JPH03143629A - 金属化フィルムおよびそれを用いたコンデンサの製造方法 - Google Patents

金属化フィルムおよびそれを用いたコンデンサの製造方法

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JPH03143629A
JPH03143629A JP28528689A JP28528689A JPH03143629A JP H03143629 A JPH03143629 A JP H03143629A JP 28528689 A JP28528689 A JP 28528689A JP 28528689 A JP28528689 A JP 28528689A JP H03143629 A JPH03143629 A JP H03143629A
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capacitor
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Motoyuki Suzuki
基之 鈴木
Yukichi Deguchi
出口 雄吉
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は金属化フィルムおよびそれを用いたコンデンサ
の製造方法に関する。
[従来の技術] ポリフェニレンスルフィドフィルムを誘電体に用いて耐
熱性、周波数特性、温度特性等に優れたコンデンサを得
ることが、特開昭57−187327等によって提案さ
れている。
また、アルミニウム薄膜を電極としたポリフェニレンス
ルフィドフィルムコンデンサも知られており、このコン
デンサの耐湿ライフに対し、特開昭62−203315
に於いて誘電体フィルムの表面粗度を選ぶ、或いは特開
昭62−226612に於いて誘電体フィルムの濡れ張
力を選ぶことによって誘電体フィルムと電極薄膜との密
着力を確保し、耐湿ライフを改善することが提案されて
いる。
[発明が解決しようとする課題] しかし、アルミニウム薄膜を電極としたポリフェニレン
スルフィドフィルムコンデンサは、耐湿ライフが短いと
いう欠点、すなわち高温高湿環境下では電極の消失が早
々に起こり、静電容量の低下、および誘電損失の大幅な
上昇を招くという欠点を有していた。
我々はこの点に関し、特開平1−211908において
電極となるアルミニウム薄膜表面の含硫黄成分および/
または含塩素成分の付着量が特定の範囲内とすることに
よって耐湿ライフに優れたポリフェニレンスルフィドフ
ィルムコンデンサとすることを提案した。
しかし、従来の金属化ポリフェニレンスルフィドフィル
ムは、本発明者らの検討によると、ポリフェニレンスル
フィドフィルムの耐熱性を生かした表面実装型のコンデ
ンサ(いわゆるチップコンデンサ)を得るためにはコン
デンサの耐熱安定性を向上させることが好ましいが、こ
のためにコンデンサ素子を高温で長時間の熱処理を行な
うと、十分な耐湿ライフが得られないという欠点を有し
ており実用化を困難なものにしていた。さらに、外装な
どによって外部からの湿気の侵入を防ごうとしでも、特
にコンデンサ素子を高温で長時間の熱処理を行った場合
には全く耐湿性を向上させる効果が見られないというポ
リフェニレンスルフィドフィルムコンデンサ特有の欠点
があった。すなわち、高い耐熱安定性と優れた耐湿性を
持ち合わせたコンデンサを得る方法は得られていない。
本発明の目的は、従来の金属化ポリフェニレンスルフィ
ドフィルムの上記の欠点を解消し、コンデンサ素子を高
温で長時間の熱処理を行なっても十分な耐湿ライフを持
つコンデンサが得られる金属化フィルムを提供すること
と、それを用いて簡単な操作で極めて優れた耐熱安定性
と耐湿性を両立させたコンデンサが得られるコンデンサ
の製造方法を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明は、上記の目的を達成するため、以下の構成とし
たものである。すなわち、(1)二軸延伸ポリフェニレ
ンスルフィドフィルムにアルミニウムを蒸着した金属化
フィルムに於いて、該金属化フィルムを240’Cの空
気中での10分間の熱処理を施した時、熱処理前および
熱処理後の蒸着膜側の表面の水の接触角がいずれも60
°以上であり、かつ熱処理前および熱処理後の蒸着膜側
の表面抵抗がいずれも10Ω以下であることを特徴とす
る金属化フィルム、および、(2)前項(1)に記載の
金属化フィルムを巻回あるいは積層してコンデンサ素子
を製造した後、該コンデンサ素子を軟X線光電子分光法
によって測定される蒸着膜表面のアルミニウム酸化指数
0/A Iがt、65以下になるまで熱部、理を施す工
程を含むことを特徴とするコンデンサの製造方法、とし
たものである。
本発明に於いて、ポリフェニレンスルフィドフィルム(
以下PPSフィルムと略称することがある)とは、ポリ
−p−フェニレンスルフィドを主成分とする樹脂組成物
の二軸配向フィルムである。
該フィルムの厚さは、0.2μm〜25μmの範囲が好
ましい。該フィルムの平均表面粗さRaは、フィルムの
取り扱い作業性、コンデンサ素子の成形性、及びアルミ
ニウム薄膜との密着性の点から0.02μm〜0.■5
μmであることが好ましい。また本発明で使用するポリ
フェニレンスルフィドフィルムはキシレン抽出量が0.
 4%以上1゜5%以下、好ましくは0. 4%以上1
.2%以下であることが好ましい。
ここで、ポリ−p−フェニレンスルフィドを主成分とす
る樹脂組成物(以下PPS樹脂組戊物と略称することが
ある)とは、ポリ−p−フェニレンスルフィドを70重
量%以上含む組成物をいう。
ポリ−p−フェニレンスルフィドの含有量が70重量%
未満では、該組成物からなるフィルムの特長である耐熱
性、周波数特性、温度特性等を損なう。PPS樹脂組成
物中に含まれる金属成分としては、金属の標準電極電位
EOの重量平均値が、−1,5V以下であり、かつ該金
属の含有量の合計ff1Y (単位:ppm)が80≦
Y≦700で、かつクロロホルム抽出可能な金属の重f
f1X (単位:ppm)が、該ポリ−p−フェニレン
スルフィドを主成分とする樹脂組成物の重量に対して、
下記■式を満足することが好ましい。
0≦X≦(0,5Y−40)   ・・・・・・・・・
■さらにここで、ポリ−ルーフユニしンスルフィド(以
下PPSと略称することがある)とは、繰り返し単位の
70モル%以上(好ましくは85モル%以上)が構造式
台□S÷で示される構成単位からなる重合体をいう。係
る成分が70モル%未満ではポリマの結晶性、熱転移温
度等が低くなりPPSを主成分とする樹脂組成物からな
るフィルムの特長である耐熱性、寸法安定性、機械的特
性等を損なう。PPSの溶融粘度は、300°C1せん
断速度200sec−’のもとで500−15000ポ
イズの範囲が好ましい。この値はフィルム、あるいは蒸
着フィルムとなった後でも変わらない。
本発明の二軸延伸ポリフェニレンスルフィドフィルムは
上記ポリフェニレンスルフィドを公知の方法、すなわち
例えば溶融押出機に供給しTダイより押し出し、冷却さ
れたドラム上にキャストして実質的に非晶状態のポリフ
ェニレンスルフィドシートを得、ロール群によって予熱
、縦延伸し、後続するテンターによって予熱、横延伸、
熱処理を施して得る方法などによって得ることができる
。
本発明の金属化フィルムは上記二軸延伸ポリフェニレン
スルフィドフィルムにアルミニウムを蒸着したものであ
るが、蒸着するに先立ち該ポリフェニレンスルフィドフ
ィルムの蒸着する側の表面にコロナ処理、プラズマ処理
等の放電処理を施しておくこともできるが、本発明の金
属化フィルムは、このような放電処理を施しておかなく
ても無外装で十分な耐湿性をもつコンデンサを容易に得
ることができる。また、該表面にコーティングなどの表
面処理を施しておくこともできる。
アルミニウム蒸着膜の膜厚は、表面抵抗にして0、 5
Ω以上10Ω未満であることがコンデンサとしたときの
電気特性とセルフヒール性の点から好ましい。
本発明の金属化フィルムはアルミニウムが真空蒸着され
ていることが必要であるが、ここでアルミニウムとは金
属アルミニウムを主成分とする金属組成物のことであり
、薄膜支持体との密着性や耐湿性を改善する目的でNi
、Crなどの池の金属などが含まれることは差し支えな
い。
金属化フィルムの形態は、金属化フィルムを使用する形
態、すなわちコンデンサの場合なら得ようとするコンデ
ンサのタイプにより適宜選ばれることができる。すなわ
ち、フィルムの片面のみに蒸着されたものでも両面に蒸
着されたものでも良いし、また通常マージンと呼ばれる
フィルムの長平方向に走る非金属化帯が蒸着時に設けら
れているものでも全面に蒸着膜が形成されているもので
も良い。
本発明の金属化フィルムを得る方法としては次の方法を
挙げることができる。
ポリフェニレンスルフィドフィルムにアルミニウムを通
常の連続巻取式真空蒸着機によって蒸着し中間体を得る
。得られた中間体の蒸着面上にシリコンオイル等の連続
使用可能温度が200’C以上の疎水性の有機物をコー
ティング、真空蒸着等の方法によって薄膜を形成させ、
本発明の金属化フィルムとすることができる。該薄膜を
形成する物質としては薄膜の作り易さ、金属化フィルム
の取り扱い易さからジメチルシリコン、メチルエチルシ
リコン、メチルフェニルシリコン等を主成分とするいわ
ゆるシリコンオイルが好ましい。真空蒸着によって該薄
膜を形成する場合は、アルミニウムを真空蒸着した後、
連続して該薄膜を形成することが生産性の点で好ましい
。さらにこの場合、該薄膜を形成する物質は150℃に
於ける蒸気圧が0.lmmHg未満であり、かつ250
℃に於ける蒸気圧が0.O5mmHg以上であるものが
アルミニウム蒸着と同一の雰囲気下で蒸着できる点で好
ましい。この時、塗布する物質の連続使用可能温度が2
00℃未満であると、本発明の必須要件の一つである金
属化フィルムを240’Cの空気中で10分間、熱処理
を施した時の熱処理前後の水の接触角特性を満たし得な
い。該特性を満たさないとコンデンサの製造工程中にコ
ンデンサの耐熱性を向上せしめる等の目的で230℃以
上といった高温での長時間にわたる熱処理工程があると
コンデンサの耐湿性が悪くなる。
また該薄膜の厚さは耐湿性向上効果とコンデンサとした
時の電気特性の点から10Å以上200Å以下が好まし
い。該薄膜形成前の表面抵抗と該薄膜の厚さを適宜選ぶ
ことによって本発明の金属化フィルムの必須要件の一つ
である金属化フィルムに240’Cの空気中で10分間
、熱処理を施した時の熱処理前後の蒸着膜側の表面抵抗
が↓OΩ以下の金属化フィルムとすることができる。熱
処理前後のいずれかの蒸着膜側の表面抵抗が10Ωより
大きいとコンデンサとした時の誘電損失が大きくなりす
ぎ実用的でない。ここで該薄膜を形成する前後での蒸着
フィルムの蒸着面側の表面抵抗の変化率は50%以下、
より好ましくは20%以下であることが好ましい。該薄
膜の作製条件を極め細かくコントロールして薄膜の厚み
を調整し、本発明の金属化フィルムを得ることができる
。
次に本発明のコンデンサの製造方法について述べる。
本発明者らはポリフェニレンスルフィドフィルムの耐熱
性を活かし、耐熱安定性に優れたコンデンサの製造方法
を検討した結果、上記に示した金属化フィルムを用いる
こと、蒸着膜表面のアルミニウム酸化指数を特定の範囲
に入るまで熱処理を施すことによって従来得られていな
かった耐湿性、耐熱安定性等に極めて優れたコンデンサ
が得られることを見出し本発明を完成した。
得ようとするコンデンサのタイプは周知の金属化フィル
ムコンデンサのいずれのものであっても良い。すなわち
、コンデンサ素子の形成方法は巻回あるいは積層等の周
知のいずれの方法によっても良いし、新規の方法でも良
い。例示するなら片面蒸着フィルムの場合は2枚重ねて
、両面蒸着フィルムの場合は非蒸着フィルムと、さらに
両面蒸着後コーティング等によりフィルム上に誘電体層
を設けた場合は単膜で巻回あるいは積層してコンデンサ
素子を得る等の方法があるが、ポリフェニレンスルフィ
ドフィルムの非蒸着面がポリフェニレンスルフィドフィ
ルムあるいは他のフィルム、シート等上に形成された電
極となるアルミニウム蒸着膜の表面と重ね合わされるタ
イプのコンデンサである時に本発明の効果が大きい。
得られたコンデンサ素子は通常、プレス工程、外部電極
の取り付は工程(金属溶射、導電性樹脂等による)、リ
ード付タイプのコンデンサとするときはリード線の取り
付は工程、外装工程を経てコンデンサとなるが、本発明
ではコンデンサ素子がコンデンサとなるまでのいずれか
の段階で軟X線光電子分光法(ESCAあるいはXPS
とも呼ばれる。)によって測定される蒸着膜表面のアル
ミニウム酸化指数0/A 1が1.65以下になるまで
熱処理を施す必要がある。このアルミニウム酸化指数が
1.65以下にするための熱処理条件は温度、時間等複
雑に相関しているので一概には言えないが、概ね温度は
200°C以上250℃以下、時間は1時間以上10時
間以下の範囲が適当である。また雰囲気は常圧ないし加
圧された空気中が適当である。このアルミニウム酸化指
数が(。
65より大きいとコンデンサの耐熱安定性、耐湿性とも
不十分になり易い。ここで、コンデンサ素子とは蒸着膜
電極とフィルムが交互に重ね合わされた状態の物を言い
、例えば巻回途中の中間体も含まれる。
該熱処理の行なわれる具体的な段階、方法は特に限定さ
れないが、プレスの際に加圧と同時に加熱する方法、外
部電極またはリード線の取り付は後に加熱オーブン中で
エージングする方法のいずれかが工程が簡素である点で
好ましい。
本発明によって得られるコンデンサの態様は全く問わな
い。すなわち上述したように巻回型、積層型、リード付
、リードなしくいわゆるチップコンデンサ)等の周知の
タイプのいずれでも良いし、またこれらに限定されない
。またその外装の方法も樹脂モールド、樹脂デイツプ、
ケースによるもの、樹脂フィルムによるもの等、周知の
方法のいずれもが採用できるが、本発明のコンデンサの
製造方法によれば表面を薄く樹脂コートしただけものや
実質的に無外装のものであっても十分な耐湿性を確保す
ることができるので、コンデンサの製造工程が簡素化で
きる点から本発明のコンデンサの外装は比較的簡素な外
装であることが好ましい。
ここで比較的簡素な外装とは誘電体体積比、すなわちコ
ンデンサ中の誘電体体積の全コンデンサ体積の占める割
合が60%以上であるものをいう。
すなわち本発明の効果が最も発揮されるのは最も小型化
の要求が強く、さらに耐熱性の要求される実質的に無外
装、あるいは極めて簡易な外装のチップコンデンサであ
る。
[効果] 本発明の金属化フィルムは、コンデンサとした時、コン
デンサの耐熱安定性を向上するために高温長時間にわた
るコンデンサ素子の熱処理を行なっても耐湿ライフの低
下を招くことが全くない。
また本発明のコンデンサの製造方法によれば、従来困難
であったコンデンサの耐熱安定性性と耐湿ライフの両立
を容易に達成することができるばかりでなく、従来耐湿
性を確保するために不可欠であった外装を省略あるいは
簡略化することができるのでコンデンサ製造工程の簡素
化によるコストダウンとコンデンサの小型化を同時に達
成し得るものである。さらにこの場合でも従来不可欠と
されたアルミニウム蒸着前のポリフェニレンスルフィド
フィルム表面の放電処理等は不必要であり金属化フィル
ム製造工程も簡素化され得る。
[特性の評価法] (1)  コンデンサの静電容量および誘電損失LCR
メーターを用いて測定する。
(2)コンデンサの耐湿ライフ試験(耐湿性)コンデン
サを60’C,95%RHの雰囲気下でエージングして
静電容量変化率(%)を測定した。
エージング時間は、1000時間および3000時間と
した。これを△C/Cで示し、耐湿ライフ試験結果とし
た。ここで、Cはエージング前の静電容量、△Cはエー
ジング前後の静電容量変化量である。この値の絶対値が
大きいほど耐湿ライフが短い。
(3)  コンデンサのハンダ耐熱性試験コンデンサを
260℃の溶融状態にあるハンダに30秒間浸漬した引
き上げた後、室温まで冷却し静電容量変化率(%)を測
定した。ハンダ耐熱性の判定は、10個のコンデンサに
よる試験結果を平均した値が10%未満であったものを
○、10%以上20%未満のものを△、20%以上の容
量変化を示したものを×とした。
(4)蒸着フィルムの表面抵抗 厚手のゴムシートの上に、測定される蒸着フィルムを蒸
着面を上にして置き、この上に正方形の対向する2辺を
なすように該正方形の1辺の長さを持ち、長さの171
0の幅を持つ、底面が平滑に研磨された2つの長方形の
しんちゅう製の電極を置き、電極の上から0. 2kg
/cnfの圧力を加えつつ両電極間の電気抵抗を測定す
る。この時、電極の大きさは測定される蒸着フィルムの
大きさによって適宜選ばれる。
(5)薄膜形成による表面抵抗変化率 シリコンオイル等の薄膜を形成する前の表面抵抗をR(
Ω)とし、該薄膜を形成した前後の表面抵抗の差をΔR
(Ω)とした時ΔR/R(%)を表面抵抗変化率とする
。
なおR(Ω)およびΔR(Ω)は該薄膜を形成した後で
も、適当な溶媒によって洗浄して該薄膜を除去して表面
抵抗を測定することにより測定することかできる。
(6)水の接触角 水平に調整されたスライドグラスの上に蒸着フィルムを
蒸着面を上にしてシワのないように広げて固定し、静か
に上方よりQ、leeの蒸留水を滴下し、蒸着フィルム
と水滴の界面の作る角度を、鏡筒の中心線と蒸着フィル
ム表面が一致するように設置された測角器のついた読み
取り顕微鏡で読み取る。ここで測定雰囲気は25°C,
100%RHとし、接触角はフィルム表面と水の界面、
および空気と水の界面のなす角とする。
(7)軟X線光電子分光法による蒸着膜表面のアルミニ
ウム酸化指数0/A Iの測定 蒸着膜表面を軟X線光電子分光法で分析する。
試料がコンデンサとなっている時は解体して蒸着面を空
気中に暴露して試料とする。測定によって得られるピー
ク面積比を各原子の相対感度因子で補正して得られる原
子数比および各原子の結合状態によりシフトしたピーク
を分割して求められる成分割合より、アルミニウム酸化
指数0/A Iを■式によって求める。
0/Al=[○(Al oxide)/A I (To
tal)]/ [A I (1) /A I (Tot
al) ]・・・・・・・・・■ ここで、[A I (f) /A I (Total)
コはアルミニウム原子のピークを分割して得られるA 
I (I)の存在比、また[0 (Al oxide)
/ A I (Total)]はアルミニウムに対する
全酸素濃度から酸素単体およびアルミニウム以外の元素
と結合した酸素濃度を差し引いて求められる。すなわち
、例えば炭素と結合した酸素の濃度は、炭素のピークを
分割して求められる。この時、酸素を含む官能基がいく
つか考えられたり、あるいは結合エネルギーが接近して
いるため分離ができない等、酸素の量が特定できない場
合には最も多(の酸素が炭素と結合しているものと見積
もる。同様にして、他の元素に結合した酸素についても
結合酸素量を求め、合計した値を全酸素濃度から差し引
く。
測定条件を以下に示す。
装置     =(m島津製作所製 ESCA750 励起X線   :MgKα1.2線 (1253,6eV) エネルギー補正:C1,メインピークの結合エネルギー
を284.6eV とする。
光電子脱出角度:90度 [実施例コ 以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明する。
実施例1 (1)金属化フィルムの製造 公称厚み2.5ミクロンの東しく株)製二軸配向PPS
フィルム“トレリナ”を準備し、連続巻取式真空蒸着機
(日本真空技術■製)を用いて表面抵抗値が2Ωとなる
ようにアルミニウムを真空蒸着した。その際、長手方向
に走るマージン部を有するストライプ状に蒸着した(蒸
着部の幅8、Qmm、マージン部の幅1.Ommの繰り
返し)。
このフィルムの蒸着面側全面にジメチルシリコンオイル
を2.2.24リクロロエタンに溶解した溶液を均一に
塗布乾燥して、理論値で3OAの厚さにシリコンオイル
薄膜を形成し金属化フィルムを得た。この金属化フィル
ムをMF−1とする。
MF−1の特性は表1に示した通り本発明の要件を満た
していた。
(2)  コンデンサの製造 MF−1の各蒸着部の中央と各マージン部の中央に刃を
入れてスリットし、左もしくは右に0゜5mmのマージ
ンを有する全幅4.5mmのテプ状にして巻きとった。
得られたテープを左マージンおよび右マージンのもの各
1枚づつを重ね合わせて巻回し、巻回体を得た。その際
、幅方向に蒸着部分がマージン部より0.5mmはみだ
すように2枚のフィルムをずらして8m巻回した。
これらの巻回体から芯材を抜いて、そのまま180℃、
10kg/ciの温度、圧力で5分間プレスした。、さ
らに、両端面にメタリコンを溶射して外部電極とし、メ
タリコンにリード線を溶接してコンデンサ素子を得た。
このコンデンサ素子を240℃に加熱した熱風オーブン
によって4時間熱処理し無外装のコンデンサを得た。こ
のコンデンサをC−1とする。コンデンサC−1は、評
価結果を表1に示した通り非常に優れた特性を示した。
実施例2 シリコンオイルの理論塗布厚みを100Aとしたこと以
外は実施例1と同様の方法で金属化フィルムを得た。こ
れをMF−2とする。MF−2の特性は表1に示した通
り本発明の要件を満たしていた。
MF−2から実施例1と同様の方法でコンデンサを製造
した。これをC−2とする。コンデンサC−2は、評価
結果を表1に示した通り非常に優れた特性を示した。
比較例1 シリコンオイルを塗布しなかったこと以外は実施例1と
同様の方法で金属化フィルムを得た。これをMP−3と
する。MF−3の特性は表1に示した通り本発明の要件
を満たしていない。
MF−3から実施例1と同様の方性でコンデンサを製造
した。これをC−3とする。コンデンサC−3は、評価
結果を表1に示した通り十分な耐湿ライフが得られなか
った。
比較例2 シリコンオイルを塗布せず、パラフィンを石油系溶剤に
溶解した溶液を均一に塗布乾燥して、理論値で30 の
厚さにパラフィンの皮膜を形成して金属化フィルムを得
た。これをMF−4とする。
MF−4の特性は表Iに示した通り本発明の要件を満た
していない。
MF−4から実施例■と同様の方法でコンデンサを製造
した。これをC−4とする。コンデンサC−4は、評価
結果を表1に示した通り十分な耐湿ライフが得られなか
った。
比較例3 シリコンオイルの理論塗布厚みを300  としたこと
以外は実施例1と同様の方法で金属化フィルムを得た。
これをMF−5とする。MF−5の特性は表■に示した
通り本発明の要件を満たしていない。
MF−5から実施例1と同様の方法でコンデンサを製造
した。これをC−5とする。コンデンサC−5は、評価
結果を表1に示した通り初期特性の劣悪なものしか得ら
れなかった。
実施例3 実施例■で用いたMF−1から、コンデンサ素子の熱処
理をしなかったこと以外は実施例1と同様の方法でコン
デンサを製造した。これをC−6とする。コンデンサC
−6は、評価結果を表1に示した通り若干ハンダ耐熱性
に劣るものの使用可能レベルであった。
実施例4 実施例上で用いたMF−1,から、コンデンサ素子の熱
処理条件を220℃、20分としたこと以外は実施例1
と同様の方法でコンデンサを製造した。これをC−7と
する。コンデンサC−7は、評価結果を表1に示した通
り若干ハンダ耐熱性に劣るものの使用可能レベルであっ
た。
以上のように、本発明の金属化フィルムはコンデンサと
した時に高温長時間の熱処理工程があった時でも優れた
耐湿ライフを確保できることが判る。また、本発明のコ
ンデンサの製造方法によれば無外装であっても耐湿性と
耐熱安定性に優れたコンデンサを得ることができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)二軸延伸ポリフェニレンスルフィドフィルムにア
    ルミニウムを蒸着した金属化フィルムに於いて、該金属
    化フィルムに240℃の空気中で10分間、熱処理を施
    した時の熱処理前および熱処理後の蒸着膜側の表面の水
    の接触角がいずれも60゜以上であり、かつ熱処理前お
    よび熱処理後の蒸着膜側の表面抵抗がいずれも10Ω以
    下であることを特徴とする金属化フィルム。
  2. (2)請求項(1)に記載の金属化フィルムを巻回ある
    いは積層してコンデンサ素子を製造した後、該コンデン
    サ素子を軟X線光電子分光法によって測定される蒸着膜
    表面のアルミニウム酸化指数O/Alが1.65以下に
    なるまで熱処理を施す工程を含むことを特徴とするコン
    デンサの製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008282908A (ja) * 2007-05-09 2008-11-20 Toray Ind Inc コンデンサ用二軸配向ポリフェニレンサルファイドフィルムおよびフィルムコンデンサ
JP2011071397A (ja) * 2009-09-28 2011-04-07 Shin Etsu Polymer Co Ltd カバーレイフィルム、その製造方法およびフレキシブルプリント配線板

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