JPH03175355A - 高速液体クロマトグラフィー質量分析における移動相の変換方法と装置 - Google Patents

高速液体クロマトグラフィー質量分析における移動相の変換方法と装置

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JPH03175355A
JPH03175355A JP2225906A JP22590690A JPH03175355A JP H03175355 A JPH03175355 A JP H03175355A JP 2225906 A JP2225906 A JP 2225906A JP 22590690 A JP22590690 A JP 22590690A JP H03175355 A JPH03175355 A JP H03175355A
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根津 征夫
Yoshiya Oda
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、高速液体クロマトグラフィー質量分析におい
て、分離・分取を目的とする成分に応じた移動相と成分
(物質を含む)を質量分析計に導入可能な移動相を自由
に換えられるように構成した、高速液体クロマトグラフ
ィー質量分析における移動相の変換方法と装置に関する
ものである。
(従来の技術) 従来の高速液体クロマトグラフィ−1t1分析は第14
図のように行われている。即ち、(F)は移動相(L)
が入った容器、(P)はポンプ、(I)は分析する試料
を注゛入するインジェクター (C)は分離カラム、(
D)は検出器、(MS)は質量分析計であって、これら
は送液用のラインでつながれている。
そして、ポンプ(P)で送液された移動相(L)は、イ
ンジェクター(I)から注入された試料と共に分離カラ
ム(C)に送り込まれ、ここで試料中に含有される複数
個の成分が個々に分離され、次いで質量分析計(MS)
に導入されるようになっている。質量分析計(MS)に
導入される成分の存在は検出器(D)で予め検出される
ようになっている。
質量分析計(MS)では、その導入部において先ず移動
相(L)を除去すると同時に目的とする成分をイオン化
して分析するのであるが、除去手段やイオン化の手段に
はいくつかの方式。
があり、その方式によって使用可能な移動相、分析可能
な成分が制限されている。
その方式には例えばスプレ一方式(サーモスプレー法、
大気圧スプレー法、パーティクルビーム法)、フリット
FAB方式、その他がある。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、従来のものには以下の問題がある。
■ サーモスプレ一方式の場合、イオン化には電解質の
存在が不可欠であり、高速液体クロマトグラフィー質量
分析での移動相にはバッファーを用いる必要がある。し
かし用いるバッファーについては酢酸バッファーなどの
不揮発性バッファーは質量分析計の導入部の金属ノズル
にバッファー成分が析出し、質量分析が不可能になる。
このため、高速液体クロマトグラフィー質量分析におけ
る移動相には酢酸アンモニウムなどの揮発性バッファー
を用いなければならず、分離される成分が極めて制限さ
れてしまう。
■ フリントFAB方式の場合、イオン化に必要なマト
リックス、例えばグリセロール、エチレンジアミンなど
を移動相に添加するが、このマトリックスの種類によっ
ては分離される成分が極めて制限されてしまう。また、
用いる移動相のバッファーが質量分析計に直接入るため
イオン化を抑制しないものに限られるので、サーモスプ
レ一方式と同様に高速液体クロマトグラフィー質量分析
において分離される成分が極めて制限されてしまう。
従って、現在は、高速液体クロマトグラフィー質量分析
が可能な成分は、移動相にバッファーを用いないで分離
できる中性物質とか例えば酢酸アンモニウムのような揮
発性バッファーの移動相で分離可能な一部のイオン性成
分(酸性、塩基性化合物)が対象となっていて極めて限
定されている。特に、医薬品に使われる化合物において
は、イオン性化合物が比較的多いので、従来の高速液体
クロマトグラフィー質量分析では対応できないことが多
い。
(課題を解決するための手段) そこで、以上の技術的課題を解決するため以下のような
手段を構成した。
(1)高速液体クロマトグラフィーにより試料中の成分
を分離後移動相を希釈してトラッピングカラムで成分の
みを捕捉して、該成分を新たな移動相で質量分析計に送
ることを特徴とする高速液体クロマトグラフィー質量分
析における移動相の変換方法。
(2)高速液体クロマトグラフィーにより試料中の成分
を分離するセクションと成分を質量分析計に導入するセ
クションとを設け、これら両セクションの間に希釈液の
挿入ラインと、希釈された移動相は通すが成分は捕捉す
るトラッピングカラムを配設した高速液体クロマトグラ
フィー質量分析における移動相の変換装置。
(3)高速液体クロマトグラフィーにより試料中の成分
を分離するセクションと成分を質量分析計に導入するセ
クションとを設けると共に、これら両セクションの間に
は分離した成分を成分毎に異なるループに貯溜するサン
プリング部と、該サンプリング部に希釈液を挿入するラ
インと、希釈された移動相は通すが成分は捕捉するトラ
ッピングカラムを配設した高速液体クロマトグラフィー
質量分析における移動相の変換装置。
(4)  (3)の変換装置において、・サンプリング
部からトラッピングカラムの間のラインに希釈液を注入
する移動相希釈バイパスを設け、かつ、該移動相希釈バ
イパスからの希釈液の送液量を変えられるように構成し
て移動相の希釈率を調節自在にした高速液体クロマトグ
ラフィー質量分析における移動相の変換装置。
(5)成分を質量分析計に導入するセクションに分離カ
ラムを配設した上記(2)乃至(4)の高速液体クロマ
トグラフィー質量分析における移動相の変換装置。
(作用) 以上の構成からなる本発明によれば、試料中の成分を分
離した後成分のみを捕捉して、該成分を新たな移動相で
質量分析計に送るようにしたことにより、成分を分離す
るのに成分に応じた最適な移動相を選択でき、従来は高
速液体クロマトグラフィー質量分析が不可能だった物質
の分析ができるようになる。
(実施例) 以下、本発明の詳細な説明する。
第1図において、(1)は高速液体クロマトグラフィー
の分離セクションである。(F、)は目的の成分を分離
するための移動相(Ll)を入れた容器であり、移動相
(L、)は目的の成分を分離するのに最適なバッファー
などを適宜選択して使用する。
(Pl)はポンプ、(I)はインジェクター(C+)は
分離カラム、(D、)は検出器、(■、)はラインの切
り替えを行う六方パルプであり、(DR,)は不要な成
分を移動相と共に排出する排出ドレインであって、これ
らはステンレス管等からなるラインで接続されている。
第2図は六方バルブ(Vl)によって行われるラインの
切り替え状態を示しており、図示しないコックを操作す
ることにより、六方パルプ(■)に接続されている経路
が実線(x)で示すものと点線(y)で示すものに交互
に切り替わるようになっている。
第1図において、(2)はセクション(1)で分離した
成分を質量分析計(MS)に送るセクションであり、(
F2)は移動相(L2)を入れた容器である。移動相(
L2)には後述するトラッピングカラム(TC)より成
分をt容器させるのに必要な揮発性バッファーやマトリ
ックスを含む移動相を使用し、例えばメタノール或はア
セトニトリルと酢酸バッファーなどの混合液を使用でき
るが、移動相は物質に合わせて適宜選択する。
(F2)はポンプ、(C2)は分離カラム、(D2)は
検出器である。 これら分離セクション(1)と質量分
析計導入セクション(2)の間において、(F、)は移
動相希釈液(L3)が充填された容器、(P、)はポン
プ、(BP)は移動相希釈バイパス、(SL)はサンプ
リング部、(F2) (F3)はサンプリング部(SL
)のループを切り換える切り換えバルブである。なお、
移動相希釈バイパス(BP)から送液される希釈液(L
3)の流量は調節できるようになっている。
第3図に示すようにサンプリング部(SL)には多数の
ループ(11)(12)・・・が装置されており、切り
換えバルブ(VZ) (F3)を切り換えて移動相の通
る経路を任意のループに選択できるようになっている。
こうして、分離セクション(1)で分離した成分を成分
毎に異なるループ(1,1)(12)・・・に分けて貯
溜できるようになっている。なお、実施例では6個のル
ープ(11)〜(16)が設けられているかル−プの数
は任意に設定でき、例えば切り換えバルブを増設してル
ープの数を更に増やすこともできる。
(■4)はラインの切り換えを行う六方バルブ、(DR
Y)は排出ドレイン、(TC)はトラッピングカラムで
ある。六方バルブ(■4)は先に第2図で説明したもの
と同じようにして経路を切り換えられるものである。ト
ラッピングカラム(TC)は目的成分を吸着できるよう
に、分離カラム(C2)と同じモードのカラムを使用す
るが、必ずしも高速液体クロマトグラフィー用のもので
なくてもある程度の耐圧性゛のあるカラムであれば使用
できる。またカラム(C1)とカラム(C2)は例えば
順相、逆相、イオン交換、ゲル化クロマト(GPC)、
疎水クロマト、アフィニティー、光学分割クロマトなど
のモードのカラムを分離分析しようとする物質に合わせ
て適宜選択する。
次に、以上のように構成された装置を使用して移動相を
変換する手段を説明する。
説明のため、各部分を結んでいるラインを第1図のよう
に(30)〜(39)と定義する。
先ず、ポンプ(P、)を稼働して移動相(Ll)をライ
ン(30)に送り込み、インジェクター(1)から試料
を注入する。
試料は移動相(L、)と共に分離カラム(C1)を通過
し、ここで試料中に含有されている個々の成分に分離さ
れ、分離された各成分は検出器(D、)でモニターされ
る。
次いで、移動相中の個々の成分は六方バルブ(■、)を
介してライン(31)を通り、サンプリング部(SL)
に送り込まれ、ここで切り換えバルブ(Vl)(Vl)
によってそれぞれ所定のループ(11)(12)・・・
に貯溜される。
なお、バルブ(Vz)(Vi)の切り換えは試料中に含
有されている個々の成分がそれぞれ異なるループに貯溜
できるように、検出器(Dl)の検出信号に応じて行わ
れる。
以上のようにしてループに適当量の成分が集まった後、
ポンプ(Pl)の稼働を停止し、六方バルブ(Vl)を
切り換えてライン(33)とライン(31)を連通させ
る。
この状態でポンプ(P3)を稼働して容器(F3)中の
移動相希釈液(L3)をライン(33’)(33)、バ
ルブ(■1)及びライン(31)からサンプリング部(
SL)に送り込み、成分を移動相(Ll)と共に押しだ
してライン(32)、バルブ(■1)及びライン(34
)(35)を通してトラッピングカラム(TC)に送り
込んで、トラッピングカラム(TC)で成分を捕捉する
また、この場合、移動相希釈バイパス(BP)から移動
相希釈液(L、)を適当量送液しながら、移動相の希釈
率を調節して成分をトラッピングカラム(TC)に送り
込むようにすることにより、トラッピングカラム(TC
)で成分を捕捉し易いようにする。即ち、トラッピング
カラム(TC)で捕捉され易い移動相の希釈率は、成分
の種類によりそれぞれ異なるのであるが、このように移
動相希釈バイパス(BP)から移動相希釈液(L3)を
適当量注入して移動相の希釈率を成分に応じた値に調節
してやると、成分がトラッピングカラム(’T C)で
捕捉されやすくなるのである。
なお、ポンプ(P、)によってライン(33’)から送
られた希釈液(L、)はバイパス(BP)からライン(
34)とライン(35)の間に注入される分と、ライン
(33)を経てサンプリング部(SL)中の成分を移動
相(L、)と共に押し出す分とに分配されるようになっ
ているので、例えばバイパス(BP)に流量調節バルブ
(CV)などを設けて、その開閉度を変えるようにして
やれば、容易に移動相希釈液(L3)の注入量を調節す
ることができる。また、希釈液(L、)は目的成分をト
ラッピングカラム(TC)に捕捉させると共に、分離セ
クション(1)で用いた移動相(L、)中のバッファー
を取り除くことを目的とするものであって、例えば逆相
系では一般に水などが使用でき、順相系では一般に炭化
水素やハロゲン化炭化水素(例えばヘキサン、クロロホ
ルム等)などが使用できる。
しかして、希釈されてライン(35)を通過した成分と
移動相は六方バルブ(■4)を経由してライン(36)
からトラッピングカラム(TC)に送り込まれ、トラッ
ピングカラム(TC)において成分が捕捉される。そし
て、移動相(L+)と移動相希釈1(L、)の混合液は
トラッピングカラム(TC)を通過して、ライン(37
)及び六方バルブ(■4)を経由し、排出ドレイン(D
R,)から排出される。
こうしてトラッピングカラム(TC)に集められた成分
は、六方バルブ(■4)を切り換えてライン(38)と
ライン(37)を連通させ、この状態でポンプ(F2)
で移動相(L2)をライン(38)に送り込み、バルブ
(■4)を経てライン(37)からトラッピングカラム
(TC)に逆の方向から移動相を送り込むことによって
、ライン(36)、六方バルブ(V4)及びライン(3
9)を介して質量分析計(MS)に送り込まれ、分析さ
れる。
従って、以上の手段によれば分離セクション(1)で用
いた第1の移動相(Ll)を排除し、セクション(2)
において第2の移動相で成分を質量分析計(MS)に導
入するようしているので、分離するのに成分に応じた最
適な第1の移動相が選択でき、バッファーやマトリ・ン
クスも自由に選択して添加できる。
しかして、第1図に示すように、セクション(2)にお
いて更に分離カラム(C2)を設け、このカラム(C2
)で再度各成分に分離して検出器(F2)で検出し、質
量分析計(MS)で質量分析するように構成すれば、セ
クション(1)で目的成分の分離が充分にできなかった
ような場合であっても、分離カラム(C2)で更に分離
を行うようにすることにより、より精度の高い質量分析
ができるようになり、分析の信頼度が向上する。また、
実験の結果、このようにセクション(2)に分離カラム
(C2)を設ける場合には、ライン(36)を他のライ
ンよりも内径の太い管で構成すると、更に分離カラム(
C2)による分離が良好に行われることも分かった。
なお、各ポンプの稼働やバルブの切り換え等はコンピュ
ータ制御が可能であり、また容器(Fl)(F2)やポ
ンプ(PI)(F2)の数をもっと増やして何種類もの
移動相の中から適宜選択するようにして、本装置の汎用
性を更に向上させることができる。また、目的に応じて
分離カラム(C+)には大型カラムを使用したり、質量
分析計(MS)がフリットFAB方式のものである場合
などは分離カラム(C2)にはセミミクロボアカラム(
通常のカラムは内径が4.0〜6゜0mm程度、長さが
10’〜30cm程度であるのに比べて、内径が2.0
〜3.0mm程度、長さが10〜30cm程度のカラム
)やミクロポアカラム(内径が0.3〜1.2mm程度
、長さが10〜30cm程度のカラム)を使用すると良
い。
また、セクション(1)とセクション(2)の分離モー
ドを換えることにより、更に分離効果が発揮でき、0体
とL体の分離もできるようになる。
(実験例) ここで、本発明者らが行った実験の結果を示す。
実験l トコフェロールの同族体α、β、γ、δ各々10μgを
含有する試料を使用し、分離セクショ7(1)において
、カラム(C+)はInertsilODS−2(4,
6φX 150mraガスクロ工業(株)製)、移動相
はメタノール、検出はUV275nm、流量1.0ml
/minの条件とし、セクション(2)において、カラ
ム(C2)はInertsilODS−2(0゜7φX
150mmガスクロ工業(株)製)、移動相は0.5%
グリセロールを含有するメタノール、検出はUV275
r+m、流量0.02 ml/winの条件とした。
そして、移動相希釈液(L、)は0.5%グリセロール
を含有するメタノール・水の混合液(10:90)、流
量0.5ml/win、  )ラッピングカラム(TC
)はInertsil 005−2 (2,1φX 5
0mmガスクロ工業(株)製)、質量分析計(MS)に
フリッ)FAB方式を備えた質量分析計(JEOL J
MS−HXloo、日本電子(株)製)とした。
分離セクション(1)において、α−トコフェロールが
分離されて溶出するのを検出器(DI)でモニターしく
第4図参照)、バルブ(Vl)を切り換えてサンプリン
グ部(SL)に採取した。更に希釈液(L3)を送液し
、α−トコフェロールをトラッピングカラム(TC)で
捕捉した後バルブ(■4)を切り換えてセクション(2
)の検出器(D2)でモニターしく第5図)、質1分t
l (MS)にα−トコフェロールを導入し分析した。
この分析で得られたマススペクトログラムを第6図に示
した。こ“の第6図から解るようにα−トコフェロール
の分子イオンピーク430を感度良(測定できた。
別に、分離セクション(1)において、移動相に1.2
5%のリン酸を添加し、質量分析を行ったところ、不揮
発性バッファーであるリン酸を添加したことによる影響
はみられずα−トコフェロールの分子イオンピーク43
0を感度良く測定できた(第7図)。
以上のように、質量分析に必要なイオン化を抑制するリ
ン酸のような不揮発性バッファーを用いても本装置では
影響なく質量分析ができた。
実験2 α−トコフェロール1μgをトラッピングカラム(TC
)で捕捉し、セクション(2)の(分離)カラム(C2
)の有無の影響について検討を行った。
なお、セクション(2)において、カラム(C2)はI
nertsil  0DS−2(0,7φ×150mm
ガスクロ工業■製)、移動相(L2)はメタノール、検
出はU V 282nm、流量0 、02 tnl /
 m i nの条件とし、移動相希釈液(L、)はメタ
ノール・水の混合液(30: 70) 、流量1.0a
ie/min、トラッピングカラム(TC)はIner
tsil  0DS−2(4,0φ×1orImガスク
ロ工業■製)とした。
この結果、本発明のようにトラッピングカラム(TC)
で成分を捕捉してから、移動相(L2)でカラム(C2
)を設けたセクション(2)に送るように構成すると、
濃縮された状態で成分を質量分秒針に送れることが分か
った。
即ち、本発明のようにセクション(2)におけるカラム
(C2)を設けた場合には、検出器(D2)のモニター
の様子は第8図のようになって、成分が通過した場合に
顕著にシャープなピークを示す結果が得られた。
これに対して、分離カラム(C2)を設けずに、トラッ
ピングカラム(TC)から検出器(D2)に成分を直接
送るようにした場合には、検出器(D2)のモニターの
様子は第9図のようになり、成分は幅広なピークを示す
結果となった。
以上のようにしてカラム(C2)を設けることにより、
成分はカラム(C2)により濃縮され、質量分析計に導
入されるため、カラム(C2)は感度向上に重要な役割
を果たすことが分かった。
実験3 α、β、δトコフェロール各々1μgをトラッピングカ
ラム(TC)で同時に捕捉し、セクション(2)のカラ
ム(C2)で分離を行った。
なお、セクション(2)において、カラム(C2)はI
nertsil 0DS−2(0,7φ×150mmガ
スクロ工業(株)製)、移動相(L2)はメタノール)
、検出はU V 275nm、流量0 、02 ml/
minの条件とし、移動相希釈液(L3)はメタノール
、水の混合液(30: 70) 、流量1.0 ml/
min、トラッピングカラム(TC)はInertsi
l 005−2(4,0φ×101 ガスクロ工業(株
)製)とした。
また、ラインの内径を0.1φ開として装置を構成し、
実験を行った。
分離セクション(1)で溶出させたα、β、δトコフェ
ロールを、バルブ(■υを切り換えずにサンプリング部
(SL)の同じループに、わざと混ぜて採取した。こう
して、α、β、δトコフェロールが混ざった状態でトラ
ッピングカラム(TC)で捕捉し、バルブ(■4)を切
り換えてセクション(2)のカラム(C2)で分離を行
った。
以上のようにしてカラム(C2)でα、β、δトコフェ
ロールが分離される様子を検出器(D2)でモニターし
たところ、第10図の曲線(45)のようになり、カラ
ム(C2)でα、β、δトコフェロールのそれぞれに分
離されたことが分かった。この結果、セクション(1)
で目的成分の分離が充分にできなかったような場合でも
、セクション(2)に設けた分離カラム(C2)で更に
分離を行うように構成することにより、分離度の高い、
精度の良い質量分析ができ、分析の信頼度が向上するこ
とが分かった。
実験4 また、セクション(2)に設けた分離カラム(C2)の
内径を0.4φX15(3mmと小さくした場合におい
て、ライン(36)の管の内径と分離した関係について
検討した。
α、β、δトコフェロール各々lμgをトラッピングカ
ラム(TC)で同時に捕捉し、セクション(2)のカラ
ム(C2)で分離を行った。
なお、セクション(2)において、カラム(C2)はI
nertsil 005−2 (0,4φX150an
ガスクロ工業(株)製)、移動相(L2)はメタノール
エタノール(80: 20) 、検出はU V 282
nm、流量0.01 ml/minの条件とし、移動相
希釈液(L3)はメタノール・水の混合液(30: 7
0) 、流量1.0ml/min、トラッピングカラム
(TC)はInertsil 0DS−2(4,0φX
 10mm  ガスクロ工業(株)製)とした。
ラインの内径を全て0.1φmmのステンレス管で構成
した場合に、分離カラム(C2)で成分が分離されてい
る様子を検出器(Dl)でモニターしたところ、第11
図の曲線(46)のような結果になり、各成分の分離が
不充分であったが、ライン(36)のみに内径0.8φ
X 100mmの管を使用し、他のライン(37)およ
び(39)を内径0.1φllll11のステンレス管
で構成してモニターしたところ、第12図に示すように
、各成分は良好な分離が得られた。この結果、ライン(
36)を他のラインよりも内径の太い管で構成すると、
更に分離カラム(C2)による分離が良好に行われるこ
とが分かった。
なお、この理由は実験3のように分離カラム(C2)の
内径を小さくした場合には、分離が不充分であるが、ラ
イン(36)の内径を太くすると、ライン(36)内で
分離に適したグラデイエンド効果が生じているものと考
えられる。
実験5 本発明のように、カラム(C1)とカラム(C2)は各
々の分離に最適な移動相が選択でき、両者の間において
分離モードの異なったカラムが分離分析しようとする物
質に合わせて適宜選択することが出来る。
ベラパミルを含有する血漿中の試料に対し、カラム(C
8)に逆相モード、カラム(C2)に光学分割モードの
カラムを各々使用し、カラム(C1)にてベラパミルを
分離し、更にカラム(C,)でベラパミルの光学異性体
の分離を行った。
分離セクション(1)において、カラム(CI)はIn
ertsil 005−2 (4,6φX 150mm
ガスクロ工業(株)製)、移動相は5m41−ペンタン
スルホン酸ナトリウムを含むアセトニトリル:水(3ニ
ア、P)13.0)、検出はUV230nm 、流量1
゜Om/minの条件とし、セクション(2)において
、カラム(C2)はウルトロン(ULTRON) ES
OVM (4,61DX 150mm信和化工■製)、
移動相は20mMリン酸二水素カリウムを含むテトラハ
イドロフラン:エタノール:水(1:8:91)、検出
はUV230nm 、流量1.0m/minの条件とし
た。
そして、移動相希釈液(L3)は5mMリン酸−水素カ
リウム・リン酸二水素カリウム(ph 7 。
5)、流量4.0affl/win、トラッピングカラ
ム(TC)はウルトo 7 (ULTRON) ES−
OVMG(10mmX4.0閣ID信和化工■製)とし
た。
実験1と同様に、分離セクション(1)において、検出
器(Dl)によりベラパミルが分離さけて溶出される様
子をモニターし、バルブ(■I)を切り換えてサンプリ
ング部(SL)に採取した。第13図のクロマトグラム
(40)は検出器(D、)のモニター状態を表しており
、ベラパミルが検出されたことを示している。
こうしてベラパミルを採取した後、希釈液(L3)を送
液して、ベラパミルをトラッピングカラム(TC)で捕
捉し、その後、バルブ(■4)を切り換えてセクション
(2)のカラム(C2)で再度分離を行った。
以上のようにしてカラム(C2)でベラパミルが再び分
離される様子を検出器(D2)でモニターしたところ、
第13図のクロマトグラムのようになり、この曲線を分
析した結果、ピーク(43)でベラパミルの5体が分離
され、ピーク(44)でベラパミルの0体が分離されて
いることが分かった。
実験2.3及び5をにおいて、・カラムC2を設置する
ことは感度が向上し、精度のよい分析ができることや、
0体と5体の分離ができるなど、このシステムに於いて
重要な役割を果すことがわかった。
また、実験4において、ライン(36)を他のラインよ
りも内径の太い管で構成すると、更に分離が良好に行わ
れることがわかった。
(発明の効果) 以上何れにしても、本発明によれば分離しようとする成
分に最適な移動相をオンラインで自由に選択できるので
、従来分析できなかった成分も分析できるようになる。
しかも、各バルブ、ポンプ等は任意に制御可能であり、
操作性は極めてよい。
また、分離セクションで分取した試料中の成分をサンプ
リング部に貯溜し、トラッピングカラムで濃縮して質量
分析計にオンラインで導入できるので、不安定な成分で
も分解させないで質量分析できる。
また、大型のサンプリング部を用いたり、或は複数回試
料を注入して目的成分をトラッピングカラムで濃縮する
ようにすることにより、試料中に微量しか存在しない成
分でも充分な量を採取して質量分析することができる。
そして、分離した成分をサンプリング部で成分毎に異な
るループに貯溜することにより、多数の成分を含んでい
る試料も一つの装置で同時に分析できるようになる。
また、サンプリング部からトラッピングカラムの間に移
動相希釈バイパスのラインを設け、移動相の希釈率を調
節できるように構成することにより、希釈率を成分に応
じた最適な値に調整でき、トラッピングカラムで成分を
捕捉しやすくなる。
加えて、分離セクションで目的成分の分離が充分できな
いような場合であっても、質量分析計に導入するセクシ
ョンに更にカラムを設けて分離を行うことにより、より
精度の高い質量分析ができるようになり、分析の信顛度
の向上が図れる。また、これら2つのカラムの組合せに
よって、成分を0体と5体に分離することもできるよう
になる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明装置の一例を示す全体図、第2図は六方
バルブの説明図、第3図はサンプリング部の説明図、第
4.5図は実験lの結果を示すクロマトグラム、第6.
7図は同マススペクトルダラム、第8.9図は実験2の
結果を示すクロマトグラム、第10図は実験3の結果を
示すクロマトグラム、第11.12図はライン(36)
の内径を細くした場合と太くした場合とを比較するクロ
マトグラム、第13図は実験5の結果を示すクロマトグ
ラム、第14図は従来の高速液体クロマトグラフィーの
説明図である。 1・・・分離セクション 2・・・質量分析計への導入セクショ C・・・分離カラム D・・・検出器 DR・・・ドレイン F・・・容器 ■・・・インジェクター P・・・ポンプ L・・・移動相 MS・・・質量分析計 SL・・・サンプリング部 TC・・・トラッピングカラム ン ■・・・バルブ 弔 図 時間 第 8 図 Retention time(min ) 第 図 2 6 0 Retention time (min ) 第 0 図 Retention ime (min)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)高速液体クロマトグラフィーにより試料中の成分
    を分離後移動相を希釈してトラッピングカラムで成分の
    みを捕捉して、該成分を新たな移動相で質量分析計に送
    ることを特徴とする高速液体クロマトグラフィー質量分
    析における移動相の変換方法。
  2. (2)高速液体クロマトグラフィーにより試料中の成分
    を分離するセクションと成分を質量分析計に導入するセ
    クションとを設け、これら両セクションの間に希釈液の
    挿入ラインと、希釈された移動相は通すが成分は捕捉す
    るトラッピングカラムを配設した高速液体クロマトグラ
    フィー質量分析における移動相の変換装置。
  3. (3)高速液体クロマトグラフィーにより試料中の成分
    を分離するセクションと成分を質量分析計に導入するセ
    クションとを設けると共に、これら両セクションの間に
    は分離した成分を成分毎に異なるループに貯溜するサン
    プリング部と、該サンプリング部に希釈液を挿入するラ
    インと、希釈された移動相は通すが成分は捕捉するトラ
    ッピングカラムを配設した高速液体クロマトグラフィー
    質量分析における移動相の変換装置。
  4. (4)請求項(3)の変換装置において、サンプリング
    部からトラッピングカラムの間のラインに希釈液を注入
    する移動相希釈バイパスを設け、かつ、該移動相希釈バ
    イパスからの希釈液の送液量を変えられるように構成し
    て移動相の希釈率を調節自在にした高速液体クロマトグ
    ラフィー質量分析における移動相の変換装置。
  5. (5)成分を質量分析計に導入するセクションに分離カ
    ラムを配設した請求項(2)乃至(4)の何れかに記載
    の高速液体クロマトグラフィー質量分析における移動相
    の変換装置。
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