JPH0323243A - 溶融還元スラグの改質方法 - Google Patents

溶融還元スラグの改質方法

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JPH0323243A
JPH0323243A JP1154540A JP15454089A JPH0323243A JP H0323243 A JPH0323243 A JP H0323243A JP 1154540 A JP1154540 A JP 1154540A JP 15454089 A JP15454089 A JP 15454089A JP H0323243 A JPH0323243 A JP H0323243A
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睦 多田
Keizo Taoka
啓造 田岡
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、溶融還元スラグの改質方法に関し、とくに
製鋼スラグの冷却時における粉塵化および膨張現象を効
果的に防止して、土建材料等への有効利用を可能ならし
めようとするものである.(従来の技術) ステンレス鋼スラブは塩基度(CaO/SiO■)が1
.5以上になると全て粉化することが知られている(例
えば関明ら、川鉄技報(1986)−vol.18 ,
 No. I。
P20 〜24) .かような粉化はcr’ −2Ca
O  −SrO,がr −2CaO−St(hに転移し
、その時の体積膨張(約l4%)によって起こるものと
考えられている。かかる2CaO−Singの相転移に
関しては、高温から順にα型、α′型、β型、T型がそ
れぞれ知られていて、転移順次と転移温度は次のように
なってい通常は、α型→α′型→γ型へと転移するので
あるが、ある条件下では、α′型→β型へと転移するこ
とが知られていて、このα′型からβ型への転移時には
ほとんど体積膨張を起こさないことから、粉かを防止す
るにはα゛型からβ型に転移させてやればよいわけであ
る. ここにα′型からβ型への転移に関しては無機化学の分
野では古くから研究が行なわれていて、次表1に示すよ
うな種々の方法が提案されている.表1 上記の方法のうち、(1)のSi4+よりイオン半径の
小さなイオンすなわちB 3+, pisなどで514
+置換する方法が有効かつ確実性があることから、B3
+やpS−などがβ型への安定化剤と呼ばれている。
ここにスラグ安定化に関しては、ほう酸塩はりん酸塩に
くらべ1/4以下の少ない量で安定化させることができ
る(関明ら、川鉄技報18 (1986)1. 20−
24)だけでなく、安価でもあるため、スラグの粉化防
止剤としてはほう酸塩が有利である。
表2に、ステンレス鋼スラグと普通鋼スラグの組戒を示
す。
同表より明らかなように、戒分差はあるにせよ両者共、
2CaO・Singが存在するが、普通鋼スラグは粉化
しない。その理由は普通鋼スラグではP20,がβ型へ
の安定化剤の役割を果たしているためと考えられる. その他、スラグの粉化を防止するもう1つの方法として
、2CaO−SiOzでな( 、CaO−Singの形
にすることが考えられるが、そのためにはSingを約
20%加える必要がある.しかしながら溶融スラグにS
in.を約20%添加して、なおかつ均一に溶解させる
ことは極めて難しく、事実上不可能である。
さて、ほう酸塩を用いてステンレス鋼スラグを改質する
方法としては、特開昭55−128518号公報や、特
開昭61−111947号公報に開示の方法がある。
前者は、ステンレス鋼溶製時の溶融スラグにB,0,を
0.4〜5wtχ (以下単に%で示す)添加し、22
”C 7 m in以上の冷却速度が300℃まで冷却
することによって粉化を阻止する方法である。一方後者
は、ステンレス鋼溶融スラグに、スラグ冷却時の粉化を
防止すべく結晶水を4〜12%に調整したほう素酸化物
を添加することからなる製鋼スラグの改質方法である. (発明が解決しようとする課題) 上述した従来技術のうち、特開昭55−128518号
公報に開示の方法は、0.4〜5%もの多量の8203
添加を必要とするB20,歩留りの悪い技術であり、我
国のようにほう素鉱石がほとんど取れないため、外国か
らの輸入にたよらざるを得す、高価なことを考えると、
実際的とは到底言えない。また、スラグ中へのほう素酸
化物の添加方法も、スラグ鍋に前置きする方法であるこ
とから、スラグ中にBzOtを均一に分散させることが
できず、そのためスラグの冷却速度を22℃/win以
上にしたり、B20,を多量に添加せざるを得なかった
ものと考えられ、添加方法の点でも改善の余地があった
他方、特開昭61−111947号公報に開示′の方法
では、スラグに均一にB2O3を分散するために、結晶
水を4〜12%に調整したほう酸鉱物の使用を不可欠と
するが、かような結晶水のコントロールを行なうために
は、添加物をあらかじめ500〜600″Cの温度に加
熱し、残りの結晶水が4〜12%になるように脱水操作
を行なう必要があり、手間やコストがかかるところに問
題を残していた. この発明は、上記の問題を有利に解決するもので、ほう
素酸化物を無駄に使用することなく、必要最小限の使用
量で、しかも簡便かつ低コストでスラグを効果的に改質
することができる新規な方法を提案することを目的とす
る. (課題を解決するための手段) すなわちこの発明は、鉄浴式精錬炉における鉄鉱石やク
ロム鉱石の溶融還元に伴って発生するグイカルシウムシ
リケートを主体とする溶融スラグに、該スラグの冷却時
における粉化を防止する含ほう素酸化物を添加してスラ
グの改質を行うに当たり、溶融還元精錬中に、ほう素酸
化物がほう素に還元されない浴温度で、炉内に含ほう素
酸化物を投入することからなる溶融還元スラグの改質方
法である. この発明において、含ほう素酸化物を炉内に投入する場
合、浴温度は1620℃以下であることが好ましく、ま
た含ほう素酸化物の投入量は、スラグ中のRich濃度
が0,10〜0.40%となる程度の量であることが有
利である。
さらにこの発明で用いる含ほう素酸化物としては、ほう
砂、カーン石、灰硼石および曹灰硼等がとりわけ有利に
適合する. (作 用) 以下、この発明を具体的に説明する。
スラグ中に均一に880,を分散するには、のる鍋にほ
う素酸化物(たとえばコレマオイト)を前置きするより
も、精錬炉炉内に投入する方がより効果的であると考え
、第1図に示すように、のろ堝1中に前置きする方法(
A法)と、倒炉または炉上ホッパーより炉2内に投入し
撹拌する方法(B法)とで添加効果の比較実験を行なっ
た。炉内への投入時期は、クロム鉱石の溶融還元吹錬末
期、出鋼の3〜4分程前とした。なお溶融還元は上底吹
きK−BOPにて行なった。
その他の条件は次表3のとおりである。
表3 コレマナイト添加実験は、計7チャージ行なった。改質
されたスラグは、コレマナイトを添加してから1〜1.
5時間後にスラグ冷却ヤードに流滓し、空冷固化したも
のを流滓、ガラ(のろ鍋付着スラグ)に分けて搬出し、
保存した. 得られた実験結果を表4にまとめて示す。
またB20,の歩留りは、第2図に示すように、改質が
十分なものでは50〜75%であり、添加方法による明
確な差は認められなかった. さらに、各々の添加方法におけるB20,のスラグ中へ
の均一な拡散について調査した結果を第3図に示す.な
お均一性はガラ、流滓各々のB20,濃度の比で評価し
た。
同図より明らかなように、炉内投入した場合、濃度比は
ほぼ1.0で均一であるのに対し、のる鍋に前置きした
場合は濃度比のばらつきが大きかった。
以上の実験から、スラグ中にB,03を均一に拡散する
には炉内投入の方が効果的であることが明らかになった
.しかもこの炉内投入法では、ほう素酸化物の結晶水を
調節する必要がないという利点がある. 次に、ほう素酸化物を炉内に添加するに際しては、ほう
素酸化物がスラグ中のカーボンまたは溶鉄中のカーボン
により還元されてほう素になり、溶鉄を汚染することが
懸念されるため、B20,がCにより還元される条件を
熱力学的に検討した。
■×2−■より次式が得られる。
2C(S) + 2/3thOs(S)・2CO(g)
 + 4/3B(S)ΔG’ = 141170 − 
75.05T   ・・・■ΔG0−0となるのは18
81K (・1608℃)である。
吹錬中のスラグの温度は溶鉄温度とほぼ等しいことから
、溶鉄温度が1608℃以下で吹錬することが必要であ
ると考えられる. そこで溶鉄温度と、鋼中B濃度との関係について調査し
た.なおスラグ中の%B20,は十分に改良が行なえる
ように、0.15〜0.40%となるようほう素酸化物
が添加した。また溶銑中のBは0.0001〜0. 0
003%である. その結果を第4図に示す。
同図より明らかなように、1610’Cまではほとんど
還元されないが、1620″Cを超える温度で吹錬を行
なうとスラグ中のB2O3が還元され、鋼中に溶解する
ため、鋼中の84度が急激に上昇するのがわかる。この
ことから、吹錬温度は1620℃以下で行なうことが好
適であることが判明した。
なおステンレス鋼スクラップを多量に使用する場合は、
スクランブ中に含まれるBによってBが高くなる場合が
あるので、できるだけ添加ほう素酸化物が還元されない
浴温度で行なう方が好ましい またスラグを改質するのに必要なほう素酸化物の添加量
は、前掲第2図から明らかなように、スラグ中のszo
3?a度を0.10%以上とすることがとりわけ有利で
あることがわかった。
一方、ほう素はスラグの滓化も促進することから、添加
量が多すぎると耐火物に悪影響を与えることが懸念され
たので、耐火物の損耗速度とスラグ中ほう素酸化物濃度
との関係についても調査した。
ずなわちスラグ中の%B20,に応じた耐火物損耗速度
(mi/ch)を調べ、hO,を入れないときの損耗速
度を1.0として、各%BZO3における損耗速度を指
数で評価した. 得られた結果を第5図に示す。
同図より明らかなように、スラグ中の%B20,が0.
4%を超えると損耗が著しく進行することがわかった。
(実施例) 上底吹き転炉K−BOPにて、クロム鉱石の溶融還元吹
錬を行ない、吹諌末期に含ほう素酸化物(コレマナイト
)を添加し、スラグ改質を行なった。
以下に実施例を具体的に記す。吹諌温度は1560〜1
580’Cで行なった.またこの実験において用いた各
種素材の戒分組或は次表5〜9のとおりである。
溶融還元の吹錬末期、吹錬終了3〜4分前に炉上バンカ
ーより表9に示した組威のコレマナイトを炉上ホッパー
に払い出し、炉内に投入した。添加量については、炉内
への装入物の量から次式■によって生成スラグ量を計算
し、生成スラグ量の0.35%相当のコレマナイトを■
式にしたがって添加した。
出鋼中にスラグのサンプリングを行ない、B203の歩
留りおよびスラグ組戒を調査した.表10に実験結果の
一部を示す. また、これらの実験結果をもとに、Bzoz添加量とス
ラグ中(%Bz(h) とを調べた結果を第6図に示し
たが、B20,歩留りは75%程度が得られている.?
ラグ中にB2O3を添加した場合、溶鋼へのBの溶け込
みが懸念されたので、溶融還元炉でB.O■を添加した
実験チャージと添加しない通常チーヤージについて、ス
ラブへのBの混入を調査した。結果の1例を表11に示
す。
表11 SIJS304スラブコーナーサンプル(規格B≦0.
0020%) コーナーサンプル分析によりB,0,を添加したチャー
ジでもB濃度は0.0001〜0.0004%程度であ
り、Bはスラフ゛へ冫昆入していないことが明らかとな
った。
また、改質したスラグについて、道路用材としての適用
調査を表12に示す試験概要に基づき実施した。
得られた結果を表13に示す.なお粒度は道路用材とし
ての使用が多い40關以下とした。
!l13の試験結果により次のことがわかった.■すり
へり減量・・・固化させることにより岩石並みのスラグ
が得られる。その硬さ を道路用材の骨材試験における すりへり試験で測定した結果、 11〜20%を得た.これは高炉ス ラグや石灰石(約30%)よりや や硬く花岡岩や玄武岩(約20%) と同等の値である. ■単位容積質量・・・高炉スラグ1.6〜1,8、普通
鋼転炉スラグ1.9〜2.2、ステンレス スラグ1.0(粉)より、高炉、 普通鋼転炉スラグ並である. ■絶乾比重・・・高炉スラグ2.4〜2.6に比べて重
いが規格上は問題なし ■吸 水 率・・・高炉スラグ2.0〜4.0とほぼ同
じである。
■80’C水漫膨張・・・高炉スラグ0.01,普通鋼
転炉スラグ3.0〜10.0より、高炉スラ グよりは悪いが普通鋼転炉スラ グよりははるかに良い。
また、4箇所ずつサンプリングしたスラグについて、環
境庁告示第13号に従った溶出試験を実施した結果を表
14に示すが、何ら問題はなかった。
(発明の効果) かくしてこの発明によれば、含ほう素酸化物をスラグ中
に均一に拡散させることができるので、より少ない量の
安定剤(ほう素酸化物)で、効果的な粉化阻止が果され
、高価な安定剤少量でスラグの改質が達或される. また、従来は安定剤の結晶水をコントロールするなど安
定剤にも事前処理が必要であったのに対し、この発明に
よる添加方法では、結晶水のコントロールなどは不要な
ので、安価なコレマナイト生鉱石の直接使用が可能にな
った. さらにこの発明ではスラグ中に均一にB″.0,が分散
されているため、スラグの冷却方法は自然放冷でも十分
改質することができる. 従ってこの発明により、従来粉化のため用途がなく、廃
棄され、環境上も問題となっていたスラグの、土建材料
等への有効利用が可能となり、多大なメリットが得られ
るようになった.
【図面の簡単な説明】
第1図a,bはそれぞれ、スラグ改質材の供給要領を示
した図、 第2図は、BtO.添加量とスラグ中%B.O,との関
係を示したグラフ、 第3図は、B,0,歩留りと(ガラ/流滓)濃度比との
関係を示したグラフ、 第4図は、溶鉄温度と?8鉄中のB濃度との関係を示し
たグラフ、 第5図は、スラグ中%8.0,と耐火物損耗速度指数と
の関係を示したグラフ、 第6図は、B20,添加量とスラグ中%BzOiとの関
係を示したグラフである。 同

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、鉄浴式精錬炉における鉄鉱石やクロム鉱石の溶融還
    元に伴って発生するダイカルシウムシリケートを主体と
    する溶融スラグに、該スラグの冷却時における粉化を防
    止する含ほう素酸化物を添加してスラグの改質を行うに
    当たり、溶融還元精錬中に、ほう素酸化物がほう素に還
    元されない浴温度で、炉内に含ほう素酸化物を投入する
    ことを特徴とする溶融還元スラグの改質方法。 2、請求項1において、浴温度が1620℃以下である
    溶融還元スラグの改質方法。 3、請求項1又は2において、スラグ中のB_2O_3
    濃度が0.10〜0.40wt%となる量の含ほう素酸
    化物を添加してなる溶融還元スラグの改質方法。
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