JPH0284393A - 熱転写シート、その製造方法並びに熱転写方法 - Google Patents

熱転写シート、その製造方法並びに熱転写方法

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JPH0284393A
JPH0284393A JP63235009A JP23500988A JPH0284393A JP H0284393 A JPH0284393 A JP H0284393A JP 63235009 A JP63235009 A JP 63235009A JP 23500988 A JP23500988 A JP 23500988A JP H0284393 A JPH0284393 A JP H0284393A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、熱転写プリンタに使用する熱転写シート、そ
の製造方法及び熱転写方法に係り、特に記録感度、最高
記録濃度の高い熱転写シート、その製造方法及び熱転写
方法に関する。
〔従来の技術〕
近年、各種デイスプレィ上の画像等をハードコピーする
プリンタとして、熱転写プリンタが広く用いられるよう
になっている。
このプリンタの記録材料としては、熱転写シートと被記
録体が用いられる。
この熱転写シートは、熱によって昇華、蒸発あるいは拡
散して被記録体へ移行する性質を有する染料(以後、昇
華性染料と称す)を含有するインク層を基体上に設けた
ものである。また、この熱転写シートは、解像度を低下
させることなく、加える熱エネルギーの大小によって容
易に転写(記録)濃度(染料移行量、プリント画像の反
射濃度)を制御することができるという特徴を有してい
る。
そのような熱転写シートの例としては、特開昭60−1
01087号公報等多数の例が知られている。また、こ
の熱転写シートに用いられる染料としては、主として、
熱転写捺染において用いられてきた分散染料が使用され
ており、そのような染料を用いた例として、上述の公報
の外、特開昭59−199295号、同60−2759
4号公報等が挙げられる。
また、染料の具体的な例としては、特開昭61−148
096号公報、同61−163895号公報、及び同6
0−53564号公報等に記載されている染料が挙げら
れる。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記従来技術においては、熱転写シートに印加したある
一定のエネルギーのもとでは、被記録体への染料の移行
、すなわち転写による画像形成時の被記録体上の画像の
濃度(反射濃度)の大小、つまり記録感度及び到達可能
な最高記録(反射)濃度については、充分な配慮がなさ
れていなかった。
その結果、インク層が熱により溶融あるいは軟化して被
記録体上に移行する熱溶融型の熱転写シートと比べると
、転写の際に大きな熱エネルギーを必要としたり、ある
いは記録時間が長いといつた問題や、画像のコントラス
トが低いといったような問題があった。
本発明の目的は、これらの問題を解決し、低エネルギー
で高記録濃度の画像を被記録体上に形成できること、あ
るいは記録時間が短くても高記録濃度の画像を被記録体
上に形成できることであり、しかもコントラストの高い
高画質な画像を被記録体上に形成できる熱転写シート、
その製造方法及び熱転写方法を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的は、吸光係数(Q/釧、g)と、240℃にお
ける蒸発または昇華速度(重量%/耐n、)の積が、1
.8X10”(l、重量%/ an + g + mi
n 、)以上、さらに望めば9.0X10”(fl、重
量%/■、g、m1n)以上である染料の、少なくとも
1種以上を含有させたインク層を熱転写シートの基体上
に設けることによって達成される。
ここで、吸光係数とは、染料溶液の可視吸収スペクトル
において、可視光領域(波長380〜780nm)にお
ける吸光度の最大値をA、染料溶液の濃度をc (g/
Q)、染料溶液セルの厚さをd(cm)としたときに、
A/c−d(Q/■。
g)で表される量である。
また、蒸発または昇華速度とは、ある一定温度において
、時間0における供試染料の重量をa(g)、時間t 
 (min)における同重量をb (g)としたときに
、100 (a −b ) / a−t (重量%/m
in、)で表される量である。
なお、この熱転写シートは、上記染料のうち、少なくと
も1種と、結着剤と溶剤とを含有する液を基体上に塗工
し、溶剤を揮発させて乾燥することにより効果的に製造
することができる。
基体としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)
、ポリフェニレンスルフィド等の厚さ3〜10μm程度
のプラスチックシートを用いることができる。
結着剤としては、製膜能のある高分子化合物が望ましく
、具体的にはポリエステル、ポリアミド。
ポリカーボネート、ポリビニルブチラール、セルロース
誘導体等を挙げることができる。
また溶剤としては、上述の結着剤を溶解させ、好ましく
は染料も溶解させる溶剤、具体的には、用いる染料や結
着剤の種類によって異なるが、テトラヒドロフラン、ア
セトン、トルエン、メチルエチルケトン、メタノール等
の各種有機溶剤を使用することができる。
さらに、上述した染料の少なくとも1種以上を用いた熱
転写シートを使用して、熱転写プリンタによって被記録
体上に画像を形成する際に、上述した染料を含有する記
録感度の高いインク部分で熱転写を行っている時は、そ
の記録感度に応じて記録感度の低い部分で熱転写を行っ
ている時よりもサーマルヘッドに印加している電圧を下
げるか、記録画像の1ドツトあたりの最長通電時間を短
くして熱転写を行うことにより、低エネルギーで、ある
いは短い記録時間で、被記録体上に熱転写画像を形成さ
せることができる。
また、基体のインク層非形成面に、必要に応じて基体の
耐熱性や滑性を向上させるために耐熱滑性層を設けても
よい。この層に用いる物質とじては、シリコーン樹脂や
滑材等を含有する耐熱性の樹脂1例えばエポキシ樹脂、
メラミン樹脂、セルロース誘専体を挙げることができる
特に本発明の目的を効果的に達成するためには、染料と
して下記化学構造式(1)〜(■)で表される染料のう
ちの少なくとも1種以上を用いて熱転写シートを作製す
るとよい。
し Hs し H3 N 〔作用〕 ある一定のエネルギーで熱転写を行った際に。
被記録体上に形成された熱転写画像の反射濃度は、熱転
写シー1−のインク居から被記録体への染料の移行量と
、染料単位量あたりの反射濃度によってほぼ支配され、
それらの値が大きいほど反射濃度が高くなる。
本発明者らは、各種染料の物性を鋭意検討した結果、あ
る一定エネルギーのもとての染料の移行量は、ある温度
での染料の蒸発または昇華速度と相関があり、染料単位
量あたりの反射濃度は、染料の吸光係数と相関があるこ
とを見出した。すなわち、染料の蒸発または昇華速度と
吸光係数との積が大きな染料を熱転写シートに用いるこ
とにより、ある一定のエネルギーで熱転写を行った際に
被記録体上に形成された画像の反射濃度は高くなり、記
録感度の高いものとなることを見出した。
この関係を、後述の第1表及び第2表に示したイエロー
染料について検討した結果が、第4図である。縦軸の記
録感度は、反射濃度1.0  を得るために必要な画像
1ドツトあたりのサーマルヘッドに供給するエネルギー
の逆数である。なお、この関係の洞室にあたっては、後
述の実施例1の条件に従って行った。使用した熱転写プ
リンタについては、サーマルヘッドへの通電時間が15
m5の時に画像1ドツトあたりの供給エネルギーが4.
0  mJになるものとする。また、第5図はマゼンタ
染料についての検討結果である。
以上のように、ある一定エネルギーのもとての被記録体
上に形成された画像の反射濃度が高くなれば、転写可能
な反射最高濃度も当然高くなるので、転写可能な反射濃
度範囲が拡大し、被記録体上に形成された画像のコント
ラストが増大し、画質の優れたものとなる。
さらに、記録感度の高い熱転写シートは、ある一定のエ
ネルギーのもとで高い反射濃度の画像を形成できるので
、逆に一定反射濃度の画像を形成するためには、低いエ
ネルギーを熱転写シートに供給すればよい。すなわち、
熱転写プリンタのサーマルヘッドに印加する電圧を低下
させるか、若しくは画像1ドツトを形成する際のサーマ
ルヘッドへの電圧印加時間(通電時間)を短くすればよ
い。
特に、前述の化学構造式(1)〜(■)で表される染料
の吸光係数、240℃における昇華または蒸発速度、及
び吸光係数と昇華または蒸発速度との積を第1表に示し
た。吸光係数と昇華または蒸発速度との積(以下、単に
積と称す)は、第1表に併記した従来染料の積よりも非
常に大きい。
このため、前述の化学構造式(I)〜(■)で表された
染料を用いた熱転写シートは、記録感度の高いものとな
る。また、化学構造式(II)〜(TV)で表される染
料の積はとりわけ大きいので、それらの染料を用いた熱
転写シートの記録感度はより高いものとなる。
なお、染料の吸光係数は、イソプロピルアルコールを溶
剤として使用し、光路長1■の石英セル及び可視吸収ス
ペクトル測定装置として日立製作所製557型2波長分
光光度計を用いて測定した。
また、240℃における染料の昇華または蒸発速度は、
真空理工製示差熱天秤袋fiT G D −3000R
HN及びTA−1500を使用して測定した。
第1表中記載のC,1,とけ、カラーインデックスの略
号である。
〔実施例〕
実施例1 本発明の熱転写シートの一実施例の構成を第1図により
説明する。第1図は熱転写シートの断面図で、熱転写シ
ート1は基体3の片面に耐熱滑性層2、他面に昇華性染
料と結着剤を含有するインク層4が設けられている。
基体3として厚さ6μmのPETシート(音大製)を用
い、この基体3の片面に、シリコーン(信越シリコーン
製KS−722)の5重量%トルエン溶液20重量部と
、硬化触媒(信越シリコーン製PL−3)の0.5重量
%ヘキサン溶液1重量部との混合液を塗布、乾燥して、
さらに100℃の温度に5分間放置してシリコーンを硬
化させ、厚さ約0.2  μmの耐熱滑性層2を形成し
た。
次に、前述の化学構造式(III)の黄色染料1重量部
と、結着剤としてポリエステル(東洋助層バイロン29
0)2重量部とをテトラヒドロフラン27重量部に分散
、溶解し、この液を基体3の耐熱滑性層2非形成面に塗
布、乾燥して、厚さ約1μmのインク層4を形成し、本
実施例の熱転写シートを得た。
この熱転写シートと、熱転写プリンタとして日立製作所
製ビデオプリンタVY−50、及び被記録体としてVY
−50用のペーパーインクセットVY−3100中の被
記録体を用い、熱転写シートの記録感度特性を測定した
。測定にあたってはVY−50を一部改造し、外部より
サーマルヘッドに対する通電制御を行えるようにした。
即ち、プリント1ラインあたりの通電時間を0〜15m
5まで1ms間隔で制御できるようにした。このように
して、プリント1ラインあたりの通電時間を0〜15m
5まで1ms毎に変化させて、被記録体上に得られたプ
リント画像の反射濃度(大日本スクリーン製反射濃度計
DM−400で測定)と通電時間との関係を第2図に示
した。
後述の従来の黄色染料を用いた比較例1の熱転写シート
の同様の特性(第2図に併記)と比べ、いずれの通電時
間においても本実施例の熱転写シ−トでは非常に高い反
射濃度が得られていた。即ち、記録感度が高い。
また、このプリンタにテレビジョンからの画像信号を入
力して、本実施例の熱転写シートを用いて被記録体上に
プリントを行ったところ、本実施例の熱転写シートは第
2図に示したように反射濃度が最高2.46 までプリ
ントできるために、コントラストの高い、非常に鮮明な
黄色画像を得ることができた。一方、後述の比較例1の
熱転写シートを用いて同様のプリントをしたところ、こ
の場合の熱転写シートは上述のプリンタを用いて、第2
図に示すように最高反射濃度0.90を得るにすぎず、
コントラストの低い黄色画像であった。
従って、本実施例の黄色用熱転写シートと、記録感度の
高いマゼンタ色用熱転写シート及びシアン色用熱転写シ
ートを組み合わせることによって、コントラストの高い
鮮明なフルカラー画像を、被記録体上にプリントできる
比較例1 実施例1と同様の方法で、染料には第1表に示した従来
染料のデイスパースイエロー16(日本化架装カヤセッ
トイエロー937)1重量部を用いて、熱転写シートを
作製し、実施例1と同様にプリントをし、その結果を第
2図に併記した。
実施例1に比べて、用いた染料の吸光係数と、240℃
における昇華または蒸発速度との積が非常に小さいので
、いずれの通電時間においても反射濃度が低く、記録感
度が低い。
実施例2 実施例1と同様の方法で、染料には前述の化学構造式(
I)の黄色染料1重量部を用いて、熱転写シートを作製
し、この熱転写シートを用いて実施例1と同様に記録感
度特性を測定し、その結果を第2図に併記した。
実施例1に比べて、用いた染料の吸光係数と、240℃
における昇華または蒸発速度との積が小さい(第1表参
照)ので、実施例1よりは記録感度が低いが、比較例1
よりはその積が大きいために、記録感度が高い。
従って、コントラストの高い鮮明な画像を被記録体にプ
リントできる。
実施例3 実施例1と同様の方法で、染料には実施例2で用いた染
料1.5重量部、結着剤として実施例1で用いた結着剤
1.5重量部を用いて熱転写シートを作製した。この熱
転写シートを用いて、実施例1と同様にして記録感度特
性を測定し、その結果を第2図に併記した。
実施例2と同じ染料を用いてはいるが、インク層中の染
料含有率が高いために実施例2よりも記録感度が高く、
コントラストの高い鮮明な画像が得られた。
実施例4.実施例5.比較例2 実施例1と同様の方法で、染料には前述の化学構造式(
■)で表される黄色染料1重量部(実施例4)、前述の
化学構造式(IV)で表される黄色染料1重量部(実施
例5)、第1表に示したデイスパースイエロー3 (B
ASF製ルラフィックスイエロー142)1重量部(比
較例2)をそれぞれ用いて、実施例4,5及び比較例2
の熱転写シートを作製した。これらの熱転写シートを用
いて、実施例1と同様にして記録感度特性を測定し、画
像1ラインあたりの通電時間が5.10.15m5のと
きの画像の反射1度を第2表に記した。
第2表には実施例1,2及び比較例1の結果も併記した
が、染料の種類が異なるだけで他は全く同一の条件で行
われた結果である。第1表の積と比較すると、その積が
大きい染料を使用した熱転写シートはど記録感度が高い
、実施例4,5に用いられている染料の積も、比較例1
,2で用いられている染料の積よりも大きいので、それ
らの熱転写シートは記録感度が高く、コントラストの高
い鮮明な画像を被記録体上に得ることができた。
第  2 表 実施例6 実施例1と同様の方法で、染料には前述の化学構造式(
V)で表されるマゼンタ色染料1重量部を用いて、熱転
写シートを作製し、実施例1と同様にして記録感度特性
を測定した結果を第3図に示した。
後述の従来のマゼンタ色染料を用いた比較例3の熱転写
シートの同様の特性(第3図に併記)と比べ、いずれの
通電時間においても本実施例の熱転写シートでは非常に
高い反射濃度が得られており、記録感度が高い。(本実
施例はマゼンタ色の熱転写シートであるので、黄色の熱
転写シートである実施例1〜5及び比較例1,2と比べ
ることは意味がない。) また、実施例1と同様にしてテレビジョンからの画像を
プリントしたところ、比較例3の熱転写シートに比べて
、本実施例の熱転写シートは記録感度が高く、転写でき
る最高反射濃度が高いので、コントラストの高い鮮明な
マゼンタ色の画像を被記録体上に得ることができた。従
って1本実施例の熱転写シート及び前述の実施例1〜5
の黄色用熱転写シート、並びに記録感度の高いシアン色
用熱転写シートと組合わせて用いることにより、コント
ラストの高い鮮明なフルカラー画像を被記録体上にプリ
ントすることができる。
比較例3 実施例1と同様の方法で、染料には第1表に示した従来
のマゼンタ色染料デイスパースバイ第1/ツl−17(
日本化薬層カヤセットレッド130)1重量部を用いて
、熱転写シートを作製し、実施例1と同様にして記録感
度特性を測定した結果を第3図に併記した。
実施例6に比べて、用いた染料の吸光係数と、240℃
における昇華または蒸発速度との積が小さいので、反射
濃度が低く、記録濃度が劣っている。
実施例7,8及び比較例4 実施例1と同様の方法で、染料には前述の化学構造式(
VI)のマゼンタ色染料1重量部(実施例7)、化学構
造式(■)のマゼンタ色染料1重量部(実施例8)、第
1表に示したデイスパースレッド60 (BASFmル
ラフィックスレッド430)1重量部(比較例4)をそ
れぞれ用いて、実施例7.8及び比較例4の熱転写シー
トを作製した。
これらの熱転写シートを用いて、実施例1と同様にして
記録感度特性を測定し、画像1ラインあたりの通電時間
が5.10.15m5のときの画像の反射濃度を第3表
に記した。第3表には実施例6及び比較例3の結果も併
記したが、染料の種類が異なるだけで、他は全く同一の
条件で行われた結果であり、第2表の黄色染料を用いた
例と同様に第1表の積と比較すると、その積が大きいマ
ゼンタ色染料を使用した熱転写シートはど記録感度は高
い6実施例7,8に用いられている染料の積も、比較例
3,4で用いられている染料の積より大きいために、そ
れらの熱転写シートは記録感度が高く、コントラストの
高い、鮮明な画像を被記録体上に得ることができた。
第  3  表 実施例9 実施例1と同様の方法で、ただし基体上に耐熱滑性層を
設けることなく、熱転写シートを作製した。この熱転写
シートと、実施例1で用いたプリンタとを使用し、サー
マルヘッドへの印加電圧を10V(通電時間15 m 
sの時に画像1ドツトあたりのエネルギーは約2.78
  mJとなる)に低下させて(実施例1での印加電圧
は12Vで、エネルギーは4.0 mJ)、他は実施例
1と同様にして、通電時間と記録画像の反射濃度との関
係を測定した結果を、第2図に併記した。サーマルヘッ
ドへの印加電圧を低下させているにもかかわらず、比較
例1に比べて5反射濃度がいずれの通電時間においても
非常に高くなっている。またサーマルヘッドへの印加電
圧が低下して、サーマルヘッドの発熱量が減少している
ので、熱転写シートに耐熱滑性層を設けなくとも、ステ
ィッキング等の熱転写シートの走行トラブルは発生しな
かった。
以上のように本実施例(あるいは実施例1)の熱転写シ
ートは記録感度が非常に高いので、サーマルヘッドへの
印加電圧を低下させても反射濃度が充分高く、鮮明な画
像を被記録体上に得ることができる。言い換えると1本
実施例によれば、比較例と比べて鮮明な画像が得られる
だけでなく、サーマルヘッドへの印加電圧を低下させた
ことによりサーマルヘッドの消費電力を低減(実施例1
や比較例1の約273になっている)させ、プリンタ全
体の消費電力を低下させることができる。
実施例10 実施例9で作製した熱転写シートと、実施例1で用いた
熱転写プリンタとを使用し、プリント1ラインあたりの
最長通電時間をl0m5 (この時の画像1ドツトあた
りの最大供給エネルギーは、約2.67  mJ)に短
縮して(実施例9までは15 m sで4.0  mJ
)、さらにサーマルヘッドに通電後のサーマルヘッドの
放冷時間(無通電時間)も2/3に短縮して、他は実施
例1と同様にして通電時間と反射濃度との関係を測定し
た。その結果を第2図に併記した1通電時間が10m5
までの記録感度は実施例1に比べて若干高く、最高反射
濃度は最長通電時間が短いために実施例1よりも低い。
しかし比較例1に比べると、最長通電時間が2/3に短
縮されているにもかかわらず、最高反射濃度ははるかに
高い。また、上記の条件でテレビジョンからの画像をプ
リントしたところ。
1ラインあたりの最長通電時間が短いために、被記録体
に画像を記録する時間が実施例1よりも約6秒(実施例
1は記録するのに約17秒かかる)短縮され、記録感度
が向上している。しかも、比較例1の熱転写シートを用
いて実施例1の通電条件で記録した画像よりも、コント
ラストが高く鮮明な画像であった。比較例1の熱転写シ
ートを用いて本実施例の通電条件で行うと、最高反射濃
度が0.65 とさらに低くなり、非常にコントラスト
の低い画像しか得ることができなかった。
さらに、本実施例では1ラインあたりの最長通電時間が
短いために、サーマルヘッドの1ラインあたりの最大発
熱エネルギーが小さくなり、プリンタの消費電力量を低
減できる。
以上のように、本実施例によれば、記録感度の高い熱転
写シートを使用しているために、サーマルヘッドに対す
る画像1ラインあたりの最長通電時間を短かくしても、
比較例の熱転写シートを用いて最長通電時間を短くしな
い場合よりも、充分高い反射濃度が得られる。言い換え
ると、比較例と比べて鮮明な画像が得られるだけでなく
、記録時間や消費電力量を低減できるという効果がある
〔発明の効果〕
本発明によれば、吸光係数と昇華または蒸発速度との積
の大きな染料を用いることによって、熱転写シートの記
録感度、また得られた画像の最高反射濃度が高く、コン
トラストの高い鮮明な画像を記録できるという効果があ
る。また、熱転写シートの記録感度が高いために、記録
エネルギーを低くしても充分鮮明な画像を記録すること
ができる。すなわち、熱転写プリンタの消費電力や記録
時間、消費電力量を低減することができるという効果も
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の熱転写シートの断面図を模
式的に示した図、第2図は実施例1,2゜3.9,10
及び比較例1の熱転写シートの画像1ラインあたりの通
電時間と反射濃度との関係(記録感度特性)を示した図
、第3図は第2図に関する実施例6及び比較例3につい
ての図、第4図はイエロー染料を用いた熱転写シートの
記録感度と、用いた染料の吸光係数と昇華または蒸発速
度との積の関係を示した図、第5図はマゼンタ染料を用
いた熱転写シートの記録感度と、用いた染料の吸光係数
と昇華または蒸発速度との積の関係を示した図である。 1・・・熱転写シート、2・・・耐熱滑性層、3・・・
基体、4・・・インクM。 う1ンあr−11n通電時間(ms) 荊午図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、基体の片面に、熱によつて被記録体へ移行する性質
    を有する染料を含有したインク層を備えた熱転写シート
    において、 該染料の吸光係数(l/cm、g)と、 該染料の240℃における蒸発または昇華速度(重量%
    /min.) との積が、1.8×10^2(l、重量%/cm、g、
    min.)以上である該染料のうち、少なくとも1種以
    上を該インク層中に含有させたことを特徴とする熱転写
    シート。 2、染料の吸光係数(l/cm、g)と、 染料の240℃における蒸発または昇華速度(重量%/
    min.) との積が、9.0×10^2(l、重量%/cm、g、
    min.)以上である請求項1記載の熱転写シート。 3、基体の片面に、熱によつて被記録体へ移行して着色
    する性質を有する有機化合物を含有したインク層を備え
    た熱転写シートにおいて、 該有機化合物の吸光係数(l/cm、g)と、該有機化
    合物の240℃における蒸発または昇華速度(重量%/
    min.) との積が、1.8×10^2(l、重量%/cm、g、
    min.)以上である該有機化合物のうち、少なくとも
    1種以上を該インク層中に含有させたことを特徴とする
    熱転写シート。 4、有機化合物の吸光係数(l/cm、g)と、有機化
    合物の240℃における蒸発または昇華速度(重量%/
    min.) との積が、9.0×10^2(l、重量%/cm、g、
    min.)以上である請求項3記載の熱転写シート。 5、基体の片面に、熱によつて被記録体へ移行する性質
    を有する染料を含有したインク層を備えた熱転写シート
    において、 該染料として、下記化学構造式( I )〜(VII)で表さ
    れる染料のうち、少なくとも1種以上を該インク層中に
    含有させたことを特徴とする熱転写シート。 ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼(II) ▲数式、化学式、表等があります▼(III) ▲数式、化学式、表等があります▼(IV) ▲数式、化学式、表等があります▼(V) ▲数式、化学式、表等があります▼(VI) ▲数式、化学式、表等があります▼(VII) 6、基体の片面に、熱によつて被記録体へ移行する性質
    を有する染料を含有したインク層を備えた熱転写シート
    の製造方法において、 該染料の吸光係数(l/cm、g)と、 該染料の240℃における蒸発または昇華速度(重量%
    /min.) との積が、1.8×10^2(l、重量%/cm、g、
    min.)以上である染料のうち、少なくとも1種以上
    の染料と、 製膜能を有する結着剤と、 溶剤とを、少なくとも含有した溶液を基体上に塗工し、
    乾燥して、基体上に該染料を含有したインク層を形成さ
    せたことを特徴とする熱転写シートの製造方法。 7、サーマルヘッドと摺動し、基体の片面に、熱によつ
    て被記録体へ移行する性質を有する染料を含有したイン
    ク層を備えた熱転写シートを使用した熱転写プリンタに
    よる熱転写方法において、 該染料の吸光係数(l/cm、g)と、 該染料の240℃における蒸発または昇華速度(重量%
    /min.) との積が、1.8×10^2(l、重量%/cm、g、
    min.)以上である染料のうち、少なくとも1種以上
    を該インク層中に含有させた熱転写シートを使用し、 該熱転写プリンタの該サーマルヘッドに供給するエネル
    ギーを、画像1ドットあたり2.8mJ以下としたこと
    を特徴とする熱転写方法。
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