JPH03265104A - 軟磁性合金膜 - Google Patents
軟磁性合金膜Info
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- JPH03265104A JPH03265104A JP2063808A JP6380890A JPH03265104A JP H03265104 A JPH03265104 A JP H03265104A JP 2063808 A JP2063808 A JP 2063808A JP 6380890 A JP6380890 A JP 6380890A JP H03265104 A JPH03265104 A JP H03265104A
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- Japan
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- soft magnetic
- crystal grains
- flux density
- alloy film
- carbide
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- Carbon And Carbon Compounds (AREA)
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野コ
この発明は、磁気ヘッド等に適した軟磁性合金膜に関す
る。
る。
[従来の技術]
磁気記録の分野においては、記録密度を高めるために磁
気テープ等の記録媒体の高保磁力化が推進されているが
、それに対応する磁気ヘッドの材料として飽和磁束密度
(Bs)の高いものが要求されている。
気テープ等の記録媒体の高保磁力化が推進されているが
、それに対応する磁気ヘッドの材料として飽和磁束密度
(Bs)の高いものが要求されている。
従来の高飽和゛磁束密度の軟磁性材料(膜)として、F
e−9i−A I合金(センダスト)が代表的なもの
であるが、近年、強磁性金属元素であるCOを主体とす
る非晶質の合金膜が開発されている。
e−9i−A I合金(センダスト)が代表的なもの
であるが、近年、強磁性金属元素であるCOを主体とす
る非晶質の合金膜が開発されている。
また最近の試みとして、Feを主成分とする微細結晶か
らなる合金膜(F e−C、P e−S i等)により
、F’eの結晶磁気異方性の影響(軟磁性に対する悪影
響)を結晶の微細化により軽減し、高飽和磁束密度でか
つ軟磁気特性の優れた膜を得た例がある。
らなる合金膜(F e−C、P e−S i等)により
、F’eの結晶磁気異方性の影響(軟磁性に対する悪影
響)を結晶の微細化により軽減し、高飽和磁束密度でか
つ軟磁気特性の優れた膜を得た例がある。
[発明が解決しようとする課題]
ところで、磁気ヘッドを組み込んだ装置は小型化、軽量
化する傾向にあり、移動に伴う振動にさらされたり、悪
環境のもとで使用されたりすることが多くなっている。
化する傾向にあり、移動に伴う振動にさらされたり、悪
環境のもとで使用されたりすることが多くなっている。
そこで、磁気ヘッドには、磁気特性が優秀であって磁気
テープに対する耐摩耗性が優れていることは勿論、湿度
や腐食性の雰囲気中での耐用性、すなわち耐環境性や、
耐振動性等が高いことが要求されている。そのため、ギ
ャップ形成やケースへの組み込み等をガラス溶着で行う
ことが必要となり、磁気ヘッドの素材はヘッドの製造工
程におけるガラス溶着工程の高温に耐え得ることが必要
である。
テープに対する耐摩耗性が優れていることは勿論、湿度
や腐食性の雰囲気中での耐用性、すなわち耐環境性や、
耐振動性等が高いことが要求されている。そのため、ギ
ャップ形成やケースへの組み込み等をガラス溶着で行う
ことが必要となり、磁気ヘッドの素材はヘッドの製造工
程におけるガラス溶着工程の高温に耐え得ることが必要
である。
しかしながら、前記従来の軟磁性合金膜において、セン
ダストからなるものは、飽和磁束密度が約10000G
(ガウス)程度であり、今後−層の高密度化の要求に対
しては不充分である。、また、Co系のアモルファス合
金膜では13000G以上の高い飽和磁束密度のものも
得られているが、従来のアモルファス合金の飽和磁束密
度を高くしようとすると、アモルファス形成元素である
Ti。
ダストからなるものは、飽和磁束密度が約10000G
(ガウス)程度であり、今後−層の高密度化の要求に対
しては不充分である。、また、Co系のアモルファス合
金膜では13000G以上の高い飽和磁束密度のものも
得られているが、従来のアモルファス合金の飽和磁束密
度を高くしようとすると、アモルファス形成元素である
Ti。
Zr Hf Nb、Ta’、Mo、W等の添加量を少な
くする必要があるが、添加量を少なくすると、アモルフ
ァス構造の安定性が低下し、ガラス溶着に必要な温度(
約500℃以上)には耐え得ない問題がある。
くする必要があるが、添加量を少なくすると、アモルフ
ァス構造の安定性が低下し、ガラス溶着に必要な温度(
約500℃以上)には耐え得ない問題がある。
更に、上述したFeを主成分とする微細結晶からなる合
金膜(F e−C、F e−8i等)は、高温で結晶成
長を起こし、軟磁気特性が劣化する(Fe−Cの場合、
400℃が最大)ために、やはりガラス溶着に適したも
のとは言い難い。
金膜(F e−C、F e−8i等)は、高温で結晶成
長を起こし、軟磁気特性が劣化する(Fe−Cの場合、
400℃が最大)ために、やはりガラス溶着に適したも
のとは言い難い。
このような背景から杏願発明者らは、特願平1−278
220号などにおいて、前記の問題を解決した軟磁性合
金膜を特許出願している。
220号などにおいて、前記の問題を解決した軟磁性合
金膜を特許出願している。
特願平1−278220号明細書において特許出願して
いる軟磁性合金膜の1つは、組成式が、FeaMeCd
で示され、組成比aは原子%で50〜96、Cは2〜3
0、dは0.5〜25、a+c−t−d= 300なる
関係を満足するものであった。
いる軟磁性合金膜の1つは、組成式が、FeaMeCd
で示され、組成比aは原子%で50〜96、Cは2〜3
0、dは0.5〜25、a+c−t−d= 300なる
関係を満足するものであった。
また、他の1つは、組成式がFeaTbMcCdで示さ
れ、組成比aは原子%で50〜96、bは0.1−10
、Cは2〜30、dは0.5〜25、a+b+c+d=
100なる関係を満足するものであった。
れ、組成比aは原子%で50〜96、bは0.1−10
、Cは2〜30、dは0.5〜25、a+b+c+d=
100なる関係を満足するものであった。
この特許出願で提供した軟磁性合金膜は、一部組酸のも
のは15000G以上の高い飽和磁束密度を宵し、従来
の各種材料に比較すると高い熱安定性を備え、通常の使
用環境下では十分な耐食性と耐環境性を有しているが、
Feを主成分とするために、悪環境下で使用された場合
は変色あるいは発錆を招くおそれがあった。
のは15000G以上の高い飽和磁束密度を宵し、従来
の各種材料に比較すると高い熱安定性を備え、通常の使
用環境下では十分な耐食性と耐環境性を有しているが、
Feを主成分とするために、悪環境下で使用された場合
は変色あるいは発錆を招くおそれがあった。
本発明は上述の問題点を解決し、保磁力が小さく透磁率
が高く、その特性が熱的に安定であるとともに、高い飽
和磁束密度を示し、良好な耐食性を有する軟磁性合金膜
を提供することを目的とするものである。
が高く、その特性が熱的に安定であるとともに、高い飽
和磁束密度を示し、良好な耐食性を有する軟磁性合金膜
を提供することを目的とするものである。
[課題を解決するための手段]
請求項1に記載した発明は前記課題を解決するために、
組成式がFeaCrcMdCeで示され、MはT i、
Z r、Hf、V 、N b、T a、Mo、Wのう
ち、少なくとも1種からなる金属元素又はその混合物で
あり、組成比a、c、d、eは原子%で50≦a≦95
.05≦c≦20.2≦d≦25.05≦e≦25、a
+c+d+e= 100なる関係を満足させるとともに
、その組織が基本的に平均結晶粒径0.08μm以下の
微細な結晶粒からなり、その一部に元素M・の炭化物の
結晶相を含むものである。
組成式がFeaCrcMdCeで示され、MはT i、
Z r、Hf、V 、N b、T a、Mo、Wのう
ち、少なくとも1種からなる金属元素又はその混合物で
あり、組成比a、c、d、eは原子%で50≦a≦95
.05≦c≦20.2≦d≦25.05≦e≦25、a
+c+d+e= 100なる関係を満足させるとともに
、その組織が基本的に平均結晶粒径0.08μm以下の
微細な結晶粒からなり、その一部に元素M・の炭化物の
結晶相を含むものである。
請求項2に記載した発明は前記課題を解決するために、
組成式がFeaT bcrcM dCeで示され、Tは
Co、Niのうち少なくとも1種からなる金属元素又は
その混合物、MはTi、Zr、If。
組成式がFeaT bcrcM dCeで示され、Tは
Co、Niのうち少なくとも1種からなる金属元素又は
その混合物、MはTi、Zr、If。
V 、Nb、TalMo、Wのうち、少なくとも1種か
らなる金属元素又はその混合物であり、組成比a、b。
らなる金属元素又はその混合物であり、組成比a、b。
c、d、eは原子%で50≦a≦95.0.1≦b≦1
0゜0.5≦c≦20.2≦d≦25.0.5≦e≦2
5、a+b+c+d+e= 100なる関係を満足させ
るとともに、その組織が、基本的に平均結晶粒径0゜0
8μm以下の微細な結晶粒からなり、その一部に元素M
の炭化物の結晶相を含むものである。
0゜0.5≦c≦20.2≦d≦25.0.5≦e≦2
5、a+b+c+d+e= 100なる関係を満足させ
るとともに、その組織が、基本的に平均結晶粒径0゜0
8μm以下の微細な結晶粒からなり、その一部に元素M
の炭化物の結晶相を含むものである。
請求項3に記載した発明は前記課題を解決するために、
請求項1または2に記載の組織が基本的に平均粒径0.
08μm以下の結晶粒と非晶質相が混在した組織である
ものである。
請求項1または2に記載の組織が基本的に平均粒径0.
08μm以下の結晶粒と非晶質相が混在した組織である
ものである。
以下に本発明を更に詳細に説明する。
前記合金膜の生成方法としては、合金膜をスパッタ、蒸
着等の薄膜形成装置により作製する。スパッタ装置とし
ては、RF2極スパッタ、DCスパッタ、マグネトロン
スパッタ、3極スパツタ、イオンビームスパッタ、対向
ターゲット式スパッタ、等の既存のものを使用すること
ができる。
着等の薄膜形成装置により作製する。スパッタ装置とし
ては、RF2極スパッタ、DCスパッタ、マグネトロン
スパッタ、3極スパツタ、イオンビームスパッタ、対向
ターゲット式スパッタ、等の既存のものを使用すること
ができる。
また、Cを膜中に添加する方法としては、ターゲツト板
上にグラファイトのベレットを配置して複合ターゲット
とし、これをスパッタする方法、あるいは、Cを含まな
いターゲット(F e−Cr−M系あるいはF e−T
−Cr−M系)を用い、Ar等の不活性ガス中にメタ
ン(CH,)等の炭化水素ガスを混合したガス雰囲気で
スパッタする反応性スパッタ法等を用いることができ、
特Iこ反応性スパッタ法では膜中のC濃度の制御が容易
であるので所望のC濃度の優れた膜を得ることができる
。
上にグラファイトのベレットを配置して複合ターゲット
とし、これをスパッタする方法、あるいは、Cを含まな
いターゲット(F e−Cr−M系あるいはF e−T
−Cr−M系)を用い、Ar等の不活性ガス中にメタ
ン(CH,)等の炭化水素ガスを混合したガス雰囲気で
スパッタする反応性スパッタ法等を用いることができ、
特Iこ反応性スパッタ法では膜中のC濃度の制御が容易
であるので所望のC濃度の優れた膜を得ることができる
。
このようにして作製したままの膜はアモルファス相をか
なりの割合で含んだしのであり、不安定であるので、4
00〜700℃程度に加熱する熱処理を施すことによっ
て微結晶を析出させる。そして、この熱処理を無磁場、
静磁場中あるいは回転磁場中で行うことにより、優れた
軟磁気特性が得られる。また、この熱処理は磁気ヘッド
の製造工程におけるガラス溶着工程と兼ねて行うことが
できる。
なりの割合で含んだしのであり、不安定であるので、4
00〜700℃程度に加熱する熱処理を施すことによっ
て微結晶を析出させる。そして、この熱処理を無磁場、
静磁場中あるいは回転磁場中で行うことにより、優れた
軟磁気特性が得られる。また、この熱処理は磁気ヘッド
の製造工程におけるガラス溶着工程と兼ねて行うことが
できる。
なお、前記微結晶の析出工程は、完全に行なわれる必要
はなく、微結晶が相当数(好ましくは50%以上)析出
していれば良いので、アモルファス成分が一部残留して
いても差し支えなく、残留したアモルファス成分が特性
向上の障害となることはない。
はなく、微結晶が相当数(好ましくは50%以上)析出
していれば良いので、アモルファス成分が一部残留して
いても差し支えなく、残留したアモルファス成分が特性
向上の障害となることはない。
以下、前記のように成分を限定した理由について述べる
。
。
Feは主成分であり、磁性を担う元素であって、少なく
ともフェライト(Bs 5000G)以上の飽和磁束
密度を得るためには、8250%が必要である。また、
良好な軟磁気特性を得るためには、8695%でなけれ
ばならない。
ともフェライト(Bs 5000G)以上の飽和磁束
密度を得るためには、8250%が必要である。また、
良好な軟磁気特性を得るためには、8695%でなけれ
ばならない。
元素T(即ちCo、Ni)は、磁歪の調整の目的で添加
する元素である。Fe−M−C膜の場合、熱処理温度が
低いと磁歪が正になり、熱処理温度が高いと磁歪が負に
なる。高い熱処理温度(ガラス溶着温度)を必要とする
場合、磁歪を正にする効果のあるNi、Goを過員添加
することにより、磁歪をほぼ零にすることができる。な
お、熱処理温度が適当な場合、元素Tの添加は特に必要
ないが、Tの添加は正の磁歪が+10−5台以上まで大
きくならないように5510%としなくてはならない。
する元素である。Fe−M−C膜の場合、熱処理温度が
低いと磁歪が正になり、熱処理温度が高いと磁歪が負に
なる。高い熱処理温度(ガラス溶着温度)を必要とする
場合、磁歪を正にする効果のあるNi、Goを過員添加
することにより、磁歪をほぼ零にすることができる。な
お、熱処理温度が適当な場合、元素Tの添加は特に必要
ないが、Tの添加は正の磁歪が+10−5台以上まで大
きくならないように5510%としなくてはならない。
元素Mは軟磁気特性を良好にするために必要であり、ま
たCと結合して炭化物の微細結晶を形成する。良好な軟
磁気特性を維持するためには、d≧2%とする必要があ
るが、多すぎると飽和磁束密度が低下してしまうので、
4625%とする必要がある。
たCと結合して炭化物の微細結晶を形成する。良好な軟
磁気特性を維持するためには、d≧2%とする必要があ
るが、多すぎると飽和磁束密度が低下してしまうので、
4625%とする必要がある。
Cは軟磁気特性を良好にするため、及び、耐熱性を向上
させるために必要であり、Cは元素Mと結合して炭化物
の微細結晶を形成する。良好な軟磁気特性、及び、熱的
安定性を維持するためには、e≧0.5%とする必要が
あるが、多すぎると飽和磁束密度が低下してしまうので
、0525%とする必要がある。
させるために必要であり、Cは元素Mと結合して炭化物
の微細結晶を形成する。良好な軟磁気特性、及び、熱的
安定性を維持するためには、e≧0.5%とする必要が
あるが、多すぎると飽和磁束密度が低下してしまうので
、0525%とする必要がある。
元素Mの炭化物の微細結晶は磁壁のピンニングサイトと
して働き、透磁率の高周波特性を向上させる働きがある
とともに、膜中に均一に分散させることで、Feの微結
晶が熱処理により成長して軟磁性を損うことを防止する
働きがある。つまり、Feの結晶粒が成長して大きくな
ると結晶磁気異方性の悪影響が大きくなり、軟磁気特性
が悪化するが、元素Mの炭化物の微結晶がFeの粒成長
の障壁として働くことにより軟磁気特性の悪化を防止す
る。
して働き、透磁率の高周波特性を向上させる働きがある
とともに、膜中に均一に分散させることで、Feの微結
晶が熱処理により成長して軟磁性を損うことを防止する
働きがある。つまり、Feの結晶粒が成長して大きくな
ると結晶磁気異方性の悪影響が大きくなり、軟磁気特性
が悪化するが、元素Mの炭化物の微結晶がFeの粒成長
の障壁として働くことにより軟磁気特性の悪化を防止す
る。
以上説明のFeと元素Tと元素MとCの成分限定理由は
特願平1−278220号の場合と同等である。
特願平1−278220号の場合と同等である。
Crは耐食性を向上させるために添加する元素であるが
、C≧0.5%としなければ耐食性の改善効果が現れな
い。また、C≧20%とすると飽和磁束密度が低くなり
過ぎる(フェライト以下になる)ので好ましくない。
、C≧0.5%としなければ耐食性の改善効果が現れな
い。また、C≧20%とすると飽和磁束密度が低くなり
過ぎる(フェライト以下になる)ので好ましくない。
そして、金属組織が基本的に0,08μm以下の微結晶
からなっているから、非晶質に比べて熱的安定性に優れ
ており、添加元素を少なくでき、飽和磁束密度を高くす
ることができる。
からなっているから、非晶質に比べて熱的安定性に優れ
ており、添加元素を少なくでき、飽和磁束密度を高くす
ることができる。
[作用]
上記軟磁性合金膜においては、その組織かFeに富む結
晶を主体とし、飽和磁束密度を低下させる成分の添加が
制限されているから、非晶質状態に比べ鉄原子1個あた
りの磁気モーメントおよびキュリー温度が高くなってお
り、高い飽和磁束密度が得られる。また、元素M及びC
が含まれているとともに、金属組織が微細な結晶粒から
なっており、結晶磁気異方性による軟磁性への悪影響が
軽減されるので、良好な軟磁気特性が得られる。
晶を主体とし、飽和磁束密度を低下させる成分の添加が
制限されているから、非晶質状態に比べ鉄原子1個あた
りの磁気モーメントおよびキュリー温度が高くなってお
り、高い飽和磁束密度が得られる。また、元素M及びC
が含まれているとともに、金属組織が微細な結晶粒から
なっており、結晶磁気異方性による軟磁性への悪影響が
軽減されるので、良好な軟磁気特性が得られる。
更に、元素Mの炭化物が析出してFeを主成分とする結
晶粒の成長を抑えるので、ガラス溶着工程において加熱
されても、結晶粒が粗大化することがない。更にまた、
Crを特定量添加しているので耐食性が向上し、耐環境
性に優れる。
晶粒の成長を抑えるので、ガラス溶着工程において加熱
されても、結晶粒が粗大化することがない。更にまた、
Crを特定量添加しているので耐食性が向上し、耐環境
性に優れる。
[実施例]
(1)成膜
RF2極スパッタ装置を用いて、後記の第1表に示す組
成の合金膜を形成した。
成の合金膜を形成した。
使用したターゲットは、Feターゲット上にTaCr、
Ni、グラファイトの各ペレットを適宜配置して構成し
た複合ターゲットを用い、Arガス雰囲気中でスパッタ
を行って膜厚5〜6μmの薄膜を形成した。
Ni、グラファイトの各ペレットを適宜配置して構成し
た複合ターゲットを用い、Arガス雰囲気中でスパッタ
を行って膜厚5〜6μmの薄膜を形成した。
(2)熱処理
成膜後、550℃で20分間保持するアニールを行った
。このアニールには、静磁場中で行うものと無磁場中で
行うものの2種類を実施した。
。このアニールには、静磁場中で行うものと無磁場中で
行うものの2種類を実施した。
(3)測定
前記のように製造された合金膜と、スパッタにより成膜
したCrを含有しない合金膜(特願平l−278220
号において特許出願している発明に係る合金膜)につい
て、静磁場アニール後あるいは無磁場アニール後におけ
る飽和磁束密度(Bs)と、初透磁率(μ、atlMh
z)および保磁力(He)の測定を行った。以上の結果
を第1表に示す。
したCrを含有しない合金膜(特願平l−278220
号において特許出願している発明に係る合金膜)につい
て、静磁場アニール後あるいは無磁場アニール後におけ
る飽和磁束密度(Bs)と、初透磁率(μ、atlMh
z)および保磁力(He)の測定を行った。以上の結果
を第1表に示す。
(以下、余白)
第1表のサンプル1の比較例は、本発明者らが先に特許
出願しているもので、Crの添加のみを省略したもので
あるが、この組成にCrを添加しても初透磁率と保磁力
などの軟磁気特性の劣化はほとんど問題にならないこと
が判明した。
出願しているもので、Crの添加のみを省略したもので
あるが、この組成にCrを添加しても初透磁率と保磁力
などの軟磁気特性の劣化はほとんど問題にならないこと
が判明した。
前記と同様な方法で作製した軟磁性合金膜を純水中に2
40時間浸漬した後の変色状況を目視て判定した結果を
以下の第2表に示す。
40時間浸漬した後の変色状況を目視て判定した結果を
以下の第2表に示す。
第 2 表
第2表に示す結果から、Crを添加することで耐食性を
向上できることが明らかになった。
向上できることが明らかになった。
[発明の効果]
以上詳述したようにこの発明は、Feを主成分とする微
細な結晶粒から主になる軟磁性合金膜であり、飽和磁束
密度を低下させる成分の添加が制限されているから、高
い飽和磁束密度が得られる。
細な結晶粒から主になる軟磁性合金膜であり、飽和磁束
密度を低下させる成分の添加が制限されているから、高
い飽和磁束密度が得られる。
更に、従来のアモルファス合金膜とは異なり、無磁場中
で熱処理を行っても高い透磁率を発揮する膜を得ること
ができ、磁場をかけて熱処理する場合よりも工程の簡略
化をなしえる。
で熱処理を行っても高い透磁率を発揮する膜を得ること
ができ、磁場をかけて熱処理する場合よりも工程の簡略
化をなしえる。
また、元素M(Ti、Zr、HLV、N,B,Ta,M
o、W)及びCという軟磁性を良好とする成分が添加さ
れるとともに、金属組織が微細な結晶粒から成り、結晶
磁気異方性による軟磁性への悪影響が軽減されるので、
良好な軟磁気特性が得られる。
o、W)及びCという軟磁性を良好とする成分が添加さ
れるとともに、金属組織が微細な結晶粒から成り、結晶
磁気異方性による軟磁性への悪影響が軽減されるので、
良好な軟磁気特性が得られる。
更に、微細な結晶粒からなるとともに、添加された元素
MがCと炭化物を形成するから、ガラス溶着工程におい
て加熱されても、結晶粒が粗大化することがなく、上記
の特性を維持するので、高密度記録に要求される高い性
能を有する磁気ヘッドの素材として好適である。
MがCと炭化物を形成するから、ガラス溶着工程におい
て加熱されても、結晶粒が粗大化することがなく、上記
の特性を維持するので、高密度記録に要求される高い性
能を有する磁気ヘッドの素材として好適である。
更にまた、上記組成に加えて元素T(Co、Ni)を添
加し、磁歪を調整することにより、磁気ヘッド製造工程
で生じる種々の歪による軟磁気特性の劣化を防ぐことが
できるものである。
加し、磁歪を調整することにより、磁気ヘッド製造工程
で生じる種々の歪による軟磁気特性の劣化を防ぐことが
できるものである。
そして、前記成分にCrを特定量添加しているので、F
e基の合金としては耐食性に優れ、悪環境下であっても
変色や発錆を生じない特徴がある。
e基の合金としては耐食性に優れ、悪環境下であっても
変色や発錆を生じない特徴がある。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 (1)組成式がFeaCrcMdCeで示され、MはT
i,Zr,Hf,V,N,B,Ta,Mo,Wのうち、
少なくとも1種からなる金属元素又はその混合物であり
、組成比a,c,d,eは原子%で 50≦a≦95 0.5≦c≦20 2≦d≦25 0.5≦e≦25 a+c+d+e=100 なる関係を満足させるとともに、その組織が基本的に平
均結晶粒径0.08μm以下の微細な結晶粒からなり、
その一部に元素Mの炭化物の結晶相を含むことを特徴と
する軟磁性合金膜。 (2)組成式がFeaTbCrcMdCeで示され、T
はCo,Niのうち少なくとも1種からなる金属元素又
はその混合物、MはTi,Zr,Hf,V,Nb,Ta
,Mo,Wのうち、少なくとも1種からなる金属元素又
はその混合物であり、組成比a,b,c,d,eは原子
%で 50≦a≦95 0.1≦b≦10 0.5≦c≦20 2≦d≦25 0.5≦e≦25 a+b+c+d+e=100 なる関係を満足させるとともに、その組織が基本的に平
均結晶粒径0.08μm以下の微細な結晶粒からなり、
その一部に元素Mの炭化物の結晶相を含むことを特徴と
する軟磁性合金膜。 (3)請求項1または2に記載の組織が平均結晶粒径0
.08μm以下の微細な結晶粒と非晶質相との混在した
組織であることを特徴とする軟磁性合金膜。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2063808A JP2710440B2 (ja) | 1990-03-14 | 1990-03-14 | 軟磁性合金膜 |
| KR1019910003741A KR940007048B1 (ko) | 1990-03-14 | 1991-03-08 | 연자성 합금막 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
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