JPH0328407B2 - - Google Patents
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- JPH0328407B2 JPH0328407B2 JP57040580A JP4058082A JPH0328407B2 JP H0328407 B2 JPH0328407 B2 JP H0328407B2 JP 57040580 A JP57040580 A JP 57040580A JP 4058082 A JP4058082 A JP 4058082A JP H0328407 B2 JPH0328407 B2 JP H0328407B2
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Description
本発明はシクロヘキサノンの製造法に関するも
のである。 シクロヘキサノンは通常、シクロヘキサノール
を触媒の存在下、脱水素反応させて製造される
が、この反応では例えば、フエノールなどの副生
物が多量に生成する傾向がある。そのため、この
反応に用いる触媒としては、単に、活性が高いの
みならず、副生物の生成が低いものを選ぶ必要が
ある。しかしながら、従来より知られている代表
的な触媒である銅−クロム系触媒を用いた場合に
は、触媒としての活性は高いが、やはり相当量の
副生物の生成は避けられない。 本出願人は先に、このような銅−クロム系触媒
の欠点を改良するための方法を提案した。(特開
昭56−20,541号)この提案は銅−クロム系酸化
物を特定温度で加熱処理した後、還元処理して得
られる触媒を用いる方法であり、触媒としての活
性の向上及び副生物の生成抑制にかなりの効果が
得られるが、未だ、十分なものとは言えず、活性
面及び触媒ライフの面で更に改善の余地がたつ
た。 本発明者等は上記実情に鑑み、上述の銅−クロ
ム系触媒を更に、改良するために種々検討を行な
つた結果、ある特定の処理法により特定量のカリ
ウムを担持させた銅−クロム系触媒をシクロヘキ
サノールの脱水素反応に使用した場合には、より
一段と反応内容が改善されることを見い出し本発
明を完成した。 すなわち、本発明の要旨は、シクロヘキサノー
ルを脱水素してシクロヘキサノンを製造する方法
において、触媒として、 銅−クロム系酸化物を650〜900℃の温度で熱
処理し、 硝酸カリウム又は炭酸カリウムの水溶液への
浸漬処理により酸化物に対しカリウムとして
0.01〜0.5重量%の該カリカム化合物を付着さ
せ、 300〜500℃の温度で焼成し、 還元処理する ことによつて得られる、銅:クロムの原子比が
8:2〜2:8の銅−クロム系触媒を用いること
を特徴とするシクロヘキサノンの製造法に存す
る。 以下、本発明を詳細に説明する。 本発明はシクロヘキサノールを触媒の存在下、
脱水素してシクロヘキサノンを製造する方法であ
るが、原料として使用するシクロヘキサノールは
どのような製法により得たものでもよく、通常、
シクロヘキサンの液相空気酸化又はフエノールの
水添反応により得られるシクロヘキサノールが使
用される。 本発明では銅−クロム系酸化物を後述する方法
で処理して得られる銅−クロム系触媒を用いる
が、銅−クロム系触媒の銅:クロムの比率は原子
比として8:2〜2:8、好ましくは7:3〜
3:7である。クロムの含有量があまり少ない場
合には、触媒の耐久性が劣り、また、逆にあまり
多い場合には、触媒活性が劣る。 触媒の調整に使用する銅−クロム系酸化物は例
えば、下記〜に示すような公知の方法により
容易に得ることができる。 銅およびクロムの水溶性化合物、具体的に
は、硝酸塩、硫酸塩、塩化物のような無機塩、
ギ酸塩、酢酸塩、シユウ酸塩のような有機塩な
どを用い、所定の銅:クロム比の水溶液を調整
し、これと苛性ソーダ、苛性カリのような苛性
アルカリ、炭酸ソーダ、炭酸カリのような炭酸
アルカリ、アンモニア水、炭酸アンモニウムな
どの沈澱剤と混合して、銅−クロムの水酸化物
を沈澱させ、この沈澱を通常の触媒調整の方法
に従つて乾燥、200〜500℃程度の温度で焼成す
る。 重クロム酸ソーダ、重クロム酸アンモニウム
のような重クロム酸塩の水溶液にアンモニア水
を加えた溶液に、銅塩の水溶液を加え、得られ
た沈澱を上記におけると同様に乾燥、焼成す
る。 銅塩の水溶液に酸化クロムを浸漬して、酸化
クロム上に銅塩に付着させ、上記におけると
同様に乾燥、焼成する。 クロム塩の水溶液に酸化銅を浸漬して、酸化
銅の上にクロム塩を付着させ、上記における
と同様に乾燥、焼成する。 上記の方法に準じて、銅の水酸化物および
クロムの水酸化物を、それぞれ別個に調整し、
両水酸化物を混合して上記におけると同様に
乾燥、焼成する。 銅およびクロムの塩を混合し、通常の触媒調
整の方法に従つて200〜500℃程度の温度で焼成
する。 酸化銅および酸化クロムを混合する。 本発明では、上記のような方法で得られる銅−
クロム系酸化物をまず熱処理するが、この温度は
650〜900℃、好ましくは700〜850℃である。熱処
理の温度があまり低いと副反応の少ない触媒を得
ることができず、逆に、あまり高いと活性及び耐
久性の高い触媒が得られない。 熱処理は通常、銅−クロム系酸化物の比表面積
が0.5〜20m2/g、好ましくは1〜15m2/gとな
る迄行なわれる。このための所要時間は例えば、
0.5〜30時間、好ましくは1〜20時間程度である。
また、熱処理は通常空気などの酸素含有ガス中で
実施されるが、窒素のような不活性ガス中で行つ
てもよい。 熱処理を終えた銅−クロム系酸化物は次いでカ
リウム付着処理に供される。 カリウム付着処理は、前記酸化物を、硝酸カリ
ウム又は炭酸カリウムの、通常数%程度の稀薄水
溶液中に数時間〜数10時間程度、通常室温で浸漬
し、通常により過し、70〜150℃程度の温度で
乾燥することによつて行なわれる。カリウム付着
量は、前記過ないし乾燥後の酸化物に付着して
いる硝酸カリウム又は炭酸カリウムの量として、
酸化物に対しカリウムとして0.01〜0.5重量%、
好ましくは0.02〜0.4重量%である。 カリウム付着量が前記範囲よりも少ないと、所
期の効果が得られず、また、多いと、得られる触
媒の活性が低下する。 かくして、カリウム付着処理を施された銅−ク
ロム系酸化物は次いで、300〜500℃、好ましくは
330〜450℃の温度で、通常、1〜20時間、焼成処
理される。この焼成温度があまりに低くすぎる場
合又はあまり高すぎる場合には、カリウムを担持
させた効果が発揮されなくなるので好ましくな
い。 焼成処理後の銅−クロム系酸化物は最後に還元
処理され、本発明のカリウムを担持した銅−クロ
ム系触媒が得られる。還元処理は、例えば、水
素、一酸化炭素、メタノール、ホルマリンなどを
使用して、周知の手段によつて行うことができ
る。通常、水素または窒素、アルゴン、二酸化炭
素などの不活性ガスで希釈した水素を用い、100
〜500℃、好ましくは150〜400℃程度の温度で、
還元に伴う発熱が認められなくなるまで還元処理
を行うのがよい。 本発明の銅−クロム系触媒は、粉末のまま、ま
たは打錠、押し出しあるいは転動などの方法によ
つて成形して使用する。成形は上記した触媒調製
の任意の段階で行うことができる。 また、本発明では触媒成分中にその他の金属、
例えばナトリウム、カルシウム、バリウム、亜
鉛、マンガンなどの金属を含有していてもよい
が、該触媒中の銅およびクロムの合計量は、金属
として30重量%以上、好ましくは40重量%以上で
あることが望ましい。銅およびクロムの合計量が
あまりに少ないと、熱処理の効果が十分出現せ
ず、活性および副反応抑制の両者を満足する触媒
とはなり得ない。 本発明は銅−クロム系酸化物に対して特定量の
カリウムを担持させるものであるが、本発明では
後から担持させるカリウムとは別に、触媒調製に
用にる銅−クロム系酸化物中にカリウムを含有し
ていても差し支えない。 本発明のシクロヘキサノールの脱水素反応は、
通常、気相で行い、触媒を固定床または流動床と
して使用するが、工業的には固定床方式を採用す
るのがよい。 反応温度は、200〜400℃、好ましくは250〜350
℃、特に好ましくは250〜300℃である。反応温度
があまり低いと転化率が小さくなる。逆にあまり
高いと転化率は大きくなるが、副反応が増大する
ようになるので好ましくない。反応圧力は特に制
限はなく、減圧から加圧まで適用できるが、通
常、常圧付近の圧力を選ぶのがよい。 原料シクロヘキサノールの供給速度は、液空間
速度(LHSV)で0.1〜100hr-1、好ましくは0.5〜
20hr-1程度を選ぶのがよい。また、原料シクロヘ
キサノールは、窒素、水蒸気などの不活性ガスで
稀釈して供給してもよい。 本発明方法によるときは、特に長期間にわた
り、副成物が少く収率よくシクロヘキサノンを製
造することができるので、工業的に極めて有利で
ある。 以下、実施例によつて本発明を具体的に説明す
るが、本発明はその要旨をこえない限り以下の実
施例に限定されるものではない。 実施例 1 (触媒の調製) 重クロム酸ソーダ450gを脱塩水2に溶解し、
これに28%アンモニア水450mlを加えたのち、こ
れに、硝酸銅725g、硝酸マンガン86.1g及び硝酸
バリウム26.1gを脱塩水5に溶解した溶液を攬
拌下、添加し沈澱を生成させた。生成した沈澱を
過し、水洗後、110℃で8時間乾燥し、次いで、
300℃の温度で6時間、焼成することにより、
銅:クロム:マガジン:バリウムの原子比が30:
30:3:1の銅−クロム系酸化物を得た。 この銅−クロム系酸化物を打錠により円柱状錠
剤(高さ6m/m、径6m/m)に成形後、750℃
の温度で空気中にて2時間、熱処理したのち、次
いで、1.2wt%硝酸カリウム水溶液中に室温にて
20時間、浸漬させた。そして、銅−クロム系酸化
物を遠心過し、空気中、70℃の温度で20時間、
乾燥したのち、400℃の温度で2時間、焼成を行
ない、次いで、約3.4m/m径の大きさに破砕し
た。この粒状物5mlを内径13m/mのステンレス
製管状反応器に充填し、H25Vo1%及びN295vo1
%の混合ガスを30/hrの速度で180℃の屋度に
て6時間、更に、180〜250℃の温度で5時間、流
通させ、還元処理を行ない、本発明の触媒を得
た。 なお、このようにして得た触媒中のカリウム担
持量は、酸化物換算の銅及びクロムに対して、カ
リウムとして0.19wt%であつた。 (シクロヘキサノールの脱水素反応) 上述のようにして得た触媒を用いてシクロヘキ
サノールの脱水素反応を行なつた。触媒の充填さ
れた前記管状反応器の入口温度を260℃、出口温
度を250℃に保ち、これに、予熱気化させた粗シ
クロヘキサノール(シクロヘキサノール80wt%、
シクロヘキサノン8wt%、その他成分12wt%)を
LHSV20hr-1の速度で供給し、反応器内圧力0.55
Kg/cm2Gにて連続反応を行なつた。 反応開始より6時間後のシクロヘキサノール転
換率につき、反応生成分をガスクロマトグラフに
て分析することにより求め、第1表に示す結果を
得た。 実施例 2〜3 実施例1の方法において、触媒の調製工程で使
用する硝酸カリウムの濃度を変えることにより、
触媒のカリウム担持量を第1表に示すように調節
して、実施例1と同様な方法にてテストを行な
い、第1表に示す結果を得た。 実施例 4 実施例1の方法において、触媒の調製工程で硝
酸カリウム水溶液の代りに、炭酸カリウム水溶液
を用いて、実施例1と同様な方法にてテストを行
ない、第1表に示す結果を得た。 比較例 1 実施例1の方法において、触媒の調製工程で硝
酸カリウム水溶液中への浸漬を省略し、実施例1
と同様な方法にてテストを行ない、第1表に示す
結果を得た。
のである。 シクロヘキサノンは通常、シクロヘキサノール
を触媒の存在下、脱水素反応させて製造される
が、この反応では例えば、フエノールなどの副生
物が多量に生成する傾向がある。そのため、この
反応に用いる触媒としては、単に、活性が高いの
みならず、副生物の生成が低いものを選ぶ必要が
ある。しかしながら、従来より知られている代表
的な触媒である銅−クロム系触媒を用いた場合に
は、触媒としての活性は高いが、やはり相当量の
副生物の生成は避けられない。 本出願人は先に、このような銅−クロム系触媒
の欠点を改良するための方法を提案した。(特開
昭56−20,541号)この提案は銅−クロム系酸化
物を特定温度で加熱処理した後、還元処理して得
られる触媒を用いる方法であり、触媒としての活
性の向上及び副生物の生成抑制にかなりの効果が
得られるが、未だ、十分なものとは言えず、活性
面及び触媒ライフの面で更に改善の余地がたつ
た。 本発明者等は上記実情に鑑み、上述の銅−クロ
ム系触媒を更に、改良するために種々検討を行な
つた結果、ある特定の処理法により特定量のカリ
ウムを担持させた銅−クロム系触媒をシクロヘキ
サノールの脱水素反応に使用した場合には、より
一段と反応内容が改善されることを見い出し本発
明を完成した。 すなわち、本発明の要旨は、シクロヘキサノー
ルを脱水素してシクロヘキサノンを製造する方法
において、触媒として、 銅−クロム系酸化物を650〜900℃の温度で熱
処理し、 硝酸カリウム又は炭酸カリウムの水溶液への
浸漬処理により酸化物に対しカリウムとして
0.01〜0.5重量%の該カリカム化合物を付着さ
せ、 300〜500℃の温度で焼成し、 還元処理する ことによつて得られる、銅:クロムの原子比が
8:2〜2:8の銅−クロム系触媒を用いること
を特徴とするシクロヘキサノンの製造法に存す
る。 以下、本発明を詳細に説明する。 本発明はシクロヘキサノールを触媒の存在下、
脱水素してシクロヘキサノンを製造する方法であ
るが、原料として使用するシクロヘキサノールは
どのような製法により得たものでもよく、通常、
シクロヘキサンの液相空気酸化又はフエノールの
水添反応により得られるシクロヘキサノールが使
用される。 本発明では銅−クロム系酸化物を後述する方法
で処理して得られる銅−クロム系触媒を用いる
が、銅−クロム系触媒の銅:クロムの比率は原子
比として8:2〜2:8、好ましくは7:3〜
3:7である。クロムの含有量があまり少ない場
合には、触媒の耐久性が劣り、また、逆にあまり
多い場合には、触媒活性が劣る。 触媒の調整に使用する銅−クロム系酸化物は例
えば、下記〜に示すような公知の方法により
容易に得ることができる。 銅およびクロムの水溶性化合物、具体的に
は、硝酸塩、硫酸塩、塩化物のような無機塩、
ギ酸塩、酢酸塩、シユウ酸塩のような有機塩な
どを用い、所定の銅:クロム比の水溶液を調整
し、これと苛性ソーダ、苛性カリのような苛性
アルカリ、炭酸ソーダ、炭酸カリのような炭酸
アルカリ、アンモニア水、炭酸アンモニウムな
どの沈澱剤と混合して、銅−クロムの水酸化物
を沈澱させ、この沈澱を通常の触媒調整の方法
に従つて乾燥、200〜500℃程度の温度で焼成す
る。 重クロム酸ソーダ、重クロム酸アンモニウム
のような重クロム酸塩の水溶液にアンモニア水
を加えた溶液に、銅塩の水溶液を加え、得られ
た沈澱を上記におけると同様に乾燥、焼成す
る。 銅塩の水溶液に酸化クロムを浸漬して、酸化
クロム上に銅塩に付着させ、上記におけると
同様に乾燥、焼成する。 クロム塩の水溶液に酸化銅を浸漬して、酸化
銅の上にクロム塩を付着させ、上記における
と同様に乾燥、焼成する。 上記の方法に準じて、銅の水酸化物および
クロムの水酸化物を、それぞれ別個に調整し、
両水酸化物を混合して上記におけると同様に
乾燥、焼成する。 銅およびクロムの塩を混合し、通常の触媒調
整の方法に従つて200〜500℃程度の温度で焼成
する。 酸化銅および酸化クロムを混合する。 本発明では、上記のような方法で得られる銅−
クロム系酸化物をまず熱処理するが、この温度は
650〜900℃、好ましくは700〜850℃である。熱処
理の温度があまり低いと副反応の少ない触媒を得
ることができず、逆に、あまり高いと活性及び耐
久性の高い触媒が得られない。 熱処理は通常、銅−クロム系酸化物の比表面積
が0.5〜20m2/g、好ましくは1〜15m2/gとな
る迄行なわれる。このための所要時間は例えば、
0.5〜30時間、好ましくは1〜20時間程度である。
また、熱処理は通常空気などの酸素含有ガス中で
実施されるが、窒素のような不活性ガス中で行つ
てもよい。 熱処理を終えた銅−クロム系酸化物は次いでカ
リウム付着処理に供される。 カリウム付着処理は、前記酸化物を、硝酸カリ
ウム又は炭酸カリウムの、通常数%程度の稀薄水
溶液中に数時間〜数10時間程度、通常室温で浸漬
し、通常により過し、70〜150℃程度の温度で
乾燥することによつて行なわれる。カリウム付着
量は、前記過ないし乾燥後の酸化物に付着して
いる硝酸カリウム又は炭酸カリウムの量として、
酸化物に対しカリウムとして0.01〜0.5重量%、
好ましくは0.02〜0.4重量%である。 カリウム付着量が前記範囲よりも少ないと、所
期の効果が得られず、また、多いと、得られる触
媒の活性が低下する。 かくして、カリウム付着処理を施された銅−ク
ロム系酸化物は次いで、300〜500℃、好ましくは
330〜450℃の温度で、通常、1〜20時間、焼成処
理される。この焼成温度があまりに低くすぎる場
合又はあまり高すぎる場合には、カリウムを担持
させた効果が発揮されなくなるので好ましくな
い。 焼成処理後の銅−クロム系酸化物は最後に還元
処理され、本発明のカリウムを担持した銅−クロ
ム系触媒が得られる。還元処理は、例えば、水
素、一酸化炭素、メタノール、ホルマリンなどを
使用して、周知の手段によつて行うことができ
る。通常、水素または窒素、アルゴン、二酸化炭
素などの不活性ガスで希釈した水素を用い、100
〜500℃、好ましくは150〜400℃程度の温度で、
還元に伴う発熱が認められなくなるまで還元処理
を行うのがよい。 本発明の銅−クロム系触媒は、粉末のまま、ま
たは打錠、押し出しあるいは転動などの方法によ
つて成形して使用する。成形は上記した触媒調製
の任意の段階で行うことができる。 また、本発明では触媒成分中にその他の金属、
例えばナトリウム、カルシウム、バリウム、亜
鉛、マンガンなどの金属を含有していてもよい
が、該触媒中の銅およびクロムの合計量は、金属
として30重量%以上、好ましくは40重量%以上で
あることが望ましい。銅およびクロムの合計量が
あまりに少ないと、熱処理の効果が十分出現せ
ず、活性および副反応抑制の両者を満足する触媒
とはなり得ない。 本発明は銅−クロム系酸化物に対して特定量の
カリウムを担持させるものであるが、本発明では
後から担持させるカリウムとは別に、触媒調製に
用にる銅−クロム系酸化物中にカリウムを含有し
ていても差し支えない。 本発明のシクロヘキサノールの脱水素反応は、
通常、気相で行い、触媒を固定床または流動床と
して使用するが、工業的には固定床方式を採用す
るのがよい。 反応温度は、200〜400℃、好ましくは250〜350
℃、特に好ましくは250〜300℃である。反応温度
があまり低いと転化率が小さくなる。逆にあまり
高いと転化率は大きくなるが、副反応が増大する
ようになるので好ましくない。反応圧力は特に制
限はなく、減圧から加圧まで適用できるが、通
常、常圧付近の圧力を選ぶのがよい。 原料シクロヘキサノールの供給速度は、液空間
速度(LHSV)で0.1〜100hr-1、好ましくは0.5〜
20hr-1程度を選ぶのがよい。また、原料シクロヘ
キサノールは、窒素、水蒸気などの不活性ガスで
稀釈して供給してもよい。 本発明方法によるときは、特に長期間にわた
り、副成物が少く収率よくシクロヘキサノンを製
造することができるので、工業的に極めて有利で
ある。 以下、実施例によつて本発明を具体的に説明す
るが、本発明はその要旨をこえない限り以下の実
施例に限定されるものではない。 実施例 1 (触媒の調製) 重クロム酸ソーダ450gを脱塩水2に溶解し、
これに28%アンモニア水450mlを加えたのち、こ
れに、硝酸銅725g、硝酸マンガン86.1g及び硝酸
バリウム26.1gを脱塩水5に溶解した溶液を攬
拌下、添加し沈澱を生成させた。生成した沈澱を
過し、水洗後、110℃で8時間乾燥し、次いで、
300℃の温度で6時間、焼成することにより、
銅:クロム:マガジン:バリウムの原子比が30:
30:3:1の銅−クロム系酸化物を得た。 この銅−クロム系酸化物を打錠により円柱状錠
剤(高さ6m/m、径6m/m)に成形後、750℃
の温度で空気中にて2時間、熱処理したのち、次
いで、1.2wt%硝酸カリウム水溶液中に室温にて
20時間、浸漬させた。そして、銅−クロム系酸化
物を遠心過し、空気中、70℃の温度で20時間、
乾燥したのち、400℃の温度で2時間、焼成を行
ない、次いで、約3.4m/m径の大きさに破砕し
た。この粒状物5mlを内径13m/mのステンレス
製管状反応器に充填し、H25Vo1%及びN295vo1
%の混合ガスを30/hrの速度で180℃の屋度に
て6時間、更に、180〜250℃の温度で5時間、流
通させ、還元処理を行ない、本発明の触媒を得
た。 なお、このようにして得た触媒中のカリウム担
持量は、酸化物換算の銅及びクロムに対して、カ
リウムとして0.19wt%であつた。 (シクロヘキサノールの脱水素反応) 上述のようにして得た触媒を用いてシクロヘキ
サノールの脱水素反応を行なつた。触媒の充填さ
れた前記管状反応器の入口温度を260℃、出口温
度を250℃に保ち、これに、予熱気化させた粗シ
クロヘキサノール(シクロヘキサノール80wt%、
シクロヘキサノン8wt%、その他成分12wt%)を
LHSV20hr-1の速度で供給し、反応器内圧力0.55
Kg/cm2Gにて連続反応を行なつた。 反応開始より6時間後のシクロヘキサノール転
換率につき、反応生成分をガスクロマトグラフに
て分析することにより求め、第1表に示す結果を
得た。 実施例 2〜3 実施例1の方法において、触媒の調製工程で使
用する硝酸カリウムの濃度を変えることにより、
触媒のカリウム担持量を第1表に示すように調節
して、実施例1と同様な方法にてテストを行な
い、第1表に示す結果を得た。 実施例 4 実施例1の方法において、触媒の調製工程で硝
酸カリウム水溶液の代りに、炭酸カリウム水溶液
を用いて、実施例1と同様な方法にてテストを行
ない、第1表に示す結果を得た。 比較例 1 実施例1の方法において、触媒の調製工程で硝
酸カリウム水溶液中への浸漬を省略し、実施例1
と同様な方法にてテストを行ない、第1表に示す
結果を得た。
【表】
【表】
比較例 2〜3
実施例1の方法において、触媒の調製工程で硝
酸カリウム水溶液の代りに、水酸化カリウム水溶
液又は硫酸カリウム水溶液を用いて、実施例1と
同様な方法にてテストを行ない、第1表に示す結
果を得た。 比較例 4〜5 実施例1の方法において、触媒の調製工程で使
用する硝酸カリウムの濃度を変え、触媒のカリウ
ム担持量を第1表に示すように調節して、実施例
1と同様な方法にてテストを行ない、第1表に示
す結果を得た。 実施例 5 実施例1の触媒の調整工程において、焼成処理
後のカリウムを担持した銅−クロム系酸化物4
を紛砕することなく、内径32m/m、長さ6mの
ステンレス製管状反応器に充填し、H2 5 vol
%及びN295vol%の混合ガスを3200/hrの速度
で、180℃の温度にて6時間、180〜250℃の温度
で5時間、流通させ還元処理を行なつた。 次いで、前記反応器の入口及び出口温度を270
℃に保ち、これに、常圧にて実施例1と同様の粗
シクロヘキサノールを予熱気化させ、
LHSV2.2hr-1の速度で供給し連続反応を行なつ
た。 反応開始より240時間後のシクロヘキサノール
転換率を実施例1と同様にして求めたところ、第
2表に示す結果を得た。 比較例 6 実施例5の方法において、触媒の調製工程で硝
酸カリウム水溶液の浸漬を行なわなかつた触媒を
用いて、実施例5と同様な方法にてテストを行な
い、第2表に示す結果を得た。
酸カリウム水溶液の代りに、水酸化カリウム水溶
液又は硫酸カリウム水溶液を用いて、実施例1と
同様な方法にてテストを行ない、第1表に示す結
果を得た。 比較例 4〜5 実施例1の方法において、触媒の調製工程で使
用する硝酸カリウムの濃度を変え、触媒のカリウ
ム担持量を第1表に示すように調節して、実施例
1と同様な方法にてテストを行ない、第1表に示
す結果を得た。 実施例 5 実施例1の触媒の調整工程において、焼成処理
後のカリウムを担持した銅−クロム系酸化物4
を紛砕することなく、内径32m/m、長さ6mの
ステンレス製管状反応器に充填し、H2 5 vol
%及びN295vol%の混合ガスを3200/hrの速度
で、180℃の温度にて6時間、180〜250℃の温度
で5時間、流通させ還元処理を行なつた。 次いで、前記反応器の入口及び出口温度を270
℃に保ち、これに、常圧にて実施例1と同様の粗
シクロヘキサノールを予熱気化させ、
LHSV2.2hr-1の速度で供給し連続反応を行なつ
た。 反応開始より240時間後のシクロヘキサノール
転換率を実施例1と同様にして求めたところ、第
2表に示す結果を得た。 比較例 6 実施例5の方法において、触媒の調製工程で硝
酸カリウム水溶液の浸漬を行なわなかつた触媒を
用いて、実施例5と同様な方法にてテストを行な
い、第2表に示す結果を得た。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 シクロヘキサノールを脱水素してシクロヘキ
サノンを製造する方法において、触媒として、 銅−クロム系酸化物を650〜900℃の温度で熱
処理し、 硝酸カリウム又は炭酸カリウムの水溶液への
浸漬処理により酸化物に対しカリウムとして
0.01〜0.5重量%の該カリウム化合物を付着さ
せ、 300〜500℃の温度で焼成し、 還元処理する ことによつて得られる、銅:クロムの原子比が
8:2〜2:8の銅−クロム系触媒を用いること
を特徴とするシクロヘキサノンの製造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP57040580A JPS58157741A (ja) | 1982-03-15 | 1982-03-15 | シクロヘキサノンの製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP57040580A JPS58157741A (ja) | 1982-03-15 | 1982-03-15 | シクロヘキサノンの製造法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS58157741A JPS58157741A (ja) | 1983-09-19 |
| JPH0328407B2 true JPH0328407B2 (ja) | 1991-04-19 |
Family
ID=12584423
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP57040580A Granted JPS58157741A (ja) | 1982-03-15 | 1982-03-15 | シクロヘキサノンの製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS58157741A (ja) |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5620541A (en) * | 1979-07-30 | 1981-02-26 | Mitsubishi Chem Ind Ltd | Preparation of cyclohexanone |
-
1982
- 1982-03-15 JP JP57040580A patent/JPS58157741A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS58157741A (ja) | 1983-09-19 |
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