JPH0284587A - ポリビニルアルコール系合成繊維よりなるタイヤ補強用コードおよびこのコードにより補強された空気入りラジアルタイヤ - Google Patents
ポリビニルアルコール系合成繊維よりなるタイヤ補強用コードおよびこのコードにより補強された空気入りラジアルタイヤInfo
- Publication number
- JPH0284587A JPH0284587A JP1050139A JP5013989A JPH0284587A JP H0284587 A JPH0284587 A JP H0284587A JP 1050139 A JP1050139 A JP 1050139A JP 5013989 A JP5013989 A JP 5013989A JP H0284587 A JPH0284587 A JP H0284587A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cord
- strength
- pva
- fiber
- fibers
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Tires In General (AREA)
- Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
- Tyre Moulding (AREA)
- Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は、ゴム補強用、特に空気入りタイヤ補強用ポリ
ビニルアルコール系合Ffj、繊維(以下「PVA繊維
」と略す)の耐疲労性を大幅に向上することのできるコ
ード処理技術に関するものである。
ビニルアルコール系合Ffj、繊維(以下「PVA繊維
」と略す)の耐疲労性を大幅に向上することのできるコ
ード処理技術に関するものである。
(従来の技術)
従来、PVA繊維はゴム補強材料として広〈産業用繊維
として使用されてきた。しかし、この繊維は耐疲労性が
劣り、また元来水に可溶であるというポリマー特性を有
している為に、耐熱水性に劣るという欠点を有している
。従って、屈曲量を多く受けるタイヤを始めとするゴム
補強用コードとしては、使用が極めて限定されていた。
として使用されてきた。しかし、この繊維は耐疲労性が
劣り、また元来水に可溶であるというポリマー特性を有
している為に、耐熱水性に劣るという欠点を有している
。従って、屈曲量を多く受けるタイヤを始めとするゴム
補強用コードとしては、使用が極めて限定されていた。
ところが、今日、特開昭59−130314号および同
59−100710号各公報に見られる様に超高分子量
(例えば平均分子量40万以上)化によってPVA繊維
の高強力化が可能となった。しかし、かかる超高分子量
のPVAポリマーを工業的に生産することは難しく、ま
た、製造面の困難さからコスト的にもポリエステルやナ
イロン等の一般のゴム補強用コードに供される繊維に比
し大幅に割高となり、商業的に競争力を持ち得ないもの
であった。
59−100710号各公報に見られる様に超高分子量
(例えば平均分子量40万以上)化によってPVA繊維
の高強力化が可能となった。しかし、かかる超高分子量
のPVAポリマーを工業的に生産することは難しく、ま
た、製造面の困難さからコスト的にもポリエステルやナ
イロン等の一般のゴム補強用コードに供される繊維に比
し大幅に割高となり、商業的に競争力を持ち得ないもの
であった。
以上の様な背景から、PVAポリマーを従来のP V
A Va維の分子量より若干大きい程度の分子量とする
ことで、工業的にも比較的容易にかつ多量に高強力PV
A!li維を供給出来る方法が見い出され(例えば特開
昭60−126311号および同60−126312号
等記載)、ゴム補強用コードとして工業的、商業的に用
いることの見通しがついた。この様にして供給された高
強力PVA繊維はアラミド繊維には強力および弾性率の
面でともに及ばないものの、従来のナイロンやポリエス
テル等の繊維よりは大幅に強度も向上し、−見、ゴム補
強用コードとして十分使用可能なものと考えられた。ま
た、かかる方法で得られた高強力PVA繊維は特開昭6
1−108713号公報にも記述されている様に従来の
PVAI&維に比し機械的な歪入力に対しても大幅に改
善される為、ゴム補強用タイヤコードとしての耐疲労性
も十分実用に耐え得るものと考えられた。
A Va維の分子量より若干大きい程度の分子量とする
ことで、工業的にも比較的容易にかつ多量に高強力PV
A!li維を供給出来る方法が見い出され(例えば特開
昭60−126311号および同60−126312号
等記載)、ゴム補強用コードとして工業的、商業的に用
いることの見通しがついた。この様にして供給された高
強力PVA繊維はアラミド繊維には強力および弾性率の
面でともに及ばないものの、従来のナイロンやポリエス
テル等の繊維よりは大幅に強度も向上し、−見、ゴム補
強用コードとして十分使用可能なものと考えられた。ま
た、かかる方法で得られた高強力PVA繊維は特開昭6
1−108713号公報にも記述されている様に従来の
PVAI&維に比し機械的な歪入力に対しても大幅に改
善される為、ゴム補強用タイヤコードとしての耐疲労性
も十分実用に耐え得るものと考えられた。
一方、従来のPVA繊維の繊維性能向上手段としては特
公昭47−8186号、同48−7887号、同48−
9210号、同48−32623号、同48−3262
4号、同48−9209号、同52−25602号およ
び同53−1368号等の公報記載の手段が知られてお
り、耐湿熱性、高温時での初期モジュラス等の改良が図
れてきた。
公昭47−8186号、同48−7887号、同48−
9210号、同48−32623号、同48−3262
4号、同48−9209号、同52−25602号およ
び同53−1368号等の公報記載の手段が知られてお
り、耐湿熱性、高温時での初期モジュラス等の改良が図
れてきた。
しかし、上記特開昭60−126311号および同第6
0−126312号等記載の方法で得られる高強力PV
A繊維は下記の第1表に示す様に15g/d以上の強度
を有しているのに対し、従来の改良PVA繊維では高々
フィラメントの強度が11g/dに過ぎなかった。
0−126312号等記載の方法で得られる高強力PV
A繊維は下記の第1表に示す様に15g/d以上の強度
を有しているのに対し、従来の改良PVA繊維では高々
フィラメントの強度が11g/dに過ぎなかった。
従って、かかる高強力PVA繊維では従来のPVA繊維
に比し強力、耐疲労性ともに大幅に改善された為、ゴム
補強用繊維として極めて有望であると考えられた。
に比し強力、耐疲労性ともに大幅に改善された為、ゴム
補強用繊維として極めて有望であると考えられた。
(発明が解決しようとする課題)
しかしながら本発明者らは、上記特開昭60−1263
11号および同60−126312号等記載の方法によ
り得られた高強力PVA繊維は耐疲労性に関して重大な
欠点を有していることを明らかにした。すなわち、この
ままでは全くタイヤコードとしての耐疲労性が不足し、
通常の実地走行でもコード切れ(以下rcBUJ :コ
ードブレーキングアップと呼ぶ)が発生し、タイヤ安全
上側底実用には適さないことを明らかにした。以下、こ
の点につき更に詳細に説明する。
11号および同60−126312号等記載の方法によ
り得られた高強力PVA繊維は耐疲労性に関して重大な
欠点を有していることを明らかにした。すなわち、この
ままでは全くタイヤコードとしての耐疲労性が不足し、
通常の実地走行でもコード切れ(以下rcBUJ :コ
ードブレーキングアップと呼ぶ)が発生し、タイヤ安全
上側底実用には適さないことを明らかにした。以下、こ
の点につき更に詳細に説明する。
下記の第2表に示す各種繊維材料を同表に示す撚り数で
カーカスプライのコードとして用いたタイヤサイズ19
5/70 SR14の乗用車用タイヤを試作し、これら
タイヤ(こつき、カーカスプライのコードの強力保持率
をドラム走行および実地走行後に新品時のコード強力と
の対比で評価した。得られた結果を第2表に併記する。
カーカスプライのコードとして用いたタイヤサイズ19
5/70 SR14の乗用車用タイヤを試作し、これら
タイヤ(こつき、カーカスプライのコードの強力保持率
をドラム走行および実地走行後に新品時のコード強力と
の対比で評価した。得られた結果を第2表に併記する。
尚、カーカスプライコードの強力保持率の測定個所は、
第1図に示すタイヤのx印の部分とした。
第1図に示すタイヤのx印の部分とした。
第2表から明らかな様に、高強力PVA繊維のドラム走
行後の強力保持率はポリエステル繊維とほぼ同等であっ
たが、実地走行後のコード強力保持率はポリエステル繊
維が90%以上であるのに対して、高強力PVA繊維は
20〜40%にまで低下してしまい、また場合によって
はCBUが発生し、タイヤパンクの寸前の状態であった
。
行後の強力保持率はポリエステル繊維とほぼ同等であっ
たが、実地走行後のコード強力保持率はポリエステル繊
維が90%以上であるのに対して、高強力PVA繊維は
20〜40%にまで低下してしまい、また場合によって
はCBUが発生し、タイヤパンクの寸前の状態であった
。
上記の実地走行試験は通常の車輌に試験タイヤを取り付
け、内圧も通常内圧(通常は1.7 kg/cm2)で
試験を実施したものであるが、これはあくまでタイヤ使
用条件としては管理状態におかれたものであり、一般市
場では過剰積載や時として内圧1.Okg/c[112
以下という異常状態で゛使用されることもあり得る為、
管理状態下で実地走行5万km走行時のコード強力保持
率が20〜40%であったということは、一般市場での
安全性を全く保証出来ないと判断せざるを得す、このま
までは側底実用には供し得ないと判断された。
け、内圧も通常内圧(通常は1.7 kg/cm2)で
試験を実施したものであるが、これはあくまでタイヤ使
用条件としては管理状態におかれたものであり、一般市
場では過剰積載や時として内圧1.Okg/c[112
以下という異常状態で゛使用されることもあり得る為、
管理状態下で実地走行5万km走行時のコード強力保持
率が20〜40%であったということは、一般市場での
安全性を全く保証出来ないと判断せざるを得す、このま
までは側底実用には供し得ないと判断された。
上述の様に、タイヤドラム試験や所謂チューブ疲労試験
等のLABO試験では検出出来ない様な現象はPVA繊
維特異な現象と考えられる為、本発明者らは上記の様な
疲労原因の徹底的究明を実施すべき、更に次のような試
験を行った。まず、下記の第3表に示す各種繊維材料を
同表に示す条件下でベルトコードとして用いた第2図に
示すフォールドベルト構造の、タイヤサイズP235/
75 R15の乗用車用タイヤを試作した。これらタイ
ヤにつき、前述の様にして実地走行後のベルトコードの
強力保持率を評価した。得られた結果を第3表に併記す
る。尚、ベルトコードの強力保持率の測定個所は、第2
図に示すX印の部分とした。
等のLABO試験では検出出来ない様な現象はPVA繊
維特異な現象と考えられる為、本発明者らは上記の様な
疲労原因の徹底的究明を実施すべき、更に次のような試
験を行った。まず、下記の第3表に示す各種繊維材料を
同表に示す条件下でベルトコードとして用いた第2図に
示すフォールドベルト構造の、タイヤサイズP235/
75 R15の乗用車用タイヤを試作した。これらタイ
ヤにつき、前述の様にして実地走行後のベルトコードの
強力保持率を評価した。得られた結果を第3表に併記す
る。尚、ベルトコードの強力保持率の測定個所は、第2
図に示すX印の部分とした。
上記第3表から明らかな様に、高強力PVA繊維をベル
トコードとして使用してもコードの強力保持率は、新品
時対比約60%にまで低下し、やはり耐疲労性に大きな
問題があることが判明した。
トコードとして使用してもコードの強力保持率は、新品
時対比約60%にまで低下し、やはり耐疲労性に大きな
問題があることが判明した。
従って本発明の目的は、例えば空気入りタイヤに適用し
た場合には実地走行後も殆どコード強力の低下を生ずる
ことのない耐疲労性の大幅に向上したゴム補強用PVA
繊維コードを入手するくことのできる技術を提供するこ
にある。
た場合には実地走行後も殆どコード強力の低下を生ずる
ことのない耐疲労性の大幅に向上したゴム補強用PVA
繊維コードを入手するくことのできる技術を提供するこ
にある。
(課題を解決するための手段)
本発明者は前記実地走行後の高強力PVA繊維コードの
強力低下原因につき鋭意検討した結果、以下に示す知見
を得た。
強力低下原因につき鋭意検討した結果、以下に示す知見
を得た。
まず、実地走行後タイヤから取り出したコードをエポキ
シ樹脂中に埋め込み、ミクロトームで切断した該コード
横断面を観察したところ、上撚りと下撚りの交錯間近傍
のフィラメントが著しく変形し、フィラメント10本以
上が凝集東北していることが分かった。通常フィラメン
トはコードにかかる歪をフィラメント−本−本に分散す
る役割を有する為、フィラメントが凝集し歪を均一に分
散することが出来なくなればフィラメントまたはコード
の強力低下は促進されてしまうことになる。
シ樹脂中に埋め込み、ミクロトームで切断した該コード
横断面を観察したところ、上撚りと下撚りの交錯間近傍
のフィラメントが著しく変形し、フィラメント10本以
上が凝集東北していることが分かった。通常フィラメン
トはコードにかかる歪をフィラメント−本−本に分散す
る役割を有する為、フィラメントが凝集し歪を均一に分
散することが出来なくなればフィラメントまたはコード
の強力低下は促進されてしまうことになる。
次に、この様なフィラメント凝集体現象を更に明確化す
る為に、上撚り、下撚りをほぐし、上撚りと下撚りが接
しているコード界面を顕微鏡で観察した。するとやはり
フィラメントは数本〜数十本単位であたかもプレスされ
た様にフィルム状になっている形跡が認められ、フィラ
メント元来の役割と考えられる歪入力の緩和を図ること
は不可能であることが分かった。この様なフィラメント
同士の凝集現象はポリエステル、アラミド繊維には認め
られず、PVA繊維のみに見られる現象であった。
る為に、上撚り、下撚りをほぐし、上撚りと下撚りが接
しているコード界面を顕微鏡で観察した。するとやはり
フィラメントは数本〜数十本単位であたかもプレスされ
た様にフィルム状になっている形跡が認められ、フィラ
メント元来の役割と考えられる歪入力の緩和を図ること
は不可能であることが分かった。この様なフィラメント
同士の凝集現象はポリエステル、アラミド繊維には認め
られず、PVA繊維のみに見られる現象であった。
一方、ドラム走行(2万km走行、コード強力保持率6
0%)したコードでは一部で上記フィラメント凝集現象
が若干認められるものの、その程度は極めて小さく、ド
ラム走行においてはフィラメント各1本ずつに歪入力が
まだ均一に分散されているもと考えられる。また、従来
のPVA繊維ではドラム走行でも4700kmでCBU
が発生してしまっているが、前記高強力PVA繊維は2
万kmでも残強力が60%であり、従来のPVA繊維と
較べ大幅に耐疲労性が改良されていることが分かる。し
かし、この様に改良された高強力PVA繊維でも実地走
行後のコードで大きく強力低下するという現象は従来の
知見からは側底予測することの出来ない現象であった。
0%)したコードでは一部で上記フィラメント凝集現象
が若干認められるものの、その程度は極めて小さく、ド
ラム走行においてはフィラメント各1本ずつに歪入力が
まだ均一に分散されているもと考えられる。また、従来
のPVA繊維ではドラム走行でも4700kmでCBU
が発生してしまっているが、前記高強力PVA繊維は2
万kmでも残強力が60%であり、従来のPVA繊維と
較べ大幅に耐疲労性が改良されていることが分かる。し
かし、この様に改良された高強力PVA繊維でも実地走
行後のコードで大きく強力低下するという現象は従来の
知見からは側底予測することの出来ない現象であった。
そこで本発明者らは、実地走行後とドラム走行後のコー
ドおよびフィラメントを詳細に観察することにより、以
下の相違を見い出した。即ち、(1)実地走行において
は走行と停止をくり返す為、100℃〜常温までの不規
則な温度履歴を繰り返して受ける。
ドおよびフィラメントを詳細に観察することにより、以
下の相違を見い出した。即ち、(1)実地走行において
は走行と停止をくり返す為、100℃〜常温までの不規
則な温度履歴を繰り返して受ける。
(2)実地走行においては、コードの受ける歪入力も不
規則に絶えず変化し、これに従い、フィラメント同士の
こすれ個所、こすれ人力も変化することになる。
規則に絶えず変化し、これに従い、フィラメント同士の
こすれ個所、こすれ人力も変化することになる。
(3)これに対してドラム走行におけるコードは絶えず
100℃以上の高温下にあり、フィラメント自体の軟化
によりフィラメント同士のこすれ入力を緩和し易い。
100℃以上の高温下にあり、フィラメント自体の軟化
によりフィラメント同士のこすれ入力を緩和し易い。
上記知見は、ドラム走行後のコードのフィラメントはフ
ィラメント同士のこずれがフィラメント中の一箇所に集
中することにより所謂バイアス状カット面を有するのに
対し、実地走行後のコードのフィラメント面には多数箇
所でフィラメント同士のこすれ傷が見られ、またバイア
ス状カット面だけを見てもバイアス状カットの中に数箇
所のこすれ傷跡が見られることによっても説明される。
ィラメント同士のこずれがフィラメント中の一箇所に集
中することにより所謂バイアス状カット面を有するのに
対し、実地走行後のコードのフィラメント面には多数箇
所でフィラメント同士のこすれ傷が見られ、またバイア
ス状カット面だけを見てもバイアス状カットの中に数箇
所のこすれ傷跡が見られることによっても説明される。
以上説明した様なフィラメント凝集東北によるフィラメ
ント入力を減少させ、高強力PVA繊維のコードの耐疲
労性を高める為には、フィラメント凝集を阻止すれば良
いという知見に基づき、本発明は以下に示す考察の下に
なされたものである。
ント入力を減少させ、高強力PVA繊維のコードの耐疲
労性を高める為には、フィラメント凝集を阻止すれば良
いという知見に基づき、本発明は以下に示す考察の下に
なされたものである。
即ち、PVA繊維は元来分子内に水素結合を有している
為、僅かな水の存在によっても水素結合が水分子と親和
性を持ち、このことがPVA繊維自体が凝集し易いとい
う欠点となっていると考えられる。また、所謂水分子は
PVA繊維の非晶部に浸入し、PVA繊維非晶部の膨潤
を引き起こすことが、例えばガラス転移点の低下等を招
く結果となっていると考えられる。
為、僅かな水の存在によっても水素結合が水分子と親和
性を持ち、このことがPVA繊維自体が凝集し易いとい
う欠点となっていると考えられる。また、所謂水分子は
PVA繊維の非晶部に浸入し、PVA繊維非晶部の膨潤
を引き起こすことが、例えばガラス転移点の低下等を招
く結果となっていると考えられる。
尚、前記高強力PVA繊維では高強力発現の一手段とし
て非晶部の緻密化や、高配向化により高強力を可能とし
ており、特開昭61−108713号公報では、かかる
高強力PVA繊維の耐蒸圧性も向上することが報告され
ているが、これだけではまだまだ実地走行後のコードの
耐疲労性を向上させることは不可能であることは、前述
の結果から見て明らかであった。
て非晶部の緻密化や、高配向化により高強力を可能とし
ており、特開昭61−108713号公報では、かかる
高強力PVA繊維の耐蒸圧性も向上することが報告され
ているが、これだけではまだまだ実地走行後のコードの
耐疲労性を向上させることは不可能であることは、前述
の結果から見て明らかであった。
そこで本発明者らは、更に非晶構造を緻密化するかもし
くは所謂スキン−コア構造を生せしめればフィラメント
同士の凝集摩滅を防止することができ、これにより実地
走行での高強力PVA繊維コードの強力低下を実質的に
阻止し、耐疲労性を付与することが出来るとの考えの下
に更に鋭意検討を行った結果、本発明を達成するに至っ
た。
くは所謂スキン−コア構造を生せしめればフィラメント
同士の凝集摩滅を防止することができ、これにより実地
走行での高強力PVA繊維コードの強力低下を実質的に
阻止し、耐疲労性を付与することが出来るとの考えの下
に更に鋭意検討を行った結果、本発明を達成するに至っ
た。
すなわち、本発明は、原糸強度として15 g/d以上
であるPVA繊維の表面を架橋反応した後、接着剤処理
したPVA繊維、およびこの繊維を撚り合わせて成るコ
ードをカーカスおよび/またはベルトの補強用コードと
して使用した空気入りラジアルタイヤに関するものであ
る。
であるPVA繊維の表面を架橋反応した後、接着剤処理
したPVA繊維、およびこの繊維を撚り合わせて成るコ
ードをカーカスおよび/またはベルトの補強用コードと
して使用した空気入りラジアルタイヤに関するものであ
る。
本発明における架橋反応はPVA分子の分子内架橋、分
子間架橋のどちらの架橋反応でも耐疲労性改良効果が得
られる。かかる架橋反応を生せしめる架橋剤として、ア
ルデヒド類、メチロール類、インシアネート類、カルボ
ン酸類、エポキシ類もしくは有機過酸化物類等の有機化
合物およびリン酸類、塩酸、シリカ、チタニウム等の無
機化合物が使用される。但し、ホウ酸は効果が認められ
ない。
子間架橋のどちらの架橋反応でも耐疲労性改良効果が得
られる。かかる架橋反応を生せしめる架橋剤として、ア
ルデヒド類、メチロール類、インシアネート類、カルボ
ン酸類、エポキシ類もしくは有機過酸化物類等の有機化
合物およびリン酸類、塩酸、シリカ、チタニウム等の無
機化合物が使用される。但し、ホウ酸は効果が認められ
ない。
具体的にはアルデヒド類として、ホルムアルデヒド、ノ
ニルアルデヒド、ベンズアルデヒド、クロロアセクール
アルデヒド、アセトアルデヒド、アクロレイン、クロト
ンアルデヒド、グリオキサ−/ペテレフタルジアルデヒ
ド、フルフラール、ヘキサヒドロベンズアルデヒド、p
−トルアルデヒド、α−ナフトアルデヒド、4−フェニ
ルベンズアルデヒド、9−アントラアルデヒド、0−ク
ロロベンズアルデヒド、p−クロロベンズアルデヒド、
2.4−ジクロロベンズアルデヒド、nブチルアルデヒ
ド、イソバレルアルデヒド、ペンタアルデヒド、フェニ
ルアセトアルデヒド、3゜5.5−)!Jメチルヘキサ
ール等がある。
ニルアルデヒド、ベンズアルデヒド、クロロアセクール
アルデヒド、アセトアルデヒド、アクロレイン、クロト
ンアルデヒド、グリオキサ−/ペテレフタルジアルデヒ
ド、フルフラール、ヘキサヒドロベンズアルデヒド、p
−トルアルデヒド、α−ナフトアルデヒド、4−フェニ
ルベンズアルデヒド、9−アントラアルデヒド、0−ク
ロロベンズアルデヒド、p−クロロベンズアルデヒド、
2.4−ジクロロベンズアルデヒド、nブチルアルデヒ
ド、イソバレルアルデヒド、ペンタアルデヒド、フェニ
ルアセトアルデヒド、3゜5.5−)!Jメチルヘキサ
ール等がある。
メチロール類としては、アクリロニトリル、Nメチロー
ルアクリロアミド、N−メチロールメラミン等がある。
ルアクリロアミド、N−メチロールメラミン等がある。
カルボン酸類としては、ギ酸、酢酸等のモノカルボン酸
およびアジピン酸、テレフタル酸等のジカルボン酸があ
る。ジカルボン酸の場合、いわゆるPVA分子間に次式
、 で表わされる分子間または分子内架橋を生じ得る。
およびアジピン酸、テレフタル酸等のジカルボン酸があ
る。ジカルボン酸の場合、いわゆるPVA分子間に次式
、 で表わされる分子間または分子内架橋を生じ得る。
インシアネートとしては4.4−ジフェニルメタンジイ
ソシアネー) (MDI:プロミネートXC武田薬品
工業■製)を代表とするブロック化されたインシアネー
ト、例えばトリレンジイソシアネート(TDI) 、ナ
フチレンジイソシアネート(NDl)、トリジンジイソ
シアネート(TODI)、キシレンジイソシアネート、
1,5−ナフタレンジイソシアネート、トリフェニルメ
タントリイソシアネート、ジシクロヘキシルメタンジイ
ソシアネート (水添化MDI)が、またエポキシ化合
物としては2官能以上のエポキシ基を有するエポキシ化
合物がある。
ソシアネー) (MDI:プロミネートXC武田薬品
工業■製)を代表とするブロック化されたインシアネー
ト、例えばトリレンジイソシアネート(TDI) 、ナ
フチレンジイソシアネート(NDl)、トリジンジイソ
シアネート(TODI)、キシレンジイソシアネート、
1,5−ナフタレンジイソシアネート、トリフェニルメ
タントリイソシアネート、ジシクロヘキシルメタンジイ
ソシアネート (水添化MDI)が、またエポキシ化合
物としては2官能以上のエポキシ基を有するエポキシ化
合物がある。
有機過酸化物としてジクミルペルオキシド、2゜5−ジ
メチル−2,5−ジ(tert−ブチルペルオキシ)ヘ
キサン、2.5−ジメチルヘキサン−2゜5−シ(ベル
オキシルベンゾエート)、2.5−ジメチル−2,5−
ジ(tert−ブチルペルオキシ)ヘキサン−3等があ
る。
メチル−2,5−ジ(tert−ブチルペルオキシ)ヘ
キサン、2.5−ジメチルヘキサン−2゜5−シ(ベル
オキシルベンゾエート)、2.5−ジメチル−2,5−
ジ(tert−ブチルペルオキシ)ヘキサン−3等があ
る。
有機過酸化物は熱を加えることにより次式、R−0−0
−R−R−0・ ・0−R に従いラジカル0・を発生し、次いで水素の引きぬきが
起こり架橋反応を形成する。
−R−R−0・ ・0−R に従いラジカル0・を発生し、次いで水素の引きぬきが
起こり架橋反応を形成する。
リン酸類としてはメタリン酸、ビロリン酸、オルトリン
酸、三リン酸または四リン酸を使用することができる。
酸、三リン酸または四リン酸を使用することができる。
上記架橋剤のうち、エポキシ類、イソシアネート類は熱
を加えることによって容易に反応するので表面架橋に適
している。一方アルデヒド類、メチロール類、無機酸類
および有機酸類は膨潤浴中で反応させるのが好ましいた
め、これら架橋剤をm維の内部まで入り込ませ、均一に
架橋されるのが好ましい。
を加えることによって容易に反応するので表面架橋に適
している。一方アルデヒド類、メチロール類、無機酸類
および有機酸類は膨潤浴中で反応させるのが好ましいた
め、これら架橋剤をm維の内部まで入り込ませ、均一に
架橋されるのが好ましい。
無機酸としては塩酸、リン酸などが好ましく、また有機
酸としてはギ酸、酢酸などのカルボン酸が好ましい。こ
れらの酸はPVAの一〇H基と反応して次式、 l−OHHO→→l−0→+H20 に従いエステル結合またはエーテル結合を形成すると考
えられる。
酸としてはギ酸、酢酸などのカルボン酸が好ましい。こ
れらの酸はPVAの一〇H基と反応して次式、 l−OHHO→→l−0→+H20 に従いエステル結合またはエーテル結合を形成すると考
えられる。
上記架橋剤による架橋処理によりPVA繊維は架橋され
るが、少なくともフィラメント表面層のみが架橋される
ようにする。
るが、少なくともフィラメント表面層のみが架橋される
ようにする。
また、架橋処理は原糸または生コードどちらで実施して
も良く、例えば、原糸で架橋処理する場合の具体例を示
すと、架橋処理後十分に風乾した後、通常の方法で撚糸
して1500 d/2.31X31(回/foCm)の
撚りをかけ、スダレ反とし、次いでこれを接着剤処理と
して通常のレゾルシン−ホルマリン/ラテックス(以下
rRFLJと略記する)液に浸漬し、150℃×120
秒間xo、1g/d(デイツプテンション)、200℃
×30秒間X1g/dおよび205℃×30秒間x0.
6 g/dの各ドライ、ホット、ノルマゾーンにて緊張
熱処理を施し、しかる後通常の方法でゴムシートの被覆
、その後の加硫(例えば150℃×30分間)を行う。
も良く、例えば、原糸で架橋処理する場合の具体例を示
すと、架橋処理後十分に風乾した後、通常の方法で撚糸
して1500 d/2.31X31(回/foCm)の
撚りをかけ、スダレ反とし、次いでこれを接着剤処理と
して通常のレゾルシン−ホルマリン/ラテックス(以下
rRFLJと略記する)液に浸漬し、150℃×120
秒間xo、1g/d(デイツプテンション)、200℃
×30秒間X1g/dおよび205℃×30秒間x0.
6 g/dの各ドライ、ホット、ノルマゾーンにて緊張
熱処理を施し、しかる後通常の方法でゴムシートの被覆
、その後の加硫(例えば150℃×30分間)を行う。
この場合RFL液は特にその成分が規定されるものでは
ない。
ない。
また、生コードを架橋処理する場合にもスダレ反以降は
上記と同様の過程で高強力PVAw&維補強ゴムを得る
ことができる。
上記と同様の過程で高強力PVAw&維補強ゴムを得る
ことができる。
尚、架橋処理は原糸製造段階でも生コード段階でもその
効果が変わるものではない。
効果が変わるものではない。
架橋処理によってコードは若干その強力の低下を来たす
が、架橋処理による強力低下を10%以下に抑えるのが
好ましい。一方、架橋反応条件によっては前記RFL液
付着後の緊張熱処理によっても反応が進行し、デイツプ
コードの強力低下が起こることがあるので、架橋反応さ
せた後のコードは十分に水洗することが好ましい。
が、架橋処理による強力低下を10%以下に抑えるのが
好ましい。一方、架橋反応条件によっては前記RFL液
付着後の緊張熱処理によっても反応が進行し、デイツプ
コードの強力低下が起こることがあるので、架橋反応さ
せた後のコードは十分に水洗することが好ましい。
(作 用)
一般にこれまでは、繊維に架橋等の処理を施すとフィラ
メントが硬化する為に機械的歪みによってフィラメント
の動きが拘束されて耐疲労性が低下すると言われており
、架橋によって耐疲労性が改良されたという報告は未だ
ないのが現状である。
メントが硬化する為に機械的歪みによってフィラメント
の動きが拘束されて耐疲労性が低下すると言われており
、架橋によって耐疲労性が改良されたという報告は未だ
ないのが現状である。
事実、従来のPVA繊維の架橋処理は全て耐湿熱性の向
上や染色性の向上に関するものであった。
上や染色性の向上に関するものであった。
ところが、本発明において初めて、PVA繊維の架橋処
理によりゴム用補強繊維としての耐疲労性に改良効果が
あることが見出された。このことは、従来より考えられ
ていた、フィラメント硬化すると耐疲労性は低下すると
いう概念を打破したものであり、上述の様にして本発明
者らが詳細にPVA繊維の疲労挙動を検討した結果、P
V A l!維の耐疲労性改良手段として表面硬化が
有効であることを突き止めたものである。
理によりゴム用補強繊維としての耐疲労性に改良効果が
あることが見出された。このことは、従来より考えられ
ていた、フィラメント硬化すると耐疲労性は低下すると
いう概念を打破したものであり、上述の様にして本発明
者らが詳細にPVA繊維の疲労挙動を検討した結果、P
V A l!維の耐疲労性改良手段として表面硬化が
有効であることを突き止めたものである。
本発明における架橋処理による耐疲労性改良効果は従来
の118/d程度の比較的強力の低いPVA繊維につい
ても有効であるが、この様なPVA繊維はあまりにも耐
疲労性が劣る為、ナイロンやポリエステル繊維等のゴム
補強用汎用繊維の耐疲労性レベルには到達せず、よって
前述した特開昭59−130314号、同59−100
710号等記載の高強力PVAIa雑に適用して初めて
高強力でかつ耐疲労性の向上というメリットが得られ、
従来のナイロンやポリエステル繊維等の汎用ゴム補強用
繊維に比し極めて有用である。
の118/d程度の比較的強力の低いPVA繊維につい
ても有効であるが、この様なPVA繊維はあまりにも耐
疲労性が劣る為、ナイロンやポリエステル繊維等のゴム
補強用汎用繊維の耐疲労性レベルには到達せず、よって
前述した特開昭59−130314号、同59−100
710号等記載の高強力PVAIa雑に適用して初めて
高強力でかつ耐疲労性の向上というメリットが得られ、
従来のナイロンやポリエステル繊維等の汎用ゴム補強用
繊維に比し極めて有用である。
(実施例)
次に本発明を実施例および比較例により説明する。
比較例1
特開昭59−130314号および同59−10071
0号公報記載の方法にて得られた高強力PVA繊維に撚
りをかけ、1500 d/2.31 X31回/10c
mの撚りコードとし、これを通常のRFLデイツプ液に
浸漬し、150 tX120秒間xO,1g/d 。
0号公報記載の方法にて得られた高強力PVA繊維に撚
りをかけ、1500 d/2.31 X31回/10c
mの撚りコードとし、これを通常のRFLデイツプ液に
浸漬し、150 tX120秒間xO,1g/d 。
200℃×30秒間X1g/dおよび205℃×30秒
間×0.6g/dの各ドライ、ホットおよびノルマゾー
ンにて緊張熱処理を施した。このコードを以下の実施例
および比較例のコントロールとした。
間×0.6g/dの各ドライ、ホットおよびノルマゾー
ンにて緊張熱処理を施した。このコードを以下の実施例
および比較例のコントロールとした。
実施例1
比較例1と同様にして得た撚りコードをH2S0420
%、Na25o、10%およびホルマリン(ホルムアル
デヒド37%水溶液)37重量%の水溶液の浴中に60
℃で30分間浴比50:lにて浸漬した。次いで、1分
に水洗洗浄した後、24時間風乾後、乾燥状態で48時
間乾燥させた。その後は比較例1と同様のRFLデイツ
プ処理を施した。
%、Na25o、10%およびホルマリン(ホルムアル
デヒド37%水溶液)37重量%の水溶液の浴中に60
℃で30分間浴比50:lにて浸漬した。次いで、1分
に水洗洗浄した後、24時間風乾後、乾燥状態で48時
間乾燥させた。その後は比較例1と同様のRFLデイツ
プ処理を施した。
実施例2
比較例1と同様にして得た撚りコードをH2SO420
%、Na、30.10%およびテレフタルアルデヒド4
重量%のエタノール溶液にて実施例1と同様の浸漬処理
を施し、次いで同様のRFLデイツプ処理を施した。
%、Na、30.10%およびテレフタルアルデヒド4
重量%のエタノール溶液にて実施例1と同様の浸漬処理
を施し、次いで同様のRFLデイツプ処理を施した。
実施例3
比較例1と同様にして得た撚りコードをアクリロニトリ
ル5%、Na2SO48%およびNaOH0,5%の水
溶液の浴中に60℃で60分間浴比50:1にて浸漬し
た。次いで、十分に水洗した後風乾して、比較例1と同
様のRFLデイツプ処理を施した。
ル5%、Na2SO48%およびNaOH0,5%の水
溶液の浴中に60℃で60分間浴比50:1にて浸漬し
た。次いで、十分に水洗した後風乾して、比較例1と同
様のRFLデイツプ処理を施した。
実施例4
比較例1と同様にして得た撚りコードをN−メチロール
アクリルアミド5%、NH,CI 0.5%およびNa
N0□0.5%の水溶液の浴中に50℃で10分間浴比
50:lで浸漬し、そのまま50℃で10分間、次いで
100℃で10分間乾燥処理を施した後、NaO8,2
0%、Na、30.3%の水溶液にて60℃で60分間
アルカリ処理を施した。しかる後、十分に風乾した後に
比較例1と同様のRFLデイツプ処理を施した。
アクリルアミド5%、NH,CI 0.5%およびNa
N0□0.5%の水溶液の浴中に50℃で10分間浴比
50:lで浸漬し、そのまま50℃で10分間、次いで
100℃で10分間乾燥処理を施した後、NaO8,2
0%、Na、30.3%の水溶液にて60℃で60分間
アルカリ処理を施した。しかる後、十分に風乾した後に
比較例1と同様のRFLデイツプ処理を施した。
比較例2
比較例1と同様にして得た撚りコードをホウ酸3.5%
の水溶液の浴中に100℃で5分間浴比50:1にて浸
漬し、次いで乾燥させた後、比較例1と同様のRFLデ
イツプ処理を施した。
の水溶液の浴中に100℃で5分間浴比50:1にて浸
漬し、次いで乾燥させた後、比較例1と同様のRFLデ
イツプ処理を施した。
実施例5
比較例1と同様にして得た撚りコードをH2SO45,
7%、(NH2)2C014,3重量%の水溶液の浴中
に60℃で30分間浴比50:1にて浸漬し、十分に水
洗した後に100℃で30分間の乾燥処理、次いで19
0℃で3分間の熱処理を施した。しかる後、比較例1と
同様のRFLデイツプ処理を施した。
7%、(NH2)2C014,3重量%の水溶液の浴中
に60℃で30分間浴比50:1にて浸漬し、十分に水
洗した後に100℃で30分間の乾燥処理、次いで19
0℃で3分間の熱処理を施した。しかる後、比較例1と
同様のRFLデイツプ処理を施した。
実施例6
ブロックイソシアネートとしてカプロラクタムでブロッ
クされたMDI(商品名:t、田薬品@製ブロミネー)
XC−929)を用い、比較例1と同様にして得た撚り
コードを該MD11.7%の水溶液の浴中に浴比50:
1で浸漬し、150℃で2分間、次いで200℃で1分
間の処理を施した。しかる後、比較例1と同様のRFL
デイツプ処理を施した。
クされたMDI(商品名:t、田薬品@製ブロミネー)
XC−929)を用い、比較例1と同様にして得た撚り
コードを該MD11.7%の水溶液の浴中に浴比50:
1で浸漬し、150℃で2分間、次いで200℃で1分
間の処理を施した。しかる後、比較例1と同様のRFL
デイツプ処理を施した。
実施例7.8
比較例1と同様にして得た撚りコードをアジピン酸クロ
ライド(実施例7)またはフタル酸クロライド(実施例
8)1%、およびトリエチルアミン0.5%のTHF溶
液に室温で15時間浸漬し、次いでメチルアルコールで
洗浄、風乾した後、比較例1と同様のRFLデイツプ処
理を施した。
ライド(実施例7)またはフタル酸クロライド(実施例
8)1%、およびトリエチルアミン0.5%のTHF溶
液に室温で15時間浸漬し、次いでメチルアルコールで
洗浄、風乾した後、比較例1と同様のRFLデイツプ処
理を施した。
実施例9,10
比較例1と同様にして得た撚りコードをテレフタル酸ジ
グリシジルエステル(実施例9)または0−フタル酸ジ
グリシジルエステル(実施例10)(商品名:ナガセ産
業、エポキシIEX 711. [EX 721)6.
5%、およびDMP:30 0.2%のアセトン溶液に
5分間浸漬後、150℃で2分間、次いで200℃で1
分間の熱処理を施し、しかる後比較例と同様のRFLデ
イツプ処理を施した。
グリシジルエステル(実施例9)または0−フタル酸ジ
グリシジルエステル(実施例10)(商品名:ナガセ産
業、エポキシIEX 711. [EX 721)6.
5%、およびDMP:30 0.2%のアセトン溶液に
5分間浸漬後、150℃で2分間、次いで200℃で1
分間の熱処理を施し、しかる後比較例と同様のRFLデ
イツプ処理を施した。
実施例11
比較例1と同様にして得た撚りコードをジクミルパーオ
キサイド(商品名;日本油脂■製パークミルD)10%
のアセトン溶液の浴中に15分間浸漬し、200℃で3
分間熱処理を施し、しかる後比較例1と同様のRFLデ
イツプ処理を施した。
キサイド(商品名;日本油脂■製パークミルD)10%
のアセトン溶液の浴中に15分間浸漬し、200℃で3
分間熱処理を施し、しかる後比較例1と同様のRFLデ
イツプ処理を施した。
上述のようにして処理した各RFLデイツプ処理コード
(以下「デイツプコード」と略記する)の強力と疲労試
験後のコード強力を測定し、デイツプコード対比の強力
保持率を求めた。
(以下「デイツプコード」と略記する)の強力と疲労試
験後のコード強力を測定し、デイツプコード対比の強力
保持率を求めた。
コード強力測定法および疲労試験は下記の様にして行っ
た。
た。
実施例12.13
比較列1と同様にして得た撚りコードをpH3に調整し
た塩酸またはギ酸の水溶液中に60℃で30分浸漬し、
水洗いで余分な酸を除去した後、緊張処理を行った。そ
の条件は、150℃×120秒間×張力0.1g/d後
、200℃X40秒間X1g/d、続いて200℃×4
0秒間xO,5g/dとした。
た塩酸またはギ酸の水溶液中に60℃で30分浸漬し、
水洗いで余分な酸を除去した後、緊張処理を行った。そ
の条件は、150℃×120秒間×張力0.1g/d後
、200℃X40秒間X1g/d、続いて200℃×4
0秒間xO,5g/dとした。
しかる後に、比較例1と同様のRFLデイツプ処理を施
し、コード試験を行った。
し、コード試験を行った。
コード強力測定法および疲労試験は下記の様にして行っ
た。
た。
(1)コード強力測定法
ベルト屈曲試料およびタイヤから取り出したコードから
はさみで付着ゴムを取り除いた後、該コードをチャック
間距離IQcmでJIS L1017 に従い常温で引
張り、破断時の強力を測定し、破断強力を撚糸前のトー
タルデニール数で除した値を強力S(g/d) とし
た。尚、トータルデニール数は撚糸前のデニール数を用
いたが、これはコード処理工程やタイヤ加硫工程で若干
コードの伸縮があり、またタイヤから取り出したコード
は若干ゴム付着がある為、繁雑化を避ける為である。
はさみで付着ゴムを取り除いた後、該コードをチャック
間距離IQcmでJIS L1017 に従い常温で引
張り、破断時の強力を測定し、破断強力を撚糸前のトー
タルデニール数で除した値を強力S(g/d) とし
た。尚、トータルデニール数は撚糸前のデニール数を用
いたが、これはコード処理工程やタイヤ加硫工程で若干
コードの伸縮があり、またタイヤから取り出したコード
は若干ゴム付着がある為、繁雑化を避ける為である。
(2)コード疲労試験
PVA繊維コードが上撚り、下撚りの界面で凝集、摩滅
することによりコードと直角方向に圧縮を受ける試験法
として、いわゆるベルト屈曲試験法があり、この試験法
をコード疲労試験として採用した。試験サンプルの形状
は幅50II]1IIS厚さl cm、長さ50cmの
板状とし、この中に供試コードとスチールコードを入れ
、100 kg/cm2の圧力下、150℃で30分間
加硫した後、プーリー径50mmφ、荷重100 kg
下で10万回屈曲疲労を与え、しかる後、供試コードの
強力を上述のコード強力測定法に従い測定した。
することによりコードと直角方向に圧縮を受ける試験法
として、いわゆるベルト屈曲試験法があり、この試験法
をコード疲労試験として採用した。試験サンプルの形状
は幅50II]1IIS厚さl cm、長さ50cmの
板状とし、この中に供試コードとスチールコードを入れ
、100 kg/cm2の圧力下、150℃で30分間
加硫した後、プーリー径50mmφ、荷重100 kg
下で10万回屈曲疲労を与え、しかる後、供試コードの
強力を上述のコード強力測定法に従い測定した。
得られた試験結果を下表の第4表に示す。
第4表に示す試験結果から明らかな様に、実施例1〜I
Oはコントロールに比しデイツプコード強力はほぼ同等
で、耐疲労性が大幅に改善された。
Oはコントロールに比しデイツプコード強力はほぼ同等
で、耐疲労性が大幅に改善された。
また実施例11〜13ではデイツプコード強力および耐
疲労性の双方が改善された。
疲労性の双方が改善された。
これに対し比較例2では上記改善効果は見られなかった
。
。
比較例3〜4、実施例14〜21
次に、上記各種コードのタイヤへの適用として、かかる
コードをベルトに用いカーカスプライにはポリエステル
コードを用いた185/70R13サイズのタイヤと、
当該コードをカーカスプライに用いベルトにはスチール
コードを用いた195/70SR14サイズのタイヤを
試作した。
コードをベルトに用いカーカスプライにはポリエステル
コードを用いた185/70R13サイズのタイヤと、
当該コードをカーカスプライに用いベルトにはスチール
コードを用いた195/70SR14サイズのタイヤを
試作した。
これら試作タイヤにつき、以下のドラム走行試験および
実地走行試験を行った。
実地走行試験を行った。
(1)BFドラム走行試験
試作タイヤを25℃±2℃の室内中で内圧3.0kg/
cm2に調整した後、24時間放置後、空気圧の再調整
を行い、JIS荷重の2倍荷重をタイヤに負荷し、直径
的3mのドラム上で速度60kg/時で2万km走行さ
せた。その後タイヤからコードを取り出し、コード強力
を上述の様にJIS L1017に従い測定した。
cm2に調整した後、24時間放置後、空気圧の再調整
を行い、JIS荷重の2倍荷重をタイヤに負荷し、直径
的3mのドラム上で速度60kg/時で2万km走行さ
せた。その後タイヤからコードを取り出し、コード強力
を上述の様にJIS L1017に従い測定した。
(2)実地走行試験
試作タイヤを規定リムで組んだ後、一般乗車に取り付け
て一般走行させ、195/70 SR14サイズのカー
カスプライ検討用試作タイヤでは実地走行約5万km、
また185/70 R13のベルトコード検討用試作タ
イヤでは3.2万km走行させた後のコード強力を上述
の様にJIS L1017に従い測定した。
て一般走行させ、195/70 SR14サイズのカー
カスプライ検討用試作タイヤでは実地走行約5万km、
また185/70 R13のベルトコード検討用試作タ
イヤでは3.2万km走行させた後のコード強力を上述
の様にJIS L1017に従い測定した。
得られた試験結果を第5表に示す。
尚、同表中のコードの撚計数αは次式により求めたもの
である。
である。
a = N X m X 10−3
(式中のαは撚計数、Nはコードloam当たりの撚り
数、Dはコードのトークルデニール数の1/2、ρは繊
維の比重を示す) 第5表に示す試験結果から明らかな様に、実施例14〜
18は比較例3に比し、また実施例19〜21は比較例
4に比し夫々走行後のコードの強力保持率が改善された
。
数、Dはコードのトークルデニール数の1/2、ρは繊
維の比重を示す) 第5表に示す試験結果から明らかな様に、実施例14〜
18は比較例3に比し、また実施例19〜21は比較例
4に比し夫々走行後のコードの強力保持率が改善された
。
(発明の効果)
以上説明してきた様に本発明のPVA繊維においては、
高強力PVAI#l維の表面が架橋反応されたことによ
り、例えばこれを空気入りタイヤに適用した場合には実
地走行後も殆どコード強力の低下を来すことがないとい
う効果が得られる。この結果、かかるコードで補強され
た本発明の空気入りラジアルタイヤにおいては耐久性の
大幅向上が可能となる。
高強力PVAI#l維の表面が架橋反応されたことによ
り、例えばこれを空気入りタイヤに適用した場合には実
地走行後も殆どコード強力の低下を来すことがないとい
う効果が得られる。この結果、かかるコードで補強され
た本発明の空気入りラジアルタイヤにおいては耐久性の
大幅向上が可能となる。
第1図はカーカスプライコードの強力保持率の測定個所
を示すタイヤの部分断面図、 第2図はベルトコードの強力保持率の測定個所を示すタ
イヤの部分断面図である。
を示すタイヤの部分断面図、 第2図はベルトコードの強力保持率の測定個所を示すタ
イヤの部分断面図である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、原糸強度として15g/d以上を有するポリビニル
アルコール系合成繊維の少なくとも表面を架橋反応した
後、接着剤処理したことを特徴とするポリビニルアルコ
ール系合成繊維。 2、請求項1記載のポリビニルアルコール系合成繊維を
撚り合わせて成るコードをカーカスおよび/またはベル
トの補強用コードとして使用したことを特徴とする空気
入りラジアルタイヤ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1050139A JP2718977B2 (ja) | 1988-03-04 | 1989-03-03 | ポリビニルアルコール系合成繊維よりなるタイヤ補強用コードおよびこのコードにより補強された空気入りラジアルタイヤ |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5121988 | 1988-03-04 | ||
| JP63-51219 | 1988-03-04 | ||
| JP1050139A JP2718977B2 (ja) | 1988-03-04 | 1989-03-03 | ポリビニルアルコール系合成繊維よりなるタイヤ補強用コードおよびこのコードにより補強された空気入りラジアルタイヤ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0284587A true JPH0284587A (ja) | 1990-03-26 |
| JP2718977B2 JP2718977B2 (ja) | 1998-02-25 |
Family
ID=26390585
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1050139A Expired - Lifetime JP2718977B2 (ja) | 1988-03-04 | 1989-03-03 | ポリビニルアルコール系合成繊維よりなるタイヤ補強用コードおよびこのコードにより補強された空気入りラジアルタイヤ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2718977B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5340650A (en) * | 1992-02-18 | 1994-08-23 | Kuraray Company Limited | Vinyl alcohol units-containing polymer composite fiber having resistance to hot water and wet heat and process for its production |
| US5717026A (en) * | 1995-05-22 | 1998-02-10 | Kuraray Co., Ltd. | Polyvinyl alcohol-based fiber and method of manufacture |
| DE102013019888A1 (de) * | 2013-11-28 | 2015-05-28 | Carl Freudenberg Kg | Hydrogelierende Fasern sowie Fasergebilde |
Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4837077A (ja) * | 1971-09-11 | 1973-05-31 | ||
| JPS6328931A (ja) * | 1986-07-14 | 1988-02-06 | 東レ株式会社 | 耐疲労性の改良されたポリビニルアルコ−ル系繊維からなるタイヤコ−ド |
| JPH02216288A (ja) * | 1988-09-07 | 1990-08-29 | Toray Ind Inc | 動力伝達ベルト補強用コードおよびその製造方法 |
-
1989
- 1989-03-03 JP JP1050139A patent/JP2718977B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4837077A (ja) * | 1971-09-11 | 1973-05-31 | ||
| JPS6328931A (ja) * | 1986-07-14 | 1988-02-06 | 東レ株式会社 | 耐疲労性の改良されたポリビニルアルコ−ル系繊維からなるタイヤコ−ド |
| JPH02216288A (ja) * | 1988-09-07 | 1990-08-29 | Toray Ind Inc | 動力伝達ベルト補強用コードおよびその製造方法 |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5340650A (en) * | 1992-02-18 | 1994-08-23 | Kuraray Company Limited | Vinyl alcohol units-containing polymer composite fiber having resistance to hot water and wet heat and process for its production |
| US5717026A (en) * | 1995-05-22 | 1998-02-10 | Kuraray Co., Ltd. | Polyvinyl alcohol-based fiber and method of manufacture |
| DE102013019888A1 (de) * | 2013-11-28 | 2015-05-28 | Carl Freudenberg Kg | Hydrogelierende Fasern sowie Fasergebilde |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2718977B2 (ja) | 1998-02-25 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| CN100491141C (zh) | 充气子午线轮胎 | |
| KR0182655B1 (ko) | 폴리비닐알콜계 섬유 및 이의 제조방법 | |
| US5151142A (en) | Heavy duty pneumatic radial tires using rubber reinforcing fiber cords with improved adhesion | |
| JP2717160B2 (ja) | ゴム中に埋込むためのモノフイラメント | |
| JP2004308027A (ja) | ゴム補強用ポリケトン繊維コード及びそれを用いたタイヤ | |
| JPH0284587A (ja) | ポリビニルアルコール系合成繊維よりなるタイヤ補強用コードおよびこのコードにより補強された空気入りラジアルタイヤ | |
| JPH02249705A (ja) | 空気入りタイヤ | |
| WO2006093182A1 (ja) | ゴム補強用ポリエステルコードおよびその製造方法 | |
| JP4434344B2 (ja) | 二輪自動車用空気入りラジアルタイヤ | |
| JP2672623B2 (ja) | ゴム補強用ポリビニルアルコール系合成繊維 | |
| US4934427A (en) | Pneumatic tires | |
| JP4465514B2 (ja) | ポリエステル繊維コードの処理方法 | |
| JP3762583B2 (ja) | ポリエステル繊維コードの製造方法 | |
| JP3762581B2 (ja) | ポリエステル繊維コードの製造方法 | |
| KR101312798B1 (ko) | 타이어 코드지 및 그 제조방법 | |
| JPS6071240A (ja) | タイヤ補強用コ−ドの製造法 | |
| JP4966554B2 (ja) | 空気入りラジアルタイヤ | |
| JPH06207338A (ja) | ポリビニルアルコール系コード及びその製造法 | |
| JPH0253928A (ja) | 処理された高強力ポリビニルアルコール繊維コードおよび該コードにより補強された空気入りタイヤ | |
| JPH06210761A (ja) | 空気入りバイアスタイヤ | |
| JP7803747B2 (ja) | ゴム補強用コード | |
| JPH03157206A (ja) | 空気入りラジアルタイヤ | |
| JP4544829B2 (ja) | ポリケトン繊維コード及びそれを用いたタイヤ | |
| JP2895489B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
| JPS60104580A (ja) | タイヤ補強用コ−ドの製造方法 |