JPH0316191B2 - - Google Patents
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- JPH0316191B2 JPH0316191B2 JP1027784A JP1027784A JPH0316191B2 JP H0316191 B2 JPH0316191 B2 JP H0316191B2 JP 1027784 A JP1027784 A JP 1027784A JP 1027784 A JP1027784 A JP 1027784A JP H0316191 B2 JPH0316191 B2 JP H0316191B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resin
- plastic powder
- spray coating
- primer
- plastic
- Prior art date
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- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
Description
[産業上の利用分野]
本発明は、プラスチツク粉体を塗装対象物であ
る基材を予熱することなく溶射し、塗装を行うプ
ラスチツク粉体溶射塗装法に関するものである。 [従来の技術] セラミツクスや金属への溶射技術が現在では盛
んに行われているが、その歴史は古く、1921年に
金属溶射技術の導入がなされてから既に60年を経
過している。 しかしポリエチレンを溶射法によつて被覆する
と、ポリエチレンが劣化を起してクラツクを発生
する問題や一旦被覆した皮膜が剥離を起すという
問題が解決されてないため技術の導入から数年を
経ずして工業化が中止された。 極く最近になつてEVA粉体や後加熱の不要な
エポキシ粉体が使用されることが例えば特開昭54
−95643号公報に開示されている。 [発明が解決しようとする課題] 以上のように、技術の進歩に伴いプラスチツク
材料の改良や溶射機の改良などが逐次なされてい
るにもかからわず、プラスチツク溶射技術の発展
がみられなかつた原因として、対象物が小物であ
るときは流動浸漬法により、中程度のものは静電
塗装法によりプラスチツク粉体の被覆が可能にな
つたことが挙げられる。 さらに、最大の原因としては、従来のプラスチ
ツク粉体溶射塗装法は、被塗装物である基材を溶
射するプラスチツクの融点近くまで予熱しておか
なければならないという欠点がある。 例えば橋梁、タンク、リグ、船舶、大型鋼構造
物などを部分的にしろ予熱すること自体不可能に
近いことが大きな理由である。 この様な事情から、プラスチツク粉体溶射塗装
法は、高性能であるプラスチツクの被覆を作る方
法であり、かつ1回の操作で1mm以上の厚膜を作
ることの可能な塗装方法であるにかかわらずその
有利性が充分に活用されないでいた。 一般的にポリエチレン、ナイロン、EVAのご
ときプラスチツク粉末の溶射は、それら粒子がア
セチレンガス、プロパンガスの酸素または空気と
の混合ガス炎中で溶融状態に近い状態にされ、そ
れらが予熱された基材に次々と付着し、予熱の熱
エネルギーと火炎の熱エネルギーにより完全な溶
融体となるものである。 従つて、このとき基材の予熱が無い場合は、溶
融状態に近いプラスチツク粒子が基材に到達した
時点で、基材に吸熱され固体となるため、基材と
の付着力が不完全となり、溶射皮膜にクラツクが
入つたり、基体からの脱落が起こるのである。 本発明は、以上のようなプラスチツク粉体を溶
射塗装するに当たつての問題点を解決するために
なされたものであり、ポリエチレン、ナイロン、
エポキシ、鹸化エチレン酢酸ビニル共重合体、ポ
リブテン、ポリアミド、ポリテトラフルオロエチ
レン、ポリエチレンテトラフルオロエチレン、ポ
リフルオロエチレンプロピレン、テトラフルオロ
エチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル
共重合体、ポリフツ化ビニリデン等のようなプラ
スチツク粉体を基材の予熱を必要としないプラス
チツク粉体溶射塗装法を提供することを目的とす
るものである。 [課題を解決するための手段] 本発明は、予熱していない基材に常温で、少な
くとも1個の二重結合を有しかつ極性を与える側
鎖を1つ以上を含んでなる液状の接着性プライマ
ーを塗布しプライマー層を形成し、次いで該プラ
イマー層上にポリエチレン、ナイロン、エポキ
シ、鹸化エチレン酢酸ビニル共重合体、ポリブテ
ン、ポリアミド、ポリテトラフルオロエチレン、
ポリエチレンテトラフルオロエチレン、ポリフル
オロエチレンプロピレン、テトラフルオロエチレ
ン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合
体、ポリフツ化ビニリデン等のプラスチツク粉体
を溶射塗装することを特徴とするプラスチツク粉
体溶射塗装法である。 また上記接着性プライマーがアクリル酸エステ
ル樹脂、ポリクロロプレン樹脂、ポリアミドアミ
ン硬化型エポキシ樹脂、酸アミドアミン硬化型エ
ポキシ樹脂、ポリクロロプレン樹脂、芳香族ポリ
アミン硬化型エポキシ樹脂、酢酸ビニル樹脂、ポ
リオレフイン樹脂、ウレタン樹脂、エポキシフエ
ノール樹脂から選ばれた1種である上記のプラス
チツク粉体溶射塗装法である。 [作用] 本発明は、溶射されるプラスチツク粉体が基材
面で急冷固化する際に、即ち基材を予熱しない場
合、基材面との濡れが十分であれば充分な付着性
が得られる筈であるという基本的な発想に基づい
て種々の検討を行い、基材上に予め基材との濡れ
及び付着力が充分でかつ溶射されるプラスチツク
粒子との結合も充分である有機高分子材料の接着
層を設けることに着目してなされたものである。 その為に、まずこの目的に合致する接着性プラ
イマーとしては、次のような条件を満足するもの
であることが必要である。 接着性プライマーは基材との濡れが良く、接
着力が高いこと。 基材は、一般的に前処理としてシヨツトブラ
ステイングやサンドブラステイングなどの処理
をされているため、ここに使用する接着性プラ
イマーはブラスト面に十分に濡れる、所謂アン
カー効果の優れたものであることが必要で、こ
のためには適度な粘性を有し、基材に対して小
さな接触角(およそ40゜以下、好ましくは30゜以
下)を形成することが好ましい。 また、多くの極性基を含有するプライマー例
えばポリクロロプレン樹脂、アクリル酸エステ
ル樹脂、ポリアミドアミン硬化型エポキシ樹脂
等は、特に基材と良い接着性を示すので好まし
い。 接着性プライマーは溶射プラスチツク粒子と
の濡れが良く、接着力が高いこと。 溶射開始時の火炎により接着性プライマー面
が化学的活性を示し、溶射プラスチツク粒子と
化学的結合を行うものであることが好ましい。
このために使用する接着性プライマーは、その
ポリマー中に二重結合を少なくとも1つ以上有
し、またポリマーに極性をもたせるための側鎖
が1つ以上有するもの例えばポリクロロプレン
樹脂、アクリル酸エステル樹脂、ポリアミドア
ミン硬化型エポキシ樹脂等は好ましい。 溶射被覆膜と接着した後は粘着性を示さない
こと。 被覆膜が接着した後にも未だ粘着性が残留し
ていると、被覆膜の耐スクラツチ性と耐熱性を
損なうので好ましくない。ただしプライマーの
膜厚を200μm程度以下に小さくすることであ
る程度の調節を行うことは可能である。 溶射プラスチツク被覆膜の接着力と溶射プラ
スチツク被覆膜の凝集力のバランスがとれてい
ること。 プラスチツク(高分子重合体)の皮膜形成時
の凝集力は、一般的にかなり高いので接着性プ
ライマーとの接着力とバランスがとれていない
と基材からの剥離または溶射プラスチツク皮膜
のクラツク、プライマー面との間で剥離現象
(相剥ぎと称されている)が起こる。特に接着
性プライマーと溶射プラスチツク被覆膜の界面
の接着力は強くなければならない。 溶射時の火炎で劣化、分離しないこと。 溶射時にプライマーは短時間ではあるが火炎
に暴されるので、この時に劣化や分解が起こる
と接着性に不均一を来すことになる。従つて接
着性プライマーは耐熱性に優れかつ難燃性でな
ければならない。エマルジヨン系のプライマー
例えばアクリル樹脂エマルジヨンなどは耐熱性
の点からするとあまり充分なものではなく、芳
香環を含む例えばフエノール樹脂を共重合させ
たもの例えばエポキシフエノール樹脂など或い
は例えば芳香族ポリアミン硬化型エポキシ樹脂
などをポリマーブレンドさせて使用するのがよ
い。 接着性プライマー塗布後、数時間および数日
間放置後でも接着性が劣らないこと。 実際の現場作業においては、プライマー塗布
後数時間ないし数日後に溶射作業を行うことが
多い。従つてその期間内に接着性の挙動が大幅
に変わらないものである必要がある。見掛け上
乾燥していても溶射開始時の熱によりプライマ
ーが活性化するものであればよく、プライマー
中のポリマーの側鎖にスルフオン基やハロゲン
等を有している例えばポリアミドアミン硬化型
エポキシ樹脂、酸アミドアミン硬化型エポキシ
樹脂、ポリクロロプレン樹脂などのようなもの
が好ましい。 長時間に亘つて接着力が低下せず、防食性、
耐熱性、耐スクラツチ性等の性能が優れている
こと。 基材と接触するものであるから特に防食性に
優れていることが望まれる。そのためにプライ
マーに亜鉛末、鉛丹、クロム酸バリウム等の防
錆顔料を配合することが好ましい。 ポツトライフ(混合調整後の使用可能時間を
いう)が長くまたスプレー塗装等が可能である
こと。 当然のことであるがポツトライフの長いこと
が望まれる。 特に本発明が意図している大型鋼構造物への
適用という観点にたつと蒸発速度の遅い溶媒
(例えば、イソホロン、ダイアセトンアルコー
ル、メチルイソブチルケトン、DMF等)を少
量含有しているものであることが好ましい。大
面積の基材に接着性プライマーを塗布するには
スプレー(エアスプレーまたはエアレススプレ
ー)で作業できる方が好ましいが、そのために
は溶液粘度が500cp(20゜)以下となるようなも
のとするのが望ましい。 溶液粘度の調整を行う際には、溶解性の優れ
た溶媒例えばキシレン、トルエンなどで希釈す
るかチキソトロピー剤を配合してチキソトロピ
ー性を付与するのも良い方法である。 以上の〜の条件は、当然のことながら全部
揃つていれば完全に近い接着性プライマーが得ら
れるのは当然であるが、必ずしも全部揃う必要は
ない。 以上のような条件に合致する接着性プライマー
を選定した結果、ポリエチレン樹脂、ナイロン樹
脂、鹸化エチレン酢酸ビニル共重合体樹脂、エポ
キシ樹脂、ポリブテン樹脂、ポリアミド樹脂等の
プラスチツク樹脂粉体については、十分に可能で
あつて、なお、従来接着性が困難とされていた含
フツ素樹脂粉体の接着をも可能とするプラスチツ
ク粉体の溶射塗装が可能となつたものである。 含フツ素樹脂粉体の溶射塗装に使用する接着性
プライマーの一例としては、ポリクロロプレン樹
脂をベースとしたものであつて、耐熱性、凝集
力、融点を高める目的でフエノール樹脂を配合率
5〜30%の範囲で配合したものが挙げられる。な
お、その配合量は、一般の接着剤におけるより多
量に含まれていることを特徴としている。 [実施例] 以下、実施例によつて本発明をさらに詳細に説
明する。 厚さ20mmのSS鋼材をサンドブラステイングに
より、SIS(スエーデン規格)Sa2.5(錆の残存面
積5%以下)に鋼材表面を処理し、ここにポリク
ロロプレン系接着性プライマー[横浜ゴム(株)製、
商品名ハマタイトY−395−K、固形分26±1%、
粘度150〜350cp/20℃]をエアスプレー[岩田
塗装機工業(株)製、ワイダースプレーガン、W−77
−3G]を用い、空気圧力3.5Kg/cm2、吹付距離
250mmの条件で吹付けた。 この時、塗布量は600g/m2および1200g/m2
の2種類の被覆膜のものを用意した。 吹付1日後および4日経過後の各試料にポリフ
ツ化ビニリデン粉体[クレハ化学工業(株)製、KF
ポリマー]をプロパン1、空気2からなる混合気
体と共に粉体溶射装置(シヨーリ製、ZB−2型)
に供給して溶射塗装した。 なお、粉体吐出量は100g/min、ガン距離は
400mmとした。 溶射終了のち、次表に示すごとく、JISK5400
に規定される各項目について塗料試験を、上記の
条件にて行つた。その結果を表に示す。 表に明らかなごとく、プライマー塗布量並びに
溶射までの日数の変更によつてその特性は変わり
なくいずれも良い成績を示した。 なお、フエノール含有量が前記ハマタイトY−
395−Kよりも少ないといわれているハマタイト
A−862−Bを用いてみたが、殆ど同じ効果を奏
することが認められた。 本発明は、本実施例において用いられたポリフ
ツ化ビニリデン粉体のような含弗素プラスチツク
粉体に限定されず、他のプラスチツク粉体例えば
一般的なポリエチレン、ナイロン、エポキシ、鹸
化エチレン酢酸ビニル共重合体のごときプラスチ
ツク粉末に適用しても同様な効果を挙げ得るもの
である。
る基材を予熱することなく溶射し、塗装を行うプ
ラスチツク粉体溶射塗装法に関するものである。 [従来の技術] セラミツクスや金属への溶射技術が現在では盛
んに行われているが、その歴史は古く、1921年に
金属溶射技術の導入がなされてから既に60年を経
過している。 しかしポリエチレンを溶射法によつて被覆する
と、ポリエチレンが劣化を起してクラツクを発生
する問題や一旦被覆した皮膜が剥離を起すという
問題が解決されてないため技術の導入から数年を
経ずして工業化が中止された。 極く最近になつてEVA粉体や後加熱の不要な
エポキシ粉体が使用されることが例えば特開昭54
−95643号公報に開示されている。 [発明が解決しようとする課題] 以上のように、技術の進歩に伴いプラスチツク
材料の改良や溶射機の改良などが逐次なされてい
るにもかからわず、プラスチツク溶射技術の発展
がみられなかつた原因として、対象物が小物であ
るときは流動浸漬法により、中程度のものは静電
塗装法によりプラスチツク粉体の被覆が可能にな
つたことが挙げられる。 さらに、最大の原因としては、従来のプラスチ
ツク粉体溶射塗装法は、被塗装物である基材を溶
射するプラスチツクの融点近くまで予熱しておか
なければならないという欠点がある。 例えば橋梁、タンク、リグ、船舶、大型鋼構造
物などを部分的にしろ予熱すること自体不可能に
近いことが大きな理由である。 この様な事情から、プラスチツク粉体溶射塗装
法は、高性能であるプラスチツクの被覆を作る方
法であり、かつ1回の操作で1mm以上の厚膜を作
ることの可能な塗装方法であるにかかわらずその
有利性が充分に活用されないでいた。 一般的にポリエチレン、ナイロン、EVAのご
ときプラスチツク粉末の溶射は、それら粒子がア
セチレンガス、プロパンガスの酸素または空気と
の混合ガス炎中で溶融状態に近い状態にされ、そ
れらが予熱された基材に次々と付着し、予熱の熱
エネルギーと火炎の熱エネルギーにより完全な溶
融体となるものである。 従つて、このとき基材の予熱が無い場合は、溶
融状態に近いプラスチツク粒子が基材に到達した
時点で、基材に吸熱され固体となるため、基材と
の付着力が不完全となり、溶射皮膜にクラツクが
入つたり、基体からの脱落が起こるのである。 本発明は、以上のようなプラスチツク粉体を溶
射塗装するに当たつての問題点を解決するために
なされたものであり、ポリエチレン、ナイロン、
エポキシ、鹸化エチレン酢酸ビニル共重合体、ポ
リブテン、ポリアミド、ポリテトラフルオロエチ
レン、ポリエチレンテトラフルオロエチレン、ポ
リフルオロエチレンプロピレン、テトラフルオロ
エチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル
共重合体、ポリフツ化ビニリデン等のようなプラ
スチツク粉体を基材の予熱を必要としないプラス
チツク粉体溶射塗装法を提供することを目的とす
るものである。 [課題を解決するための手段] 本発明は、予熱していない基材に常温で、少な
くとも1個の二重結合を有しかつ極性を与える側
鎖を1つ以上を含んでなる液状の接着性プライマ
ーを塗布しプライマー層を形成し、次いで該プラ
イマー層上にポリエチレン、ナイロン、エポキ
シ、鹸化エチレン酢酸ビニル共重合体、ポリブテ
ン、ポリアミド、ポリテトラフルオロエチレン、
ポリエチレンテトラフルオロエチレン、ポリフル
オロエチレンプロピレン、テトラフルオロエチレ
ン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合
体、ポリフツ化ビニリデン等のプラスチツク粉体
を溶射塗装することを特徴とするプラスチツク粉
体溶射塗装法である。 また上記接着性プライマーがアクリル酸エステ
ル樹脂、ポリクロロプレン樹脂、ポリアミドアミ
ン硬化型エポキシ樹脂、酸アミドアミン硬化型エ
ポキシ樹脂、ポリクロロプレン樹脂、芳香族ポリ
アミン硬化型エポキシ樹脂、酢酸ビニル樹脂、ポ
リオレフイン樹脂、ウレタン樹脂、エポキシフエ
ノール樹脂から選ばれた1種である上記のプラス
チツク粉体溶射塗装法である。 [作用] 本発明は、溶射されるプラスチツク粉体が基材
面で急冷固化する際に、即ち基材を予熱しない場
合、基材面との濡れが十分であれば充分な付着性
が得られる筈であるという基本的な発想に基づい
て種々の検討を行い、基材上に予め基材との濡れ
及び付着力が充分でかつ溶射されるプラスチツク
粒子との結合も充分である有機高分子材料の接着
層を設けることに着目してなされたものである。 その為に、まずこの目的に合致する接着性プラ
イマーとしては、次のような条件を満足するもの
であることが必要である。 接着性プライマーは基材との濡れが良く、接
着力が高いこと。 基材は、一般的に前処理としてシヨツトブラ
ステイングやサンドブラステイングなどの処理
をされているため、ここに使用する接着性プラ
イマーはブラスト面に十分に濡れる、所謂アン
カー効果の優れたものであることが必要で、こ
のためには適度な粘性を有し、基材に対して小
さな接触角(およそ40゜以下、好ましくは30゜以
下)を形成することが好ましい。 また、多くの極性基を含有するプライマー例
えばポリクロロプレン樹脂、アクリル酸エステ
ル樹脂、ポリアミドアミン硬化型エポキシ樹脂
等は、特に基材と良い接着性を示すので好まし
い。 接着性プライマーは溶射プラスチツク粒子と
の濡れが良く、接着力が高いこと。 溶射開始時の火炎により接着性プライマー面
が化学的活性を示し、溶射プラスチツク粒子と
化学的結合を行うものであることが好ましい。
このために使用する接着性プライマーは、その
ポリマー中に二重結合を少なくとも1つ以上有
し、またポリマーに極性をもたせるための側鎖
が1つ以上有するもの例えばポリクロロプレン
樹脂、アクリル酸エステル樹脂、ポリアミドア
ミン硬化型エポキシ樹脂等は好ましい。 溶射被覆膜と接着した後は粘着性を示さない
こと。 被覆膜が接着した後にも未だ粘着性が残留し
ていると、被覆膜の耐スクラツチ性と耐熱性を
損なうので好ましくない。ただしプライマーの
膜厚を200μm程度以下に小さくすることであ
る程度の調節を行うことは可能である。 溶射プラスチツク被覆膜の接着力と溶射プラ
スチツク被覆膜の凝集力のバランスがとれてい
ること。 プラスチツク(高分子重合体)の皮膜形成時
の凝集力は、一般的にかなり高いので接着性プ
ライマーとの接着力とバランスがとれていない
と基材からの剥離または溶射プラスチツク皮膜
のクラツク、プライマー面との間で剥離現象
(相剥ぎと称されている)が起こる。特に接着
性プライマーと溶射プラスチツク被覆膜の界面
の接着力は強くなければならない。 溶射時の火炎で劣化、分離しないこと。 溶射時にプライマーは短時間ではあるが火炎
に暴されるので、この時に劣化や分解が起こる
と接着性に不均一を来すことになる。従つて接
着性プライマーは耐熱性に優れかつ難燃性でな
ければならない。エマルジヨン系のプライマー
例えばアクリル樹脂エマルジヨンなどは耐熱性
の点からするとあまり充分なものではなく、芳
香環を含む例えばフエノール樹脂を共重合させ
たもの例えばエポキシフエノール樹脂など或い
は例えば芳香族ポリアミン硬化型エポキシ樹脂
などをポリマーブレンドさせて使用するのがよ
い。 接着性プライマー塗布後、数時間および数日
間放置後でも接着性が劣らないこと。 実際の現場作業においては、プライマー塗布
後数時間ないし数日後に溶射作業を行うことが
多い。従つてその期間内に接着性の挙動が大幅
に変わらないものである必要がある。見掛け上
乾燥していても溶射開始時の熱によりプライマ
ーが活性化するものであればよく、プライマー
中のポリマーの側鎖にスルフオン基やハロゲン
等を有している例えばポリアミドアミン硬化型
エポキシ樹脂、酸アミドアミン硬化型エポキシ
樹脂、ポリクロロプレン樹脂などのようなもの
が好ましい。 長時間に亘つて接着力が低下せず、防食性、
耐熱性、耐スクラツチ性等の性能が優れている
こと。 基材と接触するものであるから特に防食性に
優れていることが望まれる。そのためにプライ
マーに亜鉛末、鉛丹、クロム酸バリウム等の防
錆顔料を配合することが好ましい。 ポツトライフ(混合調整後の使用可能時間を
いう)が長くまたスプレー塗装等が可能である
こと。 当然のことであるがポツトライフの長いこと
が望まれる。 特に本発明が意図している大型鋼構造物への
適用という観点にたつと蒸発速度の遅い溶媒
(例えば、イソホロン、ダイアセトンアルコー
ル、メチルイソブチルケトン、DMF等)を少
量含有しているものであることが好ましい。大
面積の基材に接着性プライマーを塗布するには
スプレー(エアスプレーまたはエアレススプレ
ー)で作業できる方が好ましいが、そのために
は溶液粘度が500cp(20゜)以下となるようなも
のとするのが望ましい。 溶液粘度の調整を行う際には、溶解性の優れ
た溶媒例えばキシレン、トルエンなどで希釈す
るかチキソトロピー剤を配合してチキソトロピ
ー性を付与するのも良い方法である。 以上の〜の条件は、当然のことながら全部
揃つていれば完全に近い接着性プライマーが得ら
れるのは当然であるが、必ずしも全部揃う必要は
ない。 以上のような条件に合致する接着性プライマー
を選定した結果、ポリエチレン樹脂、ナイロン樹
脂、鹸化エチレン酢酸ビニル共重合体樹脂、エポ
キシ樹脂、ポリブテン樹脂、ポリアミド樹脂等の
プラスチツク樹脂粉体については、十分に可能で
あつて、なお、従来接着性が困難とされていた含
フツ素樹脂粉体の接着をも可能とするプラスチツ
ク粉体の溶射塗装が可能となつたものである。 含フツ素樹脂粉体の溶射塗装に使用する接着性
プライマーの一例としては、ポリクロロプレン樹
脂をベースとしたものであつて、耐熱性、凝集
力、融点を高める目的でフエノール樹脂を配合率
5〜30%の範囲で配合したものが挙げられる。な
お、その配合量は、一般の接着剤におけるより多
量に含まれていることを特徴としている。 [実施例] 以下、実施例によつて本発明をさらに詳細に説
明する。 厚さ20mmのSS鋼材をサンドブラステイングに
より、SIS(スエーデン規格)Sa2.5(錆の残存面
積5%以下)に鋼材表面を処理し、ここにポリク
ロロプレン系接着性プライマー[横浜ゴム(株)製、
商品名ハマタイトY−395−K、固形分26±1%、
粘度150〜350cp/20℃]をエアスプレー[岩田
塗装機工業(株)製、ワイダースプレーガン、W−77
−3G]を用い、空気圧力3.5Kg/cm2、吹付距離
250mmの条件で吹付けた。 この時、塗布量は600g/m2および1200g/m2
の2種類の被覆膜のものを用意した。 吹付1日後および4日経過後の各試料にポリフ
ツ化ビニリデン粉体[クレハ化学工業(株)製、KF
ポリマー]をプロパン1、空気2からなる混合気
体と共に粉体溶射装置(シヨーリ製、ZB−2型)
に供給して溶射塗装した。 なお、粉体吐出量は100g/min、ガン距離は
400mmとした。 溶射終了のち、次表に示すごとく、JISK5400
に規定される各項目について塗料試験を、上記の
条件にて行つた。その結果を表に示す。 表に明らかなごとく、プライマー塗布量並びに
溶射までの日数の変更によつてその特性は変わり
なくいずれも良い成績を示した。 なお、フエノール含有量が前記ハマタイトY−
395−Kよりも少ないといわれているハマタイト
A−862−Bを用いてみたが、殆ど同じ効果を奏
することが認められた。 本発明は、本実施例において用いられたポリフ
ツ化ビニリデン粉体のような含弗素プラスチツク
粉体に限定されず、他のプラスチツク粉体例えば
一般的なポリエチレン、ナイロン、エポキシ、鹸
化エチレン酢酸ビニル共重合体のごときプラスチ
ツク粉末に適用しても同様な効果を挙げ得るもの
である。
【表】
[発明の効果]
以上のように、この発明のプラスチツク粉体溶
射塗装法によれば、液状の接着性プライマーを塗
布することにより、ポリエチレン、ナイロン、エ
ポキシ、鹸化エチレン酢酸ビニル共重合体、ポリ
ブテン、ポリアミド、ポリテトラフルオロエチレ
ン、ポリエチレンテトラフルオロエチレン、ポリ
フルオロエチレンプロピレン、テトラフルオロエ
チレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共
重合体、ポリフツ化ビニリデンの高性能な高分子
材料のプラスチツク粉体を予熱することなく溶射
塗装することができ、さらに高性能な高分子材料
によつて、耐薬品性、耐熱性、耐光(候)性、耐
腐食ガス性の他に耐衝撃性や耐摩耗性の優れた皮
膜を形成することができるものである。
射塗装法によれば、液状の接着性プライマーを塗
布することにより、ポリエチレン、ナイロン、エ
ポキシ、鹸化エチレン酢酸ビニル共重合体、ポリ
ブテン、ポリアミド、ポリテトラフルオロエチレ
ン、ポリエチレンテトラフルオロエチレン、ポリ
フルオロエチレンプロピレン、テトラフルオロエ
チレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共
重合体、ポリフツ化ビニリデンの高性能な高分子
材料のプラスチツク粉体を予熱することなく溶射
塗装することができ、さらに高性能な高分子材料
によつて、耐薬品性、耐熱性、耐光(候)性、耐
腐食ガス性の他に耐衝撃性や耐摩耗性の優れた皮
膜を形成することができるものである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 予熱していない基材に常温で、少なくとも1
個の二重結合を有しかつ極性を与える側鎖を1つ
以上を含んでなる液状の接着性プライマーを塗布
しプライマー層を形成し、次いで該プライマー層
上にポリエチレン、ナイロン、エポキシ、鹸化エ
チレン酢酸ビニル共重合体、ポリブテン、ポリア
ミド、ポリテトラフルオロエチレン、ポリエチレ
ンテトラフルオロエチレン、ポリフルオロエチレ
ンプロピレン、テトラフルオロエチレン−パーフ
ルオロアルキルビニルエーテル共重合体、ポリフ
ツ化ビニリデンから選ばれた1種のプラスチツク
粉体を溶射塗装することを特徴とするプラスチツ
ク粉体溶射塗装法。 2 前記接着性プライマーがアクリル酸エステル
樹脂、ポリクロロプレン樹脂、ポリアミドアミン
硬化型エポキシ樹脂、酸アミドアミン硬化型エポ
キシ樹脂、ポリクロロプレン樹脂、芳香族ポリア
ミン硬化型エポキシ樹脂、酢酸ビニル樹脂、ポリ
オレフイン樹脂、ウレタン樹脂、エポキシフエノ
ール樹脂から選ばれた1種であることを特徴とす
る特許請求の範囲第1項記載のプラスチツク粉体
溶射塗装法。 3 前記接着性プライマーに亜鉛末、鉛丹、クロ
ム酸バリウムの防錆顔料の中から選ばれた1種を
配合することを特徴とする特許請求の範囲第1項
又は第2項記載のプラスチツク粉体溶射塗装法。 4 前記接着性プライマーを調製するに当り、溶
媒として、イソホロン、ダイアセトンアルコー
ル、メチルイソブチルケトン、DMF、キシレン、
トルエンから選ばれた1種を用いるかチキソトロ
ピー剤を配合することを特徴とする特許請求の範
囲第1項乃至第3項記載のプラスチツク粉体溶射
塗装法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1027784A JPS60153969A (ja) | 1984-01-25 | 1984-01-25 | プラスチツク粉体溶射塗装法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1027784A JPS60153969A (ja) | 1984-01-25 | 1984-01-25 | プラスチツク粉体溶射塗装法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS60153969A JPS60153969A (ja) | 1985-08-13 |
| JPH0316191B2 true JPH0316191B2 (ja) | 1991-03-04 |
Family
ID=11745812
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1027784A Granted JPS60153969A (ja) | 1984-01-25 | 1984-01-25 | プラスチツク粉体溶射塗装法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS60153969A (ja) |
-
1984
- 1984-01-25 JP JP1027784A patent/JPS60153969A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS60153969A (ja) | 1985-08-13 |
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Legal Events
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|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |