JPH0328978B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0328978B2
JPH0328978B2 JP5889987A JP5889987A JPH0328978B2 JP H0328978 B2 JPH0328978 B2 JP H0328978B2 JP 5889987 A JP5889987 A JP 5889987A JP 5889987 A JP5889987 A JP 5889987A JP H0328978 B2 JPH0328978 B2 JP H0328978B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
welding
value
command value
welding current
deviation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP5889987A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63224869A (ja
Inventor
Kenji Kasahara
Katsuhiko Ootake
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobe Steel Ltd filed Critical Kobe Steel Ltd
Priority to JP5889987A priority Critical patent/JPS63224869A/ja
Publication of JPS63224869A publication Critical patent/JPS63224869A/ja
Publication of JPH0328978B2 publication Critical patent/JPH0328978B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Arc Welding Control (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、溶接トーチを開先幅方向に揺動
(オシレート)させながら該開先を溶接する消耗
電極式アーク溶接における溶接速度制御方法に関
する。
[従来の技術] この種の溶接速度制御方法としては、従来、特
開昭55−109576号公報や実公昭57−36373号公報
に記載されたものがある。
消耗電極式アーク溶接においては、適正な溶接
ビードを得るために、溶接ワイヤ送給速度もしく
は溶接速度を制御することが行なわれる。この制
御を有効ならしめるためには、開先の状態(開先
幅の変動の有無、変動の程度等)を正確に認識す
る必要がある。
ところで、消耗電極式アーク溶接には、溶接ワ
イヤ送給速度をW、溶接電流をI、溶接ワイヤ突
出長(通電チツプからの突出し長さ)をlとする
と、W=K1・I+K2・I2・lで表される特性が
ある。但し、K1、K2は比例定数である。今、溶
接ワイヤ送給速度Wを一定とした場合、溶接ワイ
ヤ突出長lが短くなると溶接電流Iが増加する。
開先幅が狭くなると溶接ビード高さが高くなるた
め溶接ワイヤ突出長lが短くなつて溶接電流Iが
増加し、逆に、開先幅が広くなると溶接ビード高
さが低くなるため溶接ワイヤ突出長lが長くなつ
て溶接電流Iが減少する。このことから、溶接電
流Iの変動力を監視することにより開先幅の変動
を開接的に知ることができ、溶接電流Iが、基準
開先幅に対して決まる基準電流値に比べて増加あ
るいは減少した場合には、その変動力に対応し
て、溶接速度を増速あるいは減速することにより
溶接ビード高さを適正高さに維持することができ
る。
しかしながら、溶接電流の上記変動は開先幅の
変動以外の変動要因によつても発生する。この変
動要因の最大のものは、溶接現場における被溶接
物としての母材の開先長手方向への傾斜や曲がり
等に起因する該母材の表面と溶接トーチ保持部
(溶接トーチを開先幅方向、トーチ軸方向にオシ
レートさせても母材基準位置からの距離が一定と
なる溶接トーチ側の基準位置)との間の距離の変
動であり、該距離が変動すると、開先幅に変動が
なくても、溶接ワイヤ突出長lが変動するため溶
接電流Iが変動する。この変動分による影響を除
去するために、溶接トーチを母材表面から一定の
高さ位置に保ちつつ溶接速度を制御する方法が前
掲の特開昭55−109576号公報に開示されている。
この従来のものは、溶接電流検出信号と基準溶
接電流信号とを常時比較してその偏差をレベル変
換して溶接速度偏差信号とし、この溶接速度偏差
信号と基準溶接速度信号との加算値を溶接速度指
令値として台車駆動モータを制御するものである
が、上記溶接電流検出信号は、アークが開先壁間
の中央近傍にある場合には最小値となり、アーク
が開先壁近傍にある場合に最大値となる波形をも
つ信号であるために、上記駆動モータはオシレー
ト位置に追従して増速と減速とを繰り返すことに
なるという問題がある。
前掲した実公昭57−36373号公報には、溶接電
流の検出個所をオシレートパターンの中央点に特
定したものが開示されており、これにより上記問
題を解消し得るが、この先行技術には以下に述べ
るような問題がある。即ち、ここではオシレート
パターンの中央点における溶接電流の瞬時値を取
り出して利用しているが、難姿勢溶接(立向き姿
勢や上向き姿勢)では溶接電流が低レベルで、溶
接ワイヤからの溶滴の移行も短絡移行やグロビユ
ラ移行であるので、上記溶接電流瞬時値は不安定
である。
更に、この先行技術では、基準溶接速度、高速
溶接速度、低速溶接速度を予め指定しておき、検
出された溶接電流と基準溶接電流とに偏差が生じ
ると、上記高速溶接速度または低速溶接速度に速
度指令を変更し、その結果、上記偏差が解消され
た場合には、第6図eに示すように、次のオシレ
ート半周期では基準溶接速度に速度指令を戻し、
上記偏差が解消されない場合には、そのままの速
度(前記の高速溶接速度または低速溶接速度)を
維持する。即ち、溶接している開先の開先幅に適
した溶接速度が得られても、次のオシレート半周
期ではこの適正溶接速度を放棄して基準溶接速度
で溶接する。ところが、実際の開先は、第6図a
に示すように、その開先幅が広くまたは狭くテー
パ状に連続して変化しているから、上記先行技術
では、溶接開始時に設定される基準溶接速度と開
先幅に対する適正溶接速度との差が溶接の進行に
伴つて増大し、オシレート半周期毎に溶接速度が
急増または急減を繰り返すハンチング状態を招く
おそれがあり、開先全長に亘つて均一なビード高
さを得ることが難しいという問題がある。
この発明は上述した従来の問題を解消するため
になされたもので、溶接速度を開先幅の変化に対
応して速応性をもつて忠実に追従させ、溶接速度
の制御動作を安定させて溶接ビード高さを常に適
正に維持することができる消耗電極式アーク溶接
の溶接速度制御方法を得ることを目的とする。
[問題点を解決するための手段] この発明は上記目的を達成するために、オシレ
ート半周期毎に所定期間の溶接電流の平均値とし
て測定される溶接電流測定値を初期設定した溶接
電流基準値と比較してその偏差を第1の溶接電流
偏差として取り出し、この第1の溶接電流偏差に
基づいて第1の溶接速度修正指令値を求めるとと
もに、上記第1の溶接電流偏差を前回までのオシ
レート半周期に測定された偏差に加算して得た第
2の溶接電流偏差に基づいて第2の溶接速度修正
指令値を求めてから、各オシレート半周期内の所
定期間出力する上記第1の溶接速度修正指令値と
各オシレート半周期の間出力する上記第2の溶接
速度修正指令値とを加算して第3の溶接速度修正
指令値を求め、この第3の溶接速度修正指令値と
初期溶接速度指令値とを加算して得られた溶接速
度指令値を次回のオシレート半周期の溶接速度指
令値とする構成としたものである。
[発明の実施例] 以下、この発明の一実施例を図面を参照して説
明する。
第1図はこの発明が適用される消耗電極式ガス
シールドアーク溶接装置(上向き溶接姿勢)の一
例を概略構成図で示したものである。図におい
て、1は開先幅のあるV型開先を有する被溶接物
としての母材、2は初層の裏波溶接で用いるセラ
ミツクスの裏当材、3は母材1の拘束板、4は溶
接トーチ、5は溶接ワイヤ、6はレール、7はレ
ール6上を走行する台車、8は台車駆動モータ、
9は上下軸スライダ、10は上下軸スライダ駆動
モータ、11は左右軸スライダ、12は左右軸ス
ライダ駆動モータ、13は溶接トーチ4を母材1
の板厚方向および左右方向にオシレートするオシ
レート装置、14はオシレート装置用駆動モー
タ、15は母材1の表面位置検出用の接触式検出
器であつて、上下軸スライダ9のスライドベース
位置に対する母材1の表面位置(高さ)の変位を
検出する。この検出器15はオシレート装置13
とともに左右軸スライダ11に取り付けられてい
る。16はアーク溶接電源、17は溶接電流を検
出する電流検出器、18は制御装置であつて、第
2図に示すブロツク構成を有している。
第2図において、19は上下位置ずれ判定回路
であつて、検出器15が検出する変位(信号)を
取り込んで該変位の増減を判別する。20はサー
ボアンプであつて、上下位置ずれ判定回路19が
出力する増加或いは減少指令に従つて上下軸スラ
イダ駆動モータ10(M4)をスライドベースが
上昇する向きに或いは下降する向きに駆動し、上
下軸スライダ9の上記スライドベース位置に対す
る母材1の表面位置間の距離を上下位置決め設定
器21で設定されている設定距離H0に調節する。
これにより、溶接トーチ4の保持部基準位置が母
材1表面の上下方向変位に追従する。22は左右
軸スライダ駆動モータ12(M3)のためのサー
ボアンプ、23は左右位置決め設定器であつて、
これを手動操作して左右軸スライダ11をインチ
ング動作させる。24はオシレート装置13の駆
動モータ14(M2)のためのサーボアンプであ
つて、オシレートパターンの制御機能を有してい
る。25は手動操作のオシレート幅設定器、26
は手動操作のオシレート周期設定器である。27
はタイミング信号発生回路であつて、サーボアン
プ24のオシレートパターン制御信号からの溶接
トーチ4のオシレート左端停止信号PL、オシレ
ート右端停止信号PRおよび操作シーケンス信号
に基づいて後述する制御用のタイミング信号P1
〜P7を作成する。
電流検出器17が出力する溶接電流(信号)は
ローパスフイルタ28を通したのち増幅回路29
で増幅される。このローパスフイルタ28はアー
ク溶接電源16の商用周波数に起因する高周波成
分やアークの溶滴移行に伴うノイズ成分を除去す
るために設けられている。30は平均値回路であ
つて、増幅回路29で増幅された溶接電流Iを取
り込んで、タイミング信号発生回路27からのタ
イミング信号に同期して溶接電流平均値IAを測定
する。31,32はサンプルホールド回路であつ
て、サンプルホールド回路31は、溶接トーチ4
を左端から右端へオシレートした時に平均値回路
30で測定された溶接電流平均値IALRをサンプリ
ングしてホールドするものであり、サンプルホー
ルド回路32は、溶接トーチ4を右端から左端へ
オシレートした時に平均値回路30で測定された
溶接電流平均値IALRをサンプリングしてホールド
するものである。サンプルホールド回路31,3
2にそれぞれホールドされた溶接電流平均値
IALR,IARLはいずれも加算回路33に導かれる。
加算回路33はオシレート半周期毎に値IAS
(IALR+IARL)/2(以下、この値を溶接電流測定
値という)を算出して更新出力する。溶接電流測
定値IASはA/D変換器34に読み込まれたのち
D/A変換器35に導かれる一方、差動増幅回路
36に導かれる。A/D変換器34は溶接開始後
にオペレータ操作により作成される読み込み指令
を受ける。また、D/A変換器35は読み込み指
令で入力された溶接電流測定値IASを溶接電流基
準値IACとして保持する。そして、差動増幅回路
36は溶接電流基準値IACと溶接電流測定値IAS
の溶接電流偏差ΔIを増幅して不感帯回路37に
送出する。不感帯回路37は溶接電流偏差ΔIを
不感帯処理し処理信号ΔIDN(以下、第1の溶接電
流偏差という)を第1のレベル変換回路38およ
び偏差更新処理回路39に出力する。
第1のレベル変換回路38は、第1の溶接電流
偏差IDNを第1の溶接速度修正指令値ΔSDNにレベ
ル変換して、この第1の溶接速度修正指令値
ΔSDNを、オシレート半周期毎に該オシレート半
周期内の所定期間のみ導通するスイツチ回路40
を介して加算回路41へ出力する。一方、偏差更
新処理回路39は、オシレート半周期毎に第1の
溶接電流偏差ΔIDNを加算処理して更新し、その処
理信号ΔIDNSUM(以下、第2の溶接電流偏差とい
う)を第2のレベル変換回路42に出力する。こ
のレベル変換回路42は、第2の溶接電流偏差
IDNSUMを第2の溶接速度修正指令値ΔSDNSUMにレベ
ル変換して、この第2の溶接速度修正指令値
ΔSDNSUMを、オシレート半周期の間に亘り加算回
路41へ出力する。そして、加算回路41は、ス
イツチ回路40からの第1の溶接速度修正指令値
ΔSDNと、第2のレベル変換回路42からの第2
の溶接速度修正指令値ΔSDNSUMとを加算し第3の
溶接速度修正指令値ΔSNとして出力する。
また、43は加算回路であつて、この加算回路
43は、初期溶接速度指令器44が作成する初期
溶接速度指令値SKOと、加算回路41からの第3
の溶接速度修正指令値ΔSNとを加算して台車駆動
モータ8(M1)を駆動するためのサーボアンプ
40に供給する。46は台車7を手動操作でイン
チング動作させるためのインチング速度設定器で
ある。
なお、第3図に示すように、加算回路33は演
算増幅器A1を有して構成され、差動増幅回路3
6は演算増幅器A2を有して構成されている。ま
た、差動増幅回路36には異常偏差検出回路36
Aが付設されており、この異常偏差検出回路36
Aは、演算増幅器A3,A4、電圧比較器C1〜
C3およびNOTゲートG1から構成されて、溶
接中に起こる短時間のアーク切れやアーク不安定
に対処すべくアナログスイツチAS1を駆動すも
のである。さらに、不感帯回路37は、第4図に
示すように、演算増幅器A5〜A7を有し、溶接
電流偏差ΔIが不感帯域(E2〜−E2)内にあると
きは零値を出力する。また、第1のレベル変換回
路38は演算増幅器A8,A9を有して構成さ
れ、偏差更新処理回路39は、サンプルホールド
回路SH1、該サンプルホールド回路SH1の出力
をホールドするサンプルホールド回路SH2およ
び演算増幅器A10を有して構成され、スイツチ
回路40はアナログスイツチAS2,AS3を有し
て構成されるほか、加算回路41は演算増幅器A
11から構成される。さらに、第2のレベル変換
回路42は演算増幅器A12,A13から構成さ
れ、加算回路43は演算増幅器A14を有して構
成されている。
以下、上記装置の動作を第5図に示すタイミン
グ信号P1〜P7に基づいて説明する。
第5図において、Iは平均値回路30に入力さ
れる溶接電流信号を示している(実際には、溶接
トーチ4のオシレート周期に同期し歪みをもつた
正弦波状の波形であるが、便宜上、三角波で示し
てある)。オシレート左端位置信号PL、オシレー
ト右端位置信号PRはそれぞれオシレート装置1
3が左端L、右端Rに到達して停止した時点で立
ち上がり次に逆方向へ動き始める時点で立ち下が
るパルスであり、期間t0はオシレート半周期内の
溶接トーチ4の動作期間(停止期間を除いた期
間)を示している。タイミング信号P1は信号PL
PRの立ち上がりに同期して立ち上がる極細幅の
パルスであり、タイミング信号P2はタイミング
信号P1の奇数次に同期して発生する極細幅のパ
ルスであつて、サンプルホールド回路32に対す
るサンプル/ホールド指令となる。タイミング信
号P3はタイミング信号P1の偶数次に同期して発
生する極細幅のパルスであつて、サンプルホール
ド回路31に対するサンプル/ホールド指令とな
る。タイミング信号P2,P3はいずれもHレベル
でサンプリング指令となりLレベルでホールド指
令となる。
また、タイミング信号P4は位置信号PL、PR
立ち下がりに周期して立ち上がる所定幅tDSのパ
ルスであつて、平均値回路30は、このタイミン
グ信号P4のHレベル期間でリセツトされ、該信
号の立ち下がりからタイミング信号P3,P2それ
ぞれの立ち下がりまでの期間tALR、tARLの溶接電
流平均値IALR、IARLをそれぞれ演算する。なお、
通常は位置信号PLとPRとのパルス幅は等しくな
るように設定されるので、期間tALRとtARLとは等
しくなる。また、タイミング信号P4の期間tDS
開先幅に対するオシレート幅のばらつきの影響を
排除するために設けている。例えばオシレート半
周期を約1secとすると、期間tDSは300msec程度で
ある。
さらに、タイミング信号P5はタイミング信号
P1の立ち下がりに同期して立ち上がる極細幅の
パルスであつて、第4図に示す偏差更新処理回路
39のサンプルホールド回路SH1に対するサン
プル/ホールド指令となる。タイミング信号P6
はタイミング信号P5の立ち下がりに同期して立
ち上がる極細幅のパルスであつて、第4図に示す
偏差更新処理回路39のサンプルホールド回路
SH2に対するサンプル/ホールド指令となる。
これらのタイミング信号P5,P6はいずれもHレ
ベルでサンプリング指令となりLレベルでホール
ド指令となる。そして、タイミング信号P7はタ
イミング信号P1の立ち下がりに同期して立ち上
がる所定幅tSのパルスであつて、スイツチ回路4
0のスイツチON/OFF指令となる。
さて、溶接開始に先立つて、オペレータにより
溶接条件パラメータが設定される。オシレート溶
接が開始されると、溶接トーチ4の保持部基準位
置と母材1表面との間の距離を一定に維持する動
作が始まり、また、溶接電流が電流検出器17を
通して検出され、検出された溶接電流はローパス
フイルタ28、増幅器29を通して平均値回路3
0に入力される。平均値回路30で演算される溶
接電流平均値IAのうち、上記期間tALRの平均値IALR
がタイミング信号P3によりサンプルホールド回
路31にホールドされ、上記期間tARLの平均値
IARLがタイミング信号P2によりサンプルホールド
回路32にホールドされる。そして、ホールドさ
れた平均値IALR、IARLをゲインが1/2の加算回
路33に入力し、その出力として溶接電流測定値
IAS=(IALR+IARL)/2を得る。この溶接電流測定
値IASはオシレート溶接の信号に伴つて、タイミ
ング信号P3,P2によりオシレート半周期毎にそ
の値が更新(その値が変化しない場合も含む)さ
れる。ここで、溶接電流測定値としてIASなる値
を用いる意味は開先幅の増減変動がない場合にも
生じるオシレート半周期ごとに測定する溶接電流
平均値のばらつきを排除して目的とする開先幅の
増減変動に起因する溶接電流の変化をオシレート
半周期毎に測定するためである。
溶接開始後、オシレートは溶接条件パラメータ
のチエツクを行ない、必要があれば、各パラメー
タを再調整する。溶接電流設定値SKOの調整は初
期溶接速度指令器44で行なう。調整完了後、オ
ペレータは、例えば、図示しない操作盤上の読み
込み押釦を操作してA/D変換回路34に読み込
み指令を与える。この読み込み指令は溶接電流基
準値を初期設定するためのものであつて、これを
受けたA/D変換回路34は加算回路33からの
上記上記溶接電流測定値IASを取り込み、デイジ
タル信号値に変換してD/A変換回路35に送出
する。D/A変換回路35ではデイジタル信号化
された測定値IASをアナログ信号値に変換して溶
接電流基準値IACとして溶接終了まで保持する。
溶接電流基準値IACの設定完了後、それまでON状
態としていた第4図のスイツチSW1をOFF状態
とするとともに、それまでOFF状態としていた
第4図のスイツチSW2をON状態として、溶接
速度制御が開始される。そして、以後、オシレー
ト半周期毎に測定される溶接電流測定値IASが溶
接電流基準値IACと比較され、その溶接電流偏差
ΔI=G・(IAS−IAC)が差動増幅回路36から出力
される(但し、Gはゲイン)。
ここで、第3図に示す異常偏差検出回路36A
について説明する。なお、この異常偏差検出回路
36Aは第2図においては図示を省略されてい
る。異常偏差検出回路36Aでは設定値E1が設
けられており、差動増幅回路36の出力ΔIの絶
対値が設定値E1よりも大きくなると、アナログ
スイツチAS1がON状態となり差動増幅回路3
6の出力ΔIが抵抗を介してグランドに接続され
る。この結果、第4図の不感帯回路37にはΔI
=0が入力されるので、溶接速度(台車7の走行
速度)はΔI=0が入力される以前の速度に維持
されるようになつている。また、差動増幅回路3
6の出力ΔIの絶対値が設定値E1以内となると、
アナログスイツチAS1はOFF状態となり、通常
状態、つまり、不感帯回路37には差動増幅回路
36の出力ΔIがそのまま入力される。このよう
にして、異常偏差検出回路36Aにより溶接中に
起こる短時間のアーク切れやアーク不安定に対処
することができる。なお、上記設定値E1として
は、例えば、10アンペア程度の値が設定される。
さて、差動増幅回路36からの溶接電流偏差
ΔIは第4図の不感帯回路37に入力される。不
感帯回路37では不感帯設定値±E2が設けられ
ており、偏差ΔIが−E2≦ΔI≦E2のときはΔIDN
0、ΔI>E2のときはΔIDN=ΔI−E2、ΔE2<−E2
のときはΔIDN=ΔI+E2となる不感帯処理を施さ
れた信号ΔIDNが不感帯回路37から出力される。
ここで、設定値E2としては、例えば、1アンペ
ア程度の値が設定される。不感帯回路37で得ら
れる電流偏差ΔIDNを第1の溶接電流偏差とし、こ
の第1の溶接電流偏差ΔIDNは、第1のレベル変換
回路38と偏差更新処理回路39とに送出され
る。第1のレベル変換回路38は第1の溶接電流
偏差ΔIDNを第1の溶接速度修正指令値ΔSDNにそ
の信号値レベルを変換し、速度変換された第1の
溶接速度修正指令値ΔSDNはスイツチ回路40の
アナログスイツチAS2を介して加算回路41に
送出される。なお、アナログスイツチAS2はタ
イミング信号P7のHレベル(所定幅tS)でON状
態となりLレベルでOFF状態となる。逆に、ア
ナログスイツチAS3はタイミング信号P7のHレ
ベルでOFF状態となりLレベルでON状態とな
る。これにより、第1の溶接速度修正指令値
ΔSDNは各オシレート半周期内の所定期間tSに亘つ
て加算回路41に入力される。ここで、期間tS
は、例えば、この実施例の上向初層溶接では300
msec程度である。この期間tSとオシレートの左
右端停止期間PL、PRとの関係は、tS≦PL、PRとな
ることが望ましい。
一方、偏差更新処理回路39のサンプルホール
ド回路SH1は、タイミング信号P5によつて今回
のオシレート半周期に測定された第1の溶接電流
偏差ΔIDNと、タイミング信号P6によるサンプル
ホールド回路SH2の出力ΔIDN-1SUMとの加算値
ΔIDNSUMをサンプリングしてホールドする。ここ
で、 ΔIDN-1SUMN-1N=0 ΔIDN(但し、ΔID0=0) であり、この値は溶接電流基準値IACの設定完了
後から前回のオシレート半周期までの電流偏差
ΔIDNの蓄積値(合計値)であり、得られた加算値
ΔIDNSUMは溶接電流基準値IACの設定完了後から今
回のオシレート半周期までの溶接電流偏差ΔIDN
蓄積値(合計値)である。つまり、偏差更新処理
回路39は、溶接電流基準値IACの設定を完了し
て速度制御動作が開始されてから現在までに、オ
シレート半周期毎に測定された溶接電流偏差ΔIDN
を蓄積するレジスタとして機能する。なお、当然
のことながら、溶接電流偏差ΔIDNは0、正および
負の値をとる。
このようにしてサンプルホールド回路SH1で
得られる溶接電流偏差ΔIDNSUMを第2の溶接電流
偏差とし、この第2の溶接電流偏差ΔIDNSUMは第
2のレベル変換回路42に送出される。レベル変
換回路42は第2の溶接電流偏差ΔIDNSUMを第2
の溶接速度修正指令値ΔSDNSUMにその信号値レベ
ルを変換して加算回路41に送出する。加算回路
41は、スイツチ回路40からの第1の溶接速度
修正指令値ΔSDNと、第2のレベル変換回路42
からの第2の溶接速度修正指令値ΔSDNSUMとを加
算して、第3の溶接速度修正指令値ΔSN(=ΔSDN
+ΔSDNSUM)を求め、次段の加算回路43に送出
する。
そして、加算回路43は、初期溶接速度指令器
44における可変抵抗器VR1で設定された初期
溶接速度指令値SKOと、加算回路41からの第3
の溶接速度修正指令値ΔSNとを加算して、得られ
た加算値SN+1SUM(=SKO+ΔSN)を次回のオシレー
ト半周期での溶接速度指令値としてサーボアンプ
45に送出することによつて、溶接電流基準値
IACと溶接電流測定値IASとの偏差ΔIを打ち消すよ
うに溶接速度[台車駆動モータ8(M1)の速度]
を増減制御し、目的とする開先幅の増減変動[第
6図a参照]に適応した溶接ビードを得ることが
できる。
このように、本実施例では、初期設定された溶
接速度指令値SKOを、オシレート半周期毎に、第
3の溶接速度修正指令値ΔSNで修正しつつ溶接が
行なわれ、第N+1番目のオシレート半周期での
溶接速度指令値SN+1SUMは、初期溶接速度指令値
SKOと、第N番目のオシレート半周期で測定され
た第1の溶接電流偏差ΔIDNおよび第2の溶接電流
偏差ΔIDNSUMに基づいてそれぞれ求められた第1
の溶接速度修正指令値ΔSDNおよび第2の溶接速
度修正指令値ΔSDNSUMの和である第3の溶接速度
修正指令値ΔSNとの加算値[第6図c,d参照]
となる。言い換えると、溶接速度指令値SN+1SUM
は、第N番目のオシレート半周期での溶接速度指
令値SNSUMと(ΔSN−ΔSN-1)との加算値となり、
今回(第N番目のオシレート半周期)での電流偏
差を測定して得られた速度指令値ΔSNが前回(第
N−1番目のオシレート半周期)で得られた溶接
速度修正指令値ΔSN-1に対して増減している場合
のみ、その増減分だけ溶接速度指令値SNSUMを修
正して次回の第N+1番目のオシレート半周期の
溶接速度指令値とするようにしている。
ところで、以下に、溶接電流偏差ΔIDNおよび
ΔIDNSUMから作成される第1の溶接速度修正指令
値ΔSDNおよび第2の溶接速度修正指令値ΔSDNSUM
の意味について説明する。第2の溶接電流偏差
ΔIDNSUMに対する第2の溶接速度修正指令値
ΔSDNSUMの変換比率(第2のレベル変換回路42
のゲイン)が固定されているため、第2の溶接速
度修正指令値ΔSDNSUMのみを初期溶接速度指令値
SKOに加算して溶接速度指令値を求める場合、溶
接電流の変動分として間接的に検知される開先幅
の変動分と、第2の溶接速度修正指令値ΔSDNSUM
との間には、どうしてもずれが生じて溶接速度の
過不足が起こり応答性が劣る。そこで、新たに第
1の溶接速度修正指令値ΔSDNを導入し、第1の
溶接速度修正指令値ΔSDNと第2の溶接速度修正
指令値ΔSDNSUMとを重畳したものを溶接速度修正
指令値とすることで、充分な追従性を得ることが
できる。なぜならば、第1の溶接速度修正指令値
ΔSDNが、第2の溶接速度修正指令値ΔSDNSUMによ
る溶接速度の過不足を補完し、且つ、開先幅の増
減変動分に対する微分要素をもつていることによ
る速応性効果が得られるからである。
なお、第6図aに示すような開先幅の増減変動
を有する場合において、本発明の実施例による溶
接速度指令値の出力パターンを第6図c,dに示
し、従来技術による溶接速度指令値の出力パター
ンを第6図eに示す。但し、第6図cは理想的な
溶接速度指令値の出力パターンを示し、第6図d
は実際に得られる溶接速度指令値の出力パターン
を示している。
また、上記実施例では、オシレート溶接での速
度制御方法について説明したが、溶接トーチ4を
オシレートしないストレート溶接においても、第
5図または第6図bの位置信号PL,PRに相当す
る信号を作成することにより、本発明の方法を適
用することができる。
[発明の効果] この発明は以上説明した通り、オシレート半周
期毎に作成される溶接速度指令値は、第1の溶接
速度修正指令値と第2の溶接速度修正指令値とを
重畳した第3の溶接速度修正指令値と、初期溶接
速度指令値との加算値として得られ、第1の溶接
速度修正指令値が、第2の溶接速度修正指令値に
よる溶接速度の過不足を補完し、開先幅の増減変
動分に対する微分要素をもつているとともに、上
記溶接速度指令値が、前回オシレート半周期に到
達した溶接速度を開先変動分だけ修正して作成さ
れるので、開先幅の増減変動分に実質上忠実かつ
即応性をもつて適応することができ、溶接速度の
制御動作が滑らかに安定し、溶接ビードの高さの
均一性を従来に比して高めることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明を実施した溶接装置の一例を
示す概略構成図、第2図は上記実施例における制
御装置のブロツク図、第3,4図はいずれも上記
制御装置の一部を具体的に示した回路図、第5図
は上記実施例におけるタイミング信号の波形タイ
ムチヤート、第6図aは開先幅の増減変動の例を
示す図、第6図bはオシレート左右端停止信号の
出力パターンを示す図、第6図c,dはいずれも
上記実施例における溶接速度指令値のパターンを
示す図、第6図eは従来の溶接速度制御方法にお
ける溶接速度指令値のパターンを示す図である。 図において、1……被溶接物としての母材、4
……溶接トーチ、13……オシレート装置、19
……上下位置ずれ判定回路、30……平均値回
路、31,32……サンプルホールド回路、33
……加算回路、34……A/D変換回路、35…
…D/A変換回路、36……差動増幅回路、37
……不感帯回路、38……第1のレベル変換回
路、39……偏差更新処理回路、40……スイツ
チ回路、41……加算回路、42……第2のレベ
ル変換回路、43……加算回路。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 溶接トーチ保持部と被溶接物表面との間の距
    離を一定に維持して上記溶接トーチを開先幅方向
    にオシレートさせつつアーク溶接を行なう消耗電
    極式アーク溶接において、上記溶接トーチの各オ
    シレート半周期内における所定期間の溶接電流の
    平均値を測定し、この溶接電流測定値を溶接電流
    基準値として初期設定するとともに、溶接速度を
    初期設定したのち、オシレート半周期毎に測定さ
    れる上記溶接電流測定値を上記溶接電流基準値と
    比較し、今回のオシレート半周期における上記溶
    接電流測定値と上記溶接電流基準値との偏差を第
    1の溶接電流偏差として測定して、この第1の溶
    接電流偏差に基づいて第1の溶接速度修正指令値
    を求めるとともに、上記第1の溶接電流偏差を前
    回までのオシレート半周期に測定された偏差に加
    算して第2の溶接電流偏差を求め、この第2の溶
    接電流偏差に基づいて第2の溶接速度修正指令値
    を求めてから、各オシレート半周期内の所定期間
    出力する上記第1の溶接速度修正指令値と各オシ
    レート半周期の間出力する上記第2の溶接速度修
    正指令値とを加算して第3の溶接速度修正指令値
    を求め、この第3の溶接速度修正指令値と初期溶
    接速度指令値とを加算して得られた溶接速度指令
    値により次回のオシレート半周期の溶接速度を制
    御することを特徴とする消耗電極式アーク溶接の
    溶接速度制御方法。 2 上記溶接電流測定値が、連続する2つのオシ
    レート半周期内における所定期間の溶接電流平均
    値の相加平均値であることを特徴とする特許請求
    の範囲第1項に記載の消耗電極式アーク溶接の溶
    接速度制御方法。
JP5889987A 1987-03-16 1987-03-16 消耗電極式ア−ク溶接の溶接速度制御方法 Granted JPS63224869A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5889987A JPS63224869A (ja) 1987-03-16 1987-03-16 消耗電極式ア−ク溶接の溶接速度制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5889987A JPS63224869A (ja) 1987-03-16 1987-03-16 消耗電極式ア−ク溶接の溶接速度制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63224869A JPS63224869A (ja) 1988-09-19
JPH0328978B2 true JPH0328978B2 (ja) 1991-04-22

Family

ID=13097645

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5889987A Granted JPS63224869A (ja) 1987-03-16 1987-03-16 消耗電極式ア−ク溶接の溶接速度制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS63224869A (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS63224869A (ja) 1988-09-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100493124B1 (ko) 아크 용접 프로세스의 제어 방법 및 이를 이용하는 용접기
JP4418892B2 (ja) 電気アーク溶接機及び溶接機の溶接工程をコントロールする方法
EP1192020A1 (en) Control for an arc welding system
JPH051107B2 (ja)
KR20050013067A (ko) 전기 아크 용접기 및 이 용접기의 용접 공정을 제어하는방법
JPS59205189A (ja) ア−ク炉のア−ク長制御装置
CA1187562A (en) Welding method and apparatus
JPH0328978B2 (ja)
US5066847A (en) Automatic welding machine path correction method
JPH0328977B2 (ja)
JPH0470117B2 (ja)
JPH0328979B2 (ja)
JPS60191668A (ja) アーク溶接ロボットによる溶接方法
JPS6320163A (ja) 消耗電極式ア−ク溶接の開先適応制御方法
JPS6224180B2 (ja)
JP2682787B2 (ja) 消耗電極式アーク溶接電源の出力制御装置
JPS60118382A (ja) オツシレ−ト幅自動制御法
JP2518733B2 (ja) 片面溶接における裏ビ―ド制御方法
JPS60191667A (ja) アーク溶接ロボットによる溶接方法
JPH0481278A (ja) 溶接装置
KR20010095573A (ko) 자동 아크 용접기의 아크전압 제어장치
SU685453A1 (ru) Устройство дл автоматической сварки
JPS60118381A (ja) オツシレ−ト幅自動制御法
SU1074673A1 (ru) Способ автоматического регулировани длины дуги при электродуговой сварке и резке
JPH11267841A (ja) アークセンサ