JPH026649B2 - - Google Patents
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- JPH026649B2 JPH026649B2 JP8757580A JP8757580A JPH026649B2 JP H026649 B2 JPH026649 B2 JP H026649B2 JP 8757580 A JP8757580 A JP 8757580A JP 8757580 A JP8757580 A JP 8757580A JP H026649 B2 JPH026649 B2 JP H026649B2
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- 238000003466 welding Methods 0.000 description 1
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- Arrangement Or Mounting Of Propulsion Units For Vehicles (AREA)
Description
この発明はエンジン振動の伝達を効果的に遮断
するエンジンの懸架構造に関するものである。 自動車や自動二輪車などの車輛を始めエンジン
を動力源とする装置では、エンジン振動が車体等
の支持体に伝わらないようにエンジンを搭載しな
ければならない。 一方エンジンでは、往復部分の質量による慣性
力を完全に打消すことが困難な場合がある。例え
ばレシプロ式エンジンにおいては、単気筒の場合
や、直列2気筒でかつ各気筒は360゜の位相差を持
つている場合には、前記慣性力の一次成分(一次
慣性力)を釣合錘によつて打消すことは不可能で
ある。また例えば直列4気筒の場合には、一次慣
性力を打消すことができるが、比較的大きい2次
の慣性力が残り、この2次の慣性力を打消すため
にはクランク軸の2倍の速度で回転する軸に釣合
錘を設ける必要がある。このため、構造が非常に
複雑になるという不都合がある。 この発明はこのような事情に鑑みなされたもの
であり、慣性力を十分に打消すことが不可能なエ
ンジンであつても、このエンジン振動の支持体へ
の伝達を有効に遮断することができるエンジンの
懸架構造を提供することを目的とするものであ
る。 本発明によればこの目的は、 往復部分の上下方向の慣性力が主要な周期的強
制外力となるエンジンを、弾性体によつて弾性支
持する懸架構造において、 前記弾性体は、その弾性主軸がエンジン重心と
前記強制外力とを含む平面上でエンジン重心に対
して前記強制外力の反対側に位置しかつこの強制
外力の作用線とほぼ平行となるように設定される
と共に、エンジン振動をエンジン重心の上下動と
前記平面に垂直でエンジン重心を通る軸回りの回
転とのほぼ2自由度振動とし、前記弾性体の復元
係数は一方の固有振動モードの節が前記強制外力
の作用線上に位置すると共に他の固有振動モード
の振動数がエンジンの常用回転速度範囲外になる
ように決められていることを特徴とするエンジン
の懸架構造、 により達成される。以下図面に基づいてこの発明
を詳細に説明する。 先づ第1図に基づいてこの発明の原理を説明す
る。第1図は1気筒の自動二輪車用エンジンを弾
性体によつて支持した状態における座標系を示す
側面図である。x,y,zはエンジンの重心Gを
原点とする静止直交座標系であり、x軸はエンジ
ンの前方を正、y軸は横方向(第1図で紙面に垂
直な方向)を正、またz軸は上方を正とする。自
動二輪車用エンジンには変速機構が一体的に組込
まれて、気化器や排気管の一部も一体となつて振
動するため、この変速器等を含めたものを以下エ
ンジンとして考える。このように変速器等を含め
たエンジンでは、通常重心Gは気筒よりも後方に
位置する。この気筒は往復運動部分がz軸と平行
となるように配設され、この往復運動部分の慣性
力による周期的強制外力fは、x軸と点(l,
0,0)で直交するものとする。また各軸x,
y,zに対し右ネジ方向を正とする回転角をΦ,
θ,φとし、さらにエンジン質量をm、その慣性
能率をI、エンジンを弾性支持する弾性体の復元
係数をKとする。 エンジンの振動は一般に公知の6自由度運動方
程式で表現することができるが、所定の条件を満
たす場合にはz軸方向の並進振動とy軸回りの回
転振動との2自由度として論じることができる。
すなわち、 (1) 強制外力fの作用線がx軸と直交する点を
(l,0,0)とし、 (2) 弾性体が形成する弾性主軸x*,y*,z*を座
標軸x,y,zと平行にすると共に弾性中心を
(e,0,0)に位置させるようにエンジンを
弾性支持し、 (3) 減衰はない、 と仮定すれば、6自由度運動方程式は相反定理に
より簡単化される。この簡単化された方程式から
z方向とθ方向の振動が連成し、しかもこの振動
だけが強制外力fの影響を受けることが解る。す
なわち次式を求めることができる。 m 0 0 mk2Z¨ θ+KZZ KZθ KZθ KθθZ θ =f −fl …(1) なおこの(1)式においては慣性能率Iはkを回転
半径としてmk2で示し、また強制外力fのθ成分
を−flで示している。 この(1)式を解くために、その複素数表示による
解を Z θ=Z Θ・EXP(iωt);(i=√−1) また強制外力fを同様に f=F・EXP(iωt) として(1)式に代入すれば次式が得られる。 −ω2m 0 0 mk2+KZZ KZθ KZθ KθθZ Θ =F ―Fl …(2) (2)式の右辺を
するエンジンの懸架構造に関するものである。 自動車や自動二輪車などの車輛を始めエンジン
を動力源とする装置では、エンジン振動が車体等
の支持体に伝わらないようにエンジンを搭載しな
ければならない。 一方エンジンでは、往復部分の質量による慣性
力を完全に打消すことが困難な場合がある。例え
ばレシプロ式エンジンにおいては、単気筒の場合
や、直列2気筒でかつ各気筒は360゜の位相差を持
つている場合には、前記慣性力の一次成分(一次
慣性力)を釣合錘によつて打消すことは不可能で
ある。また例えば直列4気筒の場合には、一次慣
性力を打消すことができるが、比較的大きい2次
の慣性力が残り、この2次の慣性力を打消すため
にはクランク軸の2倍の速度で回転する軸に釣合
錘を設ける必要がある。このため、構造が非常に
複雑になるという不都合がある。 この発明はこのような事情に鑑みなされたもの
であり、慣性力を十分に打消すことが不可能なエ
ンジンであつても、このエンジン振動の支持体へ
の伝達を有効に遮断することができるエンジンの
懸架構造を提供することを目的とするものであ
る。 本発明によればこの目的は、 往復部分の上下方向の慣性力が主要な周期的強
制外力となるエンジンを、弾性体によつて弾性支
持する懸架構造において、 前記弾性体は、その弾性主軸がエンジン重心と
前記強制外力とを含む平面上でエンジン重心に対
して前記強制外力の反対側に位置しかつこの強制
外力の作用線とほぼ平行となるように設定される
と共に、エンジン振動をエンジン重心の上下動と
前記平面に垂直でエンジン重心を通る軸回りの回
転とのほぼ2自由度振動とし、前記弾性体の復元
係数は一方の固有振動モードの節が前記強制外力
の作用線上に位置すると共に他の固有振動モード
の振動数がエンジンの常用回転速度範囲外になる
ように決められていることを特徴とするエンジン
の懸架構造、 により達成される。以下図面に基づいてこの発明
を詳細に説明する。 先づ第1図に基づいてこの発明の原理を説明す
る。第1図は1気筒の自動二輪車用エンジンを弾
性体によつて支持した状態における座標系を示す
側面図である。x,y,zはエンジンの重心Gを
原点とする静止直交座標系であり、x軸はエンジ
ンの前方を正、y軸は横方向(第1図で紙面に垂
直な方向)を正、またz軸は上方を正とする。自
動二輪車用エンジンには変速機構が一体的に組込
まれて、気化器や排気管の一部も一体となつて振
動するため、この変速器等を含めたものを以下エ
ンジンとして考える。このように変速器等を含め
たエンジンでは、通常重心Gは気筒よりも後方に
位置する。この気筒は往復運動部分がz軸と平行
となるように配設され、この往復運動部分の慣性
力による周期的強制外力fは、x軸と点(l,
0,0)で直交するものとする。また各軸x,
y,zに対し右ネジ方向を正とする回転角をΦ,
θ,φとし、さらにエンジン質量をm、その慣性
能率をI、エンジンを弾性支持する弾性体の復元
係数をKとする。 エンジンの振動は一般に公知の6自由度運動方
程式で表現することができるが、所定の条件を満
たす場合にはz軸方向の並進振動とy軸回りの回
転振動との2自由度として論じることができる。
すなわち、 (1) 強制外力fの作用線がx軸と直交する点を
(l,0,0)とし、 (2) 弾性体が形成する弾性主軸x*,y*,z*を座
標軸x,y,zと平行にすると共に弾性中心を
(e,0,0)に位置させるようにエンジンを
弾性支持し、 (3) 減衰はない、 と仮定すれば、6自由度運動方程式は相反定理に
より簡単化される。この簡単化された方程式から
z方向とθ方向の振動が連成し、しかもこの振動
だけが強制外力fの影響を受けることが解る。す
なわち次式を求めることができる。 m 0 0 mk2Z¨ θ+KZZ KZθ KZθ KθθZ θ =f −fl …(1) なおこの(1)式においては慣性能率Iはkを回転
半径としてmk2で示し、また強制外力fのθ成分
を−flで示している。 この(1)式を解くために、その複素数表示による
解を Z θ=Z Θ・EXP(iωt);(i=√−1) また強制外力fを同様に f=F・EXP(iωt) として(1)式に代入すれば次式が得られる。 −ω2m 0 0 mk2+KZZ KZθ KZθ KθθZ Θ =F ―Fl …(2) (2)式の右辺を
〔0〕とおいて
−ω2m
0 0
mk2+KZZ
KZθ KZ
KθθZ
Θ
=0
0 …(3)
この(3)式の固有値(固有振動角速度)をω1,
ω2、また固有ベクトル(固有振動モード)を U1 Z U1〓,U2 Z U2〓 とする。ここにU2 Z,U2〓は2番目の振動モード
を示している。 ω1≠ω2の時には固有ベクトルの性質から次の
直交条件が成立する。 〔U1 Z U1〓〕m 0 0 mk2U2 Z U2〓=0 …(4) 〔U1 Z U1〓〕KZZ KZθ KZθ KθθU2 Z U2 Z=0 …(5) 一方復元係数Kの各成分KZZ,KZ〓,K〓〓は、弾
性主軸x*,y*,z*へ座標変換した時、回転角度
θが微少であれば次式が成立する。 KZZ=K* Z KZ〓=−eK* Z K〓〓=K*〓+e2K* Z …(6) ここに*印は弾性主軸への変換後の復元係数を
示す。KZZ≠0であるから(6)式により KZ〓/KZZ=−e …(7) またK* Z≠0であるから K〓*/KZ *≡P2 とおけば K〓〓/KZZ=P2+e2 …(8) m≠0であるから(4)式をmで割れば 〔U1 Z U1〓〕1 0 0 k2U2 Z U2〓=0 (9) また(5)式の両辺をKZZで割つて(7),(8)式を用い
れば(5)式は次のようになる。 〔U1 Z U1〓〕1 −e −e P2+e2U2 Z U2〓=0 …(10) 次に(9),(10)式の解である固有ベクトルU2 Z,
U2〓が、ω1≠ω2の時に となる条件を求める。すなわち2番目の固有振動
モードの節が、強制外力fの作用線がx軸と交わ
る点(l,0,0)に一致し、この固有振動モー
ドが強制外力fと直交する条件を求める。なおこ
の条件を満たす時には、ω1だけで共振をおこし、
しかもこの時の振動モードの節は固定されること
が、後記するように明らかになる。 (11)式が成立するものとすれば、(9)式は (11),(12)式を(10)式に代入すれば 〔k2−l〕1 −e −e P2+e2l I=0 ∴P2=(k2+le)(l−e)/l …(13) が成立しなければならない。なおここにl≠0と
する。 一方(9)式−(10)式により 〔U1 Z U1〓0 e−e k2−P2−e2U2 Z U2〓=0 …(14) が成立するから、逆に(13)式が成立する時には、
(13)式を(14)式に代入して 〔U1 Z U1〓〕O ee e/lU2 Z U2〓=0 …(15) が成立しなければならない。またz成分とθ成分
が連成することから KZ〓≠0 ∴e≠0(∵(7)式) であるから、(15)式は次のようになる。 〔U1 Z U1〓〕0 1 1 k2-12/lU2 Z U2〓=0 ∴U1 ZU2〓+U1〓U2 Z+k2−l2/lU1〓U2〓=0 これから1次独立な固有ベクトルは となることが解り、結局(13)式が成立する時には
(11)式が常に成立する。すなわち(11)式が常に成立す
るための必要十分条件は(13)式であることが明ら
かになつた。 一方2自由度系の運動方程式において、その固
有値ωr(r=1,2)は固有ベクトルの直交条件
から一般に ωr2=kr/mr …(16) で求めることができる。ここにmrは等価質量、
krは等価剛性であつて、それぞれ次式で表わされ
る。 mr=〔Ur ZUr〓〕m 0 0 mk2Ur Z Ur〓 …(17) kr=〔Ur ZUr〓〕KZθ Kθθ KZZ KZθUr Z Ur〓 …(18) 従つて(17)式に(12)式、(11)式を代入することによ
り m1=k2(k2+l2)/k4+l2m …(19) m2=k2+l2/1+l2m …(20) 同様に(18)式に(12),(11)式を代入しさらに(13)式
を用いれば k1=(k2+l2)(k2+le)/k4+l2KZZ …(21) k2=(l−e)(k2+l2)/l(1+l2)KZZ…(22
) (16)式に(19)〜(22)式を適用することにより ω1 2=k2+le/k2・KZZ/m …(23) ω2 2=l−e/l・KZZ/m …(24) 今ω1<ω2とすれば(23),(24)式より k2+le/k2<l−e/l ∴e/l<0 …(25) すなわちlとeは異符号となり、強制外力fの
作用する点(l,0,0)と弾性中心(e,0,
0)は、(11)式の条件を満たすためには重心G(静
止座標系の原点)に対して互いに反対側に存在し
なければならない。 一方前記(2)式の一般解は、 により求められることが、固有ベクトルの直交条
件から導かれる。この式に(21)〜(24)式を代入し
て整理すれば Z θ=F(k2+l2)/m1(k4+l2)(ω1 2−ω2)・k2 ―l …(26) この(26)式はω=ω1の時のみ共振することを示
し、さらに全てのωに対して(26)式が成立しなけ
ればならないから、 Z:Θ=k2:−l …(27) が成立していなければならない。(27)式はまた、
θが微少角度である時には振動モードの節が(−
k2/l,0,0)に固定されていることを意味して いる。なおこの点(−k2/l,0,0)はエンジン を自由支持した時の瞬間回転中心ともなつてい
る。 第2図では1番目の固有振動モードの形を、ま
た第3図は2番目の固有振動モードの形を示して
いる。 以上より、2番目の固有振動モードの節を強制
外力fがx軸と直交する点(l,0,0)に位置
させるようにすると、エンジンはω1だけで共振
をおこすようになり、この時の回転振動の中心は
エンジンを自由支持した時の瞬間回転中心(−
k2/l,0,0)に固定される。従つて1番目の固 有振動角速度ω1がエンジンの常用回転速度範囲
外になるようにすれば、エンジン振動の支持体へ
の伝達を効果的に遮断できる。 なお以上はl≠0の場合について考えたが、l
=0すなわち強制外力fが重心Gに加わる場合に
は(11)式となる必要十分条件を求めるとe=0とな
り、弾性中心を重心に一致させる必要がある。こ
の場合にはエンジンは非連成支持となり強制外力
fに対し上下方向の唯一の共振点(ω2 ZZ=KZZ/
m)を持つことが解る。 従つてl≠0の場合においては(25),(23)式よ
り ω2 1<KZZ/m=ω2 ZZ となり、ω1は非連成支持時の固有振動角速度ωZZ
より小さくなる。このため防振構造上極めて有利
になる。 第4図はこの発明を自動二輪車に適用した一実
施例を示す側面図、第5図はその−線断面図
である。これらの図において符号10はエンジン
支持体としてのバツクボーン型フレームであり、
プレス成形した左右一対の鋼板を溶着することに
より略T字形に形成されている。12はこのフレ
ーム10の略中央から下方へ延びる垂下部であ
り、この垂下部12にはリヤアーム14の前端部
が上下に揺動可能に軸支されている。16はこの
リヤアーム14の後端部に軸支された後輪、18
はクツシヨンユニツト、20は前輪、22は燃料
タンク、24はシート、また26は後輪駆動チエ
ーンである。 30はエンジンであり、このエンジン30は例
えば単気筒などのように往復部分の慣性力が主要
な周期的強制外力fとなつている。このエンジン
30は上下各2枚の板ばね32.32,34.3
4によつて、弾性的に取付けられている。すなわ
ち、エンジン30の後端部と前記フレーム10の
垂下部12との間が、4枚の板ばねにより連結さ
れ、この板ばね32.32,34.34は前記(11)
式を満足すると共に、1番目の固有振動角速度
ω1がエンジンの常用回転速度範囲外となるよう
にその復元係数Kが決められている。なおこの発
明によればエンジン30はx−z平面内でのみ振
動し、しかもその時の第1および第2の振動モー
ドの節は(−k2/l,0,0)および(l,0,0) となるから、エンジン30を弾性支持する弾性体
はこれらの振動だけを許容すればよい。従つてこ
の第4,5図の実施例のように弾性体として板ば
ね32,34を用いれば、板ばねの性質により復
元係数Kの上下方向成分KZZを小さくまた他方向
成分を非常に大きくすることが容易である。その
結果チエーン26の駆動反力等がエンジン30に
作用しても、エンジン30の振動は有効に防ぐこ
とができる。すなわちエンジン30の“踊り”が
小さい。 第6図はこの発明の他の実施例を示す側面図、
第7図はその−線断面図、第8図は第7図に
おける−線断面図である。この実施例では弾
性体として4個のトーシヨンゴム40,40,4
0,40を備えるものである。すなわちエンジン
30の後端部は略水平の上リンク42と下リンク
44によつてフレーム10の垂下部12に取付け
られる一方、この各リンク42,44のエンジン
30側軸支部にトーシヨンゴム40が介在する。
上リンク42は第7,8図に示すように左右一対
のリンク板46,48と、この両リンク板46,
48の後端を垂下部12に回動自在に軸支する軸
50と、両リンク板46,48の前端をトーシヨ
ンゴム40の内筒52,52に固定する軸54
と、両リンク板46,48を互いに一体的に連結
する連結棒56とを有する。なお内筒52,52
は断面四角の孔が形成される一方、軸54の両端
も断面四角に形成され、この軸54の両端をこの
内筒52,52を貫通させた後、この軸54の両
端にリンク板46,48を嵌合し固定している。
下リンク44も上リンク42と同様に構成されて
いる。また各リンク42,44の長さおよび各ト
ーシヨンゴム40の復元係数Kは前記(11)式を満足
しかつω1がエンジンの常用回転速度範囲外にな
るように決められていることは勿論である。 この実施例によればリンク42,44を用いた
ので、エンジン30の上下方向以外の方向への移
動量を非常に少なくすることができ、チエーン2
6(第4図参照)の反力によるエンジン30の
“踊り”を非常に小さくできる。 第9図はこの発明のさらに他の実施例を示す側
面図であり、この実施例は3個のリンク60,6
2,64と各リンク60,62,64のエンジン
30側軸支部に介在させたトーシヨンゴム66,
68,70とによつて、エンジン30を懸架する
ようにしたものである。すなわちこの実施例では
クレードル型フレーム72を備え、そのシートピ
ラー74の略垂直な部分とエンジン30後端部と
の間が、前記第6,7,8図の上・下リンク4
2,44と全く同様に構成されたリンク60,6
2で、またダウンチユーブ76とエンジン30前
端部との間がリンク64で連結されている。 従つてエンジン30は上下方向に振動し易くす
る一方、他の方向へは第6,7,8図の実施例よ
りも振動しにくくすることができ、チエーン26
の駆動反力によるエンジン30の“踊り”は一層
少なくなる。 以上の各実施例はいずれも自動二輪車にこの発
明を適用したものであるが、前記した一定の条件
を充足するエンジンであれば適用可能なことは勿
論である。 この発明は以上のように、上下方向の慣性力が
主要な周期的強制外力となるエンジンにおいて、
弾性主軸がエンジン重心に対して強制外力の反対
側でかつこの強制外力の作用線と平行となるよう
にエンジンを弾性支持して、エンジン振動をエン
ジン重心の上下振動と、この重心を通りエンジン
重心と強制外力とを含む平面に垂直な軸回りの回
転運動との2自由度振動とし、さらに弾性体の復
元係数は一方の固有振動モードの節を強制外力の
作用線上に位置させると共に他の固有振動モード
の振動数をエンジンの常用回転速度範囲外にする
ように決めたので、エンジンは瞬間回転中心を節
とする1番目の固有振動モードでのみ振動するよ
うになり、しかも共振角速度は1番目の固有振動
角速度ω1だけとなる。このω1は常用回転速度範
囲外になるようにしたから、結局エンジンの常用
回転速度範囲内には共振点は無くなるから、支持
体への振動伝達を有効に遮断することができる。 またエンジンは1つの振動だけを許容するよう
に懸架すればよいので、略上下方向以外の方向の
復元係数を非常に大きくすることができ、その結
果エンジンの駆動反力等によるエンジンの“踊
り”は非常に小さくすることができる。
ω2、また固有ベクトル(固有振動モード)を U1 Z U1〓,U2 Z U2〓 とする。ここにU2 Z,U2〓は2番目の振動モード
を示している。 ω1≠ω2の時には固有ベクトルの性質から次の
直交条件が成立する。 〔U1 Z U1〓〕m 0 0 mk2U2 Z U2〓=0 …(4) 〔U1 Z U1〓〕KZZ KZθ KZθ KθθU2 Z U2 Z=0 …(5) 一方復元係数Kの各成分KZZ,KZ〓,K〓〓は、弾
性主軸x*,y*,z*へ座標変換した時、回転角度
θが微少であれば次式が成立する。 KZZ=K* Z KZ〓=−eK* Z K〓〓=K*〓+e2K* Z …(6) ここに*印は弾性主軸への変換後の復元係数を
示す。KZZ≠0であるから(6)式により KZ〓/KZZ=−e …(7) またK* Z≠0であるから K〓*/KZ *≡P2 とおけば K〓〓/KZZ=P2+e2 …(8) m≠0であるから(4)式をmで割れば 〔U1 Z U1〓〕1 0 0 k2U2 Z U2〓=0 (9) また(5)式の両辺をKZZで割つて(7),(8)式を用い
れば(5)式は次のようになる。 〔U1 Z U1〓〕1 −e −e P2+e2U2 Z U2〓=0 …(10) 次に(9),(10)式の解である固有ベクトルU2 Z,
U2〓が、ω1≠ω2の時に となる条件を求める。すなわち2番目の固有振動
モードの節が、強制外力fの作用線がx軸と交わ
る点(l,0,0)に一致し、この固有振動モー
ドが強制外力fと直交する条件を求める。なおこ
の条件を満たす時には、ω1だけで共振をおこし、
しかもこの時の振動モードの節は固定されること
が、後記するように明らかになる。 (11)式が成立するものとすれば、(9)式は (11),(12)式を(10)式に代入すれば 〔k2−l〕1 −e −e P2+e2l I=0 ∴P2=(k2+le)(l−e)/l …(13) が成立しなければならない。なおここにl≠0と
する。 一方(9)式−(10)式により 〔U1 Z U1〓0 e−e k2−P2−e2U2 Z U2〓=0 …(14) が成立するから、逆に(13)式が成立する時には、
(13)式を(14)式に代入して 〔U1 Z U1〓〕O ee e/lU2 Z U2〓=0 …(15) が成立しなければならない。またz成分とθ成分
が連成することから KZ〓≠0 ∴e≠0(∵(7)式) であるから、(15)式は次のようになる。 〔U1 Z U1〓〕0 1 1 k2-12/lU2 Z U2〓=0 ∴U1 ZU2〓+U1〓U2 Z+k2−l2/lU1〓U2〓=0 これから1次独立な固有ベクトルは となることが解り、結局(13)式が成立する時には
(11)式が常に成立する。すなわち(11)式が常に成立す
るための必要十分条件は(13)式であることが明ら
かになつた。 一方2自由度系の運動方程式において、その固
有値ωr(r=1,2)は固有ベクトルの直交条件
から一般に ωr2=kr/mr …(16) で求めることができる。ここにmrは等価質量、
krは等価剛性であつて、それぞれ次式で表わされ
る。 mr=〔Ur ZUr〓〕m 0 0 mk2Ur Z Ur〓 …(17) kr=〔Ur ZUr〓〕KZθ Kθθ KZZ KZθUr Z Ur〓 …(18) 従つて(17)式に(12)式、(11)式を代入することによ
り m1=k2(k2+l2)/k4+l2m …(19) m2=k2+l2/1+l2m …(20) 同様に(18)式に(12),(11)式を代入しさらに(13)式
を用いれば k1=(k2+l2)(k2+le)/k4+l2KZZ …(21) k2=(l−e)(k2+l2)/l(1+l2)KZZ…(22
) (16)式に(19)〜(22)式を適用することにより ω1 2=k2+le/k2・KZZ/m …(23) ω2 2=l−e/l・KZZ/m …(24) 今ω1<ω2とすれば(23),(24)式より k2+le/k2<l−e/l ∴e/l<0 …(25) すなわちlとeは異符号となり、強制外力fの
作用する点(l,0,0)と弾性中心(e,0,
0)は、(11)式の条件を満たすためには重心G(静
止座標系の原点)に対して互いに反対側に存在し
なければならない。 一方前記(2)式の一般解は、 により求められることが、固有ベクトルの直交条
件から導かれる。この式に(21)〜(24)式を代入し
て整理すれば Z θ=F(k2+l2)/m1(k4+l2)(ω1 2−ω2)・k2 ―l …(26) この(26)式はω=ω1の時のみ共振することを示
し、さらに全てのωに対して(26)式が成立しなけ
ればならないから、 Z:Θ=k2:−l …(27) が成立していなければならない。(27)式はまた、
θが微少角度である時には振動モードの節が(−
k2/l,0,0)に固定されていることを意味して いる。なおこの点(−k2/l,0,0)はエンジン を自由支持した時の瞬間回転中心ともなつてい
る。 第2図では1番目の固有振動モードの形を、ま
た第3図は2番目の固有振動モードの形を示して
いる。 以上より、2番目の固有振動モードの節を強制
外力fがx軸と直交する点(l,0,0)に位置
させるようにすると、エンジンはω1だけで共振
をおこすようになり、この時の回転振動の中心は
エンジンを自由支持した時の瞬間回転中心(−
k2/l,0,0)に固定される。従つて1番目の固 有振動角速度ω1がエンジンの常用回転速度範囲
外になるようにすれば、エンジン振動の支持体へ
の伝達を効果的に遮断できる。 なお以上はl≠0の場合について考えたが、l
=0すなわち強制外力fが重心Gに加わる場合に
は(11)式となる必要十分条件を求めるとe=0とな
り、弾性中心を重心に一致させる必要がある。こ
の場合にはエンジンは非連成支持となり強制外力
fに対し上下方向の唯一の共振点(ω2 ZZ=KZZ/
m)を持つことが解る。 従つてl≠0の場合においては(25),(23)式よ
り ω2 1<KZZ/m=ω2 ZZ となり、ω1は非連成支持時の固有振動角速度ωZZ
より小さくなる。このため防振構造上極めて有利
になる。 第4図はこの発明を自動二輪車に適用した一実
施例を示す側面図、第5図はその−線断面図
である。これらの図において符号10はエンジン
支持体としてのバツクボーン型フレームであり、
プレス成形した左右一対の鋼板を溶着することに
より略T字形に形成されている。12はこのフレ
ーム10の略中央から下方へ延びる垂下部であ
り、この垂下部12にはリヤアーム14の前端部
が上下に揺動可能に軸支されている。16はこの
リヤアーム14の後端部に軸支された後輪、18
はクツシヨンユニツト、20は前輪、22は燃料
タンク、24はシート、また26は後輪駆動チエ
ーンである。 30はエンジンであり、このエンジン30は例
えば単気筒などのように往復部分の慣性力が主要
な周期的強制外力fとなつている。このエンジン
30は上下各2枚の板ばね32.32,34.3
4によつて、弾性的に取付けられている。すなわ
ち、エンジン30の後端部と前記フレーム10の
垂下部12との間が、4枚の板ばねにより連結さ
れ、この板ばね32.32,34.34は前記(11)
式を満足すると共に、1番目の固有振動角速度
ω1がエンジンの常用回転速度範囲外となるよう
にその復元係数Kが決められている。なおこの発
明によればエンジン30はx−z平面内でのみ振
動し、しかもその時の第1および第2の振動モー
ドの節は(−k2/l,0,0)および(l,0,0) となるから、エンジン30を弾性支持する弾性体
はこれらの振動だけを許容すればよい。従つてこ
の第4,5図の実施例のように弾性体として板ば
ね32,34を用いれば、板ばねの性質により復
元係数Kの上下方向成分KZZを小さくまた他方向
成分を非常に大きくすることが容易である。その
結果チエーン26の駆動反力等がエンジン30に
作用しても、エンジン30の振動は有効に防ぐこ
とができる。すなわちエンジン30の“踊り”が
小さい。 第6図はこの発明の他の実施例を示す側面図、
第7図はその−線断面図、第8図は第7図に
おける−線断面図である。この実施例では弾
性体として4個のトーシヨンゴム40,40,4
0,40を備えるものである。すなわちエンジン
30の後端部は略水平の上リンク42と下リンク
44によつてフレーム10の垂下部12に取付け
られる一方、この各リンク42,44のエンジン
30側軸支部にトーシヨンゴム40が介在する。
上リンク42は第7,8図に示すように左右一対
のリンク板46,48と、この両リンク板46,
48の後端を垂下部12に回動自在に軸支する軸
50と、両リンク板46,48の前端をトーシヨ
ンゴム40の内筒52,52に固定する軸54
と、両リンク板46,48を互いに一体的に連結
する連結棒56とを有する。なお内筒52,52
は断面四角の孔が形成される一方、軸54の両端
も断面四角に形成され、この軸54の両端をこの
内筒52,52を貫通させた後、この軸54の両
端にリンク板46,48を嵌合し固定している。
下リンク44も上リンク42と同様に構成されて
いる。また各リンク42,44の長さおよび各ト
ーシヨンゴム40の復元係数Kは前記(11)式を満足
しかつω1がエンジンの常用回転速度範囲外にな
るように決められていることは勿論である。 この実施例によればリンク42,44を用いた
ので、エンジン30の上下方向以外の方向への移
動量を非常に少なくすることができ、チエーン2
6(第4図参照)の反力によるエンジン30の
“踊り”を非常に小さくできる。 第9図はこの発明のさらに他の実施例を示す側
面図であり、この実施例は3個のリンク60,6
2,64と各リンク60,62,64のエンジン
30側軸支部に介在させたトーシヨンゴム66,
68,70とによつて、エンジン30を懸架する
ようにしたものである。すなわちこの実施例では
クレードル型フレーム72を備え、そのシートピ
ラー74の略垂直な部分とエンジン30後端部と
の間が、前記第6,7,8図の上・下リンク4
2,44と全く同様に構成されたリンク60,6
2で、またダウンチユーブ76とエンジン30前
端部との間がリンク64で連結されている。 従つてエンジン30は上下方向に振動し易くす
る一方、他の方向へは第6,7,8図の実施例よ
りも振動しにくくすることができ、チエーン26
の駆動反力によるエンジン30の“踊り”は一層
少なくなる。 以上の各実施例はいずれも自動二輪車にこの発
明を適用したものであるが、前記した一定の条件
を充足するエンジンであれば適用可能なことは勿
論である。 この発明は以上のように、上下方向の慣性力が
主要な周期的強制外力となるエンジンにおいて、
弾性主軸がエンジン重心に対して強制外力の反対
側でかつこの強制外力の作用線と平行となるよう
にエンジンを弾性支持して、エンジン振動をエン
ジン重心の上下振動と、この重心を通りエンジン
重心と強制外力とを含む平面に垂直な軸回りの回
転運動との2自由度振動とし、さらに弾性体の復
元係数は一方の固有振動モードの節を強制外力の
作用線上に位置させると共に他の固有振動モード
の振動数をエンジンの常用回転速度範囲外にする
ように決めたので、エンジンは瞬間回転中心を節
とする1番目の固有振動モードでのみ振動するよ
うになり、しかも共振角速度は1番目の固有振動
角速度ω1だけとなる。このω1は常用回転速度範
囲外になるようにしたから、結局エンジンの常用
回転速度範囲内には共振点は無くなるから、支持
体への振動伝達を有効に遮断することができる。 またエンジンは1つの振動だけを許容するよう
に懸架すればよいので、略上下方向以外の方向の
復元係数を非常に大きくすることができ、その結
果エンジンの駆動反力等によるエンジンの“踊
り”は非常に小さくすることができる。
第1図はこの発明の原理を説明するためのエン
ジンの側面図、第2図と第3図はその1番目と2
番目の振動モードを示す図、第4図はこの発明の
一実施例の側面図、第5図はその−線断面
図、第6図は他の実施例の側面図、第7図はその
−線断面図、第8図は第7図における−
線断面図、また第9図はさらに他の実施例の側面
図である。 30……エンジン、32,34……弾性体とし
ての板ばね、40,66,68,70……弾性体
としてのトーシヨンゴム、f……強制外力、G…
…重心、Z*……弾性主軸、K……復元係数。
ジンの側面図、第2図と第3図はその1番目と2
番目の振動モードを示す図、第4図はこの発明の
一実施例の側面図、第5図はその−線断面
図、第6図は他の実施例の側面図、第7図はその
−線断面図、第8図は第7図における−
線断面図、また第9図はさらに他の実施例の側面
図である。 30……エンジン、32,34……弾性体とし
ての板ばね、40,66,68,70……弾性体
としてのトーシヨンゴム、f……強制外力、G…
…重心、Z*……弾性主軸、K……復元係数。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 往復部分の上下方向の慣性力が主要な周期的
強制外力となるエンジンを、弾性体によつて弾性
支持する懸架構造において、 前記弾性体は、その弾性主軸がエンジン重心と
前記強制外力とを含む平面上でエンジン重心に対
して前記強制外力の反対側に位置しかつこの強制
外力の作用線とほぼ平行となるように設定される
と共に、エンジン振動をエンジン重心の上下動と
前記平面に垂直でエンジン重心を通る軸回りの回
転とのほぼ2自由度振動とし、前記弾性体の復元
係数は一方の固有振動モードの節が前記強制外力
の作用線上に位置すると共に他の固有振動モード
の振動数がエンジンの常用回転速度範囲外になる
ように決められていることを特徴とするエンジン
の懸架構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8757580A JPS5715015A (en) | 1980-06-27 | 1980-06-27 | Suspension structure of engine |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8757580A JPS5715015A (en) | 1980-06-27 | 1980-06-27 | Suspension structure of engine |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5715015A JPS5715015A (en) | 1982-01-26 |
| JPH026649B2 true JPH026649B2 (ja) | 1990-02-13 |
Family
ID=13918793
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8757580A Granted JPS5715015A (en) | 1980-06-27 | 1980-06-27 | Suspension structure of engine |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5715015A (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5774283A (en) * | 1980-10-28 | 1982-05-10 | Honda Motor Co Ltd | Holding structure of engine for autobicycle |
| JPH0698948B2 (ja) * | 1985-08-16 | 1994-12-07 | ヤマハ発動機株式会社 | 車両用エンジンの防振装置 |
| JPH0726194Y2 (ja) * | 1986-11-29 | 1995-06-14 | いすゞ自動車株式会社 | 車両の機関の防振支持構造 |
| JP4500226B2 (ja) * | 2005-07-14 | 2010-07-14 | 本田技研工業株式会社 | 自動二輪車のエンジン懸架構造 |
| CN104843135A (zh) * | 2015-05-11 | 2015-08-19 | 江门市大长江集团有限公司 | 一种摩托车发动机前悬挂结构 |
-
1980
- 1980-06-27 JP JP8757580A patent/JPS5715015A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5715015A (en) | 1982-01-26 |
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