JPH0282466A - 炭素繊維を両極に用いたリチウム二次電池 - Google Patents
炭素繊維を両極に用いたリチウム二次電池Info
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- JPH0282466A JPH0282466A JP63233759A JP23375988A JPH0282466A JP H0282466 A JPH0282466 A JP H0282466A JP 63233759 A JP63233759 A JP 63233759A JP 23375988 A JP23375988 A JP 23375988A JP H0282466 A JPH0282466 A JP H0282466A
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- H01M4/02—Electrodes composed of, or comprising, active material
- H01M4/36—Selection of substances as active materials, active masses, active liquids
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- H01M4/583—Carbonaceous material, e.g. graphite-intercalation compounds or CFx
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- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野
本発明は、黒鉛構造を有する炭素繊維を負極と正極の両
方の電極に用いた有機電解液リチウム二次電池に関する
。
方の電極に用いた有機電解液リチウム二次電池に関する
。
従来の技術
近年の電子機器の小型軽量化に伴って、放電容量が大き
く高電圧、即ち高エネルギー密度であり、且つ、長時間
安定して使用できる充放電可能な二次電池に対する要求
が高まってきている。
く高電圧、即ち高エネルギー密度であり、且つ、長時間
安定して使用できる充放電可能な二次電池に対する要求
が高まってきている。
これらの要求を満足するものとして、炭素材を電極に用
いた様々な電池が報告されている0例えIf、活性炭、
或は、活性炭素tataを正極に用いたものがある(特
開昭55−99714号公報、特開昭58−22252
00号公報、特開昭58−138327号公報、特開昭
62−2285131号公報)、これらの電池はアニオ
ンの静電機的吸説着反応を活性炭、或は、活性炭素緻維
の広い表面積を利用して行うもので、一種の電気二重層
キャパシタであり、充放電に対する耐久性の高さが特徴
である。
いた様々な電池が報告されている0例えIf、活性炭、
或は、活性炭素tataを正極に用いたものがある(特
開昭55−99714号公報、特開昭58−22252
00号公報、特開昭58−138327号公報、特開昭
62−2285131号公報)、これらの電池はアニオ
ンの静電機的吸説着反応を活性炭、或は、活性炭素緻維
の広い表面積を利用して行うもので、一種の電気二重層
キャパシタであり、充放電に対する耐久性の高さが特徴
である。
しかし、その放電容量は必ずしも大きくなく、また、キ
ャパシタであるから起電力は、Q=CV(Q:蓄Tjf
fi、C:静電容量、V:起電力)に表されるように蓄
Ml量に依存し、電池としては良好な放電特性を持つも
のではなかった。また、電気二重層キャパシタは、自己
放電が大きく電圧が経ll?的に減少するという欠点が
あった。
ャパシタであるから起電力は、Q=CV(Q:蓄Tjf
fi、C:静電容量、V:起電力)に表されるように蓄
Ml量に依存し、電池としては良好な放電特性を持つも
のではなかった。また、電気二重層キャパシタは、自己
放電が大きく電圧が経ll?的に減少するという欠点が
あった。
黒鉛、或は、黒鉛化度の発達した炭素材や炭素!a!a
を正極に用いた電池(特開昭58−135581号公報
、特開昭Eft−10882号公報、特開昭62−15
4584号公報、特開昭82−1851157号公報、
特開昭63−58783号公報)、負極に用いた電池(
特開昭EIO−182870号公報、特開昭82−82
869号公報、特開昭133−24555号公報)、更
に、両極に用いた電池(特開昭62−103991号公
報)が検討されている。これらは、いずれも結晶構造の
発達した炭素材の層間に負極であればリチウムイオンを
、正極であればアニオンをドープ、脱ドープする反応、
即ち、電気化学的な黒鉛層間化合物の生成分解反応を電
極に利用したものである。
を正極に用いた電池(特開昭58−135581号公報
、特開昭Eft−10882号公報、特開昭62−15
4584号公報、特開昭82−1851157号公報、
特開昭63−58783号公報)、負極に用いた電池(
特開昭EIO−182870号公報、特開昭82−82
869号公報、特開昭133−24555号公報)、更
に、両極に用いた電池(特開昭62−103991号公
報)が検討されている。これらは、いずれも結晶構造の
発達した炭素材の層間に負極であればリチウムイオンを
、正極であればアニオンをドープ、脱ドープする反応、
即ち、電気化学的な黒鉛層間化合物の生成分解反応を電
極に利用したものである。
正極の場合には、次の反応を利用する。
nC+X −−−+ CnX+e−(x:アニオ
ン種) ここで、nの値は電極中に収容できる電気量に対応し、
nの値が小さいほど電極として望ましい。
ン種) ここで、nの値は電極中に収容できる電気量に対応し、
nの値が小さいほど電極として望ましい。
一般にnは、用いる炭素材の黒鉛化度に依存する。黒鉛
化度とは、炭素材の結晶構造がどの程度黒鉛に近いかを
表す概念であり、例えば、X線回折図形や、ラマン散乱
スペクトルに基づく定量化が一般的に利用されている。
化度とは、炭素材の結晶構造がどの程度黒鉛に近いかを
表す概念であり、例えば、X線回折図形や、ラマン散乱
スペクトルに基づく定量化が一般的に利用されている。
そして上の電極反応の場合には、黒鉛化度が高いほどn
は小さくなり、即ち放電容量は大きくなる事が知られて
いる。
は小さくなり、即ち放電容量は大きくなる事が知られて
いる。
黙しながら、単に黒鉛化度だけで電極に対する適合性を
判断することは出来ない、黒鉛化度の非常に高い黒鉛粉
末は、充放電に対する安定性が悪く実用には適さない、
これは、アニオンがドープすることで炭素層の面11I
IwAが増大するが、黒鉛粉末は構造的安定性に乏しく
、このC軸方向の膨張に耐えられず崩壊するためである
。
判断することは出来ない、黒鉛化度の非常に高い黒鉛粉
末は、充放電に対する安定性が悪く実用には適さない、
これは、アニオンがドープすることで炭素層の面11I
IwAが増大するが、黒鉛粉末は構造的安定性に乏しく
、このC軸方向の膨張に耐えられず崩壊するためである
。
そこで、高黒鉛化度、構造的安定性という観点から炭素
繊維が注目される。
繊維が注目される。
炭素繊維の中では、ピッチ系炭素繊維が最も適当である
。PAN系炭素mmは機械的強度ではピッチ系炭素繊維
と同等であるが黒鉛化度に於いて劣り、事実、アニオン
を殆どドープせず、正極には適さない。
。PAN系炭素mmは機械的強度ではピッチ系炭素繊維
と同等であるが黒鉛化度に於いて劣り、事実、アニオン
を殆どドープせず、正極には適さない。
然しながら、従来検討されてきたピッチ系炭素繊維は、
黒鉛層間化合物を電極に利用するという観点からすると
必ずしも最適化が追求されきれておらず、放電容量が小
さいという問題があった。
黒鉛層間化合物を電極に利用するという観点からすると
必ずしも最適化が追求されきれておらず、放電容量が小
さいという問題があった。
負極の場合には、次の反応を利用する。
nC+Li”+e−−−+ CnLinの大きさが負
極に用いる炭素材に依存するのは正極と同じであるが、
負極に適する炭素材の構造は正極とは全く異なる。即ち
、正極では高い黒鉛化度が要求されるのに対して、負極
では乱層構造と言われるような適度に乱れ、適度に黒鉛
化した炭素材が要求されるのである。これはリチウムを
ドープした黒鉛W 171化合物の電解液中での安定性
に起因するものである。この安定性は炭素材の結晶構造
に強く依存し、積層構造の整った、即ち、高い黒鉛化度
を持った炭素材の黒鉛層間化合物は電解液中で不安定で
あり、従って自己放電がはげしく、更に放電容量が小さ
いのに対し、乱層構造を持った炭素材の黒鉛層間化合物
は非常に安定性が高く、放電容量も大きくすることが出
来る。
極に用いる炭素材に依存するのは正極と同じであるが、
負極に適する炭素材の構造は正極とは全く異なる。即ち
、正極では高い黒鉛化度が要求されるのに対して、負極
では乱層構造と言われるような適度に乱れ、適度に黒鉛
化した炭素材が要求されるのである。これはリチウムを
ドープした黒鉛W 171化合物の電解液中での安定性
に起因するものである。この安定性は炭素材の結晶構造
に強く依存し、積層構造の整った、即ち、高い黒鉛化度
を持った炭素材の黒鉛層間化合物は電解液中で不安定で
あり、従って自己放電がはげしく、更に放電容量が小さ
いのに対し、乱層構造を持った炭素材の黒鉛層間化合物
は非常に安定性が高く、放電容量も大きくすることが出
来る。
このような乱層構造をもった炭素材としてCvD技術を
利用して製造した炭素薄膜を黒鉛化した熱分解黒鉛が報
告されている(特開昭62−202809号公報、特開
昭83−24555号公報)、熱分解黒鉛は非常に炭素
層面の配向性の高いのが特徴で、しかも適度な乱F9構
造を持ち、高い充放電安定性を示す、然しなから、薄膜
状であるが故に高い″W流密度で充放電することは出来
ず、またドープに伴うC軸方向への膨張に依る極材の変
形等の問題点を有している。
利用して製造した炭素薄膜を黒鉛化した熱分解黒鉛が報
告されている(特開昭62−202809号公報、特開
昭83−24555号公報)、熱分解黒鉛は非常に炭素
層面の配向性の高いのが特徴で、しかも適度な乱F9構
造を持ち、高い充放電安定性を示す、然しなから、薄膜
状であるが故に高い″W流密度で充放電することは出来
ず、またドープに伴うC軸方向への膨張に依る極材の変
形等の問題点を有している。
これに対し表面植の広さや力学的強度の強さから乱層構
造を持った炭素m維を負極に用いたものも検討されてい
るが、必ずしも乱層41i造に対する制御がなされてお
らず、また、最適化の条件も掴みきれていなかった。従
って、放電容量や自己放電に関して問題点を残していた
。
造を持った炭素m維を負極に用いたものも検討されてい
るが、必ずしも乱層41i造に対する制御がなされてお
らず、また、最適化の条件も掴みきれていなかった。従
って、放電容量や自己放電に関して問題点を残していた
。
発明が解決しようとする課題
本発明は、上記のごとき現状を鑑みてなされたもので、
正極、負極ともに炭素繊維を用い放電容量が大きく、緑
り返し充放電に対する安定性が高く、自己放電が少ない
、リチウム二次電池を提供することを目的とする。
正極、負極ともに炭素繊維を用い放電容量が大きく、緑
り返し充放電に対する安定性が高く、自己放電が少ない
、リチウム二次電池を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段
本発明は、正極、負極に、各々特定の炭素繊維を使用す
ると、放電容量が大きく、充放電安定性にも優れ、自己
放電が少ない、非常に優れたリチウム二次電池が得られ
るとの発見をもとに完成されたものである。
ると、放電容量が大きく、充放電安定性にも優れ、自己
放電が少ない、非常に優れたリチウム二次電池が得られ
るとの発見をもとに完成されたものである。
本発明は、リチウム塩を有機溶媒に溶解した有機電解液
を用いたリチウム二次電池に於いて、正極には、黒鉛化
度が高く、且つ、機械的強度に優れた炭素繊維を活物質
として用い、アニオンのドーピング、脱ドーピング反応
を電極反応に利用し、負極には、適度な黒鉛化度と適度
な乱れとを併せ持った乱層構造の炭素m維を活物質とし
て用い、リチウムイオンのドーピング、脱ドーピング反
応を電極反応に利用することを特徴とする炭素繊維を両
極に用いたリチウム二次電池である。
を用いたリチウム二次電池に於いて、正極には、黒鉛化
度が高く、且つ、機械的強度に優れた炭素繊維を活物質
として用い、アニオンのドーピング、脱ドーピング反応
を電極反応に利用し、負極には、適度な黒鉛化度と適度
な乱れとを併せ持った乱層構造の炭素m維を活物質とし
て用い、リチウムイオンのドーピング、脱ドーピング反
応を電極反応に利用することを特徴とする炭素繊維を両
極に用いたリチウム二次電池である。
すなわち、正極には、多量の電気量を収容できるように
黒鉛化度の高いピッチ系炭素繊維、つまり炭素層面の平
均面間隔が3.40A以下で、C軸方向及び、a軸方向
の結晶子の大きさが、各々。
黒鉛化度の高いピッチ系炭素繊維、つまり炭素層面の平
均面間隔が3.40A以下で、C軸方向及び、a軸方向
の結晶子の大きさが、各々。
200〜800 A、 200〜1000Aであるピ
ッチ系炭素1alaを用い、負極には、乱層構造と言わ
れるような適度に乱れ、適度に黒鉛化した炭素繊維、つ
まり炭素層面の平均面間隔が3.45〜3.37A、C
軸方向及び、a軸方向の結晶子の大きさが、各々、40
〜500 A、 40〜700 Aで、且つ、アルゴン
レーザーを用いたラマンスペクトルにおける1580c
m−’のピーク強度に対する1380cm−’のピーク
強度の比が0.2以上1.0以下である炭素繊維を用い
たことを4.1F徴とする炭素m維を両極に用いたリチ
ウム二次電池である。
ッチ系炭素1alaを用い、負極には、乱層構造と言わ
れるような適度に乱れ、適度に黒鉛化した炭素繊維、つ
まり炭素層面の平均面間隔が3.45〜3.37A、C
軸方向及び、a軸方向の結晶子の大きさが、各々、40
〜500 A、 40〜700 Aで、且つ、アルゴン
レーザーを用いたラマンスペクトルにおける1580c
m−’のピーク強度に対する1380cm−’のピーク
強度の比が0.2以上1.0以下である炭素繊維を用い
たことを4.1F徴とする炭素m維を両極に用いたリチ
ウム二次電池である。
以下、正極、負極の順に電極に用いる炭素繊維に関する
詳細を説明する。
詳細を説明する。
正極に用いる黒鉛化度が高く、且つ機械的強度に優れた
炭素m維とは、石炭ピッチ、或は1石油ピッチを原料と
したピッチ系炭素繊維を、不活性ガス中で2000℃以
上、好ましくは2500℃以上で黒鉛化処理を施したと
ころのものである・ここで正極に適する黒鉛化度、機械
的強度とは以下に規定されるものでる。
炭素m維とは、石炭ピッチ、或は1石油ピッチを原料と
したピッチ系炭素繊維を、不活性ガス中で2000℃以
上、好ましくは2500℃以上で黒鉛化処理を施したと
ころのものである・ここで正極に適する黒鉛化度、機械
的強度とは以下に規定されるものでる。
一般に炭素材の黒鉛化度を表す指標としてX線回折法に
依る績層の面間隔d、:a軸方向の結晶子の大きさLa
、a軸方向の結晶子の大きさLcという三種のパラメー
タを用いることができる。そしてこれらの指標を用いれ
ば、理想的な黒鉛は、d =3.354 Aテ、La、
Lcは無限大であり、黒鉛化度が低下するに従ってdは
大きくなり、La。
依る績層の面間隔d、:a軸方向の結晶子の大きさLa
、a軸方向の結晶子の大きさLcという三種のパラメー
タを用いることができる。そしてこれらの指標を用いれ
ば、理想的な黒鉛は、d =3.354 Aテ、La、
Lcは無限大であり、黒鉛化度が低下するに従ってdは
大きくなり、La。
Lcは小さくなる。
本発明に用いる正極の炭素m維は、上記のX線回折法に
よる黒鉛化度のパラメータが、d = 3.40A以下
、Lc= 200〜800 A、 La= 200〜1
000Aで規定されるもので、更に詳しくは、上記黒鉛
化度の規定範囲の中で、面間隔dが小さくLaが大きい
、且つ、Lcが小さいような炭素m維が好ましい。
よる黒鉛化度のパラメータが、d = 3.40A以下
、Lc= 200〜800 A、 La= 200〜1
000Aで規定されるもので、更に詳しくは、上記黒鉛
化度の規定範囲の中で、面間隔dが小さくLaが大きい
、且つ、Lcが小さいような炭素m維が好ましい。
また、一般に機械的強度と言えば、引張試験、曲げ試験
などに依る強度を指すが、ここに表現される機械的強度
とは必ずしも引張強度、曲げ強度に対応するような機械
力学的な強度ではなく、アニオンのドープ、脱ドープに
伴う炭素層の積層面間隔の膨張収縮に対しての炭素Fa
維の強度を意味する。そして、上記の黒鉛化度を持った
前記ピッチ系炭素mMkは、この意味での十分な機械的
強度を有するのである。
などに依る強度を指すが、ここに表現される機械的強度
とは必ずしも引張強度、曲げ強度に対応するような機械
力学的な強度ではなく、アニオンのドープ、脱ドープに
伴う炭素層の積層面間隔の膨張収縮に対しての炭素Fa
維の強度を意味する。そして、上記の黒鉛化度を持った
前記ピッチ系炭素mMkは、この意味での十分な機械的
強度を有するのである。
上記の黒鉛化度、機械的強度を有する炭素m維を、特に
正極に選択するのは以下の理由に因る。
正極に選択するのは以下の理由に因る。
即ち、正極では1例えばC1! 04−のようなイオン
半径のかなり大きなアニオンの炭素層間でのドープ、脱
ドープ反応が行われるが、この反応が完全に可逆的に行
われるためには、アニオンの巨大性の故に堅固な構造を
持つ結晶性の高い炭素層が要求される。これは、Laが
大きいこと、そして、その結果としてdが小さいことを
要求するものである。
半径のかなり大きなアニオンの炭素層間でのドープ、脱
ドープ反応が行われるが、この反応が完全に可逆的に行
われるためには、アニオンの巨大性の故に堅固な構造を
持つ結晶性の高い炭素層が要求される。これは、Laが
大きいこと、そして、その結果としてdが小さいことを
要求するものである。
他方、イオン半径のかなり大きなアニオンの炭素層間へ
のドープ、脱ドープ反応は炭素層の面間隔の大きな変化
を伴いC軸方向の歪みを生じる。
のドープ、脱ドープ反応は炭素層の面間隔の大きな変化
を伴いC軸方向の歪みを生じる。
反応の可逆性を高めるにはこの歪みの影響を小さくする
必要があり、従ってLcが小さい事が要求される0以上
まとめると、正極に用いる炭素材に要求される黒鉛化度
は、 d:小さい、La:大きい、LC:小さいとなる。
必要があり、従ってLcが小さい事が要求される0以上
まとめると、正極に用いる炭素材に要求される黒鉛化度
は、 d:小さい、La:大きい、LC:小さいとなる。
ところで、これら三種の指標は、実は相互に独立ではな
く次の相関を持つ、即ち、dが小さければ、黒鉛構造が
発達していることを意味するから、当然La、Lcは大
きくなる。従って、正極に要求される上の条件は本来相
反するものである0本発明の特徴の一つは、以下に示す
ように、石炭ピッチ、或は、石油ピッチを原料とした特
定のピッチ系炭素繊維を用いることでこの条件を実現し
たことである。
く次の相関を持つ、即ち、dが小さければ、黒鉛構造が
発達していることを意味するから、当然La、Lcは大
きくなる。従って、正極に要求される上の条件は本来相
反するものである0本発明の特徴の一つは、以下に示す
ように、石炭ピッチ、或は、石油ピッチを原料とした特
定のピッチ系炭素繊維を用いることでこの条件を実現し
たことである。
一般にピッチ系炭素m維は種々の炭素amの中でも特に
黒鉛化度を高くすることが可能である。
黒鉛化度を高くすることが可能である。
それは、ピッチは元来多環芳香族性に富み、炭素層面の
成長、及び、積層構造の発達が容易な為である。更に、
黒鉛化した際の結晶子の大きさに関しても製造過程に依
って成る程度制御することができる。即ち、d、La、
Lcを制御することが可能である。
成長、及び、積層構造の発達が容易な為である。更に、
黒鉛化した際の結晶子の大きさに関しても製造過程に依
って成る程度制御することができる。即ち、d、La、
Lcを制御することが可能である。
従って、正極に適する黒鉛化度を持った炭素繊維を得る
には、例えば、以下の手段を採用すればよい、即ち、高
い黒鉛化性ピッチを原料に用い、結晶子の大きさ、特に
Lcの大きさを小さくするように制御すれば、正極に要
求される黒鉛化度が正に実現できるのである。
には、例えば、以下の手段を採用すればよい、即ち、高
い黒鉛化性ピッチを原料に用い、結晶子の大きさ、特に
Lcの大きさを小さくするように制御すれば、正極に要
求される黒鉛化度が正に実現できるのである。
更に、ピッチ系炭素m維は、その断面における炭素層面
の配向に関して制御することが出来る。
の配向に関して制御することが出来る。
即ち、断面に於ける炭素層面の配向が、オニオン構造、
放射状構造、ランダム構造のものを自由に制御すること
が出来る。アニオンのドープ、脱ドープは、炭素層の端
面を反応の場とするのであるから、反応を容易に行わせ
るためには炭素層端面と電解液との接触する面積が大き
くなければならない、従って、電極に用いる炭素m維は
、上記の黒鉛化度を持ったピッチ系炭素繊維の中で、特
に断面に於ける炭素層面の配向が、放射状構造、或は、
ランダム構造のものが好ましい。
放射状構造、ランダム構造のものを自由に制御すること
が出来る。アニオンのドープ、脱ドープは、炭素層の端
面を反応の場とするのであるから、反応を容易に行わせ
るためには炭素層端面と電解液との接触する面積が大き
くなければならない、従って、電極に用いる炭素m維は
、上記の黒鉛化度を持ったピッチ系炭素繊維の中で、特
に断面に於ける炭素層面の配向が、放射状構造、或は、
ランダム構造のものが好ましい。
このような他の炭素繊維には無いピッチ系炭素繊維の自
由度の広さ、即ち、黒鉛化度の制御、断面に於ける配向
構造の制御などに着目し、これを利用して正極に最適な
炭素繊維を得るということが、本発明に於て非常に重要
な点である。
由度の広さ、即ち、黒鉛化度の制御、断面に於ける配向
構造の制御などに着目し、これを利用して正極に最適な
炭素繊維を得るということが、本発明に於て非常に重要
な点である。
負極に用いる適度な黒鉛化度と適度な乱れとを併せ持っ
た乱層構造の炭素繊維とは、正極と同じく石炭ピッチ、
或は、石油ピッチを原料としたピッチ系炭素m維や、ポ
リアクリロニトリルを原料としたポリアクリロニトリル
系炭素#a維(PAN系炭素jam> 、 レーヨン
系炭素繊維、或はフェノール系炭素繊維など種々の原料
を基にした炭素繊維を、不活性ガス中で2000℃以上
、好ましくは2500℃以上で黒鉛化処理を施したとこ
ろのものである。
た乱層構造の炭素繊維とは、正極と同じく石炭ピッチ、
或は、石油ピッチを原料としたピッチ系炭素m維や、ポ
リアクリロニトリルを原料としたポリアクリロニトリル
系炭素#a維(PAN系炭素jam> 、 レーヨン
系炭素繊維、或はフェノール系炭素繊維など種々の原料
を基にした炭素繊維を、不活性ガス中で2000℃以上
、好ましくは2500℃以上で黒鉛化処理を施したとこ
ろのものである。
ここで、負極に適する適度な黒鉛化度、適度な乱れとを
持った乱層構造とは以下に規定されるものである。
持った乱層構造とは以下に規定されるものである。
一般に黒鉛化度を規定する指標として、正極の黒鉛化度
の規定に用いたようにXli回折法による三種のパラメ
ータの他に、ラマン分光法に於けるスペクトル形状を採
ることが出来る。一般にアルゴンレーザー(波長: 5
145A)を光源として炭素材のラマンスペクトルを測
定すると、1580c層−11360cm−’付近に二
つのピークが現れる。前者は。
の規定に用いたようにXli回折法による三種のパラメ
ータの他に、ラマン分光法に於けるスペクトル形状を採
ることが出来る。一般にアルゴンレーザー(波長: 5
145A)を光源として炭素材のラマンスペクトルを測
定すると、1580c層−11360cm−’付近に二
つのピークが現れる。前者は。
黒鉛構造に由来するもので、後者は、炭素材の乱層構造
に由来するものである。従って、この二つのピークの相
対的な強度比に依って炭素材の黒鉛化度を知ることが出
来る。このラマンスペクトルに依る乱層構造の評価は、
乱層構造に対応するピークが直vi1360c■′″1
のピークとして現れるので、非常に有効である。
に由来するものである。従って、この二つのピークの相
対的な強度比に依って炭素材の黒鉛化度を知ることが出
来る。このラマンスペクトルに依る乱層構造の評価は、
乱層構造に対応するピークが直vi1360c■′″1
のピークとして現れるので、非常に有効である。
本発明における負極に適する炭素繊維の黒鉛化度は、X
線回折法に於ける指標が、d = 3.45〜3.3?
A、 Lc=40〜500 A、 La=40〜700
Aテ規定されるものであり、且つ、上記の1580c
m−’のピーク強度に対する1 360 c m−’の
ピーク強度の比が、0.2以上1.0以下のものである
。
線回折法に於ける指標が、d = 3.45〜3.3?
A、 Lc=40〜500 A、 La=40〜700
Aテ規定されるものであり、且つ、上記の1580c
m−’のピーク強度に対する1 360 c m−’の
ピーク強度の比が、0.2以上1.0以下のものである
。
このように規定される乱層構造を持った炭素繊維を特に
負極に選択するのは以下の理由に因る。
負極に選択するのは以下の理由に因る。
即ち、リチウムをドープした黒鉛層間化合物は木質的に
有機溶媒を用いた電解液中で不安定であり、この安定性
を母結晶である炭素材を乱層化することで高めているの
である。
有機溶媒を用いた電解液中で不安定であり、この安定性
を母結晶である炭素材を乱層化することで高めているの
である。
リチウム金属を負極に用いたリチウム二次電池の負極反
応の研究で知られているように、リチウム金属は非常に
反応性が高い、これまでに、様々な有機溶媒が電解液と
して検討されているにも拘らず、未だにリチウム金属に
対して完全に安定な有機溶媒は見いだされていない、更
に、有機溶媒ばかりでなく、電解質であるリチウム塩も
負極反応で分解することが明らかにされている。
応の研究で知られているように、リチウム金属は非常に
反応性が高い、これまでに、様々な有機溶媒が電解液と
して検討されているにも拘らず、未だにリチウム金属に
対して完全に安定な有機溶媒は見いだされていない、更
に、有機溶媒ばかりでなく、電解質であるリチウム塩も
負極反応で分解することが明らかにされている。
このようなリチウム金属の持つ反応性の高さは、リチウ
ムをドープした黒鉛層間化合物に関してもそのままあて
はまる。リチウム金属の反応性の高さは、リチウムの原
子構造そのものに由来するものであり、金属状態である
ことは木質的に重要ではない、つまり、リチウム原子が
高い反応性を持つのである。従って黒鉛の層間に存在す
るリチウムは、金属状態のようにリジッドな結晶格子こ
そ組まないが、基本的には同等の反応性の高さを有する
と考えられる。
ムをドープした黒鉛層間化合物に関してもそのままあて
はまる。リチウム金属の反応性の高さは、リチウムの原
子構造そのものに由来するものであり、金属状態である
ことは木質的に重要ではない、つまり、リチウム原子が
高い反応性を持つのである。従って黒鉛の層間に存在す
るリチウムは、金属状態のようにリジッドな結晶格子こ
そ組まないが、基本的には同等の反応性の高さを有する
と考えられる。
例えば、L i Ci 04を炭酸プロピレンに溶解し
た電解液中で、キッシュ黒鉛にリチウムを電気化学的に
挿入しようとすると、初期に黒鉛の膨張を伴った挿入反
応は認められるが、その後、リチウムの挿入は進行せず
電解液の分解反応に伴って気泡が発生するという状態に
定常化する。この定常状態は、黒鉛層間へのリチウムの
挿入反応と、分解による黒鉛層間からのリチウムの放出
反応との平衡によるものであり、リチウムをドープした
黒鉛層間化合物の電解液中での不安定性を反映するもの
である。
た電解液中で、キッシュ黒鉛にリチウムを電気化学的に
挿入しようとすると、初期に黒鉛の膨張を伴った挿入反
応は認められるが、その後、リチウムの挿入は進行せず
電解液の分解反応に伴って気泡が発生するという状態に
定常化する。この定常状態は、黒鉛層間へのリチウムの
挿入反応と、分解による黒鉛層間からのリチウムの放出
反応との平衡によるものであり、リチウムをドープした
黒鉛層間化合物の電解液中での不安定性を反映するもの
である。
リチウムをドープした黒鉛層間化合物の安定性の程度、
即ち1分解の速度は、用いる黒鉛母結晶の構造を反映す
る。黒鉛の結晶性が高いほど分解速度は大きく、黒鉛の
結晶性が低く乱層構造が発達したものほど分解速度は小
さく安定性は高い。
即ち1分解の速度は、用いる黒鉛母結晶の構造を反映す
る。黒鉛の結晶性が高いほど分解速度は大きく、黒鉛の
結晶性が低く乱層構造が発達したものほど分解速度は小
さく安定性は高い。
この事実に対する完全な解釈は必ずしも明確にされてい
ないが、定性的には以下のように考えられる。
ないが、定性的には以下のように考えられる。
黒鉛構造が発達した層間のリチウム原子は非常に移動度
が高く、電解液と接した黒鉛層端部のリチウム原子が分
解反応に因って黒鉛から放出されると、隣接した層内部
の新たなリチウム原子が、すぐに端面に移動し再び分解
に寄与する。このように居間でのリチウム原子の移動度
が高いために、次々に端面でのリチウム原子と電解液と
の分解反応が進行し、最終的には居間に挿入されたリチ
ウム原子は全て分解に依って放出してしまう。
が高く、電解液と接した黒鉛層端部のリチウム原子が分
解反応に因って黒鉛から放出されると、隣接した層内部
の新たなリチウム原子が、すぐに端面に移動し再び分解
に寄与する。このように居間でのリチウム原子の移動度
が高いために、次々に端面でのリチウム原子と電解液と
の分解反応が進行し、最終的には居間に挿入されたリチ
ウム原子は全て分解に依って放出してしまう。
即ち、高黒鉛化度の炭素材を用いたリチウム黒鉛層間化
合物は、電解液中で安定に存在できないと考えちる。こ
こで注目すべきは、いわゆる電解液の「安定に存在でさ
る電位の窓」の範囲外に、リチウムを挿入した炭素材の
電位が位置するために1分解が生じるのではなく、純粋
に居間のリチウム原子の反応性の高さによるものだとい
うことである。このことは、リチウム黒鉛層間化合物の
分解が、リチウム金属の電位付近から炭素材自身の電位
付近まで一様に進行することから確認できる。
合物は、電解液中で安定に存在できないと考えちる。こ
こで注目すべきは、いわゆる電解液の「安定に存在でさ
る電位の窓」の範囲外に、リチウムを挿入した炭素材の
電位が位置するために1分解が生じるのではなく、純粋
に居間のリチウム原子の反応性の高さによるものだとい
うことである。このことは、リチウム黒鉛層間化合物の
分解が、リチウム金属の電位付近から炭素材自身の電位
付近まで一様に進行することから確認できる。
他方、乱層構造の炭素材は、リチウム原子の反応性とい
う点では黒鉛構造が発達した場合と全く変わりが無いが
、乱層構造のためにリチウム原子の層間での移動度が極
端に低い、この移動度の低さが、リチウム原子の高い反
応性にも拘らず、リチウム黒鉛層間化合物を電解液中で
安定に存在せしめているのである。即ち、端面の電解液
に接したリチウム原子が、電解液との分解反応に依って
居間から放出された後、内部のリチウム原子は乱層構造
のために端面になかなか移動できず、従って、居間のリ
チウム原子と電解液とが新たに接することがなく、乱層
構造の黒鉛層間化合物は安定に存在することが出来るの
である。
う点では黒鉛構造が発達した場合と全く変わりが無いが
、乱層構造のためにリチウム原子の層間での移動度が極
端に低い、この移動度の低さが、リチウム原子の高い反
応性にも拘らず、リチウム黒鉛層間化合物を電解液中で
安定に存在せしめているのである。即ち、端面の電解液
に接したリチウム原子が、電解液との分解反応に依って
居間から放出された後、内部のリチウム原子は乱層構造
のために端面になかなか移動できず、従って、居間のリ
チウム原子と電解液とが新たに接することがなく、乱層
構造の黒鉛層間化合物は安定に存在することが出来るの
である。
ここで、金属リチウムとリチウム黒鉛層間化合物の電解
液中での安定性の木質的な違いに注魅すべきである。金
属リチウムの場合には、リチウム原子と有機溶媒、或は
電解質とが反応した結果生じる生成物が被膜を形成し、
金属リチウムの表面を覆うためにリチウムと電解液とは
直に接触することがなくなり、安定化する。つまり、リ
チウムが金属という堅固な結晶を組んでいることが、被
膜の形成を回部にしているのでる。
液中での安定性の木質的な違いに注魅すべきである。金
属リチウムの場合には、リチウム原子と有機溶媒、或は
電解質とが反応した結果生じる生成物が被膜を形成し、
金属リチウムの表面を覆うためにリチウムと電解液とは
直に接触することがなくなり、安定化する。つまり、リ
チウムが金属という堅固な結晶を組んでいることが、被
膜の形成を回部にしているのでる。
これに対して、リチウムのアマルガムなど完全に液体状
のリチウムや、黒鉛層間化合物における層間のリチウム
原子のように、層間で液体のように比較的自由に動ける
状態で存在し、堅固な結晶構造を取らない場合には、分
解反応の生成物は被膜を形成することが出来ず、分解は
何処までも進行し安定化しない、そこで、黒鉛層間化合
物の場合には被膜の形成ではなく、乱層構造によるリチ
ウム原子の層間への成る程度の固定によって、安定化を
実現しているのである。
のリチウムや、黒鉛層間化合物における層間のリチウム
原子のように、層間で液体のように比較的自由に動ける
状態で存在し、堅固な結晶構造を取らない場合には、分
解反応の生成物は被膜を形成することが出来ず、分解は
何処までも進行し安定化しない、そこで、黒鉛層間化合
物の場合には被膜の形成ではなく、乱層構造によるリチ
ウム原子の層間への成る程度の固定によって、安定化を
実現しているのである。
上に述べたような乱層構造を持った炭素材に、特に炭素
繊維を用いる理由は、本質的には正極と同じであり、例
えばピッチやポリアクリロニトリルなど、原料の持つ元
来の黒鉛化度の高さと、炭素繊維に紡糸することに因る
黒鉛化度の制御範囲の広さにある。乱層構造と言っても
居間にリチウム原子を挿入できる程度の層面の発達は要
求される。そのために炭素繊維の原料には、ある程度の
黒鉛化度を持ったものを用いる。乱層構造を実現するに
は、原料段階で黒鉛化を抑制するか、もしくは、製造過
程で黒鉛化度を制御すれば良い。
繊維を用いる理由は、本質的には正極と同じであり、例
えばピッチやポリアクリロニトリルなど、原料の持つ元
来の黒鉛化度の高さと、炭素繊維に紡糸することに因る
黒鉛化度の制御範囲の広さにある。乱層構造と言っても
居間にリチウム原子を挿入できる程度の層面の発達は要
求される。そのために炭素繊維の原料には、ある程度の
黒鉛化度を持ったものを用いる。乱層構造を実現するに
は、原料段階で黒鉛化を抑制するか、もしくは、製造過
程で黒鉛化度を制御すれば良い。
黒鉛化に関しては正極と全く同様である。即ち、不活性
雰囲気下、2000℃以上、好ましくは。
雰囲気下、2000℃以上、好ましくは。
2500℃以上1時間以上黒鉛化処理する。乱層構造は
一般的に熱処理温度を低くすれば実現するが、層間化合
物を形成し、しかもドープ、脱ドープに対しての安定性
を得るためには、成る程度黒鉛化処理温度を高くし、堅
固な炭素層を形成する必要があり、そのための最低の温
度が2000℃である。
一般的に熱処理温度を低くすれば実現するが、層間化合
物を形成し、しかもドープ、脱ドープに対しての安定性
を得るためには、成る程度黒鉛化処理温度を高くし、堅
固な炭素層を形成する必要があり、そのための最低の温
度が2000℃である。
本発明は、正極及び負極に、各々、最適な黒鉛化度の炭
素繊維を用いることを特徴とした二次電池システムに関
するものであり、炭素繊維を用いた電極であれば、電極
の形状に関して特に制限するものではない。
素繊維を用いることを特徴とした二次電池システムに関
するものであり、炭素繊維を用いた電極であれば、電極
の形状に関して特に制限するものではない。
本発明に用いることができる電解質としては。
以下のリチウム塩を挙げることが出来る。
リチウムバークロレート:LiCIO4,リチウムへキ
サフロロアンチモネート: LiSbFg、リチウムへ
キサフロロアセネート: LiAsF6、リチウムテト
ラフロロポレート:LiBF4.リチウムへキサクロロ
アンチモネート: Li5bCi6、リチウムへキサフ
ロロホスフェ−):LiPFに れらの中で特に好ましいのは、LiBF、、L i P
F6である。
サフロロアンチモネート: LiSbFg、リチウムへ
キサフロロアセネート: LiAsF6、リチウムテト
ラフロロポレート:LiBF4.リチウムへキサクロロ
アンチモネート: Li5bCi6、リチウムへキサフ
ロロホスフェ−):LiPFに れらの中で特に好ましいのは、LiBF、、L i P
F6である。
電解質として用いるリチウム塩に要求されるのは、アニ
オンに関する次の条件である。即ち、基本的には電気化
学的反応におけるアニオンの安定性が要求される0本発
明に於いては、炭素繊維に於けるアニオンの挿入放出が
正極反応に利用されるので、電気化学的反応に於ける安
定性に加えて更に、炭素繊維に於ける挿入放出反応を生
じるようなアニオンであることが要求される。
オンに関する次の条件である。即ち、基本的には電気化
学的反応におけるアニオンの安定性が要求される0本発
明に於いては、炭素繊維に於けるアニオンの挿入放出が
正極反応に利用されるので、電気化学的反応に於ける安
定性に加えて更に、炭素繊維に於ける挿入放出反応を生
じるようなアニオンであることが要求される。
炭素繊維に於ける挿入放出反応に適するアニオンの条件
は、現段階では必ずしも明確にされていないが、−価の
7ニオンとしての安定性が基本的に重要であって、従来
言われていたような挿入放出反応に関与するアニオンの
原子、或は2分子の大きさなどの幾何学的な形状は重要
ではない、上に挙げた一連のリチウム塩は、正にこの二
つの条件を満足するものである。即ち、これらのリチウ
ム11工は、TI!敲度が非常に高く電離した結果生じ
るアニオンは、電気化学的に非常に安定であり、更に一
価の7ニオンとして非常に高い安定性を有する。
は、現段階では必ずしも明確にされていないが、−価の
7ニオンとしての安定性が基本的に重要であって、従来
言われていたような挿入放出反応に関与するアニオンの
原子、或は2分子の大きさなどの幾何学的な形状は重要
ではない、上に挙げた一連のリチウム塩は、正にこの二
つの条件を満足するものである。即ち、これらのリチウ
ム11工は、TI!敲度が非常に高く電離した結果生じ
るアニオンは、電気化学的に非常に安定であり、更に一
価の7ニオンとして非常に高い安定性を有する。
ここで注意すべきは、ハロゲンのアニオンである。ハロ
ゲンは、電子親和力が大きく、従って一価のアニオンと
しての高安定性が期待できる。更に、電気化学的にも高
い安定性を持つため、炭素材に於ける挿入放出反応には
ハロゲンの7ニオンは最適と思われる。しかしながら、
例えば気相法で合成されたヨウ素、臭素の黒鉛層間化合
物の研究で知られるように、その安定性は非常に乏しく
、ハロゲンガスの圧力下で無ければそのMIJ造を保て
ず、減圧することで容易に一度挿入されたハロゲン原子
は層外へ放出する。この様なハロゲンの黒鉛層間化合物
の低い安定性を反映し、電気化学的にはハロゲンの黒鉛
層間化合物を合成することは困難であり、′Q!極反応
には適していないと考えられる。
ゲンは、電子親和力が大きく、従って一価のアニオンと
しての高安定性が期待できる。更に、電気化学的にも高
い安定性を持つため、炭素材に於ける挿入放出反応には
ハロゲンの7ニオンは最適と思われる。しかしながら、
例えば気相法で合成されたヨウ素、臭素の黒鉛層間化合
物の研究で知られるように、その安定性は非常に乏しく
、ハロゲンガスの圧力下で無ければそのMIJ造を保て
ず、減圧することで容易に一度挿入されたハロゲン原子
は層外へ放出する。この様なハロゲンの黒鉛層間化合物
の低い安定性を反映し、電気化学的にはハロゲンの黒鉛
層間化合物を合成することは困難であり、′Q!極反応
には適していないと考えられる。
本発明に用いられる電解液としての有機溶媒は、非プロ
トン性有機溶媒であり、従来、二次電池に用いられてい
た有機溶媒であれば、特にこれを制限するものではない
が、その中で、誘電率が大きい、双極子俺率が大きい、
酸化還元に対する安定性が高く電位窓が広い、粘度の低
い等の特性を有した有機溶媒が特に好ましい。
トン性有機溶媒であり、従来、二次電池に用いられてい
た有機溶媒であれば、特にこれを制限するものではない
が、その中で、誘電率が大きい、双極子俺率が大きい、
酸化還元に対する安定性が高く電位窓が広い、粘度の低
い等の特性を有した有機溶媒が特に好ましい。
具体的には、炭酸プロピレン、炭酸エチレン、スルホラ
ン、γ−ブチロラクトン、!、2−ジメトキシエタン、
テトラヒドロフラン、2メチル−テトラヒドロフラン、
アセトニトリル、ジメチルスルホキシド、ジメチルホル
ムアミド等の溶媒や、これらの混合溶媒を用いることが
出来る。
ン、γ−ブチロラクトン、!、2−ジメトキシエタン、
テトラヒドロフラン、2メチル−テトラヒドロフラン、
アセトニトリル、ジメチルスルホキシド、ジメチルホル
ムアミド等の溶媒や、これらの混合溶媒を用いることが
出来る。
また、電解液の濃度は、溶媒や電解質の種類。
電極材に依存するため一概に規定することは出来ないが
、通常0.1〜10mol/立の範囲である0Ml解液
中の微量の酸素や水分が電池の性能を低下させるので、
溶媒や電解質は予め常法に従い十分に精製しておく必要
がある0本発明に於て、必要ならばポリエチレン、ポリ
プロピレン、テフロン等の合成樹脂性の多孔質膜や、天
然m維を両極の間の隔膜として使用してもよい。
、通常0.1〜10mol/立の範囲である0Ml解液
中の微量の酸素や水分が電池の性能を低下させるので、
溶媒や電解質は予め常法に従い十分に精製しておく必要
がある0本発明に於て、必要ならばポリエチレン、ポリ
プロピレン、テフロン等の合成樹脂性の多孔質膜や、天
然m維を両極の間の隔膜として使用してもよい。
実施例
実施例1
第1図のように2900℃で熱処理したピッチ系炭素m
維1の10mgを、直径0.1麿■の白金線2で束ねた
ものを正極4とした。
維1の10mgを、直径0.1麿■の白金線2で束ねた
ものを正極4とした。
充放電特性の測定は、f1m2図のように10〜20m
gの金属リチウムのシートをニッケル網に圧着したもの
を対極(負極)3、対極(負極)と同じ金属リチウムシ
ートの小片をニッケル線に接続したものを基準極5、L
iBFaを炭酸プロピレンに2鵬01/文の濃度に溶か
した溶液を電解液6に用いた三極セルをガラス容器7に
入れ、全体を、アルゴン(Ar)ガス8を導入し、不活
性雰囲気にした密閉容器内に設置し、定電流で充放電を
繰返した際の基準極に対する正極の電位を測定した。
gの金属リチウムのシートをニッケル網に圧着したもの
を対極(負極)3、対極(負極)と同じ金属リチウムシ
ートの小片をニッケル線に接続したものを基準極5、L
iBFaを炭酸プロピレンに2鵬01/文の濃度に溶か
した溶液を電解液6に用いた三極セルをガラス容器7に
入れ、全体を、アルゴン(Ar)ガス8を導入し、不活
性雰囲気にした密閉容器内に設置し、定電流で充放電を
繰返した際の基準極に対する正極の電位を測定した。
正極に用いた炭素繊維は、原料段階及び製造過程に於て
黒鉛化を制御し、正極に要求される黒鉛化度を実現した
ものであり、この炭素繊維のX線回折法による黒鉛化度
の指標は、第1表に示した。充放電の電流値は、10m
A/炭素材1gで、充電の際に通電する電気量は300
ク一ロン/炭素材1gである。
黒鉛化を制御し、正極に要求される黒鉛化度を実現した
ものであり、この炭素繊維のX線回折法による黒鉛化度
の指標は、第1表に示した。充放電の電流値は、10m
A/炭素材1gで、充電の際に通電する電気量は300
ク一ロン/炭素材1gである。
このような条件で充放電させた結果、放電の電気量効率
は、1回目のサイクルは高々50%であるが、2回目の
サイクル以降は安定して、はぼ95%であった。充放電
の電位は非常に貴であり、リチウム基準に対して4.8
〜4.7vから充電を開始し充71iffiの増加に伴
って電位は上昇し、充電完了時の最終電位は5vに達す
る。放電の際に電位変化は、充電時とほぼ同じであり放
電が進行するに従って、電位は徐々に減少し4Vで急激
に落ち込み放電を終了する。従って、放電の利用できる
電位は4〜5vの範囲である。第3図に充放電の際の電
位カーブを示す。
は、1回目のサイクルは高々50%であるが、2回目の
サイクル以降は安定して、はぼ95%であった。充放電
の電位は非常に貴であり、リチウム基準に対して4.8
〜4.7vから充電を開始し充71iffiの増加に伴
って電位は上昇し、充電完了時の最終電位は5vに達す
る。放電の際に電位変化は、充電時とほぼ同じであり放
電が進行するに従って、電位は徐々に減少し4Vで急激
に落ち込み放電を終了する。従って、放電の利用できる
電位は4〜5vの範囲である。第3図に充放電の際の電
位カーブを示す。
比較例1
黒鉛化度の異なる三種の炭素材:キッシュ黒鉛、TOR
AY社製PAN系炭素m維M40、UCC社製ピッチ系
炭素@@P75Sを実施例1と同じ条件で測定した。
AY社製PAN系炭素m維M40、UCC社製ピッチ系
炭素@@P75Sを実施例1と同じ条件で測定した。
各々の炭素材のX線回折法による黒鉛化度は、第1表に
示した。キッシュ黒鉛は、d=3.354 Aで、はぼ
理想的な黒鉛構造を持つ、TORAY社製PAN系炭素
taiM40(i、PAN系炭t、mMl)中では最も
高い黒鉛化度の炭素m維に属する。UCC社製ピッチ系
炭素繊JIP75Sは、ピッチ系炭素m維の中でも、実
施例1に用いた炭素繊維に比較すると黒鉛化度の低いも
のである。
示した。キッシュ黒鉛は、d=3.354 Aで、はぼ
理想的な黒鉛構造を持つ、TORAY社製PAN系炭素
taiM40(i、PAN系炭t、mMl)中では最も
高い黒鉛化度の炭素m維に属する。UCC社製ピッチ系
炭素繊JIP75Sは、ピッチ系炭素m維の中でも、実
施例1に用いた炭素繊維に比較すると黒鉛化度の低いも
のである。
PAN系炭素m維は、4.8vから充電を開始し充tt
utの増加に伴って電位は急激に増加し最終的には8.
1■に達する。放電に切り換えると電位は急激に低下し
充電量に対して殆ど放電しない、これはPAN系炭素炭
素繊維者中最も黒鉛化度が低く、黒鉛化度の低さのため
にアニオンのドーピング反応がほとんど生じないことを
表している。
utの増加に伴って電位は急激に増加し最終的には8.
1■に達する。放電に切り換えると電位は急激に低下し
充電量に対して殆ど放電しない、これはPAN系炭素炭
素繊維者中最も黒鉛化度が低く、黒鉛化度の低さのため
にアニオンのドーピング反応がほとんど生じないことを
表している。
P75Sは4.8vから充電を開始し電位は充電量の増
加に伴ってゆっくりと増加し、最終的には5、lVに達
する。放電量は充電量に対して約25%であった。P7
5Sは乱層構造が発達し、やはり。
加に伴ってゆっくりと増加し、最終的には5、lVに達
する。放電量は充電量に対して約25%であった。P7
5Sは乱層構造が発達し、やはり。
黒鉛化度の低さのために電気量効率は低い。
キッシュ黒鉛は4.7vから充電を開始し、充電量の増
加に伴って階段状に電位は増加し、最終的にはS、OV
に達する。放電効率は約50%であった。この階段状の
電位の変化は、いわゆる黒鉛層間化合物のステージ構造
に対応するものであり、キッシュ黒鉛の黒鉛化度の高さ
故に現れる現象である。キッシュ黒鉛は理想的とも言え
る黒鉛化度をもつが、La、Lcが共に大きすぎるため
ドープ、脱ドープ反応という可逆的な電極反応には適当
ではない、可逆反応に供するにはLa、Lcは大きすぎ
てはならないのである。これら三者の充放電カーブを第
3図に実施例1とともに示した。
加に伴って階段状に電位は増加し、最終的にはS、OV
に達する。放電効率は約50%であった。この階段状の
電位の変化は、いわゆる黒鉛層間化合物のステージ構造
に対応するものであり、キッシュ黒鉛の黒鉛化度の高さ
故に現れる現象である。キッシュ黒鉛は理想的とも言え
る黒鉛化度をもつが、La、Lcが共に大きすぎるため
ドープ、脱ドープ反応という可逆的な電極反応には適当
ではない、可逆反応に供するにはLa、Lcは大きすぎ
てはならないのである。これら三者の充放電カーブを第
3図に実施例1とともに示した。
実施例1、及び、比較例1の結果から、本発明のように
正極に適した特定の黒鉛化度を持ったピッチ系炭素繊維
を用いることによって、優れた充放電特性が得られるこ
とが分る。
正極に適した特定の黒鉛化度を持ったピッチ系炭素繊維
を用いることによって、優れた充放電特性が得られるこ
とが分る。
実施例2
実施例1と同様に、2900℃で熱処理したピッチ系炭
素M&維を白金線で束ねたものを試料極(負極)4とし
、金属リチウムを対極3と基準極5に用い、また実施例
1と同じ電解液6に依ってa成された三極セルを用いて
、定電流で充放電を繰返した際の基準極に対する負極の
電位を測定した。
素M&維を白金線で束ねたものを試料極(負極)4とし
、金属リチウムを対極3と基準極5に用い、また実施例
1と同じ電解液6に依ってa成された三極セルを用いて
、定電流で充放電を繰返した際の基準極に対する負極の
電位を測定した。
負極に用いた炭素繊維は、原料段階及び製造過程に於て
黒鉛化を制御し、負極に要求される黒鉛化度を実現した
ものである。この炭素繊維のX線回折に依る黒鉛化度の
指標は、第2表に示した。
黒鉛化を制御し、負極に要求される黒鉛化度を実現した
ものである。この炭素繊維のX線回折に依る黒鉛化度の
指標は、第2表に示した。
また、用いた炭素繊維のアルゴンレーザー(波長: 5
145A)を光源としたラマンスペクトルは第4図に示
すように黒鉛構造を反映する1580cm−’と乱層構
造を反映する1360c層−1の二つのピークが共存し
ており、1580c鳳−電のピーク強度に対する136
0C1l”のピーク強度の比は、0.5〜0.8である
。
145A)を光源としたラマンスペクトルは第4図に示
すように黒鉛構造を反映する1580cm−’と乱層構
造を反映する1360c層−1の二つのピークが共存し
ており、1580c鳳−電のピーク強度に対する136
0C1l”のピーク強度の比は、0.5〜0.8である
。
充放電の電流値は、5mA/炭素材1gであり、充電の
際に通電した電気量は1300ク一ロン/炭素材1gで
ある。
際に通電した電気量は1300ク一ロン/炭素材1gで
ある。
放電の電気量効率は、1回目のサイクルは70〜80%
であるが、2回目のサイクル以降は、93%以上に安定
する。また、その電位は、充電に関しては、リチウム基
準に対して0.5v付近から充電を開始し0.2 V付
近から非常に電位の変化は緩やかになり、最終的にはリ
チウム金属とほぼ同じ電位にまでに達する。放電に関し
ては、リチウム基準で0.3 V付近までは非常にゆっ
くりと電位は上昇し、0.6〜0.8Vから急激に電位
は上昇を始め。
であるが、2回目のサイクル以降は、93%以上に安定
する。また、その電位は、充電に関しては、リチウム基
準に対して0.5v付近から充電を開始し0.2 V付
近から非常に電位の変化は緩やかになり、最終的にはリ
チウム金属とほぼ同じ電位にまでに達する。放電に関し
ては、リチウム基準で0.3 V付近までは非常にゆっ
くりと電位は上昇し、0.6〜0.8Vから急激に電位
は上昇を始め。
放電を終了する。従って、放電で使用する電位の範囲を
0.5Vに採れば、かなり平坦性のある電位カーブを得
ることが出来る。充放電の際の負極の電位の変化を第5
図に示す。
0.5Vに採れば、かなり平坦性のある電位カーブを得
ることが出来る。充放電の際の負極の電位の変化を第5
図に示す。
比較例2
黒鉛構造の発達した炭素材であるキッシュ黒鉛を実施例
2と同じ条件下で測定した。
2と同じ条件下で測定した。
キッシュ黒鉛のX線回折による黒鉛化度の指標は、第2
表に併せて示した。また、アルゴンレーザーラマンスペ
クトルによる二つのピーク強度比は、はぼ0である。こ
れらの指標から、キッシュ黒鉛の黒鉛化度の高さが分る
。
表に併せて示した。また、アルゴンレーザーラマンスペ
クトルによる二つのピーク強度比は、はぼ0である。こ
れらの指標から、キッシュ黒鉛の黒鉛化度の高さが分る
。
理想的な黒鉛構造を持ったキッシュ黒鉛は、基準極に対
して1.OVで充電を開始し充電が進行してもその7ヒ
位は殆ど変化せず、リチウムイオンのドープに伴う電位
の下降が見られない、また、殆ど放電しない。
して1.OVで充電を開始し充電が進行してもその7ヒ
位は殆ど変化せず、リチウムイオンのドープに伴う電位
の下降が見られない、また、殆ど放電しない。
この結果は、充電の電気量は黒鉛化度が高いが故に殆ど
副反応に費やされ、リチウムのドーピングはキッシュ黒
鉛では殆ど進行していないことを示している。一方、乱
層構造の実施例2の炭素繊維は、C,、、) L iに
相当する充電量のところで負極の電位はほぼリチウムと
同じ電位になり、炭素m維の層間がリチウムで飽和した
ことが分かるし、また、放電効率も高い、これは、副反
応が殆ど生じていないことを示している。充放電の際の
負極の電位の変化は、実施例2の結果とともに第5図に
示す。
副反応に費やされ、リチウムのドーピングはキッシュ黒
鉛では殆ど進行していないことを示している。一方、乱
層構造の実施例2の炭素繊維は、C,、、) L iに
相当する充電量のところで負極の電位はほぼリチウムと
同じ電位になり、炭素m維の層間がリチウムで飽和した
ことが分かるし、また、放電効率も高い、これは、副反
応が殆ど生じていないことを示している。充放電の際の
負極の電位の変化は、実施例2の結果とともに第5図に
示す。
比較例3
PAN系炭素炭素繊維るTORAY社製T300と、ピ
ッチ系炭素m維を1000℃で熱処理した二種の炭素繊
維を実施例2と同じ条件下で測定した。
ッチ系炭素m維を1000℃で熱処理した二種の炭素繊
維を実施例2と同じ条件下で測定した。
この二種の炭素繊維のX線回折による黒鉛化度の指標を
第3表に示した。ラマン分光による黒鉛化度の指標は、
前者が0.9〜1.0、後者が1.0〜1.1である0
両者共に乱層構造を持つことが分かる。
第3表に示した。ラマン分光による黒鉛化度の指標は、
前者が0.9〜1.0、後者が1.0〜1.1である0
両者共に乱層構造を持つことが分かる。
定電流充放電を測定した結果、Ta2Oは、〜1vから
充電を開始し、充電の進行に伴って電位の低下は認めら
れるが、その変化は滑らかではなくしばしば不連続であ
る。最終的には0.1vに達するがその放電効率は10
%以下であった。
充電を開始し、充電の進行に伴って電位の低下は認めら
れるが、その変化は滑らかではなくしばしば不連続であ
る。最終的には0.1vに達するがその放電効率は10
%以下であった。
この現象は、Ta2Oに対してリチウムのドーピングが
生じ難い、或は、生じないことを示している。また5縁
り返しに対する安定性に欠ける。
生じ難い、或は、生じないことを示している。また5縁
り返しに対する安定性に欠ける。
また、低温で熱処理したピッチ系炭素m維は実施例2と
同じような電位カーブを描き、リチウムのドーピングが
進行するが、放電効率が極端に悪く、充放電の繰り返し
に対する安定性に欠ける。
同じような電位カーブを描き、リチウムのドーピングが
進行するが、放電効率が極端に悪く、充放電の繰り返し
に対する安定性に欠ける。
ここでは、他の乱層構造を持った炭素繊維と本発明が主
張するところの乱層構造を持った炭素繊維との比較をす
るために、実施例2と同じ条件下で上の二種の炭素m維
を測定したものである。
張するところの乱層構造を持った炭素繊維との比較をす
るために、実施例2と同じ条件下で上の二種の炭素m維
を測定したものである。
実施例2で用いた炭素繊維は、2900℃という非常に
高い温度で熱処理した上で第2表に示すような乱層構造
を実現したものである。一般にピッチ系の炭素繊維は熱
処理温度を低くするだけでも乱層構造を実現出来ること
が知られている。
高い温度で熱処理した上で第2表に示すような乱層構造
を実現したものである。一般にピッチ系の炭素繊維は熱
処理温度を低くするだけでも乱層構造を実現出来ること
が知られている。
また、PAN系の炭素m維も乱層構造を持つことが知ら
れている。実施例2、及び、比較的3の実験結果は、以
下の事を示している。即ち、PAN系の炭素繊維T30
0は、炭素層面の発達の程度が低いためにリチウムをド
ープせず、低温で熱処理したピッチ系炭素繊維は、原料
に用いたピッチの持つ黒鉛化性の高さから炭素層面は十
分発達しており、そのためドーピングはスムーズに行わ
れるが、熱処理温度が低いためにドープφ脱ドープに対
するa層構造の安定性に欠けるのである。
れている。実施例2、及び、比較的3の実験結果は、以
下の事を示している。即ち、PAN系の炭素繊維T30
0は、炭素層面の発達の程度が低いためにリチウムをド
ープせず、低温で熱処理したピッチ系炭素繊維は、原料
に用いたピッチの持つ黒鉛化性の高さから炭素層面は十
分発達しており、そのためドーピングはスムーズに行わ
れるが、熱処理温度が低いためにドープφ脱ドープに対
するa層構造の安定性に欠けるのである。
以上、実施例2.比較例2、比較例3の結果から以下の
ことが示された。即ち、負極に用いる炭素材には、結晶
構造が非常に発達した炭素材は、その高い黒鉛化度故に
不適当であり、乱層構造と言われるように適度に乱れ、
適度に黒鉛化した炭素材が適する。更に、乱層構造の中
でも本発明に於て規定したところの乱層構造を持った炭
素繊維が最も適当であり、黒鉛化の程度が低すぎるもの
は不適当であることが示された。
ことが示された。即ち、負極に用いる炭素材には、結晶
構造が非常に発達した炭素材は、その高い黒鉛化度故に
不適当であり、乱層構造と言われるように適度に乱れ、
適度に黒鉛化した炭素材が適する。更に、乱層構造の中
でも本発明に於て規定したところの乱層構造を持った炭
素繊維が最も適当であり、黒鉛化の程度が低すぎるもの
は不適当であることが示された。
実施例3
ピッチ系炭素繊維、及びPAN系炭素m雑の負極特性を
、スルホランを有機溶媒に用いた電解液中で調べた。
、スルホランを有機溶媒に用いた電解液中で調べた。
実施例1と同様に、炭素m維を白金線で束ねたものを試
料極(負極)4とし、金属リチウムを対極3と基準極5
に用い、LiB F4をスルホランに1+wol/文の
濃度に溶かした電解液6によって構成された三極セルを
用いて、定Tff[で充放電を繰り返した際の2&準極
に対する負極の電位を測定した。
料極(負極)4とし、金属リチウムを対極3と基準極5
に用い、LiB F4をスルホランに1+wol/文の
濃度に溶かした電解液6によって構成された三極セルを
用いて、定Tff[で充放電を繰り返した際の2&準極
に対する負極の電位を測定した。
負極に用いたピッチ系炭素m雑は、UCC社製P75S
とP120X、PAN系炭素炭素繊維。
とP120X、PAN系炭素炭素繊維。
RAY社製M40である。三種の炭素m維は、全て本発
明で規定される負極の黒鉛化度の範囲に居するものであ
る。これらの炭素m、mのX線回折に依る黒鉛化度の指
標は、第4表に示した。また、アルゴンレーザーラマン
スペクトルによる二つのピーク強度比は、P120X:
0.2〜0.3 、P75 S : 0.5〜O,fi
、 M40 + 0.9〜1.0である。
明で規定される負極の黒鉛化度の範囲に居するものであ
る。これらの炭素m、mのX線回折に依る黒鉛化度の指
標は、第4表に示した。また、アルゴンレーザーラマン
スペクトルによる二つのピーク強度比は、P120X:
0.2〜0.3 、P75 S : 0.5〜O,fi
、 M40 + 0.9〜1.0である。
充放電の電流値は、10mA/炭素材tgであり、充電
の際に通電した電気量は1300ク一ロン/炭素材1g
である。
の際に通電した電気量は1300ク一ロン/炭素材1g
である。
放電の電気量効率は、 l−回目のサイクルは、P1
20X:50〜60%、P75S:80〜70%、M2
O:50〜80%であるが、数回のサイクルの後、王者
ともに〜90%以上に安定する。また、充放電の際の電
位変化は、王者ともに、炭酸プロピレンを有機溶媒に用
いた電解液中での測定である実施例2とほぼ同様である
。即ち、基準極に対して0.5v付近から充電を開始し
、0.2〜0.3Vまで比較的急に電位は低下し、そこ
から電位の変化は非常に緩やかになり、最終的にはリチ
ウム金属とほぼ同じ電位にまで到達する。
20X:50〜60%、P75S:80〜70%、M2
O:50〜80%であるが、数回のサイクルの後、王者
ともに〜90%以上に安定する。また、充放電の際の電
位変化は、王者ともに、炭酸プロピレンを有機溶媒に用
いた電解液中での測定である実施例2とほぼ同様である
。即ち、基準極に対して0.5v付近から充電を開始し
、0.2〜0.3Vまで比較的急に電位は低下し、そこ
から電位の変化は非常に緩やかになり、最終的にはリチ
ウム金属とほぼ同じ電位にまで到達する。
放電の際の電位の変化も実施例2とほぼ同様であった。
王者ともに放電開始後体々に電位は上昇し、o、e −
o、a vから急激に電位は上昇する。但し、放電カー
ブには、王者の炭素m維の黒鉛化度の違いが、僅かに見
られた。即ち、黒鉛化度の高いピッチ系炭素縁fir
120Xは、放電終了電位が比較的低く、放電開始電位
と放電終了電位の差が小さいのに対し、黒鉛化度の低い
PAN系炭素m維M40は、放電終了電位が高く、この
差が大きい、充放電の際の負極の電位の変化を第6図に
示す。
o、a vから急激に電位は上昇する。但し、放電カー
ブには、王者の炭素m維の黒鉛化度の違いが、僅かに見
られた。即ち、黒鉛化度の高いピッチ系炭素縁fir
120Xは、放電終了電位が比較的低く、放電開始電位
と放電終了電位の差が小さいのに対し、黒鉛化度の低い
PAN系炭素m維M40は、放電終了電位が高く、この
差が大きい、充放電の際の負極の電位の変化を第6図に
示す。
ここでは、炭素m維の原料、及び、炭素m維の黒鉛化度
の違いが負極特性に与える影響を調べるために、本発明
に規定した負極に適する炭素繊維の黒鉛化度の範囲に含
まれる原料の異なった三種の炭素iamの負極特性を調
べたものである。その結果、負極に用いる炭素繊維の原
料の違いは重要ではなく、原料に拘らず本発明に規定す
る炭素繊維の黒鉛化度の指標で負極に適するかどうかの
判断ができることが示された。
の違いが負極特性に与える影響を調べるために、本発明
に規定した負極に適する炭素繊維の黒鉛化度の範囲に含
まれる原料の異なった三種の炭素iamの負極特性を調
べたものである。その結果、負極に用いる炭素繊維の原
料の違いは重要ではなく、原料に拘らず本発明に規定す
る炭素繊維の黒鉛化度の指標で負極に適するかどうかの
判断ができることが示された。
また1本発明に於て規定するところの負極に適する炭素
繊維はその黒鉛化度に於て、ある程度の幅を持つが、こ
の黒鉛化度の範囲に属する炭素繊維であれば全て負極と
して優れた性(2)を示し、黒鉛化度の違いは、放電カ
ーブの違いとして現れることが判明した。即ち、黒鉛化
度の高い炭素繊維はど放電カーブは平坦であり、放電の
進行に伴う負極の電位の変化が小さいのに対して、黒鉛
化度の低い炭素繊維はど放電カーブは傾きを持ち、放電
の進行に伴う負極の電位の変化は大きい。
繊維はその黒鉛化度に於て、ある程度の幅を持つが、こ
の黒鉛化度の範囲に属する炭素繊維であれば全て負極と
して優れた性(2)を示し、黒鉛化度の違いは、放電カ
ーブの違いとして現れることが判明した。即ち、黒鉛化
度の高い炭素繊維はど放電カーブは平坦であり、放電の
進行に伴う負極の電位の変化が小さいのに対して、黒鉛
化度の低い炭素繊維はど放電カーブは傾きを持ち、放電
の進行に伴う負極の電位の変化は大きい。
実施例4
実施例1で用いた炭素繊維を正極に、実施例?で用いた
炭素uamを負極に、電解液に実施例1と同じものを用
いて電池を作成し、定電流で充放電を行った。
炭素uamを負極に、電解液に実施例1と同じものを用
いて電池を作成し、定電流で充放電を行った。
正極の炭素m維は40mg、負極の炭素繊維は10mg
である。電流値は、tamA/炭素材1g、充電量は、
負極が1000クーロン/炭素材tg、正極が250ク
一ロン/炭素材1gである。
である。電流値は、tamA/炭素材1g、充電量は、
負極が1000クーロン/炭素材tg、正極が250ク
一ロン/炭素材1gである。
3.8vから充電を開始し4.6vまで電圧は上昇する
。放電の電圧は4.3vから3,5vまで変化した。1
00回充放電の繰り返しを行ったが、充放電の電圧カー
ブに顕著な変化は認められなかった。
。放電の電圧は4.3vから3,5vまで変化した。1
00回充放電の繰り返しを行ったが、充放電の電圧カー
ブに顕著な変化は認められなかった。
また、電気量効率も高く、90%以上で安定していた。
!’G7図に充放電を100回繰り返した際の測定結果
を示す。
を示す。
第1表
第2表
第3表
第4表
発明の効果
以上、詳細に説明してきたように、本発明は正極、負極
共に炭素材を用いた各々、アニオン、リチウムイオンの
ドーピング反応を電極反応に利用したリチウム二次電池
に関するものである0本発明の最大の特徴は、正極、負
極の反応に最適な炭素材の特性を見極め、これを黒鉛化
度の指標を用いて表現したこと、更に、この特性を、正
極の場合には石炭ピッチ或は石油ピッチを原料としたピ
ッチ系炭素m維に依って、負極の場合には乱層構造を持
った炭素繊維に依って、実現したことにある。この二次
電池システムは、金属リチウムを電極として使わなくと
も非常に高電圧で、しかも軽量な充放電可能な二次電池
を可能としたものであり、極めて利用価値の高いもので
ある。
共に炭素材を用いた各々、アニオン、リチウムイオンの
ドーピング反応を電極反応に利用したリチウム二次電池
に関するものである0本発明の最大の特徴は、正極、負
極の反応に最適な炭素材の特性を見極め、これを黒鉛化
度の指標を用いて表現したこと、更に、この特性を、正
極の場合には石炭ピッチ或は石油ピッチを原料としたピ
ッチ系炭素m維に依って、負極の場合には乱層構造を持
った炭素繊維に依って、実現したことにある。この二次
電池システムは、金属リチウムを電極として使わなくと
も非常に高電圧で、しかも軽量な充放電可能な二次電池
を可能としたものであり、極めて利用価値の高いもので
ある。
t51図は炭素#amの電極の概略図である。
第2図は炭素繊維の電極特性測定のための装器の概略図
である。 第3図は本発明に係わる炭素繊維、及び既存の炭素材の
正極に関する定電流充放電の特性図である。 第4図は本発明に係わる炭素繊維のラマンスペクトルを
示す特性図である。 第5図、第6図は本発明に係わる炭素m維、及び既存の
炭素材の負極に関する定電流充放電の特性図である。 第7図は本発明に係わる炭素m維を両極に用いた電池の
定電流充放電の特性図である。 1・・・炭素繊維、2曇・・白金線、3−・・対極、4
0番・試料極、5#・・基準極、6・・・電解液、71
1金・ガラス容器、8・−・Arガス。
である。 第3図は本発明に係わる炭素繊維、及び既存の炭素材の
正極に関する定電流充放電の特性図である。 第4図は本発明に係わる炭素繊維のラマンスペクトルを
示す特性図である。 第5図、第6図は本発明に係わる炭素m維、及び既存の
炭素材の負極に関する定電流充放電の特性図である。 第7図は本発明に係わる炭素m維を両極に用いた電池の
定電流充放電の特性図である。 1・・・炭素繊維、2曇・・白金線、3−・・対極、4
0番・試料極、5#・・基準極、6・・・電解液、71
1金・ガラス容器、8・−・Arガス。
Claims (1)
- 炭素層面の平均面間隔が3.40A以下で、c軸方向
及び、a軸方向の結晶子の大きさが、各々、200〜8
00A、200〜1000Aであるピッチ系炭素繊維を
正極に用い、炭素層面の平均面間隔が3.37〜3.4
5A、c軸方向及び、a軸方向の結晶子の大きさが、各
々、40〜500A、40〜700Aで、且つ、アルゴ
ンレーザーを用いたラマンスペクトルにおける1580
cm^−^1のピーク強度に対する1360cm^−^
1のピーク強度の比が0.2以上1.0以下である炭素
繊維を負極に用いたことを特徴とする炭素繊維を両極に
用いたリチウム二次電池。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63233759A JP2612320B2 (ja) | 1988-09-20 | 1988-09-20 | 炭素繊維を両極に用いたリチウム二次電池 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63233759A JP2612320B2 (ja) | 1988-09-20 | 1988-09-20 | 炭素繊維を両極に用いたリチウム二次電池 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0282466A true JPH0282466A (ja) | 1990-03-23 |
| JP2612320B2 JP2612320B2 (ja) | 1997-05-21 |
Family
ID=16960130
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63233759A Expired - Lifetime JP2612320B2 (ja) | 1988-09-20 | 1988-09-20 | 炭素繊維を両極に用いたリチウム二次電池 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2612320B2 (ja) |
Cited By (21)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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