JPH0324511B2 - - Google Patents

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JPH0324511B2
JPH0324511B2 JP58161476A JP16147683A JPH0324511B2 JP H0324511 B2 JPH0324511 B2 JP H0324511B2 JP 58161476 A JP58161476 A JP 58161476A JP 16147683 A JP16147683 A JP 16147683A JP H0324511 B2 JPH0324511 B2 JP H0324511B2
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Japan
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liquid
water
compound
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weight
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JP58161476A
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JPS6053575A (ja
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Toshinao Okitsu
Yasuaki Araki
Tomio Uchida
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Konishi Co Ltd
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Konishi Co Ltd
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Publication of JPH0324511B2 publication Critical patent/JPH0324511B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、二液分別塗付接着用の速硬化接着剤
組成物に関するものである。さらに詳しくは、A
液として、分子内にイミド基を有する高分子化合
物の水溶液、またはこの水溶液にゴムラテツクス
および/または合成樹脂ラテツクスを混合した水
性分散液を用い、B液として、特定の実質的にア
ルデヒド基を持つ化合物またはその水和物が溶存
した、あるいはこれらの化合物と、ジアルデヒド
化合物またはこれらの水和物が共に溶存した、水
および/または低級脂肪族アルコール溶液を用い
る、AB二液よりなる二液非混合型の接着剤組成
物に係る。この組成物は、接着に際して、接着せ
んとするいづれか一方の面にA液を塗付し、他の
面にはB液を塗付して、まもなくこの二面を貼り
合わせ圧着することにより、数分でかなりの強度
に達する初期接着力の優れた速硬化の接着を行な
うことが出来る二液分別塗付型の接着剤組成物を
提供するものである。 最近木材工業などでは、生産工程をコンベアー
システムで連続的に量産する試みがあり、接着速
度の早い接着剤が要望されている。この目的にシ
アノアクリレート系瞬間接着剤が考えられるが、
価格が高く実用的でない。また二液分別塗付型の
速硬化接着剤としては、ユリア樹脂系接着剤をA
成分とし、ポリビニルアルコール(PVA)など
の高分子化合物の水溶液に燐酸などの強酸を混合
してB成分とした製品が、かなり以前から市販さ
れている。しかしこの強酸は、ユリア樹脂系の老
化性を助長し、木材自身の強度を劣化させる欠点
があり、広く普及していない。 本発明者は、以前に、分子内にイミド基を有す
る高分子化合物と、グリオキザールの如きジアル
デヒド化合物の混合水溶液が、膠のように70〜90
℃に加温するとゾルになり、40〜50℃以下に冷却
するとゲルになるゲル組成物を提案した(特開昭
54−30244号)。 これら熱で可逆性のゲル組成物は、膠と類似の
使い方が出来、接着用途にも使用出来るが、使用
時に70〜90℃に加熱する必要があるばかりでな
く、ゴムラテツクスや合成樹脂エマルジヨンを混
合し難く、そのままでは耐水性が悪い欠点があつ
た。そこでその後に、本発明者は分子内にイミド
基を有する高分子化合物と、ジアルデヒド化合物
を混合せず、各々の成分を水溶液とした二液系に
し、接着せんとする両方の面に別々に塗布し、室
温で貼り合わせると、まもなくゲル化し、速硬化
性の接着剤として利用できることを見出した(特
開昭56−90867号)。 そしてこの様にすると、ゲル組成物ではゴムラ
テツクスや合成樹脂エマルジヨンの如き他成分の
混合が困難であつたのが、二液型にすることによ
り、これらを自由に混合することが出来るので、
硬化した皮膜の弾性や耐水性を改善することが出
来ることとなり、またグリオキザールの如きジア
ルデヒド化合物の濃度をより上げることが可能
で、前述のゲル組成物よりもゲル強度を高めて初
期接着力をより強くする利点が得られ、しかも強
酸を含まないので木材を劣化させることも無く、
そして省エネルギー上からも、作業性の良い、室
温でも早く硬化する接着剤組成物が得られる。 しかしながら、上記の熱で可逆性のゲル組成物
を応用した二液分別塗付型の速硬化接着剤は、用
途によつては、初期接着強さのみならず、最終接
着強さや耐久性において不充分な場合があり、そ
してB液に用いるジアルデヒド化合物、例えばグ
リオキザールの水溶液は、そのPHが高くなると濃
く着色し、A、B二液の接触混合により生成する
接着力のあるゲル組成物も、例えばA液にアルカ
リ性可溶化剤を用いるなどによつて、その系のPH
が高くなるに従い濃色に着色してくるので、接着
層の濃い着色が好ましくない用途向けには不適当
なことがある。またB液は水性であるため、被着
体によつてはぬれ不足で塗付しづらい場合があ
り、そして比較的低粘度であることから、吸込の
大きい被着体では充分なる接着強さが得られない
ことがあり、あるいはまた、B液の被着体への塗
り置きを考慮するとき、塗付時の乾燥が遅いなど
の、さらに改良を要する諸問題がある。 また、使用直前にB液を調製することの出来る
固形粉末状のアルデヒド系化合物を用いることが
出来れば、その貯蔵や輸送面において望ましいこ
とである。 本発明の目的は、かかる諸問題点の解決を図る
ことにあり、本発明者は鋭意研究を進めた結果、
B液成分として、水に溶解したときに、実質的に
アルデヒド基を持つ化合物またはその水和物とし
て存在する化合物のなかから、選定された化合物
に、水溶性のジアルデヒド化合物と同様に、接着
力のあるゲルの急速形成を利用し得るものがあ
り、これらの少くとも一種を、さらにまたかかる
化合物を水溶性のジアルデヒド化合物と共に、B
液成分に用い、かつ水および/または低級脂肪族
アルコールに溶解したB液とすることによつて、
上記した種々の問題点が所望に応じ夫々改善する
ことの出来る、二液型の速硬化接着剤が得られる
との知見を得て、本発明に至つた。 かくして得られた、本発明において、その要件
とするところは次の通りである。即ち本発明は、 A液として、分子内にイミド基
【式】構造)を有する合成高分子化合 物の水溶液、または、この水溶液の固形分として
1重量部に対し、ゴムラテツクスおよび/または
合成樹脂エマルジヨンを、固形分として10重量部
を上限とする範囲で混合して得られる水性分散液
を用い、B液として、水に溶解したときに、実質
的にアルデヒド基を持つ化合物またはその水和物
として存在する化合物、即ち (a)水溶性のモノアルデヒド化合物、(b)パラホル
ムアルデヒド、(c)水可溶性のジアルデヒド澱粉、
および(d)2,3−ジヒドロキシ−1,4−ジオキ
サンからなる群から選択された少くとも一種の化
合物が溶存した、もしくはかかる化合物と水溶性
のジアルデヒド化合物とが共に溶存した水およ
び/または低級脂肪族アルコール溶液を用いる、
上記A、B二液よりなることを特徴とする、二液
分別塗付型接着用の、二液非混合型の速硬化接着
剤組成物である。 以下に、本発明について詳述する。本発明のA
液に用いる、分子内にトミド基(
【式】 構造)を有する合成高分子化合物としては、分子
内にマレインイミド基を有する、α,β−不飽和
化合物類とマレインイミドとの多元共重合体の如
き合成高分子化合物などが適している。 分子内にマレインイミド基を有する多元共重合
体において、無水マレイン酸の如きカルボキシル
基を形成し得る不飽和化合物を共重合体の一成分
とすることは、共重合体を水可溶性となすと共
に、接着性能の向上にも有用であつて好ましい。
これらの高分子化合物はそのまま水に溶解せしめ
るか、または塩基性物質を添加し水可溶化して水
溶液とすることにより本発明に用いることが出来
る。 これらの多元共重合体としては、酢酸ビニル−
無水マレイン酸−マレインイミド、スチレン−無
水マレイン酸−マレインイミド、イソブチレン−
無水マレイン酸−マレインイミド、エチレン−無
水マレイン酸−マレインイミド、ビニルメチルエ
ーテル−無水マレイン酸−マレインイミド、ビニ
ルピロリドン−無水マレイン酸−マレインイミ
ド、及び無水マレイン酸付加ポリブタジエンの部
分イミド化物などが挙げられ、これらは単独で用
いてもよく、二種以上混合して使用してもよい。 スチレン−無水マレイン酸、イソブチレン−無
水マレイン酸などの共重合体とアンモニアを反応
せしめ、分子内の無水マレイン酸の一部をマレイ
ンイミド化して本発明に用いることもできる。 これらの合成高分子化合物の水溶液は、通常5
%(重量%、以下同様)から50%の水溶液にして
用いる。必要によつては60〜80℃位に加温すれば
速く均一に溶解することが出来る。必要に応じ可
溶化するために用いる塩基性物質は、アルカリ金
属の水酸化物、水酸化アンモニウム、または、ア
ルカリ金属の炭酸塩、炭酸アンモニウム、燐酸ア
ンモニウム、硼砂の如きアルカリ性の弱酸塩、ア
ルカリ土類金属の水酸化物、あるいはエタノール
アミン類、モルホリン等の水溶性の塩基性の有機
化合物などである。 本発明のA液は、分子内にイミド基を有する高
分子化合物の水溶液に、ゴムラテツクスおよび/
または合成樹脂エマルジヨンを混合して用いるこ
とが出来る。かかる混合がなされたA液を用いて
も、B液中の成分との接触、混合時には、本発明
の本質的特徴である接着力のあるゲルが急速に形
成する。この混合は皮膜の弾性、耐水性その他の
接着性能を必要に応じて改善するのに有用であ
り、混合時にゲル化あるいは顕著に分離すること
なく、成膜性と接着力を有するものを混合するの
が好ましい。ゴムラテツクス類としては、スチレ
ン−ブタジエン系合成ゴム、アクリロニトリル−
ブタジエン系合成ゴム、クロロブレン系合成ゴム
あるいは天然ゴムなどの水性ラテツクスや、これ
らのカルボキシル変性ゴムラテツクスが適してい
る。 合成樹脂エマルジヨンとしては、酢酸ビニル、
アクリル酸エステル、メタクリル酸エステルなど
のビニル系単量体を主体とする単独重合エマルジ
ヨンまたはエチレン−酢酸ビニル共重体の如き、
これらの単量体の重合体エマルジヨンが適してい
る。 これらのゴムラテツクスや合成樹脂エマルジヨ
ンは一種類でもよく、また二種以上混用して本発
明に用いることが出来、これらは通常固形分40〜
60%のものを用いる。 このゴムラテツクスや合成樹脂エマルジヨン
は、分子内にイミド基を有する高分子化合物の水
溶液の固形分1重量部に対して、固形分として10
重量部を上限とする範囲で混合するのが良い。混
合量が多きに過ぎると、A液中の、イミド基を分
子内に有する高分子化合物と、B液中のアルデヒ
ド化合物との接触混合により急速に形成されるゲ
ルのゲル強度が不充分となり、所望の速硬化性を
示さず、初期接着力を発揮出来ず、最終接着強度
も不充分となる。 またA液に、増量と強化の目的で、必要に応じ
充填剤を添加することも出来る。この充填剤とし
ては、炭酸カルシウム、カオリン、バライタ、木
粉、植物殻粉などが挙げられ、目的に応じて適当
量を添加する。 また、本発明におけるA液は、上述したほか、
必要に応じ通常行われる可塑剤、着色剤、その他
の配合剤の添加も差し支えなく、さらには接着に
際して使用可能時間を考慮出来るならば、架橋剤
を添加して用いることも出来る。 一方、本発明のB液には水に溶解したときに、
すなわち、B液に含有される水に溶解したとき
に、またはA液と接触してA液に含有される水に
溶解したときに、実質的にアルデヒド基を持つ化
合物またはその水和物として存在する化合物か
ら、本発明の目的に適するものとして、水溶性の
モノアルデヒド化合物、パラホルムアルデヒド、
水可溶性のジアルデヒド澱粉、および2,3−ジ
ヒドロキシ−1,4−ジオキサンからなる群から
選択された少くとも一種の化合物の溶存した、も
しくはかかる化合物と特開昭56−90867号にて開
示された水溶性のジアルデヒド化合物とが共に溶
存した水および/または低級脂肪族アルコール溶
液を用いる。 本発明のB液の成分として用いるモノアルデヒ
ド化合物としては、水および/または低級アルコ
ールに溶解性の、ホルムアルデヒド、アセトアル
デヒドなどが挙げられる。ホルムアルデヒド水溶
液では、ホルムアルデヒドは水和単量体たるメチ
レングリコールと、水和重合体であるポリオキシ
メチレングリコールとして存在していると云わ
れ、工業製品はホルマリンと呼ばれて、製造工程
上メタノールも含有しているのが一般である。こ
のモノアルデヒド化合物のB液中の濃度は、通常
1〜37重量%として本発明に用いる。 本発明のB液の成分として用いるパラホルムア
ルデヒドは、ホルムアルデヒドの線状重合体の水
和物としてポリメチレングリコールの分子構造を
有していると云われ、粉末状のもので、水およ
び/または低級脂肪族アルコールに可溶である。
本発明のB液には、通常1〜30重量%の溶液とし
て用いる。 本発明のB液の成分として用いるジアルデヒド
澱粉は、白色の粉末で、澱粉の構成単位をジアル
デヒドに換えた高分子ポリアルデヒドである。そ
の化学構造は次式 (n……重合度を示す) の如き構成単位を持つ鎖状ポリマーを主体として
いる。このジアルデヒド澱粉は、酸性亜硫酸ナト
リウムや硼砂の如き溶解助剤を用いて、水に溶解
し、本発明のB液には、通常5〜40重量%の水溶
液もしくはメタノール・水混合溶液にして用いら
れる。 本発明のB液の成分として用いる2,3−ジヒ
ドロキシ−1,4−ジオキサンは、白色の粉末
で、水および/または低級脂肪族アルコールに可
溶である。この化合物は、水にはすみやかに溶解
し、水溶液にすると、ジアルデヒド化合物の一つ
であるグリオキザールと、エチレングリコールに
可逆反応的に戻るので、実質的には粉末状のグリ
オキザールと考えて取り扱えるものであり、本発
明のB液には通常、5〜30重量%の溶液にして用
いられる。 本発明のB液には、上記のものから、所望する
性能に応じ、適宜選定して用い、もしくはこれら
の二種以上の混合系、あるいはさらにそれらと、
特開昭56−90867号にて開示されたジアルデヒド
化合物との併用系にて(以下、これらをアルデヒ
ド化合物と略称する。)、水および/または低級脂
肪族アルコールに溶存させた溶液にして本発明の
B液にする。 本発明のB液に用いる低級脂肪族アルコールと
しては、分子内の炭素数1〜5の如き、揮発性の
良好なるものが適している。例えば、メチルアル
コール;エチルアルコール;n−またはiso−プ
ロピルアルコール;n−、sec−、iso−、tert−
ブチルアルコール;n−、sec−、iso−、tert−
アミルアルコールなどが挙げられる。本発明のB
液では、これらの低級脂肪族アルコールを単独に
て、もしくは二種以上混合されて、あるいはさら
にそれらと水との混合溶媒系にして用いられる。 またこのB液は、A液中に含有している高分子
化合物の官能基、たとえばカルボキシル基の如き
官能基と橋かけ結合をする架橋剤を添加混合した
水溶液もしくは水性分散液としても用いることが
出来る。かくて二液をそれぞれ分別塗付し貼り合
わせて接着するとき、アルデヒド化合物によるゲ
ル化と平行して、この橋かけ結合を生ぜしめるこ
とが可能であり、アルデヒド化合物と反応するこ
となく混合出来る架橋剤が適当である。このよう
な架橋剤としては、親水性のポリエポキシ化合
物、たとえばポリオールのポリエポキサイドの如
きを、有効なものとして挙げることが出来る。 アルデヒド化合物に架橋剤を混合すれば、ゲル
形成による速硬化性であるとともに、橋かけ結合
により、硬化後の耐水性や耐熱性が向上する。 また本発明におけるB液には、アルデヒド化合
物の効果を損なわないものであれば、必要に応じ
て、着色剤、界面活性剤、粘度調整剤などを適宜
配合して用いてもよい。 本発明によつて得られるA、B二液よりなる分
別塗付型接着剤組成物は、接着に際して、A液を
接着せんとする被着面、たとえば木材などの片面
に塗付し、B液を接着せんとする他の被着面に塗
布し、この両面を密着貼り合わせ、圧締・プレス
すると、室温で30秒から数分以内にかなりの初期
接着強さが得られ、その様な短時間で解圧するこ
とが出来、そのまま放置し養生すると、その最終
接着強さは、充分に高い接着強度のものが得られ
る。また解圧後、間もなくして切削などの機械加
工も出来る。一般に、水媒体とする接着剤では室
温にては、かなり長時間の圧締・プレスを行わな
いと、充分な最終接着強度とならないが、本発明
の接着剤組成物によれば、速硬化性の故に、圧
締・プレスが短時間であつても、放置、養生後の
最終接着強度の充分なる接着を行なうことが出来
る。 また本発明の接着剤組成物は、そのB液を予め
塗付乾燥して置いても良く、後刻A液を他の面に
塗布し、密着貼り合わせて、所望の接着を行なう
ことも出来、恰も一液型の接着剤と同様な作業性
で使用することも出来る。従つて、本発明の接着
剤組成物を、木工作業などに用いると、連続的な
コンベア−システム化が可能である。 更に、本発明のA、B二液よりなる速硬化接着
剤組成物においては、そのB液は、下記に示す、
水に溶解したときに、実質的にアルデヒド基を持
つ化合物またはその水和物として存在する化合
物、即ち、(a)水溶性のモノアルデヒド化合物(以
降モノアルデヒドと記す)、(b)パラホルムアルデ
ヒド、(c)水可溶性のジアルデヒド澱粉(以降ジア
ルデヒド澱粉と記す)、および2,3−ジヒドロ
キシ−1,4−ジオキサン(以降ジヒドロキシジ
オキサンと記す)からなる群から選択された少く
とも一種の化合物の溶存した、もしくは、かかる
化合物と水溶性のジアルデヒド化合物(以降ジア
ルデヒドと記す)とが共に溶存した水および/ま
たは低級脂肪族アルコール(以降アルコールと記
す)溶液を用いるものであつて、本発明の発明者
によつて先に発明された、ジアルデヒド主体の水
溶液をB液(以降従来のB液と記す)として用い
た場合(特開昭56−90867号にて開示)に比して、
次に述べる如き、種々の改善された特徴を有する
速硬化接着剤組成物が得られる。 即ち、B液成分としてモノアルデヒドや、パラ
ホルムアルデヒドを用いるときは、その接着層で
生成するゲル組成物は無色に近く、接着層の着色
度合は、配合物そのものの色相が保持され、ジア
ルデヒドと混合したB液においても、その混合割
合にもよるが比較的淡色になし得る特徴を有す
る。しかるにジアルデヒド主体の水溶液;即ち従
来のB液を用いた際には、その接着層の着色度合
は黄褐色に近い色相となつて、接着の目的によつ
ては使用に適しない。そして、モノアルデヒドや
パラホルムアルデヒドをB液成分とした接着物
は、従来のB液を使用した接着物に比して、より
耐久性に優れた接着強さが得られる特徴をも有す
る。 また、B液成分としてジアルデヒド澱粉を用い
るときは、高分子ポリアルデヒドであるため、比
較的粘度の高いB液とすることが出来、吸込性の
大きい被着体の接着に用いるとき、比較的低粘度
のものしか調製出来ない従来のB液を用いた接着
に比して、より強力な接着強さを示す、優れた特
徴を有する。この理由としては、低粘度のB液を
吸込みの大きい被着体に塗付した場合、吸込みが
大きく、B液成分が被着体の表面において接着力
のあるゲル組成物の生成に有効に働らき難いが、
粘度が高いB液とすることで吸込みを少なくし得
て有効に働らくものと考えられる。 また本発明のB液として、パラホルムアルデヒ
ド、およびジヒドロキシジオキサンのアルコール
溶液、あるいはまた、モノアルデヒド、パラホル
ムアルデヒド、ジアルデヒド澱粉、およびジヒド
ロキシジオキサンの水−アルコール混合溶媒溶
液、さらにはこれらの本発明に用いるアルデヒド
化合物と、ジアルデヒドとの混合系の上記アルコ
ール性溶液を用いると、かかるB液は被着体に塗
付した後の乾燥が速いため、本発明の接着剤組成
物は、B液を被着体に塗り置きを意図する際に、
極めて作業性を良くすることが出来るとの特徴と
有している。かかるB液を塗付し乾燥した被着面
は、接着せんとする他の被着面に塗付したA液の
塗付面と密着貼り合わせると、A液中の水分が有
効に働らいて、B液成分とA液成分とで接着力の
あるゲル組成物を生成し、所望する接着を達成す
ることが出来る。かくの如く本発明のB液はアル
コール性溶液としても用いることが出来るもので
あつて、所望の接着時の作業性に応じて適宜溶媒
を選定することが出来るから、従来のB液が水溶
液であるのに比して、本発明のA、B二液よりな
る接着剤組成物は、そのB液の性状がより優れた
効果を示すものである。 さらに、本発明のB液の成分に用いるアルデヒ
ド化合物として、パラホルムアルデヒド、ジアル
デヒド澱粉、およびジヒドロキシジオキサンは、
常態は粉末状固形状であるから、使用直前に溶液
を調製することで、貯蔵、輪送面への配慮が容易
になり、通常水溶液としてしか供給されないグリ
オキザールの如きジアルデヒドに比して取扱いに
好都合であり、経費の節減合理化も図れる利点が
ある。 以上述べた如く、本発明のA、B二液よりな
る、二液分別塗付型接着用の、二液非混合型の速
硬化接着剤組成物は、従来のものに比し格段と優
れた効果を示す速硬化接着剤である。 本発明の接着剤組成物は、各種の木質材料たと
えば木材、チツプボード、ハードボードの如き木
質材、スレート板、硅カル板のような無機質材
料、メラミン樹脂化粧板、ベークライト板、発泡
ポリスチレンなどのプラスチツクス材料、段ボー
ル紙、板紙、クラフト紙など紙質材料などを接着
することが出来る。従つてフラツシユパネル、化
粧合板、プレハブパネル、集成材などの平面接着
とか、縁貼り、ホゾ、ダボ、トメ、ハギ、角木、
その他の組立てや家具組立てなどの木材工業に、
そしてまた段ボール、合紙、紙管、紙器、製袋な
どの紙加工に利用出来、その作業が、迅速化と省
力化され、室温でも接着出来て、接着作業時間の
短縮と省エネルギーに寄与する。 以下に本発明の接着剤組成物を実施例によつて
具体的に説明する。しかしながら、これらの実施
例によつて本発明を限定するものではない。 実施例1(a〜d)、および比較例1〜2 イソブチレン−無水マレイン酸共重合体(商品
名イソバン04クラレイソプレンケミカル株式会社
製)をアンモニア雰囲気のもとで180℃に加熱し、
イソブチレン−マレインイミド−無水マレイン酸
共重合体(モル比2:1:1)を得た。 このイソブチレン−マレインイミド−無水マレ
イン酸共重合体(以下酸イミド共重合体と略記す
る)48重量部、可溶化剤としての工業用25%アン
モニア水7.6重量部、水104重量部の割合に容器に
とり、液温85℃に加熱し、2時間撹拌して均一に
溶解し酸イミド共重合体水溶液(固形分31%)を
調製した。この水溶液130重量部に、ポリ酢酸ビ
ニル・エマルジヨン接着剤(商品名ボンド
CH18、固形分41%コニン株式会社製)200重量
部と、充填剤としての重質炭酸カルシウム(商品
名BF−100、備北粉化工業株式会社製)60重量部
を加え、充分に撹拌混合し固形分46.7%の粘稠液
を作り、これをA液とした。このA液中の酸イミ
ド共重合体水溶液の固形分とポリ酢酸ビニルエマ
ルジヨン接着剤の固形分の混合比は約1:2であ
る。 他方、ホルムアルデヒドの37重量%水溶液の単
独又は、この水溶液にグリオキザールの15重量%
水溶液を第1表に示す割合に混合した混合水溶液
を調製し、これらを実施例1(a〜d)のB液と
した。又、グリオキザール単独の15重量%水溶液
をB液としたものを比較例1として示した。 このA、B二液を用い、JIS K−6852「接着剤
の圧縮せん断接着強さ試験方法」に準じた方法で
接着強さを測定した。試験は樺材を被着材とし、
大きさ25×30×10(各mm)の2片の試験片の一方
の接着面にA液を塗付し(塗付量約200g/m2)、
もう一方の試験片の接着面にB液を塗付し(塗付
量約40g/m2)、両面を密着貼り合せて、直ちに
圧締(圧締圧約5Kg/cm2)した。次いで第1表中
に示す各圧締時間後に解圧し、それぞれの5分間
養生後および72時間養生後における圧縮せん断接
着強さを測定した。なお、この試験における接着
操作、養生および測定は、すべて20℃の雰囲気中
で行こなつた。 別に比較のためB液を用いず上記A液のみを用
いて接着試験片を作製し圧縮せん断接着強さを測
定した場合を比較例2として示した。 これらの測定結果を第1表に示す。
【表】 第1表に示される結果は、本発明のA液を同じ
く用いて、本発明のB液を用いた実施例1(a〜
d)は、B液を用いない場合(比較例2)より初
期および最終接着強さに優れ、グリオキザール単
独水溶液をB液として用いた比較例1に比して、
初期の接着強さ(養生時間5分後)は同程度で、
なおかつ最終接着強さ(養生時間72時間後)も同
程度であることを示した。 又、この場合に比較例1の接着層は黄褐色を呈
していたが、本発明の実施例1(a〜d)の接着
層の着色度合は比較的淡色の乳白色ないし淡黄色
であつた。 実施例2〜5および比較例3 実施例1と同様にして得た酸イミド共重合体水
溶液(固形分31%)80重量部に、充填剤としての
重質炭酸カルシウム(BF−100)20重量部を添加
し、充分撹拌混合して固形分44.8%の粘稠液を調
製し、これをA液とした。 他方、ホルムアルデヒドの37重量%水溶液(実
施例2)、粉末状パラホルムアルデヒド(有効成
分95%)20重量%、メチルアルコール:水(1:
1)混合溶媒80重量%に溶解した溶液(実施例
3)、ジアルデヒド澱粉(商品名カルタス、日本
カーリツト株式会社製)40重量%、可溶化剤とし
てのホウ砂8重量%、水52重量%の割合に容器に
とり、液温80℃に加温溶解した水溶液(実施例
4)および2,3−ジヒドロキシ−1,4−ジオ
キサンの30重量%メタノール溶液(実施例5)を
調製し、これらを夫々実施例2〜5のB液とし
た。これらのA、B二液を用い、実施例1で行な
つたと同様に樺材を被着材として、A液を約200
g/m2、B液を約40g/m2塗付し、両面を密着貼
り合せて接着試験片を作製し、圧縮せん断接着強
さを測定した結果を第2表に示す。 また、A液のみを約200g/m2塗付し、B液を
全く用いないで作製した接着試験片の測定結果を
比較例3に示した。
【表】 この第2表において、本発明の実施例2〜5の
A、B二液よりなる接着剤組成物は、B液を用い
ずA液のみを塗付した比較例3に比べて、短時間
の圧締で優れた接着強さが得られ、所期の速硬化
性を示すものであつた。 実施例6および比較例4 実施例1と同様にしてA液を調製し、他方B液
としては、粉末状パラホルムアルデヒド(有効成
分95%)20重量部、メチルアルコール:水(1:
1)混合溶媒80重量部の割合にて溶解した20重量
%アルコール性水溶液(実施例6)、および比較
として15重量%のグリオキザール水溶液(比較例
4)を調製した。 これらのA、B二液よりなる接着剤組成物を用
いて、被着体として樺材を用い、実施例1で行な
つた接着強さの試験と同様の方法で、それぞれの
接着試験片を作製し(A液約200g/m2、B液約
40g/m2を塗付)、圧縮せん断接着強さを測定し
た。また同じ被着体を用いて、第3表に示すそれ
ぞれの接着条件で得た接着試験片を60℃乾燥器中
に30日間放置後、室温に24時間放置して室温に冷
却した後圧縮せん断接着強さを測定しこれを耐久
性試験とした。 これらの測定結果を第3表に示す。
【表】 第3表は、本発明のパラホルムアルデヒド溶液
をB液として用いた実施例6は、比較例4のグリ
オキザールの15重量%水溶液をB液とした場合よ
り耐久性に優れた接着強さが得られることを示し
ている。又、この場合に比較例4の接着層は黄褐
色を呈していたが、本発明の実施例6の接着層は
充填剤の炭酸カルシウムに基づいた乳白色であつ
た。 実施例7(e〜h)および比較例5 実施例1と同様にして得た酸イミド共重合体水
溶液(固形分31%)160重量部に、スチレン−ブ
タジエン共重合ゴムラテツクス(商品名KS−
207、固形分48%、住友ノーガタツク株式会社製)
168重量部、充填剤としての重質炭酸カルシウム
(BF−100)69重量部を添加し、充分撹拌混合し
て固形分50.2%の粘稠液を調製し、これをA液と
した。このA液中の酸イミド共重合体水溶液の固
形分とスチレン−ブタジエン共重合ゴムラテツク
スの固形分の混合比は約1:1.6である。 他方、ジアルデヒド澱粉(商品名カルダス、日
本カーリツト株式会社製)を第4表に示すそれぞ
れの濃度(重量%)の水溶液に調製し、これを実
施例7(e〜h)のB液とした。 これらのA、B二液よりなる接着剤組成物を用
いて、被着体として樺材を用い、実施例1で行な
つた接着強さの試験と同様の方法で、それぞれの
接着試験片を作製し、圧縮せん断接着強さを測定
した。 別に比較のためB液を用いず上記A液のみを用
いて接着試験片を作製し圧縮せん断接着強さを測
定した場合を比較例5とした。 これらの測定結果を第4表に示す。
【表】
【表】 この第4表は、本発明の実施例7(e〜h)の
A、B二液よりなる接着剤組成物は、B液中のジ
アルデヒド澱粉濃度を5重量%水溶液〔粘度
10cps(30℃)〕から40重量%水溶液〔粘度1000cps
(30℃)〕に互つて調製したものが、B液を用いな
い比較例5に比べてそれぞれ高い接着強さの値が
得られるという結果を示すものである。又、本発
明の実施例7(e〜h)の着色度合は乳白色(e)な
いし黄褐色(h)であつた。 実施例8(i〜l)および比較例6 実施例7と同様にして調製したA液を用い、他
方B液としてはジアルデヒド澱粉(商品名カルダ
ス)40重量部、可溶化剤としてのホウ砂8重量
部、水52重量部の割合に容器にとり、液温80℃で
加温溶解し、ジアルデヒド澱粉の40重量%水溶液
を調製したもの、および、この水溶液とグリオキ
ザール40重量%水溶液を第5表に示す割合に混合
した混合水溶液を実施例8(i〜l)のB液とし
次の試験を実施した。なお、比較としてグリオキ
ザールの単独の40重量%水溶液をB液としたもの
を比較例6として示した。 このA、B二液よりなる接着剤組成物を用い、
被着体として一方には大きさ20×30×10(各mm)
の樺材を用い、他方には大きさ20×30×10(各mm)
のパーチイクルボードを用い、樺材にはA液を約
200g/m2塗付し、他方B液をパーチイクルボー
ドの木口面に約40g/m2塗付し、実施例1で行な
つた接着強さの試験方法と同様にして接着試験片
を作製し、圧縮せん断接着強さを測定した。 これらの測定結果を第5表に示す。
【表】
【表】 第5表は、本発明の実施例8(i〜l)のジア
ルデヒド澱粉の40重量%水溶液の単独あるいは、
さらにグリオキザール40重量%水溶液を配合して
なるB液〔粘度1000〜50cps(30℃)〕を用いた場
合には、比較例6のグリオキザール単独の40重量
%水溶液〔粘度10cps(30℃)〕を用いた場合より
高い接着強さが得られることを示している。これ
は実施例8(i〜l)にて用いた本発明のB液は
1000cpsから50cps(30℃)粘度を有していて、パ
ーチイクルボードの木口面に対する吸込みが少な
いためと考えられる。 実施例9および比較例7 実施例7と同様にしてA液を調製し、一方B液
としては2,3−ジヒドロキシ−1,4−ジオキ
サンの30重量%メタノール溶液(実施例9)並び
に比較としてグリオキザールの30重量%水溶液
(比較例7)を調製した。実施例1で行こなつた
接着強さの試験と同様の方法で、被着体として一
方には大きさ25×30×10(各mm)の樺材を用い、
他方には大きさ25×30×1.2(各mm)のメラミン樹
脂化粧板(商品名デコラ、住友ベークライト株式
会社製)を用い、樺材にはA液を約200g/m2
付し、他方B液をメラミン樹脂化粧板に約40g/
m2塗付し、B液を第6表に示すそれぞれの時間乾
燥した後直ちに貼り合せ圧締し、接着試験片を作
製した後、圧縮せん断接着強さを測定した。 これらの結果を第6表に示す。
【表】
【表】 実施例9に用いる本発明のB液は溶媒としてメ
タノールを用いている為比較例7の水溶媒のB液
を使用した場合に比べメラミン樹脂化粧板に対す
る乗りがよくて塗付しやすく、かつ乾燥が極めて
速く塗付1分後に乾燥状態となり、B液の乾燥塗
付面の形成に好都合であつた。一方、比較例7の
水性のB液を塗付したものは、塗付後5分でなお
未乾燥で湿潤しており、30分後に半乾燥状態とな
り、約1時間にやつと乾燥状態となつた。 かくして、本発明に基づいた実施例9では、水
性のB液を用いる比較例7に比して、B液の塗付
面は、B液のぬれ性が良くて均一な塗付が容易と
なり、しかもその乾燥は極めて速く、かつ数日放
置后の接着において発現する接着強さは、短時間
の圧締で比較例7と同程度の値が得られることを
示している。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 A液として、分子内にイミド基
    (【式】構造)を有する合成高分子化合 物の水溶液、または、この水溶液の固形分として
    1重量部に対し、ゴムラテツクスおよび/または
    合成樹脂エマルジヨンを、固形分として10重量部
    を上限とする範囲で混合して得られる水性分散液
    を用い、B液として、水に溶解したときに、実質
    的にアルデヒド基を持つ化合物またはその水和物
    として存在する化合物、即ち (a)水溶性のモノアルデヒド化合物、(b)パラホル
    ムアルデヒド、(c)水可溶性のジアルデヒド澱粉、
    および(d)2,3−ジヒドロキシ−1,4−ジオキ
    サンからなる群から選択された少くとも一種の化
    合物が溶存した、もしくはかかる化合物と水溶性
    のジアルデヒド化合物とが共に、溶存した水およ
    び/または低級脂肪族アルコール溶液を用いる、
    上記A、B二液よりなることを特徴とする、二液
    分別塗付型接着用の、二液非混合型の速硬化接着
    剤組成物。
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