JPH03204818A - ヒトadfを含有する医薬組成物 - Google Patents

ヒトadfを含有する医薬組成物

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JPH03204818A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ヒト成人T細胞白血病由来因子(以下ヒトA
DFと称する)を有効成分とする放射線防護剤、抗炎症
剤、リウマチ治療剤、自己免疫疾患治療剤、虚血性臓器
障害治療剤、薬物中毒治療剤及び動脈硬化治療剤に関す
る。癌などの放射線療法時に、本発明に係るヒトADF
を併用することにより、放射線の副作用を大幅に軽減出
来る。
また、ヒトAI)Fはフリーラジカルの中和活性を有し
ており、フリーラジカルの生体過酸化による組織障害を
伴う炎症、リウマチ、自己免疫疾患。
虚血性臓器障害、薬物中毒、動脈硬化などの治療薬ある
いは予防薬としても広く利用できる。
一方、Wol 1man等はヒトの生体内の酸化還元蛋
白質であるチオレドキシンのアミノ酸配列を公表してい
る(The Journal of Biologic
al ChemistryVol 263. (No 
30)、 PP 15506−15512.1988)
。
Wollman等が示したチオレドキシンのアミノ酸配
列はヒトADFのアミノ酸配列と2ケ所が異なる以外は
全てヒトADFと同一の配列を有していた。
またヒトADFもチオレドキシン様の酸化還元作用を有
している。従って、ヒトADFをチオレドキシンと呼ぶ
研究者もいるが、本発明においてはヒトADFという用
語で統一する。
〔従来の技術〕
放射線は、癌の治療に有効な手段の一つである。
しかし、放射線は、非特異的に癌細胞だけでなく正常細
胞をも破壊するので、治療効果を上げる為に放射線量を
増せば増すほど、造血障害1発熱。
嘔吐などの副作用は免れず、また、癌が治癒出来たとし
ても、内分泌異常による発育障害、中枢神経障害などの
後遺症が問題になってくる。治療の現場では、今まで、
腫瘍の縮小効果ばかりに目が向けられていたが、治療成
績が向上し生存率が高くなるにつれ、治療前後の患者の
、あるいは長期生存者の”生活の質(quality 
of 1ife)″を確保することが不可欠になってき
た。従って、放射線治療時に、放射線防護剤を併用して
正常細胞の障害を出来るだけ抑え、治療成績を向上させ
ると共に、副作用を軽減させるという考え方は重要であ
る。放射線による細胞障害は、放射線により生体内に発
生したフリーラジカルが原因と考えられているが、この
フリーラジカルを不活性化して副作用を軽減しようとい
う考えから、還元型グルタチオン(GSH)、あるいは
その他のSH化合物が放射線防護剤として研究開発され
てきた。ところが、GSHは試験管内では確かに放射線
防護効果が認められたものの、細胞膜を通過出来ないた
め、動物に投与しても殆ど効果は認められなかった。
また、米国で開発されたSH化合物の一つであるWR−
2721(S −2−(3−アミノプロピル−アミノ)
−エチルホスフォロチオ酸)は、放射線による骨髄幹細
胞の障害を防ぐことは出来たが、それ自身に強い副作用
があり日本では製造が中止されている。一方、生体由来
の蛋白質であるインターロイキン1  (ILI)にも
放射線防護作用があることが見いだされたが、ILLは
発熱活性があり、人体に投与する場合、投与量が制限さ
れる。
また、作用機構もよくわかっていないので、活性を自由
に制御することが難しい。従って、現在、放射線治療時
の副作用を有効に抑え、しかもそれ自身の毒性が低いよ
うな防護剤は見いだされていない。
放射線による生体障害の原因と考えられるフリーラジカ
ルは、炎症、あるいは、リウマチ、自己免疫疾患、虚血
性臓器傷害、薬物中毒などにおいても多量に生体内に発
生し、強力な酸化反応(過酸化反応)により生体膜、蛋
白質、酵素、あるいはDNAを攻撃し生体を傷害する原
因となる、と考えられている。また、動脈硬化はフリー
ラジカルの一種である過酸化脂質の蓄積が原因と考えら
れている。従って、放射線防護作用を有するSH化合物
が強力なフリーラジカル消去作用を持つとき、この物質
は炎症あるいはその他の生体過酸化を伴う上記の各種疾
患の治療薬あるいは予防薬としても有効に利用できる。
一方、スーパーオキシドジスムターゼ(SOD)は、フ
リーラジカルの一種である0!−を消去する活性を持ち
、現在抗炎症薬として開発が進められているが、生体内
半減期が10分以内と非常に短(、化学修飾あるいはリ
ポソームへの封入などを施して半減期を延ばす工夫が必
要であり、臨床応用をする上での難関となっている。
尚、酸化還元能を有するヒトADF (ヒトチオレオト
キシン)のフリーラジカル消去活性については、今日、
我々が報告するまで明らかになっていなかった。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明の課題は、癌放射線療法などに於いて、有効に放
射線の副作用を軽減する事が出来、更にフリーラジカル
による炎症や生体過酸化を伴う各種炎症の治療あるいは
予防に有効で、しかも生体に対する毒性が低いヒトAD
Fを含有する薬剤の提供である。
〔課題を解決する為の手段〕
本発明者は、上記課題を解決する為に鋭意検討を行った
結果、ヒトADFに優れた放射線防護効果、抗炎症効果
、リウマチ治療効果、自己免疫疾患の治療効果、虚血性
臓器障害治療効口譜が薬物中毒治療効果及び動脈硬化治
療効果を見い出し本発明を完成するに至った。
以下、本発明の詳細な説明する。
ヒトADFは、ヒト成人型T細胞白血病患者より樹立さ
れたT細胞白血病細胞株(ATL−2)の培養上清中に
最初に見出された蛋白質であり、本発明者は既に、蛋白
質の精製及びcDNAのクローニングに成功し、さらに
遺伝子組み換え法によりリコンビナントヒトADFの大
量生産にも成功している。(特開平1−85097)。
ヒトADFは、大腸菌、高等植物、兎などのチオレドキ
シンに共通の活性部位の構造を有しており、しかも、リ
コンビナントヒトADFはチオレドキシン様の還元活性
を有している事も確認された。さらに、ヒトADFはフ
リーラジカル消去能を有することも、今回の我々の発明
により初めて明らかにされた。
本発明で使用するヒトADF蛋白質は、次の方法あるい
はそれ以外の方法で製造したものなど、その製法に制限
はない。■ヒト由来細胞株(ATL−2など)の細胞培
養上清、または細胞抽出液から、塩析、ゲル濾過クロマ
トグラフィー、イオン交換クロマトグラフィー、アフィ
ニティークロマトグラフィー、クロマトフオーカシング
、逆相クロマトグラフィー、疎水性クロマトグラフィー
などの一般に用いられる手法により精製する。(特枯草
菌、酵母、高等動物細胞、植物細胞などの宿主細胞に導
入し、宿主細胞内で発現した組換えヒトADF蛋白質を
、■に記したような手法を用いて精製する。(特開平1
−85097)■ペプチド化学合成法により、(I)の
配列を有するポリペプチドを合成する。
くり返し述べるが、いずれの生産法を用いてもよい。
本発明のヒトADFを、放射線療法時に投与することに
より、放射線による副作用を大幅に軽減させることが出
来る。例えば、放射線全身あるいは局所照射による治療
を必要とする各種の癌、また、骨髄移植に先だって放射
線全身照射が必要な急性、慢性白血病、再生不良性貧血
など放射線療法を必要とする各種疾患に適用が可能であ
る。また、ヒトADFは、ヒト由来の蛋白質であるので
、人体に投与しても異物として認識されず、毒性は非常
に低い。ヒトADFの投与は、特に制限はないが放射線
照射の前、後、あるいは照射前後に渡って体重1 kg
当り1−30mgの用量を数回行う。
投与時期は、照射直前、直後各1日以内を含めるのが望
ましく、投与量は、10■/体重眩程度が望ましいが、
照射線量、患者の症状に応じて変化させる。また、投与
方法は、静脈内投与、筋肉内投与またはその他の投与方
法によればよい。
本発明のヒトADFは、種々のフリーラジカルを還元し
消去する能力も有している。また、フリーラジカルがS
−3架橋を持った蛋白質あるいは酵素と反応すると分子
内あるいは分子間に誤ったS−S架橋が形成され、活性
を失うが、本発明のヒトADFはこのような失活した蛋
白質あるいは酵素のS−S架橋を矯正し、活性を回復さ
せる能力も有している。従って、フリーラジカルによる
生体傷害を伴う炎症、あるいは、リウマチ、自己免疫疾
患、虚血性臓器障害、薬物中毒などの疾患においてヒト
ADFを投与することにより症状を大幅に軽減できる。
更に、フリーラジカルの蓄積が原因と考えられる動脈硬
化の予防、治療薬としても利用できる。
くり返し述べるが、本発明のヒトADFを含有する薬剤
は放射線防護剤や抗炎症剤としての用途以外にもリウマ
チ、自己免疫疾患、虚血性臓器障害、薬剤中毒及び動脈
硬化などの予防あるいは治療剤として広範囲に利用でき
る可能性がある。
本発明で使用されるヒトADFは第1図に示した配列を
持つポリペプチドに限定されるものではない。
即ち、ヒトADF活性がある限り、N末端にメチオニン
残基が付加されたポリペプチド、化学修飾、塩基置換法
によりアミノ酸配列に置換が加わったポリペプチド、ア
ミノ酸配列の一部に欠損があるポリペプチド、アミノ酸
残基の挿入があるポリペプチド、あるいは側鎖に糖鎖等
が付加されたポリペプチドでもよい、好ましくは第1図
に示したアミノ酸配列を有するポリペプチド及び第1図
に示したアミノ酸配列のN末端にメチオニンが付加され
た構造を持つポリペプチドが良い。また、ヒトADFの
活性部位も既に明らかになっているので、蛋白質工学的
に自由に活性をコントロールすることも可能である。
はないが、通常いずれの場合も0.01〜100.0重
量%、好ましくは001〜50重量%含有させればよい
。またヒトADF以外にマンニトール、マルトースなど
の種々の安定化剤や賦形剤を添加すればよい。
以下、本発明を実施例に基づいて説明する。
〔実施例1〕リコンビナントヒトADFの調製公知の方
法(特開平1−85097)に従い、リコンビナントヒ
トADFを調製した。まず、ヒトADFcDNAを組み
込んだプラスミドDNAで大腸菌をトランスフオームし
、大腸菌体内でヒトADFを発現させた後、イオン交換
クロマトグラフィーなどにより精製を行い、リコンビナ
ントADF標品を得た。201iterの大腸菌培養液
から1gの精製標品が得られた。この標品は、5O5−
PAGEで分子量12,000の単一のバンドを示し、
イムノブロッティングを行ったところ、抗ヒトADF抗
体と反応した。また、チオレドキシンとしての還元活性
を有し、その比活性は大腸菌由来チオレドキシンと同程
度であった。
このリコンビナントヒトADFを、PBSに対して一晩
透析した後、0.22μmミリポアフィルタ−に通して
滅菌し、濃度を0.5■/meに調整した後以下の実験
に用いた。
〔実施例2〕リコンビナントヒトADFのin viv
。
放射線防護効果 マウス(ICR)に8.5GyOX線を照射した直後(
0日月)から−日おきに、10日日目で計6回、腹腔内
にリコンビナントヒトADFを注射投与した。投与量は
、1匹、1回当り400μgとした。第2図に示したよ
うに、コントロールの無投与群では、照射後11日凹か
ら死亡し始め、21日日目でに全マウスが死亡したのに
対し、ADF投与群では、30日ローおいても全マウス
が生存した。
〔実施例3〕リコンビナントヒトADFのフリーラジカ
ル還元能 本発明のヒトADFは、フリーラジカルの還元活性を有
することが明らかになった。第3図に示すように、リコ
ンビナントヒトADF、チオレド× キシンレダクターゼ(TAR) 、NADPHからなる
還元型チオレドキシン再生系にキサンチンオキシダーゼ
とキサンチンから成るフリーラジカル(0□−、H,O
□)生成系を加えたところ、NADPHの消費に伴う3
40nmの吸光度の減少が観察された。
去酵素であるSODにより阻害されなかったのに対し、
過酸化水素(H20□)消去酵素であるカタラーゼによ
り阻害されたことから、ヒトADFは過酸化水素を還元
する能力を有することが明らかになった。
尚、第3図のΔA 340 /minとは340nmの
吸光度の減少量を示す。
〔実施例4〕リコンビナントヒトADFの失活酵素の活
性回復効果 本発明のヒトADFは、フリーラジカルにより失活した
酵素の活性を回復させる活性を有することが明らかにな
った(第4図)。リボヌクレアーゼA (RNaseA
)は分子内に4つのS−S結合を有するが、還元剤であ
るジチオスレイトール(DTT)によるS−8結合の還
元に引き続き、フリーラジカルの一つである過酸化水素
(H2O2)と反応させると分子内あるいは分子間に間
違ったS−8架橋が形成され不活化されたスクランブル
RNaseを作ることができる。スクランブルRNas
eは活性を失っているが、ここに酸化型及び還元型のり
コンビナンドヒトADFを作用させると、時間と共にR
NaseAの活性が回復した。この反応は、第5図に示
すように還元型ADFにより間違ったS−S結合が切断
された後、酸化型ADFにより正しいSS結合がかけら
れたためと考えられる。RNase活性は、2’、3’
−cCMPの加水分解反応に伴う286 nmの吸光度
の増加速度を測定し算出した。
結果は第4図に示した。
〔実施例5〕リコンビナントヒトADFの血中動態 リコンビンナントヒトADF (以下rADFと略する
)2.5■(生理食塩水1mlに溶解)をマウス(C5
7BL/6.4週齢、雌)の腹腔に投与後、−定時間経
過の後マウスをエーテル麻酔し心臓から採血し血清を採
取した。血清に含まれるrADFを5O5−PAGEと
イムノブロッティングにより検出した後、デンシトメー
ターによりプロッティング膜上のrADFのバンドを定
量し、血清中rADFの濃度を算出した。第6図に示す
ように、r ADFは投与15分後から血中に出現し、
1時間で血中濃度は最大に達しその後徐々に減少した。
この結果から、rADFの血中半減期は約1.5時間と
計算された。
明らかにSODより血中半減期が長いという結果を得た
。
〔発明の効果〕
本発明のヒトADFは優れた放射線防護作用以外に優れ
たフリーラジカル消去活性及び、フリーラジカルにより
失活した酵素を再活性化させる能力をも有する有用な物
質である。従って、ヒトADFを有効成分として含有す
る医薬製剤は放射線防護剤以外にフリーラジカルによる
生体障害を伴う炎症の治療剤、あるいはリウマチ、自己
免疫疾患、虚血性臓器疾患、薬物中毒及び動脈硬化など
の治療及び予防剤として有用である。
またヒトADFはヒト由来の蛋白質であるので、人体に
投与しても異物として認識されず、毒性は極めて低い。
さらに、血中半減期が1.5時間と、SODに比べ10
倍以上長いので、SODよりはるかに低濃度で効果を発
揮するという特徴を合せもつ。
【図面の簡単な説明】
第1図はヒトADFのアミノ酸配列を示す。 第2図はヒトADFの放射線防護効果を示す。 第3図はヒトADFのフリーラジカル還元能を示す。 第4図はヒトADFの失活酵素の活性回復効果を示す。 第5図はRNaseの構造変化を示す。 第6図はヒトADFの血中動態を示す。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ヒトADFを有効成分として含有する放射線防護
    剤。
  2. (2)ヒトADFを有効成分として含有する抗炎症剤。
  3. (3)ヒトADFを有効成分として含有するリウマチ治
    療剤。
  4. (4)ヒトADFを有効成分として含有する自己免疫疾
    患治療剤。
  5. (5)ヒトADFを有効成分として含有する虚血性臓器
    障害治療剤。
  6. (6)ヒトADFを有効成分として含有する薬物中毒治
    療剤。
  7. (7)ヒトADFを有効成分として含有する動脈硬化治
    療剤。
  8. (8)ヒトADFが下記のアミノ酸配列( I )を有す
    る請求項(1)、(2)、(3)、(4)、(5)、(
    6)又は(7)記載の放射線防護剤、抗炎症剤、リウマ
    チ治療剤、自己免疫疾患治療剤、虚血性臓器障害治療剤
    、薬物中毒治療剤、又は動脈硬化治療剤。 〔アミノ酸配列1〕 (N末端)【遺伝子配列があります】(C末端)(9)
    ヒトADFが大腸菌で生産されたものである請求項(1
    )、(2)、(3)、(4)、(5)、(6)又は(7
    )記載の放射線防護剤、抗炎症剤、リウマチ治療剤、自
    己免疫疾患治療剤、虚血性臓器障害治療剤、薬物中毒治
    療剤又は動脈硬化治療剤。
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