部添加されたものをいう。ま
た、アクリル樹脂とは、アクリル酸、アクリル酸
エステル(アルキル基の炭素原子数が10個以下)、
アクリルアミド、アクリルニトリル、メタクリル
酸、メタクリル酸エステル(アルキル基の炭素原
子数が10個以下)、などの重合体、および樹脂改
質のたせスチレンなど他の単量体との共重合体を
包含するものをいう。代表的なものとしては、ア
ルキル基がメチル、エチメル、ブチルおよびオク
チルのアクリル酸エステル樹脂、アルキル基がメ
チルのメタクリル酸エステル樹脂がある。またポ
リアミド樹脂とは分子中にアミド基(−NHCO
−)をもつ重合体で、ラクタムの開環重合、アミ
ノカルボン酸の自己縮合、ジアミンと有機二塩基
酸との縮合、等で得られ、一般式、(−NH−
R′−CO−)xおよび(−NH−R2−NHCO−R3
−CO)xで表されるものである。代表的なもの
として前者にはナイロン6、ナイロン11、ナイロ
ン12等があり、後者にはナイロン66、ナイロン
610がある。更に、これらの構造単位を有するも
のには、他の重合体と同様に2種以上の単量体か
らなる共重合体、例えばナイロン6の単量体とナ
イロン12の単量体とからなる共重合体も含まれ
る。 本発明に用いる熱可塑性樹脂滑剤は、熱可塑性
樹脂に対し前記した添加範囲で、通常用いられる
混合方法、混合装置等で混合することによつて容
易に本発明の易滑性熱可塑性樹脂組成物とするこ
とが出来る。これらには多種多様あるが代表的混
合装置を挙げると、リボンブレンダー、Vブレン
ダー、バンバリミキサー、高速流動式ミキサー
(スーパーミキサー)、ボールミル、らい潰機等が
あるが、高品質の組成物を得るには使用する混合
装置の特徴、条件を把掴し、可及的に均一に熱可
塑性樹脂滑剤を分散することが好ましい。 また、本発明の易滑性熱可塑性樹脂組成物に
は、各種の加工方法に適するように更に適宜、可
塑剤、安定剤、界面活性剤、帯電防止剤、紫外線
吸収剤、抗酸化剤、充填剤、染料等を添加して所
謂溶融押出法、カレンダー法または溶液流延法等
によつて成形品に成形し得る。ただし、適宜加え
られるべき可塑剤、安定剤、充填剤、染料等によ
る成形品の外観および機械的性質等における効果
に対して使用される変性剤は本発明の組成物の本
質的な成分ではない。 更に、本発明に用いる熱可塑性樹脂滑剤は、単
独で使用しても、従来の滑剤では得られない優れ
た透明性と外部滑性を有する成形品を与えるもの
であるが、溶融押出法、カレンダー法、溶液流延
法等の種々の加工方法において、該滑剤以外に、
熱可塑性樹脂の溶融粘度を下げ流動性を改善する
ための内部滑性あるいは例えば流延面上に形成し
たフイルムの剥離性の向上のための滑剤等として
従来一般に使用されていた炭化水素、脂肪酸系、
脂肪酸アミド系、エステル系滑剤等を、本発明に
用いる熱可塑性樹脂滑剤と併用することも出来
る。 次に、本発明を更に詳細に説明するための本発
明を挙げるが、本発明はこれらの実施例により限
定されるものではない。 熱可塑性樹脂滑剤の調整 参考例 1 メタクリル酸メチル77重量%とメタクリル酸ス
テアリル23重量%に対して、ラウリルパーオキシ
ド3.3重量%を混合した混合液を、ポリビニール
アルコール(日本合成化学(株)製ゴーセノール
KH−7)0.5重量%を溶解させた脱イオン水300
重量%中へ常温下で撹拌しながら滴下懸濁させ、
反応器内を窒素ガスで置換し、75℃に加熱し、5
時間撹拌反応した。その後、過、乾燥後、メタ
クリル酸メチルとメタクリル酸ステアリルを主成
分とするパール状で固体の平均分子量約100000熱
可塑性樹脂滑剤を得た。 参考例2〜10及び比較参考例1 参考例1において、ラウリルパーオキシドの使
用量、反応温度及び反応時間を変えた以外は同様
にして、第1表に示す平均分子量約7000〜約
1200000の固体の熱可塑性樹脂滑剤を得た。 比較参考例 2 参考例1と同様の反応器を用い、窒素雰囲気下
で、メタクリル酸メチル77重量%とメタクリル酸
ステアリル23重量%の合計100重量%に対してt
−ブチルパーオキシピバレート1重量%を混合
し、これをイソプロピールアルコール200重量%
の入つた75℃に加熱された反応器中に撹拌反応さ
せた。この反応液を400重量%の水中に滴下し、
過乾燥第1表に示す平均分子量約2000の液状共
重合体を得た。 参考例11,12及び比較参考例3,4 参考例1において、メタクリル酸メチルを55〜
93重量%に、メタクリル酸ステアリル45〜7重量
%に変えた外に、ラウリルパーオキシドの使用量
と反応時間を若干変えた以外は参考例1と同様し
て、第1表に示す平均分子量約125000の固体の熱
可塑性樹脂滑剤を得た。 参考例 13〜15 参考例1において、メタクリル酸メチルを70〜
75重量%に変えメタクリル酸ステアリル23重量%
の代りにメタクリル酸ラウリル、メタクリル酸ド
デシル、メタクリル酸セチルを25〜30重量%用
い、更にラウリルパーオキシドの使用量と反応時
間を若干変える以外は参考例1と同様にして、第
1表に示す平均分子量約80000〜約180000の固体
の熱可塑性樹脂滑剤を得た。 参考例 16 参考例1において、メタクリル酸メチル77重量
%の代りにメタクリル酸エチル75重量部を、メタ
クリル酸ステアリル23重量部の代りにメタクリル
酸ラウリル25重量部を用い、更にラウリルパーオ
キシドの使用量と反応時間を若干変えて、第1表
に示す平均分子量約190000の固体の熱可塑性樹脂
滑剤を得た。 参考例 17 参考例1において、第1表に示すようにメタク
リル酸メチルの代りにアクリル酸エチル80重量%
とし、メタクリル酸ステアリルの代りにアクリル
酸ステアリル20重量%とし、その他反応温度を若
干変えた以外は参考例1と同様な方法で平均分子
量約160000の固体の熱可塑性樹脂滑剤を得た。 参考例 18 参考例1において、メタクリル酸メチル77重量
%及びメタクリル酸ステアリル23重量%の代り
に、メタクリル酸メチル50重量%、メタクリル酸
27重量%及びメタクリル酸ステアリル23重量%に
変えた以外は参考例1と同様な方法で平均分子量
約150000の固体の熱可塑性樹脂滑剤を得た。 以上の参考例1〜18で得られた熱可塑性樹脂滑
剤は、いずれも固体の透明性のよい共重合体であ
り、特に参考例1〜7および11〜18で得られた熱
可塑性樹脂滑剤の透明性が優れていた。 一方、比較参考例1で得られたものは固体であ
るが該共重合体の平均分子量が大きく、参考例1
〜18で得られた熱可塑性樹脂滑剤のどれよりも透
明性に劣つており、また、比較参考例2で得られ
たものは液状の共重合体であつた。 これらの熱可塑性樹脂滑剤と液状および固体の
共重合体の、共重合における主成分の重量%、平
均分子量及び性能の対照のために成形品に適用し
た参考例と比較参考例をまとめて第1表に示す。 なお、平均分子量は下記の測定方法から求め
た。 平均分子量 試料濃度0.4重量%のテトラヒドロフラン溶液
500mlを、昭和電工(株)製シヨウデツクスA型
及び島津製作所(株)製HSGのカラム、RIシヨ
ウデツクスSE−11検出器を装備した、ウオータ
ーズ社製6000A型ゲルパーミエシヨンクロマトグ
ラフ装置に注入したのち、室温でテトラヒドロフ
ランの流速1ml/分の展開条件で分離する。試料
の平均分子量はスチレン換算の重量平均分子量と
して算出する。
【表】 熱可塑性樹脂滑剤の成形品への適用 実施例1〜4及び比較例1〜4 塩化ビニル樹脂(菱日(株)製、商品名SG−
1100、平均重合度1100)100重量部、ジオクチル
ゼバケート20重量部に、参考例1で得たメタクリ
ル酸メチル(77)とメタクリル酸ステアリル
(23)の平均分子量100000の熱可塑性樹脂滑剤を
下記第2表に示す量で添加したのち、メチルエチ
ルケトンとトルエンの混合溶媒(メチルエチルケ
トン対トルエンの重量比、8対2)を400重量部
加え、オートクレーブ中撹拌しつつ100℃、30分
で完全溶解した。この溶液を冷却及び脱泡して60
℃でステンレス製の流延面に厚さ60ミクロンのフ
イルムが生成するように流延して平均90℃の熱風
で20分間乾燥後、流延面よりフイルムを剥離しフ
イルム原反を得た。次に、このフイルム原反を
105℃に維持した延伸機中に入れフイルムが該温
度と平衝に達した後、30秒で縦横各々2倍に2軸
延伸して厚み15ミクロンの延伸フイルムを得た。 かくした得られた延伸フイルムは、優れた透明
性と外部滑性を示した皺の全くないきれいな状態
でロールフイルムとして巻取ることが出来た。ま
た、これらのロールフイルムを長期間貯蔵した
が、ブロツキングや透明性が減退することがなく
長期間優れた透明性と外部滑性を持続すると共
に、印刷加工、製袋加工、熱収縮包装に使用の際
に加工機械等と摩擦がなく、印刷インクずれ、印
刷インクの接着不良、シール線の蛇行、包装中の
フイルム破れ、不完全熱収縮等の包装不良品の発
生がなく美しいものにすることが出来た。 また、実施例1〜4で、第2表に示すように、
熱可塑性樹脂滑剤の添加量を変えたこと、及び熱
可塑性樹脂滑剤の代りにステアリン酸アミド0.6
重量部、ステアリン酸カルシウム0.6重量部に変
えたこと以外は全く同じ方法で、比較例1〜2、
比較例3〜4の延伸フイルムを得た。以上の実施
例1〜4、比較例1〜4に使用した滑剤の種類、
添加量と共に、これらの延伸フイルムの曇り度、
静止摩擦、ブロツキングを試験した結果も合せて
第2表に示す。 なお、第2表及び後記の第3〜6表に記載した
各試験方法は次のようにして行つた。 1 曇り度 フイルム調整後、25℃、相対湿度55%の恒温恒
湿室に15日間貯蔵したのち、3cm×2cmの試験片
を採取し、積分球式濁度計でJIS.K−6714に準じ
て曇り度(%)を測定する。 2 静止摩擦 フイルム調整後、25℃、相対湿度55%の恒温恒
湿室に40日間貯蔵したのち、25cm×30cmの試験片
を採取し、摩擦試験機ASTM.D1894−75に準じ
て静止摩擦係数を測定する。 3 ブロツキング フイルム調整後、25℃、相対湿度55%の恒温恒
湿室に30cm×40cmの試験片を2枚重ね合せ、1cm2
当り25gの荷重をかけ40時間貯蔵したのち、その
2枚合せた試験片を25cm×30cmに切りブロツキン
グ試験機でASTM.D1893−67に準じてブロツキ
ングを測定する。
【表】
【表】 前記第2表の試験結果より明らかなように実施
例1〜4の延伸フイルムは透明性、フイルム滑
性、耐ブロツキング性に著しく優れ、該フイルム
を使用して印刷、製袋、自動包装した際には、従
来の滑剤では得られない優れた作業性も得られ
た。一方、比較例1では単量体はよいが、粘着
性、ブロツキング性が大きく、ロールフイルムに
巻取る時に多数の皺が発生し、長期間貯蔵したと
ころ特に皺のある部分が著しくブロツキングが増
加した。また、粘着が強く印刷、製袋、自動包装
等の工に適さなかつた。例え、無理に製袋しチユ
ーブに加工してもフイルム相互が密着し、袋中に
包装物を入れることが出来ず(開口性不良)全く
使用出来なかつた。 また、比較例2ではフイルム滑性、耐ブロツキ
ング性に満足すべき結果が得られたが、不透明性
が強く包装内容物を一層美しく鮮明に見せ購買欲
を高める包装フイルムとして不十分であつた。比
較例3、4ではフイルム調整初期ではフイルム滑
性がなく粘着が強いため、ロールフイルムに多数
の皺が発生し、平滑な商品価値のあるフイルムに
巻取ることが出来なかつた。また比較例4のフイ
ルムは、溶剤に不溶性の滑剤を添加したため、フ
イルム中に微細な不透明滑剤斑点が発生した。更
に、比較例3、4のフイルムを長期間貯蔵したと
ころ、経年変化によつてフイルム表面に著しく吹
出した滑剤で黴が発生したような大きな斑点が生
じ透明性と外観が全く阻害され、この欠点だけで
も包装フイルムとして不適であつた。また、印刷
した後、インクの接着性試験をしたところ、殆ん
ど完全に剥離し不適であり、シール加工後、シー
ル強度試験をしたところ、シール強度に強弱が生
じ、包装品の運搬中に弱い部分から破袋が生じ
た。 実施例5〜12及び比較例5,6 実施例1〜4において、参考例1で得たメタク
リル酸メチル(77)とメタクリル酸ステアリル
(23)の平均分子量約100000の熱可塑性樹脂滑剤
の代りに、下記第3表に示す参考例2〜4及び6
〜10で得た平均分子量の異なる熱可塑性樹脂滑剤
を2.2重量部使用する以外は全く同じにして、厚
み15ミクロンの塩化ビニル樹脂延伸フイルムを得
た。 かくして得られた延伸フイルムは、優れた透明
性と外部滑性を該フイルムの調整の初期から長期
間貯蔵した後も維持すると共に、印刷加工、製袋
加工、熱収縮包装等の使用に際にはその優れた性
能を発揮した。 また、上記実施例5〜12で、参考例2〜4及び
6〜10で得た平均分子量の異なる熱可塑性樹脂滑
剤の代りに、比較参考例2で調整した平均分子量
約2000の液状共重合体、及び比較参考例1で調整
した平均分子量約1200000の固体共重合体を使用
する以外は全く同じ方法で、比較例5及び比較例
6の延伸フイルムを得た。 以上の実施例5〜12、比較例5、6に使用した
滑剤の種類、平均分子量と共に、これらの延伸フ
イルムの試験結果も合わせて第3表に示す。
【表】 上記第3表の試験結果より明らかなように実施
例5〜12の延伸フイルムは透明性、フイルム滑
性、耐ブロツキング性に優れていたが、実施例6
〜9では曇り度が1.2〜1.5であり、静止摩擦は0.2
〜0.6であり、ブロツキングは0.9〜1.3と特に優れ
た透明性と外部滑性を共有する延伸フイルムを与
えた。一方、比較例5では、平均分子量が小さい
液状共重合体のため延伸フイルムの表面は、該液
状共重合体の浸出でかえつてベタツキが多くなり
フイルム調整の初期から長期貯蔵後も粘着が強
く、フイルムとして全く使用し得なかつた。また
比較例6では、フイルム滑性に優れていたが平均
分子量が高過ぎるため半硬質塩化ビニル樹脂との
相溶性が低下し、ポリエチレン状の不透明な外観
を与え包装用の用途には適さなかつた。また、経
時変化によつてシール強度の低下及び不透明性の
増加が若干認められた。 実施例13、14及び比較例7,8 塩化ビニル樹脂(菱日(株)製、商品名
SG1300,平均重合度1300)100重量部、ジオクチ
ルアゼレート15重量部、ジオクチール錫マレート
0.05重量部に、参考例11及び12で得た下記第4表
に示す平均分子量約125000の熱可塑性樹脂滑剤を
1.8重量部添加したのち、メチルエチルケトン420
重量部加えオートクレープ中撹拌しつつ105℃、
20分で完全溶解した。この溶液を冷却及び脱泡し
て60℃でステンレス製ぞ流延面に厚さ60ミクロン
のフイルムが生成するように流延したのち、以後
実施例1〜4と全く同じ方法で乾燥、剥離、延伸
して厚さ15ミクロンの延伸フイルムを得た。かく
して得られた延伸フイルムは、実施例1〜12の延
伸フイルムと同様にフイルム調整初期から優れた
透明性と外部滑性を維持した。 また、上記実施例13、14で、参考例11及び12で
得た熱可塑性樹脂滑剤の代りに、比較参考例7及
び8で得た平均分子量約125000の固体共重合体を
使用する以外は全く同じ方法で比較例7及び比較
例8の延伸フイルムを得た。 以上の実施例13、14及び比較例7、8に使用し
た滑剤の種類、共重合体と共に、これらの延伸フ
イルムの試験結果も含めて第4表に示す。
【表】 上記第4表の試験結果より明らかなように実施
例13及び14の延伸フイルムは透明性、フイルム滑
剤、耐ブロツキング性、すべてに優れ包装フイル
ムとして好適であつたが、比較例7では実施例
13、14の熱可塑性樹脂滑剤の平均分子量と同等の
平均分子量を有する固体の共重合体を添加したに
もかかわらず、外部滑性作用を発揮するステアリ
ル基の成分が少く、外観的には透明性が実施例24
の延伸フイルムと略同等で優れていた反面、フイ
ルム滑剤、耐ブロツキング性が不十分でやや粘着
性を帯び、該フイルムの加工に際しては印刷、製
袋、包装等における作業性が不十分であつた。ま
た、比較例8では、ステアリル基の成分が多いた
めフイルム滑性、耐ブロツキング性に優れ、該フ
イルムの加工に際しては満足すべき性能が発揮さ
れたが、前記比較例6の延伸フイルムと同様に、
透明性に劣りポリエチレン状の透明性な外観を与
える等、包装には適しなかつた。 実施例 15 実施例13及び14において、参考例11及び12で得
た熱可塑性樹脂の代りに、参考例18で得た平均分
子量約150000の熱可塑性樹脂滑剤を使用する以外
は全く同じ方法で厚さ15ミクロンの塩化ビニル樹
脂延伸フイルムを得た。 かくして得られた延伸フイルムは、曇り度1.8、
静止摩擦1.0、ブロツキング1.2で、実施例13及び
14延伸フイルムと同様にフイルム調製初期から優
れた透明性と外部滑性を示した。 実施例 16〜20 実施例13及び14において、熱可塑性樹脂滑剤の
代りに、下記第5表に示す参考例13〜18で得た熱
可塑性樹脂滑剤を各々2重量部使用する以外は同
様の方法で厚さ15ミクロンの塩化ビニル樹脂延伸
フイルムを得た。 上記実施例16〜20に使用した熱可塑性樹脂滑剤
の共重合割合、平均分子量と共に、これらの延伸
フイルムの試験結果も合わせて第5表に示す。
【表】 上記第5表の試験結果より明らかなように実施
例16〜20の延伸フイルムは、2重量部添加した熱
可塑性樹脂滑剤のいづれもが、該滑剤の共重合成
分でa成分が70〜80重量%、b成分が30〜20重量
%で且つ平均分子量80000〜190000で、熱可塑性
樹脂に対し特に優れた透明性と外部滑性を与える
範囲内にあるため、フイルム調製初期から長期間
の貯蔵後も、透明性、フイルム滑性、耐ブロツキ
ング等に経時変化もなく、印刷、製袋、包装等の
加工等の際には優れた性能を発揮した。 実施例21及び22 メタクリル酸メチル70重量%とアクリル酸ブチ
ル30重量%共重合のアクリル樹脂(平均分子量約
80000)80重量部と、セルローズアセテートブチ
レート樹脂(イースマンコダツク社製、商品名テ
ナイトブチレート、平均分子量約20000)の20重
量部、合計100重量部の熱可塑性樹脂に対して、
参考例5で得た平均分子量約80000の熱可塑性樹
脂滑剤を下記第6表で添加したのち、テトラヒド
ロフラン570重量部を加え、オートクレーブ中撹
拌しつつ100℃、20分で完全溶解した。この溶液
を冷却及び脱泡して60℃でステンレス製の流延面
に厚さ50ミクロンのフイルムが生成するように流
延して平均95℃で25分間乾燥後、流延面よりフイ
ルムを剥離しアクリル樹脂系フイルム原反を得
た。かくして得られたアクリル樹脂系フイルム原
反の試験結果も含め第6表に示す。
【表】 上記第6表の試験結果より明らかなように、実
施例21、22フイルム原反は透明性と外部滑性に優
れ、従来の高級脂肪酸や高級脂肪酸のアミド誘導
体、その他一般に使用されている滑剤に見られる
吹出しによる透明性、光沢性の減衰がなく、長期
間の貯蔵後も調製直後の著しく優れた透明性、光
沢性を維持する一方、ロールフイルムとして長期
貯蔵したが、フイルム滑性に優れているので、該
フイルムの印刷に際して巻戻しが極めて円滑であ
り、装置等の摩擦が極めて小さのでインクずれが
全くなく、且つインクの接着性が極めて良好で、
従来の滑剤では不能であつた高級美術模様の印刷
をすることが出来た。 実施例 23 塩化ビニル樹脂(菱日(株)製、商品名
SG800、平均重合度800)100重量部、ジオクチル
フタレート12重量部、エポキシ化大豆油3重量
部、オクチル錫系安定剤3重量部に、参考例5で
得た平均分子量約80000の熱可塑性樹脂滑剤4重
量部を添加し、リボンブレンダーで混合しコンパ
ウンドを調製した。このコンパウンドを40mm押出
機及び300mm巾のTダイスを用い、シリンダ温度
180℃、ダイス温度185℃、押出量10Kg/Hの条件
で厚さ60ミクロンのフイルム原反となし、次いで
このフイルム原反を100℃に維持した延伸機中に
入れ、フイルムが該温度と平衝に達した後、30秒
間で縦横各々2倍に2軸延伸して厚み15ミクロン
の延伸フイルムを得た。かくして得られた延伸フ
イルムは、透明性、外部滑性に優れ、曇り度は
2.3、静止摩擦は0.3、ブロツキングは0.8で、この
性能はフイルム調製直後も長期間貯蔵後も経時変
化することがなく、優れた透明性と外部滑性を維
持した。 以上の実施例からも理解されるように本発明の
熱可塑性樹脂滑剤及び易滑性熱可塑性樹脂組成物
を用いると、従来の方法に基く熱可塑性樹脂成形
品に比較して著しく優れた透明性と外部滑性を共
有するものを極めて容易に製造し得ることが解
る。この特徴は、特に溶液流延法で製造されるビ
ニル樹脂、アクリル樹脂において顕著な効果を発
揮するものである。そして従来より、成形直後か
ら長期間の経時後も優れた透明性と外部滑性を付
与する単一の滑性がなく、滑剤の複雑な種類の組
合せ、量的調整等の方法等で不十分ながらも成形
品が製造されて来たことを考えると、本発明の熱
可塑性樹脂滑剤及び易滑性熱可塑性樹脂組成物の
意義は極めて大きい。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 イ 熱可塑性100重量部に対して ロ 下記のa成分60〜90重量%、b成分40〜10重
    量%の割合で主単量体単位として含有し、平均分
    子量が5000を超え1000000以下の共重合体0.1〜5
    重量部、 a成分 アクリル酸、メタクリル酸、炭素原子
    数が1〜2個のアルキル基をもつアクリル
    酸エステル、炭素原子数が1〜2個のアル
    キル基をもつメタクリル酸エステル、の群
    より選ばれた一または二以上の単量体。 b成分 炭素原子数が11〜20個のアルキル基を
    もつアクリル酸エステル、炭素原子数が11
    〜20個のアルキル基をもつα置換アクリル
    酸エステルの、群より選ばれた一または二
    以上の単量体。 を含有することを特徴とする易滑性熱可塑性樹脂
    組成物。
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