JPH0285323A - 耐時効性冷延鋼板の連続焼鈍方法 - Google Patents

耐時効性冷延鋼板の連続焼鈍方法

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JPH0285323A
JPH0285323A JP23426288A JP23426288A JPH0285323A JP H0285323 A JPH0285323 A JP H0285323A JP 23426288 A JP23426288 A JP 23426288A JP 23426288 A JP23426288 A JP 23426288A JP H0285323 A JPH0285323 A JP H0285323A
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JP
Japan
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strain
aging
time
continuous annealing
temperature
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JP23426288A
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Kuniaki Maruoka
丸岡 邦明
Takeshi Kono
河野 彪
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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  • Heat Treatment Of Strip Materials And Filament Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、プレス加工用のような耐時効性および加工性
に優れた冷延鋼板を、筒便な連続焼鈍設備で製造する方
法に関するものである。
〔従来の技術〕
軟質冷延鋼板は、その優れた加工性のために、自動車用
を中心として、厳しい成形加工を経て最終製品とされる
鋼板に使用されている。ところが、この加工性は経時劣
化する場合があり、この経時劣化を時効性と称している
。時効性は、鋼中に侵入型に固溶したC、Nが、最終工
程の調質圧延で導入された可動転位を固着するために生
ずるものである。時効性は、降伏点の上昇、破断伸びの
低下、降伏点伸びの発生といった劣化を生ずるため、軟
質冷延鋼板のうちでも、特に厳しい成形を受ける用途に
使われるものには、この時効性はあってはならない。
時効性の原因である固溶C,Hのうち、固溶Nは微量で
あるのでアルミニウム・キルド鋼とすることで、窒化ア
ルミニウムの形で固定したり、またはB添加により、窒
化硼素として固定することができるので、固溶Nによる
時効は避けることができる。
一方、固溶Cは、低温でのセメンタイト固溶限がきわめ
て小さいので、箱焼鈍のように時間をかけて冷却すれば
、はとんど残留しない。しかし、箱焼鈍は、長時間を要
し生産性が低い、鋼帯内の材質のばらつきが大きい、な
どの欠点があり、近年は連続焼鈍により軟質冷延鋼板を
短時間のうちに製造しようとする技術が開発されている
しかし、連続焼鈍では、短時間で冷却するために固溶C
が残留し、そのため著しいC時効、すなわち固溶Cが可
動転位を固着することにより歪時効が生ずる。そこで、
耐時効性および加工性の優れた軟質冷延鋼板を連続焼鈍
で製造するにあたり、この固溶Cを低減する方法につい
て多くの研究が行なわれてきた。
連続焼鈍法において固溶Cを低減する方法に関する従来
の研究には、大きく分けて三つの流れがある。それはI
F鋼、急冷・過時効処理、歪付与焼鈍の三つである。
いわゆるI F @ (Interstitial F
ree fi)とは、製鋼時に真空脱ガスによりCを5
0ppm程度以下まで低減し、さらにTiやNbなどの
強力な炭窒化物形成元素をC,Nの化学量論酌量以上に
加えて製造したものである。IF鋼は連続焼鈍法でも完
全に非時効性であるが、このIF鋼の製造には、前記の
ように特殊な製鋼設備および作業を必要とするうえに、
高価な合金を使用するため、製造価格が高いという欠点
がある。
過時効処理は、連続焼鈍において固溶Cを低減する方法
としては、最も古くから研究され、また工業的にも現在
広範に適用されている技術である。
しかしながら、現在工業的に行なわれている過時効処理
を含む連続焼鈍法では、完全な非時効性と加工性を同時
に確保することは極めて困難である。
時効性は、時効指数(AI)、または100℃×60分
の促進時効後の降伏点伸びで示されることが多いが、非
時効性とみなすためには、少なくとも時効指数で3 k
gf/−以下、または時効後降伏点伸びで0.4%以下
でなければならない。これに対して、たとえば日本鋼管
技報第99号(1983年)22ページ所載の論文「連
続焼鈍熱サイクルと固溶C析出挙動」に記載されている
ように、通常の過時効処理を含む連続焼鈍法では、箱焼
鈍法に匹敵する非時効性、すなわち時効指数3kgf/
−以下を確保し得る充分な対策を見出すことはできず、
現在工業的に連続焼鈍法で製造される冷延鋼板の時効指
数のレベルは、IF鋼を別にすれば概ね3kgf/−を
越えるという問題がある。
連続焼鈍法でも箱焼鈍法に匹敵する非時効性を確保する
対策として、均熱後の一次冷却を急速冷却とした後、過
時効処理を行う方法も提案されている。
たとえば、特開昭58−52429号公報には、一次冷
却を40〜300℃/秒で急冷し、急冷を過時効処理温
度で停止したのち、過時効処理を行う方法が提案されて
おり、時効後降伏点伸びが0.1〜0.3%という箱焼
鈍法に匹敵する非時効性を示す鋼板の製造の実施例が記
載されている。
また、特公昭49−1968号公報には、一次冷却を2
00℃以下の温度まで急冷したのち、過時効処理温度ま
で再加熱して過時効処理を行う方法が記載されている。
また、特公昭54−13403号公報には、一次冷却を
200℃/秒以上の速度で室温まで急冷し、過時効処理
温度まで再加熱して過時効処理を行う方法が提案されて
おり、その実施例において、該発明鋼の時効指数は箱焼
鈍とほぼ同じ値になると記載されている。
これらの技術に共通する考え方は、一次冷却の急冷およ
び過時効処理温度以下への過冷却によって、過時効処理
開始直前の過飽和炭素量を大きくし、セメンタイトの析
出核密度を大きくして、工業的に実施可能な短時間の過
時効処理時間内に急速に固溶Cをセメンタイトとして析
出させるというものである。
しかしながら、これらの技術を適用するには、象、冷設
備、急冷によって鋼帯表面に発生するテンパーカラーを
除去するための設備、再加熱設備、などが必要であり、
連続焼鈍設備としては高価なものとなる問題がある。実
際の連続焼鈍設備の操業においては、急冷・再加熱過時
効処理のような巧妙な熱処理を必須とする高級な冷延鋼
板のみが製造されることはまれであって、むしろ、通常
の一次冷却および過時効処理で充分製造できる一般用途
の冷延鋼板や表面処理用原板をも同じ連続焼鈍設備で生
産する場合が一般的である。したがって、極く一部の高
級な非時効性冷延鋼板だけのために、急冷・再加熱の高
価な設備を用意することは、工業的には好ましくない。
また、再加熱および急冷のために、エネルギー、冷却水
など余分の操業コストがかかるという欠点もある。また
、特公昭49−1968号公報に見るような極端な急冷
および再加熱過時効処理は、過時効処理中に結晶粒内に
極めて微細なセメンタイトを析出させるため、耐時効性
は向上する代りに、延性が劣化する欠点がある。
比較的筒便な連続焼鈍設備で、優れた材質の冷延!l1
iI板を製造する方法として、歪付与焼鈍が研究されて
きた。
たとえば、特公昭56−25499号公報には、均熱終
了後530℃までの一次冷却過程において歪を付与し、
そのまま室温まで冷却する方法と、歪を付与した後53
0℃以上の高温過時効処理を施す方法とが提案されてお
り、その中で、固溶C低減手段としての歪付与はセメン
タイトの析出を促進すると説明されている。しかし、歪
付与によってセメンタイトの析出が促進されても、析出
が完了した温度のセメンタイト固溶限未満にまで固溶C
を低減することは、熱力学的に不可能である。したがっ
て、該公報の発明鋼は530 ”Cでのセメンタイト固
溶限以上の固溶Cを含み、箱焼鈍に匹敵する非時効性を
確保することはできない。
また、特公昭57−9411号公報には、加熱途中で歪
を付与する方法が提案されているが、均熱中に多量に溶
解した固溶Cを、その後に析出させる手段が容易されて
いないため、非時効性を確保することは不可能である。
また、特公昭54−43452号公報には、均熱および
一次冷却の過程で歪を付与した後、過時効処理を施す方
法が提案されている。しかし、固溶C低域の観点から見
れば、このように過時効処理以前に付与される弾性歪ま
たは塑性歪は、セメンタイトの析出を促進させるであろ
うが、最終的には、過時効処理温度におけるセメンタイ
ト固溶限までしか固溶Cを低減することができない。従
って、前記公報記載の発明の歪付与は、箱焼鈍に匹敵す
る非時効性を確保するという効果がない。事実、前記公
報記載の実施例に示される時効指数は4.6〜5.9k
gf/−もあり、非時効性とはいえない。
以上のように、弾性歪または塑性歪付与によってセメン
タイトの析出を促進し、固溶Cを低減する考え方は古く
からあった。しかし、従来の歪付与焼鈍の技術は、歪付
与の時期が不適当であったり、歪量が不足であるために
、非時効性確保の実用に供し得ない。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は、上記問題点を解決し、プレス加工用のような
耐時効性および加工性に優れた冷延鋼板を連続焼鈍で製
造するに際し、延性を劣化させることなく、簡便な連続
焼鈍設備で、耐時効性を向上する方法を提供することを
目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の骨子は、TiおよびNbの何れをも含まない低
炭素鋼及び低炭素アルミキルド鋼の冷間圧延鋼帯を連続
焼鈍するにあたり、加熱、均熱、一次冷却に続いて、 被積分関数exp (10100/T ]  (Tは時
刻tにおける過時効処理温度をケルビン単位で表す)を
時刻1=0から1=1+(1+は過時効処理を開始して
から歪付与を開始するまでの時間を秒の単位で表す)ま
で積分した値 で定義される熱活性化行程指数が5.I X 10−6
以上となるような過時効処理を施した後、過時効帯後半
から二次冷却帯にかけて、300〜400℃を歪付与開
始温度とし、150〜350℃を歪付与終了温度とし、
0.06〜2.30%をその間の付与歪量とし、2〜1
80秒をその間の歪付与時間とするような弾性歪または
塑性歪を鋼帯に与えることにある。
以下、本発明の構成要件と、その数値限定の理由につい
て述べる。
本発明者らは、まず、従来の歪付与焼鈍の技術が非時効
性確保の実用に供し得ない原因を理論的に検討した。そ
の結果、二つの問題点が明らかになった。
第1の問題点は、弾性歪または塑性歪付与がセメンタイ
トの析出を促進しても、最終的に到達する固溶C量が、
セメンタイト析出処理の終了温度におけるセメンタイト
固溶限を下回ることは、熱力学的に不可能であるという
ことである。したがって、時効性を抑制するには、弾性
歪または塑性歪付与およびセメンタイト析出処理終了の
温度を低くする必要がある。しかし、それらの温度が低
過ぎると、フェライト鉄中のCの拡散速度が遅くなるた
め、セメンタイト析出処理に長時間を要することになる
第2の問題点は、弾性歪または塑性歪付与がセメンタイ
トの析出を促進するのは、弾性歪または塑性歪付与によ
って結晶粒内に多数の格子欠陥が導入され、その格子欠
陥を析出核として固溶Cが析出するからであって、その
結果、析出した固溶Cは結晶粒内に微細なセメンタイト
を多数形成し、延性を劣化する場合があるということで
ある。
そこで、本発明者らは、連続焼鈍の熱履歴の中で弾性歪
または塑性歪を付与する時期および温度が特に重要であ
ると考え、詳細な実験を行った。
その結果、上記問題点を解決し、実用的に時効性を抑制
することの可能な連続焼鈍中の弾性歪または塑性歪付与
の方法を新規に知見し、本発明を構成したものである。
まず、弾性歪または塑性歪付与の時期の限定理由につい
て述べる。
連続焼鈍の熱履歴を冶金学的に見ると連続焼鈍設備入側
から順に、加熱、均熱、一次冷却、過時効処理、二次冷
却の過程に大別できる。本発明の弾性歪または塑性歪付
与は、このうち、一定量以上の過時効処理が進んだ後、
過時効帯後半から二次冷却帯にかけて行うことを必須と
する。但し、過時効帯後半から二次冷却帯にかけての全
長に亘って付与する必要はなく、その一部でもよい。た
とえば、二次冷却帯の一部、あるいは過時効帯後半の一
部で付与してもよい。
ここで、一定量以上の過時効処理とは、被積分関数ex
p (10100/T )  (Tは時刻しにおける過
時効処理温度をケルビン単位で表す)を時刻1=0から
1−1.(1,は過時効処理を開始してから歪付与を開
始するまでの時間を秒の単位で表す)まで積分した値 で定義される熱活性化行程指数が5.I X I O−
’以上となるような過時効処理と限定する。
熱活性化行程指数は、上記の定義かられかるように、過
時効処理の熱履歴と過時効処理を開始してから歪付与を
開始するまでの時間L1とで決まる量であって、その物
理的意味は、過時効処理中におけるセメンタイト析出の
進行度合の指標である。熱活性化行程指数が5.lX1
0”h以上となるような過時効処理の条件を、等温過時
効処理の場合について参考までに例示すると、過時効処
理温度が400℃ならば過時効処理時間18秒以上、3
50℃ならば58秒以上、300℃ならば3分56秒以
上となる。
熱活性化行程指数が5.lX10−’未満であると、歪
付与開始時点における固溶C量が多く、大量の固溶Cが
弾性歪または塑性歪で導入された格子欠陥を核として微
細に析出するので、歪付与にともなって延性が劣化する
。熱活性化行程指数が5. lXl0−6以上であれば
、大部分の固溶Cは歪付与以前に析出を完了しており、
残された僅かの固溶Cが弾性歪または塑性歪で導入され
た格子欠陥を核として析出するので、歪付与が原因で延
性を劣化させることはない。よって、熱活性化行程指数
を5.1X10−h以上と限定する。
歪付与開始温度は、これが400℃を越えるとセメンタ
イト固溶限が大きくなるため、歪付与開始時点における
固溶clが過大となり、延性が劣化するとともに、二次
冷却終了までに固溶Cが析出しきれずに残存し、時効性
を抑制することができない。また、歪付与開始温度が3
00℃を下回ると、Cの拡散速度が遅くなり、弾性歪ま
たは塑性歪付与によるセメンタイト析出促進効果を以て
しても、二次冷却終了までの短時間に固溶Cが析出しき
れずに残存し、時効性を抑制することができない。よっ
て、歪付与開始温度を300〜400℃に限定する。
歪付与終了温度は、これが350℃を越えると、セメン
タイト固溶限が大きいため、固溶Cが残存し、時効性を
抑制することができない。歪付与終了温度が150℃を
下回ると、Cの拡散速度が遅くなり、弾性歪または塑性
歪付与によるセメンタイト析出促進効果を以てしても、
二次冷却終了までの短時間に固溶Cが析出しきれずに残
存し、時効性を抑制することができない。よって、歪付
与終了温度を150〜350 ”Cに限定する。
付与すべき弾性歪または塑性歪量は、これが2.30%
を越えると、歪そのものが延性を劣化させ、かつ鋼を硬
質化させる。弾性歪または塑性歪量が0.06%を下回
ると、セメンタイト析出促進に必要な量の格子欠陥を導
入することができず、時効性を抑制することができない
。よって弾性歪または塑性歪量を0.06〜2.30%
に限定する。弾性歪または塑性歪量の範囲が0.10〜
2.00%であれば、本発明の効果は特に著しい。
弾性歪または塑性歪付与に要する時間は、これが180
秒を上回ると、長大な設備を必要とするかまたはライン
速度の極端な低下を招き、生産性を阻害する。歪付与時
間が2秒を下回ると、セメンタイトの析出に要する時間
が不足し、固溶Cが残存する。よって、歪付与時間を2
〜180秒に限定する。
弾性歪または塑性歪付与の方法は、圧延、レベラーロー
ルやハースロールによる曲げ・曲げ戻し、張力による引
張、あるいはそれ以外のいかなる方法でもよい。
連続焼鈍に供される材料は、これにTiまたはNbが含
まれると、連続焼鈍工程以前で固溶CがTi炭化物また
はNb炭化物として析出しており、連続焼鈍工程におい
てもTi炭化物およびNb炭化物は容易に溶解しないた
め、本発明に従った歪付与を施してもそれ以上耐時効性
を向上させることができない。よって、連続焼鈍に供さ
れる材料は、TiおよびNbのいずれをも含まない低炭
素鋼あるいは低炭素アルミキルド鋼の冷間圧延鋼帯であ
ればよい。
連続焼鈍に供される冷間圧延鋼帯は、焼鈍後に固溶Nが
残存すると、固溶Nによる時効性が生ずるので、非時効
性冷延鋼板を製造する場合には、固溶NをA7Nとして
固定することのできるアルミキルド鋼の冷間圧延鋼帯と
する。しかし、冷間圧延鋼帯が焼鈍後に固溶Nを含んで
いても、固溶C低域に対する本発明の歪付与の効果は些
かも失われるものでない。しかって、最終製品に必ずし
も完全な非時効性が要求されない場合には、冷間圧延鋼
帯にアルミキルド鋼を用いなくても、例えばStキルド
鋼、リムド鋼の低炭素鋼であっても本発明の歪付与によ
り、延性を劣化させることなく耐時効性を向上すること
が可能である。
上記以外の成分、熱間圧延条件、および冷間圧延条件は
問わない。最終製品に要求される耐時効性以外の材質を
確保するに必要な成分、熱間圧延条件、および冷間圧延
条件のいかなる組合せで製造された材料でも、連続焼鈍
を施すにあたって本発明の歪付与を行えば、本発明の歪
付与を行わない場合よりも時効性を抑制することができ
る。
一般的に、本発明が適用される鋼成分は、C50,1%
、SiS2,3%、Mn61%、P≦0.1%、S≦0
.03%、アルミキルド鋼の場合のu : o、oos
〜0.500%である。
連続焼鈍条件についても、本発明の限定範囲を逸脱しな
い限り、いかなる方法も取り得る。たとえば、均熱温度
および均熱時間は、目標とする製品材質に応じて決定す
ることができる。一次冷却は、急冷、徐冷、前半徐冷と
後半朶、冷の組合せなどいかなる方法もとり得る。過時
効処理温度および過時効処理時間は、熱活性化行程指数
が本発明の範囲を満たす限りにおいて、任意に決定され
てよい。過時効処理の方法は、等温過時効処理に限定せ
ず、いわゆる傾斜過時効処理、すなわち過時効処理開始
温度より過時効処理終了温度が低く、その間を直線的ま
たはある履歴に沿って銅帯温度を漸減させるような過時
効処理でもよい。
〔実施例〕
本発明の実施例を表1および表2に示す。
表1はC: 0.045%、AJ: 0.056%、N
:0.0018%を含み、TiおよびNbを含まないア
ルミキルド鋼を転炉で溶製し、連続鋳造で製造されたス
ラブを室温付近まで冷却し、1050℃まで再加熱し、
熱間圧延し、700℃で捲取り、酸洗し、冷間圧延し、
連続焼鈍し、1%の調質圧延を行なった鋼帯の時効指数
および破断伸びを、過時効処理条件および歪付与条件と
ともに示したものである。連続焼鈍の均熱温度は800
℃1一次冷却速度は約10”C/秒であった。一次冷却
は調帯温度が過時効処理温度に達したら停止し、適冷や
再加熱を挟むことな(、過時効処理を始めた。また、冷
間圧延鋼帯を化学分析した結果、Nのほぼ全量が窒化ア
ルミニウムとして析出し、固溶Nはほとんど検出されな
かった。歪は、炉内の歪付与時期に対応するパスの張力
を制御することによって付与した。
表1より、固iNが完全に固定されている場合には、本
発明鋼の時効指数は、延性が劣化することなく、3 k
gf/−以下となり、箱焼鈍に匹敵する非時効性を有す
ることがわかる。試料番号7および13は、それぞれ歪
量および熱活性化行程指数が本発明範囲外であるために
、延性が劣化している。試料番号6. 8. 9.10
,11.12は歪付与開始温度、歪付与終了温度、歪付
与時間、歪量が本発明範囲外であるために、時効指数が
3kgf/−を越えている。
表2は、C: 0.021〜0.085%、AJ≦0.
01%。
N : 0.0017〜0.0043%を含み、Tiお
よびNbを含まない鋼を転炉で溶製し、鋳造、分塊圧延
されたスラブを同表記載の条件で熱間圧延し、酸洗し、
冷間圧延し、同表記載の条件で連続焼鈍された鋼帯を、
連続焼鈍の均熱後、熱活性化行程指数が約1.0X10
−’となるような過時効処理を行ない、二次冷却帯で歪
を付与したものとしないものについて、1%調質圧延後
の時効指数および破断伸びを示したものである。歪付与
条件は、歪付与開始温度380℃1歪付与終了温度25
0℃1歪付与開始温度から歪付与終了温度迄の約5秒間
に1.5%の歪を付与した。
表2より、固溶Nが固定されていない場合でも、種々の
製造条件で製造される鋼板において、連続焼鈍の二次冷
却帯で本発明の歪付与を施すことにより、焼鈍板の延性
を劣化させることなく耐時効性だけを向上させることが
可能であることがわかる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、以上の実施例から明らかなように、急
冷や再加熱過時効処理などの高価な連続焼鈍設備を用い
ることなく、また延性を劣化させることもなく、簡便な
連続焼鈍設備で、冷延鋼板の耐時効性を向上することが
可能である。
これにより、従来高級な非時効性冷延鋼板は箱焼鈍で、
−a用途の鋼板は連続焼鈍と作り分けられ、連続焼鈍に
より高級鋼板を製造するには高価なIF鋼を用いるか、
高価な連続焼鈍設備が不可欠と覚悟して作っていたもの
が、高価なIF!1iilを用いることなしに、また、
高価な連続焼鈍設備を用いることもなしに、連続焼鈍で
製造可能となった。
さらに、必ずしも完全な非時効性を要求されない中級冷
延鋼板においても、需要家の品質要求の厳格化に対応し
、耐時効性を向上する必要が生じた場合、従来は、箱焼
鈍で製造するか、連続焼鈍の過時効処理帯の延長、急冷
・再加熱過時効処理設備の付加など連続焼鈍設備のライ
ン延長を伴う多大の設備投資を必要としたものが、過時
効処理帯出口付近および二次冷却帯のごく簡単な改造だ
けで対応することが可能となった。
その結果、連続焼鈍の良い点、すなわち、高生産性、均
一な品質、省エネルギー、省力、短期納期などを享受で
き、高価な連続焼鈍設備やIF鋼を用いないことと相俟
って、本発明の経済的効果は極めて大きい。
特許出願人 新日本製鐵株式會社

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)TiおよびNbの何れをも含まない低炭素鋼の冷
    間圧延鋼帯を連続焼鈍するにあたり、加熱、均熱、一次
    冷却に続いて、 被積分関数exp〔−10100/T〕(Tは時刻tに
    おける過時効処理温度をケルビン単位で表す)を時刻t
    =0からt=t_1(t_1は過時効処理を開始してか
    ら歪付与を開始するまでの時間を秒の単位で表す)まで
    積分した値 で定義される熱活性化行程指数が5.1×10^−^6
    以上となるような過時効処理を施した後、過時効帯後半
    から二次冷却帯にかけて、300〜400℃を歪付与開
    始温度とし、150〜350℃を歪付与終了温度とし、
    0.06〜2.30%をその間の付与歪量とし、2〜1
    80秒をその間の歪付与時間とするような弾性歪または
    塑性歪を鋼帯に与えることを特徴とする耐時効性冷延鋼
    板の連続焼鈍方法。
  2. (2)TiおよびNbの何れをも含まない低炭素アルミ
    キルド鋼の冷間圧延鋼帯を連続焼鈍するにあたり、加熱
    、均熱、一次冷却に続いて、 被積分関数exp(−10100/T〕(Tは時刻tに
    おける過時効処理温度をケルビン単位で表す)を時刻t
    =0からt=t_1(t_1は過時効処理を開始してか
    ら歪付与を開始するまでの時間を秒の単位で表す)まで
    積分した値 で定義される熱活性化行程指数が5.1×10^−^6
    以上となるような過時効処理を施した後、過時効帯後半
    から二次冷却帯にかけて、300〜400℃を歪付与開
    始温度とし、150〜350℃を歪付与終了温度とし、
    0.06〜2.30%をその間の付与歪量とし、2〜1
    80秒をその間の歪付与時間とするような弾性歪または
    塑性歪を鋼帯に与えることを特徴とする耐時効性冷延鋼
    板の連続焼鈍方法。
JP23426288A 1988-09-19 1988-09-19 耐時効性冷延鋼板の連続焼鈍方法 Pending JPH0285323A (ja)

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