JPH0322892B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0322892B2 JPH0322892B2 JP22197382A JP22197382A JPH0322892B2 JP H0322892 B2 JPH0322892 B2 JP H0322892B2 JP 22197382 A JP22197382 A JP 22197382A JP 22197382 A JP22197382 A JP 22197382A JP H0322892 B2 JPH0322892 B2 JP H0322892B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- weight
- acrylic rubber
- carbon atoms
- group
- monomer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
Description
本発明は新規なアクリルゴム及びその製造方法
に関するもので、さらに詳細には架橋用単量体単
位としてカルボキシル基含有不飽和単量体単位と
エポキシ基含有不飽和単量体単位とを含有するア
クリルゴム及びその製造方法に関するものであ
る。 アクリルゴムはアクリル酸エステルを主成分と
する弾性体であり、一般に耐熱性、耐油性等に優
れたゴムとして知られている。しかしながら、ゴ
ム分子主鎖に二重結合を有していないため、架橋
点となる活性基を有する単量体を共重合させるこ
とが従来から行なわれている。 架橋点として2−クロロエチルビニルエーテ
ル、ビニルクロロアセテート、アリルクロロアセ
テート、ビニルベンジルクロライド、5−クロロ
アセトキシメチル−2−ノルボルネンなどの如き
ハロゲン含有単量体を共重合させたもの、グリシ
ジルアクリレート、グリシジルメタクリレート、
アリルグリシジルエーテルなどのエポキシ基含有
単量体を共重合させたもの、あるいはアクリル
酸、メタクリル酸、マレイン酸などのカルボキシ
ル基含有不飽和単量体を共重合させたものなどが
従来から使用されている。 この様な架橋用単量体を共重合させたアクリル
ゴムはアミン類、アンモニウム塩類、金属石ケン
−硫黄などが架橋剤として通常使用されるが、加
硫速度が遅く、最適な加硫物性を有する加硫物と
するためには加硫後に長時間の熱処理を行なわね
ばならぬ欠点がある。 したがつて、この長時間の熱処理を不要とする
か、処理時間の短縮は工業的に大きな利益とな
り、この様なアクリルゴムの開発が切望されてい
る。 アクリルゴムの加硫をより効果的に行なわしめ
る試みは種々なされており、例えばハロゲン含有
不飽和単量体とカルボキシル基含有不飽和単量体
を併用する方法(特公昭56−25943号)などが提
案されているが、加硫が早すぎて加工工程中でス
コーチを起こすなどの欠点があり、実用上満足で
きるものではない。 本発明者等はこの様な背景下に実質的に加硫後
の熱処理を必要としないアクリルゴムを開発すべ
く種々検討した結果、架橋用単量体としてエポキ
シ基含有不飽和単量体とカルボキシル基含有不飽
和単量体とを所定割合量共重合させれば、適度の
加硫速度とすぐれた加硫物性を有する加硫物が得
られるとの知見に基づき本発明に達したものであ
る。 本発明の目的はアクリルゴムの特徴である耐熱
性、耐油性、耐候性、耐オゾン性等を損うことな
く、従来のアクリルゴムの欠点である加硫後の長
時間の熱処理を必要としない圧縮永久ひずみの小
さい、耐寒性と耐油性の釣り合いの取れた新規な
アクリルゴム及びその製造方法を提供することに
ある。 本発明の目的は、(1)炭素数1〜8のアルキル基
を有するアルキルアクリレートの少なくとも1種
の単量体30〜89.8重量%、(2)炭素数1〜4のアル
コキシ基および炭素数1〜4のアルキレン基を有
するアルコキシアクリレートの少なくとも1種10
〜60重量%、(3)エポキシ基含有不飽和単量体0.1
〜5重量%、(4)カルボキシル基含有不飽和単量体
0.1〜5重量%、(5)エチレン性不飽和単量体0〜
30重量%を構成単位とするランダム共重合体であ
つて、実質的に分岐を含まず、ムーニー粘度
(ML1+4、100℃)が10以上のアクリルゴムを製
造、使用することにより達せられる。 本発明のアクリルゴムを構成する単量体成分(1)
の炭素数1〜8のアルキル基を有するアルキルア
クリレートとしてはメチルアクリレート、エチル
アクリレート、プロピルアクリレート、ブチルア
クリレート、オクチルアクリレート等が挙げられ
る。好ましくは炭素数2〜4のアルキル基を有す
るエチルアクリレート、プロピルアクリレート、
ブチルアクリレート等である。アクリルゴム中の
含有量は30〜89.8重量%である。30重量%未満で
は得られるアクリルゴムは弾性、強度が悪くな
り、89.8重量%を超えると耐寒性と耐油性の釣り
合いが悪くなる。好ましくは40〜80重量%であ
る。 本発明アクリルゴムの構成単量体成分(2)の炭素
数1〜4のアルコキシ基および炭素数1〜4のア
ルキレン基を有するアルコキシアルキルアクリレ
ートとしてはメトキシメチルアクリレート、メト
キシエチルアクリレート、エトキシエチルアクリ
レート、ブトキシエチルアクリレート、メトキシ
エトキシエチルアクリレートなどが挙げられる。
これらアルコキシアクリレートのアクリルゴム中
の含有量は耐寒性と耐油性の釣り合いから10〜60
重量%、好ましくは20〜50重量%である。 本発明アクリルゴムの構成単量体成分(3)のエポ
キシ基含有不飽和単量体としてはビニルグリシジ
ルエーテル、アリルグリシジルエーテル、メタリ
ルグリシジルエーテル、グリシジルアクリレー
ト、グリシジルメタクリレートなどが挙げられ
る。好ましくはグリシジルメタクリレート、アリ
ルグリシジルエーテルである。これらエポキシ基
含有不飽和単量体のアクリルゴム中の含有量は
0.1〜5重量%である。0.1重量%未満では得られ
るアクリルゴムは加硫速度が遅くなり、かつ実用
上満足しうる加硫物を得ることができない。また
5重量%を超えると得られるアクリルゴムの加硫
速度が早くなり、加工中に硬化しやすくなる。好
ましくは0.5〜3重量%である。 本発明アクリルゴムの構成単量体成分(4)のカル
ボキシル基含有不飽和単量体としてはアクリル
酸、メタクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、フ
マル酸、2−ノルボルネン−5−カルボン酸、ケ
イ皮酸、マレイン酸モノメチル等が挙げられる。
好ましくはアクリル酸、メタクリル酸である。こ
れらカルボキシル基含有単量体の含有量は0.1〜
5重量%である。0.1重量%未満では得られるア
クリルゴムは加硫速度が遅くなり、かつ実用上満
足しうる加硫物を得ることができない。また5重
量%を超えると得られるアクリルゴムの加硫速度
が早くなり、加工中に硬化しやすくなる。好まし
くは0.2〜3重量%である。 本発明アクリルゴムの構成単量体成分(5)のエチ
レン性不飽和単量体は必要に応じ得られるアクリ
ルゴムの強度、耐油性を調整するものであり、含
有量は30重量%以下、好ましくは2〜20重量%で
ある。このような単量体としてはスチレン、α−
メチルスチレンなどの芳香族ビニル化合物、アク
リロニトリル、メタクリロニトリルなどの不飽和
ニトリル化合物、アクリルアミド、メタクリアミ
ド、N−メチルメタクリロルアミドなどの不飽和
アミド化合物等が挙げられる。 本発明のアクリルゴムは前記の単量体の混合物
を通常使用されるラジカル開始剤を用いて所定割
合量重合することによつて得られる。前記の各単
量体の使用量はエポキシ基含有不飽和単量体以外
は重合時の仕込み組成が、得られたアクリルゴム
中の含有組成とほぼ等しくなるので仕込み組成割
合はアクリルゴム中の含有組成割合と同一で良
い。しかしながらエポキシ基含有不飽和単量体の
中には他の単量体との共重合性が低いものもあり
アクリルゴム中に所定量含有されるためには仕込
み量は過剰にする必要があり、アクリルゴム中の
該単量体単位の量を0.1〜5重量%とするには該
単量体は0.1〜20重量%(全単量体混合物中)使
用する必要がある。 本発明のアクリルゴムは、前記単量体混合物の
所定割合量を通常使用されるラジカル開始剤を用
いて乳化重合、懸濁重合、溶液重合あるいは塊状
重合等の公知の重合様式で容易に製造することが
できるが、特に乳化重合が適している。重合は回
分重合で行うか、または1種以上の成分単量体を
重合中に連続的あるいは断続的に加えて行うこと
ができる。重合温度は−10℃〜100℃の範囲であ
るが、好ましくは2〜80℃である。 通常使用されるラジカル開始剤としては有機およ
び無機過酸化物、無機過硫酸塩、有機ハイドロパ
ーオキサイド、アゾ化合物あるいは公知のレドツ
クス触媒系などが含まれるが、制約は受けない。 乳化重合により製造する場合には陰イオン、陽
イオンあるいは非イオン性の界面活性剤、その他
の重合用副資材が使用されるが、本発明において
はこれらの物質は何ら制限を受けないことは言う
までもない。 本発明のアクリルゴムは重合終了後通常の凝固
方法、例えば塩酸、多価金属塩等の凝固剤の添加
により重合系から単離され、洗浄、乾燥工程を経
て固形のアクリルゴムが得られる。 本発明のアクリルゴムはロールやバンバリー等
の通常の混合機中でゴム工業で通常使用される各
種配合剤(加硫剤、補強剤、充てん剤、加工助
剤、老化防止剤など)と共に混合することができ
る。 本発明のアクリルゴムは例えば第4級アンモニ
ウム塩、第4級ホスホニウム塩、グアニジン類、
有機弱酸のアルカリ金属塩などで容易に加硫する
ことができる。本発明のアクリルゴムは加硫後の
長時間の熱処理を必要としないばかりでなく、そ
の加硫物は圧縮永久ひずみ性が著しく優れ、耐熱
性、耐候・オゾン性ならびに耐寒性と耐油性の釣
り合いのとれた優れたアクリルゴムである。 本発明のアクリルゴムの加硫物は耐熱性、耐油
性、耐候・オゾン性を必要とする多くの分野での
用途に有用である。かかる用途としては、ガスケ
ツト、ホース、コンベアベルト、パツキング、オ
イルシール、バルプシートなどの種々のゴム製品
が挙げられる。 本発明のアクリルゴムの化学構造及び組成は
13C−核磁気共鳴スペクトルから求められ、エポ
キシ基含有量は、試料を所定量メチルエチルケト
ンに溶解し、過剰量と塩酸と反応させ残留した塩
酸を中和滴定することにより求められる。またカ
ルボキシル基含有量は試料をアセトンに溶解した
のち、直接中和滴定することにより求められる。 次に実施例により本発明を具体的に説明する。 実施例 1 温度計、撹拌機、窒素導入管、および減圧装置
を付した2のセパラブルフラスコ中で下記の重
合処方()および()により第1表の単量体
混合物を重合した。重合に先立つて()をフラ
スコに仕込み、フラスコ中の混合物のPHを7に調
整し、撹拌しつつ系内の温度を5℃にし、脱気、
窒素置換を繰り返し、系内の酸素を充分除去した
後()を添加して重合を開始させた。重合は約
16時間で終了させた。重合転化率は95〜99%の範
囲内であつた。重合終了後、重合生成物を塩析
し、充分水洗した後減圧乾燥器にて乾燥させて目
的のアクリルゴムを得た。 (重合処方) () 水 1000g ナトリウムドデシルベンゼンスルホネート 20g ナトリウムナフタレンスルホネート 10g 硫酸ナトリウム 3g エチレンジアミンテトラ酢酸4ナトリウム塩
0.2g エチレンジアミンテトラ酢酸ナトリウム第二鉄
塩 0.005g 単量体混合物(第1表) 1000g () Na2S2O4 0.2g ナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート
0.2g P−メンタンハイドロパーオキサイド 0.1g
に関するもので、さらに詳細には架橋用単量体単
位としてカルボキシル基含有不飽和単量体単位と
エポキシ基含有不飽和単量体単位とを含有するア
クリルゴム及びその製造方法に関するものであ
る。 アクリルゴムはアクリル酸エステルを主成分と
する弾性体であり、一般に耐熱性、耐油性等に優
れたゴムとして知られている。しかしながら、ゴ
ム分子主鎖に二重結合を有していないため、架橋
点となる活性基を有する単量体を共重合させるこ
とが従来から行なわれている。 架橋点として2−クロロエチルビニルエーテ
ル、ビニルクロロアセテート、アリルクロロアセ
テート、ビニルベンジルクロライド、5−クロロ
アセトキシメチル−2−ノルボルネンなどの如き
ハロゲン含有単量体を共重合させたもの、グリシ
ジルアクリレート、グリシジルメタクリレート、
アリルグリシジルエーテルなどのエポキシ基含有
単量体を共重合させたもの、あるいはアクリル
酸、メタクリル酸、マレイン酸などのカルボキシ
ル基含有不飽和単量体を共重合させたものなどが
従来から使用されている。 この様な架橋用単量体を共重合させたアクリル
ゴムはアミン類、アンモニウム塩類、金属石ケン
−硫黄などが架橋剤として通常使用されるが、加
硫速度が遅く、最適な加硫物性を有する加硫物と
するためには加硫後に長時間の熱処理を行なわね
ばならぬ欠点がある。 したがつて、この長時間の熱処理を不要とする
か、処理時間の短縮は工業的に大きな利益とな
り、この様なアクリルゴムの開発が切望されてい
る。 アクリルゴムの加硫をより効果的に行なわしめ
る試みは種々なされており、例えばハロゲン含有
不飽和単量体とカルボキシル基含有不飽和単量体
を併用する方法(特公昭56−25943号)などが提
案されているが、加硫が早すぎて加工工程中でス
コーチを起こすなどの欠点があり、実用上満足で
きるものではない。 本発明者等はこの様な背景下に実質的に加硫後
の熱処理を必要としないアクリルゴムを開発すべ
く種々検討した結果、架橋用単量体としてエポキ
シ基含有不飽和単量体とカルボキシル基含有不飽
和単量体とを所定割合量共重合させれば、適度の
加硫速度とすぐれた加硫物性を有する加硫物が得
られるとの知見に基づき本発明に達したものであ
る。 本発明の目的はアクリルゴムの特徴である耐熱
性、耐油性、耐候性、耐オゾン性等を損うことな
く、従来のアクリルゴムの欠点である加硫後の長
時間の熱処理を必要としない圧縮永久ひずみの小
さい、耐寒性と耐油性の釣り合いの取れた新規な
アクリルゴム及びその製造方法を提供することに
ある。 本発明の目的は、(1)炭素数1〜8のアルキル基
を有するアルキルアクリレートの少なくとも1種
の単量体30〜89.8重量%、(2)炭素数1〜4のアル
コキシ基および炭素数1〜4のアルキレン基を有
するアルコキシアクリレートの少なくとも1種10
〜60重量%、(3)エポキシ基含有不飽和単量体0.1
〜5重量%、(4)カルボキシル基含有不飽和単量体
0.1〜5重量%、(5)エチレン性不飽和単量体0〜
30重量%を構成単位とするランダム共重合体であ
つて、実質的に分岐を含まず、ムーニー粘度
(ML1+4、100℃)が10以上のアクリルゴムを製
造、使用することにより達せられる。 本発明のアクリルゴムを構成する単量体成分(1)
の炭素数1〜8のアルキル基を有するアルキルア
クリレートとしてはメチルアクリレート、エチル
アクリレート、プロピルアクリレート、ブチルア
クリレート、オクチルアクリレート等が挙げられ
る。好ましくは炭素数2〜4のアルキル基を有す
るエチルアクリレート、プロピルアクリレート、
ブチルアクリレート等である。アクリルゴム中の
含有量は30〜89.8重量%である。30重量%未満で
は得られるアクリルゴムは弾性、強度が悪くな
り、89.8重量%を超えると耐寒性と耐油性の釣り
合いが悪くなる。好ましくは40〜80重量%であ
る。 本発明アクリルゴムの構成単量体成分(2)の炭素
数1〜4のアルコキシ基および炭素数1〜4のア
ルキレン基を有するアルコキシアルキルアクリレ
ートとしてはメトキシメチルアクリレート、メト
キシエチルアクリレート、エトキシエチルアクリ
レート、ブトキシエチルアクリレート、メトキシ
エトキシエチルアクリレートなどが挙げられる。
これらアルコキシアクリレートのアクリルゴム中
の含有量は耐寒性と耐油性の釣り合いから10〜60
重量%、好ましくは20〜50重量%である。 本発明アクリルゴムの構成単量体成分(3)のエポ
キシ基含有不飽和単量体としてはビニルグリシジ
ルエーテル、アリルグリシジルエーテル、メタリ
ルグリシジルエーテル、グリシジルアクリレー
ト、グリシジルメタクリレートなどが挙げられ
る。好ましくはグリシジルメタクリレート、アリ
ルグリシジルエーテルである。これらエポキシ基
含有不飽和単量体のアクリルゴム中の含有量は
0.1〜5重量%である。0.1重量%未満では得られ
るアクリルゴムは加硫速度が遅くなり、かつ実用
上満足しうる加硫物を得ることができない。また
5重量%を超えると得られるアクリルゴムの加硫
速度が早くなり、加工中に硬化しやすくなる。好
ましくは0.5〜3重量%である。 本発明アクリルゴムの構成単量体成分(4)のカル
ボキシル基含有不飽和単量体としてはアクリル
酸、メタクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、フ
マル酸、2−ノルボルネン−5−カルボン酸、ケ
イ皮酸、マレイン酸モノメチル等が挙げられる。
好ましくはアクリル酸、メタクリル酸である。こ
れらカルボキシル基含有単量体の含有量は0.1〜
5重量%である。0.1重量%未満では得られるア
クリルゴムは加硫速度が遅くなり、かつ実用上満
足しうる加硫物を得ることができない。また5重
量%を超えると得られるアクリルゴムの加硫速度
が早くなり、加工中に硬化しやすくなる。好まし
くは0.2〜3重量%である。 本発明アクリルゴムの構成単量体成分(5)のエチ
レン性不飽和単量体は必要に応じ得られるアクリ
ルゴムの強度、耐油性を調整するものであり、含
有量は30重量%以下、好ましくは2〜20重量%で
ある。このような単量体としてはスチレン、α−
メチルスチレンなどの芳香族ビニル化合物、アク
リロニトリル、メタクリロニトリルなどの不飽和
ニトリル化合物、アクリルアミド、メタクリアミ
ド、N−メチルメタクリロルアミドなどの不飽和
アミド化合物等が挙げられる。 本発明のアクリルゴムは前記の単量体の混合物
を通常使用されるラジカル開始剤を用いて所定割
合量重合することによつて得られる。前記の各単
量体の使用量はエポキシ基含有不飽和単量体以外
は重合時の仕込み組成が、得られたアクリルゴム
中の含有組成とほぼ等しくなるので仕込み組成割
合はアクリルゴム中の含有組成割合と同一で良
い。しかしながらエポキシ基含有不飽和単量体の
中には他の単量体との共重合性が低いものもあり
アクリルゴム中に所定量含有されるためには仕込
み量は過剰にする必要があり、アクリルゴム中の
該単量体単位の量を0.1〜5重量%とするには該
単量体は0.1〜20重量%(全単量体混合物中)使
用する必要がある。 本発明のアクリルゴムは、前記単量体混合物の
所定割合量を通常使用されるラジカル開始剤を用
いて乳化重合、懸濁重合、溶液重合あるいは塊状
重合等の公知の重合様式で容易に製造することが
できるが、特に乳化重合が適している。重合は回
分重合で行うか、または1種以上の成分単量体を
重合中に連続的あるいは断続的に加えて行うこと
ができる。重合温度は−10℃〜100℃の範囲であ
るが、好ましくは2〜80℃である。 通常使用されるラジカル開始剤としては有機およ
び無機過酸化物、無機過硫酸塩、有機ハイドロパ
ーオキサイド、アゾ化合物あるいは公知のレドツ
クス触媒系などが含まれるが、制約は受けない。 乳化重合により製造する場合には陰イオン、陽
イオンあるいは非イオン性の界面活性剤、その他
の重合用副資材が使用されるが、本発明において
はこれらの物質は何ら制限を受けないことは言う
までもない。 本発明のアクリルゴムは重合終了後通常の凝固
方法、例えば塩酸、多価金属塩等の凝固剤の添加
により重合系から単離され、洗浄、乾燥工程を経
て固形のアクリルゴムが得られる。 本発明のアクリルゴムはロールやバンバリー等
の通常の混合機中でゴム工業で通常使用される各
種配合剤(加硫剤、補強剤、充てん剤、加工助
剤、老化防止剤など)と共に混合することができ
る。 本発明のアクリルゴムは例えば第4級アンモニ
ウム塩、第4級ホスホニウム塩、グアニジン類、
有機弱酸のアルカリ金属塩などで容易に加硫する
ことができる。本発明のアクリルゴムは加硫後の
長時間の熱処理を必要としないばかりでなく、そ
の加硫物は圧縮永久ひずみ性が著しく優れ、耐熱
性、耐候・オゾン性ならびに耐寒性と耐油性の釣
り合いのとれた優れたアクリルゴムである。 本発明のアクリルゴムの加硫物は耐熱性、耐油
性、耐候・オゾン性を必要とする多くの分野での
用途に有用である。かかる用途としては、ガスケ
ツト、ホース、コンベアベルト、パツキング、オ
イルシール、バルプシートなどの種々のゴム製品
が挙げられる。 本発明のアクリルゴムの化学構造及び組成は
13C−核磁気共鳴スペクトルから求められ、エポ
キシ基含有量は、試料を所定量メチルエチルケト
ンに溶解し、過剰量と塩酸と反応させ残留した塩
酸を中和滴定することにより求められる。またカ
ルボキシル基含有量は試料をアセトンに溶解した
のち、直接中和滴定することにより求められる。 次に実施例により本発明を具体的に説明する。 実施例 1 温度計、撹拌機、窒素導入管、および減圧装置
を付した2のセパラブルフラスコ中で下記の重
合処方()および()により第1表の単量体
混合物を重合した。重合に先立つて()をフラ
スコに仕込み、フラスコ中の混合物のPHを7に調
整し、撹拌しつつ系内の温度を5℃にし、脱気、
窒素置換を繰り返し、系内の酸素を充分除去した
後()を添加して重合を開始させた。重合は約
16時間で終了させた。重合転化率は95〜99%の範
囲内であつた。重合終了後、重合生成物を塩析
し、充分水洗した後減圧乾燥器にて乾燥させて目
的のアクリルゴムを得た。 (重合処方) () 水 1000g ナトリウムドデシルベンゼンスルホネート 20g ナトリウムナフタレンスルホネート 10g 硫酸ナトリウム 3g エチレンジアミンテトラ酢酸4ナトリウム塩
0.2g エチレンジアミンテトラ酢酸ナトリウム第二鉄
塩 0.005g 単量体混合物(第1表) 1000g () Na2S2O4 0.2g ナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート
0.2g P−メンタンハイドロパーオキサイド 0.1g
【表】
かくして得られたアクリルゴムを発明の詳細な説
明中に述べた方法により組成を求めた。エチルア
クリレート、ブチルアクリレート、メトキシエチ
ルアクリレート、アクリロニトリルの定量は 13C
−NMRの各化学シフトから求めた。結果は第2
表に示した。 化学シフト(ppm、TMS基準)(溶媒:CDCl3) 70.17(O−*CH2CH2OCH3)
メトキシエチルアクリレート 64.42(O−*CH2CH2…) ブチルアクリレート 60.47(O−*CH2CH3) エチルアクリレート 28.21(−*CH2−CH−) アクリルロトリル
明中に述べた方法により組成を求めた。エチルア
クリレート、ブチルアクリレート、メトキシエチ
ルアクリレート、アクリロニトリルの定量は 13C
−NMRの各化学シフトから求めた。結果は第2
表に示した。 化学シフト(ppm、TMS基準)(溶媒:CDCl3) 70.17(O−*CH2CH2OCH3)
メトキシエチルアクリレート 64.42(O−*CH2CH2…) ブチルアクリレート 60.47(O−*CH2CH3) エチルアクリレート 28.21(−*CH2−CH−) アクリルロトリル
【表】
【表】
この10種類のアクリルゴムについて第3表の配
合に従つて冷却下のオープンロールにて配合物を
調整し、次いで170℃で20分間プレス加硫を行な
い、その後、更にギヤーオーブン中で150℃4時
間、および150℃で16時間の熱処理を行つた。 これらの加硫物についてJISK−6301に準じて
加硫物の性質を測定し結果を第4表に示した。ま
た第1図には本発明例の、又第2図には比較例の
オツシレーテイング・デイスク・レオメーター
(東洋精機社製)による加硫挙動を示した。
合に従つて冷却下のオープンロールにて配合物を
調整し、次いで170℃で20分間プレス加硫を行な
い、その後、更にギヤーオーブン中で150℃4時
間、および150℃で16時間の熱処理を行つた。 これらの加硫物についてJISK−6301に準じて
加硫物の性質を測定し結果を第4表に示した。ま
た第1図には本発明例の、又第2図には比較例の
オツシレーテイング・デイスク・レオメーター
(東洋精機社製)による加硫挙動を示した。
【表】
【表】
【表】
第1図及び第2図から明らかなように先行公知
技術によるアクリルゴムが“だらだら”加硫(実
験番号8)もしくは加硫が早すぎ(実験番号9、
10)て加工安定性にかけるのに対し、本発明のア
クリルゴム(実験番号1〜6)は実用的な加硫速
度を有しまた平坦加硫性を示す。さらに第4表に
示したように先行公知技術によるアクリルゴムは
170℃×20分加硫のみでは圧縮永久ひずみ値が劣
り実用に供せないため、長時間の熱処理を必要と
するが、本発明のアクリルゴムは170℃×20分加
硫のみで圧縮永久ひずみ値が実用範囲に入るた
め、実質的に熱処理を必要とせず、省エネルギ
ー、生産性の向上は著しい。また耐寒性と耐油性
との釣り合いも優れている。比較例の実験番号10
は比較的圧縮永久ひずみ特性は優れているが、加
硫が早すぎ実用的でない。 これらの結果から、本発明のアクリルゴムは従
来のアクリルゴムの利点である耐熱性、耐油性、
耐候・オゾン性、耐寒性を損うことなく、従来の
アクリルゴムの欠点である加硫後の長時間の熱処
理を不必要とし、かつ低圧縮永久ひずみ、耐寒性
と耐油性との釣り合いのとれた優れたアクリルゴ
ムであることがわかる。 実施例 2 仕込みの単量体混合物組成を第5表に示した以
外は、すべて実施例1の方法によりアクリルゴム
を得た。得られたアクリルゴムについて、実施例
1と同じ方法で組成を求めた。結果を第6表に示
した。
技術によるアクリルゴムが“だらだら”加硫(実
験番号8)もしくは加硫が早すぎ(実験番号9、
10)て加工安定性にかけるのに対し、本発明のア
クリルゴム(実験番号1〜6)は実用的な加硫速
度を有しまた平坦加硫性を示す。さらに第4表に
示したように先行公知技術によるアクリルゴムは
170℃×20分加硫のみでは圧縮永久ひずみ値が劣
り実用に供せないため、長時間の熱処理を必要と
するが、本発明のアクリルゴムは170℃×20分加
硫のみで圧縮永久ひずみ値が実用範囲に入るた
め、実質的に熱処理を必要とせず、省エネルギ
ー、生産性の向上は著しい。また耐寒性と耐油性
との釣り合いも優れている。比較例の実験番号10
は比較的圧縮永久ひずみ特性は優れているが、加
硫が早すぎ実用的でない。 これらの結果から、本発明のアクリルゴムは従
来のアクリルゴムの利点である耐熱性、耐油性、
耐候・オゾン性、耐寒性を損うことなく、従来の
アクリルゴムの欠点である加硫後の長時間の熱処
理を不必要とし、かつ低圧縮永久ひずみ、耐寒性
と耐油性との釣り合いのとれた優れたアクリルゴ
ムであることがわかる。 実施例 2 仕込みの単量体混合物組成を第5表に示した以
外は、すべて実施例1の方法によりアクリルゴム
を得た。得られたアクリルゴムについて、実施例
1と同じ方法で組成を求めた。結果を第6表に示
した。
【表】
【表】
これら6種類のアクリルゴムについて、第3表
の「本発明例1〜7、11〜13」の欄と同じ配合処
方により実施例1と同様に加硫物を作成し、加硫
物性を求め第7表に示す結果を得た。
の「本発明例1〜7、11〜13」の欄と同じ配合処
方により実施例1と同様に加硫物を作成し、加硫
物性を求め第7表に示す結果を得た。
【表】
第7表の結果から、本発明のアクリルゴムは加
硫後の熱処理が短時間で済むと共に、実験番号16
と実験番号11〜13との比較から耐寒性と耐油性の
釣合いのとれた優れたアクリルゴムであることが
わかる。
硫後の熱処理が短時間で済むと共に、実験番号16
と実験番号11〜13との比較から耐寒性と耐油性の
釣合いのとれた優れたアクリルゴムであることが
わかる。
第1図は実施例1の本発明のアクリルゴムの加
硫挙動を、又第2図は実施例1の比較例のアクリ
ルゴムの加硫挙動を示す。図中の数字は、いずれ
も実験番号を表わす。
硫挙動を、又第2図は実施例1の比較例のアクリ
ルゴムの加硫挙動を示す。図中の数字は、いずれ
も実験番号を表わす。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 (1)アルキル基が1〜8個の炭素原子を有する
アルキルアクリレートの内から選ばれた少なくと
も1種の単量体30〜89.8重量%、(2)アルコキシ基
が1〜4個の炭素原子を有し、かつアルキレン基
が1〜4個の炭素原子を有するアルコキシアルキ
ルアクリレートの内から選ばれた少なくとも1種
の単量体10〜60重量%(3)エポキシ基含有不飽和単
量体0.1〜5重量%、(4)カルボキシル基含有不飽
和単量体0.1〜5重量%、(5)上記各単量体と共重
合可能なエチレン性不飽和単量体0〜30重量%を
構成単位とするランダム共重合体であつて、実質
的に分岐を含まず、ムーニー粘度(ML1+4、100
℃)が10以上のアクリルゴム。 2 (1)アルキル基が1〜8個の炭素原子を有する
アルキルアクリレートの内から選ばれた少なくと
も1種の単量体、(2)アルコキシ基が1〜4個の炭
素原子を有し、かつアルキレン基が1〜4個の炭
素原子を有するアルコキシアルキルアクリレート
の内から選ばれた少なくとも1種の単量体、(3)エ
ポキシ基含有不飽和単量体、(4)カルボキシル基含
有不飽和単量体及び必要に応じ(5)上記各単量体と
共重合可能なエチレン性不飽和単量体をそれぞれ
所定割合量用いてラジカル共重合し、共重合体中
の上記各単量体単位の量が(1)30〜89.8重量%、(2)
10〜60重量%、(3)0.1〜5重量%、(4)0.1〜5重量
%及び(5)0〜30重量%であり、ムーニー粘度
(ML1+4、100℃)が10以上の共重合体とすること
を特徴とするアクリルゴムの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22197382A JPS59113010A (ja) | 1982-12-20 | 1982-12-20 | アクリルゴム及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22197382A JPS59113010A (ja) | 1982-12-20 | 1982-12-20 | アクリルゴム及びその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS59113010A JPS59113010A (ja) | 1984-06-29 |
| JPH0322892B2 true JPH0322892B2 (ja) | 1991-03-27 |
Family
ID=16775062
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22197382A Granted JPS59113010A (ja) | 1982-12-20 | 1982-12-20 | アクリルゴム及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS59113010A (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS59168013A (ja) * | 1983-03-15 | 1984-09-21 | Nippon Zeon Co Ltd | アクリルゴム及びその製造方法 |
| US5082903A (en) * | 1989-06-06 | 1992-01-21 | Nippon Miktron Limited | Acrylic elastomer and its vulcanizable composition |
| JP2004013054A (ja) | 2002-06-11 | 2004-01-15 | Sumitomo Chem Co Ltd | 高耐熱ラベル |
| JP6997307B2 (ja) * | 2018-05-24 | 2022-01-17 | ユニマテック株式会社 | アクリルゴムおよびその架橋性組成物 |
-
1982
- 1982-12-20 JP JP22197382A patent/JPS59113010A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS59113010A (ja) | 1984-06-29 |
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